这个sakura-14b-qwen2.5-v1.0-iq4xs的模型有点强,是专门用给轻小说的,提取出来就是日文和中文在一起,大家凑活着看吧
『ハンターS女』
『猎捕S女』
四人のS女から逃げ切れば1000万円!
成功逃离四名S女的追捕,即可获得1000万圆!
S女は男を一人捕まえれば5万円!
每成功捕获一名男性,S女即可获得5万圆!
そんな映像企画にS女側として賞金目当てで応募した女子大生、翠(みどり)。
为了奖金而报名参加这场企划的女大学生——翠(MIDORI)。
しかしそれは翠が考えていたイベントよりも遥かに深く、重く、そして激しい本格的なSMショーであった。
然而,这场活动远比翠所想象的更加深沉、更加沉重、更加激烈,是一场真正的SM秀。
そこで出会う仲間のS女三人はみんな個性的な女性ばかり。
在活动中邂逅的三名S女同伴,个个都是充满个性的女性。
そこで翠は自分の中のサディズムに目覚め、さらに自分のサディズムがどんなものかを知っていく……
于是,翠体内的虐待狂性格就此觉醒,她也逐渐了解自己的虐待狂性格究竟是何种模样……
※思いつきで書き始めた為、次回更新は未定です。悪しからず
※由于是临时起意而开始撰写,因此下次更新时间未定。请多包涵。
「あ、これ当選したんだ……?」
「啊,我被选上了啊……?」
都内に住む大学生、翠(みどり)はスマートフォンに来た通知を見て呟いた。
住在东京都内的大学生——翠看着手机收到的通知,喃喃自语。
先月、翠が応募したのは「ハンターS女〜S女性から一週間逃げ切れれば1000万円!〜」という、とある映像会社の撮影企画。
上个月,翠报名了某间影像公司的摄影企画「猎捕S女~只要能逃离S女性的魔掌一星期,就能获得一千万圆!~」。
翠は長い髪をポニーテールに纏めた、少し地味な雰囲気の普通の大学生。
翠将一头长发绑成马尾,是个气质有点朴素的普通大学生。
翠はそこまで自分をS女性とは強く認識していない。ただ男性を責めるのは楽しそうだ、ぐらいの自認である。
她并没有强烈意识到自己是个S女性,顶多只有「欺负男性似乎很有趣」这种程度的认知。
翠がこの企画に応募した動機は二つ。
翠报名这个企画的动机有两个。
一つは小学生の頃から打ち込んできた陸上競技で、走力に自信があったこと。
其一是她从小学开始就一直投入田径,对自己的脚力很有自信。
そしてもう一つの動機はこの企画の賞金の高さ。
另一个动机则是这个企画的奖金很高。
企画書には男性は「逃げ切れば1000万円」であるが、女性は「一人捕まえれば5万円」と書いてある。
企画书上写着男性「只要能逃到最后,就能获得一千万圆」,女性则是「只要能抓到一个人,就能获得五万圆」。
男性は100人、女性は4人参加するこの企画。
这个企画有男性一百人、女性四人参加。
20人でも捕まえることが出来れば100万円稼ぐことが出来る。
只要能抓到二十个人,就能赚到一百万圆。
後に動画サイトで配信されるらしいが、既にこの企画は何回か配信済みであり、有料会員のほかスポンサーがいくつか付いており、参加者への報酬が高めに設定されている。
这个企画似乎之后会在视频网站上发布,但已经发布过好几次,除了付费会员以外,还有几个赞助商,因此参加者的报酬设定得很高。
そのため応募者が多く、倍率も高いものであったが翠は見事当選することができた。
因此报名者很多,录取率也很低,但翠还是顺利被选上了。
「一週間分の食事や宿は提供……ただし一週間絶対に帰れない……ふんふん……」
「提供一星期的食宿……但绝对不能回家……嗯嗯……」
翠はメールに添付されていた要項を読み込み、当日を楽しみに待つことにした。
翠阅读邮件附上的注意事项,期待着当天的到来。
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会場は倒産した大型ショッピングモール。
会场是倒闭的大型购物中心。
3階建の建物で、面積は数万平方メートルに及ぶ。
这栋三层楼建筑的面积高达数万平方米。
「わあ……」
「哇……」
翠はショッピングモールの中に商品がほとんど置いていない、という見慣れない光景にキョロキョロと周囲を見回っていた。
购物中心里几乎没有商品,翠对这幅陌生的景象感到好奇,不断东张西望。
(でも倒産したんだから当たり前か。今はこういうイベントの会場として貸したりして稼いでるのねきっと)
(不过这里都倒闭了,这也是理所当然的。现在肯定是在出租场地举办活动赚钱。)
「あ、参加者の方ですよね?」
「啊,你是参加者吗?」
「は、はい!」
「是、是的!」
声がした方向を振り向くと、スーツを着た男性が一人立っていた。
翠转头看向声音传来的方向,那里站着一名身穿西装的男性。
「女性の待機室はこちらになります」
「女性的休息室在这里。」
男性に案内されるがままに翠が付いていくと、そこは普段の買い物客として来ている時は入ることが出来ない、「Staff only」と書かれたドアを通っていった。
翠跟着男性前进,穿过平常来购物时无法进入,写着「Staff only」的门。
いくつかの通路や扉、階段を通っていくと、そのうち広々とした部屋に案内された。
他们经过几条通道、门和楼梯,最后来到一个宽敞的房间。
壁や床は白く、テーブルや椅子が置いてある他、自動販売機やソファまでが置いてある。
墙壁和地板都是白色的,除了桌椅以外,还摆着自动贩卖机和沙发。
「こちらでお待ちください」
「请在这里等候。」
翠にそう言うと男性はドアから出て行き、翠は広い部屋の中に一人取り残された。
男性对翠说完后便离开房间,留下她一个人待在宽敞的房间里。
「えっ、えっ」
「咦、咦?」
突然ポツンと取り残されてしまった翠は寂しさを感じながらも、とりあえず飲み物でも飲もうと自動販売機に向かった。
突然被独自留在这里的翠感到寂寞,但还是先走向自动贩卖机,想喝点饮料。
「うわ、すご………」
「哇,好厉害……」
翠は驚いた。何故ならそこには数十種類のジュースがこれでもかというぐらい並んでいる。
翠吓了一跳。因为那里摆着数十种饮料,种类多到令人难以置信。
(しかもお金を入れるところがない!無料ってこと……?)
(而且没有投币的地方!是免费的吗……?)
