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纯原文字版在2楼
【短編小説】村娘に負けた勇者
少女が魔物をなぎ倒してゆく。
その見事な肉体を誇るかのように、
口元にうっすらと笑みさえ浮かべて。
木の陰に隠れて、少年がそれを見ている。
握りしめているのは剣ではなく、
淫らに勃起した自らの肉棒だった。
***
カイルの腕から銀色の光が迸り、襲い来る魔物は真っ二つに切り裂かれた。
毒の粘液で構成されたそのモンスターは、断末魔の叫びを森中に響かせながら
ずぶずぶと地中に沈み込んでいった。
彼は剣に残る毒々しい粘液を振り払うと、残る敵の姿を目で追う。
その視線の先には、今まさに少女に襲いかからんとする同種の魔物の姿。
「リタ、危ないっ!」
カイルは魔法で防御しようとする少女の前に滑り込むと、
そのまま体を回転させて敵を薙ぎ払った。
「大丈夫か、リタ?」
「ええ。ありがとう、カイル」
「これで全部片付いたみたいだな。ふう、いきなりだったから焦ったよ」
「あ、カイル。腕に……」
リタと呼ばれた少女はカイルの腕に手を乗せると、
小さな声で治癒の魔法を唱える。
柔らかな光が少年の腕を包み込み、瞬く間に擦り傷は消え去っていった。
***
鈍い月明かりが木々の隙間から差し込む夜の森。
パチパチと音を立てる焚き火を挟んで、
カイルとリタは携帯していた夕食を採っていた。
「さっきの石碑がここだから……うん、明日には町に着きそうだな」
羊皮紙の地図を指でなぞりながら、カイルはそう言って干し肉を齧った。
「やっぱり外の世界は広いわね。村にいた頃は想像も出来なかった」
焚き火の明かりをじっと見つめながら、リタが呟く。
その大きな瞳には、やるせない悲しみと憂いの影が漂っていた。
「そうだな。でも……オレたちは旅を続けなきゃいけないんだ」
「うん。村のみんなの為にもね」
大陸の端に位置する田舎の小さな村。二人はそこの出身だった。
誇るものなど何もない、だが温厚な人々が営む平和な生活。
だが、ある日突然にその安寧は打ち砕かれた。
カイルとリタが山の頂上に咲く薬草を摘みに行っている間に、
村は魔物の軍勢の襲撃を受けたのだ。
黒煙の上がる村の異常を察知して急いで駆けつけた
二人の目に映ったのは、見る影もなく壊滅した村の姿だった。
かろうじて生き残っていたのは、瓦礫の下敷きになったカイルの母親のみ。
そこで息も絶え絶えな彼女から、カイルは衝撃の事実を知らされたのだった。
カイルは実の息子ではなく、彼女が峡谷で見つけた赤子だったこと。
カイルを拾い上げたとき、その手に握られていた宝石から
不思議な声が聞こえてきたこと。
そしてその声は、カイルが世界を救う勇者の生まれ変わりだと語ったこと───。
悲しみと戸惑いを浮かべるカイルの頬をひと撫でし、育ての母は息をひきとった。
「もう他の誰も、あんな目にはあわせたくない。
オレが勇者だって言うんなら、世界を支配しようとしている魔王を倒して───」
カイルはオレンジ色の炎から透かして見えるリタの姿を見つめる。
亜麻色の髪を三つ編みに束ねた、純朴で可愛らしい幼馴染の少女。
「(リタを、幸せにしてやるんだ)」
心の中でそう呟き、カイルは少し気恥ずかしそうに目を伏せた。
ネックレスに仕立てて首から下げた宝石は、
彼の胸元で深海を思わせる青い光を静かに湛え続けていた……。
***
二人の旅は順調に進んでいった。
要所要所で輝く宝石の導きに従いながら、出会った人々を助け魔物を征伐してゆく。
はじめは頼りなさげな少年だったカイルも、
今ではすっかり冒険者らしくなってきていた。
だが、それ以上に変わったのは───
「カイル、あぶないっ!」
戦場に似つかわしくない可憐な声と同時に、
ひらりと宙に身を躍らせたリタが鋭い蹴りを魔物に命中させた。
魔力で強化されたその一撃は、魔物の急所を的確に打ち抜き
見事に昏倒させる。
「おお、やるな。リタ……」
「うん、毎日特訓した成果が出てきたみたい」
赤いスカートの砂埃をパンパンと打ち払うと、
リタは蹴りの感覚を反芻するように片足を上げて見せた。
「自分でも驚いてるわ。私、この戦い方が合ってるのね」
自らの戦闘力不足を自覚していたリタは、
魔法のみならず武闘家としての修行も重ねて
立派に肉弾戦を戦えるまでにレベルアップしていた。
四肢に魔力を纏うことで攻撃力を倍増させる
その戦闘スタイルは、まさに魔法拳士と呼ぶに相応しい。
間合いの広い剣ではなく拳で戦う事を選んだのは、
村を滅ぼした魔物へ怒りを直接叩き込めるからなのかもしれなかった。
「私だってちゃんと役に立たないとね。
なんたって世界を救う勇者サマの仲間なんだもの」
リタはそう言ってぱちりとウインクすると、
いたずらっぽく笑った。
***
勇者カイルと幼馴染リタの旅は続く。
魔王の本拠地に近づくにつれ、魔物の強さは増して二人の行く手を阻む。
「はぁっ、はぁっ……!」
破邪の護符が封印されているという迷宮で、
カイルは牛頭のモンスターが振るう斧をかろうじて剣で受け止めた。
じんじんと手が痺れる。
だが、腕を休めるわけにはいかない。
少しでも気を抜けば、魔物の恐ろしい一撃はカイルの脳天を
ゼリーのように叩き潰してしまうだろう。
「うおおおおっ!」
裂帛一閃、必殺の剣を振るう。
牛頭の赤い眼が爛々と輝き、カイルの剣を右手の斧で弾いた。
「まずいっ!」
同時に魔物の左拳が、巨大な岩塊となってカイルを襲───
わなかった。
カイルを屠らんとしていた恐ろしい魔物は、地響きを立てて
その場に崩れ落ちていた。
「よかった……間に合った」
倒れ伏した魔物の後ろで、リタが拳を突き出した姿勢で立っていた。
後方から放たれた彼女の必殺の一撃が、魔物の脊髄を粉々に粉砕したのだ。
「リ、リタっ、大丈夫か!?」
助けられたのは自分なのに、カイルは思わずそう呼びかける。
「うん。なんとか……魔物の数が増えてきたわね」
そう言ったリタの後方には、同種の魔物が数匹、折り重なって絶命していた。
「あ、ああ。やっぱりこの先に封印があるんだ。
いま俺が戦ったモンスターも、特に強い奴だったみたいだし……」
後段は言う必要などないのに、カイルは余計な一言を付け加えてしまう。
「え? ええ、そうね。それより怪我はない? カイル。
傷を負っていたら治癒魔法をかけるわよ」
「ああ、大丈夫だ。それほどヤワじゃないさ」
また強がった台詞が混じってしまう。
カイルの胸の奥に生じた、焦りにも似た黒いしこりがそう言わせていた。
「そっか。じゃあ先に進みましょう。
多分この先に破邪の封印が隠されてるはずよ」
松明で地図を照らしながら、リタが迷宮の奥を指差す。
思えばここ最近は戦闘のみならず、遺跡の難解な仕組みも封印の謎掛けも、
全てリタが解き明かしている。
カイルの黒いしこりが、また大きくなった。
「よ、よし。行くぞリタ。周りの罠に気をつけろよ」
事さらに胸を張り、カイルはリタを追い越して歩みを進めてゆく。
リタの足元に倒れ伏した魔物の群れ、
その中に明らかにリーダー格であろう大柄な一匹が
混じっていたことにも気が付かないまま……。
***
窓から差し込む朝日が、カイルの瞼を優しく照らす。
湖の中心に建てられた「水の都」と呼ばれる町の宿屋で、
彼はゆっくりと目を覚ました。
旅は順調に進んでいる。
体のどこにも不調はない。
なのに……胸の奥に生じた焦りが消えてくれない。
こうしている間にも、魔王の軍勢は
着々と支配の魔の手を伸ばしているから?
