futa青门竹马调教 求汉化

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 物心ついた頃から、ボクと早緒里は一緒にいた。いわゆる、幼馴染というやつだ。
 歳が同じで家が近所だったせいもあるだろうが、それ以上にボクたちを結びつけていたのは市民プールだった。と言っても、屋内施設でも温水プールでもない、フェンスで囲まれただけの野ざらしの、5レーンしかない25メートルプールだ。
 内陸のこの県は、日本一カナヅチ人口の多い県としてテレビで紹介されるほどで、その中でもさらに辺鄙な山奥のボクの町では、泳げる人など数えるほどだった。だから市民プールは、夏でも大抵、ボクたちの貸し切り状態だった。どうやって採算を取っているのか、はなはだ謎だ。
 幼い頃の早緒里は、人形のように線の細い、泣き虫で病弱な女の子だった。少しでも強く健康に育って欲しいと、早緒里の母さんが、隣に住んでいる水泳の先生(つまりこれがボクのお爺ちゃんだ)に彼女を預けたのが、ボクたちの出会いだった。最初は、水に顔もつけられずにすぐ泣く、面倒くさい子だと思った。でもボクたちが小学校に上がった年にお爺ちゃんがぽっくりと死んでしまい、それからも何となく毎日プールに通ううちに、流れでボクが早緒里の先生役を引き継いだ。お爺ちゃんに教わった感じを見様見真似で再現して、早緒里の手を握って水に浮かせた状態でプールを行ったり来たりしたり、沈みそうになったらお腹や胸を支えてバタ脚の練習をさせたりした。でも手を放すとすぐにしがみついてくるので、一人で泳げるまでにはなかなか時間がかかった。それでも、早緒里はがんばり屋さんだった。泣いては泣いては、諦めずにまたすぐ挑戦した。

 おかげで小学校高学年になる頃には、ずいぶんと逞しくなった。背はとうにボクを追い越し、筋肉だってボクよりついた。同じ練習をしていたはずなのに、体力にだって今や歴然とした差がある。妹分の女の子に肉体的に追い抜かされてしまったボクは、「この頃は、女の子の方がカラダの発育が早いものなのよ」と、母さんに慰められる始末だ。
 早緒里の変化はカラダだけではなかった。顔立ちもずいぶんと、美人になった。もともと人形みたいだったくっきりとした目鼻立ちは、成長とともにより一層整っていき、体格の良さもあって、少なくとも小学生には見えない。2人並ぶと、ボクの方が弟みたいだ。もう泣き虫でもなくなった。
 市民プールには更衣室が2つあるけど、あまりにもお客が来ないせいで1つは倉庫と化していた。だから幼い頃からボクたちはずっと、同じ更衣室で着替えている。前は何とも思わなかったのに、最近では早緒里が着替えだすと、ボクは自然と目をそらすようになった。目の遣り場に困るのだ。早緒里は筋肉がついた以外にも、胸とお尻が膨らんできて、腰のあたりがくいっとくびれて、なんとなくやらしいカラダつきになった。でも早緒里の方はそんなの全然気にする素振りもなく、ボクの前で恥じらいもなく素っ裸になるし、そのまましばらく更衣室をうろうろしたり話しかけたり、太ももがくっつくほど至近距離に座ったりすることもしょっちゅうだ。目を背けていると、
「どうしたん?」
と、きょとんとしている。
 わざと見せびらかしているのじゃないとわかっていても、何だかモヤモヤする。おっぱい以上に、早緒里のカラダに関するあるモノが、ボクを戸惑わせていたせいだ。
 早緒里には、おちんちんがついている。もちろん早緒里はレッキとした女の子だし、女の子の部分もあるけれど、男にしかないはずのソレも男と同じ場所に確かについていて、おしっこをすることだってできる。初めは人とは違うソレを恥ずかしがっていつもタオルで隠していたけれど、長いこと一緒の時間を過ごすようになってお互いのハダカもたくさん見るようになって、ボクに対しては羞恥心はなくなったようで、今ではソレも隠すことなくぶらぶらさせたままボクの目の前に曝け出している。
 当然、カラダの発育に伴ってソレも成長した。幼い頃は、申し訳程度にちょこんと生えていた小さなソレは、いつの間にかボクの、普通の男子と同じくらいにまで大きくなり、あっという間にボクのを追い越してしまった。お爺ちゃんや父さんのソレと変わらないくらいの大きさで、最後に見たときには皮が引っ張られてピンク色の先っぽが半分くらい顔を出していた。
「個人差があるけん、あんま気にしたらあかんよ」
なんて、ちょっとまんざらでもないような顔で言われ、「気にしとらんわ」とは言ったものの、体力だけでなくオトコとしてまで負けているようで悔しくて、ボクも皮を剥こうと必死になったけど、早緒里と違って皮が余っちゃっているので、すぐに元に戻って小さな先っぽを覆ってしまう。
 女の子のくせに、オトコ以上に堂々としたソレを見ると、嫌でも劣等感みたいなものが沸き起こってくる。だからボクは、いつしか早緒里のカラダを直視できなくなって、早緒里の前では自然と、無口で寡黙な男になった。一人称も、早緒里の前でだけ「オレ」。
 背伸びをしていて、みっともないと自分でもわかってはいる。けれども、幼い頃から、ずっと同じだと思っていた(むしろ、自分より下の存在で、ボクが守ってあげなくては、と思っていた)子が、実は自分とは全く違ってあらゆる点で優れていると、実感させられたのだ。まだ小学生のボクは、虚勢を張るくらいしかオトコとして身を守る術はない。にもかかわらず、早緒里がそんなことこれっぽっちも気にしていないのは明らかで、相変わらずボクに尊敬じみた眼差しを向け、兄のように接してくる。全てにおいて早緒里に打ち負かされているボクなんかに。ボクは悩んだ。卑屈にもなった。それでも、そんな早緒里と、プールの中で一緒に過ごす時間が好きだった。塩素のにおいと、泳いだ後のカラダの上気、水と外気の温度差、太陽に熱せられたプールサイドのコンクリート、濡れた水着の感触、全部好きだった。
せいしゅんの付きモノ/むーちん
せいしゅんの付きモノ / むーちん


 さっき、早緒里はもう泣き虫じゃなくなったと言ったけど、一度だけ例外があった。
 小学校6年の夏、学校行事で臨海学校が催されることになったときのこと。クラスのほとんどの子供が泳げないので、実際に海に行く前に水に慣れようと、クラス全員で市民プールを訪れた。いつもは2人きりのプールに、クラスの子が大勢いるのはなんだか妙な感じだった。
 その時に、慣れない水着姿のクラスメイトたちの間で、突然一人の男子(木林、という名前だった)が早緒里を指さして大声で言ったのだ。
「あーっ、三浦、オンナのくせにチンポ生えとるーっ!!」
 プールサイドがにわかにざわつく。見ると、早緒里の水着の股から腹にかけて貼りつくように、くっきりとおちんちんの形が浮かび上がっている。
 すぐに別の男子が叫ぶ。
「あーっほんまや!!しかもでっけえ!!父ちゃんよりでっかいでー!!」
「三浦、オンナのくせにチンポでけえー!!」
 クラスメイトたちの無邪気な驚きは、すぐに残酷な嘲笑に変わる。女子たちまでもが、ひそひそと悪口を言い合いだした。
「やらしーわ」「ちょっと、なんでちんちん大っきくなっとるん?へんたい?」「けだものー」「えー、私ら、襲われてしまうやんなぁ?」
 早緒里は俯いたまま、動かない。動けないんだ。表情は見えなかったけど、まだ水に入ってもいないのに、足元にぽたぽたと水滴が落ちる。
 ボクは我慢できなくなって、つかつかと早緒里の前に歩み出ると怒鳴った。
「やかましいわ!!お前らにもちんこくらいついてるやろがッ!!何が珍しいことあるっちゅーねん!!それに女子、あんたらも父ちゃんのちんこがなかったら生まれてへんのや!悪いモノみたいな言い方せんでや!?」
 プールサイドが、水を打ったように静まり返る。クラスメイト全員が、今度は怪訝な目でボクを見つめていた。
「え?秋野、何怒っとるの?」「意味わからんのやけど」「あいつチンポ女のこと好きなんやない?」
 声は聞こえずとも、あいつらの目は口々にそう言っていた。ただ一人、早緒里だけは、涙をいっぱいに溜めた目で、兄を見るような尊敬と親愛の眼差しをボクに向けている。
 そこへ先生がやって来てその場は収拾したものの、早緒里はプール授業には参加せず、プールサイドでタオルに包まってしゃがんでいた。
 臨海学校でも早緒里は一度も海に入らず、得意の泳ぎを披露することなく、それどころか水着に着替えることもなくずっと体操着で浜辺に座っているだけだった。

 その夏休みの間、早緒里はプールに来なかった。何度か家まで誘いに行ったけど、そのたびに具合がよくないから、と断られた。
 二学期に入って、早緒里は学校では普通にしていたけれど、それは具合が悪いというより、落ち込んでいるのを無理して普通を装っているようで、そしてなんとなく、それにはプールの一件が関係しているような気がして、ボクはどうしても理由を問い詰めることができなかった。その夏、ボクたちの何かが決定的に変わってしまった。会話も減り、一緒に下校することもなくなり、学校では無意識にお互いの存在を無視するようになった。これまで、あんなにもずっと一緒にいたせいで、急に開いてしまったボクと早緒里の距離は、もはや普通のクラスメイト以上に遠くに感じた。
