青年が、エミリアの屋敷で暮らすようになって二ヶ月――
彼女は一週間に一日だけ帰宅し、そのたびに青年の精を搾るという日々。
そんな毎日の中で青年は、とうとう見抜いてしまったのだ。
冷徹かつ完璧なメイド、エミリアの弱点を――
「zzz……」
屋敷の庭園にチェアーを置き、日向ぼっこしながらうたた寝をしているエミリア。
そのまま二時間ほど眠るのが、屋敷に戻っているときの彼女の日課である。
「エミリアさん……?」
青年はスヤスヤと寝息を立てる彼女に呼びかけ、完全に眠っている事を確認した。
まるで返事はなく、彼女は深い眠りに落ちている――
これこそが、青年の発見したエミリアの弱点。
彼女は一度眠ってしまったら、少々のことでは起きないのだ。
「エミリアさん、綺麗だなぁ……」
青年は、安らかな寝息を立てているエミリアの顔をまじまじと覗き込んだ。
エプロンドレスに包まれた豊満な胸が、寝息に合わせて上下している。
「……」
恐る恐る、彼はその魅惑的な胸に手を伸ばしていた。
――ふにゅ。
まるで、プリンのように柔らかいおっぱい。
「エ、エミリアさん……!!」
青年は我慢できなくなり、ズボンのジッパーを下ろしてペニスを露出させる。
そして、既に勃起しきっていたペニスをエミリアの胸に押し付けた。
「あ、ああ……!」
服の上から押し付けたにもかかわらず、おっぱいはペニスをむにゅりと包む。
柔らかさと温もりに満ちた、とろけるように優しい感触。
まるでエミリアの胸と性交するかのように、青年は乳房にペニスを突き立てた。
「エ、エミリアさん……! 柔らかくて気持ちいいよぉ……!」
彼女の乳房は、押し付けられたペニスにぷにゅりと弾力を返してくる。
青年は夢中になって、彼女の服の上からペニスを擦りつけ続けた。
先端からは先走り液が溢れ、エミリアのエプロンドレスを汚していく。
自らのモノで彼女のおっぱいを味わい――そして、限界はすぐに訪れた。
「ああッ……! イく! もうイくよ、エミリアさん……!」
青年は快楽の声を上げながら、股間をエミリアの双丘にぎゅっと押し付ける。
フィニッシュは、ぜひこの弾力に先端から根本まで包んでほしかったのだ。
その柔らかな感触で夢心地に浸り、ガクガクと腰を震わせ――そして、果てた。
「ああ、ああぁぁぁ……!!」
どくん、どくん、どくどく……
エプロンドレスの胸の部分に、ドクドクと精液が溢れ出す。
腰を動かした拍子に胸元の赤いリボンがペニスに被さり、ヒラヒラと亀頭に擦れた。
その感触が、射精の快感をさらに甘美なものにする。
「あ、あぁぁぁぁ……」
赤リボンに精液を塗り込むように、亀頭を押し付ける青年。
その結果、高貴な赤リボンは白濁まみれになってしまった。
粘液がねっとりと糸を引き、赤と白のコントラストを生み出しながら粘り着いているのだ。
「……」
エミリアの胸全体に精液が飛び散り、その赤リボンにはたっぷりと精液が粘り着いた状態。
欲望のままに、エミリアのメイド服を汚す――それは、とてつもない倒錯感だった。
「はぁ、はぁ……」
精液を出し切り、青年はよろりと後方によろける。
エミリアの体を包んでいる綺麗なエプロンドレス――その胸の部分は彼の体液でドロドロに汚れていた。