翠が自動販売機だと思ったそれは、ドリンクサーバーであった。
翠以为是自动贩卖机的东西,其实是饮料机。
つまり、好きな飲み物が飲み放題ということ。
也就是说,可以尽情喝到喜欢的饮料。
翠はおそるおそるココアのボタンを押し、出て来た蓋付きの紙コップに口を付けた。
她战战兢兢地按下可可的按钮,将附盖的纸杯接过来后,喝了一口。
「あったか……美味し……」
「好温暖……好好喝……」
翠はこれが高級品だということがすぐにわかった。今まで飲んだどんなココアよりも美味しい。
翠立刻明白这是高级品。比她至今喝过的任何可可都好喝。
「ねー、ここのドリンク美味しいよねー!」
「欸~这里的饮料很好喝对吧~!」
「わっ!!」
「哇!!」
翠が慌てて振り向くと、そこには一人の女性が立っていた。
翠慌张地转过头,发现那里站着一名女性。
金髪に染めた髪がよく似合う、派手な顔つきの女性。指先のよく手入れされた爪がキラキラと輝いており、何かと武器のようだと翠は思った。明るい髪と同じく、明るい笑顔が眩しい。
那名女性的长相很华丽,很适合她染成金色的头发。修剪整齐的指甲闪闪发光,翠觉得那指甲就像某种武器。她开朗的笑容和明亮的发色一样耀眼。
「あ、私ね。黄月(きづき)!きーちゃんって呼んでいいよ!」
「啊,我叫黄月(KiZuKi)!你可以叫我小Ki~!」
「わ、私は、翠……です」
「我、我叫……翠。」
翠はこれまで運動、特に陸上競技に打ち込んできており、あまりこの黄月のようにおしゃれをしてこなかった。というより、この黄月のようなタイプの人間を避けてきたと言ってもいい。
翠至今为止都专注于运动,尤其是田径,不太像黄月这样打扮。应该说,她一直都在避开像黄月这种类型的人。
「みーちゃんはさぁ、この企画初めてだよね!私はもう三回目!めっちゃ気持ちいいからハマっちゃってさ〜!色々教えてあげるから安心してね!」
「小翠是第一次参加这个企划对吧!我已经第三次了!因为超舒服的,我完全上瘾了~!我会教你的,放心吧!」
「は、はい……ありがとうございます……」
「好、好的……谢谢你……」
黄月の今の発言には気になることがいくつもあった。
黄月刚才的发言有几点令人在意。
まず、自分が「みーちゃん」になってしまったこと。次に、「気持ちいいからハマっちゃった」という黄月の言葉。
首先,自己被叫成「小翠」。再来是黄月说的「因为超舒服的,我完全上瘾了」。
(いったい、何が気持ちいいのかな?)
(到底是什么东西很舒服呢?)
翠はよくわからないが、その後も黄月が立て続けに話しかけてくるのでそれの相槌に精一杯となり、聞くことができなかった。
翠虽然不太清楚,但黄月之后也一直跟她说话,她光是回应就竭尽全力,没能问出口。
「ほら黄月ちゃん、新しい子に絡みすぎ絡みすぎ。落ち着いて、どうどう」
「好了,黄月,你缠新来的缠太紧了。冷静点,乖哦。」
「あ、蒼ちゃん先輩!!」
「小、小苍学姐!!」
次に現れたのは、背が高くロングヘアーが似合う色白の女性。目が大きく、かつ切れ長に伸びていて強めの雰囲気がある美人だった。
接着出现的是个高个子,很适合留长发的白皙女性。她是个眼睛又大又细长,感觉很强势的美女。
「こんにちは翠さん。私は蒼子(あおこ)。よろしくね」
「你好,翠小姐。我是苍子(苍子)。请多指教。」
蒼子の上品な笑顔と共に右手が前に差し出され、翠はおずおずとその右手を握った。
苍子露出优雅的笑容,同时伸出右手,翠战战兢兢地握住她的右手。
「黄月ちゃんはちょっとね、明るすぎる子だからね」
「黄月她啊,是个有点太活泼的孩子呢。」
蒼子の落ち着いた声のおかげか、翠は緊張がほぐれていくのを感じた。
或许是因为苍子沉稳的声音,翠感觉到紧张感逐渐缓和。
「蒼ちゃん先輩!この子はみーちゃん!小動物系で可愛いでしょ!」
「小苍学姐!这孩子是小翠!是小动物系的,很可爱对吧!」
(小動物……)
(小动物……)
確かに翠はこの中で最も背が低く、顔つきも幼いためそう形容されても仕方ないと思った。
翠的身高确实是最矮的,脸蛋也稚气,所以被这样形容也是没办法的事。
「こらこら、まだ初対面でしょ。距離感考えてあげて」
「喂喂,你们才刚见面吧。顾虑一下距离感。」
蒼子は黄月を制しつつ、周囲を見渡した後に再び口を開いた。
苍子制止黄月,环视周围后再次开口。
「女性参加者はあと一人ね。ま、今回もあの人だろうけど」
「女性参加者还有一人呢。不过,这次应该也是那个人吧。」
「そりゃそうでしょ!この企画の絶対女王だもん!」
「那是当然的吧!毕竟是这个企划的绝对女王嘛!」
二人が共通の女性を指して話しているのを、翠はぽかんと聞いていた。それを見た黄月が翠に声をかける。
翠呆呆地听着两人谈论着共通的女性。黄月见状,对翠说:
「え、みーちゃんもしかしてこの企画の過去の配信見てない?参加するのに?」
「咦,小翠你该不会没看过这个企划的过去直播吧?明明要参加?」
「あ、えっと……はい。あんまり……」
「啊,呃……是的。我不太清楚……」
翠は募集だけ見て軽い気持ちで応募したため、内容についてあまり知らなかった。
翠只看了招募信息,以轻松的心情报名,所以不太清楚内容。
「男性を追いかければいいんですよね?」
「只要追着男性就好了吧?」
「ちょちょ、やば!蒼ちゃん先輩、この子大丈夫かな!?」
「等等,糟糕!小苍学姐,这孩子没问题吗!?」
「まぁ、私達は朱美(あけみ)さんの指示通り動けば問題ないから……」
「算了,我们只要按照朱美(朱美)小姐的指示行动就没问题……」
そのとき、ドアがガチャリと開く音がした。
就在这时,传来门喀嚓打开的声音。
「あらみなさん、もうお揃い?」
「哎呀,各位,已经到齐了吗?」
入ってきたのは、肩まで伸ばしたボブヘアが綺麗な少し背が高い女性。大きく丸い目が印象的だ。
走进来的是留着一头及肩鲍伯头,身材高挑的美丽女性。圆滚滚的大眼睛令人印象深刻。
翠は最初はその女性が可愛らしい雰囲気に思えたが、目を合わせると妖艶で引き込まれそうな妖しい色気を感じた。
翠一开始觉得那名女性散发出可爱的氛围,但四目相交后,却感受到一股妖艳且引人入胜的妖媚魅力。
「あ、初参加の翠さんね。私は朱美。よろしくね」
「啊,你是第一次参加的翠小姐吧。我是朱美,请多指教。」
その後も四人での雑談が続いたのだが、どうやらこの朱美という女性は過去にこの企画で優秀な指揮官として、何度も男達を全滅させたことがあるらしい。
之后四人继续闲聊,看来这位名叫朱美的女性过去在这个企划中,曾以优秀的指挥官身份,好几次让男性们全灭。
今回でこの企画は十回目だが、朱美は第三回の企画に初出演してから、第四回から第九回まで、全て男性側を全滅させている。
这次是这个企划的第十次,朱美从第三次企划首次登场后,从第四次到第九次,全都让男性阵营全灭。
「いやー、朱美様はマジでハンパないよ。なんていうか、もう、チェス?みたいな感じでどんどん追い詰めてくの。うちらマジ朱美様の言う事聞いてるだけって感じ」
「哎呀——朱美大人真的太厉害了。该怎么说呢,感觉就像国际象棋一样,一步步将对方逼入绝境。我们真的只是照着朱美大人的指示行动而已。」
黄月の朱美を持ち上げるような発言に、朱美は「こらこら」と笑顔で制しているが、翠はそれが事実であるということが蒼子や黄月の態度からわかった。
黄月对朱美赞不绝口,朱美笑着说「好了好了」制止她,但翠从苍子和黄月的态度,知道那是事实。
「お待たせしました!S女の皆様、準備をお願いしまーす!」
「让各位久等了!S女的各位,请准备一下!」
男性スタッフが一人、部屋の中に入ってきた。
一名男性工作人员走进房间。
四人は部屋の外に出され、少し廊下を歩いたところにあるそれぞれの個室に通された。
四人被带到房间外,分别进入位于走廊上的个别房间。
個室の中はビジネスホテルのワンルームの様になっており、ベッドとトイレ、バスルームの他に化粧台が置いてあった。
单人房内就像商务旅馆的单人房,除了床、厕所、浴室外,还放着化妆台。
「失礼しまーす」
「打扰了。」
部屋に入るとすぐに一人の女性スタッフが来て、翠のヘアセットとメイクをしてくれた。
进入房间后,一名女性工作人员立刻过来,帮翠整理发型和化妆。
(す、すごい!芸能人みたい!)