 結局、ボクと早緒里を結び付けていたのは、市民プールだけだったのだと、ボクはとても悲しかった。5レーンしかない25メートルプールはボク一人には広すぎて、そこに早緒里の姿がないのが猛烈に寂しかった。
 そうこうするうちにプールのシーズンは終わり、冬が来て、ボクたちは一度も会話することなく、小学校を卒業した。4月、ボクと早緒里は同じ中学に進学した。人口の少ないこの町には私立の中学校はないし、公立校の学区もかなり広く隣の中学までバスで30分以上もかかるため、小学校にいたほとんどのクラスメイトはそのまま同じ中学に通うことになる。中学校へ上がっても、何の変わり映えもない。変化と言えば、毎日学ランとセーラー服で登校することくらい。当然、ボクと早緒里の関係にも、何の変化もなかった。
 でも早緒里はちょっと変わった。まず、これまでずっとショートだった髪を伸ばし始めた。もう肩にかかるくらいになっている。それから、陸上部に入部した。それは、早緒里の市民プールとの決別を意味していた。水泳で鍛えたその体躯とスタミナは、どんなスポーツにも万能らしく、すぐに成績を伸ばし一年にして長距離と砲丸投げの選手になった。やっぱり、早緒里はすごい。水泳以外のスポーツはからっきしだめなボクとは大違いだ。成績で追い抜かれるのも、時間の問題だろう。早緒里に対するボクの劣等感は、いつしか純粋な畏敬と憧れに変わっていた。そんなハイスペックな上、中学へ上がってますます可愛く大人っぽくなった早緒里は、当然、モテた。男子にも女子にも。でもボクはそれを嫉妬したり僻んだりすることもなく、早緒里はもはや遠い存在だった。
 一方ボクはと言えば、中学校へ上がって慣れない英語や数学の授業についていくのに必死で、プール開きまでの一人の時間のほとんどを勉強に当てた。早緒里の存在を意識しないようになってから、好きな子ができた。佐枝美代さん。親の仕事の都合で東京から転校してきた子だった。さすがは東京育ちといった上品な雰囲気で、長い髪に華奢な体に白い肌の、早緒里に劣らない美少女だ。今の早緒里とは正反対のタイプ―――幼い頃の早緒里に似たタイプの子だった。
 6月になって、早緒里が佐枝さんと付き合いだしたと聞いたときは、さすがにショックだった。一瞬、早緒里を恨む気持ちもなくはなかったけど、すぐに「早緒里なら仕方ない」という諦めに変わってしまった。ボクなんか、オトコとしても早緒里に勝てるはずないのだから。
 早緒里と佐枝さんのことは、すぐに学校中の噂になった。女子同士のカップルという話題がきっかけで、同じ小学校だった連中の口から、早緒里のカラダのことが上級生にまでバレてしまったからだ。クラスで、こんな光景を見かけた。同じ陸上部の女子が何人か、早緒里の周りで、「三浦さんがどんなカラダしよっても、うちら気にせんし、同じ陸女の仲間やから」などと口々に言っていた。でも翌日から、彼女らは早緒里と席を寄せ合うことなく別々にお昼を食べるようになった。ある日の放課後、グラウンドを眺めると、早緒里が他の部員や先輩と離れたところで、一人黙々と走っているのが見えた。
 早緒里は別段気にしているようには見えなかった。去年の夏の、あの無理して明るくしているような早緒里が脳裏をよぎったけれど、今は佐枝さんが早緒里のそばにいる。あんな優しそうな女の子が味方してくれれば、それだけで十分だ。そう思った。
 7月、佐枝さんに話しかけられた。
「秋野くんって、小学のとき早緒と仲良かったんだよね?」
 一瞬、どきっとした。例え話のタネが早緒里のことでも、諦めたとは思っていても、好きな女の子に声をかけられると、ときめく。
「一緒に水泳やってたんでしょ?家も近いって」
「せ、せやけど」
「なんか意外。秋野くんと早緒って、あんま接点ない感じじゃない?」
「………」
 早緒、って呼んでるんだ―――。
「ね、聞きたいことがあるんだけど」
「え、なに?」
「もうすぐ早緒、誕生日じゃん?何をプレゼントしよーかと思って。早緒って、好きなものとかある?」
 そんな大雑把に聞かれても―――。
「本人に直接聞けばええやんか」
「だーめ。そんなの本人に聞くなんてデリカシーない!秋野くんモテないぞ?」
 カチンと来た。何だこの女。さっきから薄々思ってはいたけど、話してみると全然イメージと違う。もっとおしとやかで気品のある子かと思ってたのに―――。
「例えば食べ物とかは?早緒、いっぱい食べるし」
 目がハートになっている。そんなに早緒里のことが好きなのか。
「………早緒里のどこが好きなの?」
 思わず、そんな意地悪な台詞が口をついて出てしまった。
「え?」
 佐枝さんは一瞬きょとんとして、
「だって、カッコイイじゃん!」
 と自信満々に言ってのけた。
「ホント、そこらの田舎くさい男子なんかよりもう、超カッコイイ。スポーツ万能で、イケメンだし、汗くさくないし、あと………」
 途端に照れくさそうにもじもじとして、恥ずかしそうな小さな声で、
「アレがね、すごいの」
 そう、自分で言って「きゃっ」と真っ赤な顔に手を当てると、
「うん、そうだ、食べ物にしよう。いっぱいスナミナつくものにしよっ。ありがとね,、秋野くん!」
 などと叫んで行ってしまった。

 ずーん。
 と、落ち込んだ。
 佐枝さんが実はとんでもないビッチだったことにも幻滅だが、それ以上に聞きたくないことを―――というか、聞いてはいけないことを聞いてしまったような気がした。
 「アレ」が「すごい」?
 「アレ」ってなんだ?
 早緒里の股間についてる「ナニ」のことか、それともそれを使ってする「行為」のことか―――え、なに?ってことは佐枝さんはもう経験済みなの?早緒里ももう童貞じゃないってこと?まだ中一なのに?
 幼馴染の女の子が、ボクよりも先にオトコになり、しかも自分よりも大きなおちんちんで、ボクの好きな子をオンナにしたのだという事実に、その夜、悶々と、延々と、そんな不毛な考えを巡り巡らせ続けた。
 いつの間にか眠っていたらしく、気付いた時には朝になっていた。下半身に違和感を覚え、徐に下着の中に手を入れると、とろりと粘り気のある白いものでべっとりと濡れていた。もう中学生だし、当然知識としてはあったけれど、実物を見るのは初めてだった。つまりはそれが初めての精通だった。指の間にねっとりと絡みつくソレが、ボクにはとても珍しくて、ちょっと怖くて、興味津々で、しばらく指でにちゃにちゃしてみたり、においを嗅いでみたりした。生臭くて気持ち悪い。さすがに口に入れる気にはならなかった。それからふと、猛烈に情けなくなってしまった。早緒里はもう女の子とせっくすしまくりなのに、ボクはと言えば、早緒里と佐枝さんのえっちを想像して初めてオトコとして使い物になるようになったところだ。その敗北感たるや、劣等感を通り越して、死にたくなるような絶望に近かった。
 それからというもの、ボクは、佐枝美代はもちろん、三浦早緒里の存在を一切合財、頭の中から削除して日常を送ることにした。吹っ切れたのだ。やがてプール開きの時期になると、水泳に没頭した。この学校には水泳部なんてなかったし、泳ぎをやっているのはボク一人だったけれど、地区代表の選手として大会に出場できることも決まった。気にしないようにすれば意外と気にならないもので、もう早緒里や佐枝さんのことで日頃あれこれ思い悩むことはなくなった。けれども時々、ほんのたまにだけれど、眠っている間に早緒里と佐枝さんの「アレ」を夢に見て、パンツを濡らして目覚めることがあった。ボクは、変態なのかもしれない。倒錯しているのかもしれない。それもこれも、早緒里のような特異な女の子が幼少期から身近にいたせいだと思うこともあるけれど、それを早緒里のせいにするのもお門違いだ。なにせボクたちはもう他人で、たまたま同じ町のたまたま隣同士なだけのことで、世の中にはきっとお隣さんとか、ひょっとすると同級生の名前も一生知らないような人だっているのだろうし、ボクと早緒里も、全く違う人生を、全く違うように歩んでいくのだから―――。夏休み直前、ボクにとっては地区大会が迫る7月の終わりのこと。
 終業式が終わると、ボクはいつものように市民プールへ向かった。最近はたまに、体育の先生が泳ぎの指導や練習メニューを見に来てくれていたのだが、陸上部の顧問と掛け持ちのため毎日は来られず、今日は来られない日だった。陸上部も夏の大会が近いのだ。
 だから、夕方着替えてプールを出たとき、駐車場の前に早緒里がいるのを見たときは、ちょっとびっくりした。陸上部は暗くなる6時半くらいまで練習をしているはずで、ましてや一年のエースである早緒里が練習を抜けるはずないと思ったからだ。しかも、早緒里の家はこっちの方角じゃない。
 ボクの姿を見ると、早緒里はちょっと笑って手を振った。
 ひょっとして―――ボクを待っていた―――?
 なぜ?
