再发一个 求后編

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夜猫子
再发一个 求后編
おにいちゃんの愛し方~前編~ 
時は10月上旬。世間ではそろそろ運動会が終わり、夏の暑い日ざしも薄れ、少しずつ冷たい風が吹き始める頃だ。この頃は気温も不安定で、そのためしばしば体がその変化についていけないことがある。その結果として人間は体調を崩すのであるが……どうやらこれに関しては、俺も例外ではなかったらしい。
目が覚めたときから猛烈な体調不良に見舞われた俺は、学校を欠席することを余儀なくされた。もう少しで皆勤賞をゲットできたんだが……仕方ない、これも天運と思って諦めるしかないだろう。それよりも今はこの風邪を治すことが先決だ。俺は親に頼んで学校に連絡を入れてもらうと、早々と眠りに落ちようと布団に潜り込んだ。
何やら下が騒がしくなってきたようだが、既にうとうととしていた俺にはそんなことどうでもよかった。その騒がしさは俺の睡眠の妨げにはならず、俺はあっという間に深い眠りへと落ちていった。

☆         ☆         ☆

「ん……ふあああああぁ……」

目が覚めると、もうすでに空は赤く染まっていて薄暗くなり始めている頃だった。時計で時間を確認すると16時27分。昨日の夜寝たのが1時だったから、朝起きていた時間を加味してもざっと15時間程寝ていたことになるらしい。
「ああ…我ながらよく寝たもんだ」
 ゆっくりと上体を起こす。朝に感じていた猛烈な体調不良は、体のだるさを除いて殆ど消えてしまっていた。どうやら単純に疲れが溜まっていただけだったらしい。睡眠時間を削ってゲームをすることはよくないことだと学習するいい機会になったようだ。これからは勉強時間を削ってゲームをすることにしよう。
「……そういえばそろそろあいつが帰ってくる頃かな……」
 「あいつ」とは、俺の妹である美由のことだ。客観的に見ても恐らくは可愛い部類の顔に入るし、気立てもそこそこ。頭もいいし、仕事で家を空けがちな親に代わって家事もこなすことが出来る、自慢の妹なのだが……一つだけ問題がある。
 あいつは俺に懐きすぎているのだ。それも異常なほどに。何しろ小さな頃に喋った「大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになる」という、笑って済ます思い出のような言葉を未だに本気で実行しようとしているのだ。六法全書を読みふけったり、実は兄妹間で血がつながっていなかったという事実をでっち上げようとしたり、兄妹間の結婚が許されている国を探したり……と、恐ろしいまでの執念を俺との結婚に向けている。六法全書を読んでいたときの真剣な美由の目……ああ、やばい。思い出すだけで寒気がしてきた。
 そして更に、一年ほど前から美由は俺にえっちな行為を繰り返すようになってきた。どうやら性欲を利用して俺が美由から離れなれないようにしようとしているらしい。どこからそんな方法を知ったんだと問い詰めると、おにいちゃんのAVからと返された。そのため、これを機に俺は部屋に隠してあるAVを友達に売っぱらった。これ以上変なことを覚えられてはこちらが堪ったものではないからだ。
それで美由のいたずらなのだが……効果があるどころか今のところは寧ろ逆効果だ。何とかして美由から離れていないと俺に安息の時間は訪れないからな。
 何しろ親がいないのをいいことに、隙あらば俺を射精させようとしてくるのだ。例えば食事の時なんか、うっかり美由の対面に座るとズボンの上から足で擦られてあっという間に勃起させられてしまう。かといって横に座ると今度は直接手コキで搾り出そうとしてくる。結果、美由のリーチが届かないような離れた場所に座るしかないのだが、うちの食卓は小さいのでそれも難しく、さらにそれが出来たとしても美由はあの手この手を駆使して俺を射精させようとしてくるので気が抜けない。この前も美由にジュースを頼んだら、蹴躓いたふりをして股間に零されて「掃除」と称して何発もフェラチオで抜かれてしまったという苦い思い出がある。あの時は本当に精液を全部吸いだされるかと思ったぜ。
……思い出したら気分が悪くなってきた。もういいや、全然眠くないけど寝てしまおう。きっと目が覚めたら嫌な思いも全部消し飛んで、晴れやかな気分になれる……といいなあ。俺は布団に再び潜り込んだ。そして無理やりにでも寝ようとまぶたを閉じた時――

 がちゃん!!ばったーーーーーーーーん!!!!!!