赤いリボン、そして彼女の顎にまで濃い精液は絡みついている。
しかしエミリアはまるで目を覚まさず、無表情な顔でスヤスヤと寝息を立てたまま――
青年は、その余りにも淫靡な様子に再び興奮が抑えきれなくなった。
「エ、エミリアさん……!」
青年は彼女の頬をゆっくりと撫でる。そのまま、柔らかそうな唇に指を伸ばし――
彼の人差し指が、とうとうエミリアの艶やかな唇に触れた。
少し湿っていて、ぷにぷにの感触――
触っているうちに、指がぬるん……とエミリアの口内に滑り込んでしまった。
「zzz……ん、んん……」
エミリアの口が半開きになり、青年の人差し指は完全に口内に入り込んでしまう。
その中は驚くほど温かく、そして唾液でぬるぬる。
中でもひときわヌルリとしたものが、彼の指先に当たった。
これは、エミリアの舌――しかも、彼女の舌は寝息に合わせて微かに上下している。
指先に舌の感触を感じ、青年の興奮は限界に達した。
ペニスは自然に隆起していき、瞬く間に大きくなってしまう。
この口内の感触を、指ではなく肉棒で味わってみたい――それは、男なら止められない欲求だった。
「エミリアさん、いいよね……?」
青年はエミリアの口から人差し指を抜くと、勃起している自らのペニスを近付ける。
柔らかい唇が、ぷにっと亀頭に触れてきた。
「ああッ! エミリアさん……!」
青年は腰を震わせながら、エミリアの唇に亀頭を擦り付けた。
そして、唇をなぞるようにゆっくりと亀頭をなすりつけていく――
彼女の唇の感触を、男の汚い部分で味わってしまうという倒錯感。
尿道口からヌルヌルと分泌する先走り液が、ねっとりとエミリアの唇を濡らしていった。
それだけでもイってしまいそうになるが、やはり口の中で包んでほしい。
普段ものを食べている口の中に、肉棒をねじ込んでその感触を味わいたい――
「エミリアさん、咥えて……」
己の欲求のままに、青年はエミリアの口内へとペニスをねじ入れていく。
ぬるりと唇を割って口内に侵入し、その温もりと唾液のヌルヌル感にさらされる。
肉棒を襲ったのは、それだけではなく――その先端が、柔らかくぬめった舌に当たった。
れろり……
エミリアの舌が寝息と共に動き、もどかしい動きで青年の亀頭を撫でてきたのだ。
「zzz……」
「あ、ああぁぁッ!!」
まるで焦らされているような舌の動きに、彼は身をわななかせた。
「な、舐められてる……エミリアさんに舐められてる……!」
敏感な亀頭をじっくりと撫でてくる、柔らかな舌の感触。
その動きはスローモーで、まるで亀頭粘膜の表面を味わっているかのようだ。
「あ、あぅぅぅ……」
青年は体を震わせながら、エミリアの舌の動きに身を委ねていた。
亀頭で、舌の感触をじっくりと味わうことができる――その悦びに震えながら。
ちゅ……!
さらに、青年の亀頭が軽く吸われてしまう。
口内がきゅっとすぼまり、優しく吸い付かれたのだ。
「あぅ……エ、エミリアさん……!?」
その甘美な感触に震えると同時に、青年は思わずエミリアが起きているのかと疑った。
しかし――彼女に、目を覚ました様子は全くない。
青年のペニスを頬張ったまま、すやすやと眠っているのだ。
どうやら、今の口の動きはただの条件反射らしい。
ちゅう……!