 何も言わずに呆然としているボクに、早緒里の方から声をかけてきた。
「英ちゃん、速なったね」
 英ちゃん、と、懐かしいあだ名で呼ばれ、嬉しさもある反面、戸惑った。
「え、み、見てたん………?」
「うん、見てたよ」
 全然気付かなかった―――てことは、結構前からここにいたのか。
 一瞬の間。
「陸上部は?」
「ん………今日は、早抜けしてきた」
「へ、へえ………」
 どうして?―――と、聞けない。聞こうとしても声に出ない。何か、一線を越えてしまうような気がして―――。
 再び、気まずい沈黙が流れる。
「ね、一緒に帰らへん?」
「えっ」
 やめろよ―――。
 折角、早緒里の存在を意識しないようにできてきたのに―――なのに、なんで早緒里の方から優しく誘ったりするんだよ。勝手に離れてったくせに。そんなことしたら、また気になりだすじゃないか。
「………ごめん、あかんねん。今日ちょっと、寄るとこあるから」
 後ろ髪引かれる思いで、何とか言い訳つけて断る。
「そ、か………」
 一瞬、早緒里はとてつもなく悲しそうな、今にも泣き出しそうな顔をしたように見えたけど、次の瞬間にはまた明るい笑顔に戻って、
「ほなしゃあないね。途中まででええから、一緒に歩くだけ、ええ?」
「………家の方角一緒やけん、しゃあないな」
 ボクたちは、ぎこちなく歩き出す。お互いの距離がわからない。
 ああ言った手前、このまま真っ直ぐ帰るわけにはいかないから、どこで道草食うかを考えることに専念した。ボクが一言も口を利かなくても、早緒里はその美人な顔に嬉しそうな微笑みを浮かべて、長く肉付きのいい脚を所在無げにもてあますようにして歩いている。でも―――その笑顔はどこか、去年の夏の終わりに教室で見せた、無理してるときのそれに似ているように思えて―――。

 突然の夕立に襲われたのは、駐車場を出てしばらくしてからのことだった。太陽も暮れかけて一気に下がった気温と、シャツに染み込む大粒の雨しずくが、プール上がりのボクの肌を容赦なく冷やしていく。市民プールは住宅地や学校から離れた林道沿いで、家までは走っても20分近くかかる。通り雨なら、止むのを待った方が賢明かと思い、林道沿いの古びたバス停に避難することにした。錆びたベンチが一つきりの、トタンでできた粗末な小屋とも呼べないようなものでも、屋根があるだけマシだと思ったのだけれど、到着した頃には今さら雨宿りをしても無意味なくらいずぶ濡れで、おまけにバス停の屋根はところどころ雨漏りしていた。幼い頃からずっと通っているけれど、ここにバスが停まるのを見たことがないし、きっと長いこと誰も掃除もしていないんだろう。それでもボクは、ここまでダッシュして疲れたのと、言い出しっぺの意地みたいなのもあって、しばらくそこに留まることにした。一方の早緒里は、さすが長距離選手とだけあって、これっぽちも疲れた気配はないけれど。いいや、競技種目に関わらず、基礎体力が、肉体的ポテンシャルが違いすぎるのだ。
「あっちゃぁ………めっちゃ濡れたなぁ………鞄の中、ダイジョブやろか」
 そう言って、スポーツバッグの中をひとしきり確認すると、早緒里は突然ブラウスを脱ぎ始めた。
「ちょっ、おまっ、何しとんねん………!!」
 早緒里は、ボクがなぜそんなにうろたえているのかわからないと言ったようにきょとんとして、それから何か思い出したように「じゃーん」と、得意げに胸を突き出して見せる。
「だから服………っ!!」
 金切り声をあげつつ、指の隙間からちらっと早緒里の方を覗き見たボクの目に、ピンクの縞のスポーツブラが飛び込んできた。
「ハダカだと思った?へへっ………今年から付けはじめましてん。かわええ?」
 と、アイドルみたいなポーズを取ってみる。スポブラだし、かわいいとかそういう問題じゃないと思うけど、ちょっとどきっとする。それにブラの下の、しなやかにくびれる腹と腰が、かなりナマメカシイ。
「え、ええんやないの………?」
 照れと下心を隠そうとして、少し不機嫌な口調になる。早緒里には遅すぎたくらいだ。小学生の頃にはすでに膨らみ始めていたし、体育の時間にシャツの下でばいんばいん揺れているのを、男子共がやらしい目で見てたのも知っていた。
「英ちゃん、なして照れとるの?」
 でも早緒里にはお見通しで。
「英ちゃん、なんか、おかしいわ。去年まで、一緒の更衣室でまっぱで着替えっこしよったのに………」
 そう言う早緒里も、少し顔が赤くなっている―――ような―――?
「別に………オレはええけど、ここバス停やし、他に人が来たら………あかんやろ」
「大丈夫だよ。ここ、うちらが生まれる前にもう廃線になってもたトコやから、誰も来んもん」
 そうなんだ―――。
 初めて知った。ボクが知らなくて、早緒里が知っていることがあるのか。そう思うと、ああ、本当にボクたちは、このたった一年で、違う人間になってしまったんだなぁと思う。カラダの話ではなく、違うスポーツをやって、違う友達と付き合い、違う本を読み違うテレビを見て、違う知識を持った、違う心を持った人間に―――それは、考えるまでもなくごくごく当然のことなんだけど、そんな当たり前、ちょっと寂しいような。
「なぁ、英ちゃん………?」
 早緒里が、頬を紅潮させたまま、というかさっきよりも真っ赤にして、小さい声で言う。
「下も、濡れてんねん、雨で………下も脱いだら、その………怒る?」
 はあああああああ―――!!?
 だめに決まって
「べ、別に?気にしてねーし、ぜんぜん?」
 ボクはどうしてこうもヘタレなのだろう。かっこつけるタイミング、完全に間違えた。
「そ、ほな、脱ぐ」
 そう言って、早緒里はスカートに手をかける。ボクはベンチの隅っこに座って自制心を極限に働かせ、顔だけはそっぽ向いたまま、ちらっと横目で早緒里の方を見る。
 むっちりと滑らかな筋肉をまとった早緒里の太ももは、陸上部では短パンを履くせいで、去年までの水着の焼け跡とは違う半分日焼けのツートンカラーになっていて、その白い方の付け根には、ブラとおそろいの縞の下着が―――。
「こ、こっちはあんまりかわいくないけん、あ、あんま見んといて………」
 ふと早緒里の声が、いつの間にかガン見していたボクをいさめる。ボクははっと我に返り、慌てて顔を背ける。
 脱いだスカートを畳もせず無造作にバッグの上に置くと、早緒里は急に、ベンチのボクの隣に、太ももが触れ合う―――というか、ぎゅうっと密着する距離に、腰を下ろした。
「ちっ、近いわ………」
「し、しゃあないやん、ベンチのこっち側、雨漏りしてるんやから」
「む、むう………」
 ボクは片尻がベンチからはみ出すまで端に詰めるが、早緒里の温かな尻もそれについて来てしまって、結局密着状態は変わらない。顔を背けるのに首が疲れたので、今度は俯いて地面を見つめようと思ったけれど、自分の脚と並ぶ早緒里の脚が自然と視界の隅に入ってくる。膝の位置は、ボクより高い。前からだけど。いつの間にか、足のサイズまで追い越されちゃったんじゃなかな―――ふくらはぎの筋肉も、男子のボクより早緒里の方がむきっとしている。けれどもゴツい感じじゃなく、すらっとしてすべすべと滑らかなのは、やっぱり女の子だ。そんなことを考えていたら、えろい気分になってきた。そうだよ、早緒里は女の子なんだ。それがこんな近くに、ズボン越しに肌が触れてて、雨音に混じって息遣いも聞こえてくる距離で―――ッ。
「き、今日、どうしたん?」
 気まずさを紛らわそうと、ボクは話題を作った。
「ん………ちょっとあって」
「あ、ん、そか」
 沈黙。
 話題、終了―――。
「美代と別れたよ」
 唐突に、早緒里が切り出す。
「えっ、そっ、なんっ、はぁっ………あ、っそ」
 あまりに唐突で驚愕やら疑問やら頭に色々浮かびすぎて、結局変な相槌しか打てなかった。
「あの………その、なんで………?」
 ってそれ聞いてもいいこと―――?
「振った」
「へ、へぇー………」
 そうなんだー、フッタんだー、へぇー、そぉー、ふぅーん、そぉなんだー―――。
 ボクなんてまだ女子と彼氏彼女になったことさえないのに、早緒里はその間に一瞬でボクが秘かに好きだった子とヤりまくって、フッタんだー―――そうですか。
「ねえ………英ちゃん?」
「ふぅーん」
「聞いてる?」
「はぁーん」
「聞いてくれる?」
「ははぁーん」
「英ちゃんは、さ………うちのコト、どう思てるんやろ」
「は?」
 思わず、下着姿の早緒里の方に顔を向けてしまった。でも一番に目につくのは、ガーリーな下着でも、中学生にしてはセクシーすぎるけしからんカラダでもなく、日に焼けていてもわかるくらい真っ赤になった顔と今にも涙がこぼれおちそうに潤んだ瞳だった。「や、そのぅ………ね………ン、なにから話せばええのかわからん………頭ん中、ぐちゃぐちゃや………」
 早緒里はそう言って、セミロングになった髪をかきむしると、急にどさっと、その頭をボクの頭にもたせかけてきた。懐かしい早緒里の家のにおいと、仄かなシャンプーと汗のにおいがした。
「うちな………英ちゃんに謝らなあかん………ごめんね、ごめんね英ちゃん」
「な、なにがや………」
「………うち、英ちゃんが美代のこと好いてたの、知っとった」
「………な、なんのことかわからへん」
 何を言っているのだ早緒里は―――?