(好、好厉害!好像艺人!)
こんな扱いを受けても良いのだろうか、と翠は焦りながらも、その待遇を楽しんだ。
翠虽然焦急地想着自己受这种待遇好吗,但还是享受着这种待遇。
「じゃあ衣装はこちらになりまーす」
「那么,服装是这件。」
「は、はい!」
「好、好的!」
どんな綺麗な衣装だろうかと翠は楽しみにしていたが、持ってこられたものは、
翠原本期待会是多漂亮的服装,但工作人员拿来的服装是——
「え、な、なにこれ!?」
「咦?这、这是什么!?」
エメラルドグリーンに輝く、ボンデージだった。
闪耀着祖母绿光芒的紧身衣。
「えっ!?」
「咦!?」
それを見て驚く翠を見て女性スタッフは驚いていた。
看到翠惊讶的样子,女性工作人员也吓了一跳。
「あっ、えっと、すいません!なんでもないです!」
「啊,呃,对不起!没什么!」
翠は先ほどの黄月との会話から、出演するのに過去回を見ずに来たことはおそらく失礼に当たるのだと判断し、平静を装った。
翠从刚才和黄月的对话中,判断没看过过去回就来参加恐怕很失礼,于是装出平静的样子。
(おおう……これは……)
(哦哦……这是……)
装着した姿を鏡で見てみると、なかなかにすごい。
翠照着镜子,看到自己穿上紧身衣的模样,觉得相当惊人。
肩から手首にかけては緑の生地で覆われているのに、胸の谷間はこれでもかというほど強調されている。
从肩膀到手腕都覆盖着绿色布料,却强烈地强调出乳沟。
下半身は股以外は生地がなく、尻のほとんどと太腿は丸出し。
下半身除了胯下外都没有布料,屁股和大腿几乎都露在外面。
そしてその股の生地も何故かチャックが付いており、そこを開くと女性器も肛門も丸出しになると思うと恥ずかしかった。
而且胯下的布料不知为何附有拉链,一想到拉开拉链的话,女性性器和肛门都会露出来,就觉得很害羞。
(トイレはしやすそうだけど……)
(虽然上厕所很方便……)
ピンヒールのブーツが膝までは覆っているが、翠はセクシーなこの格好を恥ずかしく、そして心許なく思っていた。
高跟的靴子覆盖到膝盖,但翠对这性感的打扮感到害羞,而且觉得不放心。
(っていうか、このブーツ!走れないじゃん!)
(话说,这双靴子!没办法跑步啊!)
そう。踵が高いこのブーツでは走るのは難しい。だがスタッフは何も言わないので翠は特に何か意義を唱えることもなくその場は流れていった。
没错,这双高跟靴很难跑步。但工作人员什么都没说,所以翠也没有特别提出异议,就顺其自然了。
「あと、これをお持ちください」
「还有,请带着这个。」
翠は腕時計型の機械と、鞭を一つ渡された。
翠被交付了手表型的机器和一条鞭子。
腕時計型の機械は液晶ディスプレイが付いており、現在時刻が表示されてる。タッチスクリーンで操作できるようであった。
手表型的机器附有液晶屏幕,显示着现在的时间。似乎可以用触控屏幕操作。
鞭はボンデージと合わせたのか、緑色の革と黒い革が編み合わされている。
鞭子和紧身衣搭配,是绿色的皮革和黑色的皮革编织而成的。
(あ、これはわかる……)
(啊,这个我知道……)
要項に書いてあった。この腕時計はさまざまな機能が付いており、ショッピングモール内の地図を見たり、写真撮影機能もある。
简章上有写。这个手表附有各种功能,可以看购物中心内的地图,也有拍照功能。
鞭はこれで男性を叩けば「捕獲」ということになると書いてあった。
简章上也写到,用这个鞭子打男性的话,就表示「捕获」了。
「それでは、ラウンジでお待ちください」
「那么,请在休息室等候。」
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最初に集まっていた部屋はどうやらラウンジと呼ばれているらしい、と翠は先ほどのスタッフの発言から理解した。
一开始集合的房间似乎叫做休息室,翠从刚才工作人员的发言理解了。
ラウンジに戻ると、翠以外はすでに着替え終わっており、朱美は赤、蒼子は青、黄月は黄色のボンデージを着ていた。
回到休息室后,除了翠以外的人都已经换好衣服,朱美是红色,苍子是蓝色,黄月是黄色的紧身衣。
蒼子と黄月は翠と同じく左手首に腕時計を付けて右手に鞭を持っている。しかし朱美は左利きなのか、右手首に腕時計、左手に鞭を持っていた。
苍子和黄月和翠一样,左手腕戴着手表,右手拿着鞭子。但朱美似乎是左撇子,右手腕戴着手表,左手拿着鞭子。
そしてそれぞれの鞭にはやはりそれぞれ赤、青、黄色の革が黒色の革と合わせて編まれていた。
然后她们各自的鞭子果然都是由红色、蓝色、黄色的皮革和黑色的皮革编织而成。
(戦隊ヒーローみたい……)
(好像战队英雄……)
自分の緑のボンデージを見ながら翠は思った。
翠看着自己的绿色紧身衣,这么想。
そして翠が気づいたことがもう一つ。
然后翠还注意到一件事。
(な、なんか……みんな、おっぱいが……大きい?)
(怎、怎么……大家的胸部……都好大?)
