**西暦2047年3月4日
モーツァルトの後期三大交響曲を流しながら、私は報告書に目を通していた。
なお演奏者は、ヘルベルト・フォン・カラヤン。
カラヤンはクラシック通に軽視されがちだが、私はそうは思わない。
モーツァルトの後期三大交響曲も、このカラヤン演奏のものが存外に良い。
すっかり主流になったピリオド奏法を嫌っているわけでもないが、やはり流麗さが好みだ。
しかし目を通している報告書の内容は、悲しいかな流麗とは程遠い。
「学生ボランティアの受け入れか、ひどい時代だな……」
文面を目で追いながら、私は思わず嘆息してしまう。
戦争も長期化した、このご時世――
徴兵年齢に至っていない学生も、お国のためにボランティアを、という話が持ち上がったらしい。
そういうわけで、この研究所も公的施設なので、多くの学生ボランティアが派遣されることとなった。
しかし徴兵年齢も下がり続けている現在、それに至らない学生など子供も同然。
まともな頭脳をしていれば、労働力として使い物にならないことなど分かりそうなものだが――
「まあ、使い道はあるさ……うちでは」
デボラの収容数も、増える一方だ。
ボランティアとやらにも、せいぜい働いてもらわなければなるまい。
次に、メールチェックをしていると――
荻野から私宛に、メールが届いていた。
彼は潤沢な取材費(もちろん私が送った)により、海外で直に取材することも多い。
そんな彼が書くデボラ事件記事も、ますます真に迫るようになった。
近く単行本化するという話もあり、まさに絶好調のようだ。
そして今日、彼は非常に興味深い話をメールで知らせてくれた。
『奈良県内で、カエル型デボラの少女が目撃されています。
しかも証言からして、複数個体が存在するのではないかと。
例の化蛙の娘達が存在したという可能性も十分にありえます。
以後、しばらく取材を続けます』
「化蛙に、娘が……」
これは、聞き捨てならない話だ。
関連部署に連絡を入れ、綿密な調査と捕獲の準備を要請する。
また、荻野の銀行口座にも十分な取材費を振り込んでおいた。
彼の仕事に敬意を表している私にとっては、軽い出費に過ぎない。
また他の友人達にも、様々な形で送金することも忘れなかった。
軍や官僚の友人達との友情も、盤石なものにしておかなければ。
さらに、某大物政治家の孫2人の大学入学にも便宜を図っておく。
徴兵免除措置が付く以上、戦時においての効果は絶大だ。
彼は先日ここまで足を運び、固い友情の握手を交わしたのである。
他にも、多くの官僚や政治家達に欲しがるもの(大部分は金だが)を与え、友情を保った。
これも、目的のためには必要なことなのだ。
さて、近く懐柔の必要があるのは厚生省のキャリア官僚。
私と同世代でありながら、政策の企画立案や予算編成にも関わるほどの凄腕だ。
若手が大いに台頭しやすいというのは、戦時下の良いところである。
しかし彼がなかなか、ありきたりの贈り物では揺らがない。
綿密に調査するも、金の収支には瑕疵さえ見当たらなかった。
しかし非合法に入手した彼のPCの履歴を見て、閃くものがあった。
頻繁にポルノ動画を見る――その程度なら、脅しのネタにもなりはしない。
だが彼は、実に奇妙な動画を繰り返し閲覧していたのだ。
それは、蛇の捕食動画。
中でも、アナコンダが鹿を丸呑みにする動画がお気に入りらしい。
動画の再生回数や時刻からして、何に使っているのは明白だ。
まったく、どんな幼児体験があれば、蛇の補食動画で自慰をするようになるのか――
……まあ、私も人のことは何も言えまい。
ともかく、荻野と友情を築いた時の手が使えそうだ。
そして私は、彼の元にメールを送った。
蛇仙女が兵役忌避者を締め上げながら、精を搾り取る一部始終の動画。
続けて、『このような趣向のご歓待はいかがでしょうか?』というメッセージ。
その日のうちに、彼から返信があった。
「あなたのことは、よく噂で聞いていましたよ……須山博士」
厚生省のホープ、若きキャリア――鈴岡は、自己紹介の直後に言い放った。
「……お聞き及びとは、光栄の至りです」
正直なところ、あまり人の噂に上るのは歓迎できることではないが――
まあ計画も大詰め、多少強引に前押ししなければならない面もある。
「検察の鹿島次長検事や軍需庁の藤原主任ともご懇意のようで。
実に顔がお広い、羨ましい限りです……」
向こうは、牽制の手を緩めない。
それに、私のことをよく調べ上げている。
「鈴岡さん、私は友情を重んじています。
ある哲学者は、『友情は魂の結びつきである』と言いましたね」
「ヴォルテール、『哲学辞典』ですね」
「その通り……あなたはどうやら、私に不信感を抱いているようです。
しかし過去の賢人は、こうも言いました。
『強い友情というものは、不信と低抗から始まるのが自然だ』……とね」
「それは、アラン……だったかな。確か、『精神と情熱とに関する八十一章』」
「ずいぶん、哲学にお詳しいのですね。確か、ご専攻は法学だったはずでは?」
そう尋ねると、鈴岡の顔は少しばかり緩んだ。
「小林秀雄の大ファンなのですよ。
彼の著作はもちろん、手掛けた訳書もだいたいは目を通しています」
「小林秀雄か……申し訳ないが、『モオツァルトのかなしさは――』程度しか存じませんね」
「なるほど……ときに、モーツァルトはお聞きに?」
「研究の合間に、流すことがあります。ピアノ協奏曲第23番など、実に素晴らしい」
「ほう……ピアノ協奏曲なら、私は断然、20番ですね。特にゼルキンの演奏が優れている」
「比較は無粋かもしれませんが……私は、アルゲリッチの演奏に軍配を上げたいな」
「なるほど……博士は存外、情熱的だと見える」
やはり、知的レベルが同じ相手との話は弾む。
ひとしきりクラシックの話題で花を咲かせ、私と鈴岡の間の緊張も解け出していた。
互いに敵同士でないことは、会う前から分かっている。
私は彼と友情を結ぶために会ったのだし、彼としてもそうであるはずだ。
ただ、相手が信に足る存在かどうか見定めただけに過ぎない――お互いに。
「では、私の研究室を見学してもらいましょう……」
そう切り出すと、鈴岡は静かに頷いた。
お互い、信用できる相手だと判断したということだ――
「確かに魅惑的だが、どうしても恐怖心が先立ちますね――」
強化ガラスを隔て、蛇仙女と対面する鈴岡。
蛇仙女はこちらをじっと見据え、舌をチロチロと出し入れしている。
明らかに、私達二人を餌として見定めているのだ――
いくぶん、鈴岡の余裕も薄れて見える。
「本当に、安全性の面で問題はないのですか……?」
「蛇仙女には筋弛緩剤が投与されていますので、人間に怪我を負わせる力はありません。
この研究所のデボラは、完全にコントロールされています。危険はありませんよ」
「かつてデボラIT019の給餌時に、死亡事故を起こしているのに……?」
まったく、よく調べている。
それを知っていながら、事に及ぼうとする彼も相当に肝が太いようだ。
「あれはデボラIT019が納入された初日であり、情報が少ない状況でした。
蛇仙女は納入から4年が経ち、存分に飼育実績があります」
「なるほど、信じましょう……」
そう言いつつ、やはり不安な面持ちは消えていない。
「万一、この『歓待』が露見したら……?
私は、社会的信用のいっさいを失うことになってしまいかねないが」
露見はしない、というのが実際のところだが――
リスクマネジメントの点では、それは答えになりえない。
「万に一つもない事態ですが、その場合は事故として処理されます。
研究所を見学していたあなたは、デボラに襲われるという災難に見舞われたのです。
責任を問われて私は降格、あなたはとんだとばっちりだ」
「なるほど……」
ようやく、納得してくれたようだ。
しかし生物として圧倒的に上位の存在に身を委ねる不安は、やはり拭えないだろう。
「万一のことが起きる前に、蛇仙女には電流が流れます。
さあ、そちらの扉へどうぞ……」
「では……」
恐る恐る、鈴岡は実験房への扉を通り――
そして、蛇仙女の前に身をさらした。
次の瞬間、蛇仙女は鈴岡へと襲いかかる。
その蛇体で彼の細身の体を巻き上げ、ぎゅぅっと締め上げた――
「う……あぁぁっ……!」
彼の細い悲鳴は、歓喜の声のようにも聞こえた。
蛇仙女のとぐろに巻かれ、じわじわと締め上げられているのだ。
まさに、彼が見ていた捕食動画の獲物のように――
鈴岡にとって、念願が叶った瞬間だったのだろう。
こうして鈴岡は蛇仙女の餌食となり、ひたすらに犯された。
極上の快楽の中で、足腰が立たなくなるまで搾り尽くされ――
しばらく起き上がれなくなったので、医務室に運び込まれるほどだった。
骨折などの怪我はなかったが、流石にしばらくの休息を必要としたようだ。
それはともかく、これで私と鈴岡の友情は確固たるものとなった。
特に秘密の共有は、友情を盤石にするものである――
そして、その日の夜――
私は、今夜の楽しみに赴いていた。
危険な蛇仙女だが、これまで得たノウハウで、より安全に交われる方法も確立している。
そろそろ、私自身が体験してもよい頃だろう――
私は興奮を抑えきれないまま、実験房へと蛇仙女を導く。
この艶めかしい蛇体に巻き付かれ、精を搾られる男達の姿を何度も観察してきた。
そしてついに今日、私もその名誉に預かれるのだ――
私は、おずおずと実験房に足を踏み入れる。
すると蛇仙女は、すかさず獲物に襲いかかってきた――
「う、あぁぁっ……!!」
長い蛇体が、私の体をぐるぐると巻き上げていく。
その、みっしりとした重圧感は予想以上だ。
適切な量の筋弛緩剤を投与しながら、この圧迫感。
これでは、全力で締め上げられればひとたまりもないだろう――
「うぐ、あぐぐ……」
苦悶と悦びがない交ぜになり、私はとぐろの中で喘ぐ。
蛇仙女は、そんな私の様子をにんまりと笑いながら眺めた。
そして、腰の辺りをぐいっと引き寄せ――
ぐぷっ……と、肉棒が熱く狭い肉壺に飲み込まれる。
その強烈な締まりは、筆舌に尽くしがたいほどだった。
「あ、うぅぅっ……!」
肉筒がぎゅっと狭まり、ペニスを締め上げてきた。
蛇仙女の膣は、筋肉のリングが取り巻く形で構成されている。
そのリングがぎゅぅっと締まり、ペニスの各部を独自の動きで圧迫するのだ。
亀頭がぎゅっと押し潰されたと思ったら、根元が緩み、サオが揉みしだかれ――
こんな人外の技の前では、どんな男も耐えられるはずがない。
私は蛇仙女のとぐろに巻かれながら、びくびくと体を震わせ――
「う、あぁぁっ……!」
あえなく、熱く狭い肉壺に精液を捧げていた。
すると蛇仙女は膣内をぐいぐいと締め上げ、さらなる精液の放出を誘う。
「ぐ……あぁぁっ!!」
蛇体のとぐろも連動するようにぎゅっと狭まり、全身が締め上げられた。
体と男性器、両方が同時に締め嫐られているのだ――
苦悶と快楽を同時に与える、蛇仙女の狂おしい抱擁。
私は美しい仙女に抱かれながら、全身を震わせて悶えた。
「うぐ……あぅぅっ……!」
蛇仙女は、苦悶と快楽に歪む私の顔を覗き込み――
その舌が、べろりべろりと顔全体を舐め回してきた。
「あ……はぅぅぅ……」
頬から唇、鼻や眉まで徹底的に舐め尽くしてくる蛇舌。
とろけそうな快感とともに、顔中が唾液でドロドロにされてしまう。
蛇仙女の口や舌、そして唾液が、甘い芳香を放っている。
私はそれをふんだんに吸い込み、頭の中がとろけそうになった――
「うぐ……あぁぁ……」
それでいながら蛇体と膣が連動して私の体を締め尽くし、恍惚に浸ることも許されない。
蛇仙女に抱かれ、ひたすらに獲物として嫐られるしかないのだ。
そして、彼女の肉壺に精液を捧げること――それだけが、私に許された全てだった。
「ぐぁ……あぁぁぁっ……!」
さらに大量の精が、蛇仙女の膣内へと搾り出される。
膣内がぐちゅぐちゅと締めては緩めてを繰り返し、激しく揉みしだかれているかのよう。
顔面は蛇仙女にくまなく舐め回され、甘い唾液でドロドロだった。
まるで、彼女に貪り尽くされているかのような気分。
ついに舌は口内にまで入り込み、濃厚なキスを交わしているような心地となる――
「うぐっ……あ、あぁぁぁ……」
とぐろの中で悶えながら、またも大量の精液を膣内へと放出した。
全身がみしみしと悲鳴を上げ、苦痛と快楽が交差する。
「あぅ……あ、ぐぅぅ……」
こうして私は、ひとしきり締め上げられ――
そして、何度も何度も膣内へと精液を搾り上げられた。
このまま獲物として、蛇仙女に貪り尽くされたい――
とぐろの中で体を弛緩させながら、そんな誘惑に身を任せてしまう。
もし手動の電極作動スイッチを手に持っていたとしても、私は押さなかっただろう。
時限式の電極装置でなければ、このまま餌食にされていたに違いない――
楽しみの時間が過ぎ、電流によって蛇仙女は意識を失う。
そして、私の体は強靱な蛇体から解放されていた。
絶対安全な量の弛緩剤を投与しておいたのに、私の全身は悲鳴を上げている。
弛緩剤がなければ、確実に絞め殺されていただろう――
「う、うぅっ……」
ふらふらと起き上がりながら、床に倒れている蛇仙女に視線をやる。
毎度、このような時間制限で楽しみが中断されるのが残念でならない。
全てを忘れ、心ゆくまでデボラの餌食にされてしまいたい――
だがそれも、目的を果たすまでの我慢なのだ。
私はこうして、決意を新たにしたのだった。
***西暦2047年6月2日
本日は、軍の協力の元で重要な実験が行われた。
それは、私の目的において非常に重要な内容でもあるのだ。
強固な隔離房に並べられた、2体のデボラ。
プラナリア型のデボラと、アメーバ型のデボラだ。
本来デボラは、自分より大きな生物にしか寄生しない。
よってプラナリアやアメーバは、寄生の対象にはなりえないのだ。
この2体は、DNAを注入することで生み出された人造のデボラなのである。
プラナリアとは、2~4センチ程度の扁形動物。
切っても切っても再生するその再生力は、あまりにも有名である。
このデボラには、プラナリアの一種であるナミウズムシのDNAを注入した。
もちろんその再生力を受け継ぎ、多少の傷など目に見える早さで再生してしまう。
その外観は、割と普通の女性と変わらなかった。
表皮のあちこちが粘膜と化し、どこかとぼけた顔をしている程度だ。
余談だがプラナリアというのは、ずいぶん間の抜けた顔をしている。
世界各地で、この間抜け顔のプラナリア達が再生実験において体を切り刻まれている――
そう考えると、なんとなく愉快な話でもある。
一方、アメーバ型のデボラは大いなる変異をきたしていた。
全身がドロドロの粘状となり、もはや不定形に近い。
時に女性の形を取ることもあるが、すぐにその形は崩れてしまう。
食事の際は、その粘状の体で獲物を包んで消化してしまうのだ。
管理も非常に大変で、この研究所でも指折りの危険デボラである。
これから行われるのは、再生能力のテストだった。
2体のデボラに対し、軍人がアサルトライフルでの射撃を浴びせる。
アメーバ型は、そもそも不定形なので物理的衝撃に強かった。
弾丸も粘状の体に飲み込まれ、まるで傷を負わせることができない。
プラナリア型デボラの方は、やはり凄まじい再生能力を示した。
銃弾が貫通した傷も、すぐに組織が埋まって再生される。
さらに千切れ飛んだ腕からは、また新たな腕が生えてきた。
凄まじいことに、ちぎれた方の腕さえまだ生きているのだ。
この腕に十分な栄養を与えてやれば、本体が生えてくる――
まさに、驚嘆すべき再生能力である。
「よし……テスト終了だ」
その凄まじい再生力に、実験に協力してくれた軍人達も驚嘆を隠せない。
「こんなデボラが現れれば、我々はどう戦えば良いのか……」
懇意の大尉は、そう困惑の声を漏らす。
「その際は、必ず我々が対抗できる兵器を用意します」
と、確約しておいた。
それはともかく、この結果は私にとって大いに満足できるものだった。
特にプラナリア型デボラは、私の目的に欠かせないだろう――
「さて、『メコンの食人植物』の経過を観察しようか……」
私は、食虫植物デボラの隔離房へと足を運んだ。
以前に与えた3人の少年はとうに消化され、また別の3人を与えている。
彼らは現在進行形で溶かされており、うち2人はまだ息があった。
ウツボカズラに浸かった少年は、相変わらずうっとりとした表情を浮かべたまま。
しかし、その頬もずいぶんこけたように見える。
ときおり呻き声を漏らしながら、ウツボカズラの中に射精した様子だった。
ハエトリグサに挟み込まれた少年も、もはやもがくのを止めてしまった。
挟まれながら体を弛緩させ、ときどき体をひくひくと痙攣させている。
あんな風に包み溶かされるのも、幸せな最期というものだろう――
そしてモウセンゴケに絡まれた少年は、すでに力尽きていた。
粘着ツルでひたすらに全身を愛撫され、何度も射精を繰り返しながら衰弱死したのだ。
その屍はゆっくりと溶かされ、食人植物の養分となっている――
一連の消化実験からも、色々なデータが取れるだろう。
すでに、食人植物の消化液に含まれる数種類の消化酵素に関して研究が進んでいる。
目処が付いたら、また新しい少年を餌として与えてやらねば。
そして、「ウェストミンスターの聖女」の隔離房に目を移すと――
かの触手聖女は、同時に4人の少年を貪っていた。
特に気に入った1人を、その触手ローブで抱え込んでじっくりと包み溶かしている。
時には、イソギンチャクのような性器を用いて交わることもあった。
残る3人の体にも、ローブから伸びた触手が這い回っている。
触手で抱き込むようにしながら全身を愛撫し、射精させ、そのまま溶かしていくのだ。
少年たちはみな、とろけきった表情で聖女に身を委ねながら貪られていた。
ドロドロに溶かされ、消化される最期の瞬間まで天国を味わえるのだろう――
複数の少年を同時に貪る「ウェストミンスターの聖女」の捕食には、実に心惹かれる。
あの中に混じりたい、と思ったのも一度や二度ではない。
聖女は、どのように私を貪ってくれるのだろうか。
触手で絡め取って、精を搾りながらじわじわと消化されるのか――
それとも、あの触手ローブの中に優しく抱き込んでもらえるのか――
体が溶かし尽くされるその瞬間まで、聖女に抱かれていたい。
私は、そんな破滅的な欲求から逃れられそうになかった。
***西暦2047年12月12日
冬の雨は、なんとも心が陰鬱になる。
こんな日は、シューベルトの『冬の旅』に限る。
もちろん歌手は、フィッシャー=ディースカウをおいて無い。
ジェラルド・ムーアがピアノを務めた、72年の旧版が特に素晴らしい。
女性職員が研究室のドアをノックし、報告書を持ってくる。
「こんな雨の日に、よくこんな陰鬱な曲が聴けますね……」
報告書を手渡し、彼女はそう言った。
まったくもって、センスがない。
その報告書は、軍からのものだった。
奈良にて、「化蛙」の娘と思われる個体が捕獲されたという。
しかも、なんと6体――そのいずれも、親と同じ水準まで成長しているらしい。
なんとしても早く手に入れたかったが、デボラの移送には色々と煩雑な手続きが多いのだ。
最低でも、一ヶ月は待たなければならない――
なんとももどかしいが、楽しみに待っているとしよう。
そしてこの日、私は以前から研究していた薬品を完成させていた。
その名も、消化酵素サイレンシング薬――
これこそ、消化能力の高いデボラへの対策となるのである。
この薬の効果を説明するために、人間の体で簡単な例を挙げよう。
人間が酒を飲んだ場合、アルコールはまずアセトアルデヒドに、そして無害な酢酸に分解される。
このうちアセトアルデヒドを分解する酵素は、12番染色体にあるALDH2遺伝子により作られるのだ。
ところがこのALDH2遺伝子のうちの1塩基が、GではなくAである人がいる。
この塩基がAだと、分解酵素が働かず、アルコールの分解が上手く働かなくなってしまう。
アジアにはこのタイプが多く、結果的に欧米人と比較して酒の弱い人が多く見られるのだ。
そういうわけで、消化酵素サイレンシング薬に話を戻そう。
私は研究を重ね、デボラが消化酵素を作り出す遺伝子3つを特定した。
その3つを、このサイレンシング薬により制御。
消化酵素を無力化し、消化液の酸性濃度も抑制する。
つまりこの薬品を投与すれば、デボラの消化液は恐るるに足りないのである。
だが、重大な懸念事項もあった。
この消化酵素サイレンシング薬の効果時間は、かなり短い。
いったん制御された遺伝子も、デボラは短期間で本来の状態に更新してしまうのだ。
種にもよるが、効果時間は1~2時間。
交わる時間が長引けば、消化されるかもしれないというリスクがつきまとう。
にもかかわらず、私は自身の欲求を抑えることができなかった。
まずは、消化能力が限定的な個体――あのハエ型デボラで試すとしよう。
なおこの薬は、私の最終目的とは関わりない。
純粋に、私の楽しみのために作り出したものだった。
だからこそ、私自身がリスク込みで試したい――
もはや私の欲求は、止められないところまで来ていたのかもしれない。
実験房には、あのハエ型デボラがいた。
強化ガラスを挟んで、私の対面へと立つ異形の肉体。
初日の給餌で、少年を押さえ込み、消化液で溶解した光景は目に焼き付いていた。
その消化液は、膣からも分泌されるのだ。
そんな危険な存在と、効果が不確かな制御薬を用いて交わるのだから――
私の酔狂さも、我ながら相当のものだ。
なおハエ型デボラは、私の楽しみのために納入されたものではない。
最終目的のために、どうしても必要だったのだ。
しかしどれだけ試算を重ねても、有効な結果は出なかった。
どう変数を変えてシミュレートしても、繁殖数が駆除数を下回るのだ。
やはり、母胎は真社会性昆虫でなければならない。
特に、ひときわ戦闘能力の高い種類が――
そういうわけで、私の目的におけるハエ型デボラの存在意義は消失した。
しかし、無価値になったわけではまったくない。
どんなデボラであっても、その交わりは私の悦びなのだから――
実験房に入った私に対し、ハエ型デボラは飛び掛かってきた。
文字通り羽根を震わせて飛翔し、強引に押さえ込んできたのだ。
「う、くっ……!」
仰向けに押し倒された私の上にのしかかり、デボラは膨らんだ腹部を向ける。
先端に備わった産卵孔から、どろり……と白濁した粘液がこぼれた。
あれは、男を交尾しながら溶かしてしまう消化液――
しかし薬の効果で、今は消化能力を持っていないはずだ。
ハエ型デボラは、そのままペニスに産卵孔を被せ――
じゅぶっ……と、ぬめった感触の肉穴にペニスが咥え込まれてしまった。
「うぅっ……! あ、あぁぁっ……!!」
一般的に昆虫型デボラの生殖器は、他のものとはかなり構造が異なる。
特に、虫の交尾器は種によっても大きく違うのだ。
だからこそ、未知の刺激を味わうことができるのである。
「こ、これは……あぁぁっ!」
ハエ型デボラは、肉壺の奥に繊毛のようなものが密集していた。
それがぞわぞわと亀頭に擦れ、独特の快感をもたらす――
「あ……うぁぁっ!!」
さらに肉壺が、じゅぼっ、じゅぼっと収縮した。
デボラは虫型の下腹部全体をうねらせ、内壁全体を激しくうねらせているのだ。
その強烈な快感に、私はあえなく降参し――
「はぅぅぅっ……!」
ドクドクと、昆虫の産卵孔へと精液を放出していた。
同時に、肉壺からはどっぷりと消化液が溢れ出す。
交尾しながら男性器を溶かしてしまう悪夢の本能が、そこにはあった。
「う、あぁぁっ……!」
しかしその熱く粘りのある体液は、今は消化酵素を含んでいない。
その艶めかしいぬめりが、ペニスにますます快感をもたらした。
じゅぶっ、じゅぶっ……と、粘液混じりに産卵孔が収縮を繰り返すのだ。
「あぅ……あ、はぅぅぅっ!」
快楽に悶える私の顔に、デボラは頭を近付けると――
その口から、べっとりと溶解液を垂らしてきた。
たちまち私の顔から胸まで、白濁した溶解液にまみれてしまう。
「はぅぅぅっ……」
彼女に捕まった獲物は、こうやって犯されながら溶かされる――
そう考えただけで、興奮が収まらない。
じゅぶじゅぶと収縮する産卵孔の中で、ペニスがびくびくと脈動し――
「はぅぅぅっ……」
そして、どっぷりと精液を撒き散らした。
消化液で満ちた産卵孔に、子種を捧げる背徳感――
「あ、うぁぁっ……! あぁぁっ!!」
こうして私は、ハエ型デボラの溶解液にまみれながら延々と犯され続けた。
電極が発動する、その時まで――
***西暦2048年1月11日
この日、私はとうとう待望の報告を得た。
その時に流していたBGMは、ヘンデルの『メサイア』。
不朽の名盤と名高いリヒター版だ。
高まるコーラスともあいまって、まさに福音がもたらされたように思えた――
岐阜にて、ハチ型のデボラが目撃されたという。
その一報を伝えてきたのは、荻野からのメールだった。
東白川村の付近で、近隣住民が飛翔するハチの怪物を目撃、デボラと思われる――
「岐阜か……」
いよいよ、私は色めき立った。
ハエ型では望みがなく、手をこまねいていた矢先の吉報。
ただちに関連機関に連絡を取り、「社会的行動を取るハチ型は非常に危険」と尻を叩く。
それも決して嘘ではなく、むしろそれこそ彼女達を求めている理由でもあるのだ。
一刻も早くハチ型デボラが捕獲されることを、私は心より祈ったのだった――
事態が大きく前進した以上、混合薬「ブレンド」も準備を進めなければならない。
プラナリア型とアメーバ型のどちらかを選ぶ際、悩んだ末に私はプラナリア型を採用した。
アメーバ型は、他種のDNAを損傷させてしまうという事例が見られたのだ。
今は「ブレンド」の準備を整えつつ、ハチ型デボラの捕獲を待つとしよう。
また奈良で捕獲された化蛙の娘6体も、本日移送されてきた。
餌を与えて様子を見ながら、この興味深いケースも調べなくては。
次に私は、「メコンの食人植物」の隔離房をモニターした。
以前に与えた少年3人はみな消化されてしまったので、また別の少年を与えている。
「メコンの食人植物」にも、例の消化酵素制御薬をテストしてみた。
おかげで少年達はまだ溶かされておらず、五体満足のまま精を搾り取られている。
この技術も、かなり形になってきたようだ。
だが、アメーバ型デボラに制御薬を投与しての実験は――
こちらは、残念ながら失敗に終わってしまった。
「来るな……あぁぁぁっ!!」
怯える少年に、アメーバ型デボラがのしかかっていく。
その体は不定形で、まるで巨大なスライムの化物に襲われているかのようだ。
少年は粘肉の中に飲み込まれ、悶え喘ぐ――
「う、うぅぅ……」
しかし手足をばたつかせる動作は、みるみる弱まっていった。
彼の全身をドロドロの粘肉が包み、ねっとりと愛撫する。
大きくなったペニスもじゅるじゅると刺激され、あっという間に射精させられていた。
「はぅ……あぁぁぁ……」
粘肉に溺れながら、甘い声を漏らす少年。
その体が、ゆっくりと粘肉に包まれていく。
アメーバ型デボラは、その粘肉状の体全てが消化能力を持つのだ。
少年の体がじゅるじゅると溶かされ、貪られ――
射精を繰り返しながら、じっくりと消化されていき――
10分の後、残されたのは骨だけとなった。
全身が消化粘液の塊ともいえるアメーバ型デボラには、制御薬も効果を発揮しなかったらしい。
彼女を相手に楽しむのは、少々難しいかもしれないな――
そして、夜。
アメーバ型デボラなど特殊な例外はあれど、消化への対策は確立された。
時間制限こそあるものの、消化液を無効化できるのだ。
これまでの様々な実験で証明され、私もハエ型デボラとの交わりで身をもって確かめた。
これでいよいよ、あの憧れのデボラ――
「ウェストミンスターの聖女」と、楽しむことができるのだ。
実験房に、シスターの服に身を包んだデボラが現れる。
その清楚で柔らかな雰囲気は、人を食らうデボラだとはとても思えない。
もちろん、制御薬はすでに投与済みだ。
これまで何度、あの聖女に抱き締めてもらうことを夢見ただろう。
いったい何回、触手ローブに包まれて精を啜られることを夢想しただろう。
それを今、実際にこの身で体験できるのだ。
私は胸を高鳴らせ、実験室へと足を踏み入れた――
「ウェストミンスターの聖女」は私を認めると、ゆっくり静かに近付いてくる。
優しい笑みを浮かべ、怖がらないよう促すかのようだ。
紺色のローブが、ゆっくりと開かれていく。
その中はピンク色の触手がびっしりと備わり、ぐちゅぐちゅとうねっていた――
「あ、あぁぁぁ……」
柔らかな笑みを浮かべ、立ち尽くす私を優しく抱き込んでくる聖女。
その触手ローブの中に、包まれる格好となった――
そして無数の触手が、私の全身にじゅるじゅると絡み付いてくる。
ねっとりと消化液を滴らせながら、体中くまなく這い回り、愛撫し尽くすのだ。
「はぅ……あ、あぁぁぁ……」
柔らかな抱擁を受けながらの、全身触手責め――
触手は粘液でぬめり、まるで体中を舐め尽くしているかのようだ。
その快感は凄まじく、私は聖母に抱かれながら身悶えた。
「う、あぅぅっ……! あぁぁぁ……!!」
ペニスにも、にゅるにゅると触手が絡み付いてくる。
じっくりと亀頭やカリを這い回り、弄ばれているかのようだ。
そして、亀頭をしゅるりと巻き上げた触手にぐにぐにと揉みしだかれ――
「あ、あぁぁぁぁっ……!!」
私は、あっという間に絶頂を迎えていた。
触手に絡め取られたペニスから、精液がドクドクと溢れ出していく――
すると、私を抱いている腕に柔らかな力がこもった。
より深く、より甘く、聖母は私の体を抱き締めてきたのだ。
触手ローブは完全に全身を覆い込み、まるで聖女の胃袋に包まれてしまったかのよう。
いや、このローブこそ彼女の消化器官そのものなのだ。
今の私は、聖女に丸呑みにされた獲物なのである――
「はぅ……あぁぁぁ……」
ぬめった触手がペニスに殺到し、じっくりと撫で回してきた。
粘液を滴らせながら、根元から亀頭までをぬるぬると愛撫し――
甘い快楽刺激を、ひたすらに与え続けてくる。
「うぁ……あぁぁっ……!!」
二度三度と絶頂し、聖母に抱かれたまま射精した。
触手からはヌルヌルの粘液が分泌され、全身が温かくぬめった感覚にまみれている。
本来ならば、これは消化液。
こうやって精を搾られながら溶かされ、聖母の養分にされてしまうのだ。
今は消化能力はなく安全だが、それでもゾクゾクするような背徳感を味わった。
聖母に抱かれながら甘く消化されるのは、どれほど気持ち良いのだろう。
命がいくつもあれば、それもぜひ体験してみたいのだが――
「あ、あぅぅぅっ……!!」
それでも私は、擬似的に消化される気分を味わっていた。
消化液にまみれながら、触手に全身を蹂躙される――
それも聖母の柔らかな抱擁を受けながら、嫐り尽くされているのだ。
私は快楽に悶えながら、何度も何度も精液を捧げた。
聖母の腕の中で体を弛緩させ、天上の快楽を味わったのである――
***西暦2048年2月7日
岐阜でハチ型デボラの捕獲作戦が行われた結果、女王個体の存在が確認された――
その報告は、私を狂喜させた。
ただちに捕獲し、この研究所に移送するよう要請する。
その体は巨大で、輸送には相当の労力が必要らしいが――
人類の未来のため、なんとしても運んでくるようにと軍に念押しした。
女王蜂のデボラこそ、私の目的を叶えるための最後のピース。
いよいよ、その時が目前に迫っていた――
今日は、所長室にスキュラとカニ型デボラの2体を送っておいた。
毎日のように所長の元へ様々なデボラを送り、その快楽に溺れさせる。