「あぅ……」
またもや、エミリアは軽くペニスを吸ってきた。
まるで、赤ん坊が乳に吸い付くかのように――
「エ、エミリアさん……!! そんな、寝てるのに……!」
舌がゆっくりと上下し、亀頭を優しく撫でる。さらに、軽く吸い付かれるソフトな刺激。
エミリアは確かに眠っているにもかかわらず、咥えたペニスを口で愛撫してきたのだ。
それは非常に穏やかで、慈しむような動作だった。
まるで、小動物を可愛がるような――
れる……ちゅう……、れるれる……
「エ、エミリアさぁん……! いやらしすぎるよ、こんなの……!」
彼女の口内にペニスをねじ込んだまま、青年は腰を震わせるしかなかった。
眠っているエミリアに、なすすべもなくイかされる――
本来なら、このような状況で支配欲を満たせるのは男の側。
しかし眠っているエミリアの口を犯すことで、青年が得られたのは屈服感だった。
青年はスローテンポな口内の動きに翻弄されたまま、なすすべもなく限界を迎えてしまう。
「あ……! エミリアさぁん……! うぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
どくん、どくどくどく……
息を荒げながら、青年はエミリアの口内に精を漏らしてしまった。
快感に浸りながら、ドクドクと精液を彼女の口内に注ぎ込む。
眠っているエミリアにさえ、簡単にイかされてしまった――その屈服感は、相当なものだった。
そうした敗北感さえ心地よく、最後の一滴までエミリアの口の中に出し尽くす――
「はぁはぁ、エミリアさん……!」
「zzz……――……?」
青年が、息を荒げていると――
不意にエミリアは、ぱちりと目を開けていた。
「え――?」
思わぬ事態に、目を白黒させて硬直してしまう青年。
こんなはずはなかった。
この程度で、起きてしまうはずがないのに――
「私はサキュバスですよ、御主人様。精には敏感なのです」
エミリアは口内に青年のペニスを収めたまま、驚くほど器用に喋っていた。
そうか、精液を体内に注ぎ込んでしまったから――
そう悟る青年だったが、もはや後の祭りだった。
彼女の口内にペニスをねじ込んでいる状況で、もはや何の言い訳もできない。
ねろり……と、エミリアの舌が青年のペニスを捉えた。
同時に彼女は、青年へと冷ややかな視線を送ってくる。
「そんなに私のお口がお好みならば、思う存分に味わわせて差し上げます――」
そう言うが早いか、エミリアの入念な口淫が始まってしまった。
その舌で、唇で、口内粘膜で――青年のペニスを、じっくりと嫐り始めたのだ。
ちゅるるるるるるるる……!
くちゅ、くちゅ、くちゅ……じゅるるるるるっ。
「あ……! はぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
たちまち、青年の表情が歓喜に歪んでいた。
エミリアは猛烈にペニスを吸い立て、柔らかな舌で亀頭を舐め回し、唇でサオをじっくりと締め付け――
彼女の口が織り成す甘美な技巧は、青年に怯えさえ感じさせていた。
「だ、だめだ……! うぁッ!」
余りの快感に恐れをなし、青年はエミリアの口からペニスを引き抜こうとする――
その前に、エミリアの両腕が青年の腰をしっかりと抱え込んだ。
イくまでは逃がさない――そういうことだ。
「逃がしませんよ、御主人様。このまま私の口の中で果てて下さい」
「あ、あああぁぁぁぁぁ!!」
ちゅぷ、くちゅくちゅ……れろれろれろ、ちゅるるるるるるるる……!!
