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十二屋月蝕
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インスマスを覆う影にもろ影響を受け、異形の神に信仰を捧げるという話に関しては 十二屋月蝕
作中の舞台と地、本作に執筆にあたり原作を読み直してみましたが。ていると思います
状況証拠が徐々に出そろってき。続きになっているという感覚がなかなか不気味でした
それでもまだ現実を受け入れまいとする主人公の冷静ながらも錯乱した心、ているけど
。本作で活かせたかどうかは全く別の話です。理の描写が本当に素晴らしいです
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人々、温暖な気候と豊かな海に囲まれ。島々の並ぶ一帯にたどり着く、南方へと進むと、チウボッカの港から太平洋を渡り
。島の地下を掘り起こしてみようという考えを抱くことはなかった、は漁や簡易な農耕で日々を過ごしており
インドへ渡るまでの食料と水を得るための停泊、ルアイ船長はその一帯を、オリビヤ号が穏やかな諸島に初めて到着した時
時折お土産程度に木彫りの人形と金属工具を交換する、他の船もそのようにしており、事実。地程度にしか考えていなかった
、嵐が来るというのでオリビヤ号が数日にわたり島に停泊することになった時、だがある年。程度のことしかしていなかった
。ルアイ船長は島の長から話を聞いた
各島のジャックを毎年一人捧げていたそ、以前は魔物の力が強く。無人とされる島に魔物が住んでいるという、島々の一つ
今でも人々はその島を恐れて近づこ、だが。ある時から魔物の長の力が弱まり今では生贄の風習はなくなったという、うだが
と教えるよう』周囲は遠浅で波が荒く船も近づけない、土地がやせており『ルアイ船長のような遠くからの客にも、うとせず
。にしているらしい
ルアイ船長が、停泊する他の船の者より。今となってはわからない、村の長がルアイ船長にそのことを教えたのかは、なぜ
村の長は親切心でルアイ、いずれにせよ。長い付き合いを続けるうちに友情が芽生えたのか、気前よく取引をしていたからか
。船長に魔物の島を教えたのだ
積荷の。オリビヤ号が嵐に巻き込まれるまでは。近づくなという村の長の言葉を十数年の間は守った、そしてルアイ船長は
、海賊か、疫病か。無人の村だった、停泊地であるその諸島にたどり着いたルアイ船長たちを迎えたのは、大部分を捨て去り
。借金しか残らない、このまま太平洋を渡り故郷チウボッカに帰っても。更に友人を失った、積荷を失ったルアイ船長は。嵐か
。魔物の島へと向かうために。一つの可能性を求めて海にボートを下ろした、友人の忠告を思い出し、ルアイ船長は
オリ、元は漁村であった港は大きく拡張され。チウボッカは交易により栄えていた、オリビヤ号の奇跡の帰還から二十数年
更に西海岸の、交易がチウボッカの村を町へと押し広げ。ビヤ号が積んできた舶来の品々を各地の港へと貨物船が運んでいく
。いずれは連邦議会に議員を送り込めるようになる、鉄道が引かれ、町には大きな建物が並び。海運中継地へと成長させていた
。そう信じる者も徐々に増えつつあった
それどころか。ルアイ船長の前では口数が少なくなった、村の古い住人か町となってから移り住んだ新しい住人まで、82だが
その、オリビヤ号が港に着き。徐々に町を暗く重い雰囲気が包んでいった、オリビヤ号が水平線の彼方から姿を現すころから
オリビヤ号か、そして。嬉しそうな顔一つなかった、歓声一つ、宝飾品を下ろすころになっても、船倉から香料や見事な織物
。皆顔を伏せて目を合わさぬようにした、らルアイ船長が姿を現すと
妙に。村だったころからの住人も説明はできなかった、どう変わったかについて、だが。ルアイ船長は変わったと人は言う
オリビヤ号が嵐に巻き込まれて積荷の大部分を、二十数年前。低い声で言葉を紡ぐ、ややゆっくりと歩き、まばたきが少なく
チウボッカの住民、その一挙一動に滲み出す独特の気配は、だが。捨て去った時に負った怪我の後遺症だと彼は説明していた
いくらか不気、オリビヤ号の乗組員のほぼ全員が、そしてルアイ船長の纏った気配に紛れているとはいえ。に畏怖を抱かせた
修繕などを一通り行うと早々に出航して、オリビヤ号は荷下ろしと食料や水といった消耗品の補給。味な気配を滲ませていた
。チウボッカの住人はほっと胸を撫でおろすのだった、船影が水平線の彼方へ消える様子を見送ると、港から遠ざかり。いった
そして乗組員たちはチウボッカにもたらす富に対して不釣り合いなほどに恐れら、それほどまでにオリビヤ号とルアイ船長
雑、ルアイ船長を中心とする古くからの乗組員はめったに陸に上がらなかったが。乗組員への支払いはよかった、れていたが
チウボッカの町では下手。驚くほどの金額を渡されたという、用などを任される下っ端は三度の航海を経て船を降りたところ
一攫千金を夢見てチウボッカを訪れ、そして今。オリビヤ号に乗る方が一攫千金の可能性が高かった、に商売を始めるよりも
。甲板に落ちる波しぶきを拭き取る作業にいそしんでいた、た若者の一人が
それなりの賑わいを見せる町の一角で商売の手伝いや荷、転々としながらチウボッカに流れ着いた彼は、両親を早くに失い
先、それともどこかの商人の下で長く雇ってもらうか、金を溜めて商売を始めるか。運びなどをしながら日々を暮らしていた
独特な細工の宝、重苦しい沈黙に包まれた港町に。ある日オリビヤ号が帰ってきた、のことはそのうち考えるつもりだったが
それ以上にも、ルアイ船長や古い乗組員の噂は知っていたが。男は魅入られた、飾品を次から次へと下ろすオリビヤ号の姿に
雑用として乗船することを許、金を求めてルアイ船長のもとを訪れ、男は。乗組員への報酬が彼を捕らえた、たらされる富と
。された
彼は心、ルアイ船長や乗組員の側にいて滲み出す気配に晒され、四六時中。彼を日々後悔が襲った、出航したばかりのころ
檻の中の猛、サーカスがチウボッカを訪れた際に手伝いの仕事をしたが、いつだったか。臓が削れていくような思いを覚えた
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猛獣の牙が向かってくる、乗組員たちの言いつけに従っていれば、だが。獣を遠目に見たときのような本能的な恐怖があった
。彼は耐えた。報酬を受け取るため、全てはチウボッカに戻り。彼の心労はいくらか和らいだ、ことがないと気が付いてからは
彼はオリビヤ号の穂先の先に陸地が見えることに気が付い、乗組員の命令を聞きながら何十日も過ごしたころ、波に揺られ
ジャックは思わず甲板を磨く手を止めて水、海の青と空の青に四方と頭上を囲まれる日々のなかに発生した陸地の存在に。た
。平線に生じた点を見つめてしまった
「カナカ島だ「
彼は作業の手を。ルアイ船長が音もなく立っていたのだ、ジャックのすぐ後ろに。低い声が響き彼は飛び上がった、不意に
ルアイ船長の口から紡がれたの、だが。心臓を搾り潰されるような恐怖を覚えた、止めていたことをとがめられるのかと思い
。叱責の言葉ではなかった、は
「船を降りる準備をしておけ。あの島に停泊する「
彼は呆然と船室に消えていく船長の背中を。音もなく背を向けて歩み去っていった、ルアイ船長はそれだけを彼に告げると
。乗組員たちの命令に従って上陸の準備を行ったのだった、見送り
半日もあれば徒歩で一周できるほどだ。その周囲を密林が囲んだごく小さなものだった、中央に岩山がそびえており、島は
腰から下を濡ら。島へと漕ぎ出していった、ルアイ船長がジャックを含む十数名をボートに乗せ、沖合に船を停泊させ。ろう
。ルアイ船長に先導されながら密林へと足を踏み入れていく、しながらボートを砂浜へと引き上げ
。木々の間から猛獣が飛び出してくるのではないのか。周囲の木々に目を泳がせた、心臓の高鳴りを覚えながら、ジャックは
猛獣のごとき気配、数十日も。無理もない。あまり恐怖を抱いていないことに彼は気が付いた、そんな心配をしている一方で
池とは言。池を囲む集落へとたどり着いた、一行は密林を抜け、やがて。を纏ったルアイ船長や乗組員と過ごしていたからだ
池の輪郭、そして表面の泥と岸の土が混ざり合っているせいで。緑と褐色が入り混じった水は泥に近いものだった、うものの
。岸に並ぶ丸木を組んだ簡素な家屋も半ば水没しているかのように見えた、は非常にあいまいで
家屋からのろのろと人、ルアイ船長の一行が訪れたことを察したのか、一見すると打ち捨てられた廃屋のようにも見えたが
チウボッカ及びその近隣でも異国人を目にした。ジャックは一瞬声を漏らしそうになった、その姿に。影がいくつも出てきた
がっ、一方で肩や腰の幅は広く分厚く、身の丈はジャックよりやや低く。あまりに異様な風体をしていたからだ、84ことはあるが
その首の上に乗っている顔、だが。太く短い首のおかげで非常に頑強な印象をもたらされる、しりとした体つきをしている上
二つの眼球がそれぞれ別の、目など顔の左右に離れて並んでいるため、は妙に凹凸に欠けているというのに前に突き出ており
まる。その肌が淡く緑がかった褐色だった点だ、そして何より異様だったのは。方向を見ているかのような印象をもたらした
。直立するカエルのようだ、で
首や腹の皮がたるみ、高齢らしく。ルアイ船長は家屋から出てきた住民の一人に近づいた、ジャックが目を見開いていると
同様に音を、するとルアイ船長も唇を開き。妙に大きな口を開き喉の奥を鳴らすような言葉を紡いだ、皺を成したその住民は
一つはこの島に長く。その様子に妙な納得を覚えていた、ジャックは。流ちょうに行われた、二者の会話は滞りなく。鳴らす
。寄りであるという納得であった』彼ら『もう一つはルアイ船長が、通っているのだという理解で
住人の。何事かを告げた、指をジャックの方に向け、おそらく長であろう村の住人としばし言葉を交わすと、ルアイ船長は
。思わず身じろぎしていた、ジャックは突然視線を向けられたことに。ジャックの姿を見る、目がぎょろぎょろと動き
「じっとしてろ「
思わず直立不動の姿勢を取っ、彼は船の上での習慣から。低い声でジャックに命じる、すぐそばに立っていた乗組員の一人が
違和感として強烈な存在感を成、村の住人が全く瞬きをしていない事実に思い至ったことが、硬直する彼の脳裏で、だが。た
。していた
数度頷いてからジャックを含む乗組員、何らかの合意に至ったらしく、そして。更に村の長と言葉を交わす、ルアイ船長は
。彼らに向けて告げた、そしてルアイ船長は口を開き。たちを振り返った