いや、違う。
この焦りはきっと───
とその時、コンコンと扉をノックする音がカイルの耳に届いた。
「カイル、もう起きてる?」
「ああ、リタか。いま目が覚めたところ」
「そう。それじゃ……」
カイルの返答を受けて、部屋の扉がゆっくりと開かれた。
「え、えええっ!?」
ベッドの上で、カイルは驚きの声をあげる。
そこに立っていたリタは、いつもの赤い民族衣装ではなく、
まるで水着か下着と見まごうような際どい格好をしていたからだ。
そ、そんなに驚かないでよ。私だって恥ずかしいんだから」
頬を赤らめながら、リタは困ったように眉を寄せて微笑んだ。
「朝はやく目が覚めたから、町の防具屋さんに行ってみたの。
そしたら丁度、これが入荷したって言われて……」
リタが装備した服装が何であるかは、カイルも知っている。
一見防御力など皆無と思わせるその服は、実は精霊の加護が宿った
糸で編み上げてあり、装備した者の全身を魔力によってガードしているのだ。
その防御力はそこらの全身鎧などとは比べ物にならないらしい。
身体を覆う面積が狭いのはそれだけで十分な性能があるからであり、
原料の素材が宝石以上に希少な代物でもあるからだ。
そういう理由だと分かってはいるものの……
「…………ごくっ」
田舎娘らしく純朴な顔立ちのリタが
こんな扇情的な格好をしているというアンバランスさに、
どうしても後ろめたい興奮を覚えてしまう。
「で、でも大丈夫なのか? それって確か……」
軽く咳払いし、カイルはさも心配そうな表情をつくる。
「うん。朝からずっと着ているけど特に疲れは感じないわ。
私の魔力量なら大丈夫みたい」
そう、この装備が真価を発揮するには、装着者が常に
服へ魔力を供給し続けなければならない。
この服を身につけられるというのは、それだけで
超一流の冒険者だという証でもあるのだ。
「見た目はちょっとアレだけど、魔物相手にそんな事は言ってられないしね。
強い装備があるならそれを選ばないと、殺されてから後悔しても遅いもの」
「まぁ確かにそう言われれば……
うん、それなら俺もちょっと防具屋を見てみるかな」
「あ、じゃあ朝食がてら一緒に行きましょう?
この服に高いお金払ったから、カイルのはきっと割引してくれるわよ」
「あっ、ちょ、ちょっと待って、先に下に降りといて。
着替えたら行くから……!」
カイルの手をとったリタを慌てて振り払い、
ベッドから降りずにそう答える。
起きたばかりのせいか、それともリタの姿を見たからか。
カイルの股間はシーツの下でむっくりと膨れ上がっていた……。
***
「てぇええぇぇいっ!」
可憐な少女の叫びが、深い森に木霊する。
魔力を十分に帯びたリタの拳と蹴りは、
ガス状の魔物たちを次々に屠り続けていた。
その後方で、明らかに格下の魔物一匹と剣戟を合わせるカイルの姿。
「くっ……!」
魔物とにらみ合いながらも、カイルの意識は
その先のリタの姿を目で追ってしまう。
今まではゆったりした民族衣装で隠されていた、リタの肉体。
大地を蹴るたびにプルンと揺れる豊満な乳房。
鍛え上げられた腹筋がうっすらと浮かぶ、締まったウエスト。
そして布地がキツく割れ目に食い込んだ、驚くほど大きなお尻……。
そんな場合では無いというのに、自然と股間に熱が生じてくる。
ようやく目の前の魔物を切り伏せた後も、
カイルは助太刀をするどころか
その場で彼女の活躍を観客のように見つめ続けていた。
「リタ……」
無意識に彼女の名を口にする。
おぞましい姿をした魔物の群れを、
扇情的なスタイルの乙女が軽々と屈服させてゆく。
さくらんぼのような艶やかな口元に、軽い笑みすら浮かべながら。
「ああっ……」
その光景にある種の背徳的な官能を覚え、
カイルの股間がキュンキュンと疼く。
剣を手にしていた彼の右手は、
いつの間にか勃起した性器をまさぐり始めていた。
「何してるのっ、カイルっ!!」
ひゅん、と一足飛びに身を躍らせ、
リタがカイルへと飛びかかった。
「えっ!? うわっ!!」
カモシカのような美脚から繰り出された回し蹴りは
カイルの頭をかすめ、背中から襲いかからんとしていた
魔物を一撃のもとに切り裂いていた。
「……ふう。どうしたの、ボーッとしちゃって。幻惑の魔法でもかけられた?」
「あ、い、いや大丈夫。すまなかった、リタ……」
紅潮した頬を伝う汗を拭い、カイルはドギマギしながら
そう答えるだけで精一杯だった。
「もう、しっかりしてよね。勇者サマ?」
頬を膨らませたリタに、ツン、と額をつつかれる。
だが単純にふざけただけに違いないそのリタの台詞は、
カイルの焦燥をさらに色濃くさせてしまうのだった……。
***
それからの道中も、二人の状況は変わらなかった。
リタが次々と凶悪な魔物を沈めていく間に、
カイルは一匹をかろうじて倒すのに精一杯。
実際のところ、彼とて経験を積みレベルは上がってはいる。
村を出たあの日と比べれば、雲泥の差だろう。
だがリタのレベルアップは、そんなカイルの成長など
誤差でしかないほどに速いのだった。
それでもリタは慢心に陥ることはなかった。
「王様、魔物に奪われた聖なる王冠、勇者カイルが取り戻しました」
「おお、ありがとう勇者カイルよ! お付きのそなたもご苦労であったな」
このように、どこへ行ってもカイルを勇者として立ててくれた。
ときおり溢れるカイルの強がりも、全て肯定してくれる。
「さぁ行きましょうカイル。みんながあなたの助けを待ってるわよ」
「あ、ああ……」
だが、そんな優しいリタの態度は
密かにカイルの自尊心を追い込んでゆくのだった。
***
「えいっ! やあああっ!」
リタはダンスのように戦場を縦横無尽に舞い踊り、
カイルは相も変わらず彼女の際どい姿に股間を熱く膨らませてしまう。
彼は戦っているリタに気づかれぬよう、そっと
ズボンのポケットに手を入れて勃起した性器をいじり回すようになっていた。
リタの大きな胸は生地で擦れやすいのか、
ここからでもはっきり見て取れるほど乳首がピンと勃っている。
大胆に蹴りを放てば放つほど、股布はどんどん食い込んでゆき、
ぷりんとした桃尻が何も履いてないように見えてしまう。
ペニスをこねくる手が止まらない。
こうしていると、カイルの胸に張り付いた劣等感に
もどかしい快感が混ざり合い、不思議と心が楽になってゆくのだ。
「あ、くぅっ……ああっ……!」
彼は現実から逃れるように、密かな自慰を繰り返し続けた。
***
「カイル、ちょっといいかしら」
魔王の居城を目の前に望む、戦いの最前線である国家の城下町。
とうとう明日、魔王を討伐すると決まったその晩、
しんと静まり返った宿屋で、リタはカイルを外に呼び出した。
「どうしたんだ、リタ? 何かあったのか?」
「う、うん……あのね」
チリチリと虫の鳴き声が響く裏庭で、
リタは目を伏せたまま口を開いた。
「少し……いえ、すごく言いづらいことなんだけど」
「?」
「カイル。あなたの旅は、ここで終わりにしましょう」
気まずそうに視線をそらし、だがリタははっきりとそう言った。
「え、ええっ? 何を言ってるんだリタ」
少女の言葉の意味が飲み込めず、カイルは戸惑いの表情を浮かべた。
「なんで今になって……もう魔王との決戦が目前じゃないか。
ここまできて諦めるっていうのか!?」
「違う、私は魔王と戦うわ。諦めるのは……カイル、あなたよ」
「はぁ? な、なんでオレが……」
ドクドクと心臓が高鳴るのを感じながら、
それでもカイルは彼女の言葉を理解できないフリをした。
「……この町の外れに一軒家を用意したわ。
あなたはそこで静かに暮らしてちょうだい」
「な、何言ってるんだよ、ははっ……リタらしくない冗談だな」
「いえ、冗談なんかじゃなくて……」
「あぁそうか、最後の戦いを前にしてオレの決意を試したんだな?