それは、まさしくサキュバスの魔技。
舌が別の生き物のようにペニスに絡み付き、まとわりついて精を搾り取ろうとする。
ペニス全体を甘く圧迫するように吸い嫐られ、口内粘膜が肉棒に密着し――
そのままズルズルと吸い嫐られるに及んで、青年はみっともない悲鳴を上げるしかなかった。
「で、出るぅぅぅぅ……!!」
「――果てて下さいませ」
露骨な命令口調の前に、青年の我慢の限界は弾け飛んだ。
全身が甘い快感に包まれ、一気にエミリアの口内へと精液を溢れさせる。
「うぁ、あああぁぁ……!」
ごく、ごくごく……
エミリアは喉を鳴らし、溢れ出る青年の精液を飲み込んでいった。
そのたびに彼女の口内がキュッとすぼまり、肉棒に妖しい感触を与え続ける。
「あ、あぅぅぅ……」
ひとしきり吸い尽くされ、青年はぐったりとその場にくず折れたのだった。
「お仕置きですね、御主人様――」
しゅるるるる……と、細長い何かがエミリアのスカートの中から伸びた。
先端は矢印のような三角形になっている――まさに、小悪魔そのものの尻尾だ。
「このような悪戯をなさるのは、いやらしい粘液が溜まっておられるからなのでしょう?」
エミリアの尻尾はしゅるしゅると伸び、たちまちにして青年の体を縛り上げてしまった。
そして、尻尾の先端がうにゅ……と広がる。
その中はびっしりと無数のヒダに覆われ、ひくひくと蠢いていた。
とてつもなく淫らな構造に、青年は一目で使途を悟ってしまう――
「あ……あ……!」
エミリアの尻尾でぐるぐる巻きにされ、彼女の足元に仰向けで転がる青年。
そのペニスに、エミリアの尻尾がしゅるしゅると伸びていく。
その広がった先端でペニスを呑み込もうというのだ――
これが、エミリアの言うお仕置き。自分は今から、あの尻尾でいたぶられてしまうのだ。
「……ご主人様の精液、全部吸い出して差し上げます」
エミリアの尻尾の先端が、ちゅぷっと亀頭に貼り付く――
「うぁッ……!!」
それと同時に、青年は表情を歪めていた。
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ……
亀頭部に密着したエミリアの尻尾はうにうにと蠕動し、妖しい快感を与えてくる。
その外見は、まるでゴム製の器具をペニスの先端に取り付けているように見えた。
「あぐッ! うぁぁぁッ!!」
青年のペニスはさらに尻尾の奥深くまで挿入され、ついに根元まで呑み込まれてしまう。
その中は狭く、温かく、ヌルヌルしていて、うにうにと妖しく蠢いていた。
この中にペニスを収めているだけでも気持ちいいのに――
「では、吸引します――」
「え……?」
それなのに、エミリアは酷薄な宣告を下した。
それと同時に、ただでさえ心地よかった尻尾内の感触が壮絶に変化していく。
ずにゅにゅにゅにゅにゅ……!!
ペニスを咥え込んだ尻尾は、ずちゅずちゅと収縮して吸引動作を開始した。
内部が締まったり、緩まったり――その度に、びっしりと詰まったヒダがペニスのあちこちにまとわりつく。
外から見ても分かるほど、ペニスを吸っている尻尾が収縮しているのだ。
「あ、あぅぅ……! こ、こんなぁ……」
さらに根元から尿道口までが艶かしく吸引され、甘く吸い嫐られる。
もはや射精させることだけを目的とした、サキュバス特有の搾精動作。
そんな刺激に、青年は5秒の間すら我慢することができなかった。
「うぁ……! エ、エミ……! ああああああぁぁぁぁぁッ!!」
どくどくどくどく……
青年は、快感の中で容赦なく精液を吸い上げられてしまう。
強制的に昇天させられ、尻尾にじゅるじゅると精液を吸い取られ――
「……え? うぁ…… なにこれ、射精が……!!」
尿道口からとめどなく迸っている精液――それが、延々と続く状態になってしまった。
ドクン、ドクン、という心地よい射精の脈動が、いつまで経っても終わらないのだ。
脈打つ度に甘い快感をもたらしながら、彼の射精は延々と続く。