「 ...コッ… クォポ… ゴポ「
。村の長と交わしていたのとまったく同じ音だった、それは
。思わず同じ言語で続けてしまったのだろう、村の長と言葉を交わしていたせいで
なおかつ驚くべきことに微笑んで、船長の言葉に頷き、彼の周りにいた乗組員たちは、ジャックがそう推測しようとするが
乗組員たちはめいめ、そして驚くジャックをよそに。初めて見る笑みだった、ジャックがオリビヤ号に乗ってから。すらいた
。泥から生えたような家屋へと近づいていった、い歩き出し
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頭一つ小さい住民たちに近、乗組員たちはその。ルアイ船長たちが到着したころから住民が顔を出していた、家屋の前には
そしてなんと分厚く幅広の口に自身、あるいは幅のある尻に手を伸ばす者、手を伸ばし親し気に肩や背中に触れる者。づいた
あるいは馴染みの娼婦、まるで妻、チウボッカの町では見たことの無い乗組員たちの表情や仕草は。の唇を重ねる者さえいた
。に対してのそれに酷似していた
むき出、当初。少なくとも男ではないことに、姿が見える村の住人達が皆。ジャックは気が付いた、そこまで見たところで
腰に何か巻き付けているの、無意識のうちに目をそらしていたため、股間も。しの胸部は体格や肥満によるものかと思われた
ジャックのそれより二回りは大きい太腿の、大きく肉のついた胸部は乳房としか言いようがなく、だが。だろうと思っていた
。この村の住人とオリビヤ号の乗組員の関係は、つまり。間に見え隠れする股間には突起の類はない
「おい「
オリビヤ。ジャックのすぐ後ろにいた男が声を掛けた、徐々に状況を受け入れようと内心で努力する中、彼が驚愕しつつも
。それ以来あまりチウボッカの町には降りていない、彼より数年前にオリビヤ号に乗り込み。号の乗組員の一人だ
「はい、は「
「船長の命令だ。お前は俺についてこい「
船を降りる前か、それとも。そこまでの意味が含まれていたのだろうか、ルアイ船長が乗組員たちに告げた言葉に、先ほど
ジャックは慌てて。村の方へ向けて歩き出した、乗組員の男はジャックにそう告げると。ら個別に命令されていたのだろうか
。その背についていく
「?この村は初めてだよな、お前「
「はい「
「?どうだ、正直「
「 ...どう「
、常に命じられる立場にあったため、彼とは船の上で言葉を交わしたこともあるが。ジャックは乗組員の問いかけに戸惑った
。こうして何か意見を口にすることを半ば忘れていたからだ
「最初は不気味だった、俺は「
。乗組員が応える、柔らかくなる地面を踏みしめながら、86水分を含み
「他の連中見てみろ、ほら。ぶくぶく太った連中も不気味だった、粗末な小屋も、湿った空気も地面も「
互い、いつしか身を寄せ合い、村の住民に近づき親し気に触れあっていた乗組員たちが、すると。彼が軽く並ぶ家屋を示す
。簡素な家屋へと姿を消していく、そのまま互いを抱き寄せながら、そして。の口を重ね合わせていた
「俺は寒気がした、あんな様子を見て「
「 ...はぁ、は「
二人ともども何らかの罰を下されかねないか、仮に他の乗組員に今の言葉を聞かれていたら。ジャックはあいまいに答えた
。気にする様子もなく続ける、前を進む男は、だが。らだ
「こっちのほうが性に合ってたんだ… なんというか、こっちでしばらく過ごしていると、だけどな「
「?ですか、船乗りの仕事より… 性に合ってるって「
「って意味だ、チウボッカとかあっちでの暮らしより「
「 ...こっちには何も、でも「
「考えが変わるぞ。食い物には困らない、いつもあったかくて。こっちでしばらく暮らしてみろ、だがな。俺もそう思ってた「
村のどこかの家に連れて、おそらくこのまま。ジャックは彼の言わんとするところに思い至った、そこまで聞いたところで
カナカ島、だが。ジャックも船の上という環境のため飢えていることは否定できない。を紹介されるのだろう』女、『いかれ
。欲求不満であるわけではない、の住民を抱くほど
カナカ島への上。それとも逃げるか、乗組員の導きに従い紹介された相手を適当にやりすごすか。どうしたものか、しかし
オ、この諸島は停泊地として使用されているため。彼は見ていた、近隣の島々が泳いで渡れるほどの距離にあることを、陸時
。別の船が現れるまで隠れていようか、リビヤ号があきらめて島を離れ
。彼らの前に立ちふさがった、不意に村の住人が数人、そのようなことを算段していると
「ええと… ?なんだ… ?あ「
「事情が変わった「
振。ルアイ船長のものだ。聞き覚えのある声が響いた、道をふさぐ村の住人に何か話しかけようとした乗組員を遮るように
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。背後に数人の村の住人を従えて立っていた、ルアイ船長が村の長とともに、り返ると
「こいつは、でも?事情「
「そいつは私よりも婿にふさわしい。星の巡りと骨相だ「
概ね何を言わんと、ルアイ船長の言葉の意味が理解できなかったが、ジャックには。言葉を絶って硬直した、乗組員の男が
いつしか村の住人たちは彼ら四人を囲むように包囲し、逃げようと周囲を見回すが、だが。しているかは察することができた
。そもそもオリビヤ号に乗ったところから間違いだったのだ、いや。逃げるには遅すぎた。その円を狭めていた、つつ
「ゴポッ「
十数歩は離れていたとい。ジャックにとびかかっていった、村の住人たちは俊敏に動き、村の長が口を開き喉奥を鳴らすと
。その手足を掴んで持ち上げていた、いやもっと素早く彼らはジャックに飛びつき、まるでカエルが飛び掛かるように、うのに
彼、女とは思えぬほどの握力と膂力でもって、だが。村の住人たちの拘束から逃れようとした、もがき、ジャックは声を上げ
。の抵抗は何の意味もなく抑え込まれていた
「連れていくぞ「
村の住人達はジャックを抱えあげたまま、例の喉の奥から発する言葉ではなかったが。短く命じる、ルアイ船長が手を掲げ
地面も、歩調が乱れており。一行は村を離れ木々の間へと足を踏み入れていく、ルアイ船長と村の長が付き従い。歩き出した
住人たちの手はがっちりと彼の四肢や胴を捕らえてお、だが。ジャックの身体は上下左右に大きく揺れる、平らではないため
。指が緩む気配はなかった、り
ジャックは自分たちが島の、不意に開けた視界に。ついに木々の間から抜け出た、やがて一行は傾斜する地面をしばし登り
ゆるゆると、数人の村人と自分自身が、ルアイ船長と村の長、そして。中央にそびえる岩山の麓ほどにいることに気が付いた
岩山、ジャックという神輿を上げた一行は。進む方向から悟った、流れる水に沿って岩山に穿たれた穴を目指していることを
。流れ出す水の脇を通ってその内側へと入っていった、に生じた亀裂のように見える穴から
かなりの広さの空洞が広がってい、響く水音や足音の反響から、中は薄暗いものの。ジャックを迎えた、穴に広がる空洞が
岩山の内の空洞に、外から見ればちょろちょろと今しがた入った亀裂から流れる程度だった水が、そして。ることが分かった
湛えられた水の側を進んでい、一行は闇の中、水と岩がぶつかり合う音にいくつもの足音が混ざり。は満々と湛えられていた
。不意にジャックの身体が下ろされた、脚が水を踏みしめかき分ける音が生じ、そして。88く
「! ...いて「
すべ、指先に触れるのは。闇の中彼は手で周囲を探った、痛みを堪えつつ。彼は思わず声を漏らす、尻と背中を打つ衝撃に
先ほどく、遠目に。微かに湿り気を帯びていた、手の届く範囲は平らで、少なくとも。すべとした固く冷たい石の感触だった
彼を運ん、まだ。ジャックはそちらに進めなかった、差し込む日の光がゆらゆらと水面を照らしていたが、ぐった亀裂が見え
彼らから遠ざか。黒々とジャックから少し離れた場所に立っていたからだ、そしてルアイ船長の影が、村の長、だ村の住人と
どうにか闇に眼を慣らそうとするジャッ、遠巻きにする人影を凝視しながら。空洞を満たす水に没するだろう、る方に進めば
。ルアイ船長と思しき影が腕をゆっくりと上げた、クの前で
村人も村の長もル、だが。水音はする。沈黙が残された、そして。手を打ち合わせる音が響く、岩山の空洞の内側に、直後
彼は、その理由を。身動き一つできなかったからだ、なぜか。それどころかジャック自身さえ音を立てなかった、アイ船長も
。数秒後理解した
ジャックの側へ、そして水面を突き破り何か大きなものが。割れたのだ、満々と湛えられた水が大きな音を立て、彼の背後
その先端には修道女の頭巾、だが。最初は大蛇だと思った、あまりに長く太い形から、ジャックはそれを。と身を投げ出した
水中から飛び出した尼僧が自分の傍らに身を投げ出した、妙に離れた目を見開く女の顔があったため、のようなものを被った
。ジャックは考えを変えた、のだと
。なぜ暗闇の中でこの女の顔が見えるのだろう、だが
。白目が見えないのだろう、この女の目は丸く見開かれているのに、なぜ
。首のくびれや肩の膨らみがないのだろう、女の頭巾に隠れているとはいえ、なぜ
。ジャックは気が付いた、そこまで疑問が脳裏をめぐってから
頭巾のようなものは顔の上部を覆う皮のよう、見開いているように見える黒い目には目蓋がなく、女は淡い光を帯びており
。の先端に女の顔が付いているのだ』首『当初の予想の通り大蛇の様に水中から伸びる長い、なもので
という思考がジャックの脳裏を支配し、逃げたい。彼の口からか細い笛の音のような悲鳴が溢れていた、理解が及んでから
。彼の意思に反して四肢は全く動こうとしなかった、ていたが
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事実、単に唇が開いただけのようで、言葉を紡ぐのではなく。女が離れた左右の目で虚空を眺めたまま口を開いた、すると
先端が妙に表皮の余っ、丸みを帯びており、しかしそれは舌と言うには太く。白い光を帯びた口中から舌のようなものが伸びる
。ジャックの両脚の間へとにじり寄っていく、ずるずると女の丸く開いた口から伸び、そして舌は。た窄まりとなっていた
「 ......」
恐ろし、悍ましく。ジャックから言葉を奪っていた、暗闇の中に淡い光を帯びた巨大なミミズのような舌が這い回る様子は
女の口から伸びる舌の先端、呆然とするジャックの股間の前で、そして。炎の光とは異なる光に魅せられていた、くもあるが
陰茎とは異な、しかし。包皮を纏った陰茎が勃起するようにその内側を晒す、余った表皮が大きく広がり、窄まり。が開いた
ジャックの股、青白い光を放つ触手が何十本も伸び。無数の細長いひも状の触手だった、り舌の先端の表皮の下にあったのは