 玄関の扉がすごい音を立てて閉じられた。そしてすぐにどたばたとそこらじゅうを駆け回る音。一通り駆け回ると、その音はどんどんここへ近づいてくる。

 まさか。まさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさかまさか――――

「お??に??い??ちゃああああああああああああん!!!!」
「ぎゃあああああああああああああああああああ!!!!」

 美由は俺の部屋の扉を勢いよく開け放つと、誘導ミサイルさながらに俺に突貫してきた。
あっという間に俺が被っていた布団を剥ぎ取り、俺の腰の上に乗り、胸に手をついてゆさゆさと揺さぶってくる。
「んはっ!?」
その瞬間、股間に変な感覚を覚えて思わず俺は呻いてしまった。何事かと思いすぐに股間を確認するが、すぐにその答えに思い当たった。美由が腰掛けているのはちょうど俺のペニスの上だったからだ。美由は今制服であるスカートを履いているので、パンツごしに美由のあそこが俺のペニスを間接的に擦り続けているのだ。
「お、おいっ! 美由!」
 やばい、ちょっと気持ちいいかもしれない。というか気持ちいい。このまま擦り続けられるとそう遠くない内に勃ってしまいそうだ。早く美由をどかさなければ……!
「んふふ~?? おにいちゃん、ちょっと固くなってきたんじゃない?」
「うっ……!」
確かに股間には急速に血液が集まりつつある。つまり勃起しつつある。ここで勃ててしまっては取り返しがつかない! ……ことになりそうな気がする。仕方ない、手荒なことはしたくないんだが……
「うりゃっ!」
「きゃあっ!?」
俺は両手で美由をやんわりと突き放した。前傾姿勢になっていた美由は突然の衝撃に対応しきれず、後ろにごろりとひっくり返ってしまう。
「ふうっ、あぶねぇ……」
 股間への刺激がなくなったことでひとまず落ち着きを取り戻すことが出来た。すでに半立ちしかけてはいるが、これならば何とか萎えさせることは出来るだろう。美由の前で勃起するなんて自殺行為もいいところだからな。
「……ううっ、おにいちゃんひどいよ~」
 美由はゆっくりと起き上がると、頭でもぶつけたのだろうか、目に少し涙を浮かべてこっちを睨んできた。睨むといっても本気で睨んでいるわけではなく、上目遣いというか、媚びるような、かまって欲しいオーラを全開にした視線だ。
「……うりゃっ」
「はうっ!?」
 俺も同じく起き上がって――美由に思いっきりデコピンを叩き込んでやった。こいつ、全く反省してないな。まあ、今までのことを考えると当然っちゃあ当然だが。
「ほらほら、用がないならさっさと出てけ。風邪がうつるぞ」
「う~っ、用はあるよ~。せっかくおにいちゃんを看病しにきてあげたのに~」
「は~っ!? お前が看病!? 俺を!?」
「そんなに驚かなくてもいいじゃない! ほら、証拠もここに!」
 美由が大仰な仕草で傍らを指差すと、そこにはちょこんと救急セットが置かれていた。
いつもは一階の居間に置かれているはずなんだが……ああ、そうか。だから俺の部屋に来る前に下でどたばたやってたのか。う~む、純粋に妹に気遣われるのは嬉しいんだが……こいつのことだし、何をやらかすかわかったもんじゃないからな……。それになんだかんだ言って、随分というか殆ど回復してしまっているしな。
「あ~、美由。俺はもう大丈夫。元気だ。よって看病はいらん」
「え~!? そんなことないでしょ!?」
「い~や、断じて健康体だ。どうやら疲れが出ていただけらしくてな。ぐっすり寝たらばっちり元気になった」