心配するなよ、オレは命がけで世界を───」
「っ……だから!」
苛立ちを露わにし、リタが鋭くカイルの言葉を遮った。
「あなたの実力じゃ足手まといだって言ってるの!」
「な───」
「ここから先の戦いでは、あなたのお守りを
している余裕なんてないのよ。どうして分からないの?」
三つ編みを振り乱し、リタが叫ぶ。
カイルは突然、深い谷底に落とされたような気分になった。
足手まとい。お守り。
リタの言葉が、脳内で何度も反響している。
「ねぇ、お願いだから分かって。
幼馴染として、あなたには死んでほしくないのよ。
魔王の城では蘇生の魔法が効かないって噂、知ってるでしょ?
もし今のあなたのレベルで乗り込んだら……」
「だっ、だからこそ! だからこそ二人で協力しあって……!」
「……協力?」
リタの口元に、微かに嘲るような笑みが浮かんだ。
「あなた……私より弱いじゃない」
槍で貫かれたかのようなショックが、カイルの胸に突き刺さった。
それは、絶対に言われたくなかった言葉。
心のなかで薄々感じながらも、絶対に認めまいとしていた言葉。
「で、でも、オレは……!」
「………………」
「おっ、オレはぁっ、勇者なんだぞっ!?」
ぶるぶると全身を震わせて叫ぶように絞り出したのは、
まるで子供のような台詞だった。
悔しげに顔を歪ませて、視線を落とすカイル。
リタは同情と哀れみに満ちた瞳で、そんな彼の姿を見つめるのだった。
「わかったわ、カイル」
「! じゃ、じゃあ……!」
リタはため息をひとつつくと、腕を軽く振った。
「勝負しましょう。あなたが私にかすり傷ひとつでも
負わせられたら、実力を認めて連れていってあげるわ」
突然の提案に、カイルは素っ頓狂な声をあげる。
「なっ……オレとリタが、戦うっ!?」
「そうよ。あ、カイルは剣を使ってね。私は、これでいいから」
そう言うとリタはすっと拳を構え、カイルを真正面から見据えた。
その目は冗談でもお遊びでもない、本気の意志が込められていた。
「で、でもリタに怪我でもさせたら……」
「ご心配なく。回復魔法は最上のものを習得済みよ。
まぁあなたの腕じゃ心配するだけ無駄だけど」
そこまで言われてはもう引き返せない。
カイルは腰から下げた愛用の剣をすらりと引き抜いて覚悟を固めた。
「よ、よし。いくぞ」
「ええ、どこからでもかかってらっしゃい」
リタは開始の合図のように、拳でパン、と手のひらを叩いた。
「うっ……」
その仕草を見た途端、カイルは自分の股間が熱く疼き出すのがわかった。
そんな場合ではないのに。
ずっとリタが戦う姿で自慰をしていたせいで、
彼女が戦闘態勢をとると
条件反射で勃起してしまうようになっていたのだ。
戦うどころか、まるでリタに「オナニーを始めなさい」と
命じられているような気分になる。
「どうしたの? 自信が無ければ辞めていいのよ」
「くっ……馬鹿にするなっ!」
邪念を振り払い、カイルは一直線にリタへと突進した。
(よし、イケる……!)
何度も繰り返し身体に染み付いた、必殺の間合い。
後はリタに大怪我させないように、当たった瞬間に腕の力を抜けば───
だが。
「えっ!?」
今まさに剣がリタの左腕に当たるという瞬間、
彼女の姿がふっと視界から消えた。
「おぶっ!?」
同時にカイルの胸に、鉄球をぶつけられたかのような衝撃が走る。
そこにはぴったりと密着し、彼の胸元に拳を突き立てているリタの姿があった。
「おっ、ぐぅ」
バキバキと肋骨の折れる嫌な音が体内から聞こえてきた。
カイルは堪らず膝を折り、その場で前のめりに倒れかかる。
と、その瞬間、彼の視界いっぱいに少女の美しい足の甲が映った。
バキッ……!
リタの放った追撃の一閃によって、カイルの頭は
ボールのように蹴り上げられていた。
首の折れる音が響いたその刹那、カイルは理解した。
今まで味わったことのない感覚なのに、
「これ」だとハッキリとわかる。
これが、死ぬという感覚──────
***
「……はっ!」
一瞬の暗転の後、気がつくとカイルは
大地の上で四つん這いの姿勢をとっていた。
「えっ、えっ!?」
確かに死んだと思ったのに。
「大丈夫だった? カイル」
彼の目の前には、両手を腰に当てて
カイルを見下ろしているリタの姿があった。
「首の骨が折れた瞬間、魔法で回復してあげたのよ。
アバラも元通りになってるでしょう?」
そう言われて胸元に手をやると、服は破れているものの
肉体には傷ひとつ残っていない。
「これで分かったわね?
あなたは自分の実力を認めておとなしく───」
「っ……まだだっ!」
カイルは荒々しく立ち上がると、
足元の剣を拾って再びリタに構えた。
「今のは怪我させちゃマズいと思って本気を出さなかっただけだ!
リタのスピードは分かったから、今度はちゃんと……!」
ふぅ、とリタがため息をつく。
「仕方ないわね。まぁ幼馴染のよしみ、
あなたが納得いくまで付き合ってあげる」
***
バキィッ……!