脱がして、それどころか下着まで緩め、ジャックのズボンやシャツ、一本一本の触手が柔軟かつ器用に蠢き。間に襲い掛かる
。いく
「! ...やめろ、や… うわ「
ズボンを抑え、舌の先から伸びる無数の触手が、しかし。奪われそうになる衣服を抑えようとした、もがき、彼は声を上げ
ジャック、文明の証である布を奪われ、そして。と脱がせていく、シャツを握ればズボンを緩め、ればシャツのボタンを外し
。はルアイ船長とともに遠巻きに見守る村の住人と同じ姿になってしまった
両手でどうにか覆い守ってい、背中など、わき腹や胸板。彼の身体を這いまわり始めた、今度は青白く光る触手が、すると
寒さ、濡れた表面の感触や青白い色と裏腹に温かく、触手は。肌の上を這いまわっていく、る股間以外の形を確かめるように
つ、身体を震わせ、脇や太腿をくすぐる柔らかな感触に短く声を漏らし、彼は。と恐怖に粟立つジャックの皮膚を撫でていく
。細く長い触手が数本潜り込んでいく、彼の手と手の隙間から、瞬間。いに股間を覆う手を緩めてしまった
「! ...あああ「
急所に触。彼は声を漏らした、柔軟に動き回る細長い触手のもたらす刺激に。柔らかで温かく濡れた感触、陰部に絡みつく
全身をまさぐる刺。彼にはできなかった、そうすれば逃れられるはずなのに。再び手で固く覆い隠せばよい、れる触手を払い
オリビヤ号での日々。なおかつ直接的な肉棒への刺激があまりにも甘かったからだ、激にジャックの陰部は固く屹立しており
ジャッ、自身の手よりも柔らかく温かな触手の感触に抗うことは難しく、そのため。自らを慰める暇も碌になかった、は長く
。絶頂を迎えていた、90クは刺激に導かれるまま
朧、と青白く光る触手が緩く巻き付き、びくり、びくり。虚空に向けて白く濁った体液が迸る、腰が跳ね、股間が、肉棒が
そして十度ほ。冷たい地面へと音を立てて落ちていった、闇に紛れてはいるものの体液が円弧を描き、げに形を描く肉棒から
。ジャックの絶頂は治まった、どの脈動を経て
「 ...はぁー… はぁー… はぁー「
しばし身動きが取れぬほど心地よい、そして彼は。高まっていた体温がしっとりと彼の皮膚に汗をにじませる、呼吸が乱れ
青白く光る触手が彼の身体を、闇の中。正確には見ていた、いや。呆然と虚空を見つめていた、射精の余韻に身を任せたまま
彼には何をしているかよくわかっ、青白い光を纏った触手の他は闇に溶けていたが。濡れた地面の上を這いまわる様子を、離れ
。自身の放った体液を求めているのだ。た
女の口から伸びる太く長い舌へと、一本ずつ身を縮めて根元へ、触手は地面に迸った白濁をその表面に絡めとると、やがて
妙に離。口を開く女に目を向けた、舌を根元まで視線で辿り、触手が舌の先端に身を隠すのを目で追い、彼は。戻っていった
ジャックは、焦点が合っているかもわからないのに、どこに向けられているか。彼を見ていた、れた真っ黒で丸い二つの目が
。自身が見られていると察した
湛えられた水から顔までをつなぐ首に力が籠め。不意に浮かび上がった、濡れた地面に投げ出されていた女の顔が、すると
広げ、そして。彼のすぐ目の前にあった、真っ黒な二つの目が。ゆるく湾曲しながら女の顔をジャックの正面へと移す、られ
緩く。ついに触手を伸ばす先端さえもが唇の内へと飲まれていった、られた口にずるずると長く伸びた舌が引き戻されていき
だ。一片も漏れ出ていない、先ほどまで伸びていた舌が帯びていた光は。二つの目と同じく真っ黒だった、開いた口の内側は
。ジャックの目は口内の闇に引き寄せられていた、が
そのような考えが自然と脳裏に浮かび。あれほど温かく柔らかな触手を内側にひしめかせた舌がある。舌がある、あの中に
。表皮を張り詰めさせていく、徐々に膨張し、射精を経て少しだけ力を失っていた肉棒が、上がり
あるいは勃起して、並ぶ二つの眼球が彼の視線か、修道女の頭巾のような表皮に覆われた額の下。女の顔が動いた、すると
ゆっくりと、ぽっかりと開いた口をそのままに、が女の顔を濡れた地面から一度持ち上げ』首。『いく肉棒を捉えたのだろう
。開かれた女の口の先に自身の屹立があることに気が付いた、ジャックは。下ろしていく
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本来ならば払いのけるべきな、手が届くほどの距離に頭部がある今。本来ならば逃げるべきなのだろう、触手が解かれた今
。のだろう
淡。暗闇の中で屹立する分身だけがあった、ただぽっかりと開いた口と、ジャックの脳裏にはそのような考えはなく、だが
開かれた口の中へと、脈打つ屹立が、そして。自身の肉棒が徐々に照らし出されていく、い光を帯びた女の顔が下がるにつれ
。飲まれていった
「 ...あぁああ「
舌や、青みを帯びた輝きを纏う女の口内は、妙に白く。ジャックの口から溢れ出した、喘ぎが混ざり合いながら、吐息と声
、太く丸く筒状の舌が。舌肉が陰茎を歓待する、たっぷりと粘ついた唾液がたたえられており。触手と同じく熱が籠っていた
熱とともに肉棒にもたらされる刺激は、弾力を帯びた肉に唾液が絡み。とぐろを巻いて絡みつく、屹立に蛇のように巻き付き
。口から喘ぎ声を溢れ出させる、男を身悶えさせ、屹立から這い上ってくる甘い刺激の感触が。ジャックの屹立を脈動させた
。何の感情も込めずに見上げていた、真っ黒で丸い二つの目が、そして彼の痴態を
女の口内の感触に期待して、一度の射精を経て。早くもこみ上げつつある絶頂の予兆に抗った、ジャックは身体に力を籠め
先端に女の顔、文明から遠く離れた小さな島の洞穴に住み着く。彼の心の奥底では未だ抵抗感があるからだ、しまっていたが
ジャックの、彼の心の奥底の抵抗感とは裏腹に、だが。禁忌を覚えていた、精を捧げるという行為に、を備えた大蛇か長虫に
。早くしていた、絶頂に向けて脈動を強く、ただただ与えられる快感に身悶えし、分身は女の口内で舌肉に絡めとられたまま
興奮と情欲が意識の底で凝り固まっている抵抗。彼の意識を徐々に快感に塗りつぶしていく、肉棒からもたらされる刺激が
その度に、びくりと屹立が脈打ち、びくり。屹立から体液を迸らせたいという衝動で思考を煮えたぎらせていく、感を溶かし
、噴出する先走りを喉奥で受け止めながら、女の舌は。肉棒の先から先ほどの絶頂の残滓が混ざった先走りが勢いよく噴き出る
。絶頂に向けてジャックを追い詰めていった、蠢かせ、絡みつく舌肉をもぞりもぞりと波打たせ
「! ...もぉ、も、あ… あ、あ… うぁぁ「
ジャックの思考に反、指先までが不規則に。彼は全身を硬直させた、喘ぎの合間に辛うじて限界を迎えたことを口にすると
そして下腹。一層大きく膨張する、屹立に多くの血液が送り込まれ。特に下腹の奥底から肉棒までが大きく動いた、して震え
屹立の脈動と震えを抑え込もうとするかのように、絡みつく舌肉が。脈動とともに白濁が噴出していく、からの痙攣が伝わり
。白濁が注ぎ込まれていく、女の喉奥に向けて。しかし射精の勢いを止めぬ程度に締め付けた、92きつく
「 ...うぁ… あぁぁ「
洞穴に湛えられた自ら長い首を伸、一方。ジャックは目を閉ざして射精の快感を味わっていた、身体を震わせ、声を漏らし
、舌肉が波打ち。ただただ迸る白濁を喉の奥で受け止めていた、目蓋の無い真っ黒で丸い目を彼の表情に向けたまま、ばす女は
。白く濁った大量の精液を飲み込んでいく、喉奥が蠕動し
肉体の反応だけをもたらし、意識を白く染め上げ。射精の勢いも落ち着いていく、ジャックの全身の痙攣が弱まり、やがて
粘ついた白い体液を搾り出、そして屹立の先端から。冷静さを取り戻していく、徐々に弱まり落ち着き、ていた絶頂の感覚が
彼の全身、倦怠感と疲労感が穏やかな解放感とともに、二度目の絶頂を迎え。ジャックの分身は少しだけ弛緩した、したのち
。にもたらされる
「 ...はぁ、はぁ、はぁ「
肌の火照、洞穴の中の冷気と地面の冷たさが、だが。いくらかジャックの心拍と呼吸は速まっていた、連続した射精を迎え
。りを鎮めていた
「 ...はぁ… はぁ、はぁ「
女の顔をした化け物に精、二度に渡り。彼は自身のしたことを徐々に理解していた、呼吸とともに落ち着いていく意識の中
二度に渡る快感の余、しかし。禁忌感が心の奥底で再び鎌首をもたげてくる、絶頂の余韻が消えるにつれ。を捧げてしまった
ゆっくりと喉奥を蠕動させて粘液を啜りと、射精を平然と受け止め。ジャックから嫌悪と恐怖を確実に取り除いていた、韻は
。肉棒を啜られる甘い快感に浸っているだけだった、ただ。彼はいつしか怖いと思わなくなっていた、る女の顔をした化け物を
屹立がぽっか。女は唇を緩めて頭を上げた、尿道に残る白濁を吸い上げた後、まとわりつく体液を一通り舐め終え、そして
一方女。彼は小さく体を震わせた、冷気が緩く勃起する肉棒に絡みつき、闇の中。小さく揺れた、りと開いた唇の間から抜け
岩の上に新たに二つ大きなもの、洞穴に湛えられた水が揺らめき、そして。人の背丈より高く高く首をもたげていく、の顔は
その大きさは幅だけでジャックの身の丈を超え、ただ。ウミガメのヒレのようなものだった、淡い光を帯びた。が乗せられた
水面を静かに破っ、直後二つのヒレを支えに。先端から付け根までの長さは大部分が水中に没しているためわからない、ており
。て胴体が姿を現した
93
し。先端がヒレと化した脚が左右から生えている、丸い頭に太い首が備わり。大きく太ったトカゲに似ていた、一見すると
そして何よ。不規則に撒かれた白い斑点が瞬いていた、トカゲと異なりその体表面は藍色の濡れた表皮に覆われており、かし
その上端から伸びる触手が女の顔、口と思われる亀裂が縦に走っており、頭部の先端には目鼻は存在せず、り異様だったのが
。に繋がっていた
ただその、ジャックは。ぼんやりと洞穴の内を照らしていた、藍色の表皮やちりばめられた白い斑点から放たれる淡い光が
女の顔を下ろしジャックの胴体にぐるりと、洞穴の岩の上に身を乗り上げた怪物が、すると。呆然としていた、巨体を見上げ
濡れてはいるものの、その表面は熱を帯びており、大蛇に巻き付かれたような圧迫感がもたらされるが。を巻き付けた』首『
。ジャックの身体を持ち上げる、に力がこもり』首『胴に巻き付く。不快感はなかった
「 ...うわ「
光を帯びる。つま先は虚空を蹴るばかりだった、慌てて脚をばたつかせるが、彼は尻の下から岩の冷たさが消えたのを感じ
見、高々と掲げられたジャックは。の先端の女の顔とともにジャックの眼下へと位置を変える』首『いつしか、怪物の巨体が
水底に向けて胴の末端や尾の、淡く光を帯びた胴体が長く長く、洞穴に湛えられた水の中。下ろした怪物の姿に目を見開いた