本当はさっきから――具体的には美由が帰ってきた辺りから――どことなくからだがだるい気がするんだが……恐らく単なる寝すぎだろうしな。これくらいなら我慢できないことはないし、寧ろ美由を傍に置いておくことの方がよっぽど危険だろう。
「ほらほら、わかったらさっさと出ろ。お前宿題もあるんだろ?」
「ね~、そんなこと言わないでさ~。ほら、頭痛いとか、喉痛いとか、おしっこしたいとかないの~?」
「ちょっと待て! 前二つはいいが最後はなんだ!」
「ほら、ここでお漏らししたらいくらなんでもだめでしょ? だから私がおトイレまで連れて行ってあげようかなって」
「いくらなんでもトイレくらい一人で行けるって!どうしてここで漏らさなきゃいけないんだよ! ……って、あれ?」
 急に体の力が抜け、俺は仰向けにベッドに倒れこんだ。特に息苦しいということはないが、体中がだるくて力が入らない。しまったな、美由とのやりとりで興奮しすぎたか? それにしては全く苦しくないのに体が動かないというのも変だ。一体どうしたんだ?
「あ~、ほら! 全然元気になってないじゃない!」
美由が救急箱を持って近くに寄ってくる。顔には焦りの表情が浮かんでいる。
「とりあえず熱測るよ。じっとしててね」
 美由は俺に覆いかぶさるようにしてベッドにあがると、手際よくズボンのボタンを外し、ファスナーを勢いよく下ろして……っておいっ!?
「ちょ、ちょっと待てっ! 何でズボンを脱がして…ああっ!」
 あっという間に美由はズボンを脱がし、トランクスまでもひん剥いてしまった。当然その下からは俺の息子がこんにちはするわけで……
「おい、美由っ! 何でズボンを脱がしてんだよ!? 体温測るのは脇だろ!?」
「違うよ、おにいちゃん。体温は直腸で測るんだよ。そのほうが正確だから」
「なっ……! ま……待てっ! 待てっ!! ああっ!!」
「よいしょ……っと」
美由は俺の腰の下に手を回すと、掛け声と共にぐいと持ち上げてしまった。俺の体がくの字に曲がり、無防備な肛門が美由の目の前に曝け出された。抵抗しようにも、体が思うように動かずされるがままになってしまう。
「それじゃあまずは解すね、おにいちゃん。……ん……ちゅ…れろ……」
「ひぅっ!!」
 突然、生温かくてねっとりと湿った何かが俺の肛門に触れた。その瞬間、肛門から全身を貫く閃光のような刺激がほとばしり、思わず変な声をあげてしまった。
「美由……っ、一体、なにを……っ!!」
 美由が何をしているかはとっくに分かっていた。しかし、それでも聞かずにはいられなかった。俺の肛門を……美由が舌で舐めているなんて認めたくなかったのだ。
「んぱぁ……なにって、おにいちゃんのお尻の穴を解してるんだよ?」
「はぁぁっ!!」
 つん、つん、とお尻の穴を尖った舌先でつつかれる。突然の刺激に反射的に閉まっている肛門がその刺激を受けてゆっくりと開いていってしまう。それを受けて、美由はつつくだけではなく、舐める動きも追加してきた。窄まりに舌を軽くつき立てたあと、ふるふると微妙な振動を咥えながらゆっくりと舌をお尻にそって滑らしていく。まるで余すところなく、全ての肛門の皺をなぞろうとするかのように美由はひたすらそれを繰り返してくる。
「んふっ……ちゅっ、れろれろれろ……ちゅっ、ちゅっ??」
「くぅっ、うっ……くあぁぁぁ…………」
 尻穴が開いていくのを感じながら、俺はせめてもの抵抗に、できるだけの力を籠めて肛門を閉めようとした。しかし、その力も美由の口撃に少しずつ奪い去られていく。美由は俺に抵抗の意思があることを確認すると、お尻を両手で強引に開いて舌をお尻の割れ目に沿うように縦方向に動かしてきたのだ。どんなにお尻に力を籠めてもぬめった舌の動きを止めることは出来ず、結局お尻の穴を舐められてしまう。しつこく脱力を誘ってくる美由の舌使いに、ついに俺は屈服してしまった。