「あぐぅっ……!」
再度の戦いでも、結果は変わらなかった。
いや、その次も、そのまた次も。
「うぶっ!!」
カイルの悲鳴だけが、夜の裏庭に虚しく木霊する。
昏倒しては回復され、また昏倒しては回復され……。
カイルはだんだん、自分が何をしているのかよく分からなくなっていた。
「うおおぉーーっ!」
まただ。
ぶん、と振り下ろした剣の先にいるはずのリタの姿は、
まるで最初から幻だったかのように消えてしまう。
かと思えばその直後、圧倒的な実在感と質量をもった
リタが現れカイルを叩きのめすのだ。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
息があがっている。
身体は全快しているはずなのに、心臓の動悸が止まらない。
いつも離れて盗み見ていた、リタの戦闘。
それがいま、自分の目の前で繰り広げられている。
屠られていった魔物たちには、こんな光景が見えていたのか。
あぁ、また来た。
少女らしい細腕が繰り出したとは思えない、巨岩のように重い拳。
一発で内蔵がぺちゃんこにされてしまった。
むっちりした太ももから放たれる、なんて凄まじい蹴り。
まるで丸太が激突したみたいだ。
両足の骨が粉々に砕かれた。
あぁ、今度は膝だ。
顔に向かって一直線に飛んでくる。
今から自分は少女の美しく滑らかな膝で、
顔面を粉砕されてしまうんだ。
「はぁ……はぁっ……はぁっ……」
それは、見るに耐えない惨状だった。
リタの回復魔法は効果満点で、
カイルの身体には傷跡ひとつ残っていない。
だが度重なる攻撃で衣服は散り散りに破れ、
もはや破れた服を着ているというよりも
裸にボロ布がチラホラまとわりついていると
形容した方が正確な状態だった。
「ねぇ、そろそろやめましょう?
これだけ繰り返せば流石にわかったでしょ?」
呆れ顔を隠すそぶりもなく、リタは肩をすくめた。
「い、嫌だ……! オレは絶対にあき───」
「『絶対にあきらめない』。
そう言えば私がその根性に打たれて受け入れるとでも思ってる?
残念だけどそういう精神論でなんとかなる戦いじゃないの」
「っ……!!」
「ちゃんと考えて? いったい何度倒されたと思う?
私が回復してあげなければ、あなたはもうとっくに死んでるのよ?」
「うっ、ぐ……それでも……!
それでもオレは、戦わなきゃいけないんだ!!」
カイルは首から下げた勇者の証を、ギュッと握りしめた。
「……仕方ないわね」
微かな声でそう呟いた瞬間、リタは宙に身を躍らせた。
この勝負で初めての、リタからの先制攻撃。
カイルが身構えるヒマもなく、リタの長い脚が唸りを上げて襲い来る。
「蹴っ……!」
「ちがうわ」
ドスンッ……!
大きな音を立てて、二人分の体重が大地に落ちる。
「ふぐぅうぅぅっ……!?」
カイルに伸びてきたリタの脚は、そのまま彼の首根っこに絡みつき
太もも締めの格好で地面に倒れ込んだのだった。
「今までみたいに一瞬でカタをつけるのはやめたわ。
身体だけじゃなく、ちゃんと心にまで敗北を刻み込んであげる」
「ふっ、ふぐぐぐ……!」
「ごめんね。こんなことしたくないんだけど」
そう言うとリタはカイルの右手から剣を取り上げ、
シュッ、と一振りしたのち後ろに放り投げた。
ぱらっ……。
仰向けに倒れているカイルの股間、
そこをかろうじて隠していた布が
2つに切り裂かれて風で飛んでいった。
「っ!! っっ!!」
カイルがにわかに焦りだしたのも無理はない。
最後の守りを失った後に残されたのは、
天を向いて勃起しているペニスの姿だったのだ。
冷たい視線でそそり立つ肉棒を見つめ、リタは太ももに力を込めた。
「ふぐぅっ!」
一刻も早くこの屈辱から逃れようと、カイルはしゃにむに身を捩る。
だが、動けない。
むっちりと肉肉しい太ももが、顔半分から下を完全に埋め尽くしている。
「別に今さら恥ずかしがらなくてもいいわよ。
ずっと勃起してたの、知ってるから」
「っ……!」
リタの言葉にショックを受けながらも、
カイルは湧き上がる興奮を抑えることが出来なかった。
シルクのように滑らかな肌が吸い付いてくる、この感触。
このまま自分の顔はリタの太ももに吸収されて
無くなってしまうのではないかとすら思えた。
そして残った顔の上半分。
その瞳の先には、キュッと布地が食い込んだ
あまりにも魅惑的すぎる桃尻があった。
「ふっ……ううぅ……!」
もう視線を外すことなど不可能だった。
何度も何度も密かに眺めていた、まん丸で弾力に満ちたリタの大きなお尻。
その巨尻がいま、女の臭いを放ちながら目の前に鎮座しているのだから。
「ふふっ、恥ずかしい部分、一向に収まらないわね」
「っ、ふうぅっ……!」
あまりにも至近距離にあるせいで、
まるでお尻と会話しているような気分になる。
声の出せぬカイルに代わって、彼のペニスは巨尻からの指摘に
呼応するかのようにヒクヒクと痙攣していた。
「まぁ仕方ないわよね。
私が戦う姿でオナニーしてたせいで、
完全に勃起癖がついちゃったんだものね」
「っ!!」
「なに? バレてないとでも思ったの?
あはっ……悪いけどぜ〜んぶ筒抜けよ。全身に魔力を纏って
気の流れに敏感な私が気づかないわけないでしょう」
「ふぉっ、ん……!」
「いつもちょっと離れたところから、
いやらしい気をムンムン立ち上らせちゃって。
流石に指摘しちゃ可哀想だから、知らんぷりしてあげてただけよ?」
「ふっ、ふぐぐ……!」
「そうとも知らず、毎回毎回チンポを一生懸命シコシコシコシコ……
よく飽きないものだと内心呆れてたわ」
まさか。
全部リタに知られていたなんて。
呼吸の苦しさとは別に、カイルは
自分の意識が遠のいていくのを感じていた。
だが、リタはそんな彼の秘密をさらに容赦なく暴く。
「でもあなた、その場では射精しないのよね。
さんざん自分のチンポを焦らして金玉に精液をいっぱい溜め込んで……
その晩の宿屋で、一気に全部ドピュドピュするのが大好きなんだものね」
「〜〜〜〜っ……!!」
「あとこれも黙ってたけど、
朝のあなたってザーメン臭くてたまらなかったわよ?
なのに真面目な顔して『行くぞ、リタ』だなんて……
もう夜にイッたでしょ、ってあははっ、
笑いを堪えるのが大変だったわよ」
肩を揺らして笑うリタの振動が、
カイルのひび割れたプライドを粉々にしてゆく。
「さて、ぜーんぶバレちゃったところで、どう?
流石に戦う気は無くなっちゃった?」
「………………」
「うふふっ……返事をする気力もないのね。
勇者的には、死にたいぐらいのショックだったかしら」
カイルはもう、考えることを放棄していた。
いつも自分の傍らにいた幼馴染の少女、
いつも自分を勇者として盛り立ててくれていた少女。
そんな優しいリタが、いつの間にか内心で
自分をこんなに蔑んでいたなんて。
これまでの長い旅路が、走馬灯のように脳内に流れ続けている。
その記憶の中のリタの笑顔も、
すべて自分を嘲笑しているように感じられた。
「………………」
「そっか……うん、いいわよ。
そんなに辛いんだったら、望みを叶えてあげる」
ぎゅうっ、とリタの太ももが圧力を増した。
「このまま私の太ももで絞め殺してあげるわ。
そしてもう……回復はしてあげない」
それがどういう意味を持つかは、カイルにもすぐに理解できた。
だからといって、どうすることもできない。
ギチギチと音を立てて、カイルの顔が挟み潰されてゆく。
「(これで……終わり……)」
それまでピクリとも動かなかったカイルの手が、よろよろと上がり始めた。
その手はゆっくりと下腹部へと移動し、とうとう目的のものを握りしめた。
未だ隆々と勃起し続けている、淫らな肉棒を。
「っ……ふっ、ふっ……!」
「あははっ、それでいいのよカイル。いっぱいシコシコして見せなさい」
粉々に砕けたカイルの心に、
ゾクゾクするような快感が染み渡ってゆく。
ペニスをしごくカイルの手は、もう止まらなかった。
「ほらほらそれだけでいいの?