彼らは濡れ。ルアイ船長や村の住人の影が見えた、放たれる淡い光に照らされるように、そして。先が見えぬほど続いていた
。尊いものが姿を現したかのように、まるで。深く頭を垂れていた、た岩に跪き
。縦に刻まれた亀裂が左右に開く、頭部の先端。不意に動きを止めた、にジャックを巻き付けて掲げた怪物は』首、『すると
肉がひしめいてい、口の内側には牙や舌ではなく。白い輝きが溢れ出した、白い斑点がちりばめられた藍色の表皮の内側から
白く輝く口内の肉、ジャックは。ひしめき合う肉が襞や起伏を織り成している、狭まった穴に柔らかな肉が押し込められ。た
。陰部が固く膨張していくのを感じていた、を目にし
。あの肉穴に肉棒を挿し入れたらどれほど心地よいだろう
ジャックは胸中、長く幅広い亀裂の内側に広がる肉穴を見下ろしながら、が頼りなく細く見えるほど』首『自身に巻き付く
の先端で女の顔がジャックに目を向けていることに気が付い』首、『そしてふと顔を横に向けると。で期待を膨らませていた
そ、だが。穿たれた穴のように暗かった、自身の胴体から放たれる光を受けてもなお、真っ黒で丸い目は相変わらず黒く。た
。ジャックは肌で感じていた、こから向けられる視線が自身に向けられていることを
、と理解した時には彼の身体は浮遊感に包まれながら、が緩んだのだ』首。『胴体に加えられていた圧迫感が消える、94直後
藍色に白い斑点をちりばめた宇宙のような、いや、怪物の口。光を溢れさせる盾に刻まれた亀裂へ、闇の中。落下していった
。彼は落下していった、異形とはいえ女神のごとき存在の胎内へと、表皮を纏った
。彼の全身を柔らかな肉と粘液が受け止めてくれたからだ。痛みはない。彼の身体を衝撃が襲う、ほんの数瞬の落下を経て
人の肌よりも熱い液体と柔。彼の身体をゆっくりと包み込んでいく、持ち上げることが出来そうなほど粘ついた体液が、掴み
そして両肩から首の付け根、胸板へ、鳩尾へ、尻や背中から下腹へ。彼は安らぎを覚えていた、らかな肉に包み込まれながら
その上に闇、白く輝く肉の壁が左右にそびえ、見上げれば。ジャックは止まった、までが柔肉と粘液に包み込まれたところで
。粘液を肌に擦り付けている、熱を帯びた白い肉が細かく波打ち、そして彼の肌を。が亀裂からのぞき込んでいた
「 ...ああ「
落下、ジャックは。屹立した分身が小さく震えている、彼の両脚の間で。ため息とともに小さく声を漏らした、ジャックは
内腿に粘液を、緩く開いた脚の内側に肉襞が触れ。肉穴の内に両足を投げ出した、の際に無意識に折り曲げていた足を延ばし
。屹立の付け根で睾丸が肉襞に優しく愛撫される、無論両足の付け根にまで肉襞の蠢きは及び。擦り付けるように波打つ
。絡みついていく、擦り、彼の身体を包み込み、突起が、襞が、粘膜が、粘液が
小さく震える屹立、そして。舌のような突起を成す、両足の付け根で襞肉が盛り上がり、胸を高鳴らせる彼に応じるように
表面に滲み出す粘液が容赦なく男、肉棒に襞の起伏が幾重にも絡みつき。ジャックの分身を包み込んだ、に向けて倒れ掛かり
。ジャックの意識に流れ込んでいく、全身にもたらされる愛撫の感触とともに、蠢く粘膜の感触が、波打ち。根にまとわりつく
興奮が頭蓋の内側で膨れ上、快感が全身を貫き、身体が震え。声なき喘ぎを漏らした、亀裂の内側で身を仰け反らせ、彼は
。先端から先走りが滲み出す、激しく強まり、肉棒の脈動が心臓の鼓動とともに大きく。がっていく
執拗に膨張した亀頭を責、滲む体液を少しでも多く舐め取ろうとするかのように、襞を細かく波打たせ、亀裂の内側の肉は
。一層多くの先走りを滲ませた、強い刺激がジャックの背筋を貫き、鈴口からあふれる粘ついた雫を拭い取るたび。め立てる
「 ...ああっ… あっ… ああ「
声のような、ただ喉の痙攣に溢れ出す吐息が震え、それは。意味をなさない喘ぎ声ばかりが彼の喉からあふれる、かん高い
ジャックにとっては自身の喉から情けない喘ぎ声が漏れること、しかし。音を生じさせているだけに過ぎないのかもしれない
95
。もはやどうでもよくなっていた、など
意識が支配され、自身の内側で膨れ上がっていく絶頂への期待と射精の衝動に、ただただ与えられる刺激と快感に翻弄され
。ていく
脈、快感が彼の全身を貫き。白濁が噴出する、せりあがった睾丸から尿道を通じて、下腹がうねり、彼の腰が震え、やがて
更に搾り出そうとするかのよ、覆いかぶさったまま迸る白濁を受け止め、舌状の襞肉の突起は。動とともに白濁が迸っていく
。引き伸ばしていく、強く、襞肉の蠢動がジャックの絶頂を一層長く。うに蠢いた
「!っ… !… っ「…
受け止める粘膜を突。ジャックの下腹を覆う襞肉を打ち付けた、三度目とは思えぬほどの量と勢いで、声もなく迸る白濁は
白い粘膜からにじむ粘液が、ジャックの放った白濁と、そして蠕動とともに。細やかな凹凸の隙間に染み入っていく、き上げ
。いずこかへと導かれていく、絡み合い
。そもそも考えることさえできなかった、考えが及ぶことも。自身の放った白濁の行く末などわからなかった、ジャックに
。精液を放つだけの存在となっていた。全身を震わせる、白濁を噴出させ、与えられる刺激と快感に身を任せ、ただ
白く光る肉の輝きが全てを、洞穴の暗闇が狭まり。大きく開いていた亀裂が閉じていく、のけ反る彼の視線の先で、やがて
。包み込んでいく
のけ反る彼の、だが。この大きな怪物は再び洞穴に湛えられた水に身を沈めるのだろう、胴の先端に刻まれた亀裂を閉ざし
。それですべてだった。肉に包まれる、ただ白濁を噴き上げ。自身の行く末も分かっていなかった、目は狭まる闇を見ておらず
目蓋を通じて閉ざされた、まばゆい白い光が。彼の全身を柔らかな肉が光とともに包み込まれる、亀裂が閉ざされ、そして
眼球を射抜く肉から放たれた光の区別、絶頂に伴い脳裏で瞬く白い輝きと、しかしジャックにとっては。彼の目を刺していた
。はつかなかった
脳を煮、意識を蕩かし、彼の思考力をそぎ落とし、粘液が、陰茎にまとわりつく刺激が、全身を包む肉が、絶頂が、射精が
。えたぎらせる
彼をい、亀裂の内側に閉じ込めた空気とともに、白く輝く肉は。運ばれ始めた、彼の身体が粘膜の蠕動に導かれ、いつしか
白濁を噴出させるだけの存在となったジャックを導いて。長く続く胴体の奥深くへ、深く、深く。ずこかへと運び込んでいく
。96いく
。どこかへと、大量の精液を噴出させるジャックを必要とする、少なくとも。そこがいずこか
。導かれていった、彼は
など人外作品を!』くえすと・もんむす、『にて」とろとろレジスタンス「サークル とろとろ
。製作しています
ゲームを先取りした 今後製作予定のクトゥルフH、は』黒山羊の女神像『今回の作品
、世界各地で遺物を探し。自身の崇拝する邪神を他の異教団より早く復活させよう。お話
異教徒に捕まっ、クリーチャーに襲われたり。異教徒を生贄にして召喚ゲージをアップ
公開時期は未定…… ご褒美が、崇拝する邪神の復活に成功すれば。て生贄にされたりも
。乞うご期待、ですが
115
。青年のくぐもった呻き声が響いていた、暗い地下室に
拘束された青年は口に。その足元には血と精液が混じった液体で魔法陣が描かれている、彼は全裸のまま椅子に拘束され
。必死で拒絶の声を上げようとしていた、猿轡を噛まされているにもかかわらず
。我々への怨嗟の声かも知れない、それは―― いや
「 ......ふんぐるいむぐるうなふくとぅるふるるいえうがふなぐるふたぐん「
「! ......んんんっ、んぐ「
女司祭を中心とし、この場で儀式を行っているのは。青年の必死の呻きの方が大きかった、女司祭が呪文を唱える声よりも
今ま、そしてこの場の主役は。部屋の隅から見守っているに過ぎない、かたや僕は儀式に参加せず。た五人の女信者達である
。さに生贄にされようとしている青年なのである
「!~んんん、ん…… !んんんっ「
「 ......ふんぐるいむぐるうなふくとぅるふるるいえうがふなぐるふたぐん「
同―― 魔法陣から禍々しくも神々しい光が溢れ、すると。青年の苦しげな呻きに彩られる、ローブを被った女司祭の呪文が
生贄の。じゅるじゅると這い出してくる無数の触手、魔法陣が描かれた石造りの床から。生臭いような臭気が広がった、時に
互いに絡み合うようにじゅるじゅる、触手からはべっとりと粘液が滴り。邪神の一部がこの場に召喚されたのだ、儀式に応え
。椅子に拘束された青年の足元へと這い上がってきた、そして―― と渦を巻き
「!!~~んんんんん「
激しく身体を揺すって。青年は目を剥いて悲鳴を上げる、触手に足を絡め取られ)我々にとっては褒め言葉だ(おぞましい
じゅるじゅると、巻き取り、無数の触手は青年の下半身に絡みつき。それも適わなかった、椅子の拘束から逃れようとするが
剥き。独自の意志を持った触手生物が獲物の体を足からゆっくりと丸呑みにしていくかのように、まるで。這い上がっていく
――それとも。嫌悪だろうか、それは―― ぬめった触手で絡め取られていく感触、出しの足や太股を
「! ......んんっ…… ん「116
剥き出しにされていた男性器はこれまで縮こ。恐怖や嫌悪とは別の感情が加わったのが分かった、青年の呻きが熱を帯び
そして勃起してしまっ。快感を得てしまったのだ、触手が下半身に這い回ることで。むくむくと隆起していく、まっていたが
タコのような生物が獲物を捕、それは。男の証に巻き付くように絡んでいった、にゅるにゅると―― 触手は伸び、た肉棒にも
。らえる様のようにも見える
「 ......ふんぐるいむぐるうなふくとぅるふるるいえうがふなぐるふたぐん「
「! ......んんんっ「
男の器官、その触手の一本一本がうねうねと収縮し。男根に何重にも絡みつく、さらに多くの触手が青年の股間へと殺到し
。へと刺激を与えていた
「!!~~んんんんん「
。首を左右に振りながらびくびくと身体を震わせている、自らのモノを触手に蹂躙された青年は
その生殖器を背徳の快楽に晒されるの、生贄として捧げられた男は。この生贄の儀式における重要な要素である、これこそ
「 ......ふんぐるいむぐるうなふくとぅるふるるいえうがふなぐるふたぐん―― 「我等が神の贄となるのである、そして吐き出された体液も。だ
「!!~~んんんんん「
身をよじって悶、彼は容赦のない快楽を味わいながら。嫐りたてる、締め付け、おぞましい触手が青年のペニスに絡み付き
」
「! ......んんんっ――え
。青年は達してしまった、そして一分も経たないうちに
べっとりと白濁液が粘り着くのが見え、肉棒に絡んだ触手に。ドクドクと白い体液が迸る、触手に絡め取られたペニスから