 何が言いたいんだ?
「今さら、とぼけんでもわかるもん、英ちゃんのことなら………うちは、英ちゃんが美代のこと好いてるの知ってて、それで美代と付き合うてた、ひどいやつなの」
「………で、でもそんなんしゃあないやんか、さ、佐枝さんが早緒里のこと」
「ちゃうねん………英ちゃんが美代のこと好きやから、うちは美代と付き合うたって、そういうことなんや………」
 え―――?
 な、なにを―――いってる―――?
「だ、だってさ早緒里は………えっ………さ、佐枝さんの方から………」
「だから、それがちゃうねん!うちが美代のこと取ったろう思うて、うちの方から美代に告ってん!!」
 ざあああああああああああああああああ―――。
 雨の音がひときわ強くなったような気がした。頭の中が混乱して、よくわからない。
「え、な、なんで、そんなこと………」
「英ちゃんが美代のこと好きやって気付いたとき、くるしくなってん。英ちゃんが美代の方見るのが嫌やってん。くるしくて………どうしょうもなくて。だから、それで、う、うち………最初は美代と友達になれば、英ちゃん話かけて来てくれんかなぁ、くらいに思うてたのに、全然ムシするし、美代はなんか勘違いするし、いっそカノジョにしてまえば、英ちゃん気付いてくれるかと思うて………」
 なんだ、これ。なんだこの流れ。それじゃあまるで早緒里がボクのことを―――。
「だいたい英ちゃんが悪いんや!なんで気付いてくれへんかったの!?なんでずっとうちのコト無視して………!!」
「な、なんでオレが怒られなあかんねん!?ムシしてたのはお互い様やろ!?それもオレのは、デリカシーや!下手にほじくりかえして傷付けとなかったちゅう優しさや!!なんやそれ、全然知らんかったわ。気付かんかったわ!オレ鈍感やから!ただでさえ、13年も一緒におって早緒里の気持ちわからへんような鈍チンに、そんな遠回りなやり方でわかるわけないやん!!」
 ハッ―――。
 やば―――っ。
 思わずカッとなって怒鳴ってしまった。
 ボクを見つめる早緒里の顔がぽかんとしている。嫌な予感がして、恐る恐る見ていると、次の瞬間、ぷるっとした口元がふるふると震え出し、雨よりも大粒の涙が、ぼろぼろと溢れ出して顔中くしゃくしゃになった。
 泣かせてしまった。
「ふぇえええええええっ、あっ、ぅあああああああっんっ、わかってるよぉ、きづいてるよそんなの、しっぱいしたってぇ、えぐっ、うちアホやって、わかってるよぉぉうわあああああああああーっ」
 泣き顔を隠そうともせず、穴だらけのトタン屋根をふり仰いで、涙と鼻水とよだれと雨でぐしょぐしょになるのもお構いなしに、早緒里は泣いた。泣き方までオトコらしいのに、その泣き声は、悲鳴は、心は、やっぱり女の子のもので、女の子の泣き姿は急速にボクの頭を冷やしていった。
「失敗してへんよ………そ、その………さ、早緒里が佐枝さんと付き合って、す、すごい………困ったもん。でももくろみ通りに行ったのに、なんで今になって佐枝さん振ったんや?」
「うっ、ひくっ………あ、あの子おかしい」
 うん、それは知ってる。なんとなくだけど。
「ほ、ほほほんまにおかしいの」
 しゃくりあげながら一生懸命に話す姿は、なんかとてもえろい。
「さ、最初は付き合う言うても女子同士やし、遊びのつもりやってんけど……ひうっ………あそびで、せっくすの真似事みたいのしよ言うことになって、う、う、うちのカラダ、見せてん。そっから美代おかしなってん。せっくすの話しかせんようになって、うちもようわからんかったから、その………なりゆきで、せっくすすることになって………そしたら美代、きちがいみたいにせっくすしかせんようになって、いつでもどこでも、学校におるときもしよう言うてきて………ちょっと、こわい」
「や、いや、それって………」
 お前のせいやんか!
 と、喉まで出かけた。
 要は、早緒里のデカちんが、佐枝さんを虜にしてしまったのだ。小学生ですでにあのサイズだったのだ。そりゃあ周りの普通の男子に敵うはずはないし、女子にとっては中学生、いや高校生―――もしかしたら大人になっても、早緒里ほどのモノはお目にかかれないかもしれない。
 こわいのはどっちだよ。
 でも問題なのは早緒里自身がそのことに関してあまりにも無自覚なことだ。だから、そんなことを口にしたら、去年の夏に木林がプールで早緒里にしたのと同じことをすることになるだろう。
「今日もね………プレゼントって言うて、クッキーもろたんやけど、それすぐ食べろって言うし、食べたらすぐえっちしよ言われて、うちもう、正直、疲れたよぉ………女の子っぽくなろうとしてがんばったもん、髪も伸ばしたし………でも美代はうちのカラダしか見てへん。こんなカラダもうやだ。うち、普通の女の子になりたいよぉ………普通に座っておしっこしたり、男のコと付き合って、オンナノコのせっくすがしたいよぉ………」
 早緒里の顔は、普段の美少女っぷりの片りんも見られないほどぐちゃぐちゃになって、顎からいろんな汁が混ざり合ったモノがポタポタと膝の上に垂れていた。ボクはティッシュか何かないかと鞄の中をあさるが、あいにくティッシュは雨で濡れて使い物になりそうにない。男子だからハンカチは持ってない。仕方なくボクは、おもむろに立ち上がりシャツを脱ぐと、早緒里に放ってよこした。
「ふぇ………?」
「………拭いてええよ。顔」
 早緒里はまだ濡れた目できょとんとして、上裸のボクを見上げる。
「ええの………?」
「………洗って返せよな」
「うん、ありやと」
 言い終わる前に、早緒里はもうボクのシャツに顔をうずめていた。
「あ、汗くさいから、あんまり顔押し当てるなよっ」
「ん?んん、英ちゃんのにおいがするや………へへっ」
 と、早緒里はちょっと笑った。早緒里の笑顔、久々に見た気がする。なんだろう、急に自分がすごく、恥ずかしいやつに思えてきた。
 顔のべとべとをボクのシャツに吸わせ、いつもの美少女に戻った早緒里は、すっくと立ち上がると、ボクの正面に向き合う。
「あのね、えっと………もういっこ、聞いてほしいこと、あんねん………」
「なんや今さら、あらたまって」
「ん………あのね、さっき美代にクッキーもろた話、したやん?………それ食べてからね、なんかカラダがその………おかしいねん」
「毒でも入ってたんとちゃうか?」
「ん………そうなん、かな………」
「おい大丈夫?マジなん?マジで具合悪いんやったら、今から病院………」
「ん、や、そういうのとちゃうねん、えっと………」
 早緒里の手がそっとボクの手を取り、おもむろに彼女の股間へと当てられる。
「えっ………!?」
 それに触れたとき、ボクは思わず声を出してしまった。
「さっきからずっと、こんななの………収まらへんの、英ちゃん、どうしよう………」
 再び泣きそうな声になる早緒里の、ピンクの縞パンツがもっこり―――というかボゴッという感じに盛り上がり、とてつもなく巨大なモノが、今にも獲物に飛び掛からんと構える大蛇のように強ばり、いきんでいた。
「サポーターしててもこうなの、うち、去年からサポーター言うのつけてんけど………んん?っ、あかんもう限界やぁ………ッ」
 そう言って早緒里は下着をずるりと降ろすと、その下に装着しているよりタイトな男性用ブリーフのようなものにも手をかけた。それを下げた瞬間、
 ブルン―――ッ!!