前にわたし言ったわよね? 死んでから後悔しても遅いって。
悔いの残らないよう、私に見られたかったこと全部やっちゃいなさい」
「ふぅう〜〜っ、ふぅぅ〜〜っ……!」
カイルの全身から汗が吹き出す。
彼の手はペニスのみならず、
ぶら下がった金玉をも猛烈に揉みしだき始めた。
「あははっ、いいわよいいわよ、もっと見せて」
リタの笑い声に後押しされ、何の迷いもなく肛門に指を突っ込む。
ズボズボと指を出し入れするたびに、
ペニスからピュッピュと我慢汁が噴き出していた。
「とってもえっちな姿ねぇ、うふふっ、
お尻の穴、指が3本も入っちゃうんだ?
あ、また増えた。もう片手の指全部入っちゃってるじゃない。
なんてユルユルの肛門なのかしら、うふふふふっ」
腸液を指に絡みつかせながら、存分にアナルの快楽を味わう。
柔らかく伸び切った肛門からは、情けないことに
プスプスと屁まで漏れてしまう有様だった。
「あはははっ、もうどれだけ笑わせてくれるのよ。
こんな滑稽なオナニーで気持ちよくなっちゃうなんて。
あはははははっ、ぷっすぅ〜、だって。
ホント笑えるわね、あはははははっ」
リタの嘲笑が魔法のように快感を倍増させてゆく。
少女のさらなる嘲笑を求めるかのように、
カイルは腰をヘコヘコと上下させ始めた。
「ふぅ〜〜っ、ふぅぅう〜〜んっ!」
何もない空間を、濡れそぼった肉棒が突きまくる。
あまりの興奮に身体が勝手に動き出し、
セックスをしているつもりらしかった。
「あははっ、今度はちんぽでダンスしちゃうの。
とことん恥ずかしい姿を見られたいのね、あはははっ」
肛門をピストンし、金玉を叩き、揺れるペニスでリズムを刻む。
それはリタが言うとおり、この世で最も恥ずかしい
ダンスショーに他ならなかった。
「ほらほら一生懸命踊らないと、お客さんが飽きちゃうわよ?
もっと大胆に腰ふって、ちんぽこプルプル揺らしなさいっ」
「ふぅぅ〜〜んっ、くぅぅ〜〜んっ!」
人としての尊厳を打ち捨てた、あまりにも滑稽なその姿。
だが彼はもうすっかり、そこから生じる快楽に没頭しきっていた。
もっと嘲笑されたいと願い、本能の赴くままに痴態を晒す。
じゅくじゅくと漏れ続ける我慢汁に、次第に白いものが混じり始めていた。
「あら、そろそろね。よっと」
瞬間、肉棒に強烈な快感が走った。
必死で揺らしていたペニスを、リタが突然握りしめたのだ。
「ふぶぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
「うふふっ、最後はサービスタイムよ。
私の手コキで、チンポを天国に送ってあげる」
リタの美しい手が、ぐちゅぐちゅとペニスをしごき始めた。
その快感の凄まじさ。
今までの人生で重ねた快楽を全て合わせても
太刀打ち出来ない程の快感が、カイルの全身を駆け巡る。
「そーら、チンシコいくわよ。
頭から爪先まで、全身で快楽を味わいなさい」
リタの指一本一本の何気ない動きが、
極上の快感となって襲ってくる。
「あははっ、ビクンビクン跳ねちゃって。
私は適当に手を揺らしてるだけなのに、
あなたにとっては信じられないくらいの快感なのね」
「んふぅ〜〜んっ! ふぶぅうぅ〜〜んっ!!」
「私とあなたの格差、はっきり出ちゃったわね。
二人の間にはこれくらいの開きがあるの。わかった?」
「ふぐぅ〜〜んっ、ふぐぅぅ〜〜ん」
「よろしい。素直なのはいいことよ。あなたは私の足元にも及ばない。
チンポ勃てるだけしか能がない、恥ずかしい存在。そうよね?」
「ふぐぅ〜〜んっ、ふぐぅぅ〜〜ん」
「よし、自覚したわね。なら変態らしくチンポに集中しなさい。
汚い汁を垂らして、ご褒美をありがたく受け取りなさい」
「っ!! ふぐぐぐぐぐぐぐぐっ!!」
「そら、もう最後よ。チンポの根本にギュッと力を込めて───」
「ふぐぐぐぐぐぅ〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!」
「イッちゃいなさい、ほら」
びゅびゅっ! びゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅ〜〜〜〜っ……!
リタの命令と共に、肉棒から高々と精液が噴き上がった。
同時に少女の太ももが、万力のようにカイルの首を締め上げる。
ゴキン、と首の骨が折れる音が聞こえた。
だがカイルの視界はそれまでとは異なり、
まばゆいばかりの純白に包まれていた。
ペニスから噴出し続ける、粘ついた白濁。
それはまるで、天に召されてゆく彼の魂そのもののようだった……。
***
目覚めたのは、見慣れないベッドの上だった。
慌てて起き上がると、テーブルには今まで稼いだ金貨の袋と、
1枚のメモが残されていた。
『ここでおとなしく暮らしなさい』
リタの筆跡でそう書かれた紙切れを見たとき、
カイルは命を奪われなかったこと、
そして彼女に置いて行かれたことを理解したのだった。
***
カイルは、リタを追わなかった。
それはプライドを打ちのめされたからでもあるが、
単に自分がこの街から出るには
レベルが足りていないという理由でもあった。
考えてみれば、ここに辿り着くまでに
襲ってくる魔物を倒したのは全部リタだ。
もしカイルが一人で街の外に出てしまったら───
リタによってさんざん教え込まれた、目の前が暗転するあの嫌な感覚。
いやがうえにもそれが思い出され、
カイルの足はついに街の門をくぐることはなかった。
そのくせ夜中のベッドでは、
魔王の城でピンチに陥ったリタの前に颯爽と現れて彼女を救う勇者───
そんな都合のいい妄想に浸ってしまうのだった。
***
自責から逃れるように、自慰を繰り返した。
戦うリタを見ながらペニスを扱いた、
あの頃と同じように。
自分を叩きのめすリタの姿、
まだ顔に残っている太ももの感触、
大きなお尻……そして、嘲笑。
「リタ、あぁぁ、リタっ……」
あの夜の出来事を再現するかのように、
一人ベッドの上で淫らなオナニーに耽る。
またあの快感を味わいたい。魂を吸い尽くされるような射精がしたい。
「あぁぁ、リタ様ぁ〜〜っ……!」
無意識に口をついたその言葉は、彼に更なる興奮を与えてくれた。
妄想の中で、リタが勝手に動き始めた。
「あぁあ〜〜っ! だめぇ、リタ様、そんなぁぁっ……!」
「ひぃ〜〜んっ、踏まないでリタ様ぁ〜〜っ、あん、あぁぁんっ!」
「やぁぁん恥ずかしいぃ〜〜、
もう許してくださいリタ様ぁぁ〜〜〜〜んっ……!」
その日から自慰の際のリタの呼び名は、『リタ様』で固定された。
***
そんな無為な日々を過ごしていた、とある日。
長らく空を覆っていた黒雲が晴れ、
まばゆいばかりの光が世界中に降り注いだ。
人々は驚き、何事かと空を見上げる。
家の窓から、カイルもおそるおそる顔を覗かせていた。
するとまもなく、天から神々しい声が響き渡った。
『世界を危機に陥れていた魔王は、
いま一人の人間によって倒されました』
ドクンッ、とカイルの心臓が高鳴った。
ついにこの時が来てしまった、と。
『魔王の軍勢は魔界に敗走し、
もはやこの地上を脅かすものは存在しません』
……聞きたくない。聞きたくない。
『この偉業を成し遂げた、その人間の名は……』