もちろん死んでしまわないように、生かさず殺さず管理しなければならない。
そういうわけで、彼は長い間、家に帰っていないが――
どうせ妻は元から別居中だ、大して問題はないだろう。
そして彼が部屋から出てこない間、私が全ての業務を肩代わりしているのである。
目的の実現まで、あとほんの少しだ。
多少無理をしてでも、この研究所の実験を握り続けなければならない――
先日移送されてきた6体の化蛙だが、非常に面白い行動を見せていた。
今も隔離房(集団での生態を見るため、大型の房に6体全員を収容している)で、
1人の少年を相手に繁殖行動を行っているのだ。
私は、モニターを化蛙達の房へと切り替えた。
部屋の真ん中には、細かな泡状の卵が大量に漏られている。
人間1人が埋もれるほどの量――いや、実際に中に1人の少年が埋もれていた。
まるで泡まみれのバスに浸かっているかのようで、うっとりと恍惚の表情を浮かべている。
6体の化蛙達は少年にぎゅうぎゅうと身を寄せ、泡の中で水を掻くように手足を動かしていた。
密着したまま行われるその動作は、モリアオガエルの産卵に酷似している。
大きな泡状卵塊に複数のオスが集まり、足で掻き回しながら受精させるのだ。
しかし化蛙の場合、オスは1人で、掻き回すのが複数のメスなのである。
「うぁぁぁ……」
少年は泡に埋もれたままヌルヌルのマッサージを受け、何度も何度も射精させられているようだ。
ぬめった体躯を持つ6体の化蛙に密着されれば、どんな男もとろけてしまうだろう。
放出された精液は当然、体にまとわりつく卵塊に降りかかり受精卵となる。
そんな繁殖行動が、丸1日以上続いているのだ――
「ふぁ……あぁぁ……」
少年は緩みきった顔で、ドクドクと精液を垂れ流している。
フェロモンの作用で、生殖能力が限界まで昂ぶっているのだ。
また全身を包む泡状の卵塊にも、恍惚作用が備わっているらしい。
「はぅ……あぅぅ……」
とろけきった彼の全身を愛撫する、化蛙達のぬめった手足。
ペニスも手や足でぐにぐにと嫐り尽くされ、精液の放出は収まらない。
まさに、天国のような光景だった。
私も、あのような目に遭わされてみたい――
つくづく、あの少年が羨ましいものだ。
しかし、その機会は当分後に回さざるを得ない。
この身をデボラに捧げるのは、計画を完遂してからなのだ――
そして夜、今日の研究はここまで。
いよいよ、ゴールが見えてきたことを実感する。
混合薬「ブレンド」の完成も、もはや目前となっていた。
とはいえ、無理をするのは禁物である。
適度に心身をリフレッシュさせてこそ、良い仕事ができるというものだ。
「さて、今夜はどのデボラと愉しもうか――」
「メコンの食人植物」による搾精を、まだ自分で味わってはいない。
だが今は、消化液を短期間ながら無効化する薬も開発済みである。
食虫植物に貪られる感覚、ぜひ体験しなければ――
「メコンの食人植物」は、植物器官が多いため迅速な自力移動は困難。
そのため私は、自分から隔離房へと足を運んだ。
つい先日、与えた餌も溶かされたばかりで、捕獲中の獲物はいない。
私は、胸を高鳴らせながら房の中へと入っていく――
そして中に踏み込んだ途端、しゅるしゅると巨大モウセンゴケが体に絡み付いてきた。
「う……あぁぁぁっ……!」
テリトリーに入り込んだ瞬間の、驚くほど迅速な捕獲。
ネバネバのツルに巻き上げられ、たちまち動きを封じられてしまう――
同時に、水飴のように粘度の高い粘液が全身に絡み付いてきた。
その異様な感触は、恍惚にも似た甘い快感を伴った――
「はぅ、あぅぅ……」
食人植物の粘着消化液には、催淫成分や恍惚成分もふんだんに含まれている。
獲物が暴れるのを防ぐため、たちまち骨抜きにしてしまうのだ。
みるみる大きくなった男性器を、粘着液にまみれたツタが巻き上げた。
「はぅ……うぅぅっ……」
体がモウセンゴケに粘り着かれ、ねっとりと粘液にまみれ――
そして、ペニスにもヌメヌメのツタが絡み付くのだ。
べっとりと滴る粘着液に溺れながら、私は快感に悶えた。
「うぁぁ……はぅ、あぅぅっ……」
そして、ペニスを巻き取ったモウセンゴケが艶めかしく動き始める。
まるで粘液でヌルヌルにしながら肉棒を弄ぶように、締めたり扱いたりを繰り返した。
粘着液にまみれながら、私はぶるぶると腰を震わせ――
「はぅぅぅぅっ……!!」
そのまま、ドクドクと精液を迸らせていた。
射精中もモウセンゴケはペニスに絡み、さらなる射精を誘発させる。
「う、あぁぁぁっ……!!」
身悶えしても拘束からは抜けられず、糸引く粘液の中で射精を繰り返した。
まるで、自分が虫けらのようになった気分だ。
しかも本来なら、こうして射精を繰り返しながら溶かされていくのだ――
たまらない背徳感を味わいながら、何度も何度も果てた。
そして10分(危険なデボラなので短めに設定していた)が過ぎ、食人植物が意識を失う――
「う、ぐっ……」
我に返った私は、モウセンゴケから逃れようとした。
しかし粘着液に絡め取られ、なかなか身を離せない。
そうしているうちに、本体が意識を失った影響で粘着液の分泌も止まったようだ。
苦労しながらも身を離し、ようやく私はモウセンゴケから逃れる。
そのまま隔離房を出ようと、一歩を踏み出した時だった――
ぐにゃり、足元で口を開けていたハエトリグサを踏んでしまったのだ。
「しまった――うわぁっ!!」
そのまま、体が巨大なハエトリグサにじゅぶりと挟み込まれる。
「メコンの食人植物」はいつの間にか目を覚まし、起き上がっていた。
モウセンゴケから離れるのに、手間取りすぎたか――
「あ、あぅぅっ……!」
全身を、じゅるじゅると甘噛みするハエトリグサ。
艶めかしい粘膜で包み込まれる感触は、快楽愛撫そのものだった。
ペニスも粘膜でみっちりと押し潰され、柔らかく咀嚼される。
その刺激で、みるみる追い込まれ――
「はぅぅぅっ……!」
そして、あえなく絶頂に至ってしまった。
頭の中が恍惚に染まり、みるみる力が抜けていく。
消化制御薬の効き目も、そろそろ切れる頃だ。
いっそこのまま、気持ち良く溶かしてもらおうか――
「い、いや……まだだ……」
なんとか私はポケットから端末を取り出し、ボタンを押した。
たちまち電流が流れ、「メコンの食人植物」は再び昏倒する。
なんとか私はハエトリグサから脱出し、ほうほうの体で隔離房から脱出したのだった――
それにしても、なんともスリリングな体験をしたものだ。
今のところ、まだ食虫植物に消化されるわけにはいかないのである――
大いに誘惑を感じていたことは、否定できないが。
***西暦2048年3月12日
「これは、素晴らしい……」
鈴岡は、感嘆の言葉を口にする。
本日の実験――遺伝子操作による変異の誘発を見学していた最中のこと。
注射から5分経たずに被験デボラの両腕がカマキリの鎌に変化したのを見て、そう呟いたのだ。
鈴岡と友情を築いてから、私は彼をよく研究所に招いている。
彼は厚生省の人間であり、最先端のデボラ研究を見学するのは何もおかしくない。
特に予算配分に関わるとあっては、こちらも特別に「歓待」をしなければ。
それを除いても、私と鈴岡は互いに親近感を持っていた。
今日は彼の好みに合わせ、モーツァルトのピアノ協奏曲20番を流している。
あらためて聴いてみれば、ゼルキンの風格ある演奏も素晴らしい。
私は断然アルゲリッチ派だったが、たまには他者の好みに委ねるのも悪くなかった。
「素晴らしいですね。変異させる部位を、ここまでピンポイントに狙えるなんて……」
鈴岡は、私が確立した技術にすっかり感嘆していた。
今の私は、デボラ学の権威として学会の外でも名が通っている。
デボラの存在が明らかになってから、まだ十数年しか経っていないのだ。
非常に若い分野で先駆者がいなかったことも、若い私がここまで至れた一因である。
「最初はやはり、手探りでした。
他の生物のDNAをデボラに注入すると、その生物の形質が発現するのですが……
その部位がまるでランダムのようで、戸惑ったものですよ」
ここまでのデボラ研究により、外部因子の発現パターンは解析できた。
これにより、特定の部位への発現を操作できるようになったのだ。
私は、恩師イール博士の監督下で行った試行錯誤を思い出していた。
「……いや、発現は決してランダムではないですね。
明らかに、生殖器へと形質が偏って発現していた」
「それは、どういう理由で……?」
「そうなるよう、デボラ寄生体の時点で遺伝子操作がなされていたんです。
転所性が偏り、生殖器官がより複雑に変異するようプログラムされていました」
「ビジターによって……ですか? いったい、なぜ……」
眉を寄せる鈴岡に、私は講義口調で話を続けた。
どうにも、政治家の先生方相手に講義をする際の癖が出てしまう。
「連中の意図は、まだ分かりませんが……
確かなことは、デボラは生殖のための生物であるということ。
様々な遺伝子を貪り、抱え込み、そして変化していく生物なのです」
「遺伝子を、貪る……ですか」
「ええ……進化そのものを目的としたような性質および生態なのですよ。
まるで地球の生態系を、大幅に拡張するかのようだ」
「拡張……か」
鈴岡は、鎌と化したデボラの腕に視線を落とす。
「そしてデボラは、食物連鎖で我々の上に立つ……と」
「食物連鎖は、生物学的にはあまり使われなくなった用語ですがね。
ともあれ、我々は食われる側なのは確かでしょう」
「カマキリのオスのように……ですか」
なんだか可笑しそうに、鈴岡はそう口にした。
有名な話だが、カマキリの雌は交尾中に雄を捕食する。
実際、自然条件では実際に食べられる雄は30%ほどで、大半は逃走に成功するが――
「余談ですが……カマキリの雄は、頭を捕食されて失っても、残った体で交尾を続けます。
雌が雄を捕食する理由は、もちろん養分の摂取が主ですが……
雄が頭を失うことで、より優位に雌が交尾をコントロールできるという説もあるそうです。
子種の出が、良くなるとか」
「それは、実に興奮させられるる話ですね……」
そう言った後、鈴岡は言葉を継いだ。
「……知的に」
苦笑しながら、私は話を続ける。
「まさに、知的好奇心がくすぐられます。
またカマキリの中には、雌が何もしなくても交尾中に雄が死んでしまう種も存在します。
アンコウの矮雄しかり、つくづくオスとは立場が弱い……」
「ええ、まったくです……」
そう言って、彼も笑った。
「ところで、あなたの恩師にあたるイール博士ですが……
彼は、デボラは地球起源の生物であると確信していたようですね」
話が切れたところで、鈴岡がそう尋ねる。
これまで様々な識者から、何度も何度も問われた質問だ。
「ええ、その通りです。
デボラと地球生物は、用いられている遺伝子コードが同じですから」
「それは、つまり……」
「地球生物とデボラは、共通祖先を持つということですよ」
そう言った瞬間、私は思わず硬直した。
デボラと地球生物は、用いられている遺伝子コードが同じ――
これはつまり、我々とデボラは共通祖先を持つということ。
確かに断言できるのは、これだけなのだ。
ゆえにデボラは、地球に起源を持つ――当然そう考えるわけだが、これが間違いだったら?
もしかして、この前提部分が逆転していたとしたら?
「そう、逆だったんだ……完全に間違えていた……」
「何か閃いたのですか。では邪魔はしないでおきましょう」
鈴岡は、寝台に横たわるカマキリ型デボラを舐めるように眺める。
しかし私は、自身の思考に集中していた。
現在地球に存在する生物が、地球起源だとなぜ言える?
地球生物の起源については、現代においてさえまだ確かなことは不明なのだ。
そもそも我々こそ、デボラの星に起源を持っているのだとしたら?
地球生物は、ビジターによってもたらされたものだったら?
原生生物の頃に地球へと運ばれ、独自の進化を遂げたのが、我々だったとしたら?
40億年ほど前、ビジターは地球へと生物の種のようなものを運んできた。
その種は地球環境下で多彩な進化を遂げ、今の我々がある。
そして現在、ビジターが再び地球へと訪れた。
長い時を経て再来した彼らは、今度はデボラを地球に投入した――
「そうか……ここは彼らの箱庭だったんだ……」
「彼ら……とは?」
鈴岡は、不思議そうに私に視線をやる。
「……色々と答えが出た気がします、鈴岡さん」
「そうですか……研究にさらなる進展があることを期待します」
私は愛想笑いを浮かべたが、これは研究には役立たない。
ただの思いつきであり、仮説でさえないのだ。
だが私は、科学者にあるまじき言葉で語るなら――これを、神託のように受け取っていた。
これが事実なら、やはり私のなすべき目的は正しかったのだ。
「鈴岡さん……我々は、次のステージに移行すべき時ですよ」
「ほう……我々とは、あなたと私? それとも、この研究所ですか?」
「いえ……人類全体です」
***西暦2048年4月4日
世界中に現れるデボラは多様化の一途を辿り、強力な個体も多くなった。
まるでデボラ自体が、地球環境に合わせて進化しているかのようだ。
大きな事件が発生するたび、新聞や雑誌の誌面を騒がせた。
そんな中、荻野によるデボラ事件記事をまとめた書籍の3冊目が出版された。
そのおどろおどろしくもエロティックな描写は好評を博し、大ヒットとなる。
もちろん私も、愛読させてもらっている。
中でも気に入っているのは、以下の事件を起こしたデボラ達だった。
ハルピュイアと呼ばれるデボラは、63人の男の命を奪った。
彼女は鳥型のデボラであり、飛翔能力が並外れている。
高空から急降下して、道行く若い男を捕獲。
そのまま高所に連れ去り、ひたすらに犯すのである。
その交尾は非常に激しく、どれだけ射精しても構わず腰を上下させる。
男が衰弱死するまで、ハルピュイアの交尾は続くのである。
そして力尽きた男の屍は、その場に打ち捨てられるという。
非常にシンプルな生態ながら、その移動能力の高さゆえに多数の犠牲を出した。
捕獲作戦も何度も失敗し、駆除部隊のうち5名が餌食になったという。
メデューサと呼ばれるデボラは、52人の男性を襲って精を搾り尽くしている。
彼女は蛇の因子が多重発現しており、下半身ばかりか髪までが蛇と化しているのだ。
まさに伝説のメデューサ通りの外見だが、その手指まで蛇化しているというのも興味深い。
そして、その性質は陰湿かつ狡猾。
なるべく姿を現さずに男をさらい、ひたすらに犯して責め殺す。
残った死体も巧みに隠し、なかなかその存在が露わにならなかったのだという。
またその豊満な乳房を男の顔面に押し付け、窒息させることを好む。
犠牲者のうち39人は、その手段で窒息死させられていた。
私は、決して無惨な最期だとは思わない。
男として、幸せな死に方ではないだろうか……?
そして極めつけは、「アンノウン」と呼称されている多重複合型デボラだった。
イソギンチャクやタコ、イカ、ヒトデ、クラゲなど30種を超える海棲生物を取り込み、
もはや何次寄生なのか把握できないほど多重の因子が発現している。
無数の海棲生物が組み合わさった外見はもはや人間のものではなく、
当初はビジターが投入した新種のモンスターだと思われていたほどだ。
地中海全体を狩り場にし、あちこちの沿岸に出現しては見境なく人間を捕食、あるいは拉致。
そればかりか、数十隻もの船を襲撃し乗員を食らっている。
正確に判明しているだけも、犠牲者の総数は500人以上。
該当海域で消息を絶った船の多くも、このデボラが関与していると思われる。
とうとう海軍により捕捉され、巡洋艦3隻を出す駆除作戦が行われた。
対艦兵器まで用いて、ようやく駆除――と思いきやまだ息があり、捕獲に至る。
その際の戦闘でも、16人の軍人が戦死したのだという。
殺処分すべきだという声も大きかったが、当施設への移送がかなった。
それはもちろん、私の尽力に他ならない――
アンノウンも含め、私は上記の3体をすかさず当収容施設へと納入した。
その件を電話で荻野に伝え、彼にも愉しんでもらうよう誘いをかける。
電話を通じてでも分かるくらい、荻野は興奮していた。
なお女王蜂のデボラは、まだここに到着していない。
捕獲には成功(ほとんど抵抗もなかったらしい)したが、その巨体は運搬が困難。
アメリカから軍用の大型輸送機を借りることとなったらしい。
それゆえ、もう少し時間が掛かるという。
実に待ち遠しいが、仕方あるまい。
新顔デボラと愉しみの時間を過ごしながら、到着を待つとしよう――
私は、ハルピュイアのいる実験房へと入る。
次の瞬間、彼女は猛禽類のように飛び掛かってきた。
「うわっ……!」
突き倒されるようにのしかかられ、たちまち馬乗りにされる。
私にまたがりながら、ハルピュイアは艶めかしい笑みを浮かべ――
自身の肉壺に亀頭を沿えると、じっくりと腰を落としてきた。
「う……あぁぁっ……!!」
ハルピュイアに犯され、私は思わず声を上げてしまう。
生殖孔は非常に温かく、じんわりと熱が伝わってきた。
その内壁にはツブツブが密集し、奥に入るにつれ独特の摩擦感が与えられる。
そのままハルピュイアは腰を沈め、膣深くまで肉棒を飲み込んでしまった。
亀頭が、熱く柔らかな圧迫感に包まれてしまう――
「あぅぅっ……!!」
かと思えば腰を浮かせ、ペニスが膣から引き抜かれていく。
柔突起の密集する肉壁を、カリ首がにゅるにゅると擦り――
そしてまたも腰が落とされ、奥までペニスが沈み込む快感が与えられた。
彼女は激しく腰を上下させ、強烈なピストン刺激で責めたててきたのだ。
これが、ハルピュイアの交尾動作――
「はぅ……! あ、あぁぁっ!!」
腰を何度も叩きつけるような、激しく艶めかしい上下運動。
私のモノは、熱い膣内で上下に何度も扱かれ抜く。
柔突起がペニスを何度も何度も擦り上げ、脱力するほどの快感を与え――
「はぅぅっ……!」
あえなく、彼女の生殖孔に精液を捧げてしまった。
しかしハルピュイアは笑みを浮かべただけで、腰の動きを止めようとはしない。
射精中のペニスを容赦なく責めたて、その肉壺で扱き抜いてくるのだ――
「はぅ……あ、あぅぅっ……!!」
私は、ハルピュイアの容赦ない繁殖行動に圧倒されていた。
ひたすらに男性器を刺激し、射精に導くためだけの腰遣いだ。
ハルピュイアはこうやってひたすら男を犯し抜き、63人もの命を奪ったのである。
彼女にすれば、明確に殺害する意志など特になかったはず。
ただひたすら本能のままに犯し続け、その結果男は衰弱死したのだ――
「うぐ……! あ……! あぅぅっ……!」
そして間もなく、私は二度目の射精に追い込まれた。
びくびくと腰を震わせる私を、強烈なピストンでひたすらに責めたてる。
ハルピュイアは私を見下ろし、そして笑い、意図的に嫐っているように見えた。
自分が腰を動かすだけで男が悶える、それが面白くてたまらないといった感じだ。
こうして交尾により男を弱らせ、死に導く――まさに悪魔の鳥妖である。
この妖女に、このまま嫐り殺されたい――私はつい、そんな考えを抱いてしまった。
「あ、あぁぁぁ~!!」
ハルピュイアの体の下で、私は悶えながら射精を繰り返し――
30分ものあいだ延々犯され、徹底的に搾り上げられたのである。
それは疑いようもなく、至福の時間だった。
そして次に、メデューサ――
彼女は私の姿を認めると、大蛇の下半身を妖しくくねらせながら接近してきた。
その髪は無数の蛇となっており、しゅるしゅると伸びて私の体に殺到する。
「う……あぁぁっ!!」
まるで、蛇の群れに襲われるような感覚。
全身に蛇が這い回り、足から頭まで舌先でチロチロと舐め回される。
くすぐったいような快感に私は悶え、そのまま床に転がってしまった。
「はぅ……あ、うぁぁっ……!」
倒れた私を、メデューサの蛇体が巻き上げていく。
全身が蛇責めにされ、動きを封じられ――
そして、股間にも無数の蛇が殺到してきた。
根元から亀頭まで、何枚もの蛇舌が素早く這い回ってくる。
カリも裏筋も、チロチロと舐め回され――
「あぅ……あぁぁぁぁっ!!」
とぐろの中で体を震わせながら、あっという間に射精してしまった。
放出された精液を目当てに、尿道口や亀頭へと蛇の舌が寄り集まる。
その際の、強烈な快感――
「う、あぁぁぁぁっ……!」
私は悶えながら、最後の一滴まで蛇に舐め取られてしまった。
まさに、蛇地獄そのものだ――
「はぅ……うぅぅぅ……」
蛇地獄に晒され、脱力する私――
その緩んだ体を、メデューサはきつく抱き寄せた。
そして、腰元の女性器にペニスを押し当てる。
一度目の精液は蛇達に味わわせ、以降は自分で味わおうというのだ――
「う、あぁぁっ……!」
そのままメデューサは、一気に私を犯してきた。
蛇体に備わった女性器でペニスを咥え込み、じっくりと責めたてられる。
膣内では複雑なヒダがざわざわと絡みつき、まるで無数の蛇が蠢いているかのよう。
異様な感覚がペニス全体に這い回り、亀頭にもカリにも甘く妖しく絡みつき――
「な、中が……動いて……はぅぅっ!」
たまらず私は、あえなく二度目の精液を発射してしまった。
蛇がのたうつような肉壺の中に、精がドクドクと注がれていく――
メデューサは快楽に歪む私の顔を見据え、にんまりと笑みを浮かべた。
その豊満な乳房が、不意に視界へと迫り――
「う……ぐぅっ!」
次の瞬間、柔らかな弾力感が私の顔面へと押しつけられた。
メデューサは、私の頭をその胸の谷間で挟み込んできたのだ。
「ぐ……うぅ……」
それは天国ともいえる感覚だが、男の命を奪う魔性の抱擁でもあった。
メデューサはこうやって、何人もの男を乳房で窒息死させたのだ――
「あ……うぅっ……!」
当初は幸せな気分だった私も、次第に息苦しくなってきた。
苦悶する私のモノを、肉壺が徹底的に嫐りたてる。
乳房に包まれ悶えながら、私は何度も何度も射精していた。
精を搾り取られる快感と、窒息させられる苦悶。
しかし乳房で殺されるというのは、私に奇妙な満足感を芽生えさせた。
このまま窒息死するのも、最高に気持ち良いはずだ。
徐々に私は、昇天するような極上の恍惚に満たされた。
甘い抱擁の中で、意識が薄れていく――
「う……ぐっ……!」
次の瞬間、電極が発動し、メデューサの体が床へと倒れた。
同時に私もとぐろから投げ出され、ぎりぎりのところで命を取り留める。
「ぐっ……げほっ、げほっ……!」
これ以上続けば、危なかった。
あともう少しで、本当に死ぬところだった――
「さ、最高だ……あれは癖になるな……」
とは言え、あまり危ない遊びは戒めなければなるまい。
まだ私は、なすべきことがある身なのだ。
最後に、アンノウンだが――
このデボラはあまりにも凶悪で、あまりにも危険すぎた。
今朝、アンノウンを載せた移送車両が到着した時のことを思い返してみよう――
確認されている限り最も凶悪なデボラということで、施設の納入口は警備員で固められた。
警備員といっても、今回の移送にあたり特別に派遣された正規軍の軍人達だ。
私も距離を置いて、その場に同席していた。
それから数分後、前後左右を装甲車に固められた大型移送車が到着する。
一同が固唾を呑んで見守る前で、コンテナからアンノウンの姿が露わになった。
「これが、アンノウン……」
全高4メートルの巨体を見据え、私は感嘆した。
とはいえ本体が巨大なわけではなく、上半身はむしろ小柄な女性。
よく見れば、まだあどけなさを残した10代の少女ではないか。
そんな彼女を見上げるほどの巨体に至らしめているのは、大きく肥大した下半身。
海産物で覆われた巨大なドレスを身にまとっているかのような姿であり、
広がったスカート部分が逆三角形を為している。
その下半身には、ピンク色の肉が何重にも折り重なり――
膜や触手、クラゲやイソギンチャクなどの生物器官が無数にうねり――
まさに、アンノウンの名が相応しい異形の巨体。
その人間離れした威容に、私は息を呑んでしまう。
そんな巨体が車輪付きの専用拘束具に固定され、警備員6人がかりで運び出された。
思わず、巨大なウェディングケーキを運んでいる光景を連想してしまう――
そのままアンノウンは、警備員達に運ばれ私の前を横切った。
彼女は驚くほど穏やかな表情で、まるでまどろんでいるかのようだった。
ありったけの麻酔薬や制御剤を、大量に投与されているはず。
それなのに、ただ軽く居眠りしているだけのように見えた――
こうしてアンノウンは私の前を横切り、隔離房に繋がる通用口に向かっていった。
「どうやら、無事にことが済みそうですね……」
私の隣に控えていた仲原が、そう話し掛けてきた時だった。
ちょっとした段差で、アンノウンの体ががくんと揺れたのだ。
次の瞬間、アンノウンは目を開けた。
イソギンチャクの口が備わった太い触手が、大蛇のようにうねる。
そして、運搬作業を行っていた警備員の1人に頭からかぶりついた――
「わっ……」
彼が最期に残したのは恐怖の悲鳴ではなく、軽く驚いたような声だった。
たちまち彼はイソギンチャクに丸呑みにされ、アンノウンの餌食となる。
そのあまりの素早さに、一同はしばし状況が飲み込めなかった。
おそらく捕食された当人も、何が起きたか分かっていなかっただろう――
「あ、あぁぁぁ……!!」
「ひぃぃっ……!?」
一瞬の間を置き、運搬していた警備員達が悲鳴を上げる。
彼らは本能的に、アンノウンから離れようとしたが――
しゅるり――とクラゲ状の触手が伸び、1人の体を絡め取った。
そのまま巨大な下半身に引き込まれ、ぐちゅぐちゅと足から飲み込まれていく。
「た、たすけ――あ! ひぁぁぁぁ~~!!」
クラゲに体を捕食され、悲鳴を上げる男だが――
その顔も声も、みるみるとろけていった。
おそらく捕食されながら、激しい快感を与えられているのだ。
彼はたちまちアンノウンの下半身に沈み、永遠に姿を消した――
最初に犠牲になった2人は、まだ幸運と言えただろう。
おそらく痛みは感じず、快楽の中で捕食されたのだから。
しかしアンノウンは2人を平らげ、当座の食欲は満たされたようだ。
残りの者達は、実に不幸だった。
アンノウンの下半身から、触手が四方八方に伸びる。
そして、逃げようとしていた4人の警備員が捕らわれてしまった。
彼らはただ、体を無造作に引きちぎられ、解体された。
まるで幼児が、人形をバラバラにしているかのように――
結局4人は合わせて24の肉塊に解体され、床へと撒き散らされた。
そこで麻酔銃の一斉射撃を浴び、アンノウンはうたた寝に戻ったのである。
私でさえ、心胆を寒からしめた出来事だった――
なおアンノウンを捕獲してからここに移送されるまでに、10人の軍人と8人の職員が殉職している。
殺しておくべきだった、今すぐ殺すべきだ、とは上層部から散々に聞かされた言葉だ。
隔離房に移送されてから2時間後、最初の餌やりが行われた。
アンノウンの房に兵役忌避者1人を送った際に、連行した警備員2人がまとめて食われている。
その2人は即座に丸呑みにされたが、同年代と思われる兵役忌避者の少年1人を気に入ったらしい。
5時間かけて嫐り尽くし、精液を根こそぎ搾ってから捕食してしまった。
その際はヒトデの反転胃を覆い被せ、消化されていく様を眺めて楽しんでいたようだ。
それから1時間後、50メートル離れた管理室にいた警備員3人が室内で捕食される。
触手を排気ダクトへと侵入させ、別室の人間3人を反転胃で包んで消化したのだ。
ただちにエアダクトが全て閉鎖されたが、この作業中にアンノウンの房に入った作業員2人も捕食されている。
到着後10時間で、これだけの大惨事だ。
平時ならば、責任者である私の首も飛んでいただろう。
私は実験室から、アンノウンの隔離房をモニターした。
今は眠っているのか、部屋の真ん中で大人しい様子だ。
エネルギーの消費が激しいのか、彼女はよく眠る。
しかし、アンノウンを相手に楽しみを行うのはあまりに無謀だろう。
この私が、楽しむことは不可能だと判断したのは初めてだった。
だが為すべきことを為し終えた後ならば――
地上で最高の捕食者とも言えるアンノウンに、この身を捧げるのも良いと思った。
***西暦2048年5月11日
とうとう、女王蜂のデボラが当研究所に移送されてきた。
私は喜び勇んで、特設の大型隔離房へと向かう。
「ああ、なんと素晴らしい……」
その威容を前に、私は感動を隠せなかった。
ロビーほどもある広間の中央に、巨大なる女王が鎮座していたのだ。
蜂とない交ぜになった、異形の肉体。
そして、生殖のために肥大化した巨大な腹部。
その大きさと言ったら、成人男性が両腕を回しても抱え込めないほどだ。
女王蜂は、繁殖のためだけに存在する究極の生殖生物である。
与えられるべき名は、「クィーン」以外にありえない。
彼女がいてこそ、私の計画は成就するのだ――
混合薬「ブレンド」も、ようやく完成した。
これはデボラに対し、非常に強力な能力セットを発現させる薬品だ。
私があらゆる事態を想定し見繕った能力を、注射しただけでデボラに付与できるのである。
まずは、肉体の強化。増殖因子による筋肉や骨の抜本的強化だ。
これだけでも、デボラの戦闘能力は飛躍的に跳ね上がる。
そしてプラナリアの卓越した再生能力。
さらにイヌの嗅覚や鷹の動体視力など、感覚器系の能力も増強。
ゴキブリの遺伝子により、様々な汚染環境でも生存できる能力。
現在の軍が所持、あるいは今後開発するであろう生物毒や化学兵器も対策済み。
放射能を好む細菌の特質により、核汚染さえ乗り越えられるだろう。
また現在存在する対デボラ兵器、制御剤の類ももちろん効かない。
デボラ制御剤の開発には私自身が関わっているため、対策も簡単だ。
そしてキンギョハナダイの遺伝子により、短期間ながら雌性先熟での性転換が可能。
1時間ほどなら男性器を形成でき、人間女性と交尾を行うことも可能になるのだ。
デボラの子種を受けて妊娠した女性は、他デボラの攻撃を受けないことが確認されている。
なおデボラ同士の交尾は不可能らしいが、その理由を明らかにするには時間が足りなかった。
しかし計算上、繁殖をデボラと人間男性のみに限定しても、その増殖数は十分に足る。
この「ブレンド」を投与すれば、どんなデボラでも極めて強力な個体となる。
まして元から強力であり、繁殖能力の高いデボラ集団だったならば――
そのデボラ集団が、一致した社会性の元に行動したならば――
間違いなく、人類の上位に立つことができるだろう。
いや、デボラが地球上に現れた時点で、そうなることは確定していた。
私は、そうあるべき時を大幅に早めるに過ぎない――
「これで、人類も進化できるのだ……」
捕食者の存在により、被食側の多相現象が導かれることを実証する例は多い。
つまりその種を脅かす捕食者が存在することで、さらなる進化が促されるのだ。
理論生物学者のスチュアート・カウフマンは「全ての進化は共進化である」と述べている。
他者や他種、天敵の存在、また環境という要因を除いて進化などありえない。
しかし人類は自ら環境や社会をフラット化し、進化を促す要因をスポイルしてしまった。
それゆえに、今や人類は停滞している。
人類がより発展するため、デボラの存在は欠かせないといえるだろう。
意図的に相互作用を起こすことで、人類を新たなステージに進めなければならない――
そして、真夜中。
私は、クィーン――女王蜂デボラの隔離部屋へと忍び込んだ。
生殖の女王はその巨体を部屋の中央に沈ませ、ただ私をじっと観察している。
「大丈夫……私は貴女と、その娘達に無敵の力を与えるんだ」
「ブレンド」の入った注射器を掲げながら、私はそう語りかける。
もっとも、言葉が通じるはずはないが――
――いや、通じているのか?