「 ......ふんぐるいむぐるうなふくとぅるふるるいえうがふなぐるふたぐん―― 「触手の生贄にされてしまうのだ、こうして搾り出された精液も。た
まるで青年の身体を飲み込むかのように覆、その数も増え。触手の群れはますます活力を増していく、女司祭の呪文により
117
。い包んでいった
「!!~~んんんんん…… !んぐっ「
。連続で射精させられているのが分かった、ペニスがびくびくと脈動し。全身をガクガクと痙攣させている、青年は目を剥き
。びっしりと覆い尽くされてしまう、そうしているうちに下半身は触手の渦に飲み込まれ
「!!~~んんん…… ん「
「 ......ふんぐるいむぐるうなふくとぅるふ―― 「頭まで無慈悲に絡め取られていき、肩や胸、そして上半身まで触手が這い上がり
。椅子ごと触手に覆い尽くされてしまった、青年の身体は
「 ......るるいえうがふなぐるふたぐん―― 「魔法陣の中に沈み込んでいく、そのまま触手の塊は
触手の渦の中、生贄とされた青年の身体は。触手は魔法陣の中へと消えていった、そして女司祭の呪文が途切れると同時に
「大いなるクトゥルフに捧げられたのです、ルルイエの主、かの青年は。終わりました―― 「…… 儀式の間は嘘のように静まり返った、こうして全てが終わり。に丸ごと飲み込まれてしまったのだ
。僕の方を向いてそう告げたのである、滞りなく儀式を終えた女司祭は
。我等が崇拝する邪神クトゥルフに捧げる生贄の儀式、これぞ
太古の昔に、クトゥルフとは。大いなるクトゥルフの復活を目的としているのである、ルルイエの主、僕が所属する教団は
そし。石造都市ルルイエと共に海中に没した、当時地球にいた他の超越者達と覇権を争った後。地球へと飛来した超越的存在
。深い海の中でまどろみ続けているのである、て再び復活するその日まで
クトゥ、大正十四年二月二十八日。僕の属する星振協同会もその一つ、偉大なるクトゥルフを崇める教団は世界に数多いが
かの邪神、偉大なるクトゥルフ復活に貢献した者は、彼女によれば。ルフの啓示を受けた若き女性が日本で築いた教団である
異界より到来した神に性、クトゥルフは男性神であるという認識が世間では一般的だが。より究極の快楽が与えられるという
。定命ならざる超越者は性別など持たないのだ。死せる宿命の者が持つ矮小な属性、性別など。別などありようもない
それを得。究極の快楽をもたらすという、憧憬すべき姿で崇拝者達の元に現れ、118そしてクトゥルフの復活が成就した暁には
、世界各地から遺物を集め。僕も星振協同会のエージェントとして偉大なるクトゥルフ復活のため尽力してきたのだ、るべく
彼は外。その一人である、先ほど生贄にされた若き青年も。時には敵対する邪神の崇拝者たちを排除した、多くの生贄を捧げ
生贄とし、異なる神の崇拝者は。抗争の際に僕の手で捕獲されたのだ、ニグラスを崇拝する組織の一員であり= なる神シュブ
僕自身がこの哀れ、しかし間もなく。クトゥルフへの生贄とされたのである、よってここに連れ込まれ。て非常に重宝される
。かの儀式から一ヶ月後のことだった、それは―― な青年と同じ運命を辿るとは思ってもみなかった
邪、とは』アーティファクト。『入手の報を受けたのである』アーティファクト『親交のあった香港の古美術商から、僕は
助手の少年を連、さっそく僕は。偉大なるクトゥルフ復活のために重要な任務なのだ、その収集も。神に関わる超自然的遺物
ニグ= 僕と助手はシュブ、全ては敵の計略であり。敵対組織の罠だった、そこで待っていたのは―― れて香港に飛んだのだが
。とある富豪の私有地に存在する暗く深い森、香港の郊外―― ラスを崇拝する一派に捕らえられてしまったのである
の儀式場として」ヴァルプルギスの姉妹団、「この森は。敵対教団によってそこに引き出された、捕らえられた僕と助手は
。用いられていることは関係者にとって有名である
千匹の仔を孕みし森の黒山羊と称された暗黒。ニグラスを崇拝する教団だ= 邪神シュブ、こそ」ヴァルプルギスの姉妹団「
その淫蕩さは外なる神の中でも悪名高、豊穣をもたらす地母神として信仰される事もある邪神で。ニグラス= シュブ、の女神
ニ= そしてシュブ。地上全てのオスはこの淫蕩な邪神に犯し尽くされるだろう、ニグラスが復活すれば最後= このシュブ。い
僕、そんな狂気に満ちた母神の復活を目論む集団に。その落とし子で大地を埋め尽くすのだ、グラスは何億何兆もの仔を孕み
――達は捕まってしまったのである
119
。新月の夜、時は
生贄、ヴァルプルギスの姉妹団において。いずれも若く美しい女性達だった、鬱蒼と茂った暗い森で僕達を迎えた信徒達は
。それが創設時からの伝統なのである、魔女集会に起源を持つこの教団では。の儀式に携わるのは若い女性だけなのだという
。どこの邪教団でも生贄の儀式は若い女性信徒の役目となっているが、もっとも昨今では
「 ......うぅ、う「
、彼は両親とも星振協同会の幹部であり。寒さと恐怖に震えていた、助手のリムは―― 僕と同様に身ぐるみを剥がされた少年
悔悟して、僕は―― このような目に合わせてしまうなんて、そんな彼を。未来の幹部候補として僕の任務に同行していたのだ
。もしきれない思いだった
「あなた達を生贄とします、これより…… 禍々しきクトゥルフの崇拝者「
「 ......ニグラス様に捧げましょう= シュブ、その種を「
その声もまった、両者の整った顔は瓜二つで。ひときわ華美なローブを纏った二人の女司祭、信者達の中から歩み出たのは
ヴァルプルギ」。「ヴァルプルギスの双子「悪名高き、この二人こそ。まるで同じ人間が二人存在しているかのようだ。く同一
。儀式全般を執り行う双子の姉妹である、の指導者であり」スの姉妹団
「寝台に横たわらせなさい、その二人を「
「 ......いつものように選別を行いましょう、まずは「
。僕達は二つ並んだ寝台の上へと仰向けに寝かされた、双子司祭の指示により
「! ......離せ、くっ「
寝台に据え付けられてしまっ、あっという間に複数がかりで組み伏せられ。女性信徒達も手慣れたもの、抵抗しようとするが
ぶつぶつと何かを呟いている、ショックが大きいのか。ほぼ無抵抗で隣の寝台に寝かされてしまう、一方リムはというと。た
。偉大なるクトゥルフに助けを乞う言葉だった、漏れ聞こえるそれは。ようだ
それぞれ僕とリムの横へと、すると双子の司祭は―― 全裸のまま無防備にされてしまう僕とリム、二つ並んだ寝台の上で
。白く細い手を僕の股間へと伸ばしてくる、そして僕の隣に立った司祭は。120立った
「!うぁっ…… やめろ、や「
肉棒がみるみる固さを増していくのが、その温もりと柔らかさに包まれ。女司祭の掌に握り込まれてしまった、僕のモノは
。分かる
「! ......くっ「
、そしてリムの方も。屈辱的なことなどなかった、これほどまでに―― 男の証を勃起させられる、異教の女司祭の手の中で
初めて感じるであろう女性の掌の中でたちま、少年らしく小さな男性器も。もう一人の女司祭に肉棒を握られてしまっていた
。ち大きくなったようだ
「これより選別を行いましょう、では「
「 ......か』婿『それとも、か』贄「『
もう一人の女司祭によって手淫が与えられ、同様にリムも。その手を上下に動かし始めた、僕のモノを握り込んだ女司祭は
。同じストロークで上下に扱きたてられているのだ、まったく同じペース、その動作は完全にシンメトリーで。る
「 ......うぅぅ…… はぅ「
「 ......うぅぅっ…… うぐ「
、適切な握力と上下動をもって。恐ろしいほどに気持ち良い、女司祭の手淫は。静かな地下室に響いた、僕とリムの呻きが
。男の器官へと確実に快感を与えてくるのだ
「! ......うぅっ、あ「
長く耐えられるはずもな、こんな手さばきを味わわされては。僕は腰をぶるっと震わせてしまった、あまりの気持ち良さに
」
「 ......私達の手の中で果てるのです、さあ――い
「? ......どちらが早く達するのでしょうね…… ふふっ「
。僕のモノは高められていった、その柔らかな掌の中で。まるで合わせ鏡のよう、二人の女司祭の手淫動作はまったく同一で
。リムの小さなペニスも女司祭の掌で許容以上の快楽を与えられているようだ、一方
121
「! ......あぁぁぁっ「
そんな彼が。精通さえ怪しい、彼の年齢では性経験どころか。腰をかくかくと震わせていた、リムはか細い声で喘ぎながら
「! ......はぅぅっ…… ダメだ、だ―― 「僕もすでに限界に近付いている、しかし情けないことに。ひとたまりもないだろう、初めて味わう手淫がこれでは
「?もう我慢できないのですか、大人なのに…… あら「
「? ......童貞少年より早く達しはしませんよね、まさか「
「! ......ぐぅぅっ、う「
その練達した手さばき、いかに我慢しようとも。女司祭は柔らかな掌で僕を追い込んでいく、涼やかな笑みを浮かべながら
「!出るっ、で…… あぁぁぁ―― 「には太刀打ちできず
。どっぷりと精液を吐き出す、僕のモノは柔らかな掌の中で脈打ち。あえなく女司祭の手の中で果てていた、次の瞬間
「 ......うぅぅっ、う「
「 ......年上のあなたが先に果ててしまったのですね、あらあら―― 「女司祭の白く艶やかな手を白濁液で汚してしまったのである、僕は敗北感にまみれながら
「 ......情けないこと、未熟な少年よりも我慢できないなんて「
もう片方の女司祭はリムの小さな男性器を扱、その間にも。僕は深い屈辱を味わわされる、二人の女司祭はくすくすと笑い
「! ......はぅぅっ―― 「き続け
。僕とリムそれぞれの精液で汚れてしまう、こうして双子の女司祭の手は。リムをたちまち射精へと導いてしまった、そして
精液の粘り着く手指に艶、と…… べろり―― 二人は白濁にまみれた指を自らの口元に運び、すると合わせ鏡のような動きで
。めかしく舌を這わせた
「 ......『贄「『
。静かにそう告げる、リムの精液を味わった司祭は
「 ......『婿「『122
今まで静かに控えていた女信者達が目を輝かせた、その言葉を聞くと同時に。僕の精液を味わった司祭はそう言った、一方
。そんな気配が伝わってくる―― 大いに華やいだ、一切の言葉を放たずとも。気がした
「 ......が見定まったようですね』婿、『めでたくも「
「 ......の方の儀式を済ませましょう』贄『まず、それでは「
リム、女信者達に抱き起こされながら。と宣告されたリムが寝台から立たされる』贄、『と宣告された僕はそのままに』婿『
。ぶつぶつと偉大なるクトゥルフに助けを乞うている、目も虚ろで。はすっかり放心してしまった様子だ