……あぁ、やめろ、やめてくれ……。
『勇者、リタ』
わああっ、と外から歓声が上がった。
それはこの街だけではなく、世界の場所全てで。
世界中すべての人間が、歓喜していた。
ただ一人を除いて……。
「おっ、おおお、おおおおぉぉ……!」
頭を抱え、カイルは床にへたり込んでいた。
どうして、どうして。
世界を救うのは、自分だったはずなのに。
勇者は自分のはずなのに。
どうして自分じゃなくて、ただの田舎の村娘に過ぎないリタが……。
「あぁあぁぁぁ、うあぁぁぁ……!!」
カイルは床に顔を擦りつけ、大声で泣いた。
絶望と嫉妬に身を苛まれながら。
世界中が愛と平和を謳い上げたこの日、
唯一それを喜べなかったのが勇者として生を受けた人間だったとは、
あまりにも皮肉な結末だった……。
***
「おい、勇者様がそろそろ帰って来るってよ」
「おお、こりゃ見逃せねぇ。是非とも直で見なくちゃ」
城下町の沿道は、人々でごった返していた。
誰もが幸せに満ちた表情で、いまかいまかと救世主の凱旋を待つ。
その人混みの中には、フードで深く顔を隠したカイルの姿もあった。
「おっ、来たみたいだぞ! ほら見ろ、騎士の一団がやってくる!」
白馬に乗った王宮の兵士たちの姿が、高く掲げた旗と共に見えてきた。
「あっ! あれだ! おおい、勇者さまーっ!」
「勇者さまー!」「ありがとう、勇者リターっ!」
自分ではない者に投げかけられている、勇者という称号。
カイルはこんな場所にノコノコと来てしまった事を
後悔しながら、それでも今更帰ることもできずにいた。
万が一、もしかしたら……。
心優しいリタは自分の姿を見つけ、
共に戦った英雄として皆の前で讃えてくれるのではないか。
都合のいい妄想だとはわかっている。
だが、それでも。
それでも彼は、そんな一縷の望みにすがるしかなかったのだ。
「おおおっ! 勇者リターーっ!!」
隣の男が出した大声につられ、反射的に顔を上げる。
陽光がキラリとひらめき、目を細める。
そこに、リタがいた。
「……………!」
騎士の一団を従え、ひときわ立派な毛並みの
白馬にまたがって手を振るリタの姿。
沿道の歓声が、一斉に大きくなる。
笑顔の彼女はあの際どい衣装はそのままに、
純白に金の刺繍をあしらった豪奢なマントを上から羽織っていた。
「リ……!」
そう声を出しかけ、カイルは口をつぐんだ。
彼女の姿を見た瞬間、感じてしまったのだ。
田舎くさい三つ編みも、純朴な顔立ちも変わっていないのに、
リタから神々しい輝きが放たれていることに。
その輝きは、自らの力で栄光を勝ち取った者だけが放つ、
圧倒的な勝者のオーラだった。
勇者という称号は、まさに彼女にこそ相応しい。
リタを見た誰もが、嫉妬に塗れたカイルでさえ、
それを認めざるを得なかった。
カイルは一層フードを深くかぶり、静かにその場から離れていった……。
***
それから半月後。
カイルはリタが残してくれた町外れの一軒家で、
抜け殻のような生活を送っていた。
そんなある日の正午。
「失礼。カイル様はおいでか」
突然訪ねてきた王宮の兵士に、カイルは
有無を言わさず連行されていった。
「あ、あの……オレが何か……?」
兵士が同乗した馬車の中で、
カイルは恐る恐るたずねた。
「勇者リタ様に、カイル様をお呼びになるよう
申しつかったのです。勇者様は城下町から離れた
古城にお住いになられています」
それを聞いた瞬間、カイルの胸に
久方ぶりの歓喜が湧いた。
(リタが、オレを覚えてくれていた……!)
兵士が怪訝な顔をするのも構わず、
カイルは溢れる喜びに瞳がうるむのを止められなかった。
***
到着した城は、こぢんまりとしているものの
美しい庭園に囲まれた気品あふれる場所だった。
兵士に先導され、城の中に案内される。
石造りの長い廊下を渡ると、一団は両開きの大きな扉の前で足を止めた。
「この先で勇者様がお待ちです。
ここから先は我々は入る事を禁じられていますので、これにて」
「えっ? じゃあオレ一人で?」
「はい、そのように申し使っております。あぁそれから……
『二人に相応しい再会を望む』と勇者様からの言伝になります」
「ふたりに……相応しい……」
ボンヤリとそう繰り返したカイルを残して、
兵士たちは城から退出していった。
***
重い音を響かせて、ゆっくりと扉が開いてゆく。
まず目に入ってきたのは、広々した部屋の中央に敷かれた真紅の絨毯。
そしてその絨毯が真っ直ぐに伸びた先に……
彼女がいた。
「久しぶりね、カイル」
束ねた三つ編み、涼し気な青い瞳。
身につけているのは例の際どい装備ではなく、
それまでずっと彼女が着続けていた民族衣装。
カイルが最も見慣れた姿で、リタが立っていた。
「すぐに呼べればよかったんだけど、各国の歓待やら何やらで忙しくてね。
この城を貰ってやっと暮らしも落ち着いたところなのよ」
コツコツと足音を響かせながら、
リタはカイルの目の前まで歩み寄る。
「うふふっ……合格よ。ちゃんと分かってたようね」
「………………」
耳まで真っ赤になった顔をうつむかせ、無言で立ち尽くしているカイル。
両手でそっと股間を隠しているその姿は……
一糸まとわぬ丸裸だった。
「もし勇者ぶった格好で来ていたら、
すぐ城の外に叩き出してやろうと思ってたわ。うふふっ」
リタは余裕たっぷりに腕組みをしながら、
はぁはぁと熱い吐息を漏らしているカイルを眺める。
「手をどかしなさい」
「はぁっ……あぁ……」
抗うそぶりもなく、カイルはそっと股間から両手を離す。
露わになった性器は当然のように大きく勃起しており、
興奮のあまりか鈴口からはプシュプシュと我慢汁が噴き出していた。
「あぁぁぁ……リタ様……」
「あはっ、リタ様? ふ〜ん、もうそこまで目覚めちゃったんだ。
それなら話が早いわね、ほら」
リタ様はカイルの股間の前に、ずいっと片膝を突き出す。
「私の膝にご挨拶しなさい、マゾ」
その呼び名に、カイルの心臓がドクンと高鳴る。
彼の妄想の中にだけ存在していたリタ様が、
いま現実となって目の前に降臨したのだ。
真っ赤なスカートに包まれた隆起に向けて、
カイルは迷うことなくペニスを擦りつけはじめた。
「あははっ、マゾに相応しいご挨拶ね。
マゾオナニー漬けのチンポには、これでも刺激が強すぎるかしら?」
「あへぇ、はへぇっ、リタ様っ、リタさまぁぁっ……!」
布越しに感じるリタ様の膝小僧の感触が興奮を加速させ、
カイルは一心不乱に腰を振り続ける。
「あひぃぃ、出ちゃう、もう出ちゃうぅ」
「あらあら、そうじゃないでしょ。
『臭くて汚いザーメンが、チンポから飛び出しちゃいそうです』でしょ?」
「はひぃ〜っ、はひ、くさくてきたなひザーメンがぁ、
ちっ、ちんぽから飛び出しちゃいそうですぅぅ〜〜っ……!」
「あははっ、相変わらず情けないチンポねぇ。
私の身体に触れるとすぐ射精しちゃうんだもの」
「あひぃ〜〜っ、飛び出ちゃいますぅ、情けないチンポ、
リタ様のお膝であっさり射精しちゃいますぅぅ〜〜っ!」
「ほらダメダメ、久しぶりの再会なんだからもう少し我慢なさい。
いい? 私が許しを出すまで射精しては駄目よ。
だからといって、腰フリを弱めるのも許さないわ」
「くうぅううぅぅ〜〜〜〜〜〜っ……!」