クィーンは身じろぎせず、腕関節に近付く注射器の針を受け入れているように見える。
もしかして、本能的にこの薬の作用を察しているのか――
ともかく私は、クィーンに「ブレンド」を投与し終えた。
これで彼女はミックスされた遺伝子を取り込み、その体が作り替えられていく。
遺伝情報の改変は、クィーンの有する卵細胞にも及んでいくだろう――
外見こそ変わらないが、これで仕上がったはずだ。
そして次は、種付けである。
優秀な精子を用意し、人工授精を行っても良かった。
だが、クィーンの膨張した腹部――
巨大な生殖器官を前にして、私は我慢することができなかった。
決して私は、精子提供者として劣ってはいないはず。
知性の高さは、今の立場にいることから明らか。
体力や運動能力も、決して平均よりは劣っていない。
体はかなり丈夫な方で、遺伝病も持ってはいない。
私が種付けを行ったとしても、計画に支障は出るまい――
一方でクィーンは、悠然と私を見下ろしていた。
見定めるような、冷たい視線。
その視覚で、嗅覚で、私は探り尽くされていることを悟っていた。
ただ私は、女王の前にその身をさらす――
1分ほど、そうしていただろうか。
不意にクィーンは、私の前へと巨大な腹部を向けた。
その意味することは明らか――クィーンは、私に種付けを命じたのだ。
私から、偉大なるクィーンを犯すことなど許されない。
生殖の女王に対し、ちっぽけな私の子種を捧げるのである。
クィーンに子種を受け入れてもらう――それこそ、私の究極の悦びだった。
「…………」
私はクィーンに命じられるがまま、己の男性器を差し出した。
巨大な腹部の先端にある、女王の産卵管。
あまりにも艶めかしい、肉厚の陰唇。
そこはひくひくと脈打ち、粘液がどろりとこぼれる――
あそこに、自身の男性器を捧げるのだ。
そして子種を存分に吐き出し、クィーンに受け取ってもらう――
それこそが、女王に対するオスの役割なのである。
「で、では……」
私は、産卵管に亀頭を押し当てた。
にゅぐっ……と柔らかくぬめった感触が、敏感な亀頭に触れる。
思わず、その瞬間に果ててしまいそうになった。
しかし私は力を振り絞り、一気に奥まで腰を進める――
「はぅ……あぁぁぁ……」
次の瞬間、私の頭は薔薇色に染まった。
とろけるような快感に体の力が抜け、クィーンの腹部にもたれかかってしまう。
あまりにも柔らかな肉が、ペニスを甘く優しく包み込む。
蜂蜜のようにぬめった粘液が肉棒に絡み、極上の快感を与え――
そして内壁が艶めかしくうねり、温かな肉の中で私のモノを蕩かしていく。
ゆっくり、じわじわと中が締め付けられ――
肉棒が、クィーンの中で溶かされていく――
「あ……はぅぅぅぅ……」
次の瞬間、私は射精していた。
ドクドクと溢れた精液が、クィーンの産卵管の中に放出されていく。
奥までペニスを挿入し、10秒も経たずに果ててしまったのだ。
それはまさしく、生殖のためだけに特化した器官。
あまりにも圧倒的な快感で、即座に男性器から精液を搾り出してしまうのだ――
「あぅ……あぁぁぁ……」
あまりに甘く狂おしい放出感に、私の腰は砕けてしまった。
その産卵器官を抱き込むようにしながら、私はとろけるほどの快楽に酔いしれる。
射精直後のペニスを柔肉がじっくりと締め付け、艶めかしく揉みしだき――
「うぁ……あぅぅぅっ……」
いともあっさりと、二度目の射精に導かれてしまった。
大量の精液を、どっぷりと産卵管に放出してしまう――
クィーンは、まさに究極の生殖生物。
その生殖器は、際限なくオスの精液を搾り取ることができるのだ――
「はぅ……あぅぅぅ……」
産卵器官に身を任せながら、究極の快感にとろける私――
それを見下ろすクィーンの目は、種付けの終了を命じてはいなかった。
これだけでは足りない、もっと続けろ――そんな意志が、クィーンの目から伝わってくる。
全ての子種を捧げない限り、男性器を産卵管から抜くことは許されない――
「あ、あぅ……はぅぅ……」
かくつく足と震える腰で、私は必死に交尾に励んだ。
クィーンの求めるがままに、産卵管へと子種を献上する。
いや――生殖器官の狂おしいうねりは、私の意志など関係なく精を搾り取っていく。
「あぅ……うぁぁぁ……」
そして、何度発射してもまったくペニスは萎えなかった。
女王の生殖器は徹底的にオスを悦ばせ、その精液を一滴残さず抜き取ってしまう。
その代償――いや、褒美として、男として生まれたことに感謝するほどの快楽を与えながら。
「あぁ……はぅぅぅ……」
何度も何度も、いくらでも精液が溢れ出してくる。
ぐちゅぐちゅとうねり、ペニスを搾り尽くしてくる産卵管に身を任せ――
まるで、柔肉に包み溶かされているのではないかと錯覚するほどの快感にとろけ――
あまりの気持ち良さに、意識さえ遠のいていき――
こうして私は、延々と女王に子種を献上し続けた。
何度も何度も、数え切れない何度も――
「ぅ……ぁ……」
クィーンの中で、びくびくとペニスが脈動する。
しかし、もはや一滴たりとも精液は射出されなかった。
精は全て究極の生殖器官に抜き取られ、もう一滴も残っていない。
ペニスは産卵管の中で、虚しく空撃ちを繰り返していた。
「ぁ……」
同時に、私の意識は白く甘いモヤの中に消えていった。
クィーンの生殖器官にしがみついたまま、失神してしまったのである。
自分は命までクィーンに捧げ、そして昇天した――そう疑うほどの心地だった。
しかし女王は、私が力尽きることを望まなかったようだ。
そのお陰で、計画の成就をこの目で見ることができる。
これで、最後の布石は打たれたのだ。
とうとう、デボラの時代がやってくる――
***西暦2048年5月18日
それから一週間後、女王蜂は何千もの卵を産んだ。
私は所員達に命じ、全ての卵に孵化の準備をさせた。
「……本当に、これだけの卵を全て孵すのですか?」
そう聞いてきた所員もいたが、私が肯定すると素直に従った。
もはや研究所内には、私に逆らえる者などいないのだ。
数日で卵は孵化し、約3000を上回る数のハチ型デボラが生まれる。
混合薬「ブレンド」の効力を受け継ぎ、高い能力を秘めた兵隊達だ。
たちまち収容施設は満杯となり、所員達はその世話に追われた。
しかし、それも一ヶ月程度の辛抱だ。
彼女達の成長は早い、一ヶ月あれば大人にまで成長するのである。
さて、フィナーレまではあと少し。
他のデボラ達にも、「ブレンド」を与えなければ――
次へ
**西暦2048年6月28日
6月28日午前9時20分、異星生物研究所にてバイオハザード発生という急報が東部方面軍にもたらされた。
研究所からの通信は途絶、収容されていた多くのデボラが非コントロール状態にあるという。
その報告はただちに統合本部から首相官邸に上がる。
事態を重く見た首相は、研究施設の封鎖命令を発令。
半径10km圏内の民間人に避難命令が出され、地域は完全に隔離される。
時を同じくして統合本部は、精鋭を集めた対デボラ特殊作戦部隊を編成。
ただちに、デボラの巣窟となった研究所へと投入されたのである――
「なんてこった! 中はデボラだらけだぞ!」
想像以上の惨事に、正面突入班の隊長は思わず声を荒げた。
研究所内をうろついているのは、異形の怪物達。
外骨格で身を固めた昆虫型……おそらくハチ型だろうか。
それになぜか、所内のスピーカーからはクラシックと思われる曲が流れている。
「これは……ヘンデルの『メサイア』か?」
放送設備に、何か異常でもあったのか――
だが今は、目の前の敵に対処しなければならない。
隊長はセオリー通り、デボラ制御剤入りのガスグレネードを床に発射する。
その場に、もうもうと立ちこめる白いガス。
日本が誇るデボラ学者、須山博士の開発した最新式制御剤だ。
これを浴びれば、ほとんどのデボラはその場に立ち尽くすカカシと化す――
「おい、動いてるぞ!」
「馬鹿な、効いていないのか……!?」
一瞬、兵士達は動揺する。
しかし数秒で平常心に戻り、歩み寄ってくるデボラ集団に銃口を向けた。
そして、一斉に銃撃を見舞う――
「なんだこいつら、止まらないぞ!」
「確かに当たってる……外骨格が弾を弾いているんだ!」
しかし、接近するデボラを止められない。
頑強な外骨格に銃弾が阻まれ、効果がないのだ。
「くっ……それなら!」
隊長は、オプションのグレネード弾を発射した。
デボラの肩に命中し、左腕が吹き飛ぶ――
その次の瞬間、兵達は目を疑った。
「そんな……まさか……」
兵の1人は、思わず射撃の手を止めて呟く。
デボラの左肩断裂から、みるみる腕が生えていくのだ。
そしてたちまちのうちに、傷が塞がってしまった。
ここまで再生能力の高いデボラは、彼らの誰も見たことがない――
「く、来るな……!」
兵達はさらに掃射を見舞ったが、デボラ達の接近を止めることはできなかった。
ハチ型デボラ達は弾丸をものともせず、兵達になだれ込んでいく。
「あ……うわぁぁぁ……!!」
兵の1人はデボラに突き倒され、強引に馬乗りにされた。
その外骨格の腕が彼の股間に伸び、ズボンの上から男性器を撫でさする。
「や、やめろ――」
銃を向けようとするも、その銃身は木の枝のように折り曲げられた。
そしてデボラは、容赦なく兵への手淫を続ける――
「く、あぁぁっ……!」
あえなく兵士は、その手の中で射精していた。
そんな痴態を見せていたのは、彼だけではなかった。
ハチ型デボラの集団は前列の兵達を襲い、その股間を愛撫してくる。
中には数体がかりで押さえ込まれ、複数の腕で男性器を嫐られている者もいた。
「ぐっ、なんなんだ……こいつら……!」
しかも、射精した者はずるずると引きずられ――廊下の奥へと連れ去られていく。
こんな奇妙な生態は、過去の戦闘記録にも見られない――
「撤退だ、退け! 隊形を崩さずに退くんだ!」
隊長は、事態が尋常でないことを見て取った。
これは収容されていたデボラ達が脱走し、暴れているだけではない。
敵集団は、なんらかの統一意志のもと組織的に行動している。
これは自分達だけでは無理だ、体勢を立て直さなくては――
「や、やめろ……ひぃぃっ!!」
「うわぁぁぁっ!!」
撤退に転じた兵達の隊列に、デボラ達は容赦なくなだれ込んだ。
ヘンデルの『メサイア』がエンドレスで流れる中、兵達を惨禍が襲う。
地面に押し倒され、投げ出され、そしてペニスを責めたてられる。
デボラ達は男性器を手で掴んで扱き上げ、強引に射精させる。
口で肉棒を咥え込み、責めたてるデボラもいた。
そして射精した者は、次々と生かしたまま建物の奥に連れて行かれる――
この時、隊長は気付いた。
犯されている者は、誰もいないのだ。
そして彼は思い至った、一般的に働き蜂は生殖能力を持たないと――
「まさか……女王がいるのか!?」
正面から迫ってきたデボラに、隊長はグレネードを叩き込んだ。
胸に直撃を受け、その四肢が四散する――
しかし残った胴体から、腕や足が見る間に再生していった。
「くそっ……なんなんだ、こいつら!」
隊長の左右からデボラが迫り、両腕が掴まれる。
「離せ……くそっ!」
もがいたところで、デボラの怪力を振りほどけるはずがない。
そしてデボラは、隊長のズボンを爪で切り裂いた。
拘束された彼の正面に、先ほど再生したばかりのデボラが迫ってくる。
その口器が観音開きに開き、異形の口腔が露わになった。
ピンク色の粘膜に、複雑な凹凸を為す口腔内壁。
その間に、唾液がべっとりと糸を引いている。
本来なら、寒気がする光景のはずなのに――
フェロモンの作用で、彼のモノは限界まで勃起していた。
「あぁぁ……やめろ……」
その異形の口器が、隊長のペニスを包むように咥え込んだ。
ぐぶぐぶ、じゅるるっ……と啜りたて、激しくしゃぶりたてる。
「うぅぅっ……!」
その強烈な快感に、隊長は呻き声を上げていた。
複雑な形状の粘膜がペニスに密着し、波打つように収縮しているのだ。
さらにデボラは口器をぐちゅぐちゅと動かし、強烈な快感を与えてきた。
耐えようとしても、まるで話にならない――
「あ、あぁぁっ……!」
あっという間に彼は絶頂に追い込まれ、ハチ型デボラの口内で射精していた。
デボラは口器を収縮させ、放出された精液をじゅるじゅると飲み干していく。
「う、うぅぅ……」
こうして隊長は、男性機能が正常に働いていることを証明してしまった。
彼の精液を摂取したデボラは、優れた遺伝子を持つ人間であることを本能的に察する。
「や、やめろ……どこに連れていくつもりだ……」
そして隊長は、研究所の最奥へと引きずられていったのである。
そこに君臨する、女王蜂の元へと――
「はぁっ、はぁっ……!」
息を切らせながら、影原は必死で廊下を駆ける。
体力に自信はないが、先を走る後輩研究員の背中をひたすらに追っていた。
彼はまだ若手の後輩ながら、新婚ホヤホヤの幸せ者。
一方で自分は、人生の幸せも知らないうちに、こんな――
「き、君……先に行かないでくれ……もう少し、ゆっくり……」
「そんなこと言われても……! なんとか着いてきて下さい……!」
呆れながらも、後輩は一目散に走り続ける。
運動不足の体に鞭を打ちながら、影原はひたすらに駆けた。
周囲では、見知った職員達がデボラに襲われ、その餌食となっている。
他職員を貪っているデボラは、他には目もくれないのが救いだった。
そんな地獄絵図の状況下を、2人は救いを求めて走り抜ける。
「はぁ、はぁ……頼む、待ってくれ……置いていかないでくれぇ……」
影原は情けない声で、後輩の背に呼びかけていた。
下腹が痛い、呼吸の乱れが止まらない、苦しい、楽になりたい――
「た、助けは来ないのか……外の連中は何してるんだ……!」
コンバットスーツを着た軍人の姿も、何人か目にしていた。
しかし彼らはいずれも、デボラに襲われ無惨に陵辱されている。
どうやら、状況は絶望的らしい――
そして2人は、扉の開いた実験室に行き当たった。
扉の上で点っている緑のランプは、中に誰もいないことを示している。
この中に、デボラが潜んでいる心配はない。
中で隠れて助けを待つか、それとも――
「ど、どうする……君、どうしたらいい?」
影原は狼狽し、息を切らせながら後輩に判断を委ねる。
「状況から見て、ロビー正面ほどデボラが多そうです。
ここは息をひそめて、助けを待った方がいいのでは……」
正直、あまり救援に望みがあるとは思えない。
だがそろそろ、足も心臓も限界だ。
ずっと隠れていられないまでも、少し休みたい――
「よし、実験室に入ろう……」
影原の言葉に、後輩は頷く。
こうして2人は、実験室に身を隠したのだった――
「ああ……どうして、こんなことに……」
暗い実験室で、2人は長机の下へと身を隠す。
いつまでそうしていればいいか、まるで展望は開けない――
「ああ、死にたくない……僕は、こんな所で死にたくないんだ……」
「私だってそうです! ああ、妻に会いたい……」
「君なんて、まだいいじゃないか! 僕は、この歳でまだ童貞だよ!」
「そ、そんなこと言われても……」
影原の剣幕に、後輩は尻込みする。
「せめて最期に、優しそうなデボラを選ぶとか……」
冗談とも本気ともつかないことを、後輩は口にした。
「まったく。君はねぇ……」
よく映画で目にする、兵士が軽口を叩きたがる気持ちが分かった。
ふざけているわけではない、恐怖や絶望を心から切り離したいのだ。
「セキュリティは、万全のはずだったんだ。それなのに、なんで……」
しかも、さっきから所内に延々と流れているクラシック曲は何なのだ。
影原はクラシックにまったく造詣がないが、どこかで聞き覚えがあった。
確か、須山博士が自分の研究ラボでよく流していたような――
その時、不意に後輩が口を開いた。
「いくらなんでも、デボラの脱走が同時すぎますよね。
まさか、誰かが手引きしたとか……」
「誰かって、誰だね……?」
須山博士の顔が、影原の脳裏に浮かぶ。
しかし後輩は、特に答えを持っていないようだ。
「そんなの、分かりませんよ。ビジター……とか?」
「なあ、君。僕は今、恐ろしい想像をしているのだが――」
しかし影原の言葉は、そこで宙に浮いてしまった。
ひたひたと、足音が近付いてきたのだ。
その足音は、実験室の前で止まる――
「…………!!」
慌てて二人は、口をつぐむ。
軽口で緩和していた恐怖心と絶望感が膨れ上がり、涙さえ出て来た。
漏れ出る嗚咽を飲み込み、影原は必死で自分の口を押さえる。
いったい、なぜ自分がこんな目に――
研究室に、何者かが入ってきた気配。
二人の緊張が、頂点に達した瞬間だった――
『もう大丈夫だ、助けに来たぞ!』
くぐもった声が、研究室に響く。
「やった! ここにいます、助けて!!」
後輩は喜びの声を上げ、机の下から飛び出した。
だが、そこにいた声の主は――
きらびやかな羽根を備えた、オウムのデボラだった。
「あ、あぁぁぁ……」
異形の怪物を前に、後輩は尻餅をついてしまう。
『モウダイジョウブダ! タスケニキタゾ!』
オウムデボラはにやにやと笑いながら、その言葉をもう一度繰り返した。
そして、後輩研究員へと飛び掛かる。
「ひっ……あぁぁぁっ!!」
あっという間に彼は押し倒され、そしてデボラに犯されてしまった。
熱く柔らかな膣肉が、ぎゅぅっとペニスを包み込む。
その上質な名器の前に、たちまち彼は音を上げ――
「はぅぅっ……」
どくどくと、精液を膣内へと注ぎ込んでいく。
オウム型デボラは、ケラケラと甲高い笑い声のようなものを放った。
そのまま腰を上下させ、捕らえた獲物を容赦なく犯し尽くす――
影原は、後輩が陵辱される様子を呆然と見ていた。
しかし徐々に、これはチャンスだと思い至る。
「い、今だ……」
震える足に鞭打ち、影原は机の下から出た。
物音は聞こえているはずだが、オウムデボラは後輩を犯すのに夢中。
好機とばかりに、影原はそそくさと逃げ出していた。
「すまない、僕にはどうにもできないんだ……」
可哀相だが、彼はこのまま死ぬまで犯されるしかない。
自分みたいな人間が、なんとか助けられるはずもないのだ。
後輩を見捨てた影原は、そのまま実験室を出る――
そして廊下に出た直後、運悪く1体のデボラに出くわした。
「ひっ……あぁぁっ!!」
影原は、思わず甲高い悲鳴を上げる。
あのデボラは――「ヴァギナ・デンタータ」。
その膣で男性器を味わい、最後に牙で噛み千切ってしまう凶悪なデボラだ。
絶対に会いたくない相手が、よりにもよって――
なんで自分はいつもいつも、こんなに不運なんだ――
「ヴァギナ・デンタータ」は影原の姿を認め、ゆっくりとにじり寄ってくる。
その端正な顔に、嗜虐的な笑みが浮かんだ。
「こ、来ないで……どうか……」
逃げようとしたが、足が前に動かない。
よろよろと後ずさり、背が壁に当たってしまう。
そんな影原の目前まで、「ヴァギナ・デンタータ」は迫り――
ズボンと下着に手を伸ばすと、彼の男性器を露わにした。
後輩がオウム型デボラに襲われた時から、肉棒はすでに勃起している。
それを見下ろし、「ヴァギナ・デンタータ」はにやりと笑った。
影原の脳内に、大いなる絶望とほんの少しの期待が去来する――
「あ、あぁぁ……」
こんな形で、童貞を喪失してしまうなんて――
いや、死ぬ前に童貞を失うこと自体は歓迎できる。
だが、精を搾り尽くされた後――このデボラは、男性器を――
「や、やめて下さい……どうか、お願いします……」
懇願に意味はなく、そもそも相手は言葉を理解しない。
「ヴァギナ・デンタータ」は、彼のペニスに下腹を近付けていく――
すると膣全体がじゅるりと這い出し、一気にペニスを咥え込んだ。
「あ、あぁぁぁぁ~~!!」
肉棒を咥え込む、熱く艶めかしい柔肉。
内壁がじゅるじゅるとうねり、妖しく収縮する――
彼のモノは初めて、女性の生殖器を体験したのだ。
それも、いかなる男の精も貪ってしまう極上の名器に――
「こんなぁ! こんなぁぁぁ……!」
次の瞬間、彼はあっさりと射精していた。
初めての性交に感動し、その快感に涙さえ流し――
ドクドクと、人外の膣に精液を注ぎ込んだのである。
30分後、己の肉棒を噛み千切り、命を奪うことになるその魔性の膣へと――
「須山博士……! 助けて下さい、須山博士……!」
デボラの跳梁する研究所内で、仲原は息を切らせながら逃げ惑っていた。
彼がすがる須山博士こそ、この事態の元凶だとは微塵も考えていない。
仲原はこれまで、ただ彼に従い、ひたすらに尽くしてきた。
彼の与えてくれる手間賃(という名目の賄賂)も魅力的だったが――
何より素晴らしかったのは、彼が提供してくれた様々なデボラとの交わりだった。
結局は彼に荷担し、この事態を導いたのだが――
それは、仲原の与り知らぬところだった。
同僚の警備員達も、次々と「メコンの食人植物」に貪られた。
突然、自分達のいる休憩室に踏み込んできたあの恐ろしいデボラ。
同僚達はハエトリグサに挟まれ、ウツボカズラに落とされ――
次々と食虫植物の餌食になる中、なんとか自分だけが逃げ延びたのだ。
しかし、すぐに仲原は絶望的状況にいると思い知ることになる――
「ぐ、軍隊も来てるのに……どうして、こんな……」
生者と死者、そしてデボラが視界に入っては消えていく。
生きている誰かにすがろうにも、次々とデボラにやられていった。
犯される者もいれば、ただ殺される者もいる。
無惨に頭を引きちぎられたり、消化液を浴びて溶かされたり――
どうせ死ぬなら、悲惨で苦しいのは嫌だった。
せめて、良い思いをしながらあの世に逝きたい――
「はぁ……はぁっ……誰か、誰か助けて……」
あてもなく、仲原はひた走る。
所内に延々と流れているクラシック曲が、ひどく耳障りに思えた。
正面ロビーの方は、もうダメだ。
最初はそっちに向かっていたが、デボラの数が多すぎる。
助かるとしたら、デボラの搬入口しかない。
しかしずいぶん距離はあるし、彼の武器は支給された拳銃一挺。
こんなもので、どうにかなるはずもないのは分かっているのだ。
息を切らせながら、廊下の角を曲がると――
「な、なんだ……アレは……!?」
数人の兵士が、発砲している相手――
それは、廊下全体を埋め尽くすような粘体生物だった。
茶色のナメクジのような粘肉が、じゅるじゅると廊下の向こうから押し寄せてくる。
その中には、無数の白骨が混じっているのが見えた。
そして、飲み込まれたばかりで消化中の人間の姿も――
「あ、あぁぁぁ……」
パニックに陥りながら、迫り来る粘肉に発砲する兵士だが――
後ずさりの際に足を絡ませ、その場に転んでしまった。
そこに、粘体生物――アメーバ型デボラがじゅるじゅると迫りくる。
「ひぃぃぃっ……!!」
がむしゃらに発砲するも、巨大アメーバが相手では通用するはずもない。
そのまま兵士の体は、じゅぶぶぶ……と粘肉に呑み込まれてしまった。
「ひぁぁぁぁ~~!!」
最初に発せられたのは、悲痛な悲鳴。
しかしそれは、みるみる甘い呻き声に変わっていく。
粘肉に取り込まれ、溶かされながら犯されているのだ。
「あ、あぁぁ……」
そんな光景を前にして、仲原は戦慄する。
いくら気持ち良くても、あれは嫌だ。
彼は背中を向け、その場から一目散に逃げ去った――
「はぁ、はぁ……須山博士、どこにいるんですか……?」
仲原は、もはや自分でもどこに向かっているのか分からなかった。
ただ追い立てられ、悲鳴や銃声の少ない方に向かい、中庭へと踏み込む。
しかし、そこには――
「な、なんだ……これは……?」
中庭は、色とりどりの花や植物――
そして、無数の人体で飾り付けられていた。
規則的に並べられた人間の体に、美しい花やツタが絡んでいる。
それはまるで、前衛的なオブジェクトのようだ。
そして、その悪夢の庭園にたたずむ貴婦人――
花のデボラ、「ヴェネツィアの庭師」だった。
「ひ……! あ、あぁぁぁ……!!」
恐怖に駆られ、仲原は「ヴェネツィアの庭師」に発砲する。
しかし、素早く伸びたツタが彼の腕から拳銃を叩き落とす。
「あ……う、あ……」
戸惑う彼に向かい、精を啜るための妖花がしゅるしゅると伸びる――
しかし、仲原の逃げ腰の方が僅かに早かった。
彼はデボラに背を向け、脱兎の如く逃げ出したのである――
「もう、イヤだぁ……なんで、なんでこんな……」
仲原は嘆きながら、薄暗い廊下をふらつく足取りで進んだ。
ここは、地獄だ。
もはや自分は、ここで死ぬしかない。
どのデボラに殺されるか、それだけの問題なのだ。
「あぁぁ……どうして、どうして……」
涙さえ流しながら逃げ惑い、独房のような場所へと逃げ込む。
そこには――なんと、地獄に似つかわしくないシスターの姿があった。
シスターは仲原の姿を認めると、柔らかな笑みを浮かべ――
そして、誘うように両手を広げた。
甘い芳香が、ふんわりと彼の鼻孔から脳をとろけさせる――
「あ、あぁぁぁ……」
誘われるがまま、ふらふらと仲原はシスターに歩み寄った。
あの慈愛の抱擁を受けることしか、頭にない。
ローブの前面が開き、触手がびっしりと詰まった内部が露わになる。
しかし彼は、もはや恐怖を感じなかった。
そして――
「はぅぅぅ……」
仲原は、そのままシスターの体に身を寄せた。
そして、甘い抱擁を受け入れる。
彼の体はローブにくるまれ、無数の触手がじゅるじゅると絡みつく。
全身を甘く這い回り、消化液を滴らせ、ペニスを撫で回す――
「あぁぁぁ……」
仲原は恍惚と安堵に包まれながら、何度も何度も射精した。
その体が、「ウェストミンスターの聖女」に溶かし尽くされるまで――
「それでは……以上の条件で、デボラの将来的な繁殖数を試算して下さい」
電話越しに、鈴岡は落ち着き払った口調で語りかけた。
通話の相手は、かねてより鈴岡と親交のある桑田教授。
彼は個体群生態学において、国内有数の権威でもある。
「いきなりそう言われても、他の条件が絡みますからねぇ。
生物の個体数増殖は、dN/dt=rN(1-N/K)という数式で示されますが――」
「表に出る数字ではないので、概算で構いません。
さっきの条件で、いつデボラと人間の総数は逆転します……?」
桑田教授は少し沈黙し、そして計算を終えた。
「雑な計算で、諸々の条件を無視してだけど……
10ヶ月から1年、といったところですかねぇ」
「なるほど……お手を煩わせ、恐縮です」
短く礼を言い、鈴岡は電話を切る。
そして椅子へと腰掛け、深々と溜息を吐いた。
「須山博士、これが君の狙いだったのか……
何かを企んでいるとは、思っていたがね」
どん、どん……とドアを乱暴に叩く音がする。
デボラの群れは、もうすでに彼の立てこもった部屋まで押し寄せてきたようだ。
ドアの前に机や荷物を積み、臨時のバリケードとしているが――
デボラの力の前では、足止めにさえならないことは分かっていた。
『来週、面白い催しを開く。ぜひ楽しんでもらいたい――』
そんな須山からの誘いに乗り、鈴岡は研究所を訪れていた。
その矢先に、この派手な騒ぎだ。
所内に響き渡る『メサイア』を聴かなくても、誰の仕業か即座に思い至った。
「この演奏は、おそらく72年のリヒター盤か……
私としては、アーノンクール盤の方が好みだがね」
須山が、悪意をもって自分を葬ろうとしたとは考え難い。
おそらく、彼流のフレンドシップ。
メールの内容に、彼としては嘘も偽りもなかったのだ。
「まったく、須山博士とは気が合うはずだ……」
鈴岡の父も、彼自身と同じくエリート官僚だった。
優れた家庭環境、優れた教育下で、優れた成績を示し、首席で入省。
以降も出世街道をひた走り、今の立場に立った。
学生の頃から、敷かれたレールに対するありがちな反発はいっさいなかった。
自分がこの国の未来をしょって立つ、小さな頃からそう自負していたのだ。
健全なるエリート意識、と自分では思っていた。
弱き者の力となり、悪しき者を障む、公正な官僚となりたかった。
しかしその一方で、鈴岡は奇妙な性癖を抱え込んでいたのである――
小さな頃、羽虫を捕まえて蜘蛛の巣に放り込んだのがきっかけだった。
多くのわんぱく少年にとって、覚えがあるであろう残酷な悪戯だ。
しかし、蜘蛛が巣に掛かった羽虫を粘糸でぐるぐる巻きにする様――
それを見て、小学生だった私は下腹部に疼きを覚えたのだ。
あれは確かに、性的衝動の芽生えだった。
それ以来、鈴岡は生物が補食される様に興奮するようになった。
羽虫を見れば、蜘蛛の巣に放り込んだ。
アロワナを飼い、金魚を食べさせた。
ネット上で、様々な捕食動画をチェックした。
当然のように、それを見ながら自慰を覚えるようになった。
他の者が知れば、サディスティックな変態性欲者だと思うだろう。
しかし後者は否定しないが、前者はまるで逆だ。
鈴岡は常に、捕食される側に自身を投影していた。
蜘蛛に襲われ、粘糸に巻き上げられる――
蛇に巻き上げられ、丸呑みにされる――
そのような様を妄想し、性欲を満たしていたのだ。
デボラの出現は、そんな鈴岡に衝撃を与えた。
人間を犯し、捕食する存在――
彼にとって、デボラは人の上位に立つ絶対者のように思えた。
思ったからと言って、彼に出来ることなどなかった。
デボラに近付ける手立てはなかったし、官僚としての夢もある。
そこが、自分と須山博士の違いだったのだろう――
鈴岡は、彼の行動力を心より羨ましく思った。
背後から、ドアを打ち破る音がする。
無数の気配と足音、部屋に押し寄せる異形の妖女達。
悦んでご歓待に預かろう、須山博士。
さあ、どのデボラに貪ってもらおうか――
鈴岡の愉悦の声が、デボラの群れの中に消えていった。
うたたねから目がさめた。
なんだか、外がとてもうるさい。
この部屋は静かできらいじゃないけど、すこし散歩しよう。
わたしは、部屋の外に出た。
「こいつ……アンノウンだ!」
「撃て! 撃てー!!」
ニンゲンたちの、おおきな声。
鉄砲をばんばんと、わたしに撃ってくる。
いたくはないけど、ちょっとちくちくする。
わたしは、ニンゲンたちに手を伸ばし――
そして、引きちぎった。
ニンゲンたちは、すぐバラバラになった。
なんだか、すこし目がさめた。
もう少し、このかわった家を散歩しよう。
昔のことも、ちょっとだけおぼえてる。
私もむかしは、ニンゲンだった。
お金持ちの、女の子だった。
海のそばの、潮のにおいがするお屋敷に住んでいた。
わたしには、友達がいなかった。
わたしがお金持ちで、きらわれていたからだ。
だから、庭師の息子のボビーだけがわたしのともだちだった。
ボビーは、わたしに逆らえなかった。
ボビーのお父さんは、わたしの親にやとわれていたからだ。
「来るぞ……撃てっ!」
「ライフル弾じゃ無理だ! もっと火力を――」
ニンゲンは、いつもわたしを見ておおさわぎする。
ちくちくする鉄砲をうってくるニンゲンもいる。
わたしは、腹が立った。
だから、いっぱいの手を伸ばしてみんなつかまえた。
おなかがへったから、1人ずつ食べることにした。
最初のニンゲンは、イソギンチャクであたまからぱっくり。
次のニンゲンは、クラゲで包んでじゅるじゅる溶かす。
3番目のニンゲンは、タコの触手でぎゅうぎゅうしながらごっくん。
4番目のニンゲンは……
このニンゲンは、ちょっとボビーに似ていたから、食べるのをやめた。
「ひぃぃぃ……」
ボビーに似てるニンゲンのからだを、いっぱいの手でいじくり回す。
すると、おちんちんがむくむくと大きくなった。
ニンゲンがおちんちんを大きくするのは……なんでだっけ?