「わぁ~、ほらほらおにいちゃん。お尻の穴がぷかぁって開いてきたよ? それにひくひく痙攣してる~?? ねえ、お尻舐められて気持ちいい?」
「くっ……そんなこと……あるわけ…っ!!」
「うそだぁ~?? それじゃあ何でおちんちんがそんなにびんびんになってるのかなぁ?」
「…………! ……っ!!」
 そう、俺のペニスは美由にお尻を舐められ始めてからすぐに勃起してしまっていた。それも半勃起程度ではなく、完全に、血管が浮き出てくるほどに勃起していたのだ。にやにやといやらしい笑みを浮かべる美由の視線に耐え切れず、俺は思わず目をそらしてしまう。
「うふふっ?? 目をそらして……かわいいよ、おにいちゃん??」
「う…ううっ……」
「それじゃあお尻も解れたし、次は傷がつかないように滑りをよくしないとね。ほら、よ~く見てて、おにいちゃん?」
美由は舌先を尖らせると、俺に見せ付けるようにしてお尻へゆっくりと近づけていく。これから何をされるのかわからない恐怖感もあったが、俺はその淫らな光景から目をそらすことができなかった。既に俺のお尻の穴は美由によって限界まで広げられている。
「……入れるね、おにいちゃん。……んっ…………??」
「ひ…あ……っ! 入って……っ!!」
 ぬぷぷ……という音を発しながら、美由の舌が俺の肛門に入り込んできた。十分すぎるほどに解されたそこでは侵入を拒むことなど到底出来ず、たいした抵抗もなく美由の舌はどんどん奥へと侵入してくる。ねっとりとした舌と腸内の粘膜が擦れあう感触は、気持ち悪い道の感覚を齎すと同時に、倒錯的で甘く痺れるような快感を生じさせた。
「んっ……へんふはひっはほ(全部入ったよ)……??」
「んあっ……しゃべるな……っ!」
 美由が喋るたびに、舌が僅かに蠢いて腸内を擽る。体の内側を舐められるという行為を、俺は必死の思いで耐えていた。しかし、その忍耐もあっさりと美由に打ち砕かれてしまう。
「ふほはふへ(動かすね)……??」
「おおっ! おおおおおっ!?」
 根元までずっぽり入っていた舌が、今度は引き抜かれ始めた。美由はわざとゆっくり舌を動かし、俺に擬似排泄の感覚をじっくりと叩き込んでくる。人間誰しも何かを出すときは気持ちよくなるというが、出ているのが美由の舌だからだろうか、ここまで強烈な快感は初めてだった。いつの間にか身震いさせられているような、何というか圧倒的な快感だった。
「んっ、んっ、んっ……??」
「ひっ、ひいっ、ひやぁぁぁ…………」
 そのまま美由は舌をピストン運動させ始めた。舌の動きに合わせてじゅぽじゅぽという水音が当たりに響きだす。素早く突き入れられると体を貫かれるような快感にびくりと痙攣させられ、ゆっくり抜かれると体の芯を痺れさせるような快感に身震いさせられる。
「ああっ、だめっ! 気持ちいいっ! 気持ちいいよぉ!!」
 この倒錯的な快感を認めてしまうのは危ないと僅かな理性が警告を発していたが、何かを叫ばないとどこかがおかしくなってしまいそうだった。それほどまでにお尻の穴を舐められるという行為は強烈だったのだ。今まで美由には色々な方法で射精させられてきたが、手でも、口でも、胸でも、足でもこれほどまでの快感に悶えさせられたことはなかった。既にペニスは限界を超えて――ここまでなったことは未だかつてない――勃起し、我慢汁を垂れ流し始めている。