「! ......リムを離せ、やめろ「
「の性器を清めて差し上げなさい』婿、『サリム―― 「そう叫んだが、僕は寝台の上で身をよじりながら
「ふふっ…… 心を込めて綺麗にするのですよ、丹念に「
「 ......司祭様、分かりました「
そして彼女は寝台の側に立。寝台に拘束された僕の元へとにじり寄ってきた、サリムと呼ばれた美しい女性信徒が歩み出て
。その端正な顔を僕の股間へと寄せていく、つと
「 ......失礼します、様』婿『では「
太股を汚す白濁へと舌、サリムは。さっき女司祭の手淫によって発射された精液が撒き散らされていた、太股や下腹部には
「 ......れろっ、んっ―― 「を伸ばし
。精液を舐め取って綺麗にしていく、さらに彼女は太股や下腹に舌を這わせ。屈服の体液を舐め取ってしまった、舌先で
「! ......うぅぅっ…… こんな、やめろ「
萎え、ペニスの周辺が清められていくにつれ。くすぐったいような快感をもたらした、サリムの丁寧で艶めかしい舌遣いは
。ていた肉棒本体はむくむくと固さを増していく
123
「! ......やめろ、や「
。強固な拘束の前では無力だった、あまりの屈辱に身をよじるが
「 ......れろっ、れろ「
この種の行動に、その落ち着き払った態度から―― 股間を舌で清め続けるサリム、寝台を揺らし抵抗する僕をものともせず
。慣れきっていることが感じ取れる
「 ......あぁっ、う「
、立たされたリムの眼前に運び込まれた。とても奇妙なものが視界に入った、快楽を振り払おうと首を左右に振ったその時
?あれは像ではなく生物か、いや―― 異形の女神像
なだらか、豊満な乳房、ローブを被った聖母のような姿で。全身は薄い紫色で禍々しい、それは人間の身体よりやや大きく
。紫色の艶やかな唇がひときわ映えている、頭部は膜状の被り物により目から上は窺えず。な下腹と確かに女の形をしていた
うねうねと周囲にのた、また身体を覆う膜状のローブから伸びた触手が。山羊を思わせる角が備わっていた、そして頭部には
。うっている
禍々しい女神像は、よく見れば。明らかに超常の物体だと分かるほどだ、その姿は見ているだけで脳が疼くほど艶めかしく
「 ――これは、まさか―― 「艶めかしい笑みを浮かべている、紫色の唇は僅かに動き。微かに呼吸しているようだった
「 ......二グラス様の御体の一部= シュブ、この女神像こそ「
「 ......この世に顕現されたお姿、かの母神が携えた無数の子宮が「
。双子の司祭は誇らしげに告げた、僕の方に向き直り
「 ......すでにこれを見つけていたなんて』…… 暗黒の女神像「『
しかし彼。と呼ばれるアーティファクトを探していると以前から聞いていた』暗黒の女神像、『ヴァルプルギスの姉妹団は
。僕の目の前にある、それが今―― すでにそれを見つけてしまったのだ、女達は
「!あぅぅっ―― 僕達を女神像の生贄に、まさか「
いよいよペニスへと舌を這わせてき、彼女は下腹部の精液を全て舐め取り。僕の詰問を中断させた、サリムの甘い舌遣いが
。124たのだ
「 ......れるっ、れろれろ「
付着した白、さらにカリ首の溝をなぞるように舐め。たちまち白濁液を舐め取ってしまう、尿道口を舌先がれろれろと這い
。濁を清めた
「! ......はぅぅっ「
僕はひたすらに感じさせられて、それにさえ。男性器を清めることを目的とした穏やかな舌遣い、あくまで精液を舐め取り
甘く優しく清、肉棒の隅々まで舌が這い。付着した精液を舌先で丹念に舐め尽くす、サリムはペニスを上品に手で支え。いた
「 ......れろ、れろ―― 「められていく
快感のあま。付着した白濁が舐め尽くされる、何度も何度もなぞり上げられ。丹精を込めて舌先で清められた、特に裏筋は
、その刺激を受けるたび。それを舐め取ってしまった、サリムは舌を尿道口に這わせ―― 尿道口から先走りが滲み出るたび、り
「 ......贄の儀式を始めましょう、それでは―― 「今は悦んでいる場合ではないのだ、だが。腰がぶるっと震えるほどの快感に襲われる
まして彼は完全に放心状態、ただでさえ少年の体は軽く。リムの体は女性信徒達に抱え上げられた、女司祭の指示と同時に
。おぞましい女神像の前に引き出されていった、こうしてリムは。に陥っている
女神像、小さいながらも男の機能を誇示しているその器官が。股間では男性器が膨らんでいる、虚ろな彼の表情とは裏腹に
「!! ......リムを離せ、やめろ―― 「の眼前にまで近付けられた
涼やかな笑みを浮、すると二人はこちらに向き直り。なんとか僕は双子の司祭を威嚇する、サリムの舌遣いに悶えながらも
。かべた
「 ......出番はもう少し後になのですよ』、婿『あなたは「
「 ......を与えなければなりませんから』贄、『まずは「
125
「! ......やめろっ…… !ぐっ「
リムが生贄として捧げられるところを見て、このまま。まったくの徒労だった、力を振り絞って拘束から逃れようとするが
「を退屈させてはなりませんよ』婿、『サリム―― 「いることしかできない
「 ......彼を楽しませてあげなさい、を与えている間』贄「『
「 ......司祭様、分かりました「
「 ......失礼します、様』婿『では―― 「僕に対して柔らかな笑みを浮かべ、サリムは頷くと
。じゅるっと口内に僕のモノを迎え入れた、そのまま―― 唇を密着させると、亀頭にキスをするように
「 ......はぅぅっ「
ねっ。ゆったりとしていて穏やかな口淫を味わっていた、そして僕は。唾液のぬめりに包まれる、肉棒は口内特有の温かさと
じっくり楽しませるための、それは強引に射精させるものではなく。舌が亀頭を優しく舐め回す、とりと唾液をまぶしながら
。情けない声を漏らしてしまう、僕はたちまちサリムの舌遣いの前に脱力し。口技だった
「 ......あぁぁぁ、う…… やめろぉ「
数人。リムがおぞましい女神像に捧げられようとしていた、今まさに―― ペニスを咥えられながら悶える僕の視線の先では
小さいながら、紫色の艶めかしい唇に。彼のペニスを女神像の口元へと近付けていく、の信徒がリムの小さな身体を抱え上げ
「!!~~はぅぅぅ―― 「も勃起した肉棒が押しつけられ
。女神像の口内へと咥え込まれたのだ、彼の男性器が。リムはか細い悲鳴を上げた、次の瞬間
「!!~~あぁぁぁ、あ…… あぅ「
彼の腰がガク。強烈な快楽によるものだ、熱を帯びたその喘ぎ声は。明らかに苦痛ではなかった、リムが味わっているのは
。たちまち射精してしまったのが外からでも分かる、ガクと動き
「! ......うぅぅっ、はぅ「
彼女達はこの、少年の非力さに加え。信徒達はそれを苦も無く抑え込んでいた、126リムは女神から離れようと身をよじったが
「!うぅぅっ…… リム、リ―― 「種の作業に慣れきっているのだ
ねっとりと亀頭を舐、ペニスを温かな唾液で溺れさせながら。僕のモノにもサリムの舌が艶めかしく絡みついてくる、一方
「! ......出るっ、あぁぁ―― 「僕はあえなく音を上げてしまい、サリムの練達した舌技の前に。め回す舌遣い
射精中のペニスを甘、するとサリムは目元だけでにっこりと笑みを浮かべ。口内へとドクドク射精してしまった、そのまま
。く吸いたてる
「! ......あぁぁぁっ…… はぅ「
口を離さず穏やかな口淫を続、しかもサリムは精液を飲み干しながら―― 昇天してしまいそうなほどの快感、それはまさに
。女神像の口内へと男の証を捧げてしまったリムの哀れな姿が映る、快楽にとろけそうになる僕の目に。行してくるのだ
「!!~~あぅぅぅぅ、あ…… うぅぅ「
根こそぎ飲み干、女神像は口内に迸った精液を嚥下し。リムは何度も何度も射精を繰り返していた、身体を痙攣させながら
いかに激しく精を搾られているかが、その量から―― 精液がだらりと零れ出る、その艶めかしい唇の端から。しているようだ
。分かる
「 ......を受け取って下さいませ』贄『我等の捧げた、二グラス様= 偉大なるシュブ「
「 ......心ゆくまで飲み尽くして下さいませ、汚れなき童貞の子種「
。リムを生贄にしながら崇拝する主への言葉を唱えていた、双子の司祭は
「!! ......うぅぅぅ…… あぅ「
搾り出された精液を嚥下さ、女神像の口内でひたすらに射精させられ。上擦った悲鳴を上げる、リムは何度も連続で射精し
リムの喘ぎ声も徐々に弱々しくなってきてい、現に。十分も命は持たないはずだ、あんなペースで精を搾られれば。れていく
――る
127
「!あぁぁっ、うっ―― リム、リ「
亀頭、軽く口腔を上下させてピストン刺激を送ると同時に。サリムの口内でねっとりと転がされていた、かたや僕のモノも
「! ......あぁぁっ、う…… 出る、また―― 「僕はみるみる高められ、どんな男でも耐えきれないほど甘く艶めかしい口技で。へぬらぬらと唾液まみれの舌を絡ませる
驚くべきテクニックで二連続の射精を喫、口から抜かれないまま。またもサリムの口内へと精液を発射してしまう、そして
この短期間で三、彼は女神像の口内へと。リムが味わっている快楽地獄に比べれば生易しいものだった、とはいえ。したのだ
「 ......うぅ…… あぁぁ―― 「十回以上も射精しているのだから
その身体は目に見、リムの声はみるみる弱々しくなり。人外の苛烈な搾精が人間の身で耐えきれるはずもなかった、しかし
「 ......ぁ…… ぅ―― 「そして。えて痩せ衰えていく
その命まで暗、とうとう彼は。口元は快楽で歪んでいる、その目は見開き。がっくりとうなだれてしまった、それを最期に―― どっぷりと射精し、ガクガクと腰を震わせながら
「 ......精を吸われ尽くしたようですね―― 「黒の女神像に捧げてしまったのだ
「 ......最期の瞬間まで味わえたでしょう、女神の贄となる悦楽「
。双子司祭はくすくすと笑う、屍と化したリムの頬を優しく撫で
「! ......あぅぅぅっ…… リム…… そんな、そ「
。涙さえ出てしまうほどだった、あまりにも惨めな自身の境遇に―― 甘い口技に屈し射精してしまう、助手の死を目撃しながら。僕はまたもサリムの口内に精液を発射していた、次の瞬間
「 ......サリム、もう結構ですよ「
「 ......も存分に楽しんだでしょう』婿、『あなたの奉仕で「
「 ......はい…… んっ「128
口の中に溜め込んだ精液を、そして両掌を受け皿にすると―― 僕のモノを唇から離し、双子司祭から命じられたサリムは
。直に見せつけられたのだ、口内に吸い出された屈服の証を。どっぷりと垂らした
「 ......あんなにいっぱい漏らしてしまったのですね、あらあら「