そう。翠も含めて、他の3人も全員が漏れなく「巨乳」と言えるほどの乳房の持ち主であった。
没错。包含翠在内,其他3人也都是拥有「巨乳」的乳房。
翠は普段は服で隠しているがHカップある。そして他の3人もHカップかIカップはあるだろう。
翠平常都用衣服遮住,但其实有H罩杯。然后其他3人应该也有H或I罩杯吧。
「お、みーちゃんもやっぱそうだったね!おっぱいおっきいね!」
「哦,小美果然也是这样!胸部好大哦!」
黄月が笑いながら翠に近づき、緑のボンデージから漏れ出ている翠の胸の谷間を指でツンツンとつついた。
黄月笑着靠近翠,用手指戳了戳翠从绿色紧身衣中露出的乳沟。
「スポンサーのお偉い方の意向らしいよ」
「好像是赞助商的大人物的意向哦。」
蒼子の言葉でスタッフの何人かが静かに頷いたので、それが事実なのだと翠は理解した。
苍子的话让几名工作人员静静点头,翠理解到那是事实。
「まあ私達には関係ないこと。私達がやる事は一つ。逃げ回る男性を殲滅する事です」
「不过那和我们没关系。我们要做的事只有一件,就是歼灭四处逃窜的男性。」
朱美の言葉を聞いた3人は少し緊張感が湧いた。
听到朱美的话,3人稍微涌起紧张感。
(そうだ。どんな格好でも、体型でも関係ない。私はここにお金を稼ぎに来たんだ)
(没错。不管是什么打扮、体型都无所谓。我是来这里赚钱的。)
スタッフの何人かが腕時計を見ている。
几名工作人员看着手表。
ゲーム開始は正午。現在時刻は11時59分。
游戏开始时间是正午。现在时间是11点59分。
翠も腕時計を見た。時間が迫っている。
翠也看着手表。时间逼近了。
(57,58,59………)
(57、58、59……)
『ゲーム、スタートです』
『游戏开始。』
会場のスピーカーから、アナウンスの声が流れた。
会场的扩音器传出广播声。
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「3人ともちょっといいかしら」
「你们三个,可以听我说一下吗?」
ゲームが開始してすぐに、朱美から声がかけられた。
游戏一开始,朱美就开口了。
「このゲーム、何よりもチームプレーが大事なんです」
「这个游戏,最重要的就是团队合作。」
蒼子と黄月の二人がうんうんと頷いている。
苍子和黄月两人连连点头。
「えっと、何でですか?」
「呃,为什么?」
朱美が翠からの質問を待っているような気がしたので、翠は朱美に質問した。
翠觉得朱美似乎在等她发问,于是翠向朱美提问。
「私達、ピンヒールのブーツを履かされてるでしょう。裸足で走って逃げ回る男の人を走って追いかけるのは無理。ここまではわかりますか?」
「我们被要求穿着高跟靴子对吧。要追着光脚四处逃窜的男人跑是不可能的。到这里为止听得懂吗?」
「………はい」
「……是。」
翠は『陸上をやってたから脚には自信がある』と過去の動画も見ずに応募した自分を恥じながら返事をした。
翠回想起自己在应征时,没看过去的视频就自以为是地认为『我有练过田径,对脚力很有自信』,不禁感到羞耻。
「だから私たちは男性を挟み撃ちにしたり、囲んで逃げ道を無くしながら追いかけるのが基本作戦となります」
「所以我们的基本作战,就是夹击男性,或是包围男性,让男性无路可逃。」
「な、なるほど」
「原、原来如此。」
「で、ここからが提案なのですが…….獲得賞金はきっかり山分けにしましょう」
「然后,我有个提议……我们把奖金平分吧。」
「あ……なるほど!一人だけ得しようとするんじゃなくて、みんなで捕まえるから……って事ですか?」
「啊……原来如此!不是只靠一个人,而是大家一起抓……是这个意思吗?」
「その通り」
「没错。」
朱美がニヤリと笑った。
朱美露出笑容。
この企画、『ハンターS女』は第三回までは賞金に目が眩んだ女性が走り回りながら男性を逃してしまい、男性側が多額の賞金を手にしていた。
这个企划『猎人S女』,在第三回之前,女性都因为奖金而冲昏头,让男性逃掉,男性因此获得高额奖金。
しかし朱美が加入してからこの集団作戦を徹底するようになり、女性側の連勝が続いている。
但是朱美加入之后,彻底执行这个团体作战,女性阵营持续连胜。
だからここ最近の女性側の強さから、現在の賞金は「男性は逃げ切れば1000万円、女性は一人捕まえるごとに5万円」とややアンバランスとも言える配分になっているのだ。
所以最近女性阵营的强势,让现在的奖金分配变成「男性逃掉的话1000万日圆,女性每抓到一人5万日圆」,可说是有点不平衡的分配。
「わ、私山分けでいいです!いえ、むしろそうさせてください!」
「我、我赞成平分!不,应该说请让我平分!」
翠は自力で捕まえるのが難しそうだと思っていた矢先だったので、朱美の提案をすぐに受け入れた。
翠正觉得靠自己很难抓到男性,所以立刻接受朱美的提议。
「まあ追いかけっこの基本作戦は朱美さんの言う通りそんな感じね。あとはまあ……『兵糧攻め』とか『夜討ち』とか色々あるけど」
「嗯,追捕的基本作战就像朱美小姐说的那样。还有就是……『断粮』、『夜袭』之类的。」
蒼子が朱美と同じようにニヤリと笑った。
苍子和朱美一样露出笑容。
そして、黄月も楽しそうに会話に加わる。
然后,黄月也开心地加入对话。
「あとは『拷問』!『拷問』!みんな、最初は私にやらせてね!!」
「还有『拷问』!『拷问』!大家一开始都要让我来哦!!」
「え?えっ?」
「咦?咦?」
翠は混乱した。朱美の話までは理解できた。
翠陷入混乱。她能理解朱美说的话。
しかしその後の『兵糧攻め』、『夜討ち』、『拷問』はわからない。
但是之后的「断粮」、「夜袭」、「拷问」就不懂了。
「また後で説明します。とりあえず上に出ましょうか」
「之后再说明。总之先上去吧。」
朱美の号令のもと、三人は部屋を出て階段を上がり、翠が最初にスタッフと合流したエリアに出た。
在朱美的号令下,三人离开房间走上楼梯,来到翠一开始和工作人员会合的区域。
どうやら先ほどまでいたラウンジや、四人の個室があった空間は地下だったのだと翠は理解した。
翠理解到刚才的休息室和四人房间所在的区域是地下。
今は階段を上がってきたからここが一階。
现在因为是走上楼梯,所以这里是一楼。
翠はふと自分がこのショッピングモールに入ってきた入口を見ると、完全にバリゲードで封鎖されている。
翠突然看向自己进入这栋购物中心的入口,发现那里完全被路障封锁。
バリゲードには「ここから出た人はスタッフの手で捕獲し、S女に引き渡します」と書かれている。
路障上写着「从这里出去的人,会由工作人员亲手逮捕,交给S女」。
(ふぅん……『失格』とかじゃないんだ)
(哦……不是『失去资格』啊。)
「じゃあ今日は初日だから、とりあえず自由にモール内を見てまわりましょう。挟み撃ちにしやすそうな場所、囲みやすそうな場所、男性が隠れやすそうな場所があったらチェックしてくださいね」
「那么今天是第一天,总之先自由地在购物中心内到处看看吧。如果有容易夹击的地点、容易包围的地点、男性容易躲藏的地点,请先确认一下。」
朱美の指示のもと、四人はバラバラになって行動を始めた。
在朱美的指示下,四人开始分头行动。
モール内は18時には消灯されるらしく、その時間に再びラウンジに集合とのことだった。
购物中心似乎会在下午六点熄灯,到时候再回到休息室集合。
「みーちゃん!一緒にまわろ!」
「小翠!一起逛吧!」
すぐに黄月が近づいてきて声をかけてきた為、翠は黄月と見て回る事にした。
黄月立刻靠过来搭话,于是翠决定和黄月一起逛。
「……なんか、変な感じですね。すごく視線を感じると言うか……」
「……感觉好奇怪。好像有很多视线……」
翠は黄月とモール内を普通に歩いているだけなのに、周りから多くの視線を感じて何か気持ち悪かった。
翠只是和黄月在购物中心内正常地走着,却感觉到周围有许多视线,感觉很不舒服。