 と、勢いよく、とてつもないサイズのおちんちんが飛び出してきた。サポーターで大分抑えられていたようで傍目には気付かなかったが、解放されたそれはもうおちんちんなんてかわいいもんじゃなく、大人のオトコのペニスだった。最後に見たときはまだ半分以上皮をかぶっていた先端も、今やピンっと帆を広げるようにカリが張り出し、余った皮などないくらいに張りつめている。最後に見た時―――と言っても、ボッキしているのを見るのは実は初めてだけれど、それより格段に大きく太くなって血管が浮き出し、先っぽが下乳にくっつくくらいビンビンにそそり立ってビクンビクンとおぞましく脈動していた。
「あ、あんまり………見んといてよぉ」
 早緒里の目に涙が浮かぶ。
 肉付きがいいとは言え、まだあどけなさの残る中学生のカラダにはあまりにも不釣り合いな巨根を前に、唖然呆然としているボクの脳裏にふと、佐枝さんの台詞がよぎった。
『うん、そうだ、食べ物にしよう。いっぱいスナミナつくものにしよっ』
 ―――まさか。
「さ、早緒里、コレ、佐枝のクッキー食うてからなんだよな?」
「うん………」
「変な味せえへんかった?」
「どうやろ、ちょっと苦かったかも。薬くさいっていうか………」
「多分、佐枝が何か入れたんやと思う。ちんぽびんびんにしてまう薬とか、そういうのあるらしいから」
「うそやろぉ………意味わからん、なんでそんな薬あるのんやぁ………」
 泣きながら言うけど、早緒里には一生無縁の悩みでも世の男性にはお世話にならないといけない時があるんだってよ―――。
「いや、や、やだよぉ………えっく、こ、こ、こんなじゃおうち帰れへん………!」
「な、泣くなよ、たぶん、病院に行けば………」
「もっと嫌やぁ!!こんなの人に見せられるわけないやんか!いけず!!」
「オレはいいのかよ!?」
「だから英ちゃんのとこ来たのぉ………ひぐっ、もうどうしてええか、わ、わからへんくて、えぐっ、こ、こんなこと相談できるの英ちゃんしか居ーひんくてえぇ………」
 困った。
 困り果ててしまった。
 ボクなんてついこないだ精通を迎えたばかりなのに、こんな時の対処法なんて知るはずない。考えろ、どうすればいい?勃起を収めればいいんだ、どうやって?冷やす?いや、プールの中でも勃つときは勃つし―――あっためる?あんなにパンパンになって、あっためたら破裂とかしないかな。そういえば、聞いたことがある、萎える、って言うんだっけ?しゃせーするとしばらく勃起しなくなるらしい。夢精して起きた時も、元気ない感じがする。
 そうこうしているうちに雨も小降りになり、辺りも薄暗くなってきた。早く帰らないと、ボクか早緒里のどちらかの親が心配しだすだろう。早緒里はしゃくりあげてばかりで泣き止む気配がないし、バスが廃線になったとは言え全く車の通りのない道でもない。
 一か八か、やってみるしかない。「さ、早緒里、お、オレが今からするのは、早緒里のためにすることだから………っつっても、早緒里を気持ちよくさせるとかそういうためじゃないからなっ。早緒里を助けるためだから」
「うん………」
 ボクは半べその早緒里をベンチに座らせると、早緒里の前にかがみこみ、ドクドクと鼓動する怪物のようなペニスに手を近づけ―――、その前に、
「………誰にも言うなよ」
「言うわけないやんか………」
 それを確認すると、いきり立つ早緒里の巨大なペニスに手を宛がう。
「んあっ………!!」
 ビクンッ!!
 触っただけなのに、喘ぎ声とともにペニスがひときわ大きく震え、先っぽからどろっとした液体が迸る。そのパワーにボクの手は振りほどかれてしまう。
「えっ、も、もう………!?」
 射精してしまったのかと驚くボクに、早緒里はかすれかかった声で恥ずかしそうに、
「ちゃ、ちゃうねんコレ………先走りのお汁やねん………」
 マジか―――ボクの射精一回分くらいある。
 濃さだって白くはないけど、オトコの精液くらいねばねばしてるように見える。
「ご、ごめんね………うち、先走りいっぱい出ちゃうんだ………はしたなくてごめんね」
「あ、謝らんでええよそんなん………も、もっかい、触るで?」
「………んっ」
 今度はさっきよりも力を込めて、握るようにして早緒里のペニスに触れる。早緒里のカラダが、ぶるぶると震えている。声を上げたいのをガマンしているようだ。
「い、痛い………?」
「ふ、うぅん………」
 早緒里が首を振る。
「感じる?」
「………なんでそんなん聞くの、いけず………」
 男子中学生の手では握っても一周できないくらい早緒里のは大きくて、ボクは両手を添えおもむろにその巨大な竿を扱き始めた。
「あっ………んっ………んんーっ………くぅぅ………っ」
 ボクの手が上下するたび、早緒里は顔を歪めて小さく喘ぐ。筋肉質な脚が、ボクのすぐ脇でじたばたともがくように、ひび割れたコンクリの床を蹴る。荒い息を吐き出すたびに、きれいな腹筋が上下する。その様子はかなりえろくて、ボクの方もやらしい気分になってくる。どうすれば気持ちいいか工夫しながら、パリッと張り出たカリ首のくびれに指を巻きつけてみたり、先っぽからドロドロと毀れて来るおつゆを絡ませて滑りをよくしたりしているうちに、ボクのもズボンの中で硬くなり始めた。
「んっ、でちゃう………っ」
 早緒里が喘ぎ声に混じってそう言ったので、ボクが手を放そうとすると、すかさず早緒里の手がボクの手を上から押さえて、
「だめっ、やめないで………っ」
 と言って、ボクの手に合わせて手を動かし始めた。
 重なった早緒里の手はボクより小さかった。巨大なペニスに不似合なそれを、不器用に動かして、高まっている。ああ、早緒里よりも勝ってるところ、一つ見つけた―――ボクはちょっと嬉しくなった。
 その時、何の前触れもなく、
 ぶびゅっ、びゅるっ、びゅぴゅぴゅぴゅぴゅっ、ぴゅぷっ――――!!
 と、白濁した液体が、早緒里の脈動に合わせて巨根の先から迸った。一回の痙攣でボクが夢精で出す倍くらいの量を射精して、しかもそれが何度も何度も、止まる気配がない。あまりの量に、ボクはびっくりしてしまい、ぽかんと口を開けて見とれていたら、早緒里のせーえきを頭からもろにかぶってしまった。
「うぶっ………!!」
「あう………っ、英ちゃん、ごめん………ごめんね………」
 ようやく出し切った早緒里は、ひくひくと全身を震わせながら、汗だくの顔をトロンととろけさせて、息も絶え絶えに謝る。
 えろい―――。
 それに早緒里の精液は、ものすごく濃い。先走りなんて比じゃないくらい、ねっとりと絡みつくようで、色も黄色に近く、すごいにおいがする。そんなのを全身に浴びて、ボクのおちんちんも、パンツの中でガマン汁を滲ませ始める。
 しかしあれだけ射精したのに、早緒里の勃起は一向に収まる様子を見せず、それどころか、さっきよりも高まっているかのように雄々しく剛直している。
「英ちゃん、もう一回………もう一回して………?」
「ええ………っ!?」
「ごめんね………ほんまにごめんね………女の子なのに、こんなにおっきいちんぽで、こんな、はしたないしゃせーして………」
 そう言いながら、早緒里はガマンできないのか自分の手でぎこちなく、その強欲な巨根を扱き始めた。その手つきがあんまりにもぶきっちょで、ガサツで、見ていられなくて、仕方なくボクは二度目の奉仕を始めた。
 二度目の最中、早緒里はずっと「ごめんね………ごめんね………」と謝り続けていた。
「女の子なのに、男のコにこんなコトさせて、ごめんね………」
「その、女なのに、っての、やめろよ」
 ボクは早緒里の男根を扱きながら言う。
「早緒里はまぎれもない女の子や。少なくともオレはずっとそう思うてきたし、オトコのモノがついててもオンナのモノがついてても関係あらへん。そんなんでバカにするやつは余計なお世話ちゅうもんやろ。早緒里がせっくすする相手の人が気にせんって言えば、それで何も問題あらへん」
「………英ちゃんは、気にせぇへん?早緒里がこんなでも?」
「気にするんやったら、もっと早くに気にしとるわ」
「………英ちゃん、大好き?」
「え………っ?」
 その時、何の前触れもなく早緒里が二度目の射精をした。一度目よりも量が多くて、それをボクはまたも頭からかぶってしまった。
「ごめんね………またいっぱいかけちゃって、ごめんね、英ちゃん………」
「………出すときは出るって言いや」
 ボクは顔中のドロドロを拭いながら抗議する。
「へへっ………だって英ちゃんにぶっかけしたかったんやもん?早緒里のせーえきまみれでべとべとの英ちゃん、かわええ?」
「………いけず」
「早緒里はいけずやで?」
「おまえ、まだ自分のこと早緒里って呼んどったのな」
 さっきまでは「うち」って言ってたくせに、いつの間にか幼い頃の呼び方に変わっていた。
「英ちゃんの前だけや、へへっ?」
 そう言って笑った早緒里の顔からは、無理して繕ったような固さが消え、昔のまんま―――一緒に泳いで、一緒に帰って、一緒に遊んだあの頃の笑顔に戻っていた。ボクが、ずっと会いたかった早緒里に―――ボクが、ずっと大好きだった早緒里に。英ちゃん、ごめん………」
「ん?」
「まだ収まらへん………」
 見ると、早緒里のペニスは再び覇気を取り戻し、自慢の巨躯を反り返るほどに屹立させている。
「も、もう一回するか………?」
「ん………わがまま、あんねんけど………」
「何?」
「………クチで、してほしい………」
「ええー………っ」
「だめ?」