「 ......さぞかし気持ち良かったのでしょう、サリムの口技「
再び寝台へと寝かさ、リムの亡骸は―― 僕が身を震わせる中、あまりの屈辱に。声を揃えてくすくすと笑う、双子の司祭は
おぞましい邪神、彼を助けることも出来ないまま。変わり果てた少年の姿を凝視する、僕は絶望と後悔にまみれながら。れた
「! ......こんな事を、よくも―― 「の生贄にされてしまったのだ
「 ......次はあなたの番ですよ、うふふっ「
「 ......あなたも女神像に捧げられるのです、光栄に思いなさい「
。双子司祭は笑みを浮かべる、シンメトリーの動作で僕に歩み寄り
「 ......『婿『ではなく』贄『あなたは、しかし「
「 ......子種を捧げてもらいましょう、の儀式とは異なるところに』贄「『
「? ......なんだって「
女性器というにはあまりにグロテスクな紫色の挿入口が備わって、そこには。女神像の下腹部に視線をやった、僕は思わず―― まさか、その意味するところは―― 異なるところ』―― 婿『
うね、ぱっくりと口を開いては。それ自体が呼吸をしているかのように収縮していた、肉厚の唇を縦にしたような形で。いる
内部では細かな触手が、さらに。どろりと濃密な淫蜜が垂れ落ちた、そして口が開くごとに―― うねと内壁を波打たせている
。ぬめった肉洞の中でぐちゅぐちゅとざわめいているのだ、ピンク色の細やかな触手が。ざわざわとうねっているのが見える
――女神像の秘部に目を奪われてしまう、僕は思わず。おぞましくも蠱惑的な柔肉の亀裂、そこはまさに
129
「 ――あそこに、まさか「
「 ......に相応しいものです』婿『女神像の、あなたの子種は「
「 ......女神像と交わってもらいましょう、よって「
「! ......やめろ、ぐっ―― 「あのおぞましい女神の肉壺に挿入させられる、僕のモノが―― 女神像との交わり
。強引に抱え上げられる、そのまま手枷と足枷が外され。女信徒達が取り巻いた、寝台に寝かされている僕の周囲を
「! ......離せ、ぐっ「
おぞましい女神像の前に引きず、こうして僕は。手足を振り回す程度の抵抗など意味を成さない、多人数で抱え込まれれば
「 ......女神像との交わりを、それでは―― 「り出されていった
「 ......女神像との契りを、として』婿「『
。おぞましい女神像への下腹に密着させられた、強引に開かされた股が。信者達は僕を女神像へと押しつける、司祭の命令で
粘液を滴らせるおぞましい、まるで生きているようにひくひくと蠢き。女性器のような肉器官が備わっているのだ、そこには
「! ......やめろ、や―― 「肉壺が
。男の器官はこのような状況でも大きくなっていたのだ、悲しい事に。僕のモノを女神像の陰部へとあてがう、信者の一人が
。ねっとりとぬめっていた、そこは人肌のように温かく―― 女神像の膣口、亀頭に触れる
「 ......男の証を預けるのです、ニグラス様の化身に= シュブ…… さあ「
「 ......に甘美なる悦びを授けるでしょう』婿、『聖なる膣は「
「! ......うわぁぁぁ…… やめろ「
この人数が相手では虚しい抵抗だっ、必死で腰を退いて抗おうとするが。僕の腰を押し込んできた、信者達は数人がかりで
「!!~~はぅぅぅぅ…… ひぁ―― 「おぞましい女神に捧げられたのだ、男の器官の先端が。女神像の膣内にずぶりと埋もれてしまう、とうとう亀頭部が。130た
挿入した亀頭が甘いぬくもりと柔肉、女神像の中はとろけるように温かく。僕は情けない声を漏らしてしまった、次の瞬間
。一斉に亀頭を歓迎してきたのだ、さらに膣内で無数の触手がざわざわと蠢き。のうねりに晒される
「!あぁぁぁっ…… なんだこれ、中が「
カリや尿道口まで舐め回されるような、亀頭表面がにゅるにゅると撫で回され。ぬめった触手が這い回る、敏感な先端部に
「!あーっ!あーっ―― 「理性さえたちまち吹き飛ぶほどのものだった、その快感は。刺激を受けた
教、異教の女神の中で果ててしまうことは。信徒達は逃がさないよう支え続ける、がくがくと腰を震わせながら悶える僕を
男の器官はすでに女神の中へと精液を捧げる事、しかし頭では抗っていても。そして崇拝する神への裏切りだった―― 団への
「 ......うぅぅ、うぐ―― 「を選択してしまう
脈打ちが感じ取れるほどに甘い射精感、腰の奥から肉棒まで。ドクドクと精液が漏れ出していった、ペニスが甘く脈動し
」
「 ......あぁぁっ…… う――だ
どっぷりと精液が女神像の膣内へと吐き出さ。射精を歓迎するかのように亀頭を這い回る、膣内の触手はざわざわとうねり
信じら、サリムの口で三回射精したにもかかわらず、双子姉妹の掌で一回。僕は身をよじるほどの快感を味わった、れるたび
「もう果ててしまったのですね、うふふっ―― 「れないほど大量の精液が女神像へと捧げられたのである
。信者達も華やいだような笑みを浮かべた、同時に。双子の女司祭はくすくすと笑う、情けない顔で射精する僕を眺め
「私達の女神がお気に召したのですね、さぞ…… 発射するなんて、亀頭を挿入しただけで―― 「他にあるだろうか、これほどの背徳と屈辱が。おぞましい女神像との交わりが果たされたのだ、彼女達の見守る前で
131
「 ......違う、ち「
「 ......男の証を女神像の奥まで迎え入れてもらいなさい、さあ「
「 ......としての務めを果たすのです』婿、『より深く交わり「
「 ......あぁぁぁぁ…… 嫌だ、い「
じわじわと、膣内の触手がペニスへと絡み付き。もはや力を込めるまでもなかった、信徒の女性達が僕の腰を支えていたが
。内奥に引き込んできたのだ
「!うぅぅぅっ、あ…… やめろぉ「
ぬらぬらと渦を巻くようにペニスを歓迎、内部でうねる無数の触手は。ゆっくりと膣深くに飲み込まれていく、男の器官が
快感は、肉棒が奥へ奥へと引き込まれながら。サオにまでぐるぐると巻き付いてくるのだ、亀頭全体に触手が絡み。してきた
「!はぅぅぅっ―― 「蓄積していき
女神の中に精が吐き出されて、ペニスがびくびくと脈動し。僕はまたも絶頂していた、肉壺の一番奥まで亀頭が届いた瞬間
「 ......あぁぁぁ―― 「いく
背徳の交わりに晒されて、もはや僕のモノは根元まで女神像に咥え込まれ。僕は腰をがくがくと震わせた、あまりの快感に
「 ......ニグラス様の化身に男の種汁を捧げ続けるのです= シュブ、さあ―― 「抜くことさえ許されない、女性信徒達は数人がかりで僕の腰をしっかりと支え。いた
「 ......女神像は何万もの落とし子を孕むのですよ、が捧げた子種により』婿「『
「 ......うぅぅっ…… そんな「
男の器官は萎えることを、そんなおぞましい肉壺の中で。この上なく背徳的な交合儀式、邪な女神像に種付けをするという
、淫蕩なる女神像は。亀頭やカリに艶めかしい刺激を与えてくる、内部の触手がにゅるにゅるとペニスに絡み。許されなかった
男から子種を抜き取る機能に、その柔肉の甘い温もりもまたおぞましく。咥え込んだ男のモノから際限なく精を搾り抜くのだ
。132特化していることがうかがえる
「!!あぁぁぁぁっ…… はぅ―― 「男を搾り抜く魔性の女神像だ、これはまさしく
女神像の中にどっ、男の器官は快楽に悶えるかのように脈打ち。僕は三度目の絶頂を余儀なくされた、ほとんど間を置かず
。ぷりと精液を吐き出していく
「 ......あぁぁ…… うぅ「
偉大なるクトゥルフへの信仰心を保とうとす、しかし僕は必死で快感に抗い。脳髄がとろけるほどの快楽だった、それは ―― 己の種を解き放つ放出感、淫蕩な女神像の甘い温もりの中に。女神の求めるがままに子種を捧げているかのようだ、まるで
。る
「! ......あぅぅぅっ…… !離せ、ぐっ「
。なんとか抵抗を示し続けた、それでもなお僕は身をよじらせ。信徒達に抑え込まれて適わない、腰を引こうとしても
「 ......まだ抗うのですか、よ』婿「『
「 ......女神像との交わりに溺れてしまいなさい、観念して「
女神像と交わったま、そして双子は。僕の身体を支えていた女性信徒達が静かに離れていった、双子の女司祭が歩み寄ると
。まの僕へと左右から身を寄せてくる
「! ......何を、くっ「
「 ......その子種を我等が女神に根こそぎ捧げてしまうのです、さあ「
「 ......ニグラス様のもの= もはやあなたの種はシュブ、抗っても無駄なこと「
。愛おしげに揉みしだいてきた、そして柔らかな掌で―― 細い手を玉袋へと伸ばし、双子司祭の一人は
「 ......全て搾られてしまうのですよ、この中身「
指先でじっくりとなぞっ、さらにもう一人も玉袋に手を伸ばし。女祭司は僕の耳元でそう囁いてくる、玉袋を掌で弄びながら
「うふふっ…… 全て搾られてしまうのですよ、大切な子種が―― 「双子司祭の手で弄ばれてしまう、僕の陰嚢は。てきた
133
「くすくす…… 光栄でしょう、女神像を孕ませるのです「
女神の温かな肉壺で人外の悦びを与えら、そしてペニスは。僕はぞわぞわとした快楽にさらされた、左右から耳元で囁かれ
「 ......あぁぁっ、う…… はぅ―― 「れている
「!!あぁぁぁぁっ…… 出る、また…… ぐっ ――「根こそぎ搾り尽くされてしまうのだ、この禍々しい交わりの果てに。もはや邪な女神への貢ぎ物に過ぎなかった、男の証は
、精液を放出している最中のペニスが。僕は女神像に三度目の精液を捧げた、双子の司祭に玉袋を優しく弄んでもらいながら
そのあまりの気持ち良。勤めを果たしている男の器官に対する女神からの祝福、それは。じゅるじゅると触手責めに晒される
。意識が遠のいてしまうほどだ、さに
「 ......うぅぅぅっ、う「
会に戻った僕を、たとえこの場を逃れたとしても。星振協同会は許してはくれまい、こんな不義理を果たしてしまった僕を―― おぞましい女神像の婿にされてしまうなんて、邪教徒の崇める―― 悪い夢だ、これは
「 ......子種を、もっと…… もっと―― 「関の山なのだ、偉大なるクトゥルフの生贄に捧げられるのが。待っているのは粛正のみ
「 ......根こそぎ種を吐き出すのです、女神の中に「
指先がアナルへ、細い指が尻の間へと割り込み。尻の方へと手が伸ばされた、そして―― 陰嚢を揉んでいた掌の一つが離れ
。と触れる
「!あぁぁっ―― 何を、な「
「 ......あぅぅっ…… うぁ―― 「中をぐにぐにと刺激される、異様な感覚が後ろの穴を貫き。女司祭の指はアナルの中へと侵入してきた、次の瞬間
指先でこね回すように刺激、肛門内を。かたやアナルを弄ばれている、かたや玉袋を、134左右から双子の司祭に身を寄せられ