そうだ、思い出した。
わたしのイタズラで、ボビーが池に落ちたのだ。
しかたないから、バスルームでボビーのからだを洗ってあげた。
おちんちんも洗ってあげたら、むくむくと大きくなったのだ。
石けんをたっぷりつけて洗ってあげたら、白いオシッコをもらした。
わたしはおもしろくなって、もっともっとおちんちんにイタズラした。
ボビーは白いおしっこをいっぱいまきちらして、ぐったりした。
「はぅ……あぁぁぁ……!」
ニンゲンのおちんちんを、タコの手でいじくり回す。
ぐるぐる巻きにしたり、吸盤でちゅうちゅうしたり……
そうすると、ボビーみたいにすぐ白いオシッコをもらした。
「う……うぅぅぅ……」
わたしの手の中で、ニンゲンがびくびくふるえる。
おもしろいから、もっともっとおちんちんにイタズラした。
ボビーに似たニンゲンは白いおしっこをいっぱいまきちらして、ぐったりした。
おなかがへったから、そのニンゲンをおいしく食べた。
「く、来るなー!」
「援軍を、援軍を……! うわぁぁっ!」
ニンゲンをいっぱい食べていると、いろいろ思い出す。
バスルームでボビーのおちんちんにイタズラしたことを、グレッグが見ていた。
グレッグは、使用人の中でいちばん若い見習いだった。
高校にかよいながら働いていて、ほとんど大人だった。
そのグレッグが、わたしにおちんちんを洗ってほしいとたのんできたのだ。
おちんちんが汚れてるから、ボビーみたいにきれいにしてほしいって。
わたしは、グレッグのおちんちんも洗ってあげた。
すると、すぐに白いオシッコをもらした。
大人なのに、自分のおちんちんも洗えないなんて……
私はちょっと頭にきて、歯ブラシでグレッグのおちんちんをゴシゴシした。
グレッグは変なこえをだしながら、何回も白いオシッコをまきちらした。
「あぐ……う、うぁぁぁ……!!」
つかまえたニンゲンのおちんちんを、ごしごしと洗ってあげる。
グレッグのおちんちんみたいに、クラゲやイカの手でいっぱい洗う。
ニンゲンは変なこえをだしながら、何回も白いオシッコをまきちらした。
しばらくすると、どれだけ洗っても白いオシッコが出なくなった。
つまらなくなって、イソギンチャクにおちんちんを食べさせた。
ニンゲンが泣きわめいたので、うるさいから頭も食べた。
――あれから、何年かが過ぎた。
私は海岸を散歩していて、奇妙な生物を見つけた。
ヒルのような、イモムシのような――どう見てもヒワイな生き物。
私は、屋敷の小屋にその生き物を持ち帰った。
なぜって? 当然、オナニーのため。
そして、自分の女性器に這わせようとすると――
その生物は、なんと女性器に潜りこんでしまった。
当然、私は混乱し、慌てふためいた。
お腹が痛いとか理由をつけて、医者に行こう――そう思った時だった。
私と、膣内に潜り込んだ「それ」がひとつになるのを感じた。
その後、ボビーを小屋に誘って犯した。
精を搾り尽くしたあと、膣から丸呑みにした。
さらにその後、グレッグを小屋に誘って犯した。
精を搾り尽くしたあと、膣から丸呑みにした。
みんなみんな、犯した。
みんなみんな、丸呑みにした。
みんなみんな、みんなみんな。
みんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんなみんな――
「ひぃっ……! ば、化物……!」
「こんなの、無理だろ……うわぁぁっ!!」
もう、人間達に戦意はなかった。
だからといって、逃がす気などない。
私は触手を伸ばし、6人の人間を捕らえた。
そうだ。この6人で、ゲームをしよう。
私は触手で、6人の服を引き裂き丸裸にする。
そして、触手でみんなのおちんちんをいじくり回した。
6人とも、すぐにおちんちんを大きくさせてしまう――
「あ、あぅぅっ……!」
すると、人間の1人が射精してしまった。
私の触手を、どぷどぷと精液で汚す――
はい、フライング。このニンゲンはゲームオーバー。
オモラシをした人間の体を、7つに引き裂いた。
1人減ってしまって、残りは5人。
この5人で、我慢比べゲームをしよう。
彼らのおちんちんを、それぞれ別のお口で咥え込むのだ。
1人目は、イソギンチャクの口。
中がぐにょぐにょ動いて、じっくりとおちんちんを刺激する。
2人目は、クラゲの口。
傘全体がじゅぶじゅぶと動いて、おちんちんを気持ち良くする。
3人目は、タコの口。
ちゅうちゅうと吸い付いて、おちんちんから精液を吸い出す。
4人目は、ヒトデの口。
むぐむぐと咥え込んで、おちんちんを揉みしだく。
5人目は……ちょっとネタ切れかな、クリオネにしよう。
触手みたいな捕食器官で、おちんちんを包み込ませる。
6人目がいなくて、良かったかも。
それじゃあ、ゲーム開始。
おちんちんを咥え込んだお口を、じゅぶじゅぶ動かして刺激する。
5つのお口でしゃぶりついて、おちんちんがとっても気持ち良くなるように――
「あぅぅ……」
「う、あぁぁぁ……」
人間達は、情けない声を上げて悶え始めた。
さあ、最初にオモラシしちゃうのは誰かなー?
「はぅぅぅっ……!」
クラゲにおちんちんをじゅぶじゅぶされてた人間が、すぐに射精してしまった。
体をびくびくさせながら、クラゲにドクドク精液を出している――
気持ち良さそうな顔で、今から起きることも知らずに。
はい、この人間はゲームオーバー。
おちんちんを咥え込んでいたクラゲが膨らみ、一気に彼の体を呑み込んでいく。
あっという間に、半透明の傘の中に包み込まれてしまった。
「た、助け……あぁぁっ!!」
そして、じゅぶじゅぶと消化を始める。
みるみるうちに、彼の体はクラゲの中で溶けてしまった――
「そ、そんな……」
「うぅ……あぁぁっ……」
残りの4人は、おちんちんを気持ち良くされながら真っ青になる。
みんな察しがいい、ゲームのルールを理解したみたい。
オモラシしたらゲームオーバー、おいしく食べられてしまう。
だから、がんばって我慢しないと。
「う、うぅぅ……」
「なんで、こんな……あぁぁ……」
呻き声を上げながら、人間達は射精をこらえる。
だからみんな、ちょっとだけ刺激をきつくしてあげよう。
もっと気持ち良くなれるように、動きを早くして――
ヒダヒダを、おちんちんにたっぷり絡めて――
「う、あぁぁぁっ……!」
次にイったのは、クリオネにおちんちんをいじめられていた人間だった。
うねうね動く捕食器官に、たっぷり精液を出してしまう――
気持ち良かったみたいだね、それじゃあバイバイ。
「あぅぅぅぅ……!!」
クリオネの頭から這い出た捕食器官が肥大し、彼の体を包み込んでいく。
そのまま、じゅるりじゅるりと溶かされ――
あっという間に、クリオネの中に引きずり込まれていった。
これで、あと3人。
次にイっちゃうのは、誰かなー?
私は、お口の吸い付きを強めた。
おちんちんに粘り着き、じゅるじゅると吸いたてる。
とっても気持ち良くなるように、先っちょを柔らかくもぐもぐして――
キノコの傘みたいなところを、ぐにゅぐにゅと揉みしだいて――
「だ、だめだ……あぁぁっ……!」
ヒトデのお口に咥え込まれていた人間が、とうとう射精してしまった。
もぐもぐ蠢くお口の中に、気持ち良さそうに精液をびゅるびゅると漏らす。
はい、彼はこれで脱落――
「あぐ……うぁぁっ!!」
ヒトデの口から吐き出されたのは、反転胃。
獲物に押しつけ、溶かしてしまう――私のお気に入り。
彼はヒトデに押さえつけられ、反転胃が覆い被せられた。
そのままドロドロに溶け、ヒトデに消化されていく――
「う、ぐぅぅっ……」
「あぁ……あぁぁ……」
残ったのは、2人。
1人はイソギンチャク、1人はタコにおちんちんを貪られている。
くちゅくちゅ、うにゅうにゅと刺激を与え――
むぐむぐ、むぎゅっと中を締め付け――
「こ、こんな……あぅぅっ!」
イソギンチャクに咥え込まれていた人間が、とうとうイってしまった。
ぐねぐね動くお口の中に、ドクドクといっぱいオモラシしてしまう。
それから、ほんの3秒ほど遅れて――
「あ、あぁぁぁっ……!」
タコにおちんちんを吸われていた人間も、射精してしまった。
ほんのタッチの差だけど……イソギンチャクでイった人間の負け。
「い、イヤだぁ……あぁぁぁぁっ!!」
大きなイソギンチャクで、足からじわじわ飲み込んでいく。
でも、この人間は2番目に耐えたから大サービス。
まだ大きなままのおちんちんを、イソギンチャクの触手で絡め取る。
そのまま、触手でぐちゅぐちゅ揉みしだいてあげれば――
「はぅぅぅっ……!」
あっという間に、精液がびゅるびゅると漏れてしまう。
消化しながら、ずっとおちんちんをいじめてあげる。
最後まで気持ち良く、ドロドロに溶けちゃってね。
そして、最後に残った1人――優勝者は、大サービス。
24時間かけて、じっくり溶かしてあげる。
消化されるまでの間、たっぷり楽しませてあげるからね。
「ひぃぃっ……! やめろ……あぁぁっ!!」
私は大きく口を開け、タコの触手で彼の体を引きずり込んだ。
そのまま、むぐむぐと胃の中で舐めしゃぶる。
彼は快楽の悲鳴を上げながら、何度も何度も射精していた。
これから24時間、この人間は天国を味わい続けるんだ――
さあ、楽しいゲームもこれで終わり。
精も肉もたっぷり食べたし、散歩も飽きた。
人間を食べれば食べるほど、意識も明瞭になってきた気がする。
そろそろ、この建物から外に出よう――
「銃声が聞こえなくなったな……突入部隊が全滅したか」
私は自身の聖域――個人ラボから、所内の様子をモニターしていた。
多くの兵士達が捕食され、また多くが生きたまま捕獲された様子だ。
彼らの精液も搾り尽くされ、さらにデボラを増やす糧となる。
もはや、私が手を貸す必要もない。
後は全て、デボラが自分達で行っていくだろう――
もちろん人間側とて、次の手を打ってくる。
今回よりも、さらに大規模な攻撃が行われるはずだ。
前線でビジターと戦っている精鋭部隊が、制圧に乗り出すだろう。
しかしその頃には、こちらのデボラもさらに増殖している。
繁殖スピードでは、人間などまったくもって比較にならない。
次に、大規模な無差別爆撃。
しかしここは軍事施設、頑丈な地下壕も存在する。
バンカーバスターを使用しても、デボラ相手では大した効果はあるまい。
そして、生物兵器および化学兵器。
まったく論外、科学者である私が対策済みだ。
人間と大きく体の仕組みが異なる以上、大半の化学兵器は効力を発揮しない。
デボラほど多様性がある種ならば、細菌やウィルスでの一斉駆除も不可能である。
そして、熱核兵器だが――
さすがにデボラにも大きな被害は出るだろうが、根絶は到底不可能だ。
そして核汚染下でも生き抜けるように、デボラ達の遺伝子を調整してある。
そもそも人類が核など持ち出す頃には、デボラは関東一帯にまで広がっているはず。
関東全土を焦土に変える覚悟を、今の軍も政治家も持ち得ないだろう。
仮に関東を犠牲にするコンセンサスが得られたとして、その頃にはデボラは日本を席捲している。
どう足掻いても、人間側の意志決定よりもデボラの繁殖力の方が早いのだ。
これで、私の目的は成った。
日本はデボラのものとなり、そのまま世界にも広がっていく。
そしてこの星はデボラの支配下となり、人間はその下位となるのだ。
もちろん、デボラが人類を滅ぼし尽くすような心配はない。
我々が滅んでしまえば、生殖が不可能になったデボラも共倒れなのは分かっているはずだ。
彼女達は、すぐに人類を適切に管理するようになるだろう――
高らかに鳴り響く『メサイア』と共に、私の心も極限まで高揚していた。
モニターを切り替えると、所内のあちこちで交尾が始まっていた。
まさに、阿鼻叫喚の快楽の宴というわけだ。
生殖に適さないと判断された個体は、あらかた捕食され――
後は、デボラの未来を担うための繁殖行動が進められているのだ。
しかも相手は、対デボラ特殊部隊への在籍を許された、屈強で優秀な軍人達。
さぞかし良好な遺伝子が得られることだろう。
また交尾の相手にされているのは、軍人達ばかりではない。
この研究所に勤める所員達も、例外なくデボラの餌食だった。
私が言うのも何だが、ここには日本中から優れた知性の持ち主達が集まっている。
これまた、デボラに優れた遺伝子を提供してくれるはずだ。
そして兵隊ハチ達は男を捕らえ、女王の元に引き出していく。
女王に捧げられた男達は、当然ながらその交尾相手となる。
余談だが、セイヨウミツバチの女王は巣作り時に15体以上のオス蜂と交尾を行う。
オス蜂は女王との交尾の際に全ての精子を捧げ、交尾器が破れて死んでしまう。
今、女王に子種を搾り取られている人間達も、同じ道を辿るだろう。
なおセイヨウミツバチは、その生涯に生む子供の数は数万匹。
デボラ女王蜂は、さらにそれを上回るのだ。
また兵隊ハチ自体は、生殖能力を持たない不妊カーストである。
しかし女王蜂は、次期の女王となる娘蜂をすでに何体も生んでいた。
彼女達もここを巣立ち、世界中に生息域を広げていくだろう。
そして各地で、女王を中心としたコミュニティを築くはず。
他のデボラ達も繁殖を繰り返し、その多様性は無限に発展していくのだ。
監視カメラで研究所内を見回っていると――
馴染みの職員達の顔も、多く目に入った。
いずれもデボラと交わり、歓喜の表情で精を捧げ続けている。
仲原は「ウェストミンスターの聖女」に抱かれ、じっくりと消化されていた。
ヴァギナ・デンタータに精を貪られ、悶えているのは影原だ。
そして所長も、お気に入りのベイビーフェイスに尻尾で精を貪られていた。
彼らの表情は、いずれも甘い快楽にとろけきっている。
誰もがみんな、この上もなく幸福そうだ。
これが、デボラに管理される人類の未来の姿なのだ。
私はこれまで、デボラとの様々な楽しみを味わった。
こうした悦びは、皆が等しく享受すべきなのだ――
入り口の方から、複数の足音がする。
さらに、蛇体が床に這う時の独特の音も。
とうとう、私のいる実験室にもデボラ達が姿を見せたのだ。
ちょうど『メサイア』は、ハレルヤ連呼のフレーズへと至っている。
まさに絶頂、至福の時だ――
「ああ……ようやく、この時が……」
あれは、私が最も愛を注いだメリュジーヌ。
さらに蛇仙女、化蛙まで後ろに続いている。
彼女達は艶めかしい笑みを浮かべながら、私に迫ってきた。
「これで、やっと――」
ついに、この時が来たのだ。
為すべきことをなし終え、もはや心残りなどない。
さあ、心ゆくまでデボラに貪ってもらおう。
私を生かすも殺すも、彼女達の意志次第だ――
私のちっぽけな体は、押し寄せる女体に埋もれていった。
***西暦2048年8月1日
異星生物研究所から日本全土に広がった大規模バイオハザードに際して――
8月1日、国連軍は通常武力で沈静不可能と判断。
日本は隔離地域に指定され、事実上の国土放棄が決定される。
その後、熱核兵器を用いた焦土化が行われるも、強化型デボラの生存および繁殖を確認。
さらに対馬海峡および宗谷海峡を越え、強化型デボラが周辺国に拡散する可能性あり。
沿岸部での駆除作戦を、より徹底して行うよう関係国に通達される。
しかし多くの識者は、もはや強化型デボラの拡散は止められないと表明。
また通常のデボラも世界中で数を増し、その犠牲者数は増加の一途を辿っている。
その一方で、ビジターの円盤群は数を減らしつつあった。
彼らは徐々に地球を離れているようだが、その理由は依然として不明である。
いずれにせよ、デボラの脅威は人類を圧倒する一方。
人々は、いよいよこの星の未来を危ぶみつつあった――
***西暦2048年??月??日
「う、うぅ……」
薄暗い中で、私は目を覚ます――
ここは、見慣れた個人ラボのようだ。
どうやら、死んだわけではないらしい。
デボラは、どうして私を――
「メ、メリュジーヌ……か?」
寄り添っていたのは、蛇体の下半身に翼を備えたデボラ――
私が最も寵愛する、メリュジーヌだった。
彼女は私に艶めかしく笑いかけ、ゆっくりと蛇体を体に絡めてくる。
「な、何を……」
ずっしりとボリュームある蛇体が、私の体に巻き付いてくる――
しかし、そこに別の蛇体が割り込んできた。
あれは――蛇仙女。
彼女も蛇体を伸ばし、私の体に巻き付けてきたのだ。
蛇仙女の蛇体が、メリュジーヌのとぐろに割り込む。
そして、私の体をぎゅっと締め付けてきた――
「はぅぅっ……!」
するとメリュジーヌは、私を締め上げる蛇仙女のとぐろに自身の蛇体をねじ込む。
まるで、私の体を蛇仙女から奪おうとするかのように。
「な、何を……やめ――うぁっ!」
私の体に巻き付いた二体分の蛇体がうねり、争い合った。
ずっしり重い蛇体がぐねぐねと動き、体を締め、引っ張り合う。
まるで、オモチャを奪い合う子供のよう。
ただ問題は、そのオモチャが私であり――
奪い合う二体は、人間を軽く圧死させられる力を持っているということだ。
「や、やめ……うぐ、あぁぁっ……!」
二体分の蛇体で、全身がみっしりと締め上げられ――
その状態で、ぐいぐいと左右に引っ張られる。
だが、悪い状況はそれにとどまらなかった。
なんと、もう1体の蛇妖女が床を這ってきたのだ――
「そんな……メ、メデューサ……」
メデューサ――下半身ばかりか、その髪まで無数の蛇と化しているデボラだ。
彼女は、争い合うメリュジーヌと蛇仙女の間に身を滑らせた。
そのまま、緑色の蛇体を二体分のとぐろへとさらに割り込ませ――
さらに、私の顔面へと柔らかな胸を押しつけてきたのだ。
「う……むぐっ……!」
メデューサの得意な、乳房での窒息責め。
私は体を震わせ、天国と地獄を同時に味わってしまう。
顔面が胸の谷間で圧迫されているのみならず、全身が3体分の蛇体に巻かれているのだ。
どのデボラも、私を潰してしまわないよう注意を払っていたとは思うが――
それでも、その密着感と圧迫感は凄まじかった。
「う……ぐぅぅっ……!」
柔らかなメデューサの胸に頭をうずめ、私は苦悶する。
するとメリュジーヌは対抗するかのように、私の背後からしがみついてきた。
彼女の胸が、私の後頭部に押し当たる。
二人分の乳房で、前後から頭が挟み込まれてしまったのだ――
「ぐ……う、あぁぁ……!」
負けじと、蛇仙女まで身を寄せ――
私の頭は、3方向から6つの乳房でむぎゅむぎゅと押し潰される。
さらに3体分の蛇体が私の体を巻き上げ、手足に絡み付き、揉みくちゃにされた。
「うぐ……あ、あぁぁっ……!!」
まるで、蛇体の渦の中で溺れているかのようだ。
全身に蛇体が這い回り、巻き付かれ、締め付けられ、引っ張られる。
そして、大きくなってしまったペニスもたちまち彼女達の蛇体に狙われた。
メリュジーヌの蛇体が、私のモノに優しく巻き付く。
そのまま、優しくくにゅくにゅと揉み解し――
かと思えば、蛇仙女の蛇体がぐいっと亀頭に巻き付いてきた。
そのまま、蛇仙女はメリュジーヌからペニスを奪い取り――
まるで虐待するかのように、蛇体でぎゅっとペニスを締め付けてくる。
「うぁ……はぅぅっ……!」
複数の乳房に頭を埋めながら、私は股間に与えられる刺激に悶える。
さらにメデューサの蛇体が伸び、ペニスをぐいぐいと引っ張った。
メリュジーヌも黙っておらず、3体の尻尾がペニスを巻き込んで絡み合う。
蛇の尻尾同士が私のモノを奪い合い、締められ、引き回され――
「はぅぅっ……!」
たまらず私は、メリュジーヌの尻尾に精液を発射してしまった。
3体分の蛇体に埋もれて悶えながら、ドクドクと射精する――
そこからが、地獄だった。
3体の尻尾がペニスを3重に巻き上げ、締め付け、揉みくちゃにしてきたのだ。
蛇のデボラ達は争い合い、男性器を自分のものにしようとする。
「うぁ……あぁぁぁ~~!!」
私は悶絶し、そのまま精液を撒き散らしていた。
なおも3体は争うように蛇体をうねらせ、私の体を蹂躙する。
ペニスも3体分の尾にこね回され、締め付けられ――
「うぁ……あぁぁぁ~~!!」
私は悶えながら、何度も何度も精液を撒き散らした。
まさに、天国と地獄が交互に襲ってくるような感覚。
柔らかな6つの乳房の中で酸欠に陥りながら、快楽と苦悶にもがき――
「あ、あぅぅ……」
全身を何重にも巻き上げるとぐろの中で、ついに意識を失ってしまったのである。
***西暦2048年??月??日
「うぅ……」
それから、どれくらい経ったのだろうか。
やはり私は、いつもの研究ラボで目を覚ましていた。
どうやら、まだ命はあるらしい。
なぜ私は、デボラ達に貪り殺されないのだろうか。
彼女達に独占欲はあれど、それは獲物に対してのもの。
愛情や愛着といった感情は、これまでの研究において確認されていない。
それなのに、なぜ私は――
ふと見回すと、私の横には書類の束が投げ出されていた。
マウスやその他機器、実験器具も無造作に転がされている――
いや、研究所のあちこちから集められてきたように思える。
しかしいずれも壊れていて、役には立ちそうにない。
「これは、いったい……」
こんなもの、以前にはなかったはずだ。
デボラが何らかの意図をもって、私の側にガラクタを集めたのは確かである。
この奇妙な行動は、いったい何を示すのだろうか――
私の目覚めを察知したのか、暗闇から1体のデボラがにじり寄ってきた。
あれは、蛇仙女――彼女はまだ、実験ラボに残っていたのか。
蛇仙女は、私の顔を覗き込むと――
べろり、と頬に舌を這わせてきた。
「はぅぅっ……」
唾液がねっとりと乗った蛇舌が、頬に這うだけでも感じてしまう。
蛇仙女は艶めかしい笑みを浮かべ、さらにべろべろと顔面を舐め回してきた。
ちろちろとうねる蛇舌の感触と、甘い吐息や唾液の芳香が私を脱力させる――
「う、あぁぁ……」
相手の顔面をねっとりと舐め回し、唾液まみれにするのは蛇仙女の癖だ。
彼女の捕食をこれまで観察してきて、ずっと思っていたことがあった。
このねちっこい舌遣いで、股間をべろべろに舐め回されたい――
「ぐ、うぅっ……」
私は、なんとか体を起こし――
そして、蛇仙女の顔に勃起したペニスを近付けてみた。
彼女はすぐ私の望みを悟ったのか、にやりと艶めかしい笑みを浮かべ――
「あ、あぁぁ……!」
れろれろれろっ……と、その素早い舌がペニスへと這った。
唾液がべっとり滴る蛇舌が、亀頭をべろべろと舐め回す。
じゅるじゅる、れろれろと亀頭に唾液を塗りつけるような舌遣いだ。
「はぅ……うぅぅ……」
敏感な亀頭に、しゅるしゅるとまとわりつく唾液まみれの舌。
さらに蛇仙女は、多彩な舌遣いで私を悦ばせた。
ヌメヌメの舌が幹を這い降り、かと思えばカリに絡むように這い――
肉棒全体が長い舌で素早く舐め回され、時には巻き取られてぎゅっと締められ――
「あ、あぅぅぅっ……!」
ペニスを唾液でドロドロにされながら、私は腰をぶるぶると震わせてしまう。
くすぐったいような快感に、思わず腰を退こうとするが――
「はぅぅぅっ……!」
しかし蛇仙女は腰をしっかり抱き込み、逃げることを許さなかった。
亀頭にもカリにも、蛇舌が丹念かつ素早く這い回る。
ペニス全体にまとわりつくヌメヌメ感に、私はあえなく追い込まれ――
「はぅぅぅっ……!」
そして、びゅるびゅると精液を発射してしまった。
初めてペニスで味わう蛇仙女の舌遣いは、やはり最高だ。
メリュジーヌの口淫も素晴らしいが、同じくらい気持ちが良い――
ずるり、ずるり……と、背後から這い寄る音がした。
「メ……メリュジーヌ!?」
じっくりとにじり寄ってきたのは、頭に思い浮かべていたメリュジーヌ。
途端に蛇仙女は、威嚇するような態度を取る。
どうやらこの蛇系デボラ2体は、あまり仲が良くないようだ。
「な、何を……」
メリュジーヌは私の股間に顔を寄せ――そして、じゅるりと舌を伸ばした。
彼女の舌は、まるで蛇仙女からペニスを奪い取るように巻き上げていく。
「あぅぅっ……!」
メリュジーヌの舌遣いは、最初から激しかった。
普段ならゆっくりと巻き上げ、締め付け、這い回らせてくれるのに――
今回に限っては、じゅるじゅると先端から根元まで激しく舐め回してくる。
同時に、あの舌先での亀頭責めを繰り出した。
尿道口が、裏筋が、舌先でちろちろと素早く舐め擦られる。
これが始まれば、もう我慢することはできない――
「う、あぁぁぁ……!」
しかし不意に、蛇仙女が舌を割り込ませてきた。
しゅるしゅるしゅるっ……と、メリュジーヌの舌ごとペニスを巻き取る。
結果的に私のモノは、蛇仙女とメリュジーヌの2体の舌に巻き付かれた。
両者ともペニスから舌を離そうとせず、じゅるじゅると這い回らせる――
「こ、こんな……はぅぅぅっ……!」
ペニスを巻き込み、激しく争う2体の妖女の舌。
片方の舌が亀頭に巻き付けば、もう片方はサオへと巻き付く。
そのままぐいぐいと綱引きをされ、ペニス全体が激しく刺激され――
「うぅっ……あぁぁぁ~!!」
そして、あっという間に精液をぶち撒けていた。
途端に2体の舌が亀頭に襲いかかり、猛烈に舐め回してくる。
亀頭で激しく渦を巻くような舌刺激に、私は声を上げて身悶えた。
精液はびゅるびゅると吹き出し、床にまで撒き散らされる。
すると妖女達は、こぼれた精液まで舐め取り始めた。
3枚の舌が、床にべろべろと這う――
「舌が……増えている!?」
なんと、いつの間にか化蛙までその場に姿を見せていた。
蛙のデボラはゲコゲコと喉を鳴らし、床の白濁を舐め取っていく。
そして3体の妖女は、再びペニスへと舌を伸ばしてきたのだ――
「う……あぁぁぁぁ~~!!」
私の股間にはデボラ3体分の舌が乱れ、うねり、這い回った。
まるで舌同士が、激しく争っているかのよう。
舌と唾液の渦の中にペニスが巻き込まれ、四方からじゅるじゅるに刺激される。
もはや私の股間は、3体分の唾液でドロドロだ。
そんな粘つく唾液の海の中を、舌で揉みくちゃにされ――
「うぁ、あぁぁぁぁ~~!!」
強烈な刺激に悶えながら、びゅるびゅると精液を撒き散らす。
そうすると、亀頭が3枚の舌で何重にもくるみ込まれ――
「うぁ……はぅぅぅぅっ!!」
先端が揉みくちゃにされ、溢れ出した精液があっという間に舐め取られる。
私は身をのけぞらせ、体をがくがくと痙攣させた。
「あぅ……あ、あぁぁぁ~~!!」
妖女達はペニスを奪い合い、絡めた舌でぎゅうぎゅう綱引きをする。
右から左に引き回され、亀頭やサオが別方向に引っ張られ――
「うぅ……あ、あぁぁぁぁ~~!!」
強烈な快感に、何度も何度も射精した。
ベタベタの唾液の中、男性器を舌の渦に巻き込まれ――