「あはは!そりゃそうでしょ!まずすごい数のカメラがあるからね。あとほら、あそことかに男が隠れてるよ」
「啊哈哈!当然啊!首先是因为有很多摄像头。还有你看,那里有男人躲着。」
「え?」
「咦?」
黄月が指差した方向を翠が見たときには、そこには何もいなかった。
翠看向黄月指的方向,那里什么都没有。
「あー、逃げてった。まあ大量のカメラと100人の男だからね。そりゃ視線も感じるって」
「啊——逃走了。毕竟有大量摄像头和一百个男人嘛。当然会有视线。」
「な、なるほど……あ、あとなんか、テレビがたくさん置いてありますね」
「原、原来如此……啊,还有,这里放了很多电视呢。」
「ああ、モニターね?」
「哦,你说屏幕吗?」
「これには何が映るんですか?」
「上面会播放什么?」
「ふっふっふ、それは後のお楽しみだね!」
「呵呵呵,敬请期待!」
「はぁ………」
「哦……」
翠は気になったが、後でわかるならいいかとその場は流した。
翠虽然感到在意,但既然之后就会知道,她决定先不去在意。
「………」
「……」
モール内はさまざまな店舗の『跡』はあるが、食料品などは撤去されている状態であった。
购物中心内虽然有各种店铺的「痕迹」,但食品之类的都已经撤走了。
しかし家電量販店などに電化製品が、本屋に本はまだ残っていたり、まだ閉店後の片付けはあまり進んでいないような状況だった。
不过家电量贩店等地方还有电器制品,书店里也还有书,看来关店后的整理工作还没完成。
「あれ、これは何ですか?」
「咦,这是什么?」
翠はモール一階の中心部に、大きな段ボール箱が置かれていることに気がついた。
翠注意到购物中心一楼的中心处放着一个大纸箱。
「あ、これは多分ね〜。男達のご飯を入れる箱だろうね!スタッフの人が入れてってくれるんだよ!ほら、男性側も女性側も一週間分の食料支給って書いてあったでしょ」
「啊,这个大概是~用来装男生们食物的箱子!工作人员会把食物放进去!你看,上面不是写着男生和女生都会配给一星期份的食物吗?」
「あ、書いてありました!それならお腹が空く事はなくて安心ですね!」
「啊,真的有写!那就不必担心会饿肚子了!」
「お、みーちゃんまだまだ甘いね!まあのちのち分かるよ。ふっふっふ……」
「哦,小翠你还太天真了!之后就会知道了。呵呵呵……」
「………?」
「……?」
翠は黄月の意味深な笑いに、特に突っ込む事はなく流した。
翠没有特别吐槽黄月那意味深长的笑容,决定先不管。
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「一回ラウンジ帰ろっか。疲れたし」
「先回休息室吧,我累了。」
「そうですね」
「好啊。」
黄月と翠は3階の端まで見終わったので、一階に帰ろうとエレベーターのボタンを押した。
黄月和翠把三楼的角落都看完后,按下电梯按钮准备回一楼。
『三階です』
『三楼。』
エレベーターの扉が開いた瞬間、二人は信じられないものを見た。
电梯门打开的瞬间,两人看见了难以置信的东西。
「うわあああああ!助けてくれええええ!!!」
「呜哇啊啊啊啊啊!救命啊啊啊啊!!!」
エレベーターの中で、隅にうずくまって固まっている一人の男性を。
电梯里,有一名男性缩在角落动也不动。
「えっ、なにこいつ!超バカじゃん!!『ハンターS女』でエレベーター乗るって!」
「咦,这家伙是怎样!超蠢的!!竟然在『猎S女』的时候搭电梯!」
S女から逃げ回る必要があるのに、わざわざ袋小路そのものと言えるエレベーターに乗るのはリスクしかない。
明明必须逃离S女,却特地搭上可说是死路一条的电梯,根本只有风险。
黄月はその男性を見てゲラゲラと笑っていたが、翠は驚いていた。
黄月看着那名男性哈哈大笑,翠则是吓了一跳。
驚いたのは男性の格好。
她惊讶的是男性的打扮。
白いブリーフ一枚に、鉄の首輪。
只穿一件白色内裤,脖子上戴着铁项圈。
そして手首足首に金属の輪のようなものが付けられている。
手腕和脚踝上还套着金属环。
まるで奴隷のような格好だ。
简直就像奴隶的打扮。
男の歳は30代中盤だろうか。翠よりも遥かに年上であるのは間違いないが、格好の情けなさのせいで、自分よりも「下」の存在に思えた。
男人的年纪大约35岁左右,肯定比翠年长许多,但因为打扮太丢脸,让她觉得对方比自己「低等」。
「ちょうどいいや、みーちゃん捕まえてみなよ。練習練習!」
「来得正好,小翠你去抓抓看吧。练习练习!」
黄月はエレベーターの扉が閉まらないようにエレベーターのボタンを押し続けながら、この男を逃さないためにドアの前に待機した。
黄月为了不让电梯门关上,一直按着电梯按钮,同时为了不让男人逃走,站在门前待命。
翠はコクリと頷き、エレベーターの中に入って行った。
翠点点头,走进电梯。
「うわああああ!やめてくれ!俺には借金があって、返せなかったら売られちまうんだよ!」
「呜哇啊啊啊啊!别这样!我欠了钱,还不出来就会被卖掉啊!」
「えっ?」
「咦?」
翠は、男がよくわからない事を話し始めたので手を止めてしまった。
男人开始说起莫名其妙的话,让翠停下手。
「どう言う事ですか?」
「什么意思?」
「ど、どうもこうもねえよ!元々500万の借金があったんだが、これで逃げ切れば1000万って聞いて……」
「没、没什么意思啦!我本来就有五百万的债务,听说只要逃到最后就能拿到一千万……」
「えっ、えっ、えっ?」
「咦、咦、咦?」
翠は訳がわからない。男性は逃げ切れば1000万。女性は捕まえれば5万円。単純な企画ではないのか。
翠完全搞不懂。男人只要逃到最后就能拿到一千万,女人只要抓到就能拿到五万圆。这企划不是这么单纯的吗?
「あー、みーちゃん聞かなくていいよ。男の参加者はそんなんばっかだからさ。後で説明したげる。とりあえず仕留めちゃって」
「啊——小翠你不用听他说。男性参加者都是这样啦。我之后再跟你说明,总之先把他抓起来吧。」
「は、はぁ……」
「哦、哦……」
「や、やめてくれ!お、お前達はいくらもらえるんだ!俺を捕まえたらいくらになるんだ!?」
「住、住手!你、你们可以拿到多少钱!抓到我之后可以拿到多少钱!?」
男は必死だった。何とかここから活路を見出そうと口を回している。
男人拼命地试图找出活路,滔滔不绝地说着。
「えっと……5万円です……」
「呃……五万圆……」
「そんな端金でええええええええー!!!!」
「就为了这么点小钱啊啊啊啊啊啊啊啊——!!!!」
ビシンッ!!
啪!!
翠が鞭を振り下ろすと男の頭に当たった。
翠挥下鞭子,打中男人的头。
その瞬間、男の手首の金属同士が強力な磁石の様にガチャンと接着し、手錠の様になった。足首も同様に接着し、男は手首と足首をそれぞれ引っ付けて固定された姿となった。
男人手腕上的金属就像强力磁铁一样,瞬间「喀锵」一声接在一起,变成手铐。脚踝也一样接在一起,男人的手腕和脚踝分别被固定在一起。
そして首輪からもカシャンと音がすると、首輪の中からヒモの様なものが垂れてきて、紐の端が床についた。
接着项圈也发出「喀锵」的声音,从项圈里垂下一条绳子,绳子的另一端则落在地上。
「あ、みーちゃんその紐持って。それ引いてラウンジまで連れてくの」
「啊,小翠你拿着那条绳子。拉着绳子把他带到休息室。」
「は、はぁ……」
「哦、哦……」
「ぐっ、離せ!」
「唔,放开我!」
男はくっついた足首で何とか立ち上がり、ピョンピョンと跳ねて逃げようとした。
男人用被固定在一起的脚踝勉强站起来,试图跳着逃走。
すると翠が持っている紐が引っ張られ、繋がっている男の首輪と、翠が手に持っている紐の先端の間でピンと紐が張った。
结果翠手上的绳子被拉紧,男人的项圈和翠手上的绳子前端之间拉出一条笔直的线。
カチッ………バチバチバチバチッ!!!
喀嚓……啪叽啪叽啪叽啪叽!!!