じゅるじゅると吸い上げてくるエミリアの尻尾に翻弄され、射精が終わらない――
それは、限りのない絶頂地獄そのものだった。
「と……とまら、ない……!! あぅぅぅぅぅぅぅ……!!」
射精の快楽を味わいながら、青年は歓喜の悲鳴を上げた。
ドクドクと脈動するたび、身悶えするほどの快感が襲ってくるのだ。
それは夢心地の穏やかな刺激と相反する、全身をさいなむような暴力的快感だった。
正常な人間なら、発狂の危機さえ感じるような――
「おいたの原因になる精液は、全部吸い尽くすと申し上げたはず。一滴たりとも残さず、搾り尽くして差し上げます」
「そ、そんな……!! ああああッ!!」
エミリアの冷たい眼差しに射抜かれながら、青年は快感に悶え狂った。
彼女の尻尾はさながら搾精の機械と化し、ポンプのようにぎゅぷぎゅぷと精液を吸い上げ続ける。
どく、どく、どく、どく、どく……
強制的に与えられる絶頂。妖しく蠕動する尻尾。残酷なまでの吸引。呼吸ができなくなるほどの快感――
「っが……! ぁぁぁぁぁッ!!」
体をビクンビクンと痙攣させ、青年はエミリアの尻尾の中に精液を漏らし続けた。
サキュバスの尻尾というのは、機械的に精液を吸い尽くすための搾精器官。
挿入されたペニスを搾り尽くし、快楽で溶かしてしまうのだ――
「反省されましたか、御主人様?」
あまりにも強烈なお仕置きを行使しながら、エミリアは尋ねてきた。
「あぅ、あぅぅぅ……あぐぅぅぅぅぅ……!!」
嵐のような快感にさらされながら、青年は――
このまま吸い尽くされてしまいたいと願った
「あ――! あぅ、あぅぅ……あぁぁ――!」
いつしか青年は搾精される快感に酔いしれ、エミリアへの謝罪などどうでも良くなってしまった。
ただ、サキュバスに尻尾で吸われるという快楽を味わうのみ。
当然ながら、エミリアは青年の心情の変化を敏感に察する。
「あらあら、ご主人様……この程度のお仕置きで、堕ちてしまわれるなんて……」
エミリアの瞳に、さっと冷たい色が差す。
「ならばお望み通り……このまま吸い尽くして差し上げますね」
肉棒を包み込んでいるエミリアの尻尾の表面が、ドクンドクンと波打った。
その度にペニスはきゅっ、きゅっ、と圧迫され、じっくりといたぶられ――
ヒダヒダがいやらしく亀頭やカリに絡み、にちゃにちゃと擦り立てられ――
ペニス全体をにゅくにゅくと肉壁で揉みしだかれ、ちゅうちゅうと吸い付かれ――
多彩な刺激を受けながら、青年は連続射精を体験するしかなかった。
「う、うぁッ! あ、あ……!」
快楽の悲鳴と共に、どく、どく、どく……と垂れ続ける精液。
こんな射精は、今まで体験した事がない。
股間に力が入らず、このままとろけてしまいそうだ。
濃い紫色の尻尾にくちゅくちゅとペニスを貪られ、魂まで吸い尽くされる――
青年は、自らを襲う強烈な快楽に恐れをなしていた。
「や、やめ……も、もう……」
「加減は致しません。それに、ご主人様もこうしてほしかったのでしょう?
そのおちんちんをたっぷりと嫐られ尽くし、精液を吸い尽くされたかったのでしょう?」
「う、あ…… うぁぁぁ……」
どくん、どくどくどく……
ねっとりと搾りたてられ、どくどくと溢れ出る精液。
イってもイっても、解放されない強烈な快感。
生きた搾精機の責めを延々と受け続け、青年の体は激しく痙攣する。
「たすけ……し、しぬ……」
「何を言っているのです、ご主人様。この程度、死に至る快感とは言えません――」
エミリアの瞳を、この上なく冷酷な色が支配した。
その瞳が真紅に染まっていることなど、青年には気付く余裕さえない。
「――死に至る快感とは、このようなもののことを言うのです」
エミリアが繰り出した動作は――それは、獲物の生死を問わず、ありったけの精液を搾り取る技だった。
尻尾での吸引力が増し、取り付かれているペニスをグチュグチュにいたぶり回していく。
それは巧妙で巧緻、そして凄絶で狂おしく、微塵の容赦もなかった。
「あ、あぁぁ――ッ!!」