「んっ、んっ、んっ、ちゅる…ちゅるる、んっ、えろえろ……」
「ああっ!! ああああああああああっ!!」
 俺がお尻で感じていることを認めたのを皮切りに、美由の舌のスピードが上がった。入り口から中の深いところまで満遍なく塗りたくられた美由の唾液がそれを補助する。びくんびくんとペニスが跳ね、俺の胸に我慢汁を絶え間なく飛ばしてくる。
「んっ、ん~~~~~っ…………ちゅぽんっ!!」
「あがっ!!」
 俺の尻穴を犯しつくした後、派手な水音を立てて舌が勢いよく引き抜かれた。お尻の穴からは未だじんじんとした甘い疼きが抜けず、ペニスもその快感の余韻に浸りながら我慢汁を出し続けている。
「んふふ~、おにいちゃん? お尻の穴が気持ちいいって認めちゃったね??」
「…くぅ……」
 快感が途絶えると俺の頭も幾分か冷静になってきた。落ち着いて考えると、さっきまでの行為を本当に自分がやったのか疑いたくなってくる。妹にお尻の中まで舐められるという変態行為に、嬌声を漏らし、我慢汁を垂れ流し、挙句の果てに肛門を舐められることが快感だと大声で宣言してしまった。
「どうしたの? 否定しないの?」
 美由が正面から俺を見つめてくる。俺は恥ずかしさでまともに美由の顔を見ることが出来ず、あからさまに顔をそらしてしまう。
「くすくす、そうだよね~。否定できないよね~。だってそんなにおちんちん勃起させちゃってるんだもの??」
 どうしようもなかった。いくら俺が口先で気持ちよくないと主張したとしても、この股間で張り裂けそうになっているペニスを見れば本当は感じていたことなど一目瞭然なのだ。俺は何も言い返すことが出来ず、ただ黙っているばかりだ。
「答えたくない? ……まあいいよ。そんなおにいちゃんも可愛いし」
 美由は傍に置いてあった救急セットの中から体温計を取り出した。そしてスイッチを入れ、俺の肛門にあてがう。無機物のひんやりとした固い感触が、今まで火照っていた肛門にくっつけられて俺は思わず声を出してしまう。
「それじゃあおにいちゃん、いよいよ検温だよ。ふふっ、体温計は私の舌とは違って冷たくて固いけど、その分長いよ? くすくす……これだけの長さがあればおにいちゃんのお尻の色んなところをぐちゃぐちゃできちゃうんだから??」
 美由が円を描くように体温計をくるくると回してくる。それだけの動きなのに、弛緩しきった俺の尻の穴に体温計がゆっくりと入り込んでくる。挿入される感覚に俺はまた声をあげそうになったが、咄嗟にそれを飲み込むことが出来た。
「は~い、よく我慢できましたね~?? くすくす……」
 だが、つまるところ今の俺が美由のおもちゃに成り下がっているという事実には代わりがなかった。相変わらず体は全く動かないので抵抗らしい抵抗もできない。今の俺は美由にお尻の穴を好き勝手に弄られ、悶えさせられ、喘がされるだけのみじめなおもちゃだ。
こうなってしまった以上、できるだけ早くこの時間が過ぎ去ってくれるのを祈るしか出来ないのだ。
「それじゃあ……検温、開始~??」
「あがあっ!!」
 ずにゅうっ、という音と共に体温計が俺の肛門に深く突き刺された。それは美由の舌よりも更に奥のほうまで到達し、ペニスの裏側の腸壁を引っかいた。
「それそれそれ~?? おにいちゃん、感じてる? 感じてるよね? あははっ??」
「おっ、あっ、おおぁっ!!」
そのまま大きな動きでストロークを開始される。何度も何度も腸がノックされ、その度に俺は声を吐き出してその刺激に耐える。
「じゃあ今度は回してあげる! どう? お尻かき回されて感じちゃうでしょ!?」