肉棒はのたうち回りながら、ありったけの精液を吐き散らしたのである。
「あ……あぁぁ……」
射精を繰り返しながら、みるみる意識が遠のいていった。
そして私は、またも意識を失ったのである――
***西暦2048年??月??日
「うぅ……」
目が覚めると、やはり研究ラボにいた。
私の身は無事であるどころか、どうやら栄養を与えられているらしい。
いったいなぜ、私は餌食にされないのか。
そこで、デボラの奇妙な行動が目に入った。
なんと彼女達は注射器を手に取り、自身で「ブレンド」を注射していたのだ。
しかし薬はすでに投与済みなので、何の効果ももたらさない。
その行動の意味を、私は悟った。
彼女達は、さらなる進化を求めているのだ――
「そうか……だから、私を……」
デボラ達にとって、私は進化をもたらす存在。
だからこそ、あえて命を奪ったりはしないのだ。
周囲に集められた意味の無い紙束や、壊れた実験機器もそのためか。
これを使って自分達を進化させろと、彼女達なりに私を促しているのだ。
「う……メリュジーヌか……」
ずるずると床を這いずる音で、誰か判別できるようになっていた。
私が目覚めたのを察知したメリュジーヌが、這い寄ってきたのだ。
彼女は、横たわった私に身を寄せた。
そして、その蛇体でゆっくりと体を巻き上げてくる――
それは、優しい抱擁そのものだった。
メリュジーヌのとぐろの中で、私のモノはみるみる大きくなっていく。
肉棒が彼女の下腹部に押し当たると、くすり……と笑い――
「あ……うぅっ……」
メリュジーヌは、肉棒を自身の肉壺へと導いてきた。
私のモノが、温かくとろけた柔肉に包まれる――
「はぅぅ……」
甘く優しい、膣内のうねり。
メリュジーヌの肉壺は、恍惚と安らぎを与えるような感触だった。
ペニスをじんわりと温め、ゆっくり丁寧に揉み――
乱暴に追い込んだりはせず、まったりと甘く導いていく。
「あぁぁ……気持ちいい……」
とろけた表情の私に、メリュジーヌはねっとりと唇を重ねてきた。
彼女のとぐろの中で、甘いキスを受けながら完全に身を任せる。
まさに、極上の快楽を与える至福の抱擁だった。
柔らかに、ゆっくりと、私のモノは柔肉で揉み解される。
彼女の中で、ペニスがとろけていく――
「う、あぁぁっ……」
私はそのまま、メリュジーヌの肉壺に精液を放出していた。
頭の中まで、甘くとろけてしまいそうなほどの射精――
彼女の舌と唇を味わいながら、温かい膣に精液を捧げていく。
そして、最後の一滴まで精液を出し終えた時だった。
「う……わっ!」
体中に、にゅるにゅると触手が絡み付いてきたかと思えば――
強い力で、私の体はメリュジーヌから引き剥がされていた。
「ス、スキュラ……?」
メリュジーヌを押しのけて、スキュラ――触手タイプのデボラがのしかかる。
彼女の触手が私の全身へと絡み、しっかりと抱き込まれた。
そして、肉棒に下腹部を近付けてくる――
「あ、あぁぁぁ……」
膣内から、にゅるにゅると這い出てくる蛸の触手。
それは獲物を捕らえるかのように、私のモノに絡み付いてくる。
この時点で、ペニスに与えられる快感は相当のものだった。
兵役忌避者を餌として与えた際は、これだけで射精した者も多かったほどだ。
「はぅ……あぅぅぅ……」
固さを確かめるかのように、肉棒に巻き付く触手。
そのまま、じゅるじゅると膣内へと引き込んでいく。
亀頭が、そしてサオがスキュラの肉壺に引きずり込まれ――
「はぅぅぅっ……!!」
熱く狭い膣内に、ペニスがみっちりと咥え込まれてしまった。
何度も体験した、無数の触手がうねる魅惑の肉壺。
艶めかしい触手がペニスに絡み、這い回り、そして締め付ける。
亀頭もカリも、サオから根元まで触手に嫐りたてられ、弄ばれた。
「はぅぅぅっ……!」
さっきメリュジーヌにイかされていなかったなら、確実にここで果てていただろう。
しかしスキュラの膣には、どんな男も即座にイかせてしまう得意技があるのだ――
「う、あ……あぁぁっ!!」
ついに、始まった。
膣奥で亀頭に無数の触手が密着、そのままぐちゅぐちゅに這い回られる――
触手がのたうち、うねり、絡みつき――
凄まじい快感に、腰がガクガクと震え――
「う、あぁぁぁっ……!」
あっという間に、スキュラの触手膣へと精を放っていた。
私を触手で抱きすくめながら、彼女は満足そうな笑みを浮かべる――
「うわっ……!」
そこに割り込んできたのは、また別の妖女――蛇仙女だった。
彼女は私をたちまち蛇体で巻き上げ、ぎゅうぎゅうと締め上げる。
そのまま、あっという間の早業でペニスを蛇体の肉壺へと迎え入れた――
「あ……うぅぅっ……!」
蛇仙女の肉壺は、すさまじく締まりがきつい。
それもそのはず、膣内には筋肉がリング状に並んで備わっているのだ。
その一つ一つを、蛇仙女は自分の意志で別個に動かせる。
入り口から奥まで、締め付けるのも緩めるのも自由自在なのだ――
「はぅ……あ、あぁぁっ!!」
リング状の筋肉を駆使し、蛇仙女は膣内のペニスを巧みに締め上げる。
時には緩め、内部を波打つように収縮させ、揉みしだくような刺激を与える。
かと思えばぎゅぅっと中を締め付け、強烈な圧迫感を与えてくる――
「う……あぅぅぅっ!!」
そのままぎゅうぎゅう締め上げられ、私はあえなく降参していた。
蛇仙女の肉壺へと、大量の精液を捧げてしまう――
「あ……あぁぁ……」
それぞれ別のデボラから三連続で犯され、意識が朦朧とする。
しかし、さらに多くのデボラが私に迫ってきた。
彼女達は繁殖欲のままに、私を輪姦する。
その生殖器にペニスを包み込み、極上の快感を与えて子種を搾り取る。
何度も何度も射精させられ、ペニスが萎えてしまうと――
「う、うぅっ……」
濃厚なキスにより、経口でデボラの唾液が与えられる。
フェロモンや催淫成分をふんだんに含んだ唾液を――
そうすると、たちまちペニスが元気を取り戻した。
そしてまた、私のモノはデボラ達の繁殖の餌食となるのである――
「クルスクの女王蜘蛛」は、糸つぼではなく交尾器を用いて私を犯した。
中はぐちゅぐちゅと別の生物のように収縮し、内奥では唇のような器官が亀頭を包んだ。
たまらず私は、大量の精液を女王蜘蛛へと捧げた。
「ベイビーフェイス」はにやにやと笑いながら、悶える私を尻尾で徹底的にいたぶった。
動きを封じられたまま、搾精腔にしゃぶりつかれて何度も何度も精液を吸い出される。
「メデューサ」は、大量の蛇がのたうつような肉壺で私のペニスを咥え込む。
さらに、膣内には無数の蛇舌が新たに発現したらしい。
ペニスは肉壺内でじゅるじゅるに絡まれ、舐め尽くされ――
私は歓喜の悲鳴を上げながら、どっぷりと精液を吐き出した。
「ヴェネツィアの庭師」は、股間に備わった花のような搾精器で私を誘った。
その中は蜜に濡れたヒダが密集し、甘く絡み付き――
とろけるような快感を味わいながら、ありったけの精液を吸い取られてしまった。
「化蛙」の卵には、何度も何度も精液を搾り出された。
また、その生殖器に直に挿入を許してくれたこともあった。
内部は奥までヌルヌルで、また内粘膜は激しくうねり、驚くほどの気持ち良さ。
私は上擦った声を上げながら、子宮の卵に届くほどに射精した。
そして、化蛙の娘達。
彼女達は私の全身を泡で包み込み、かつて実験時に見た産卵行動を行ってくれた。
泡の中で6体の化蛙が密着し、にゅるにゅると手足を動かしてくる。
まるで全身が洗い尽くされているような、恍惚の極み。
私はとろけながら、泡卵の中に何度も何度も精液を放出した――
彼女達はいずれも、凶悪な捕食個体でさえ、私に危害を加えようとはしなかった。
ただ私の子種を貪欲に求めるだけで、それ以上の苦痛を与えはしないのだ。
私は、彼女達に求められていることを理解した。
そして、求められるがままに行動した。
機器の大半は使えないが、放棄された薬品や組織サンプルは多い。
デボラ遺伝子の柔軟性があれば、それだけでもかなりのことが出来るだろう。
さらに、求められるがままに子種を提供した。
私はデボラ達に輪姦され、何度も何度も精液を搾り尽くされた。
目的を叶えたこの世界で、デボラと交わり続ける――
私の大望も、そしてささやかな夢もこうして果たされたのである。
***西暦----年--月--日
強化型デボラは、全世界へと拡散した。
地域によって、彼女達は独自の文明を築き始めている。
かって地球の支配者であったヒトは、デボラの支配下に甘んじるしかなかった。
人類の世紀は終わり、デボラの世紀が始まったのである。
そのきっかけが、たった1人の科学者の乱心であったことを知る者はいない――
この娘さんに搾られてしまった方は、以下のボタンをどうぞ。
完结了,到此也是半步圆满,剩下的路不远了,
我只能说
经,我取回来了!
**西历2047年3月4日
我一边播放着莫扎特后期的三大交响曲,一边翻阅着报告书。
另外,演奏者是赫伯特·冯·卡拉扬。
卡拉扬很容易被古典通轻视,但我不这么认为。
莫扎特的后期三大交响曲,卡拉扬演奏的也非常好。
虽然不是讨厌完全成为主流的句号演奏法,但果然还是喜欢流丽。
但是,正在翻看的报告书的内容,可悲的是,与流丽相去甚远。
“接受学生志愿者吗,真是糟糕的时代啊......”
我一边用眼睛追着文面,一边不由得叹了口气。
战争也长期化了,这个时代――
还没到征兵年龄的学生,好像也为国家做志愿者。
因此,这个研究所也是公共设施,所以派遣了很多学生志愿者。
但是现在征兵年龄也在不断降低,没有达到那个年龄的学生等也相当于孩子。
如果头脑正常的话,就会知道作为劳动力是没用的——
“嗯,有用处啊......在我们家”
黛博拉的容纳人数也只会增加。
志愿者什么的,最多也要工作。
接下来,正在检查邮件——
荻野给我发了邮件。
他因为充足的采访费(当然是我送的),经常直接在海外采访。
他写的黛博拉事件的报道也越来越真实了。
也有即将改編成单行本的说法,看起来真是绝佳状态。
然后今天,他通过邮件告诉我了非常有趣的故事。
“在奈良县内,目睹了青蛙型黛博拉的少女。
而且从证词来看,可能存在多个个体吧。
很有可能是那个化蛙的女儿们存在过。
之后,暂时继续采访”
“化蛙,女儿......”
这是不能丢掉的故事。
联系相关部门,要求进行细致的调查和抓捕的准备。
另外,荻野的银行账户也转账了足够的采访费。
对于对他的工作表示敬意的我来说,这只是一笔轻微的支出。
也没有忘记以各种形式向其他朋友汇款。
和军队和官僚们的友谊也要保持稳固。
而且,为了方便某大人物政治家的2个孙子的大学入学。
既然有征兵豁免措施,在战时的效果是巨大的。
他前几天来到这里,交换了牢固的友谊握手。
除此之外,还给了很多官僚和政治家们想要的东西(大部分是钱),维持了友谊。
这也是为了目的而需要的事情。
那么,最近需要怀柔的是厚生省的职业官僚。
虽然和我同辈,但擅长政策的企划立案和预算编制。
年轻人很容易崛起,这是战时下的优点。
但是,他很难被普通的礼物所动摇。
虽然进行了细致的调查,但金钱的收支上连瑕疵都没有发现。
但是看到非法获得的他的电脑履历,有东西闪现出来。
经常看色情视频——那种程度的话,也不能成为威胁的话题。
但是,他反复浏览着非常奇怪的视频。
那是蛇的捕食视频。
其中,好像很喜欢巨螨把鹿整个吞下去的视频。
从视频的播放次数和时间来看,用在什么地方是显而易见的。
真是的,有什么样的幼儿体验,就会在蛇的补食视频中自慰呢――
......嗯,我也不能说别人的事。
不管怎么说,和荻野建立友谊时的手好像可以用。
然后我给他发了邮件。
蛇仙女一边收紧兵役忌避者,一边榨取精的全程视频。
接着,“这种品味的招待怎么样?”这样的信息。
那天之内,他回信了。
“关于你,我经常从传闻中听说......须山博士”
厚生省的霍普,年轻的职业——铃冈,在自我介绍后马上说了出来。
“......能听到您的话,是我的荣幸”
说实话,虽然不太欢迎别人的流言蜚语——
嗯,计划也大到尾了,有些地方不得不强行推进。
“检察官鹿岛次长检察官和军需厅的藤原主任好像也有亲密关系。
脸真的很宽广,令人羡慕......”
对方没有松开牵制的手。
而且,他经常调查我。
“铃冈先生,我重视友谊。
有位哲学家说过,“友谊是灵魂的纽带”
“伏尔泰,是《哲学词典》吧”
“没错......看来你对我抱有不信任感。
但是过去的贤者也这样说过。
“强大的友谊,从不信任和低抵抗开始是很自然的”......”
“那是艾伦......吧。确实,《关于精神和激情的八十一章》
“你对哲学很了解啊。确实,您的专业应该是法学吧?”
这么一问,铃冈的脸就稍微放松了一点。
“我是小林秀雄的超级粉丝哦。
他的著作自不必说,处理的译本也基本都看透了”
“小林秀雄啊......很抱歉,我只知道'莫奥扎特的微妙程度——'”
“原来如此......有时候,莫扎特是来问的?”
“在研究的间隙,有流的东西。钢琴协奏曲第23号等,真的很棒”
“哦......钢琴协奏曲的话,我绝对是20号吧。特别是塞尔金的演奏非常出色”
“虽然比较可能很不雅观......但我想为阿尔盖里奇的演奏提高军配”
“原来如此......博士看起来异常热情”
果然,和智力水平相同的对方说话很顺利。
在古典的话题上开花结果,我和铃冈之间的紧张关系也缓解了。
彼此不是敌人,在见面之前就知道了。
我是为了和他建立友谊才见面的,他应该也是这样。
只是,判断对方是否是值得信任的存在而已——彼此之间。
“那么,让我参观一下我的研究室吧......”
这么一说,铃冈就安静地点了点头。
判断彼此都是可以信任的对象――
“确实很诱人,但无论如何恐惧心都会先到——”
隔着钢化玻璃,与蛇仙女面对面的铃冈。
蛇仙女盯着这边,舌头轻轻地进出。
显然,我们两个是作为诱饵的——
铃冈的余地似乎也变淡了。
“真的,安全性方面没有问题吗......?”
“因为给蛇仙女注射了肌肉松弛剂,所以没有力量让人类受伤。
这个研究所的黛博拉完全被控制了。没有危险哦”
“曾经给黛博拉IT019喂食的时候,发生了死亡事故......?”
真是的,调查得很好。
虽然知道那个,但想要去做事情的他似乎也相当胆子大。
“那是黛博拉IT019交付的第一天,信息很少。
蛇仙女从交付到现在已经4年了,有充分的饲养实绩”
“原来如此,相信吧......”
话虽如此,但不安的面容果然没有消失。
“万一,这个“招待”被曝光的话......?
我可能会失去一切社会信誉”
不露眼,这是实际情况——
在风险管理方面,那不能成为答案。
“万一没有一事态,但这种情况会作为事故处理。
参观研究所的你,遭遇了被黛博拉袭击的灾难。
被问及责任,我被降级了,你完全可以”
“原来如此......”
好像终于同意了。
但是,作为生物,把自己交给压倒性上位的存在的不安,还是无法消除吧。
“万一发生事情之前,蛇仙女会流过电流。
来,请往那边的门走......”
“那么......”
铃冈胆战心惊地穿过了通往实验室的门——
然后,暴露在蛇仙女面前。
下一刻,蛇仙女向铃冈袭来。
用那蛇形的身体卷起他纤细的身体,紧紧地收紧——
“呜......啊啊啊......!”
他细细的尖叫声,听起来像是欢欣鼓舞的声音。
被蛇仙女的藤条缠住,慢慢收紧。
就像他看到的捕食视频中的猎物一样——
对铃冈来说,是心愿实现的瞬间吧。
就这样,铃冈成了蛇仙女的猎物,一直被侵犯。
在极致的快感中,被榨干到腿和腰都站不起来为止——
因为暂时起不来,所以被抬进了医务室。
虽然没有骨折等受伤,但似乎需要暂时休息。
不管怎么说,这样我和铃冈的友谊就变得牢固了。
特别是秘密的共享,是把友谊变成磐石的东西——
然后,那天晚上——
我为了期待今晚去了。
虽然是危险的蛇仙女,但凭借迄今为止获得的诀窍,也确立了更安全的交配方法。
差不多到了我自己可以体验的时候了吧——
我抑制不住兴奋,把蛇仙女引向实验室。
我多次观察了被这艳丽的蛇身包裹着,被榨精的男人们的样子。
然后今天,我也终于被那个荣誉托付了――
我怯步走进了实验室。
于是,蛇仙女立刻扑向猎物——
“呜,啊啊啊......!!”
长长的蛇体,把我的身体卷起来。
那个,厚重的重压感超出预想。
一边服用适量的肌肉松弛剂,一边这种压迫感。
这样的话,如果全力收紧的话,应该一点也没有吧――
“呜,呜......”
痛苦和快乐交织在一起,我在托格罗里喘着粗气。
蛇仙女笑眯眯地看着我的样子。
然后,把腰部拉近——
咕嘟咕嘟......,肉棒被热乎乎的狭窄的肉缸吞没了。
那强烈的紧致,难以用笔舌形容。
“啊,呜呜......!”
肉筒紧缩,阴茎收紧了。
蛇仙女的阴道是由肌肉环包围的形状构成的。
那个环紧紧地收紧,用独特的动作压迫着阴茎的各个部分。
一想到龟头被压扁了,根部就松了,萨奥被揉了揉——
在这种人外技面前,任何男人都不可能忍受。
我一边被蛇仙女的藤条缠住,一边颤抖着身体——
“嗯,啊啊啊......!”
毫无顾忌地把精液献给了又热又窄的肉缸里。
于是蛇仙女把阴道内收紧,引诱着更多的精液释放。
“咕......啊啊!!”
蛇身的骐头也像联动一样紧缩,全身被收紧了。
身体和男性器官,两者都同时被收紧——
同时给予痛苦和快乐,蛇仙女的疯狂拥抱。
我一边被美丽的仙女抱在怀里,一边全身颤抖,痛苦不堪。
“呜......啊呜......!”
蛇仙女,窥视着因痛苦和快乐而扭曲的我的脸——
舌头舔了舔整个脸。
“啊......哈呜......”
从脸颊到嘴唇,鼻子和眉毛都彻底舔舐的蛇舌。
伴随着融化的快感,满脸都被唾液弄得黏糊糊的。
蛇仙女的嘴和舌头,还有唾液,散发着甜美的香气。
我把它吸得满满的,脑子里都快融化了——
“呜......啊啊......”
即便如此,蛇体和阴道联动地夹紧了我的身体,也不允许我沉浸在恍惚中。
只能被蛇仙女抱在怀里,只能被当作猎物。
然后,向她的肉壶献上精液——只有这一点,是我被允许的全部。
“哇......啊啊啊......!”
大量的精液被榨干到蛇仙女的阴道内。
阴道内反复地收紧又松动,好像被猛烈地揉搓着一样。
脸被蛇仙女舔得遍地,被甜美的唾液弄得黏糊糊的。
感觉好像被她吞噬了一样。
舌头终于进入口腔,感觉像是在交换着浓厚的吻一样——
“呜......啊,啊啊啊......”
一边在阴道里挣扎,一边又向阴道内释放了大量的精液。
全身发出尖叫,痛苦和快乐交织在一起。
“啊......啊,呜......”
就这样,我被收紧了——
然后,一次又一次地把精液挤进阴道里。
就这样作为猎物,想被蛇仙女吞噬——
一边在藤子里放松身体,一边任由那种诱惑。
如果手里拿着手动的电极启动开关,我也不会按的。
如果不是时限式的电极装置,肯定就这样被当成了猎物——
快乐的时间过去了,蛇仙女因为电流而失去了意识。
然后,我的身体从强壮的蛇体中解放出来。
明明给药了绝对安全量的松弛剂,我全身都在尖叫。
如果没有松弛剂的话,肯定会被勒死吧——
“呜,呜......”
摇摇晃晃地站起来,把目光投向倒在地上的蛇仙女。
每次都因为这样的时间限制而中断了乐趣,真是令人遗憾。
想忘记一切,尽情地成为黛博拉的猎物――
但是那也是达到目的之前的忍耐。
我就这样重新下定了决心。
***西历2047年6月2日
今天,在军方的配合下进行了重要的实验。
那也是我目的中非常重要的内容。
被摆放在坚固的隔离室里的2个黛博拉。
普拉纳利亚型的黛博拉和阿米巴型的黛博拉。
本来黛博拉只寄生于比自己更大的生物。
因此,普拉纳利亚和阿米巴不能成为寄生的对象。
这2个身体是通过注入DNA创造出来的人造的黛博拉。
普拉纳利亚是指2~4厘米左右的扁平动物。
切割再切割也能再生的再生力,太有名了。
给这个黛博拉注入了普拉纳利亚的一种纳米乌兹姆虫的DNA。
当然继承了它的再生力,一些伤痕会以可见的速度再生。
那个外观和普通女性没什么不同。
表皮的各个地方都变成了黏膜,只是有些茫然。
说句题外话,普拉纳利亚的脸很傻。
在世界各地,这些傻脸的普拉纳利亚们在再生实验中被砍断身体——
这么一想,总觉得有点愉快的故事。
另一方面,阿米巴型的黛博拉发生了巨大的变异。
全身变成了黏糊糊的,已经接近不定型了。
有时候也会变成女性的形状,但那个形状很快就崩塌了。
吃饭的时候,用那粘稠的身体包裹着猎物进行消化。
管理也非常困难,在这个研究所也是屈指可数的危险黛博拉。
接下来要进行的是再生能力的测试。
军人用突击步枪对2个黛博拉进行射击。
阿米巴型本来就是不定型的,所以对物理冲击很强。
子弹也被粘状的身体吞没了,简直无法造成伤害。
普拉纳利亚型的黛博拉果然表现出了惊人的再生能力。
子弹穿透的伤口,也会立刻被组织填满再生。
从被炸成碎片的手臂上,又长出了新的手臂。
可怕的是,连被撕掉的手臂都还活着。
如果给这个手臂提供足够的营养的话,本体就会长出来——
正是值得惊叹的再生能力。
“好了......测试结束”
对于那惊人的再生力,配合实验的军人们也无法掩饰惊叹。
“如果出现这样的黛博拉,我们该怎么战斗才好呢......”
亲切的上尉,发出了这样困惑的声音。
“那时,我们一定会准备能够对抗的武器”
已经保证了。
不管怎么说,这个结果对我来说是非常令人满意的。
特别是普拉纳利亚型的黛博拉,对我的目的是不可或缺的吧――
“那么,我们来观察一下'湄公河的食人植物'的经过吧......”
我去了食虫植物黛博拉的隔离房。
之前给的3个少年早就被消化了,又给了另外3个。
他们被融化成现在进行形式,其中2人还有呼吸。
沉浸在乌茨博卡祖拉的少年,依然带着陶醉的表情。
但是,那脸颊看起来也很红。
偶尔发出呻吟声,在乌茨博卡兹拉里射精的样子。
被蝾蝇夹住的少年也已经停止了打折。
一边被夹着一边放松身体,偶尔抽动身体就会痉挛。
被那样包裹着融化,也是幸福的最后时刻吧——
然后被苔藓缠住的少年,已经精疲力尽了。
被黏糊糊的藤蔓不停地爱抚着全身,反复射精,衰弱而死。
那具尸体被慢慢融化,成为食人植物的养分——
从一连串的消化实验中,可以获得各种各样的数据吧。
关于食人植物的消化液中包含的几种消化酶的研究已经在进行中。
有了目标的话,还得给新的少年作为诱饵。
然后,把目光转移到“威斯敏斯特的圣女”的隔离房——
那个触手圣女同时吞噬了4个少年。
特别喜欢的1个人,被那个触手长袍抱在怀里,慢慢地包裹着融化。
有时,也会使用像海葵一样的性器进行交合。
剩下的3个人的身体上,从长袍里伸出的触手也在爬行。
一边用触手拥抱,一边爱抚全身,射精,就这样融化。
少年们都带着融化的表情把自己交给了圣女,被吞噬着。
被融化成糊状,直到被消化的最后时刻,都能品尝到天堂吧——
同时吞噬多个少年的“威斯敏斯特的圣女”的捕食,真的吸引了我。
想混入其中的想法也不止一次两次。
圣女是怎么吞噬我的呢?
用触手缠住,一边榨精一边慢慢消化吗——
还是说,能被温柔地抱进那个触手长袍里——
直到身体被融化的那一刻,我想被圣女抱在怀里。
我似乎无法摆脱那种毁灭性的欲望。
***西历2047年12月12日
冬天的雨,简直让人心烦意乱。
这样的日子,仅限于舒伯特的《冬日之旅》。
当然,歌手没有费舍尔·迪斯卡乌。
杰拉尔德·摩尔担任钢琴,72年的旧版特别棒。
女职员敲了研究室的门,拿来了报告书。
“在这样的雨天,怎么能听到这么阴郁的曲子呢......”
递上报告书,她这样说。
完全没有品味。
那个报告书是军方的。
据说在奈良捕获了被认为是“化蛙”的女儿的个体。
而且,竟然有6个——好像都成长到了和父母一样的水平。
无论如何都想快点拿到,但是黛博拉的转移有很多繁琐的手续。
至少要等一个月——
虽然很沮丧,但还是期待地等待吧。
然后这一天,我完成了以前一直在研究的药品。
那个名字也是,消化酶消音药——
这正是对消化能力高的黛博拉的对策。
为了说明这种药的效果,我们举一个人体的简单例子吧。
人类喝酒时,酒精首先分解成乙醛,然后分解成无害的醋酸。
其中分解乙醛的酶是由12号染色体上的ALDH2基因制造的。
但是,有的人这个ALDH2基因中的1个碱基不是G而是A。
如果这个碱基是A,分解酶就不能工作,酒精的分解就不能正常工作了。
亚洲有很多这种类型,结果与欧美人相比,酒量较弱的人也很多。
因此,回到消化酶消音药吧。
我反复研究,确定了3个产生黛博拉消化酶的基因。
用这个消音药控制那3个。
使消化酶无力化,抑制消化液的酸性浓度。
也就是说,如果服用这种药品的话,黛博拉的消化液就不足了。
但是,也有严重的担忧事项。
这种消化酶消音药的效果时间相当短。
一旦被控制的基因,黛博拉也会在短时间内更新到原来的状态。
根据种类不同,效果时间是1~2小时。
如果交集的时间延长的话,可能会有被消化的风险。
尽管如此,我还是无法抑制自己的欲望。
首先,用消化能力有限的个体——那个苍蝇型黛博拉试试吧。
另外,这个药和我的最终目的没有关系。
纯粹是为了我的乐趣而创造的。
正因如此,我自己想冒险地尝试一下――
我的欲望可能已经到了无法停止的地步了。
实验室里有那个苍蝇型黛博拉。
隔着钢化玻璃,站在我对面的异形肉体。
第一天喂食时,压制少年,用消化液溶解的景象烙印在眼睛里。
那个消化液也是从阴道分泌出来的。
因为和那种危险的存在,使用效果不确定的控制药交合——
我的醉狂也是相当的。
另外,苍蝇型黛博拉,并不是为了我的乐趣而交付的。
为了最终目的,无论如何都需要。
但是无论反复试算,都没有得出有效的结果。
不管怎么改变变量模拟,繁殖数都低于驱除数。
果然,母胎必须是真社会性昆虫。
特别是,战斗能力特别高的种类――
因此,我的目的中苍蝇型黛博拉的存在意义消失了。
但是,并不是完全没有价值。
不管是怎样的黛博拉,那交往都是我的快乐——
苍蝇型黛博拉扑向进入实验室的我。
从字面上看,翅膀抖动着飞了起来,强行压住了。
“呜,咳......!”
骑在被仰面推倒的我身上,黛博拉把肿胀的腹部转向。
从尖端的产卵孔里,咕嘟咕嘟的......白浊的粘液溢出来。
那个是让男人一边交配一边融化的消化液――
但是由于药物的效果,现在应该没有消化能力。
苍蝇型的黛博拉,直接在阴茎上盖上产卵孔——
啪......,阴茎被吸进了黏糊糊的肉穴里。
“呜......!啊,啊啊啊......!!”
一般来说,昆虫型黛博拉的生殖器与其他的生殖器结构有很大不同。
特别是,虫子的交配器因物种而异。
正因如此,才能品尝到未知的刺激。
“这,这......啊啊啊!”
苍蝇型的黛博拉,肉缸的里面密集着类似纤毛的东西。
那个摩擦着龟头,带来独特的快感——
“啊......哇!!”
肉壶还收缩了。
黛博拉使虫型的整个下腹部起伏,整个内壁剧烈起伏。
那种强烈的快感,我无奈地投降了——
“呜呜......!”