まるで花火のように快感が何度も弾け、射精するよりも早いスピードで精液を吸い取られる。
精液を射出する肉体の動きよりも早く、直接的に精液を吸い出されているのだ。
「が、がぁ……! ああぁぁ!」
「サキュバスというのは気紛れな生き物。傍に置いておこうと思った相手でも、つい食べてしまう事もあるのです」
地面に転がって快感に悶える青年の体を見下ろしながら、エミリアはくすくすと笑う。
そのスカートから伸びた尻尾で、彼のペニスを弄びながら――そして、精を容赦なく吸い立てながら。
エミリアはもはや、男を捕食してしまう態勢に切り替わっていたのである。
「あ、あああぁぁ……」
快感の余り、青年の目からは涙がぼろぼろとこぼれ出た。
「ふふ、無様なご主人様。気持ちよすぎて泣いてしまわれるなんて……」
ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ……
エミリアの尻尾は、内壁を蠢かせながら狂おしい吸引を続ける。
精液を吸い取り、吸い出し、男のことなど構わずに徹底的に搾り取る――
その動作によって青年に与えられる快感は、心身を壊してしまうほどのものだった。
「あ、あ、ああ……! ぐぐ、あがが……!」
青年はただ腰をガクガクと揺らし、その責めに対してひたすら精を捧げるしかなかった。
彼のペニスは、ただの蛇口に過ぎない。そこに吸引器具を取り付けられ、ひたすら白濁液を吸い出されるのだ。
このまま精も魂も搾り尽くされ、そして自分は終わってしまう――
「あぅぅ……あぐぅ……あが、が……あぁぁぁぁ……!」
まるで、大口を開けた大蛇の前のネズミのように――
快楽の涙を流しながら、彼は自らの最期を悟ったのである。
「あぐ、ああぁぁぁ……!」
「なんと美味しい精……全部吸い尽くしますが、よろしいですね?」
「あ、あぐぅぅ……、あぅぅ……」
青年には、もはや理性は残っていなかった。
ただ、目の前の快感に全てを委ねていたい――そのまま、魂を吸われてしまったとしても。
「では、これで最後です。思いっきり吸って差し上げますから、たっぷりと快感に悶えて下さいね」
エミリアは、凍てついた笑みを見せ――そして、最後の搾精を行った。
青年に与える、本当に最後の快楽だ。
ちゅう……ちゅるるるるるるるるるるるるるるるる――っ!
ぐちゅ、ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ……!
ぎゅぽぎゅぽ、ちゅうううう――っ!
一気にすぼまる内壁。甘い蠕動にさらされ、ぐちゅぐちゅに揉み尽くされる肉棒。
「あ、ああああああああぁぁぁぁぁぁぁ――っ!!」
青年は苦悶とも快感とも取れる声を上げ、全身をわななかせる。
ペニスの先端からは白濁液がじょろじょろと尿のように溢れ、そのまま尾の吸精孔に啜り尽くされた。
花火のように連続で弾ける快感に、青年の脳は焼き尽くされてしまう。
「あ、あああああぁぁ……」
ひときわ激しく精を放った後、彼の体はがっくりと弛緩した。
小刻みに痙攣していた指先や足も、たちまち動かなくなってしまう。
こうして彼は、最高の快感を得た代償に――本当に昇天してしまったのである。
「……」
エミリアの尻尾が青年の股間から離れ、しゅるしゅるとスカートに戻っていった。
屍となった青年を見下ろすエミリアの視線には、満足感と寂寥感が同居している。
この人間に、かなりの愛着を持っていたのは嘘ではない。
いや――強い愛着を持っていたからこそ、その精を吸い尽くしたいという本能を抑えられなかったのだ。
それこそが、サキュバスという生物の宿命。
純粋に思えば思うほど、対象を啜り尽くしたくなる欲求も肥大する。
「……ごちそうさまでした、ご主人様」
そう呟くエミリアの言葉は、どこか寂しげだった。
週に一度の休日が終わり、エミリアを待っているのはいつもの勤め。
しかし彼女が帰宅する邸宅に、迎えてくれる者はもういない。
そんな日々が、本来からそうであったかのように続くのである。