 と、潤んだ瞳で見つめられると、断りづらい。
 ええい、もう、乗り掛かった舟だ。早緒里が満足するまで好きにさせてやろう―――。
 と、おもむろに顔を近づけると、早緒里のそれはまるで餌を与えられた猛獣のように荒々しく獰猛にビクビクと震える。精液まみれでぬらぬらと光るそれは、近くで見るとさらに大迫力で、一抹の恐怖を感じるほどだ。顎をめいっぱい開いて、精液くさいそれを口に含む。
「ひあっ………!!」
 早緒里が大きな声で喘ぐ。その瞬間、びゅるっとガマン汁が溢れて口の中に広がった。喉に当たるくらいまでめいっぱい咥えこんでも、3分の1くらいしか入らないほどに早緒里のペニスはでかい。
 ふと、早緒里がボクの頭に手を乗せ、髪の毛を優しくくしゃっと掴む。
「えへへっ、こうしてやると、早緒里が支配者で英ちゃんが奴隷みたいや?」
「んむっ、うるへぇ」
 ボクは意地悪してやりたくて、先端から延びる裏筋の付け根辺りを舌でぐりぐりしてやった。
「んあぁんっ、それすごい………っ、それえろいよぉっ………!」
 早緒里が声を上げるのが嬉しくて、ボクは頭を上下させながら、舌でカリ首の周りや、さっき手でしたときに敏感そうだったところをぐりぐりと攻めた。やがてガマン汁とよだれが溢れて、じゅぽじゅぽと汚い音を立てはじめたけれど、それがまたいやらしくて、ボクはわざとよだれをいっぱい流した。口腔内の感触に慣れてきたのか、早緒里はボクの頭に置いた手を動きに合わせて揺すり始める。
「早緒里、ずっと英ちゃんばっかり見ててん。あんっ。小っちゃい頃の英ちゃん、お兄ちゃんみたいでかっこよかってん。んっ。去年の夏、プールで庇ってくれたとき、覚えとる?早緒里、すっごい嬉しかったんだぁ………でも、早緒里のカラダ、こんなだし。んんっ。気持ち悪いし、英ちゃん嫌がったらどうしよう思うて、そしたらどういう風に接してええかわからんようになって、ずっと、さびしいて………あんっ。いっぱい、英ちゃんのコト考えておなにーもしてんねんで?英ちゃんのせいで、早緒里、こんなヘンタイになっちゃったの、責任取ってくれるん?」
「んふむぅ」
 早緒里の巨根で口を塞がれていたせいでそんな声しか出なかったが、ちゃんと伝わったようだ。早緒里は涙を湛えた目でにっこりと笑い、
「ごめ、あかん………っ、もう出る………ッ」
 髪の毛を掴む早緒里の手に力がこもったかと思うと、喉の奥に打ち付けるように、口の中で精液が発射された。もう三度も出しているのに量も勢いも一向に衰える気配がなく、あっという間に胃の中が精液でいっぱいになって、たぷたぷする。
 息ができなくなって口を放すと、早緒里のペニスの先からはまだゴプゴプと精液が流れ出ていた。ふっとカラダの力が抜けて、コンクリ床にへたり込んでしまったボクの上に、早緒里が覆いかぶさるようにして屈みこむ。
「英ちゃん、ごめんね………いっぱいべとべとにしてもたね………」
 と言って、自分の精液で濡れるボクのほっぺたにチュッと唇を押し当てる。
 ちゅっ、ちゅっ、ちゅむっ、ちゅぽっ―――。
 頬にキスの嵐を浴びせながら徐々に唇へと近づいてくる早緒里の口。やがてふわりと柔らかく、それでもぷるっと張りのある感触が、ボクの唇を奪ってゆく、歯の隙間からしなやかな舌が入り込み、口の中をうねりながら蹂躙していく。下の裏や歯茎に残った精液を自ら舐めとっていく力強い早緒里の舌―――ボクは舌で早緒里に犯されてるんだ。重なる鼻息にカラダ全体が熱くなり、頭がぽーっとぼんやりしてくる。
「ぷはぁっ」
 早緒里が口を離す。
「早緒里のざーめん、くさくてぜんぜんおいしくない………英ちゃんこんなの、呑んでくれたん?へへっ、嬉し?」
 早緒里は、恍惚状態でなされるがままのボクのズボンに手をかける。
「次は英ちゃんのが見たいなぁー?」
 そう言って、するするとズボンを下着ごと剥ぎ取られる。仄かに塩素のにおいが残るボクのモノは、早緒里の堂々とした立派なそれとは大違いで、勃起してもみすぼらしく余らせた小汚い皮をだるだるとたるませ、欲望だけは一丁前に抱いて立ち惚けている。
 早緒里のほっそりとした美しい指が、その粗末なモノに触れる。
「あ………っ」
「わぁ、英ちゃんのちんぽ硬ぁい………ボッキしたらどんなんなるやろね?」
「え?まっ………勃起したらって、それ………」
「はむっ?」
 と、何の断りもなしに、早緒里は突然ボクのペニスにかぶりついた。
「んあああ………っ!!」
 あのしなやかな舌が、勃起しても尚みっともなく被ったままの包皮をずりゅっと剥き下げる。
「ほや見ひぇ?英ひゃんのひんほ、ひひょくちで食べひゃっは?」
 喋るたびに、口の中で舌がのたうって竿に当たる。それだけでもう―――。
「うっ………!!」
「ふぇ?」
 ぴゅぷっ、ぴゅるるっ、ぴゅっ―――。
 果ててしまった。
 口に入れただけで、出てしまった。
 ボクは情けなくて、泣きそうになりながら早緒里から顔を背ける。
 早緒里は何が起きたかわからないと言ったように、べぇっと舌を出し、滴る薄い白濁液を指で伸ばしてはっとなる。
「ご、ごめんね、英ちゃん………その………まだ勃ってへんのかと思うて………」
「え、ええって………」
「早緒里、男のコの、よう分からんくて………さ、早緒里のふたなりちんぽよりこんなに小っちゃいと思わんくて………」
「もうええってば………っ」
 気付くと、ぽろぽろと涙がこぼれていた。
 これまでどこかで諦めて感情とは切り離していた劣等感、コンプレックスが、具体的な形を取って押し寄せてきた。悔しい、恥ずかしい、情けない―――!!折角、早緒里が好きって言ってくれて、折角、早緒里に対する想いに気付くことができて、折角、いい感じかと思ったのに―――やっぱりボクと早緒里は違いすぎて、全てにおいて劣るボクなんて、幻滅の対象でしかない。早緒里も目が覚めただろう。ボクなんて、好きになる価値もない男だ。兄貴分のつもりでいたけど、本当はもうとっくの前に、全てにおいて妹分に追い抜かれてたことなんて知ってた。早緒里もわかっただろう。自分が優越種だって。劣等種のボクなんかとはそもそも別の生き物だ。釣り合うわけないって―――。
 ずむっ。
 と、下半身に重みを感じた。
 びっくりして見ると、早緒里が、両脚を開いた状態で跨ぐようにして、ボクの上にのしかかっていた。いまだに収まる気配なく怒張したままの巨根が、ずいっと眼前に迫る。
「な、なにしよん………」
 言いかけて、いつになく真剣な早緒里の表情に気付いた。
「さ、早緒里ね………男のコの初めては、美代にあげちゃったけど、女のコの初めては、まだやの」
「は………!?」
「だから、ね………早緒里の女のコの初めて、英ちゃんにあげる?」
 押し潰されそうになったボクの股間に、ふにゃりと柔らかい肉のひだが押し当てられ、早緒里が腰をくねらせ体を前後させると、それはとろりと温かい粘液をにちゃにちゃとボクの竿に塗りたくって包み込む。
「な、何言うてんの、早まんなや………!!」
「早まってへん!早緒里、英ちゃんのちんぽ好きや。かわいくて、かわいいのにかたくて男のコって感じで、せ、せーえきも、早緒里のより美味しい?」
 早緒里をどかそうとするも、体格でも腕力でも負けているのでどうにもならない。
「ずっとこうしたかったんや。早緒里、英ちゃんのこと、大好き。英ちゃんとせっくすしたい。ちゃんと、女のコのせっくすしたい?」
「早緒里………」
「英ちゃん、や?」
「えっ」
「早緒里じゃ、や………?」
「………そんなわけあらへんやろ」
「言って。聞きたい。英ちゃん、早緒里のこと好き?」
「………好き」
「好きなだけ?」
「大好き」
「どれくらい?」
「早緒里のことが大好きだ!!!早緒里とせっくすしたい!!!!」 あんまり大声を出したものだから、ボクの告白は狭いバス停の中で反響する。
 したい!したい、したい―――。
 早緒里はびっくりしたような、ぽかんとした顔をして、それからすごく切なげに微笑み、次の瞬間にはぽろぽろと涙をこぼして、
「嬉し?」
 と、ボクに抱き着く。ボクと早緒里の体に挟まれた彼女の巨根が、ぎゅっと押し付けられて腹を圧迫する。先走りがトロトロとこぼれ出て、鳩尾の辺りを汚していく。はたから見たらボクが押し倒されて襲われているみたいに見えるかも。実際そうではあるんだけれど―――でも今は、その圧倒的なペニスの存在感をもってしても、ボクのちっぽけな男の部分を包む早緒里の女の子の感触が、全ての感覚を、感情を凌駕していた。
「しよ?」
 早緒里は腰を浮かすと、ボクのモノに手を添え、すでに濡れそぼった自分の秘所に宛がう。小さくても極限まで張りつめたボクのイチモツの硬さに、柔らかな肉のひだがくぱぁと押し広げられる。入口はすでに熱いくらいにほとばしり、早緒里が動くたびに、にちゃにちゃといやらしい音を立てる。
 ちょっとだけ、こわい―――。
 未知の次元に飛び込むのが、不安だ。
 でもきっと、早緒里はもっと怖い。例えそのカラダにオトコの部分があったとしても、いつだって、男性を受け入れるときには、女の子の方が怖いに決まっている。だからボクは、一切を早緒里に委ねる。早緒里のタイミングで、早緒里のやり方で、してほしい。
 やがてボクの先端は早緒里の温かな肉に包まれ、早緒里が腰を落とし始めると、その肉がむにゅむにゅと、ボクの軌道に押し寄せるようにしてひしめき、言いようもない快楽がしびれを伴い全身に広がる。
 これが、女の子の、なか―――!