砰的一声,向昆虫的产卵孔释放了精液。
与此同时,从肉缸里涌出大量消化液。
在那里,有一边交配一边融化男性器官的噩梦本能。
“嗯,啊啊啊......!”
但是那又热又粘的体液,现在不包含消化酶。
那艳丽的黏糊糊的,给阴茎带来了越来越的快感。
咕嘟,咕嘟......,混杂着粘液的产卵孔反复收缩。
“啊......啊,哈!”
黛博拉把头凑近我因快乐而痛苦的脸——
从那个嘴里,黏糊糊地滴下溶解液。
瞬间从我的脸到胸部,都沾满了白浊的溶解液。
“呜呜......”
被她抓住的猎物,就这样被侵犯着融化了——
光是那样想,兴奋就止不住了。
在收缩的产卵孔中,阴茎颤抖地脉动着——
“呜呜......”
然后,把精液喷得满满的。
在充满消化液的产卵孔中,献上子种的背德感――
“啊,哇......!啊啊啊!!”
就这样,我一边沾满苍蝇型黛博拉的溶解液,一边无休止地被侵犯。
电极启动,直到那个时候——
***西历2048年1月11日
这一天,我终于得到了期待已久的报告。
那时播放的BGM是亨德尔的《弥赛亚》。
以不朽的名盘而闻名的里希特版。
加上高涨的合唱,似乎真的带来了福音——
据说在岐阜,看到了蜜蜂型的黛博拉。
传达那个消息的是荻野发来的邮件。
在东白川村附近,附近居民目睹了飞翔的蜜蜂怪物,被认为是黛博拉——
“岐阜啊......”
终于,我脸色发红了。
苍蝇型没有希望,手忙脚乱的吉报。
马上联系相关机构,说“采取社会行动的蜜蜂型非常危险”。
那也绝不是谎言,反而那才是追求她们的理由。
我衷心祈祷蜜蜂型黛博拉能尽快被捕获——
既然事态向前推进,混合药“混合”也必须进行准备。
在选择普拉纳利亚型和阿米巴型的时候,苦恼之后我选择了普拉纳利亚型。
出现了阿米巴型会损害其他物种的DNA的事例。
现在一边做好“混合”的准备,一边等待蜜蜂型黛博拉的捕获吧。
另外,在奈良捕获的6只化蛙的女儿,今天也被转移过来了。
一边喂食一边观察情况,还得调查这个有趣的案例。
接下来,我监控了“湄公河食人植物”的隔离房。
因为之前给的3个少年都被消化了,所以又给了另一个少年。
在“湄公河的食人植物”中,也测试了例的消化酶控制药。
托您的福,少年们还没有被融化,五体满意地被榨干了精。
这个技术好像也变得相当成型了。
但是,给阿米巴型黛博拉注射控制药的实验是――
很遗憾,这边以失败告终。
“别过来......啊啊啊!!”
阿米巴型的黛博拉扑向害怕的少年。
那个身体是不定型的,就像被巨大的史莱姆怪物袭击了一样。
少年被黏肉吞没,痛苦地喘着气——
“呜,呜呜......”
但是手脚拍打的动作,渐渐减弱了。
黏糊糊的黏肉包裹着他的全身,湿漉漉地爱抚着。
变大的阴茎也被刺激着,瞬间就射精了。
“哈......啊啊啊......”
沉溺于粘肉中,发出甜美声音的少年。
那个身体,慢慢地被黏肉包裹着。
阿米巴型黛博拉,那粘肉状的身体全部具有消化能力。
少年的身体被融化,被吞噬——
一边反复射精,一边慢慢消化——
10分钟后,只剩下骨头了。
全身都是消化粘液的阿米巴型黛博拉,控制药似乎也没有发挥效果。
和她一起享受的话,可能有点困难吧——
然后,晚上。
虽然有阿米巴型黛博拉等特殊的例外,但是对消化的对策已经确立。
虽然有时间限制,但是可以使消化液失效。
至今为止的各种实验都证明了这一点,我也通过与苍蝇型黛博拉的交往亲身确认了。
就这样,终于,那个憧憬的黛博拉——
可以和“威斯敏斯特的圣女”一起享受。
实验室里,身着修女衣服的黛博拉出现了。
那种干净柔和的氛围,很难想象是吃人的黛博拉。
当然,控制药已经给药了。
至今为止,有多少次梦想着被那个圣女拥抱。
到底有多少次梦想被触手长袍包裹着啜饮精液呢。
那个现在,实际上可以亲身体验。
我心潮澎湃,踏入了实验室——
“威斯敏斯特的圣女”一认出我,就慢慢安静地靠近我。
露出温柔的微笑,好像在劝我不要害怕。
深蓝色的长袍慢慢被打开。
里面密密麻麻地备着粉红色的触手,咕嘟咕嘟地蠕动着——
“啊,啊啊啊......”
带着柔和的微笑,温柔地拥抱着站着的我的圣女。
被那触手长袍包裹着的样子——
然后无数的触手,缠绕在我的全身。
一边滴着湿漉漉的消化液,一边在全身爬来爬去,尽情地爱抚着。
“哈......啊,啊啊啊......”
一边接受着柔软的拥抱,一边全身触手责骂——
触手被粘液黏糊糊的,就像舔遍了全身一样。
那种快感太强烈了,我被圣母抱在怀里挣扎着。
“呜,啊呜......!啊啊啊......!!”
阴茎上也缠着触手。
慢慢地在龟头和龟头上爬来爬去,好像被玩弄着。
然后,被卷起龟头的触手揉搓着——
“啊,啊啊啊......!!”
我转眼就迎来了高潮。
被触手缠住的阴茎里,精液咕嘟咕嘟地溢出来——
于是,抱着我的手臂上充满了柔软的力量。
更深更甜蜜,圣母紧紧地拥抱着我的身体。
触手长袍完全覆盖了全身,仿佛被圣女的胃袋包裹着一样。
不,这件长袍才是她的消化器官本身。
现在的我,是被圣女吞没的猎物——
“哈......啊啊啊......”
黏糊糊的触手涌向阴茎,慢慢地抚摸着。
一边滴着粘液,一边从根部到龟头黏糊糊地爱抚着——
持续不断地给予甜蜜的快乐刺激。
“哇......啊啊......!!”
两次三次高潮,在圣母的怀抱中射精。
触手分泌出黏糊糊的粘液,全身充满了温暖而湿滑的感觉。
本来的话,这是消化液。
就这样一边榨精一边被融化,成为圣母的养料。
虽然现在没有消化能力很安全,但还是尝到了刺痛的背德感。
被圣母拥抱着被甜蜜地消化,是多么舒服啊。
如果有好几种生命的话,那也是一定要体验一下的——
“啊,啊......!!”
即便如此,我也尝到了被模拟消化的感觉。
浑身沾满消化液,全身被触手蹂躏——
那也是一边接受圣母温柔的拥抱,一边被尽心尽力。
我一边在快乐中挣扎,一边一次又一次地献出精液。
在圣母的怀抱中放松身体,品尝了天上的快乐——
***西历2048年2月7日
在岐阜进行了捕捉蜂型黛博拉的作战,结果确认了女王个体的存在——
那个报告让我欣喜若狂。
要求抓捕,转移到这个研究所。
那个身体很大,运输好像需要相当的精力——
为了人类的未来,我提醒军队无论如何都要运过来。
女王蜂的黛博拉才是实现我目的的最后一块。
终于,那个时候就在眼前了——
今天,在所长室送了斯库拉和螃蟹型黛博拉2个。
每天都把各种各样的黛博拉送到所长那里,让她沉溺于那份快乐中。
当然,为了不让死亡,必须管理不活不杀。
因此,他很久没有回家了——
反正妻子本来就分居了,应该没有什么问题吧。
然后,在他不从房间出来的时候,我负责所有的工作。
距离目的的实现只有一点点了。
即使有点勉强,也要继续坚持这个研究所的实验——
前几天被转移过来的6只化蛙,表现出了非常有趣的行为。
现在也是隔离房(为了观察集体的生态,在大型房里容纳了6个全部),
以1个少年为对象进行繁殖行动。
我把显示器切换到了化蛙们的房间。
在房间的中间,大量漏了细小的泡沫状的鸡蛋。
足以埋葬1个人的数量——不,实际上里面埋葬了1个少年。
就像泡在满泡沫的公交车里一样,露出恍惚的表情。
6只化蛙们紧紧地贴着少年,在泡沫中像刮水一样动着手脚。
紧贴着进行的动作,与莫里亚蛙的产卵非常相似。
多个雄性聚集在巨大的泡沫状蛋块上,一边用脚挠一边受精。
但是化蛙的话,雄性是1人,抓挠的是多个雌性。
“哇......”
少年被埋在泡沫里接受黏糊糊的按摩,好像一次又一次地被射精。
如果紧贴着拥有黏糊糊的身体的6只化蛙的话,任何男人都会融化吧。
释放出来的精液自然会落在粘在身体上的蛋块上,变成受精卵。
这样的繁殖行为,已经持续了整整1天以上——
“呼......啊啊......”
少年面无表情地滴着精液。
在信息素的作用下,生殖能力达到了极限。
另外,包裹着全身的泡沫状蛋块,似乎也具备恍惚作用。
“哈......啊......”
爱抚着融化的他的全身,化蛙们湿漉漉的手脚。
阴茎也被手和脚揉得精疲力尽,精液的释放无法停止。
简直就是天堂般的景象。
我也想遭遇那样的遭遇——
真的很羡慕那个少年。
但是,那个机会只能转到当晚。
完成计划后,才会把这身献给黛博拉——
然后晚上,今天的研究到此为止。
终于体会到了目标的出现。
混合药“混合”的完成也即将到来。
话虽如此,但不要勉强。
只有适当地让身心恢复活力,才能做好工作。
“那么,今晚要和哪个黛博拉一起享受呢——”
还没有自己品尝过“湄公河的食人植物”的榨精。
但是现在,在短时间内使消化液失效的药物也已经开发出来。
被食虫植物吞噬的感觉,一定要体验一下——
“湄公河的食人植物”因为植物器官很多,所以很难快速自行移动。
因此,我从自己出发去了隔离室。
就在前几天,给的饲料也刚刚融化了,没有捕获的猎物。
我一边心潮澎湃,一边走进房间——
然后一踏进去,巨大的苔藓就缠绕在身上。
“嗯......啊啊啊......!”
进入领地的瞬间,惊人的快速捕获。
被黏糊糊的藤蔓卷起来,瞬间被封住了动作——
与此同时,像水糖一样粘稠度高的粘液缠绕在全身。
那种奇怪的触感,伴随着类似于恍惚的甜蜜快感——
“哈,啊......”
食人植物的粘性消化液中还含有大量催淫成分和恍惚成分。
为了防止猎物暴跳如雷,一下子就脱骨了。
渐渐变大的男性器官被沾满粘性液的常春藤卷了起来。
“哈......呜呜......”
身体被苔藓粘住了,沾满了黏糊糊的粘液——
然后,阴茎上也缠着黏糊糊的常春藤。
沉溺在黏糊糊的滴落的粘性液中,我因快感而痛苦。
“呜啊......哈,啊呜......”
然后,缠住阴茎的苔藓开始艳丽地移动。
就像被粘液弄得黏糊糊的,一边玩弄着肉棒一样,反复地收紧和处理。
沾满粘性液的同时,我晃动着腰——
“哈呜呜呜......!!”
就这样,砰砰地喷出精液。
射精时,毛森苔缠绕在阴茎上,诱发进一步的射精。
“呜,啊啊啊......!!”
即使挣扎着也无法摆脱束缚,在拉线的粘液中反复射精。
感觉自己就像虫子一样。
而且本来的话,就这样反复射精被融化——
一边品尝着难以忍受的背德感,一边一次又一次地结束。
然后过了10分钟(因为是危险的黛博拉,所以设置得很短),食人植物失去了意识——
“呜,咕......”
回过神来的我,想逃离毛森苔。
但是被粘液缠住,很难离开。
这样做的时候,由于本体失去意识的影响,粘性液的分泌似乎也停止了。
虽然很辛苦,但还是挣脱了,我终于摆脱了莫森苔藓。
就那样想离开隔离室,迈出了一步的时候——
咕嘟咕嘟地踩到了脚边张着嘴的蝾蝇。
“糟了——哇!!”
就这样,身体被巨大的蝾蝇夹住了。
“湄公河的食人植物”不知不觉就醒了,站了起来。
离开毛森苔,是不是太费劲了——
“啊,啊呜......!”
全身,咕噜咕噜地甜甜地咀嚼着的蝾蝇。
被艳丽的粘膜包裹着的触感,就是快乐的爱抚本身。
阴茎也被黏膜压得紧紧的,被柔软地咀嚼着。
因为那个刺激,被逼着——
“呜呜......!”
然后,毫无顾忌地达到了高潮。
脑子里染上了恍惚,慢慢失去力气。
消化控制药的效果也差不多要失效了。
不如就这样,舒服地融化吧——
“不,不......还没......”
我总算从口袋里拿出了终端,按下了按钮。
电流瞬间流过,“湄公河的食人植物”再次昏倒。
不知怎的,我摆脱了苍蝇,用身体从隔离室逃脱了——
即便如此,也真是惊险的体验。
目前还不能被食虫植物消化——
虽然不能否认感受到极大的诱惑。
***西历2048年3月12日
“这个,太棒了......”
铃冈说出了感叹的话。
今天的实验——正在参观通过基因操作诱发变异的事情。
注射后不到5分钟,看到受试者黛博拉的双臂变成了螳螂的镰刀,喃喃自语道。
和铃冈建立友谊后,我经常邀请他去研究所。
他是厚生省的人,参观最前沿的黛博拉研究没有什么奇怪的。
特别是与预算分配有关的事情,我们也必须特别“招待”。
即使排除了那个,我和铃冈对彼此都有亲近感。
今天根据他的喜好,播放莫扎特的钢琴协奏曲20号。
再听一遍,塞尔金的有格调的演奏也很棒。
我绝对是阿尔盖里奇派,但偶尔交给别人的喜好也不错。
“太棒了。变异的部位,竟然能如此精确地瞄准......”
铃冈完全感叹我确立的技术。
现在的我,作为黛博拉学的权威,在学会之外也很有名。
黛博拉的存在被揭露后,才过了十几年。
在非常年轻的领域没有先驱者,也是年轻的我走到这一步的原因之一。
“一开始还是摸索。
如果将其他生物的DNA注入黛博拉,就会表现出那个生物的性状......
那个部位就像是随机的一样,让人很困惑哦”
通过迄今为止的黛博拉研究,可以分析外部因素的表达模式。
因此,可以操作特定部位的表达。
我想起了在恩师伊尔博士的监督下进行的试错。
“......不,表现绝不是随机的。
显然,性状偏向于生殖器”
“那是什么理由......?”
“为了那样,在黛博拉寄生生物的时候进行了基因操作。
转置性偏向,生殖器官被编程为更复杂地变异”
“根据访客......吗?到底,为什么......”
面对皱着眉头的铃冈,我继续用讲课的语气说话。
不管怎么说,养成了对政治家老师讲课时的习惯。
“虽然还不知道他们的意图......
可以肯定的是,黛博拉是为了生殖的生物。
是吞噬、拥抱各种基因,然后变化的生物”
“吞噬基因......吗?”
“嗯......是以进化本身为目的的性质和生态哦。
就好像大幅度扩大了地球的生态系统一样”
“扩展......吗”
铃冈把目光投向变成镰刀的黛博拉的手臂。
“然后黛博拉,在食物链上站在我们上面......”
“食物链在生物学上是很少使用的术语。
不管怎么说,我们确实是被吃掉的一方吧”
“像螳螂的雄性一样......吗?”
铃冈好像有点好笑,这么说了。
众所周知,雌性螳螂在交配时捕食雄性。
实际上,在自然条件下,实际可以食用的雄性只有30%左右,大部分都成功逃跑了——
“说句题外话......螳螂的雄性,即使头部被捕食而失去,也会用剩下的身体继续交配。
雌性捕食雄性的理由,当然主要是摄取养分......
据说也有说法认为,雄性失去头,雌性可以更有利地控制交配。
子种的出现,会变好”
“那真是让人兴奋的故事啊......”
这么说之后,铃冈接话了。
“......智力上”
我一边苦笑,一边继续说。
“真是,智力上的好奇心被挠痒痒了。
另外,在螳螂中,即使雌性什么都不做,雄性在交配中也会死亡的物种也存在。
虽然是鲹鱼的矮雄,但和雄性的立场确实很弱......”
“嗯,真是的......”
这么说,他也笑了。
“对了,我是你的恩师伊尔博士......
他好像确信黛博拉是地球起源的生物呢”
话刚说完,铃冈就这么问。
是至今为止各种有识之士反复询问的问题。
“嗯,没错。
因为黛博拉和地球生物使用的基因代码是一样的”
“那是,也就是说......”
“地球生物和黛博拉拥有共同的祖先哦”
这么说的瞬间,我不由得僵住了。
黛博拉和地球生物使用的基因代码是一样的——
也就是说,我们和黛博拉有共同的祖先。
确实可以断言的只有这个。
因此,黛博拉在地球有起源——当然是这么想的,如果这是错误的呢?
或许,如果这个前提部分颠倒了呢?
“是的,是相反的......完全搞错了......”
“闪现了什么吗?那么就别打扰了”
铃冈舔舐着躺在床上的螳螂型黛博拉。
但是,我专注于自己的思考。
为什么说现在存在于地球上的生物是地球起源呢?
关于地球生物的起源,即使在现代也还不清楚。
如果说我们本来就起源于黛博拉的星球的话呢?
如果地球生物是由访客带来的呢?
如果在原生生物时期被带到地球,实现了独立进化的,是我们呢?
大约40亿年前,游客向地球运送了类似生物物种的东西。
那个物种在地球环境下实现了丰富多彩的进化,才有了现在的我们。
然后现在,访客再次访问了地球。
经过很长时间再来的他们,这次把黛博拉投入了地球——
“这样啊......这里是他们的箱庭......”
“他们......是?”
铃冈不可思议地看着我。
“......铃冈先生,感觉有很多答案出来了”
“是吗......期待研究有进一步的进展”
我露出了亲切的微笑,但这对研究没有帮助。
只是想法,甚至不是假设。
但是,如果用科学家的严肃话语来说——这个,就像神谕一样接受了。
如果这是事实的话,果然我应该做的目的是正确的。
“铃冈先生......我们该过渡到下一个阶段了哦”
“哦......我们就是你和我?还是这个研究所?”
“不......是整个人类”
***西历2048年4月4日
出现在全世界的黛博拉一直走着多样化的道路,强大的个体也变多了。
仿佛黛博拉本身正在随着地球环境而进化。
每当发生重大事件时,报纸和杂志的报纸都会引起轰动。
在那之中,总结了荻野的黛博拉事件报道的第3本书出版了。
那个令人吃惊又色情的描写获得了好评,大受欢迎。
当然,我也爱读。
其中最喜欢的是发生以下事件的黛博拉们。
被称为哈皮亚的黛博拉夺走了63个男人的生命。
她是鸟型的黛博拉,飞行能力超乎寻常。
从高空俯冲下来,抓获了路上的年轻男子。
就这样被带到高处,一心一意地干。
那个交配非常激烈,不管射多少都会上下摆动腰部。
直到男人衰弱而死,哈尔皮亚的交配会持续下去。
然后,据说精疲力竭的男人的尸体,会当场被丢弃。
虽然是非常简单的生态,但因为移动能力高,所以牺牲了很多。
据说捕获作战也多次失败,消灭部队中的5人成了猎物。
被称为美杜莎的黛博拉袭击了52名男性,榨干了精液。
她的蛇因子是多重表现的,不仅是下半身,连头发都变成了蛇。
正是传说中的美杜莎大街的外表,连手指都蛇化了,这也很有趣。
而且,其性质阴湿又狡猾。
尽量不露面地绑架男人,一味地干活,责骂他。
剩下的尸体也被巧妙地藏了起来,据说很难暴露其存在。
又喜欢把那丰满的乳房压在男人的脸上,让他窒息。
受害者中有39人被那个手段窒息而死。
我绝不认为这是惨不忍睹的末日。
作为男人,这不是幸福的死法吗......?
然后最棒的是被称为“未知”的多重复合型黛博拉。
吸收了海葵、章鱼、鱿鱼、海星、水母等超过30种海洋生物,
已经无法掌握是几次寄生的多重因素正在显现。
无数的海洋生物组合在一起的外表已经不是人类了,
当初甚至被认为是游客投入的新物种怪物。
整个地中海作为狩猎场,在各处的沿岸出现,不分青红皂白地捕食人类,或者绑架人类。
不仅如此,还袭击了数十艘船,吃掉了船员。
准确确定,受害者总数超过500人。
在相关海域失去消息的船只大多被认为与黛博拉有关。
终于被海军抓获,进行了驱逐3艘巡洋舰的消灭作战。
甚至使用了反舰武器,终于被消灭了——本以为还有生命,最终被捕获。
据说在当时的战斗中,也有16名军人战死。
虽然说应该杀掉处理的声音也很大,但是转移到了本设施。
那当然,无非是我的努力——
包括未知在内,我立即将上述3个身体交付给本收容设施。
把那件事打电话告诉荻野,邀请他也享受一下。
荻野兴奋到即使通过电话也能知道。
另外,女王蜂的黛博拉还没有到达这里。
捕获成功了(好像几乎没有抵抗),但是那个巨体很难搬运。
好像要从美国借军用大型运输机。
因此,需要再花点时间。
虽然真的等不及了,但是没办法。
一边和新面孔黛博拉度过愉快的时光,一边等待到来吧——
我进入哈皮亚所在的实验室。
下一刻,她像猛禽一样扑了过来。
“哇......!”
像被推倒一样被推倒,立刻被骑在马背上。
一边跨在我身上,哈尔皮亚一边露出艳丽的微笑——
沿着龟头顺着自己的肉缸,慢慢地放下了腰。
“呜......啊啊......!!”
被哈皮亚侵犯了,我不由自主地提高了声音。
生殖孔非常温暖,慢慢传来热量。
内壁上密密麻麻的,进入深处会给人一种独特的摩擦感。
就这样,哈皮亚把腰沉下去,把肉棒吞进了阴道深处。
龟头被热乎乎的柔软压迫感包裹着——
“啊呜......!!”
想着就把腰抬起来,阴茎从阴道里拔出来。
柔软的突起密集的肉壁,卡里的脖子摩擦着——
然后腰又被放下了,阴茎沉入深处的快感被给予了。
她猛烈地上下摆动着腰,用强烈的活塞刺激来责备我。
这就是哈皮亚的交配动作——
“哈......!啊,啊啊啊!!”
像反复撞击腰部一样,激烈艳丽的上下运动。
我的东西,在热乎乎的阴道里上下多次被处理。
柔突反复摩擦着阴茎,给人一种脱力的快感——
“呜呜......!”
不经意间,在她的生殖孔里献上了精液。
但是哈普伊亚只是露出了笑容,并没有停止腰部的动作。
毫不留情地责骂射精中的阴茎,用那个肉缸处理完——
“哈......啊,啊......!!”
我被哈皮亚无情的繁殖行为压倒了。
只是为了刺激男性器官,引导射精的腰部动作。
哈尔皮亚就这样一直干透男人,夺走了63人的生命。
如果对她来说,应该没有明确的杀人的意愿。
只是一味地按照本能继续犯,结果男人衰弱而死——
“呜......!啊......!啊呜......!”
然后没过多久,我就被迫第二次射精了。
颤抖着腰的我,用强烈的活塞不停地责骂。
哈尔皮亚俯视着我,然后笑着,看起来像是故意的。
光是自己动动腰,男人就会痛苦,那很有趣,让人欲罢不能。
就这样通过交配削弱了男人,导致死亡——简直就是恶魔的鸟妖。
想就这样被这个妖女杀死——我忍不住产生了这样的想法。
“啊,啊啊啊~!!”
在哈尔皮亚的身体下,我一边痛苦一边反复射精——
在长达30分钟的时间里被无休止地侵犯,被彻底榨干。
毫无疑问,那是幸福的时光。
然后接下来,美杜莎——
她认出我的样子后,大蛇的下半身妖魔地扭动着靠近我。
那头发变成了无数的蛇,一直地长着,涌向我的身体。
“呜......啊啊!!”
仿佛被蛇群袭击的感觉。
蛇在全身爬来爬去,从脚到头都被舌尖舔来舔去。
被挠痒痒的快感折磨着,直接滚到了地上。
“哈......啊,哇......!”
倒下的我,被美杜莎的蛇体缠住。
全身被责骂,动作被封住——
然后,无数的蛇也涌入了胯间。
从根部到龟头,好几片蛇舌快速地爬来爬去。
卡里和后脑筋都被舔得津津有味——
“啊......啊啊啊啊!!”
一边在体内颤抖着身体,一边瞬间就射精了。
为了释放的精液,蛇的舌头聚集在尿道口和龟头上。
那时的强烈快感——
“呜,啊啊啊......!”
我一边痛苦,一边被蛇舔掉了最后一滴。
简直就是蛇地狱本身――
“哈......呜呜呜......”
暴露在蛇地狱中,脱力的我——
美杜莎紧紧地抱住了那松弛的身体。
然后,把阴茎压在腰部的女性器官上。
第一次的精液让蛇们尝一尝,之后要自己尝一尝——
“嗯,啊啊啊......!”
就这样,美杜莎一下子干了我。
用蛇身的女性器官吮吸阴茎,慢慢地被责骂。
阴道内复杂的阴痩哗啦哗啦地纠缠在一起,就像无数的蛇在蠕动一样。
奇怪的感觉在阴茎整体上爬行,龟头和龟头都甜蜜而妖倆地纠缠在一起——
“什么,里面......动了......哈!”
我忍不住射出了第二次精液。
像蛇一样蠕动的肉罐里,精液咕嘟咕嘟地灌入——
美杜莎看着因快乐而扭曲的我的脸,微微一笑。
那丰满的乳房,突然逼近视野——
“呜......呜!”
下一刻,柔软的弹性感压在我的脸上。
美杜莎把我的头夹在乳沟里。
“呜......呜......”
那是一种堪称天堂的感觉,但也是夺走男人生命的魔性拥抱。
美杜莎就这样,让好几个男人被乳房窒息而死——
“啊......呜......!”
当初心情很幸福的我,也渐渐地变得窒息了。
肉罐彻底地咬住我痛苦的东西。
被乳房包裹着痛苦着,我一次又一次地射精。
被榨干精的快感和被窒息的痛苦。
但是被乳房杀死这件事,让我萌生了一种奇怪的满足感。
就这样窒息而死,应该也是最舒服的。
渐渐地,我被升天般的极度恍惚填满了。
在甜蜜的拥抱中,意识渐渐淡去——
“呜......咕......!”
下一刻,电极启动,美杜莎的身体倒在了地上。
与此同时,我也被从托古罗扔了出去,在最后关头保住了性命。
“咕......咳咳,咳咳......!”
再这样下去的话,就很危险了。
差一点,真的差点死了——
“嗯,太棒了......那个会上瘾的......”
话虽如此,但必须告诫不要玩太危险的游戏。
我还有事情要做。
最后,虽然未知——
这个黛博拉太凶恶了,太危险了。
回想一下今天早上载着未知的转移车辆到达时的事情吧——
据确认,这是最凶恶的黛博拉,设施的交纳入口被保安人员加固了。
虽说是保安,但这次转移时是特别派遣的正规军军人。
我也保持距离,当场同席了。
几分钟后,前后左右被装甲车固定的大型转移车到达。
在众人咽了口唾沫看着之前,从集装箱里露出了未知的身影。
“这就是,未知......”
看着全高4米的巨体,我感叹道。
话虽如此,但本体并不巨大,上半身反而是身材娇小的女性。
仔细看的话,不是还残留着天真无邪的10多岁的少女吗?
仰视着那样的她的巨体,是大大膨胀的下半身。
仿佛穿着被海产品覆盖的巨大连衣裙的样子,
展开的裙子部分是倒三角形的。
那个下半身,粉色的肉层层叠叠——
膜、触手、水母、海葵等生物器官无数起伏——
不愧是与未知之名相称的异形巨体。
被那脱离人类的威容,让我屏住了呼吸。
那样的巨体被固定在带轮子的专用拘束具上,由6名保安人员抬了出去。
不经意间,联想到搬运着巨大的婚礼蛋糕的景象——
就这样,未知被保安们抬走了,从我面前穿过。
她表情平静得令人吃惊,仿佛在发呆。
应该大量注射了麻醉药和控制剂。
然而,看起来只是打瞌睡而已——
就这样,安诺恩从我面前穿过,向着通往隔离室的通用口走去。
“看来,事情好像平安无事......”
就在我旁边等待的仲原,那样跟我说话的时候。
小小的台阶,不名的身体猛地晃动了一下。
下一刻,未知睁开了眼睛。
配有海葵嘴的粗大的触手,像大蛇一样起伏。
然后,被正在进行搬运作业的1名保安人员用头捂住了——
“哇......”
他最后留下的不是恐惧的尖叫,而是轻微的惊讶的声音。
他立刻被海葵吞没,成为未知的猎物。
太快了,大家一时无法接受情况。
可能被捕食的本人也不知道发生了什么吧――
“啊,啊啊啊......!!”
“嗨......!?”
刹那间,搬运的保安们尖叫起来。
他们本能地想离开未知——
水母状的触手伸出来,缠住了1个人的身体。
就这样被巨大的下半身拉了进去,从脚上咕嘟咕嘟地被吞了进去。
“啊,助——啊!啊啊啊啊~~!!”
身体被水母捕食,发出尖叫的男人——
那张脸和声音,一看就融化了。
大概是一边被捕食,一边被给予了强烈的快感。
他立刻沉入未知的下半身,永远消失了——
最先牺牲的2个人,还是很幸运的吧。
可能是因为没有感觉到疼痛,在快乐中被捕食了。
但是未知的人把2个人吃光了,暂时的食欲似乎得到了满足。
剩下的人真的很不幸。
触手从未知的下半身向四面八方延伸。
然后,试图逃跑的4名保安被抓住了。
他们只是被随意地撕开身体,解体了。
就像幼儿把人偶拆成碎片一样——
结果4个人被分解成24块肉,撒在地板上。
在那里受到麻醉枪的齐射,未知又睡着了。
即使是我,也是心寒的事情——
另外,从抓获安诺恩到被转移到这里为止,有10名军人和8名职员殉职。
应该杀了他,现在应该现在杀了他,这是从上级部门听到的一大堆话。
被转移到隔离室2小时后,进行了第一次喂食。
在安诺恩的房间里派1名拒服兵役者时,被带走的2名保安人员一起被吃掉了。
那2人立刻被整个吞了,但似乎喜欢上了被认为是同龄人的1个兵役回避的少年。
花了5个小时榨干,把精液从根部榨干后被捕食了。
那时盖住海星的反胃,看着被消化的样子,好像很开心。
1小时后,在50米外的管理室的3名保安人员在室内被捕食。
让触手侵入排气管,用反转胃包裹着别室的3个人消化。
虽然空气管道都关闭了,但在这个工作中,进入未知房间的2名工人也被捕食了。
到达后10个小时,就发生了这么大的灾难。
如果是平时的话,作为负责人的我的头也会飞的吧。
我从实验室监控了未知的隔离房。
现在好像睡着了,在房间中间很安静的样子。
可能是能源消耗剧烈,她睡得很好。
但是,对未知的人进行乐趣太鲁莽了吧。
这是我第一次判断不可能享受。
但是做完该做的事之后的话――
我觉得把自己献给可以说是地球上最好的捕食者的未知者也不错。
***西历2048年5月11日
蜂王黛博拉终于被转移到了本研究所。
我欣喜若狂,向着特设的大型隔离室走去。
“啊,多么棒......”