「あぎゃあああああああああああ!!!!」
「啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊!!!!」
突然、男の首から激しく火花が散る様な音が鳴り、男が泣き叫んだ。
男人的脖子突然发出剧烈的火花声,他痛得大叫。
「あーあ、やっぱバカだねこいつ。逃げようとしたら電気が流れるって説明されてるはずなのにね。ほら、立ちな。私達の部屋に連れてったげるから」
「唉,这家伙果然是个笨蛋。明明就跟他说明过,只要试图逃跑就会触电。好了,站起来吧。我带你去我们的房间。」
「い、いやだああああ!!!」
「不、不要啊啊啊啊!!!」
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翠と黄月は、一人の男を引き連れてラウンジへと歩いていた。
翠和黄月带着一个男人走向交谊厅。
歩いていたと言っても、男は拘束された足でピョンピョンと必死に二人に置いていかれない様に跳ねながらついてきている。
说是「走向」,但男人其实正用被固定在一起的脚拼命地跳着跟在两人身后,以免被她们抛下。
翠が持っている紐の先端が、自分の首輪と離れてピンと張ると首輪から電流が流れる。
只要翠手上的绳子前端和自己的项圈分开,项圈就会发出电流。
それを恐れ、男は必死にピョンピョンと跳ねて翠から離れない様にしていた。
害怕被电的男人拼命地跳着,以免和翠分开。
「人身売買!?」
「人口贩卖!?」
「うん。私はそー聞いてるよ」
「嗯,我听说是这样。」
「そんな………」
「怎么会……」
ここまでの道中、黄月は翠に知っている事を話していた。
在前往交谊厅的路上,黄月将自己知道的事情告诉了翠。
この企画に参加する男性は、もう借金で首が回らない様な人間が集められている。
参加这个企画的男性,都是些已经负债累累的人。
というのもこの企画はS女に捕まった男が酷い目に遭わされる部分が見どころであるため、応募者が少ない。
之所以会这样,是因为这个企画的卖点在于被S女抓住的男性会受到残酷的对待,所以报名者很少。
「まあ『S女の拷問でどんな傷や障害が残っても自己責任!』ってルールじゃ応募者は少ないよね!」
「毕竟规则是『在S女的拷问下,无论留下什么伤痕或障碍都是自己负责!』,这样当然没人想报名嘛!」
黄月はケラケラと笑いながら話している。
黄月咯咯笑着说道。
「だから、なんか闇金融業界の怖いおじさん達に利用されてるらしくてさ。この企画」
「所以啊,这个企画好像被地下钱庄的可怕大叔们利用了。」
「えっ!?」
「咦!?」
黄月は「私も詳しくは知らないけど」と付け加えてから話し始めた。
黄月补了一句「虽然我也不太清楚」,接着开始说明。
「この企画で捕まって、私達S女に『奴隷』にされた男達って、企画が終わった後にこの配信を見ていたお金持ちのS女達に身売りしない?って話が持ちかけられるんだって」
「听说被这个企画抓到,被我们S女当成『奴隶』的男人们,会在企画结束后被问说『要不要把自己卖给收看这个直播的有钱S女们?』。」
「み、身売り!?」
「卖、卖掉自己!?」
「うん。何百万とかで自分を買ってもらえるけど、その後の人生は全部その女性の奴隷」
「嗯。虽然能以几百万的价格把自己卖掉,但之后的人生就得当那个女性的奴隶。」
「は、はぁ……」
「是、是哦……」
そう。この企画は立案当初は多くのマゾヒストが応募してきた為、そのような高所得のサディスト女性とマゾヒスト男性のマッチングの様な流れも多くあった。
没错。这个企画在刚成立时,因为有许多受虐狂报名,所以也经常出现这种高收入的施虐女性和受虐男性配对的状况。
「でもまあ、いつしか逃げ切れば1000万。逃げきれなかったら何百万でS女の奴隷って感じになっちゃってさ」
「不过,只要能逃到最后就能得到一千万,逃不掉的话就会变成几百万的S女奴隶。」
「どっちにしろ大金が手に入るって事ですか?」
「也就是说,不管怎么样都能得到一大笔钱吗?」
「あはは!何言ってるの!私達みたいなのの『奴隷』だよ!?数年で廃人よ。その後は一生飼い殺し♡」
「啊哈哈!你在说什么啊!是成为我们这种人的『奴隶』哦!?几年就会变成废人了。之后一辈子都会被饲养♡」
「えっ、それって警察とかは……」
「咦,那警察之类的……」
「あ、それは法改正バンザイだね!」
「啊,那就要高呼法律万岁了呢!」
「あ、もしかして例の「S M法」ですか?」
「啊,难道是那个『SM法』吗?」
数年前、LGBTの次に認められたのはSとM。
几年前,在承认LGBT之后,接着承认的就是S和M。
彼らの性癖を認め、多様な生き方を支えると言う意味で、サディストとマゾヒストの関係であると認められている場合は、如何なる契約でも有効であると法律で認められた。
为了承认他们的性癖,支持各种各样的生活方式,法律上承认了只要在承认是虐待狂和被虐狂的关系的情况下,无论什么契约都是有效的。
「要は、男に『私はマゾなのでこの女性に殺されても文句言いません』って契約書にサインさせれば私達サドは何してもオッケー!って法律ね。だから私達が参加しているこんな無茶苦茶な企画でも、先に男達がサインしてるから合法ってわけ」
「简单来说,只要让男人在『我是被虐狂,就算被这个女人杀死也不会有怨言』的契约书上签名,我们虐待狂不管做什么都是OK的!就是这样的法律。所以即使是我们参加的这种乱七八糟的企画,因为男人们已经先签了名,所以是合法的。」
「でも、それって今回関係ありますか?」
「可是,那跟这次的事情有关系吗?」
翠は話の繋がりがあまり見えていなかった。
翠不太能理解话题的连贯性。
「これを闇金融業者が利用してるんよ。もうお金を返せなくなった男をこの企画に送り込んで、逃げ切ったら1000万円で返済させる。捕まったらそのまま配信見て奴隷買いたいって申し込んできたS女に売り飛ばしたお金で返済……ってわけ。闇金融業者は損しないし、これの企画会社も『参加者』がたくさん集まるから見て見ぬふり、ってわけ」
「地下钱庄利用了这个企画。把已经还不起钱的男人送到这个企画里,如果逃到最后,就用1000万圆来还债。如果被抓到,就把他卖给看到直播后想买奴隶的S女,用卖他的钱来还债……地下钱庄不会有任何损失,这个企画的公司也能聚集到很多『参加者』,所以就睁一只眼闭一只眼。」
「ああ……なるほど……」
「啊啊……原来如此……」
酷い話だ、と翠は思ったがそこまで同情はしていなかった。
虽然翠觉得这很过分,但并没有那么同情。
何故なら先ほどからずっと後ろの男が翠と黄月を口汚く罵り続けているからだ。
因为从刚才开始,后面的男人们就一直在咒骂翠和黄月。
「ふざけんな!俺を解放しろ!この変態女どもが!!俺は今回稼いだ金でまた競馬をやるんだよ!来月でかいレースがあるんだ!」
「开什么玩笑!快放了我!你们这些变态女!我要用这次赚到的钱再去赌马!下个月有一场大比赛!」
「気にしなくていいよ翠ちゃん。生意気な口が二度と聞けない様に今夜、ゆっくり調教してやればいいから!」
「别在意,小翠。今晚好好调教他,让他再也说不出那种嚣张的话就好了!」
それを聞いて翠はふふ、と笑った。
听到这句话,翠呵呵地笑了。
先ほど歩いているときに、黄月から捕まえた男を使って夜にたっぷりと楽しむ話をたくさん聞いたのだ。