「必死でチンポをコリコリ擦りつけて、最高の興奮と快感を味わいながら、
それでも射精しないで我慢しなさい。
歯を食いしばって耐えてるその顔、とっても面白いもの。うふふっ」
眉を寄せ、苦悶し、涎を垂らし、口をすぼめ……
まるで百面相のように表情を目まぐるしく変化させながら、
こみ上げる射精感に耐え続ける。
そんな無様な様子をリタ様に愉しんでもらっていることに、
この上ない幸せを感じながら。
「ぐひぃ、ひぐ、あっ、あひぃぃぃっ……!」
「あら、素っ裸だと思ってたけど……
あなた、まだこんなものを後生大事にぶら下げてたのね」
カイルの首から下げられていたネックレスの宝石をつまみあげ、
リタ様はにやりと笑った。
それは言うまでもなく、彼が勇者である事を証明する大事な品。
「もうこれは必要ないわよね。
魔王は私が倒しちゃったんだし。うふふっ」
そう言うとリタ様は宝石をつまんだ指先に、ギリギリと力を込め始めた。
「あっ! しょれぇぇ、ぐぅっ、はひぃっ!」
「いい機会だから、私が処分してあげるわ。
ちゃんとあなたが現実を受け入れられるように」
深い青を讃えた神秘の宝石に、ピシッ、と亀裂が入り始める。
「あ〜〜〜〜っ! あ〜〜〜っ! あぁあぁ〜〜〜〜っ!」
「ほ〜ら、もっと激しく腰を振りなさい。
最後の拠り所が破壊されてゆく様を見ながら、
チンポをビンビンに勃起させちゃいなさい」
リタ様の膝が、またがったカイルの股間をズンズンと突き上げ始めた。
「おぉおぉぉぉおおぉぉ〜〜〜〜っ! それ駄目ぇぇ〜〜っ!
イグぅ、イッちゃううぅぅ〜〜〜〜っ!!」
「ほらほらほらほら、どんどんヒビが入ってきたわよ。
この小さな石も、あの晩のアナタみたいに
あっさり私に挟み潰されちゃうわよ」
「ほおぉおぉぉぉ〜〜〜〜んっ……!!
もうチンポ駄目ぇぇ〜〜っ! リタ様リタさまリタさまぁぁ〜〜っ!!」
「あはははっ、もうイッちゃうのね。
ちょっと突き上げてやっただけで、
マゾチンポひとたまりもないのね。
いいわよ、もっとズンズンしてあげる」
「おほぉおぉぉ〜〜〜〜んっ! イグイグイグイグイグイグぅうぅぅ
ゆっゆっゆっゆっゆっ……」
「そらそらそらそら、もう最後よ!
宝石と一緒にっ……イッちゃいなさいっ!」
「勇者リタ様ぁあぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!!!」
その叫びと同時に、青い宝石は粉々に砕け散った。
カイルのペニスからはビュービューと精液が飛び出し、
リタ様の赤いスカートを白濁で濡らしてゆく。
宝石の破片がキラキラと舞い散るなかで、
二人の表情は至上の恍惚に満ち満ちていた……。
***
それからのカイルは、この城でリタ様の
忠実な性奴隷として暮らし始めた。
彼女に対する嫉妬や競争心は、遥か彼方に消え失せた。
自分の全てをリタ様に委ね、彼女に飼われていることに
このうえない幸福を感じている。
「あははっ、またチンポ膨らましてるわ。
後ろから前から忙しいわね、あはははははっ」
二人きりの居城でおくる、淫靡な生活。
常に全裸で過ごすことを命じられ、
一挙一投足はもちろん、大小の排泄まで
リタ様の目の前で行わされていた。
***
「ふぅ、ただいま。勇者でいるのもラクじゃないわね。
あっちの王宮は広くって足が疲れちゃったわ」
世間では慈愛に溢れた女神のようだとすら囁かれる彼女に
こんな一面があるなどとは、天上の神々ですら想像できていまい。
「ほら、ご主人様の足にお帰りなさいませのご挨拶をしなさい」
「はぁぁっ……んちゅっ……!」
犬のようにリタ様の足元に飛びつき、
汗の匂いが薫る美しい素足を舐め回す。
踵から足の指一本一本まで、丁寧に。
そのうち我慢できなくなったのか、カイルは口いっぱいに
彼女のつま先を頬張ってじゅぷじゅぷとしゃぶり出してしまった。
「うふふっ、本当に足舐めが大好きねぇあなたは。
こんなことでそこまで興奮できるなんて
ホント便利な身体だわ、マゾって。あははっ」
「はぶっ、しゃぶっ、んんっ、ふあぁ、リタ様ぁぁんっ……!」
興奮のあまりペニスはピンピンと痙攣を繰り返し、
先走り汁をトロトロと溢れさせる。
緩んだ肛門からは、プスプスと弱々しい音とともに
おならが漏れてしまっている。
「あははっ、情けな〜い。いいわよ、
面白いからそのままオナニーして見せなさい」
「はひぃ……! はふっ、はふっ、はふぅっ……!」
右手でペニスをしごき、左手の指を肛門に突っ込む。
同時に金玉をぷらんぷらんと揺らし、快感を表現する。
これがリタ様に仕込まれた、基本のオナニースタイルだった。
「あ、今日は私の許可を待たずいつでもイッていいわよ。
どれくらい耐えられるかしらね?」
「あひゅっ!!」
とその途端、カイルの肉棒から放物線を描いて
精液が飛び出してしまった。
「あははははっ、もう射精しちゃったわ。
私が命令してあげないと本当にユルユルなんだから
このマゾチンポったら。あはははははっ」
「あふぅんっ……ちゅうっ、ちゅうぅ〜〜っ……」
あまりにも早すぎる射精をわびているつもりなのか、
カイルはリタ様の足指を媚びた顔つきでちゅうちゅう吸い続けるのだった。
***
厳かな陽光が差し込む、城の中庭。
色とりどりの花が咲き乱れる天国のようなその場所で、
午後のリタ様は散歩を楽しんでいた。
彼女の真っ白な指先から伸びるリードに引かれ、
犬のように四つん這いで後を追うカイルと共に。
「う〜ん、いい天気ねカイル。お日様の光は気持ちいいでしょう」
「はぁっ、はぁっ、はぁん……」
「……うふふっ、あなたは違うところが気持ちよくなってるみたいね」
リタ様はきらきらと光る金髪を掻き上げると、
瑞々しい芝生でぴたりと足を止めた。
「ちょっとここで休憩にしましょうか。ね?」
その一言でカイルは勢い良く立ち上がり、
彼女の真後ろにペタンと座り込んだ。
その顔は限界まで天を向き、空で輝く太陽を見上げている。
「ふふっ、準備よし、ね」
ぶわっ、と風が巻き起こり、
カイルの視界から一瞬で太陽が消失した。
それもそのはず、彼の上半身はリタ様のスカートの中に
すっぽりと包み込まれてしまっていたのだ。
「うふふっ、どう? 極上の眺めでしょう」
天を見上げていたはずのカイルの目の前に、
突如としてリタ様の巨大な尻が出現していた。
「あぁあぁっ、リタ様ぁっ……!」
下着もつけていない、正真正銘の生尻。
ピンク色をした性器の割れ目と、キュッと締まった肛門。
その周囲にうっそうと茂る長い陰毛が、
興奮したカイルの鼻息でチロチロと揺れていた。
「ほ〜ら、自分の顔が何に押し潰されちゃうのか、
じっくりと確認しておくといいわ。うふっ」
ゆらりゆらりと腰を揺らし、リタ様が妖艶に笑う。
見上げる男の興奮を弄ぶかのように、
獲物をじっくりと追い詰めるかのように、
リタ様はゆっくりと腰をおろしてゆく。
「はぁっ、はぁっ、ああ〜〜っ……!」
カイルの視界が、巨尻で埋め尽くされてゆく。
男の身体では絶対に持ち得ない、
女にだけ許された、その圧倒的な肉感。
まるで魔王が黒雲で世界を覆い尽くしていたように、
リタ様の巨大なお尻は世界を征服していた。
「うふふっ、しっかり支えるのよ。そら」
ずずぅぅぅぅぅぅんっ……!