「!はぅぅぅっ、ひぁ―― 「されると
女神像の肉壺に咥え込まれてい、しかし男の器官は。刺激から逃げるように腰を前方へと突き出してしまった、思わず僕は
触手がじゅるじゅると絡みつく膣奥、柔肉が艶めかしくうねり―― 淫蕩なる女神の種搾りの場、たまらず逃げた先も。るのだ
。より深く挿入する形となった、に
「!!~~あぁぁぁ…… あぅぅ「
女神の中で快楽に悶、まるで僕の分身も。女神の膣内でペニスがびくびくと脈打った、快楽の悲鳴を上げて悶えると同時に
。えているかのようだ
「 ......気持ち良さそうですね、ふふっ「
「 ......女神像の中に子種を放ってもらいましょう、また「
と前立腺、ぐっ―― 同時にもう一人はアナルの中で指をくねらせ。艶めかしい手さばきで陰嚢を揉み解す、女司祭の一人が
。を指先で圧迫してきた
「!~~ひぁぁぁぁぁ「
後ろから押し出されるよ、まるで。大量の精液を女神像の中へと射精してしまう、こらえ難い放出感がこみ上げ、次の瞬間
男の、女神像が子種の放出を祝福し。膣内の触手がじゅるじゅると絡み付く、射精中のペニスに。うな形での精液排出だった
「 ......うぅぅぅっ…… う―― 「器官にご褒美を与えているかのようだ
女神像の膣から男性器を抜く、いかに抗おうと嘆こうと、しかし。女神像と交わりながら涙さえ流していた、いつしか僕は―― そしてあまりにも甘く狂おしい放出感、強制的に射精に至らされた屈辱
暗黒の女神像の、僕は―― いや。このおぞましい儀式は終わらないのだ、精液を根こそぎ出し尽くすまで。ことは許されない
――この甘美で背徳的な交わりは解かれるのだろうか、儀式が終わったところで。とされてしまったのである』婿『
135
「 ......にぐらす・いえいえしゅぶ「
「 ......千匹の仔を孕みし森の黒山羊よ「
甘い息が両耳をくす。おぞましい呪文を囁いてきた、そして―― 左右から僕の耳元へと艶やかな唇を寄せ、二人の女司祭は
僕という器の中に甘美で背徳的な言葉を吹き込んでいくかのよ、まるで。ぞわぞわした感覚が耳から脳髄を冒していく、ぐり
「! ......あぁぁっ…… あぅぅ、う―― 「うだ
無数の触手は歓喜するかのよ、柔らかな内壁が狂おしく波打ち。女神像の膣内はざわざわとうねる、呪文に呼応するように
男の器官に甘美すぎ、女神像の淫蕩なる蠢きは。容赦なく僕のモノは巻き込まれていく、その甘いうねりに。うにざわめいた
。る快感をもたらした
「 ......いあーるむなーるうがなぐる「
「 ......となろろよらならーくしらーりー「
耳穴に甘い息を、艶めかしい声でおぞましい呪文を囁き。その滑らかな手で陰嚢とアナルを弄び尽くす、さらに双子司祭は
。舌先で耳の穴をねっとりと舐められた、時には―― 吹き込み
「!!あぁぁぁっ、うぁ…… 出る、また「
双子の女司祭は玉袋とアナルを艶。触手渦巻く膣内へとまたも精液を発射していた、脳まで蕩かすような快楽に耐えきれず
女神像の中でペニスは精液を吐き散らしながらびくびくと脈、それに従い―― より大量の子種放出を促す、めかしくこね回し
。動した
「 ......うぅぅっ…… はぅ「
僕はがくがくと腰を震、射精を終えた後でさえ。男の器官を悦ばせ続ける無数の触手、さらに膣内でぐちゅぐちゅとうねり
。もはや僕の抵抗心も奪われてしまった、その甘美なる悦びに―― 暗黒の女神像との交わり、これが。わせ快楽に悶え続ける
「 ......いむろくなるのいくろむ「
「 ......にぐらす・のいくろむらじゃにーいえいえしゅぶ「
「! ......うぅぅぅっ、はぅ「136
尿道口やカリを舐め回すような刺激。膣内の触手がじゅるじゅるとペニスを蹂躙する、女司祭の呪文は女神像を活性化させ
肉棒全体が温かな柔肉によってぐにゅぐにゅ、さらに。僕は背徳的で甘美な悦びに酔いしれた、は天国のような快感をもたらし
「 ......あぁぁぁ…… うぁ―― 「その機能を存分に発揮しながら男の精を搾ろうとしているのだ、女神像のおぞましい生殖器官が。と揉み解される
抵抗の意志など失われてしまっ、もはや体からはすっかり力が抜け。悦びの呻きを漏らしていた、僕は女神像と交わったまま
我慢しようとしまいと全く変わらな、もはや。耐えようとする意志など何の意味もない、暗黒の女神と交わった以上。ている
「 ......あぁぁ…… 出る、また…… あぁぁ―― 「いのだ
触手が発射中のペニスに艶め、内壁は妖しく収縮し。大量の精液がドクドクと女神の膣内に捧げられていく、歓喜のままに
おぞましき儀式の生贄にされ。玉袋やアナルを愛撫し続ける、そして僕に身を寄せる二人の女司祭の手は。かしく絡み続けた
「 ......となるろよらなるか―― 「まるで天国にいるかのような心地だ、ながらも
「 ......我が生け贄を受取り給え、森の山羊よ、山羊よ「
人の身に余る快楽が、背徳の代償として。どっぷりと女神像に精液を捧げる、甘い呪文と艶めかしい快楽に酔わされながら
「! ......あぁぁぁ…… ひぁ―― 「与えられる
「 ......あぁぁぁ、あ…… あぅぅ― ―「ただ艶めかしい女神像との交わりに没頭していく、僕は正気を失い。徐々に理性が薄れていった、快楽で頭の中がとろけ
「 ......にぐらす・いえいえしゅぶ「
「 ......千匹の仔を孕みし森の黒山羊よ「
137
女神像の内部を大量の、僕は歓喜しながら。狂おしくなっていく一方、膣内のうねりは艶めかしく、二人の囁きに呼応して
男性器を挿入してい、それゆえに―― 男の子種を無限に貪るようになっているのだ、この淫蕩な器官は。精液で満たしていく
。る限り射精が止まらない
「 ......いあーるむなーるうがなぐる「
「 ......となろろよらならーくしらーりー「
「 ......あぁぁぁ…… あぅ「
膣内で甘く狂おしくうねる。搾り出されていく、女神の中にどっぷりと精液が捧げられ。僕は絶頂していた、何度も何度も
。玉袋とアナルを丹念に嫐り尽くす双子司祭のしなやかな手、そして。艶めかしく収縮しペニスを揉み解す肉壁、触手
「 ......いむろくなるのいくろむ「
「 ......にぐらす・のいくろむらじゃにーいえいえしゅぶ「
「! ......あぁぁぁぁっ…… はぅ「
、淫靡な儀式の中でとろけそうになりながら。僕はありったけの子種を膣器官に捧げていく、淫蕩なる女神が求めるがまま
その男、求められるのは生殖機能のみで。哀れなる雄、ただ女神像に種付けを繰り返すだけの。僕は理性なき雄と化していた
「 ......となるろよらなるか―― 「今の僕には喜ばしいことのように思えた、そんな惨めな状況さえ。の機能さえ背徳の中で侮蔑されている
「 ......我が生け贄を受取り給え、森の山羊よ、山羊よ「
際限ない交わりの中でも疲労さえ感じなかっ、身体はまったく疲れを知らず。精液の放出は止まらない、果てても果てても
。た
「 ......あぁぁぁ…… うぁ「
人間の尊厳とも言える子種を抜き、男の証を暗黒の女神像に捧げ。男性器を存分に貪ってもらう、歓喜と恍惚に浸りながら
。僕には魔境の快楽を彩るスパイスのようだった、そんな背徳さえ―― 取られていく
「 ......女神の交わりの虜になったようですね「
「 ......終わりなき交わりを続けてもらいましょう、それでは「138
その艶めかしい身体から離れ、しかし僕は女神にしがみついたまま。静かに離れていく、僕に身を寄せていた二人の祭司が
。る気も起きさえしない
「 ......あぁぁぁ…… はぅ「
その艶めか―― 暗黒の女神が与えてくれる極上の快楽。ひたすら女神像に精液を搾り取られていた、身も心もとろけた僕は
その悦びを大量の子種を捧げること、それを自らの男の器官で存分に味わい。狂おしい触手のざわめき、しい肉壺のうねりと
「 ......その加護により飢えることも死ぬこともありません、女神像と交わっている間は―― 「天国の快楽に浸りきってしまったのだ、僕は女神像に身体をぴったりと密着させ。で表現する
「 ......邪魔が入ることはないでしょう、ここは結界の張られた我々の聖地「
。双子の司祭は告げる、背徳の交わりに溺れる僕に
「! ......はぅぅぅっ、あ「
。双子は涼やかに笑う、その様子を眺め。僕は精液をどっぷりと女神像の中へと吐き出した、返答の代わりに
「 ......子種を捧げ続けなさい、として女神像と交わり』婿「『
「 ......ニグラス様が目覚めるその日まで= シュブ、暗黒の女神「
他の女信者達もぞろぞろと立ち去っ、続けて。静かに歩み去って行った、その場から―― 僕に背を向けると、二人の女司祭は
女神像と淫ら、この場に残されたのは。暗い森を沈黙が支配した、そして―― 気配も消え、その足音も遠のいていき。ていく
「 ......あぁぁぁ、あ…… あぅぅ―― 「な交わりを続ける僕のみだった
何度となく精子を捧げ続、背徳的で甘美な快楽を味わい。僕は延々と女神像との交わりを続ける、一人きりになりながらも
「 ......はぅぅぅ…… きもちぃぃ―― 「けるのだった
――僕の呻きが響いた、遮るもののない黒い森の中に
139
おぞましき女神像とひたすらに交わ、そして今も。とされた』婿『ニグラスの化身である女神像の= シュブ、こうして僕は
淫蕩な女神の求めるが、そして―― 根元まで温かな柔肉に包まれ、男の器官は女神像の肉壺へと捧げられ。り続けているのだ
。淫蕩なる女神の化身を孕ませ続けるのだ、何度も何度も子種を捧げ。ままに種付けを繰り返す
普通に生きてい、ご褒美は、いや―― その代償。ニグラス復活のための力を与え続けることに他ならない= シュブ、それは
「 ......あぁぁぁぁ…… きもちぃぃ―― 「精神が崩壊してしまうほどに狂おしい快感、人の身で体験すれば。れば決して味わえない人外の快楽
脳の髄まで完全にとろけてし、女神像との交わりに酔いしれ。精子を延々と搾り出されていく、すっかり廃人と化しながら
。世界はどうなってしまうのか、これから―― 快楽以外のことなど何も考えられない、もはや。まったのだ
。偉大なるクトゥルフが支配者として帰還するのか、星振協同会の使命が果たされ
。ニグラスの落とし子で満たされるのか= 世界はシュブ、それともヴァルプルギスの姉妹団の企てが成就し
「 ......あぅぅぅ…… はぅ―― 「この世界の覇権を握るのか、また別の邪神が復活し、もしくは
。僕にはどうでもいいことだった、もはや
。その日まで、世界に邪神が降臨する―― この甘美なる交わりが永遠に続くことを願った、ただ
140