刚才走路的时候,黄月告诉了她很多关于如何利用抓到的男人在晚上尽情享乐的事情。
翠も一応S女を自認して応募している。生まれて初めて男性を責めるのはどんな気分だろうと想像しながら歩いていた。
翠也自认是S女才来应征的。她一边想象着有生以来第一次欺负男人会是什么样的心情,一边走着。
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「ただいまー!」
「我回来了!」
18時を少し過ぎたころ、二人はラウンジに戻ってきた。
在18点刚过不久的时候,两人回到了休息室。
蒼子と朱美はすでに戻っており、蒼子はソファに座って紅茶を飲んでおり、朱美はモール内の図面を見ながら熱心に何かを書き込んでいた。
苍子和朱美已经回来了,苍子坐在沙发上喝着红茶,朱美则看着购物中心的平面图,专心地在写些什么。
「あら二人ともお帰りなさい……まあ!」
「哎呀,你们回来啦……哎哟!」
朱美は二人が連れている男を見て驚いた。
朱美看到两人带来的男人,吓了一跳。
「こんなに早く捕まえるなんて……すごいじゃない!」
「居然这么快就抓到了……真厉害!」
まだゲーム開始から6時間しか経っていない。早い時間はまだ男性側も体力が多く残っているため、女性側が捕まえるのは難しいのだ。
游戏开始到现在才过了6个小时。游戏刚开始的时候,男性还留有很多体力,所以女性很难抓到他们。
「どこで捕まえたのかしら?」
「你们是在哪里抓到的?」
朱美は明日からの作戦を熱心に考えていたので、二人がどんな場所でどんな手を使って捕まえたのかが純粋に気になったのだ。
朱美很认真地在思考明天之后的作战,所以纯粹只是好奇她们是在哪里,又是用什么方法抓到的。
「えっと、エレベーターで……」
「呃,在电梯里……」
翠が気まずそうに答えると、ソファに座って紅茶を飲んでいた蒼子が「ブホッ!」と咽せるのが聞こえた。可笑しくて吹き出したのだ。
翠尴尬地回答,坐在沙发上喝着红茶的苍子「噗!」地呛到。她是因为觉得好笑才喷出来的。
「まあ………この男、頭が悪いのね………」
「哎呀……这个男人,脑袋真差……」
朱美は本気でこの男性を同情しているような目で見つめた。
朱美用真心同情这个男人的眼神看着他。
「この変態女どもが!何がS女だ!気持ち悪いんだよ!どうでもいいから早く俺を解放しろ!」
「你们这些变态女!什么S女啊!恶心死了!随便怎样都好,快点放了我!」
男は拘束された手と足をバタバタさせながら怒りを露わにした。
男人挥动着被绑住的手脚,表现出愤怒。
「うーん、この男大した情報は持ってないだろうな。多分集団から抜けて単独で行動してて、普通に捕まっただけだろうね」
「嗯……这个男人应该没有太多情报吧。他大概是从集团中脱离出来单独行动,然后就被抓到了。」
蒼子がため息をつきながら言った。
苍子叹着气说。
翠が「集団?情報?」と聞き返すと、その疑問には朱美が答えた。
翠反问「集团?情报?」,朱美回答了她的疑问。
「男性達は集団で行動してる事が多いの。その方が私達に見つかっても多方向に同時に逃げたり、私達がどこにいるかの情報を共有したり、メリットが多いのよ」
「男性们大多会集体行动。这样就算被我们发现,也可以往多个方向同时逃跑,或是共享我们所在位置的情报,好处很多。」
そこからは蒼子が続けた。
苍子接着说:
「で、集団の中の一人を捕まえたらそいつを拷問して男たちがどんな風に動いているとかの情報を私達が聞き出したりできる……んだけど、こいつはダメそうだね。多分一人で適当に動いててただ捕まっただけ」
「然后,只要抓到集团中的一个人,我们就可以拷问他,问出男性们行动的模式……不过这家伙应该不行。他大概只是一个人随便乱晃,然后就被抓到了。」
「ああ……なるほど……」
「啊啊……原来如此……」
「まあでも!蒼子先輩も朱美様も、初日から奴隷いるなんて良くない?どう?」
「不过!苍子学姐和朱美大人,你们不觉得第一天就有奴隶很棒吗?怎么样?」
黄月がフォローする様に言った。せっかく捕まえた男が無駄だったかのように二人に言われ、少しへこんでいる翠の表情に反応したのだ。
黄月打圆场似地说。她看到两人说好不容易抓到的男人派不上用场,让翠有点沮丧。
「まあ、確かにそれは……」
「嗯,这倒是……」
蒼子が笑った。その頬は少し赤らんでおり、興奮しているのがわかる。
苍子笑了。她的脸颊有点红,看得出来她很兴奋。
「悪くない……ですね……」
「的确……不错……」
朱美もニヤリと笑い、男を値踏みする様にジロジロと見た。
朱美也露出奸笑,像在打量男人似地盯着他看。
「じゃあさ!じゃあさ!こいつの調教とみーちゃんの拷問練習も兼ねて、最初にやっちゃおうよ!地獄の『四人鞭拷問』!!!」
「那!那!就用这家伙来调教,顺便让小翠练习拷问,一开始就来个地狱『四人鞭刑』吧!!!」
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ラウンジの隣の部屋も同じく広い部屋で、その中央に男は鎖で吊るされていた。
休息室隔壁的房间也是个宽敞的房间,男人被锁链吊在中央。
この部屋はS女達が楽しむためのプレイルームで、様々な拘束具や拷問具が揃っている。
这个房间是S女们享乐用的PLAYROOM,有各种各样的拘束具和拷问具。
中心に吊るした男を囲む様に四人は鞭を持って立っていた。
四人拿着鞭子,站在被吊在中央的男人周围。
男の正面に翠、右側に黄月、背後に蒼子、左側に朱美が立っている。
男人正面是翠,右侧是黄月,背后是苍子,左侧是朱美。
「おい!何する気だ!早く解放しろって言ってんだよ!!この変態露出女共が!」
「喂!你们想干嘛!快点放我出去!你们这群变态暴露女!」
男の口汚い悪口に、朱美と蒼子と黄月は全くの無反応だが、翠は少しダメージを受けた。
男人骂得很难听,朱美、苍子和黄月完全没反应,但翠有点受伤。
(確かに、私はなんて格好を……!)
(我的打扮确实很……!)
他の三人が色違いで似た様な格好をしているから馴染んでいたが、確かに自分は変態露出女だ。少しS女として憧れていたボンデージだが、改めて指摘されると恥ずかしい。
其他三人穿着颜色不同但类似的服装,所以习惯了,但自己的确是个变态暴露女。虽然有点憧憬这种S女的紧身衣,但被这么一说还是很难为情。
「………ッ!?」
「……唔!?」
男はここに来て初めて少し口を噤んだ。
男人来到这里后第一次稍微闭上嘴。
緑色の女は自分の言葉に反応があったが、他の女達は静かに笑っているだけで何も言わない。
绿色的女人对自己说的话有反应,但其他女人只是静静地笑着,什么都没说。
その様子が不気味に思えて、かつ自分はもうどうにもならないのではないかと心の隅に思った。
这副模样让人觉得毛骨悚然,男人心里想着自己是不是已经无计可施了。
「じゃあ、私からいってもいーい!?」
「那,我可以先来吗!?」
黄月が笑いながら言うと、翠以外の二人は笑顔で静かに頷き、翠はコクコクと何度も頷いた。
黄月笑着说完,翠以外的两人笑着静静点头,翠也不断点头。
「じゃ、一発目いただきまーす!」
「那,第一发来了!」
黄月が大きく腕を振るい、黄色い鞭で激しく空を切りながら男の右脇腹に鞭を打ち込んだ。
黄月用力挥动手臂,黄色鞭子激烈划破空气,打在男人的右侧腹。
ビッシイイイイイイイイン!!!!
啪啪啪啪啪啪啪啪!!!!