 おそろしいまでの熱量をもった筋肉の塊が、ボクを、ボクの粗末なモノを全力で受け入れ、包み込み、愛撫する。早緒里の腰が完全にボクの腰と密着すると、くちっとやらしい水音を立てて、ボクは早緒里の最深部まで到達する。
「えへ、へへっ………全部入っちゃった………?」
「ん、うん………っ」
 正直、もうイきそうだ。入れただけなのに、こんなにも早くに。
「う、動くよ?」
「う、うん………」
 早緒里はゆっくりと腰を浮かして、引き抜き始める。ボクを包んでいた肉が、引き剥がされるのを惜しむように、ボクにまとわりついて締め付けてくる。早緒里の欲望を詰め込んだその穴は、あんまりにもきつくて、あまりにも強欲で、ボクのカラダごと持っていかれそうになる。入口ちかくの、ひときわきゅっと締まったところが、ボクの一番敏感な先っぽの部分を吸い上げる。次の瞬間、ずんっという衝撃とともに、再び早緒里の腰が振り下ろされる。
「んあ………っ」
 そのあまりの力強さに、思わず声が出る。一瞬にしてしなやかな肉の森に逆戻りしたボクのペニスは、再び抱き包まれて、もみくちゃにされて、それからまた強引に引き離され、ずんっ、ずんっ、ずっ、ずっ、ずっずっ―――!!
 早緒里の動きが次第に速くなる。速すぎる、激しすぎるくらいに。コンクリの床に背中が擦れてちょっと痛いけれども、そんなの気にならないくらいの快楽の波が立て続けに駆け巡って全身をマヒさせた。ものの数秒のうちにボクは声も出せないまま、早緒里の中で果ててしまった。早緒里はそれでも動くのをやめず、その肉体をボクの上で力強く狂わせ続ける。きっと、気付いていない。ボクがあっけなく、なさけなく、みじめったらしく、こんなにも早くイってしまったことに。ボクのちっぽけな射精では、早緒里のおびただしい愛液の波に呑まれてしまい、彼女に熱も刺激も快楽も与えることはできなかった。それでも、劣等感を感じる余裕すらない。精液が潤滑剤となって、ボクと早緒里は、さっきより滑らかに、速く激しくこすれ合う。
「うっ、うあっ、すごっ、すごいっ、さおり、すごいぃ………っ!!」
 ついに声を上げてしまった。男が喘ぐなんてみっともないと思って我慢していたのに、早緒里の前では、勝手なプライドを保つことさえ難しい。
 早緒里のカラダがうねるたびに、全身の筋肉が隆盛して「んっ、あっ」と切なげな喘ぎ声を漏らす。早緒里も全身全霊で、ボクを感じてくれているのが、伝わってくる。動きが激しくなると、その股間のイチモツがぶるんぶるんと豪快に揺れて、腰を打ち付けるたびに、べちんべちんとボクの腹を打撃する。女の子として感じても反応するのか、さっきよりすごい量の先走りが飛び散り、ボクの体と顔にぴしゃぴしゃと降り注ぐ。
 やがてボクの二度目がやってきた頃、早緒里の動きに変化が現れた。一定のリズムを刻んで動いていたカラダが、不規則に、けだもののように乱暴に震え始め、かわいい喘ぎ声が荒々しい息遣いに変わる。
「ど、どうしよぉ、英ちゃん………イきそ………っ」
「い、いってええよ………っ」
「だめ………今イったら、ちんぽの方も………っ、イっちゃう………っ」
 ボクは全身汗だくの早緒里のカラダを抱き寄せる。いつになく熱く硬くほとばしる巨根が腹に押し付けられる。もうおっぱいの間に挟めるほどの大きさになっている。
「え、ええよ………っ」
「………んっ?」
 早緒里がひときわ強くパンッ!と腰を打ち付けると同時に、おっぱいの間から顔を出した巨大な先っぽが、勢いよく欲望を吐き出した。プールのシャワーのような水圧で、ボクはそれをもろに顔面で受け止める。
「んっ………あっ………ふぁっ………ごめんね、英ちゃん、またいっぱいぶっかけして、ごめっ………あんっ、きもちいい、英ちゃんのちんぽでおまんこせっくすしながらしゃせーするの、きもちいぃよぉ………っ?」
 早緒里はボクのカラダを抱きしめたまま、ゆっくりと余韻にひたるように腰を動かし続けている。あんまり強く抱き寄せるものだから、ボクのカラダは少し地面から浮いているのだけど、早緒里に身を委ねてさえいれば、もう何も怖くなかった。
「はぁっ………はぁ………っ、はぁっ………」
 息も絶え絶えになりながら、ようやく早緒里がボクを離してくれた。早緒里の爆発的な射精を浴びて、全身ざーめん塗れだ。そんなボクを抱きしめていたものだから、早緒里までどろどろになっている。ボクの方は、全て早緒里に搾り取られた。もう起き上がる体力も気力も残っていない。
 狭いバス停の中で、ボクはぐったりと仰向けに横たわり、穴だらけの天井を見つめた。いつの間にか、雨は上がっていて、トタンの穴から、もう見えなくなった夕日が雨上がりの大気の中に残した名残であるピンク色の空が見えた。 と、そこへ、まだ肩で息をする早緒里が、ボクの両脚をぐいっと広げ、その間に割って入ってきた。
「さ、さおり、なに………」
 ボクは、精液と愛液にまみれてくにゃりとしなだれた粗末なおちんちんを、いまだ衰えずに脈打つ早緒里の前に晒すのが恥ずかしくて、咄嗟に股間を手で隠す。
 だが、早緒里の熱く欲張りな眼差しが向けられていたのは、そこではなかった。
「ごめんね、英ちゃん………早緒里、まだ足りへんの………早緒里がこんなにはちきれそうになって、苦しい想いしてるときに、そんなざーめんまみれのえろいかっこで寝てるのが悪いんやからね………?」
「え………?………はっ!?」
 早緒里はいけずな顔で舌なめずりして、ボクのお尻に、硬いソレを押し当てた。
「ま、まって、むり………っ!!」
 あ、あつい―――ッ!!
 やけどしそう―――っ。
 早緒里の凶悪なちんぽは、無慈悲に張りつめたまま、多量の精液でぬらぬらと光っておぞましく血管を浮き上がらせ、ボクの、本来モノを入れてはいけない穴に容赦なくゴリゴリと肉迫する。
「うぇへへ………っ、英ちゃんの初めて、どっちも奪っちゃう?」
 佐枝さんの薬のせいで頭までおかしくなってしまったのか、そんなコトを口走りながらボクの上に覆いかぶさる早緒里。
「あっ、あっらめ………やめ………っ」
 めいっぱい顎を引いて、自分の下半身で何が起きようとしているのか(何をされようとしているのか)をこの目で見ようとすると、早緒里のしなやかな腕が首へと巻き付き、無理矢理に唇を押し当てられる。
「んっ………む………ぅっ」
 早緒里の舌に押し入られて、口を塞がれる。ほんのりと甘くて塩気のある唾液が洪水のように流れ込み、大蛇のようにのたうつ舌が、ボクの口の中でそれをかきまぜ、くちゅくちゅとやらしい音へと変える。
 ボクを抱く早緒里の腕に力がこもると、胸の辺りに押し付けられたおっぱいがむぎゅっと潰れて、今にも弾けそうなくらいに張りつめて、脇からぷにっとはみ出すようにしてボクの胴体を包む。早緒里が動くたびにぐりぐりと躍動する腹筋が、お腹の上で萎えてくたっとなったボクのペニスをすり潰す。
 ボクは今、早緒里に抱かれてるんだ―――早緒里のカラダに圧倒されて、ふっと身体の力が抜けたその瞬間、
 ずにゅ―――っ!