そんな地響きすら聞こえてくるような迫力で、
リタ様のお尻がカイルの顔面を押し潰した。
「ふぐぅぅぅうぅぅ〜〜〜〜〜〜っ!!」
首筋に力を込め、必死で彼女の全体重を受け止める。
これがリタ様専用、休憩用のマゾ椅子なのだった。
「うん、いい座り心地。やっぱり家具は
使えば使うほど馴染んでくるものね」
事も無げにそう言い放ちながら、
リタ様は容赦なくお尻に体重を乗せる。
あまりにも強い肉圧と、スカートで遮られ
どんどん濃度が高まってゆくリタ様の匂い。
カイルは自らが受けている仕打ちに陶然となりながら、
その舌は自然と彼女の肛門を舐め始めていた。
「あはは、始まった。お掃除機能まで
ついてるのよね、このマゾ椅子。
せいぜい綺麗にしてちょうだいね、あはははっ」
カイルの舌に、濃厚で複雑な味が染み渡ってゆく。
わざと拭きを甘くしていたのか、
リタ様の肛門は舌をねじ込めばねじ込むほど、
マゾへの返礼だと言わんばかりに
こってりとした味と匂いをにじませてくる。
いつしかスカートの内部は肛門の匂いが充満し、
まるで自分の上半身すべてが、リタ様の直腸に
すっぽりと飲み込まれてしまったかのような
錯覚を覚えるほどになっていた。
「うふふっ……今日のお尻、ずいぶん気に入ったようね。
チンポがびっくんびっくん跳ね上がってるわ」
「ふぐぅ、ぶぶっ、んぶぶぶぶぶ……!」
「こんな爽やかな場所で、
ポコチンおっ勃てて一人で興奮しまくっちゃうなんて。
本当に恥ずかしい男だわ、あはははっ」
リタ様の嘲笑に身悶えするかのように、
ペニスがビクンビクンと痙攣する。
亀頭から金玉まで我慢汁が滴り落ち、
次第にそれはねっとりと糸を引き始めていた。
「ふうぅっ、ぶぅぅ、んぶっ、んぶっ!」
それでもリタ様は、さらにペニスを追い詰める。
「マゾチンポびくびくさせて、臭い金玉汁だらだら漏らして……
挙句の果てには女の肛門ひとつにねじ伏せられちゃって。
みっともないとは思わないの? こんな姿を晒して情けなくならないの?」
「ふぐぅ〜〜〜〜っ! んぶぅぅ〜〜〜〜っ!」
「何よ腰をクネクネさせちゃって。
やめて〜、イジメちゃいや〜ん、って言いたいのかしら。
あははははっ、そんなので許すはずないでしょ、このマゾっ」
「ふぐぅぅ〜〜んっ、んむぅぅ〜〜〜〜んっ!」
「マゾ。このマゾ。変態マゾ。ちんぽこいじって
マゾ射精するしか能がない、この世界で最低の恥ずかしい生き物。
女の子にされることなら何でも快感に繋げちゃう、
マゾチンポの本能だけで生きてるミジメな存在。
あははっ、なに悲しそうな声出してるのよ。
気持ちいいんでしょ? 嘲笑されると金玉フル回転で
キュンキュンってマゾザーメン作り始めちゃうんでしょ?
だったら素直にちんぽこヒクヒクさせてなさいよ。
何の結果も成果も生み出さない、存在自体が無意味な
勃起チンポ震わせて、あひ〜ん、あひ〜んって泣き続けなさいよ。
そういうミジメな姿を女の子に見て貰って
笑われて、馬鹿にされて、憐れまれて。
それでどぴゅどぴゅぅ〜んって感激射精しちゃうんでしょうが。
ほらやれ、して見せなさいよ。
金玉にみっちり詰め込んだ臭いザーメン、
私の目の前で噴水みたいにどっぴゅんしちゃいなさいよ。
出せ、早く出せマゾっ! 私の言葉だけでイッちゃえ、
このドスケベマゾチンポっ!」
どぴゅっ!! どぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!
身体が浮き上がるかのような快感と共に、
限界まで追い詰められたペニスは勢い良く射精した。
リタ様からの叱責だけで絶頂に至った肉棒は、
その調教に感謝を示すかのように
いつまでも庭園に真っ白な花を咲かせていた。
「うふふふっ、本当にイッちゃったわ、おもしろ〜い。
どこまで変態になっていくのかしら、このマゾチンポは」
マゾ絶頂に震えるカイルを尻に敷いたまま、
リタ様は流れ込む春の風を迎えて気持ちよさそうに深呼吸した。
「ふぅ〜、ってあら、いつの間にかおしっこ漏らしちゃってる。
ザーメン出すだけじゃ足りなかったのね、うふふっ」
ちょろちょろと黄色い小便を漏らしているペニスを
両足のつま先でツンツンつつき回しながら、リタ様が笑う。
「今夜は久しぶりにマゾダンスが見たいわ。
また私にたくさん笑ってもらえるよう、
スケベで滑稽な踊りを考えておきなさい」
足元から広がってゆく水たまりが、
太陽の光を反射してキラキラと輝いている。
全てを手に入れて、本当の自分にたどり着いた女。
全てを失って、本当の自分にたどり着いた男。
同じ場所から始まった二人のめくるめく冒険の旅は、
こんな形の大団円で幕を閉じたのだった……。
【END】
遗憾本领不够高,虽然能看懂,但是试着翻译了几句,真搞不来,坛子里肯定有大大能行。
直接自己写文章感觉还好,像这种翻译的实在搞不来,总感觉略显生硬,对日语的理解太差了。