「ひっ、ひぎぃっ!!」
 お尻の中を余すところなく擦りつくすように、体温計がぐるぐると回転を始める。上下運動と重なって螺旋状の刺激になったそれは、ごりごりと音が聞こえてきそうなほど強く中身をかき回してくる。体に力をいれて必死に快感に抗おうとするが、圧倒的な快感の前にはそんなことは無意味だった。
「いいんだよ、おにいちゃん! もっともっとお尻で感じちゃって!!」
「あっ、あっ、あああああーーーーーーーっ!!!!」
 一瞬頭の中が真っ白になった。次いで俺のペニスがびくんびくんと節操なく跳ね回り、所構わず我慢汁を吹き散らしていく。俺は――妹にお尻を弄られて、達してしまったのだ。しかし、肝心の精液は全く出てこなかった。強すぎる刺激に玉では急速に精子が作られ、下腹部にぐるぐると渦巻いているのを感じるが、その渦は大きくなる一方で一向にはじける様子を見せない。
「おああっ!! ああああああーーーっ!!!!」
「ああっ……おにいちゃんがイってる……?? お尻の穴でイっちゃってる……??」
 美由は陶酔したような表情で俺の顔を眺めているが、それでも肛門を責める手は休めない。腸内をこれでもかと言わんばかりに弄りまわし、俺に更なる絶頂を要求してくる。と、その時――
「あぐうっ!?」
 体温計がペニスの裏側の一部分を圧迫すると、今までとは明らかに異なる種類の刺激が訪れた。今までの刺激は鈍く、体の奥底に溜まっていくような刺激だが、その刺激はまるで一瞬で体を突き抜けるような鋭く、そしてとてもきつい刺激だった。
「あはっ?? おにいちゃんの弱点、み~つけた??」
「ぐぎゃああああああっ!! ひいいいっ!!」
 美由が無邪気な声で宣言するのと同時に、肛門への責めがそこだけに集中してきた。まるで肩叩き機のような振動がその箇所に送り込まれる。あまりにも強烈すぎる刺激に、頭の中がパニックになり快感のこと以外になにも考えられなくなっていく。
「ほらほら、これでどう? もっと気持ちよくなれる?」
「お…お…お…お…お…あ…あ…あ…ぁ……!!」
 まるでこれ以上は危険だと言わんばかりに心臓の動悸が激しくなる。しかし、そんなことはお構いなしに美由は更に強く激しくそのスポットを責め立ててくる。体の奥のほうからなにかが来そうだった。それはどこかで待ち望んだものでありながら、俺はそれが来るのを恐怖していた。だがそんなことを知らない美由はいとも簡単にその壁を打ち破ってしまう。
「イっちゃえっ! お尻の穴だけで精液噴き出しちゃえっ!!」
「あっ…………ぎゃひぃやぁああああぁぁぁぁぁ!!!!」

どぶしゅるるるるっ!! どぴゅ、どぴゅ、どぴゅるるるるっ!! どくっ、どくっ……!!

 一際強くそこの部分が揺さぶられた瞬間、俺は検温完了を知らせるアラームと共に最大級の絶頂を迎えていた。今までの肛門責めで溜まりに溜まった精液が堰を切ってあふれ出したのだ。その勢いは全く留まるところを知らず、ペニスの脈動に合わせて次々と精液が吐き出されていく。
「あ……あ……あ…………」
 意識がだんだんぼんやりしてくる。股間に注がれる快感とお尻の中に入っている異物感だけが感じられていたが、それもやがてなくなった。美由が僕の傍から離れたのか、僕の下半身がどすんと音を立ててベッドに落ちる音を最後に、俺の意識は闇へと落ちていった。

「ゆ~っくりお休みなさい、私のおにいちゃん……今だけは…………ね」
 だから、俺は知ることは出来なかったのだ。美由が、普段の言動からは想像もつかないほどの酷薄な笑みを浮かべて俺を見つめていたことを……

続く