「ん?ん?ーーーっっっ!!!」
 わけのわからない未知の痛みが、尻の穴から全身に響く。途方もなく巨大で硬いモノが、敏感な肛門の肉をめくれ上がらせ、無理矢理押し広げながらボクの中へと突き進んでくる。
 早緒里の腰がじわ、じわと引き寄せられるにつれて鈍痛と体内の異物感が増していく。それなのに、相変わらず早緒里の舌で口を塞がれ、声も出せない。
 みちみちっ、という嫌な音とともに、肛門の辺りがひやっと寒くなる。入口がじんじんと痛い。ああ、裂けた―――今の、絶対裂けちゃったよぉ―――。あんなおっきいの、無傷で入るはずないもん―――あんなでかいうんこ、したことないし―――。
 やがて早緒里の腰がボクのお尻とくっついた。根元まで、さいごまで挿っちゃった―――。ぐわんぐわんと全身に轟くような痛みのせいでボクは全身汗だくで、敗北感と屈辱感にちょっと涙も出た。
 しかし当然、これで終わりなわけがない。早緒里は今度は、ボクの全身を貫くその長大な肉棒を引き抜きにかかった。一番嵩のあるカリの部分が通過するたびに、腸の内壁をメリメリと拡張して肉を押し上げてくる。やがて入口付近に到達すると、またもや「みちっ」と音を立てて、肛門の傷をさらに広げて外へ出る。ほんの一時、解放感を味わえるかと思ったのに、早緒里の巨根によって押し広げられた体内の違和感は消えることなく、そうこうしているうちに再び、しかも今度はさっきよりも勢いよく、ボクのカラダは貫かれた。早緒里のペニスは横隔膜のあたりまで達しているのではないかと思うほどで、ズンッと突かれる鈍い衝撃は肺にまで到達して息ができない。巨大な肉棒によって押し退けられてしまったのか、お腹のあたりがメッコリと不自然に膨らみ、胃の辺りが気持ち悪い。
 そうしてボクと早緒里の、初めての「男のコのせっくす」が始まった。ボクの方はちっとも慣れないのに、早緒里はもうボクのお尻の感触に慣れてしまったらしく、ずんずんと容赦なくリズミカルに腰を動かしボクの中をかきまぜていく。そのあまりにも中学生離れした、いや女の子離れした巨大な男根で、男のボクは無慈悲に突き上げられて、そのたびに呼吸を奪われ、引き抜かれるたびにカラダの中身もいっしょに引きずり出されそうになる。
 早緒里はキス(というか口内レイプ)に飽きたのか、汗と涙でぐちゃぐちゃになったボクの顔を、蕩けた顔で犬のようにぺろぺろと縦横無尽に舐め始め、ねっとりと熱いよだれで顔中余計にぐちゃぐちゃにされた。初めは顔を見られたくなくて、腕で隠そうとしたのだけれど、早緒里にねじ伏せられ、みっともない泣き顔を曝け出された。早緒里はそんなボクをじっと見つめて、いとおしむような、いたわるような、慰めるような、それでいてちょっと意地悪な微笑みを浮かべて、いつまでも、目を離そうとしない。そんなコトされたら―――痛いのに、嫌なのに、気持ちよくないのに、どうしてか、もっとして欲しくなってくる。ボクは何一つ早緒里に勝てないし、オトコとしても完敗だったけど、そんなボクのカラダで気持ちよくなっている早緒里を見るのが、ちょっとだけ嬉しかった。
 そうしている間も、早緒里の肉体は躍動し続け、ボクを優しく激しく力強く蹂躙し続け、そのうち早緒里のペニスがボクの中で「もきゅっ」と大きくなり、次の瞬間、あの大量の精液が、ボクの中へと注ぎ込まれ始めた。もう何度も射精しているのに、一向に量も減らず、むしろさっきより多くそして濃くなっている気がした。熱射が引くことなく打ち寄せ続け、早緒里は「あふっ、あ?ぁっ、おぅっ、ふぅううっ」とけもののようにわななきながら小刻みにカラダを震わせる。
 すごい―――早緒里、今本気で射精してるんだ。ボクのお尻、良かったのかなぁ―――。
 なんて思っていると、
「英ちゃん、ごめん………んあっ………止まらへんっ?」
 と、早緒里は再び腰を振り始めた。
「あっ、えっ、ふえぇーっ!?」
 ボクは身体を揺さぶられながら悲鳴を上げる。
「だいじょうぶ、英ちゃん何も動かんでもええよ………早緒里が全部やっちゃうから………っ?」
 と言って早緒里は、挿入したままボクのカラダを抱き上げて、そのままベンチにどっかと腰を下ろす。
 な、なんて怪力―――っ。
 座位の姿勢になったおかげで、ボクの自重で自然と早緒里のペニスが根元まで突き刺さるようになった。早緒里が腰を動かすと、ボクの体は無慈悲に突き上げられ、さっきよりも激しくイかされる。早緒里に完全に女のコにされてしまったボクは、いつの間にか早緒里に抱き着いて自分から腰を動かすようになっていた。さおりのでっかいちんぽがもっと欲しい、もっとつよく、もっとオクのふかいところまで突いて、めちゃくちゃにして欲しい。
 ちいさい頃からずっとこうしたかった、こうしてほしかった。そんな気さえする。ボクは早緒里のものになるために生まれてきたんだ。早緒里のちんぽでめちゃくちゃにされて、早緒里を満足させてあげるためにボクがいるんだ。もう一生離れない。離れられない。離れたくない。
 その状態で、ボクたちのせっくすは3回も続いた。

 辺りはすっかり暗くなった。雨が降ったのが嘘のように、雲一つない夜空に月が見える。
 ボクたちはまだバス停にいた。正確には、バス停の裏にいる。ボクは草むらにしゃがんで、たっぷりと中出しされた早緒里の精液を排出しているところだ。
 ぶりゅりゅ、ぶちちゅっ、と汚い音がするので、
「………あんま、見んといてよ。野ぐそみたいで嫌や」
 と、ボクは顔を赤くして、真向いにしゃがんでにやにやしながら見ている早緒里に文句を言う。
「やだ、見たい。通信簿と一緒で、自分がどんだけがんばったか見たいねん?」
「ったく………」
 ボクの足元にはすでに、ゼリーのように濃くてプルプルのざーめんの水溜りができているのに、肛門からはまだゴプゴプと溢れ続けて止まらない。粘度が高いのでとろとろと垂れ落ちるのにも時間がかかる。
「も、もうええんやないかな………?」
「あかんよ、英ちゃん今、おしりの締まりないんやから、全部出してしまわんと勝手に垂れてきてしまうよ」
 誰のせいだよ、と思いながらも、やっぱり別のところが気になってしまう。
「………それ、佐枝さんとの経験談?」
「英ちゃん、いけずやね………」
 早緒里はちょっと不機嫌な顔をしてから、
「別に、美代んときはそんなに気にせーへんかったよ。学校でしたときとか、授業中に出てきてしもてパンツぐちょぐちょにしよるの見て、早緒里楽しんどったもん?」
「うわぁ………」
 いけず、どころか極悪やん―――。
「でももう関係あらへん。早緒里、もう英ちゃんのカノジョやもん?」
 早緒里のペニスはもう鎮まって、いつの間にか乾いていたセーラー服に身を包んだ彼女は、やっぱり普通の女の子で―――普通どころか、超かわいい女の子だ。
 そんな子が、ボクの幼なじみで―――ボクの彼女。
 彼氏としてのデビューは若干ほろ苦いものではあった。
 帰り道、すっかり足腰立たなくなってしまったボクは、早緒里の背におんぶしてもらって帰る羽目になった。
 屈辱だ。
「ごめんね英ちゃん………やっぱそのぅ………ちょっとやりすぎた、みたいな」
「今更かよ」
「ごめんねっ。普通の女の子になりたいって、言うたばっかりやのに………早緒里、もうちんぽはしない。たまにおなにーするだけにする。英ちゃんとするときは、封印するっ」
「………」
「………どないしたん?怒った?」
「………いや、まあ………たまになら、ええかな………と、思て」
「え?あ………」
 早緒里の体温が上昇したのが、背中越しに伝わってくる。
「も、もしかして、早緒里のちんぽ、キモチええかったん………?」
「ばっ、ばか違ぇわ………っ!!さ、早緒里がその、ガマンさせたらあかんと思うただけで別にオレは………」
「へへっ………ありがとね」
「お、おう………せや、感謝しろ」
 きっと、ボクが真っ赤になっているのも、早緒里には背中越しの体温で伝わっていることだろう。
「でもね、英ちゃん………もし英ちゃんが、そっちのが好きって言うんやったら、早緒里、英ちゃんのために男のコになってもええよっ?」
「え………っ」
 一瞬、ドキッとしてしまう。
「そしたら、英ちゃんは早緒里のカノジョやから、覚悟しときや?」
 もしかしたら、早緒里と付き合うというのは、思ったよりも大変かも知れない―――と、彼女の背中で揺られながら、一瞬考えた。それでも―――。
 望むところだ―――。
 今は、そう思える。
「早緒里、愛してる」
「あ、あ、ああ、あい………っ」
 早緒里の背中がカアッとのぼせる。胸に回した腕からには、鼓動が早まるのが伝わってくる。呼吸を落ち着けようと、息が荒くなるのが聞こえる。そのリズムに合わせて、早緒里の中に、ボクという存在が染み込んでいくのを感じる。やがて意を決したように、かみしめるように、ボクの重みなんて意にも介さぬようにしっかりと一歩を踏み出して、早緒里は口を開いた。
「英ちゃん、愛してる?」





lichen:Re: futa青门竹马调教 求汉化
@weixiefashi大佬有兴趣吗
weixiefashi:Re: futa青门竹马调教 求汉化
lichen:2019-04-24 00:16 @weixiefashi大佬有兴趣吗
最近沉迷于写碧蓝同人,没什么时间翻译呢。另外翻译的话,我更想先翻译那个《柯杨斯卡娅的伽勒底陷落作战》……
lichen:Re: futa青门竹马调教 求汉化
有没有大佬能翻译下啊……
robertsnotes:Re: futa青门竹马调教 求汉化
可以考虑翻译一下
第一次翻译 不知道要花多久 文不是很难 但有个别网络骚话不知道啥意思需要查
lichen:Re: futa青门竹马调教 求汉化
robertsnotes:2019-06-18 21:51 可以考虑翻译一下
第一次翻译 不知道要花多久 文不是很难 但有个别网络骚话不知道啥意思需要查
非常感谢!!
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