面对那威容,我无法掩饰感动。
在大厅那么大的大厅中央,坐镇着一个巨大的女王。
和蜜蜂混在一起的异形肉体。
然后,为了生殖而膨胀的巨大腹部。
说到那个大小,成年男性即使转动双臂也抱不进去。
蜂王是只为繁殖而存在的终极生殖生物。
应该被赋予的名字除了“女王”以外不可能有。
只有有女朋友,我的计划才能实现——
混合药“混合”也终于完成了。
这是对黛博拉表现出非常强大的能力集的药品。
我预想并修补各种事态的能力,只要注射就可以赋予黛博拉。
首先,强化肉体。通过增殖因子对肌肉和骨骼的彻底强化。
仅仅是这个,黛博拉的战斗能力就飞速提升了。
还有普拉纳利亚卓越的再生能力。
此外,狗的嗅觉和鹰的动体视力等,感觉器系的能力也增强了。
凭借蟑螂的基因,在各种污染环境中也能生存的能力。
现在的军队拥有的,或者今后可能开发的生物毒药和化学武器也已经做好了对策。
由于喜欢放射能的细菌的特质,甚至可以克服核污染吧。
另外,现在存在的对黛博拉武器、控制剂类当然也不起作用。
因为我自己参与了德博拉控制剂的开发,所以对策也很简单。
而且,通过金玉花鲷的基因,可以在短时间内先熟雌性变性。
1小时左右就可以形成男性器官,也可以和人类女性交配。
经确认,接受黛博拉的子种而怀孕的女性,不会受到其他黛博拉的攻击。
另外,黛博拉之间似乎不可能交配,但时间不足以说明原因。
但是在计算上,即使将繁殖仅限于黛博拉和人类男性,其增殖数量也足够了。
如果给药这种“混合”的话,任何黛博拉都会成为极其强大的个体。
更何况,如果原本是强大、繁殖能力高的黛博拉群体的话——
如果那个黛博拉群体在一致的社会性下行动的话――
毫无疑问,可以站在人类的上位吧。
不,在黛博拉出现在地球上的时候,已经确定了那样的事情。
我只是把应该那样的时候大大加快了——
“这样,人类也可以进化了......”
通过捕食者的存在,被食侧的多相现象被引导的例子很多。
也就是说,威胁那个物种的捕食者的存在,会促进进一步的进化。
理论生物学家斯图尔特·考夫曼说“所有的进化都是共进化的”。
除了他人、其他物种、天敌的存在,以及环境等因素之外,进化是不可能的。
但是,人类自己将环境和社会扁平化,破坏了促进进化的因素。
因此,现在人类停滞不前。
可以说,为了人类更加发展,黛博拉的存在是必不可少的吧。
必须通过故意引起相互作用,将人类推向新的舞台――
然后,半夜。
我偷偷溜进了女王——女王蜂黛博拉的隔离室。
生殖女王将那个巨体沉入房间中央,只是静静地观察着我。
“没关系......我会给你和那些女儿们无敌的力量”
我一边举着装有“混合”的注射器,一边这样说着。
不过,语言不可能通——
――不,通了吗?
奎恩没有扭动身体,看起来像是在接受靠近手臂关节的注射器的针头。
难道是本能地察觉到这种药的作用吗——
不管怎么说,我给奎恩注射了“混合”。
这样她就吸收了混合的基因,身体被改造了。
遗传信息的改变,也会影响到女王拥有的卵细胞吧――
虽然外表没有变,但应该就这样完成了。
然后接下来是播种。
准备优秀的精子,进行人工授精也可以。
但是,女王膨胀的腹部——
面对巨大的生殖器官,我忍不住了。
作为精子提供者,我绝对不逊色。
智力的高度,从现在的立场可以看出来。
体力和运动能力也绝对不逊色于平均水平。
身体相当强壮,也没有遗传病。
就算我播种了,也不会妨碍计划——
另一方面,奎恩悠然地俯视着我。
像是看清的,冰冷的视线。
通过视觉和嗅觉,我意识到自己被探查得精疲力尽。
只是我在女王面前暴露自己——
那样做了1分钟左右吗?
突然,奎恩把巨大的腹部朝我面前。
那个意思很明显——奎恩命令我播种。
我不允许犯伟大的女王。
向生殖女王献上我微小的子种。
让奎恩接受子种——那才是我极致的快乐。
“............”
我按照女王的命令,拿出了自己的男性器官。
位于巨大腹部尖端的女王产卵管。
太艳丽了,肉厚的阴唇。
那里一抽一抽脉跳,粘液溢出来——
在那里献上自己的男性器官。
然后尽情地吐出子种,让奎恩接受——
那才是雄性对女王的作用。
“那么,那么......”
我把龟头压在产卵管上。
咕嘟咕嘟......柔软湿滑的触感,触碰到了敏感的龟头。
不经意间,在那一瞬间差点就结束了。
但是,我拼尽全力,一下子把腰推进到深处——
“哈......啊啊啊......”
下一刻,我的头被染成了玫瑰色。
身体因为融化的快感而失去力量,靠在奎恩的腹部。
过于柔软的肉,甜蜜地温柔地包裹着阴茎。
像蜂蜜一样黏糊糊的粘液缠绕在肉棒上,给予极致的快感——
然后内壁艳丽地起伏着,在温暖的肉中荡荡着我的东西。
慢慢地,慢慢地,里面被收紧了——
肉棒在女王体内融化——
“啊......哈呜呜呜......”
下一刻,我射精了。
咕嘟咕嘟地溢出的精液,被释放到奎恩的产卵管里。
阴茎插入到深处,不到10秒就结束了。
那正是专门用于生殖的器官。
过于压倒性的快感,立刻从男性器官中挤出精液——
“啊......啊啊啊......”
过于甜蜜疯狂的释放感,让我的腰都碎了。
一边拥抱着那个产卵器官,一边沉醉在融化的快感中。
射精后的阴茎被软肉慢慢收紧,艳丽地揉搓着——
“呜......啊呜......”
非常轻而易举地被引导到了第二次的射精。
大量精液,大量地释放到产卵管中——
女王正是终极的生殖生物。
那个生殖器可以无休止地榨取雄性的精液——
“哈......啊呜......”
一边任由产卵器官支配,一边被极致的快感融化的我——
俯视着那个的奎恩的眼睛,并没有命令结束播种。
光是这个还不够,继续吧——这样的意志,从奎恩的眼睛里传达出来。
除非献上所有的子种,否则不允许将男性器官从产卵管中拔出——
“啊,啊......哈......”
用僵硬的腿和颤抖的腰,我拼命地努力交配。
按照女王的要求,向产卵管献上子种。
不——生殖器官的疯狂叫叫,与我的意志无关地榨取精。
“啊......呜啊啊......”
而且,无论发射多少次,阴茎都没有萎缩。
女王的生殖器彻底地让雄性取悦,把精液一滴不剩地拔出来。
那个代价——不,作为奖励,给予了作为男人而感谢的快乐。
“啊......哈呜......”
一次又一次,精液溢出来。
咕嘟咕嘟地抽插着,把自己交给榨干阴茎的产卵管——
仿佛被软肉包裹着融化的错觉的快感融化了——
太舒服了,连意识都渐渐远去——
就这样,我不停地向女王献上子种。
一次又一次,数不清的几次——
“呜......啊......”
在女王里面,阴茎一颤一颤地跳动着。
但是,一滴精液都没有射出来。
精液全部被终极生殖器拔出,一滴也不剩。
阴茎在产卵管中,虚无缥缈地重复着空射。
“啊......”
与此同时,我的意识消失在了白色甜美的迷雾中。
紧紧抓住奎恩的生殖器官,晕倒了。
自己连生命都献给了女王,然后升天了——这种心情让人怀疑。
但是女王好像不希望我精疲力尽。
托您的福,我能够亲眼看到计划的完成。
就这样,最后的布石被打上了。
终于,黛博拉的时代来了——
***西历2048年5月18日
一周后,蜂王下了数千个蛋。
我命令所员们,让所有的鸡蛋准备孵化。
“......真的,这么多的蛋都要孵化吗?”
虽然也有这样问的职员,但我一肯定就乖乖地答应了。
研究所里已经没有可以违抗我的人了。
几天后蛋孵化,大约数量超过3000的蜂型黛博拉出生。
继承了混合药“混合”的效力,隐藏着高能力的士兵们。
收容设施一下子就坐满了,所员们忙于照顾。
但是,那也是一个月左右的忍耐。
她们的成长很快,一个月就能成长为成年人。
那么,离压轴还有一点点。
如果不给其他黛博拉们“混合”的话――
**西历2048年6月28日
6月28日上午9点20分,异星生物研究所向东部方面军传来了生化危机发生的急报。
研究所的通信中断,据说许多被收容的黛博拉处于非控制状态。
那个报告立刻从综合本部上传到首相官邸。
首相严重看待事态,发布了封锁研究设施的命令。
半径10公里范围内的平民被下达避难命令,地区被完全隔离。
与此同时,综合本部组建了聚集了精锐的对黛博拉特别作战部队。
被投入到成为黛博拉巢穴的研究所——
“天哪!里面到处都是黛博拉哦!”
面对超乎想象的惨案,正面突入班的队长不由自主地提高了嗓门。
在研究所内徘徊的是异形的怪物们。
用外骨骼固身的昆虫型......大概是蜜蜂型吧。
而且不知道为什么,所内的扬声器里播放着被认为是古典音乐的歌曲。
“这是......亨德尔的《弥赛亚》吗?”
广播设备有什么异常吗——
但是现在,必须对付眼前的敌人。
队长按照理论,向地板发射了含有黛博拉控制剂的气体手榴弹。
在那里,已经站着的白色气体。
这是日本引以为豪的黛博拉学者,须山博士开发的最新式控制剂。
受到这个照射的话,大部分的黛博拉都会变成站在原地的卡卡西——
“喂,在动哦!”
“笨蛋,没有效果吗......!?”
一瞬间,士兵们动摇了。
但是几秒钟就恢复了平常心,把枪口对准了走过来的黛博拉群体。
然后,齐刷刷地去看望枪击——
“什么,这些家伙,停不下来!”
“确实击中了......外骨骼在弹弹!”
但是,无法阻止接近的黛博拉。
顽强的外骨骼被子弹挡住了,没有效果。
“咳......那样的话!”
队长发射了可选的手榴弹。
击中了黛博拉的肩膀,左臂被炸飞了――
下一刻,士兵们怀疑自己的眼睛。
“不会吧......不会吧......”
一名士兵不由自主地停下了射击的手,喃喃自语。
从黛博拉的左肩断裂开始,手臂开始慢慢长出来。
然后瞬间,伤口被堵住了。
再生能力这么高的黛博拉,他们谁都没见过——
“别,别来......!”
士兵们进一步扫射,但无法阻止黛博拉们的接近。
蜂型黛博拉们不顾子弹,冲向士兵们。
“啊......哇......!!”
一名士兵被黛博拉推倒,强行骑在马背上。
那个外骨骼的手臂伸到他的胯下,从裤子上面抚摸着男性器官。
“呀,住手——”
虽然想对准枪,但枪管却像树枝一样弯曲了。
然后黛博拉毫不留情地继续对士兵手淫——
“啊,啊啊......!”
毫无顾忌地,士兵在那只手上射精了。
表现出那种痴态的不仅仅是他。
蜂型黛博拉的群体袭击了前排的士兵们,爱抚着他们的裤裆。
其中也有被几个身体按住,被多个手臂夹住男性器官的人。
“哎呀,什么啊......这些家伙......!”
而且,射精的人被拖着——被带到走廊的深处。
这种奇怪的生态,在过去的战斗记录中也看不到——
“撤退,退后!不破坏队形就撤退吧!”
队长看到事态不寻常。
这不仅仅是被收容的黛博拉们逃跑,暴动。
敌方群体在某种统一意志下有组织地行动。
这只有我们自己是不行的,必须重新调整姿势——
“呀,住手......嗨!!”
“哇啊啊啊!!”
转向撤退的士兵们的队伍中,黛博拉们毫不留情地涌入了。
亨德尔的《弥赛亚》无休止地流淌着,惨剧袭击了士兵们。
被推倒在地上,被扔出去,然后被阴茎责骂。
黛博拉们用手抓住男性器官,强行让他射精。
嘴里含着肉棒,也有责备的黛博拉。
然后射精的人,一个接一个地被活着带到建筑物的深处——
这时,队长意识到了。
被侵犯的人,没有人。
然后他想到了,一般工作蜂必须具备生殖能力——
“难道......有女王吗!?”
队长把手榴弹砸向从正面逼近的黛博拉。
胸部受到直击,四肢四散——
但是从剩下的躯干开始,胳膊和腿在看的时候再生了。
“该死......这是什么,这些家伙!”
黛博拉从队长的左右两边逼近,双臂被抓住了。
“放开我......该死!”
在努力的地方,不可能甩开黛博拉的怪力。
然后,黛博拉用指甲划破了队长的裤子。
被拘束的他的正面,刚刚重生的黛博拉逼近了。
那个口器在观音开口时张开,异形的口腔暴露了出来。
粉红色的粘膜上,有复杂的凹凸的口腔内壁。
在那期间,唾液黏糊糊地拉着线。
本来的话,应该是让人不寒而栗的景象——
在信息素的作用下,他的东西勃起到了极限。
“啊啊......别这样......”
那个异形的口器,像包裹着队长的阴茎一样吸了进去。
咕嘟咕嘟,咕嘟咕嘟......啜饮着,猛烈地吮吸着。
“呜呜......!”
队长因为那种强烈的快感而发出了呻吟声。
形状复杂的粘膜紧贴着阴茎,像波浪一样收缩着。
此外,黛博拉还咕嘟咕嘟地动了动嘴,给人一种强烈的快感。
即使想忍受,也完全说不出话——
“啊,啊啊啊......!”
转眼间他被逼到了高潮,在蜂型黛博拉的嘴里射精了。
黛博拉收缩着口器,把释放的精液咕嘟咕嘟地喝光。
“呜,呜呜......”
就这样,队长证明了男性功能正常运转。
摄入了他的精液的黛博拉,本能地猜到他是一个拥有优秀基因的人。
“呀,别这样......你打算带他去哪里......”
然后队长被拖到了研究所的最深处。
在那里君临,去女王蜂的身边——
“哈,哈......!”
一边喘着粗气,影原一边拼命地在走廊上奔跑。
虽然对体力没有自信,但一直追着跑在前面的后辈研究员的背影。
他虽然还是年轻的后辈,但是新婚的幸福人。
另一方面,自己在连人生的幸福都不知道的时候,这种——
“你......不要先走......再慢一点......”
“就算你这么说......!设法到达吧......!”
虽然很震惊,但后辈一目了然地继续奔跑。
一边鞭打着运动不足的身体,影原一边不停地奔跑。
在周围,认识的职员们被黛博拉袭击,成为其猎物。
吞噬其他职员的黛博拉,对其他职员视而不见,真是救命稻草。
在那种地狱画图的情况下,2人为了寻求拯救而奔跑。
“哈,哈......拜托,等我......不要丢下我......”
影原用可怜的声音,在后辈的背上呼唤着。
下腹疼,呼吸紊乱停不下来,难受,想放松一下——
“不,不来帮忙吗......外面的人在干什么......!”
也看到了几个穿着战斗服的军人的身影。
但是他们都被黛博拉袭击,惨遭凌辱。
看来,情况是绝望的——
然后2个人来到了门开着的实验室。
门上亮着的绿色灯表示里面没有人。
不用担心这里面潜伏着黛博拉。
是躲在里面等待帮助,还是——
“怎么,怎么办......你,怎么办?”
影原狼狈不堪,一边喘着气一边把判断交给后辈。
“从情况来看,大厅正面的黛博拉好像更多。
这里还是屏住呼吸,等待帮助比较好......”
说实话,我不认为救援有什么希望。
但是差不多了,脚和心脏都到了极限。
即使不能一直躲藏,也想休息一会儿——
“好了,进入实验室吧......”
对于影原的话,后辈点了点头。
就这样,2个人躲在了实验室里——
“啊......为什么,会发生这种事......”
在黑暗的实验室里,2个人躲在长桌下面。
那样待到什么时候才好呢,简直无法打开展望——
“啊,我不想死......我不想死在这种地方......”
“我也是!啊,我想见老婆......”
“你,还行吧!我这个年纪还是处女啊!”
“那,就算你这么说......”
影原的剑幕让后辈退缩了。
“至少在最后,选择看起来很温柔的黛博拉......”
后辈说出了既不是开玩笑也不是真心话的话。
“真是的。你呢......”
知道了经常在电影里看到的,士兵想轻言轻语的心情。
我不是在开玩笑,而是想把恐惧和绝望从心底里分离出来。
“安全应该是万全的。可是,为什么......”
而且,从刚才开始在所内无休止地播放的古典音乐是什么。
影原虽然对古典音乐完全没有造诣,但不知在什么地方听起来很熟悉。
确实,须山博士在自己的研究实验室里经常播放的——
那时,后辈突然开口了。
“不管怎么样,黛博拉的逃跑都太同时了吧。
不会吧,有人引导了......”
“谁,是谁啊......?”
须山博士的脸,浮现在影原的脑海里。
但是后辈好像没有特别的答案。
“那种,我不懂哦。访客......之类的?”
“喂,你。我现在在做可怕的想象——”
但是影原的话,在那里飘到了空中。
脚步声越来越近了。
那个脚步声在实验室前停了下来——
“............!!”
两人慌慌张张地闭上了嘴。
轻描淡写地缓解的恐惧和绝望感膨胀起来,甚至流下了眼泪。
咽下流出的呜咽声,影原拼命地捂住自己的嘴。
到底,为什么自己会变成这样——
研究室里,有人进来的迹象。
两人的紧张达到了顶峰的瞬间——
“已经没事了,我来救你了!”
低沉的声音回荡在研究室。
“成功了!我在这里,救救我!!”
后辈发出了喜悦的声音,从桌子下面跳了出来。
但是,在那里的声音的主人是――
是拥有闪闪发光的翅膀的鹦鹉黛博拉。
“啊,啊啊啊......”
在异形怪物面前,后辈被甩了。
“莫代乔乌布达!塔斯克尼基塔佐!
鹦鹉黛博拉咧嘴一笑,再次重复了那句话。
然后,扑向后辈研究员。
“嗨......啊啊啊!!”
转眼间他被推倒了,然后被黛博拉干了。
热软的阴道肉紧紧包裹着阴茎。
在那上等的名器面前,他立刻提高了声音——
“呜呜......”
砰的一声,精液涌入阴道内。
鹦鹉型的黛博拉发出咯咯地发出高亢的笑声。
就这样上下摆动腰部,毫不留情地侵犯捕获的猎物——
影原目瞪口呆地看着后辈被凌辱的样子。
但是渐渐地,我觉得这是一个机会。
“嗯,现在......”
鞭打着颤抖的腿,影原从桌子下面走了出来。
虽然应该能听到声音,但是奥姆黛博拉沉迷于干后辈。
仿佛是好机会,影原匆匆忙忙地逃跑了。
“对不起,我没办法......”
虽然很可怜,但他只能就这样被干到死。
像自己这样的人,也不可能救他。
抛弃了后辈的影原,直接离开了实验室——
然后刚走到走廊,就不幸遇到了1个黛博拉。
“嗨......啊啊啊!!”
影原不由自主地发出了高亢的尖叫。
那个黛博拉是——“瓦吉纳·丹塔塔”。
用那个阴道品尝男性器官,最后用獠牙咬断的凶恶的黛博拉。
绝对不想见面的对象,最重要的是——
为什么自己总是这么倒霉——
“瓦吉娜·丹塔塔”认出了影原的身影,慢慢地靠近了。
那张端正的脸上露出了嗜虐的微笑。
“这,别过来......拜托......”
虽然想逃跑,但是脚往前一动不动。
摇摇晃晃地往后退,后背撞到了墙上。
在那样的影原的眼前,“Vagina・Dentata”迫在眉睫——
伸手去拿裤子和内裤,露出了他的男性器官。
从后辈被鹦鹉型黛博拉袭击的时候,肉棒就已经勃起了。
俯视着那个,“瓦吉娜·丹塔塔”咧嘴笑了。
影原的脑中,巨大的绝望和一点点的期待来来去去——
“啊,啊啊啊......”
以这种形式,竟然失去了童贞——
不,死前失去童贞本身是值得欢迎的。
但是,精被榨干之后——这个黛博拉,把男性器官——
“呀,请别这样......拜托了......”
恳求没有意义,对方本来就不理解语言。
“Vagina・Dentata”将下腹靠近他的阴茎——
然后整个阴道都滑了出来,一下子把阴茎吸了进去。
“啊,啊啊啊啊~~!!”
吮吸肉棒,热乎乎的柔肉。
内壁起伏,妖冽地收缩着――
他的东西是第一次体验女性的生殖器。
那也是,吞噬任何男人的精的极品名器――
“这样啊!这样啊......!”
下一刻,他轻而易举地射了。
第一次性交感动,那种快感甚至流下了眼泪——
砰的一声,把精液灌进了人外的阴道里。
30分钟后,咬断自己的肉棒,进入夺走生命的魔性阴道——
“须山博士……! 请救救我,须山博士……!”
在黛博拉横行的研究所里,仲原一边上气不接下气,一边东躲西藏。
他丝毫没有想到,自己正拼命想要依靠的须山博士,才是这一切的罪魁祸首。
直到现在为止,仲原所做的一切,不过是听命行事,一味地为他效劳。
当然,他给的那点“辛苦费”(名义上是报酬,其实是贿赂)也很有吸引力——
但最让人欲罢不能的,是他提供的那一桩桩与黛博拉交合的机会。
到头来,他也参与了须山的计划,把事态推到了如今这一步——
只不过,这一切都不是仲原所能意识到的。
同事的保安们,也一个接一个被“湄公河食人植物”吞噬殆尽。
那只恐怖的黛博拉,突然闯进了他们所在的休息室。
同事们一个个被捕蝇草夹住,掉进猪笼草里——
在接连成了食虫植物的饵食之中,好不容易只有他一个人逃了出来。
然而,很快仲原就明白,自己身处的状况依然绝望至极——
“明、明明军队都来了……为什么会变成这样……”
活人、死人,还有黛博拉,在视野里出现又消失。
想要去依靠尚且活着的谁,可那些人很快也被黛博拉给解决了。
有人被凌辱,有人则只是被杀而已。
有人被残忍地扯下头颅,有人被消化液浇得浑身融烂——
既然早晚要死,他可不想死得那么悲惨、那么痛苦。
至少,想在做个好梦、尝到一丝美妙之后,再去那个世界——
“哈……哈啊……谁来,谁来救救我……”
毫无目标地,仲原只是一味狂奔。
研究所内循环播放的古典音乐,此刻听来刺耳至极。
正门大厅那边,已经彻底不行了。
一开始他是朝那边跑的,但那边的黛博拉实在太多。
真要能活命,也就只能从黛博拉的搬入口那一侧逃了。
然而,距离太远,而且他手里只有配发的一支手枪。
这种玩意儿根本不可能解决问题,这一点他自己也很清楚。
他喘着粗气,转过走廊的拐角——
“那、那是什么……!?”
几名士兵正在开火,他们射击的对象是——
一种几乎填满整个走廊的黏液状生物。
褐色如鼻涕虫般的黏肉,“啾噜啾噜”地从走廊尽头涌来。
在那一团黏肉当中,可以清楚看见无数的白骨混杂其中。
甚至还能看到刚刚被吞噬、正在消化中的人类身影——
“啊、啊啊啊……”
陷入恐慌之中,那名士兵一边朝逼近的黏肉开枪——
一边后退时被自己的脚绊了一下,当场摔倒在地。
随之而至的,是那团黏体生物——变形虫型黛博拉“啾噜啾噜”地逼近。
“咿呀啊啊……!!”
他拼命扣动扳机,但在巨大变形虫面前,这点攻击根本起不了作用。
就这么眼睁睁看着士兵的身体,“咕唧唧唧……”地被黏肉整个吞没。
“呀啊啊啊~~!!”
起初,从他嘴里迸出的,是惨烈至极的悲鸣。
但那叫声却很快变成了甜腻的呻吟。
他被那团黏肉吞入体内,一边被溶解,一边被凌辱。
“啊、啊啊啊……”
看着这副光景,仲原不禁浑身战栗。
就算再舒服,他也绝对不想落到那种下场。
他猛地转过身,撒腿就朝相反方向拼命逃去——
“哈、哈啊……须山博士,你到底在哪儿……?”
仲原已经完全不知道自己究竟正往哪里跑。
他只是被恐惧驱赶,一路朝稍微不那么嘈杂的那一侧,也就是悲鸣和枪声较少的方向跑去,冲进了中庭。
然而,那里——
“这、这是……?”
中庭里,满是色彩斑斓的花与植物——
以及数不清的人体装饰。
人的身体被整齐地排成一列一列,美丽的花朵与藤蔓缠绕其上。
那景象犹如某种先锋艺术的装置作品。
而在这片恶梦般的庭园中伫立着的贵妇人——
正是花之黛博拉,“威尼斯庭师”。
“咿……! 啊、啊啊啊……!!”
被恐惧驱使,仲原朝“威尼斯庭师”开枪。
然而,一条迅猛伸出的藤蔓抽在他的手臂上,把手枪打落在地。
“啊……呜、啊……”
在他还愣神的时候,那朵吸食精液的妖花“嗖嗖”地朝他探出——
但仲原逃命的动作,比那妖花快了一线。
他转身背对黛博拉,如同脱兔般逃离了那片庭园——
“不行了,我受够了……为什么,为什么会变成这样……”
仲原一边哀号,一边脚步踉跄地走在昏暗的走廊上。
这里,就是地狱。
他已经只能选择在这里等死。
问题只是,自己会死在哪一种黛博拉手上而已。
“啊啊……为什么,为什么会这样……”
他一边流着眼泪,一边到处乱窜,最后冲进了类似单人牢房的地方。
在那里——竟然有一个和地狱完全不相称的修女。
修女看见仲原,露出温柔的微笑——
然后,如同邀请一般张开了双臂。
甜腻的香气轻轻飘来,从鼻腔直冲脑髓,让人神魂颠倒——
“啊、啊啊啊……”
在那召唤之下,仲原晃晃悠悠地朝修女走去。
他脑子里已经只剩下那份慈爱的拥抱。
修女袍前襟敞开,里面密密匝匝的触手暴露在空气中。
然而他却已经不再感到恐惧。
于是——
“哈呜……”
仲原就这样扑进修女的怀抱。
然后,他心甘情愿地接受了那甜蜜的拥抱。
他的身体被修女袍包裹,无数触手“啾噜啾噜”地缠绕上来。
触手甜腻地在他全身爬行,滴落着消化液,又不断抚弄他的阴茎——
“啊啊啊……”
在恍惚与安心之中,仲原一遍又一遍地射精。
直到他的身体被“威斯敏斯特的圣女”彻底溶解为止——
“那么……请根据以上条件,预估一下黛博拉今后的大致繁殖数量。”
隔着电话,铃冈用平静的语调说着。
他通话的对象,是与他交情已久的桑田教授。
桑田教授,是国内个体群生态学领域屈指可数的权威之一。
“你这么突然问,我也很难说啊,还得看其他条件怎么叠加。
生物个体数的增加,一般用 dN/dt = rN(1 - N/K) 这个式子表示——”
“反正这些数据不会对外公布,粗略估算就行。
刚才那组条件下,大概多久黛博拉和人类的总数会发生逆转……?”
桑田教授沉默了片刻,随后完成了计算。
“在忽略各种条件影响的粗略计算下的话……
大约在10个月到一年之间吧。”
“原来如此……劳您费心了,真是过意不去。”
铃冈简短地道了谢,挂断了电话。
随后他坐回椅子,深深吐出一口气。
“须山博士,这就是你的真正目的么……
虽然早就觉得你在策划些什么。”
“咚、咚……”有人粗暴地拍打着门板。
看来黛博拉的群体,已经逼近他坚守的这间房间。
他把桌子和行李堆在门前,做成临时路障——
可在黛博拉的力量面前,这点阻碍根本起不到什么作用。
“下周要搞个很有趣的活动,我一定要你来见识见识——”
收到须山这样的邀请,铃冈才来到研究所。
然后,没过多久就爆发了这场大骚动。
就算不听那响彻所内的《弥赛亚》,他也立刻就能猜出是谁干的。
“这版本的演奏,恐怕是72年的里希特吧……
不过就我个人来说,更偏爱阿农库尔那一版。”
铃冈并不觉得须山是怀着恶意,要把自己害死。
这多半是他式的“友情表达”。
从邮件内容来说,他并没有说谎,也没有半点虚假。
“我和须山博士,果然还是合得来的啊……”
铃冈的父亲,和他一样,是一名精英官僚。
优越的家庭环境,优良的教育,优异的成绩,最终以首席身份入省。
此后他在仕途上一往无前,走到如今这个位置。
从学生时代起,他对那条早已铺好的轨道,连一点反抗心理都没有。
他从小就坚信,自己会肩负起这个国家的未来。
在他看来,那是一种健康的精英意识。
他想成为弱者的靠山,阻挡恶者的去路,做一个公正的官僚。
但与此同时,铃冈心里也藏着一种奇怪的性癖——
那一切,始于小时候把飞虫抓来扔进蜘蛛网里。
对许多顽皮男孩来说,这大概都是颇为熟悉的残酷恶作剧。
然而,当蜘蛛用黏丝把网中飞虫团团裹住的那一幕——
当时还是小学生的“我”,却只觉得下腹一阵悸动。
那毫无疑问,就是性冲动的萌芽。
自那之后,铃冈就会因为“生物被捕食的场景”而兴奋。
一看到飞虫,他就会把它们扔进蜘蛛网。
他养了银龙鱼,又拿金鱼喂它吃。
他在网上搜索各种捕食视频。
理所当然,他也学会了一边看这些,一边自慰。
若是被别人知道了,他一定会被看作“虐待狂变态性欲者”。
后半句他并不否认,但前半句却恰好相反。
铃冈始终把自己投射到“被捕食的一方”。
在幻想中,他被蜘蛛袭击,被黏丝缠绕——
被蛇紧紧缠住,被整个人吞下——
他就是在这种幻想里,填补自己的欲望。
黛博拉的出现,对这样的铃冈来说,无异于一记重击。
那是会凌辱人类、捕食人类的存在——
在他眼里,黛博拉简直是站在人类之上的绝对者。
然而就算这么想,他也没什么可做的。
他没有办法接近黛博拉,而且他还有身为官僚的理想。
大概,这就是他和须山博士的差别所在——
铃冈真心地羡慕须山那份行动力。
身后传来门板被撞破的声音。
无数的气息与脚步声,异形的妖女们蜂拥而入。
“那就欣然接受你们的招待吧,须山博士。”
“来吧,要让哪一只黛博拉来好好享用我呢——”
铃冈那带着愉悦的声音,渐渐消散在黛博拉的群体之中。
我从打盹中醒了过来。
外面,不知为何非常吵闹。
这个房间虽然安静,我也不讨厌,但还是想出去散散步。
我走出了房间。
“那家伙……是未知种(Unknown)!”
“开火! 开火——!!”
人类们的大嗓门。
他们“砰砰砰”地朝我开枪。
虽然不疼,但有一点扎扎的。
我伸出手,朝那些人类抓去——
然后把他们拽成了碎片。
人类们很快就被弄得四分五裂。
总算是清醒了一点。
再稍微逛逛这栋奇怪的房子吧。
我也稍微记得一些以前的事情。
我以前也是人类。
是一个有钱的人家的女儿。
住在海边一座闻起来带着潮味的大宅子里。
我没有朋友。
因为我很有钱,所以大家都讨厌我。
所以,园丁的儿子鲍比,是我唯一的朋友。
鲍比不能违逆我。
因为他父亲是受我父母雇佣的。
“她要过来了……开火!”
“步枪子弹不行!得用更大的火力——”
人类每次一看到我,就会大惊小怪。
还有些人类会用那种扎扎的枪朝我射击。
我很生气。
于是我伸出了很多很多只手,把他们全部抓住。
因为肚子饿了,我就决定一个一个把他们吃掉。
第一个人类,被海葵从头一下子整个吞掉。
第二个人类,被水母裹住,“咕唧咕唧”地溶解。
第三个人类,在被章鱼的触手紧紧缠住的同时,“咕咚”一口吞下。
至于第四个人类……
因为这个人类长得有点像鲍比,我决定先不吃他。
“咿呀……”
我用许多只手,不停地摆弄那个像鲍比的人类的身体。
然后,他的小鸡鸡就鼓鼓地变大了。
人类为什么会把小鸡鸡弄大来着……?
哦,对了,我想起来了。
有一次因为我的恶作剧,鲍比掉进池塘里。
没办法,我只好在浴室帮他把身体洗干净。
在帮他洗小鸡鸡的时候,小鸡鸡就鼓鼓地变大了。
我用很多肥皂帮他洗,小鸡鸡就流出了白色的尿尿。
觉得很好玩,我就继续对他的鸡鸡恶作剧。
鲍比撒了好多好多白色的尿尿,最后瘫软在那儿。
“哈呜……啊、啊啊啊……!”
我用章鱼的手,拼命摆弄人类的小鸡鸡。
把它卷得严严实实的,用吸盘“啾啾”地吸着……
不一会儿,他就像鲍比那样,立刻撒出了白色的尿尿。
“呃……呜呜呜……”
在我的众多手掌中,人类浑身抖个不停。
因为很好玩,我又继续对他的小鸡鸡恶作剧。
那个像鲍比的人类撒了很多很多白色的尿尿,最后瘫软在那儿。
因为我肚子饿,就把那个家伙美美地吃掉了。
“别、别过来——!”
“增援,快叫增援……! 啊啊啊——!”
吃了很多人类之后,我又想起了不少事。
那时候在浴室里,我对鲍比小鸡鸡恶作剧的事情,被格雷格看见了。
格雷格是所有佣人里最年轻的学徒。
一边上高中,一边在这里打工,几乎算是大人了。
就是那个格雷格,来拜托我帮他洗小鸡鸡。
他说他的小鸡鸡脏了,希望我能像给鲍比洗那样,帮他洗干净。
于是,我也帮格雷格洗了小鸡鸡。
结果,他也立刻撒出了白色的尿尿。
明明是个成年人,却连自己的小鸡鸡都不会洗……
我有点生气,就用牙刷“刷刷刷”地刷他的鸡鸡。
格雷格一边发出奇怪的声音,一边一遍又一遍地撒白色的尿尿。
“呃呃……呜、呜啊啊啊……!!”
我也同样抓住了眼前的人类小鸡鸡,给他用力“刷洗”。
像刷格雷格的小鸡鸡那样,用水母和乌贼的触手好好刷洗。
人类发出奇怪的声音,一次又一次地撒出白色的尿尿。
过了一会儿,不管怎么洗,他都再也撒不出白色的尿尿了。
觉得没意思了,我就让海葵吃掉了他的小鸡鸡。
因为人类哭得太吵,我索性连他的头一起吃掉了。
——自那以后,过了好几年。
我在海边散步的时候,发现了一个奇怪的生物。
像蚁蟥,又像毛毛虫——怎么看都是个下流的生物。
我把那家伙带回了宅子里的小屋。
为什么呢?当然是为了用来自慰。
然后,当我正准备让那生物爬到自己那里时——
那家伙竟然直接钻进了我的女人那里。
当然,我当场慌了神,吓得直手忙脚乱。
我当时打算编个肚子痛之类的借口,去找医生——就在那一刻。
我感觉到自己,和钻进阴道里的“那个东西”,融为了一体。
之后,我把鲍比骗到小屋里,对他为所欲为。
在把他的精液榨干之后,我从阴道把他整个人吞进了体内。
紧接着,我又把格雷格叫到小屋里,对他为所欲为。
在把他的精液榨干之后,我从阴道把他整个人吞进了体内。
所有人所有人,我都凌辱了。
所有人所有人,我都整个人吞掉了。
所有人所有人,所有人所有人。
所有人所有人所有人所有人所有人所有人所有人所有人所有人所有人所有人所有人——
“咿呀……! 怪、怪物……!”
“这种东西……根本打不赢啊……呜哇啊啊!!”
人类已经完全丧失了斗志。
但这并不代表,我打算放他们一马。
我伸出触手,抓住了六个活着的人类。
对了,就用这六个人来玩个游戏吧。
我用触手撕碎他们的衣服,把他们剥得精光。
然后,开始用触手摆弄他们所有人的小鸡鸡。
六个人的小鸡鸡,很快就全都硬梆梆地立了起来——
“啊、啊呜呜……!”
这时,一个人类率先射了出来。
他的精液“扑哧扑哧”地弄脏了我的触手——
好,犯规了,这个人类游戏结束。
我把撒了精的人类撕成了七块。
少了一个,剩下五个。
就用这五个人来玩“忍耐比试游戏”吧。
我让他们的小鸡鸡,分别被不同的嘴巴含住。
第一个,是海葵的嘴巴。
里面软塌塌地不断蠕动,慢慢刺激小鸡鸡。
第二个,是水母的嘴巴。
整顶伞状身体“咕唧咕唧”地运动,让小鸡鸡很舒服。
第三个,是章鱼的嘴巴。
不断“啾啾”地吸吮,从小鸡鸡里吸出精液。
第四个,是海星的嘴巴。
“姆咕姆咕”地含住小鸡鸡,一边咬一边揉。
第五个嘛……有点想不到了,那就用海天使好了。
让那触手状的捕食器官,把小鸡鸡整个包裹起来。
没有第六个人,倒反而刚好。
那么,游戏开始。
含住小鸡鸡的这些嘴巴“咕唧咕唧”地动起来,不停刺激那玩意儿。
五张嘴一起猛地含吮,让每根小鸡鸡都舒服到不行——
“啊呜呜……”
“呜、啊啊啊……”
人类发出可怜的声音,开始在快感中扭动。
来吧,看看谁会第一个尿出来呢——?
“哈呜呜呜……!”
被水母的嘴巴“咕唧咕唧”伺候的小鸡鸡,很快就射了出来。
他的身体一阵一阵地颤抖着,朝水母的身体里“扑哧扑哧”地喷精——
一副很舒服的表情,压根不知道自己接下来会怎样。
好,这个人类游戏结束。
含住小鸡鸡的那只水母的伞状体膨大起来,一口把他整个吞了进去。
转眼间,他就被包裹进那半透明的伞盖里。
“救、救命……啊啊啊!!”
随后,水母开始“咕唧咕唧”地消化。
没过多久,他的身体就在水母体内彻底融化了——
“怎、怎么会……”
“呜……啊啊啊……”
剩下的四个人,在被小鸡鸡弄得很舒服的同时,脸色发白。
大家都很聪明,似乎明白了游戏规则。
只要撒了,就算游戏结束,会被美味地吃掉。
所以,必须努力忍住。
“唔、呜呜呜……”
“为什么会变成这样……啊啊……”
他们一边呻吟,一边拼命憋着不让自己射。
那我就稍微把刺激再加重一点吧。
为了让他们更舒服,动作再快一点——
用褶皱,牢牢地缠上小鸡鸡——
“呜、啊啊啊啊……!”
接下来忍不住的是,小鸡鸡被海天使玩弄的那个男人。
他把大量精液射进那蠕动不止的捕食器官里——
看起来非常舒服呢,那就说再见吧。
“啊呜呜呜呜……!!”
从海天使头部蠕动伸出的捕食器官膨胀起来,把他整个包裹起来。
然后“啾噜啾噜”地把他一点点溶解——
转眼间,他就被那海天使拖进了体内。
现在,剩下三个人。
下一个会忍不住的是谁呢——?
我加强了“嘴巴”的吸附力。
紧紧黏在小鸡鸡上,“啾噜啾噜”地大力吸吮。
为了让他们更舒服,我轻轻地“姆咕姆咕”吸吮龟头——
再把像蘑菇伞一样的帽盖部分,“咕扭咕扭”地好好揉捏——
“不、不行了……啊啊啊……!”
被海星的嘴巴含住的那个男人,终于射了出来。
在“姆咕姆咕”蠕动的嘴巴里,他舒服得把精液“噗噜噗噜”全都射出。
好,他就此淘汰——
“呃……呜、呜啊啊!!”
从海星嘴里翻出来的,是外翻的胃。
这东西会贴在猎物身上,把其溶解——是我最喜欢的消化方式。
他被海星压在身下,外翻胃盖在了他的身上。
接着,他就这样被溶成一滩软泥,被海星消化了——
“呜、呃呃……”
“啊……啊啊……”
剩下的是两个人。
一个的小鸡鸡被海葵吞着,一个的被章鱼吞着。
“咕唧咕唧”、“扭扭动动”地不断给他们刺激——
“姆咕姆咕”、“咕扭咕扭”地收紧内部——
“这、这种……啊呜呜!”
最终,那个被海葵含住小鸡鸡的男人,率先射了出来。
他的精液“突突突”地喷在不断扭动的嘴里。
而在那之后,大约三秒钟——
“啊、啊啊啊啊……!”
被章鱼含着小鸡鸡的那个男人,也射了出来。
不过只差了那么一点点……但还是先在海葵那边射的人输掉了。
“不、不要……啊啊啊啊!!”
那只大海葵从他的脚开始,一点点把他吞进去。
不过,既然他是第二耐得住的人,就给个大大的服务吧。
我用海葵的触手,缠上他还保持着硬度的小鸡鸡。
就这样,一边用触手“咕唧咕唧”地揉弄——
“哈呜呜呜……!”
没一会儿,他的精液就“噗噜噗噜”地又泄了出来。
一边消化他,一边一直玩弄他的小鸡鸡。
要让他一直舒服到最后,整个人都融化掉为止。
然后,最后剩下的那个人——优胜者,就给他特别大服务。
我会用24个小时,慢慢地把他溶解掉。
在他被消化的这段时间里,要好好地让他享受个够。
“咿呀啊……! 住手……啊啊啊!!”
我张大嘴,用章鱼的触手把他的整个身体拖进体内。
接着,在胃里“姆咕姆咕”地舔弄、啜吸。
他在快感的悲鸣中,一次又一次射精不止。
从现在起整整24个小时,这个人类都会不断体验到天堂般的滋味——
好了,有趣的游戏就到此结束。
精也吃了个够,肉也吃了个够,散步也散够了。
感觉吃的人类越多,自己的意识就越清醒。
差不多,是时候离开这栋建筑了——
“已经听不到枪声了啊……突入部队应该全灭了吧。”
我在自己的圣域——私人实验室内,监视着研究所中的情况。
可以看到许多士兵被捕食,还有许多士兵被活捉的画面。
他们的精液也会被榨干,成为增殖黛博拉的养分。
到这个地步,我已经不必再出手了。
接下来的一切,都交给黛博拉她们自己去完成就行——
当然,人类这一边也会祭出下一步手段。
下一次的攻击,必定会更大规模。
在前线与“访客”作战的精锐部队,肯定会被投入到这场镇压作战中。
然而等到那时候,这边的黛博拉也会增殖到更加庞大的规模。
在繁殖速度上,人类根本就无法与之相提并论。
再然后,就是大规模无差别轰炸。
但这里毕竟是军事设施,也配备坚固的地下掩体。
即便使用“掩体破坏者”之类的炸弹,对黛博拉来说也不会有什么显著效果。
接着是生物武器与化学武器。
这就完全不在话下了,作为科学家的我早就制定好对策。
由于她们的身体构造与人类截然不同,绝大多数化学武器都无法发挥效用。
而像黛博拉这种多样性如此之高的物种,也不可能通过细菌或病毒进行“一网打尽式”清除。
至于热核武器——
那的确会给黛博拉造成巨大的损失,但想做到根除根本不可能。
而且我早就调整过黛博拉的基因,让她们足以在核污染环境下生存。
更何况,当人类开始考虑动用核武时,黛博拉已经扩散到整个关东地区。
如今的军方与政治家,可没有把整个关东地区化作焦土的觉悟。
就算真的形成了“牺牲关东”的共识,到那时候黛博拉也早已席卷整个日本。
无论人类如何挣扎,黛博拉的繁殖速度都远远快于人类的决策效率。
这样一来,我的目的就已经达成。
日本将会成为黛博拉的领地,随后她们会进一步扩张到全世界。
这颗星球终将落入黛博拉的支配之下,而人类沦为下位存在。
当然,我并不担心黛博拉会把人类灭绝干净。
在理解“如果我们被灭绝,依赖生殖的人类也就绝了后路”的前提下,她们绝不会做出那种蠢事。
她们很快就会学会如何“适当地管理人类”——
伴随着高声回荡的《弥赛亚》,我的内心也高涨到了极点。
我切换监视画面,看到研究所各处都已进入交尾环节。
这正是阿鼻叫唤的快乐盛宴。
那些被判断为“不适合繁殖”的个体,基本都已经被捕食——
接下来,是为了黛博拉的未来而进行的繁殖活动。
而且她们的对象,是那些被允许加入对黛博拉特殊部队的精锐士兵。
想必能获得非常优良的基因。
另外,被选作交尾对象的,也并不只是军人。
在这座研究所工作的职员们,也无一例外成了黛博拉的猎物。
虽有些自夸的嫌疑,但这里聚集了日本各地最优秀的头脑。
他们同样会为黛博拉提供优越的基因。
与此同时,兵队蜂负责抓捕男性,将他们拖到蜂后面前。
奉献给蜂后的男性自然会成为她的交尾对象。
顺带一提,西方蜜蜂的蜂后在建立蜂巢之初,会与十五只以上的雄蜂交尾。
而雄蜂在与蜂后交尾时,会将所有精子全部奉献出去,交尾器也随之破裂而死。
如今正被蜂后榨取精液的人类,也将走上同样的道路。
此外,西方蜜蜂在一生中所产的后代,数量可达数万只。
而黛博拉的蜂后,其产卵数量还会远远超越这一数字。
兵队蜂自身是没有生殖能力的不育阶级。
但蜂后已经产下了数名预备蜂后——她们是未来的女王之女。
这些女儿也会从这里飞向四面八方,将势力范围扩展到全世界。
她们会在各地建立以蜂后为中心的共同体。
而其他黛博拉也会不断繁殖,让她们的多样性无限发展。
通过监控摄像头巡视研究所内部——
许多熟悉的职员面孔映入了眼帘。
他们无一例外都与黛博拉交合,将自己化作奉献精液的祭品,面露欢悦。
仲原正被“威斯敏斯特的圣女”拥在怀中,在温柔地消化。
被“阴齿(Vagina Dentata)”贪婪吞食精液、痛苦扭动的是影原。
至于所长,则被自己偏爱的“娃娃脸”用尾巴贪婪吸取精液。
他们的表情,无不被甜蜜的快感彻底融化。
所有人看上去都幸福至极。
这正是“被黛博拉管理的人类”未来的模样。
我至今为止,已经享受过和黛博拉在一起的各种乐趣。
这种幸福,理应为所有人所共享——
入口方向传来了好几个人的脚步声。
还夹杂着蛇形躯体在地板上爬行时特有的声响。
终于,黛博拉们也来到了我所在的实验室。
此时《弥赛亚》响起了反复高唱“哈利路亚”的乐段。
正是最高潮、至福的时刻——
“啊啊……终于,这一刻……”
那是我最倾注爱意的梅莉西娜。
在她身后,还跟着蛇仙女与化蛙。
她们带着妖媚的笑容,缓缓向我靠近。
“这样一来,终于——”
这一天终于来了。
我已经完成了自己该做的一切,再无任何遗憾。
来吧,就让黛博拉尽情品尝我吧。
要留我一命还是杀了我,全由她们的意志决定——
我这具渺小的身体,逐渐被汹涌而来的女体所吞没。
***西历2048年8月1日
在自异星生物研究所扩散至整个日本的大规模生化灾害中——
8月1日,联合国军认定无法再用常规武力平息。
日本被指定为隔离区域,事实上等同于国土被放弃。
随后,即便使用了热核武器进行焦土化作战,仍确认有强化型黛博拉存活并持续繁殖。
更有可能的是,强化型黛博拉会越过对马海峡与宗谷海峡,扩散至周边国家。
相关国家已被通报,要在沿岸地区更加彻底地推行清除行动。
然而许多专家学者表示,对于强化型黛博拉的扩散,恐怕已经无法阻止。
与此同时,普通的黛博拉在世界各地的数量也在增加,其受害者人数更是一日千里。
另一方面,“访客”的飞碟群数量正在逐步减少。
它们似乎正缓缓离开地球,但原因至今不明。
无论如何,黛博拉的威胁正不断压倒人类。
人们开始认真担忧起这颗星球的未来——
***西历2048年??月??日
“呜、呃……”
在昏暗中,我醒了过来——
这里是熟悉的私人实验室。
看来我并没有死。
黛博拉……为什么没有——
“梅、梅莉西娜……吗?”
偎在我身边的,是那具下半身为蛇体并带着双翼的黛博拉——
我最为宠爱的,梅莉西娜。
她对我露出妖媚的微笑,然后缓缓用蛇体缠上我的身体。
“你、你在……”
那厚重而有分量的蛇身,将我整个人卷进其中——
但此时,又有另一具蛇身从旁插了进来。
那是——蛇仙女。
她也伸出蛇体,绕上我的身体。
蛇仙女的蛇身缠进梅莉西娜的盘绕之中。
随后,她的身体用力一收紧,将我狠狠勒住——
“哈呜……”
于是梅莉西娜也不甘示弱,把自己的蛇身塞进蛇仙女缠绕的圈套里。
仿佛要从蛇仙女手中“抢走”我的身体。
“你、你们在干什么……给我停——呜啊!”
两条蛇身紧紧缠在一起,在我身体上不断扭动争抢。
沉重的蛇身“咕扭咕扭”地移动,时而勒紧,时而互相拉扯。
简直就像两个孩子为了抢玩具打起架来。
问题在于,那“玩具”是我——
而争抢的两位,拥有足以轻易把人类压死的力量。
“停、住手……呃、啊啊啊……!”
两具蛇身一起夹紧,让我的全身被牢牢挤压——
在这种状态下,被狠狠地左右拉扯。
但更糟糕的还在后头。
又有一名蛇妖女从地板上爬了过来——
“怎、怎么会……美、美杜莎……”
美杜莎——不仅下半身,连头发都化作无数蛇的黛博拉。
她滑入缠斗中的梅莉西娜与蛇仙女之间。
并用自己的绿色蛇身插入那两重蜿蜒的盘绕圈当中——
然后,她柔软的胸部猛地压上了我的脸。
“呜……姆噢……!”
这是美杜莎拿手的“乳房窒息”折磨。
我浑身颤栗,同时尝到天堂与地狱的味道。
不仅脸被胸部的深沟紧紧压住,全身也被三具蛇身层层缠绕。
尽管我相信她们多少会注意不要把我压扁——
但这种贴合感与压迫感仍然强烈得惊人。
“呜……呃呃……!”
我把头深深埋进美杜莎柔软的胸部里,痛苦地呻吟。
于是梅莉西娜仿佛要反击似的,从背后紧贴上来。
她的胸部贴上我的后脑勺。
两对乳房前后夹击,把我的头紧紧夹在中间——
“呃……唔、啊啊啊……!”
不甘落后的蛇仙女也凑了上来——
我整颗头被三位妖女的六只乳房“咕扭咕扭”地挤压。
与此同时,三具蛇身把我的身体卷得严严实实,缠住手脚,疯狂揉搓。
“呜噢……啊、啊啊啊……!!”
那感觉简直像是溺在蛇身组成的漩涡里。
蛇身在全身游走、缠绕、勒紧、拉扯。
而已经勃起的阴茎,也很快成为她们蛇身的目标。
梅莉西娜的蛇身轻柔地缠上我的那里。
那条蛇身温柔地“咕扭咕扭”揉弄着——
然而蛇仙女的蛇身忽然一把缠上龟头。
她就这样把我的阴茎从梅莉西娜手中“抢走”——
宛如虐待一般,用蛇身将其紧紧勒住。
“呜啊……哈呜呜……!”
我的头被无数乳房包裹,而下身则被不断袭来的刺激折磨得难以自持。
接着,美杜莎的蛇身也伸了过来,“咕扭咕扭”地拉扯我的阴茎。
梅莉西娜自然也不会坐视不理,三条尾巴缠绕在一起,将我的阴茎卷在其中。
蛇尾互相抢夺我的东西,时而绞紧、时而拖拽——
“哈呜呜……!”
我终于忍不住,把精液射在了梅莉西娜的尾巴上。
整个人被三具蛇身埋得严严实实,我在其中拼命颤抖,精液“突突”地喷涌而出——
真正的地狱,从这里才刚刚开始。
三条蛇尾把阴茎三重缠绕,又勒又揉,简直将之揉成一团。
蛇形的黛博拉们争先恐后,想把这根男性器官占为己有。
“呜啊……啊啊啊啊~~!!”
我在极致的快感中抽搐,把精液不停地洒得到处都是。
三具蛇身仍旧不断扭动,肆意蹂躏我的身体。
阴茎也被三条尾巴“揉捏”、勒紧——
“呜啊……啊啊啊啊~~!!”
我在这种折磨与快感中,一次又一次射精。
那感觉就像天堂与地狱轮流席卷全身。
在六只柔软乳房的包裹里,我因缺氧而发昏,一边在快感与痛苦中挣扎——
“啊、啊呜呜……”
最后,裹在层层蛇盘中的我终于失去了意识。
***西历2048年??月??日
“呜……”
不知又过了多久。
我再次在研究实验室里醒来。
看来我的命依然无恙,甚至似乎还被补充了营养。
为什么黛博拉们没有把我当成食物?
此时,我注意到黛博拉们一个奇怪的举动。
她们竟然拿起注射器,给自己注射“混合药剂”。
然而那药早就已经投放完毕,如今已毫无效果。
对这行为的含义,我心里有了数。
她们在追求更进一步的进化——
“这样啊……所以才留着我……”
对黛博拉来说,我是能带来进化的存在。
正因为如此,她们才不会轻易取我的性命。
聚集在我身边那些没用的纸张、损坏的实验器具,恐怕也是出于这种需求。
她们是在用自己的方式催促我,“利用这些东西让我们继续进化”。
“呜……是梅莉西娜啊……”
只凭地板上爬行时拖曳的声音,我就能分辨出是谁。
察觉到我醒来的梅莉西娜,慢慢爬了过来。
她把身体靠在我身边。
然后,用蛇身缓缓地将我卷起——
那正是温柔的怀抱。
在她的蛇盘之中,我的那里很快膨胀起来。
当肉棒顶在她的下腹时,她“咯咯”一笑——
“啊……呜呜……”
随后,梅莉西娜把我的肉棒引向自己的肉穴。
我的那里,被温暖又柔滑的内壁紧紧包裹——
“哈呜呜……”
那温柔的蠕动,是从肉穴中传来的。
梅莉西娜的肉壶,给人一种恍惚又安心的触感。
她温柔地温暖着阴茎,慢慢细致地揉弄——
她不会粗暴地把我推向极限,而是如糖蜜般缓缓引导。
“啊啊……好舒服……”
看着我陶醉的表情,梅莉西娜缓缓地把湿润的双唇贴了上来。
我就这样躺在她的蛇盘里,一边享受甘美的亲吻,一边完全把身体交给她。
那正是一份赋予极致快感的至福拥抱。
柔嫩的肉壁缓缓蠕动,把我的那里轻柔地揉开。
在她体内,我的阴茎似乎都要融化掉——
“呜、啊啊啊……”
我就这样,在梅莉西娜的肉壶里放出了精液。
那一刻的射精,好似连脑袋都要融成浆水。
我一边品味着她的舌头与嘴唇,一边把精液献给那温暖的阴道。
而就在我把最后一滴精液全部射空的瞬间——
“呜……哇!”
我只觉得全身被黏糊糊的触手缠住——
紧接着,一股强大的力道把我从梅莉西娜身边硬生生拽开。
“斯、斯库拉……?”
把梅莉西娜一把推开的,是斯库拉——触手类型的黛博拉。
她的触手缠住我的全身,将我牢牢地抱在怀里。
然后,她把自己的下腹靠向我的肉棒——
“啊、啊啊啊……”
一条又一条章鱼触手,从她的阴道里“咕噜噜”地爬出。
它们像捕食一样,缠上我的阴茎。
光是这一步,给阴茎带来的快感就已经相当惊人。
当年把逃兵当做饵料喂她时,许多人光靠这一招就当场射了。
“哈呜……啊呜呜……”
触手像是在确认硬度般盘住阴茎。
随后,“咕唧咕唧”地把它往阴道里拖。
龟头,随后是杆身,全部被斯库拉的肉壶一点点吞进——
“哈呜呜……!!”
那炙热而狭窄的阴道里,将阴茎紧紧含住。
无数触手在其中蠕动,是一种魅惑无比的肉壶。
那些妖娆的触手缠上阴茎,游走,勒紧。
龟头也好、冠状沟也好、从根部到杆身,都被触手“咕唧咕唧”地揉弄玩弄。
“哈呜呜……!”
若不是刚才被梅莉西娜先弄到一次,我肯定已经支撑不住了。
但斯库拉的阴道还有一招,足以让任何男人当场缴械——
“呜、啊……啊啊啊!!”
终于,那招开始了。
无数触手密密实实贴在龟头上,“咕唧咕唧”地蠕动着摩擦——
它们扭动、游走、盘绕——
那可怕的快感让我的腰不受控制地颤抖——
“呜、啊啊啊啊……!”
我转眼又把精液射进斯库拉的触手肉壶中。
她用触手把我牢牢抱住,脸上浮现出满足的笑容——
“哇……!”
这时,又有另一位妖女插了进来——蛇仙女。
她立刻用蛇身把我卷住,“咕扭咕扭”地紧紧勒住。
接着,以无法想象的速度把阴茎塞入自己的肉壶——
“啊……呜呜……!”
蛇仙女的肉壶紧得惊人。
这也难怪,她的阴道里有一圈一圈的肌肉环。
这些肌肉环,她都能凭意志分别自由操控。
从入口到最深处,想什么时候勒紧、什么时候放松都由她决定——
“哈呜……啊、啊啊啊!!”
蛇仙女运用那些肌肉环,熟练地收紧我在她体内的阴茎。
有时放松,让内部像波浪一样收缩,带来类似揉捏的刺激。
有时又“咕咚”一下把整个通道绞紧,带来极致的挤压感——
“呜……啊呜呜!!”
在这种反复的“绞紧”下,我很快就举手投降。
大量的精液被奉献给了蛇仙女的肉壶——
“哈……哈啊啊……”
连续被三名不同的黛博拉凌辱,我的意识已经朦朦胧胧。
然而,还有更多的黛博拉朝我涌来。
她们顺着本能的繁殖欲,对我展开轮番的侵犯。
她们用各种各样的生殖器包裹我的阴茎,给予极致的快感,从而榨尽我的精液。
一次又一次被迫射精,直到阴茎完全软下——
“呜、呜呜……”
她们便会通过浓烈的接吻,将自己的唾液灌进我口中。
那些唾液里充满了信息素和催情成分——
于是阴茎又立刻恢复了精神。
而后,我的肉棒又将成为黛博拉们繁殖的祭品——
“库尔斯克的女王蜘蛛”并非用丝囊,而是用交尾器侵犯了我。
内部像别的生物一样“咕咕”地收缩,深处的嘴唇般器官包裹住了龟头。
我不堪刺激,将大量精液奉献给了女王蜘蛛。
“娃娃脸”咧嘴露出笑容,用尾巴残酷地折磨我那扭曲的身体。
在行动被完全封锁的情况下,一次又一次被吸精腔含住,不断把精液吸得一滴不剩。
“美杜莎”那肉壶就像无数蛇在里面狂舞,将我的阴茎整个吞下。
而在她的阴道深处,似乎又长出了无数蛇舌般的器官。
阴茎在那肉壶中被“咕唧咕唧”地缠绕、舔遍——
我发出狂喜的悲鸣,把精液毫无保留地全部射了进去。
“威尼斯庭师”则用长在胯间宛如花朵的榨精器引诱我。
内部是湿润的褶皱,紧密地贴着我的阴茎——
在那近乎融化般的快感中,我的精液被吸得一滴不剩。
“化蛙”的卵,多次多次榨干了我的精液。
有时,我也会和她那生殖器直接连接。
内部从最深处开始全都是滑腻的黏膜,内壁激烈地蠕动,快感强烈得不可思议。
我用发飘的声音呻吟着,把精液射到足以触及子宫卵的地方。
还有化蛙的女儿们。
她们用泡沫将我的全身包裹起来,再模仿我们在实验时看到的产卵行为。
六只化蛙贴在泡沫里的我身上,“咕唧咕唧”地活动着手脚。
那感觉仿佛全身都被洗刷殆尽,是恍惚到极点的享受。
随着我逐渐融化,我一次又一次地将精液射入泡沫蛋中。
即使是最凶残的掠食者,也没有一个人试图伤害我。
他们只是贪婪地想要我的精子,并没有给我带来任何痛苦。
我明白他们想要什么。
于是我照做了。
大部分设备都无法使用,但有很多废弃的化学药品和组织样本。
凭借黛博拉基因的灵活性,我或许可以利用它们做很多事情。
我也按照要求提供了我的精子。
我被黛博拉和其他人轮奸,我的精液被一次又一次地榨干。
在这个我实现了目标的世界里,我将继续与黛博拉交合。
就这样,我的野心,我卑微的梦想,都实现了。
*** 年 - 月 - 日
强化后的黛博拉遍布世界各地。
在一些地区,她们已经开始建立自己独特的文明。
人类,曾经的地球统治者,如今别无选择,只能臣服于黛博拉的统治。
人类的世纪已经结束,黛博拉的世纪已经开始。
没有人知道,这一切的开端,竟是一位科学家的疯狂之举。
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