「あぎゃあああああああああああああああああっっっ!!!!」
「啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊!!!!」
黄月の鞭が男の皮を擦りおろした音と、男の腹の底から出ている野太い悲鳴で翠は思わず耳を押さえてしまった。
黄月的鞭子划过男人皮肤的声音,和男人从腹部深处发出的粗野惨叫,让翠忍不住捂住耳朵。
「あっ、あっ、あっ!あがっ、ごめ、ごめんなさいいいいいい、もう打たないでくださいいいい………」
「啊、啊、啊!嘎、对、对不起————请不要再打了……」
脇腹に鞭の網目で擦り切られたような傷跡を付けられた男は、たった一発で涙を流し始め、黄月の方を向いて懇願し始めた。
侧腹被鞭子网状部分划出伤痕的男人,只被打了一次就开始流泪,向黄月恳求。
「うわっ!だっさ〜。たった一発でギブ?おっさん」
「哇!好逊~才一次就投降?大叔。」
黄月はゲラゲラと笑いながら男を煽るが、男は情けない懇願を続けていた。
黄月哈哈笑着挑衅男人,但男人继续可怜地恳求。
「ほら、女王様は一人じゃないよ!」
「你看,女王大人不只一个哦!」
ヒュオンッ……ビシイイイイイインッ!!!!
咻……啪啪啪啪啪啪!!!!
「ギャアアアアアアアアア!!!!」
「啊啊啊啊啊啊啊啊!!!!」
男の背中に、青い鞭が一閃。
蓝色鞭子在男人背上一闪。
男の背中に斜めに一本の赤い線が入り、裂き切られた肉の隙間から細く血が滲んだ。
男人背上出现一条斜向红线,被撕裂的肉之间渗出细小的血。
「ふー、ふー、ふふ、ふふふ!」
「呼——呼——呼呼、呼呼呼!」
一見冷静に見えた蒼子だが、その鼻息は荒く、頬は紅らんでいる。強くサディストとして興奮し始めているのだと翠にはわかった。
苍子乍看之下冷静,但呼吸急促,脸颊泛红。翠知道她身为虐待狂,开始强烈兴奋起来。
「あ、あああああ!ゆ、許してください、みなさま、ごめんなさい、二度と逆らいませんからぁ!」
「啊、啊啊啊啊啊!请、请原谅我,各位,对不起,我不会再反抗了!」
ヒュ……スパアアアアアアアンッ!!!
咻……啪啪啪啪啪啪!!!
男の左脇腹を、まるで剣の達人が切り捨てるかの様に朱美が鞭で切り裂いた。
朱美用鞭子划过男人的左侧腹,仿佛剑术高手挥剑。
「ぎいいいあああああああああああああああっっっ!!!!」
「咿咿咿啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊!!!!」
「あらあら。奴隷が私達に『逆らわない』のは当たり前ですよ?私達が求めるのは完全な隷属。そして有益な情報です」
「哎呀哎呀,奴隶『不反抗』我们是理所当然的吧?我们追求的是完全的隶属,以及有益的情报。」
朱美が口角を少しあげて微笑みながら男に言った。
朱美嘴角微微上扬,微笑对男人说。
「じ、情報?」
「情、情报?」
「ええ。あなたの仲間……他の男性参加者はどこにいますか?グループの数は?規模は?拠点のエリアは?」
「对。你的同伴……其他男性参加者在哪里?小组数量?规模?据点区域?」
「し、知らない!知らないんだ!俺は最初から一人で………」
「我、我不知道!我不知道!我从一开始就是一个人……」
蒼子の予想通り、この男は何も知らない。
如苍子所料,这个男人什么都不知道。
参加者として集められ、ゲームスタートの解散の後に何も考えずにモール内を彷徨いていたのだ。
他被召集来当参加者,在游戏开始的解散后,什么都没想就在购物中心内徘徊。
しかし朱美は言葉を続ける。
但朱美继续说:
「まあ、あなたは仲間を想う優しい心の持ち主なんですね?それでは、私たちも誠心誠意頑張りますね」
「哎呀,你真是个为同伴着想的温柔的人呢。那么,我们也会诚心诚意努力的。」
「が、頑張るって、何を……?」
「努、努力什么……?」
朱美は「ふふっ!」と口元を押さえて笑い、男に顔を近づけ、言った。
朱美掩嘴「呵呵!」笑,将脸凑近男人说:
「決まっているでしょう。あなたへのゴ・ウ・モ・ン♡」
「那还用说吗?当然是拷・问・你♡」
男の顔から一気に血の気が無くなるのを翠は見た。
翠看见男人脸上瞬间失去血色。
そして、理解した。
然后,她理解了。
この男が何も知らないとみんな知っている。
大家都知道这个男人什么都不知道。
それでも拷問を行う。
即使如此,还是要拷问。
これは、単純に自分たちのサディズムの捌け口としてこの男を使おうとしている。
这单纯是把这男人当成发泄自己虐待狂欲望的工具。
キュン………
怦………
翠は腹と股の間、子宮のあたりが小さく収縮するのを感じた。
翠感觉到腹部与胯下,子宫附近微微收缩。
そして、心のうちから熱いものが噴き出してくるのも感じた。
然后,感觉到有股热流从心底喷发。
(私も……やりたい……!)
(我也……想做……!)
「お、いいよ!みーちゃんやっちゃえ!相手の体を考えずに打ち放題だよ!?そんなのどこに行ってもできない、この企画ならではだよ!」
「哦,好耶!小翠上吧!可以不顾虑对方身体尽情鞭打哦!?这种事不管去哪里都没办法做,只有这个企划才做得到!」
翠の心の声はどうやら小さく外に声として漏れていたらしく、黄月が笑顔で翠の背中を押した。
翠的心声似乎稍微泄漏到外面,黄月笑着推翠的背。
「は、はい!」
「好、好的!」
翠が腕を振り上げると、三人は少し身を引いて翠の鞭が当たらない位置への移動した。
翠举起手臂,三人稍微退后,移动到不会被翠的鞭子打到的位置。
ただ一人、拘束された男だけが翠の鞭の射程圏内に取り残されて叫んでいる。
只有被绑住的男人留在翠的鞭子射程范围内大叫。
「や、いやだ、打たないで、やめてくれええええええええ!!!」
「不、不要,不要打我,住手啊啊啊啊啊啊啊啊!!!」
ヒュンッ、ベチイイイイイイン!!!
咻,啪——————!!!
他の三人の様に鋭い音は出せず、男の腹に叩きつけた様な音となってしまったがその威力は抜群。
翠不像其他三人那样发出尖锐的声音,而是发出打在男人腹部的声音,但威力超群。
男はのたうちまわりながら胃液を吐き出し、泣き叫んだ。
男人在地上打滚,吐出胃液,哭喊着。
「うぐえっ!げぼっ、ぐあああああああああああああああああっっ!!!!」
「呜恶!咳、咕啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊!!!!」
「あ、あはっ!ははっ、はははっ!」
「啊、啊哈!哈哈、哈哈哈!」
翠は初めての体験に体温が上がり、顔が一気に熱くなるのを感じる。
翠因为第一次的体验而体温上升,感觉脸一口气变热。
腹の底から湧き出るマグマの様な熱が、体を、顔を瞬間的に沸騰させた。
从腹部深处涌出的岩浆般的热,让身体、脸瞬间沸腾。
「いいじゃん!みーちゃん最高!その調子でビッシバシにいっちゃいな〜!!」
「不错嘛!小翠最棒了!就这样继续用力打下去吧~!!」
黄月は両手の親指を立て、二つのグッドサインを翠に突きつけた。親指の先から飛び出ている派手な爪も相まって、迫力があった。
黄月竖起双手拇指,对翠比出两个赞的手势。再加上从拇指前端伸出来的华丽指甲,很有魄力。
朱美と蒼子は翠の様子を微笑ましいと言ったふうな雰囲気で見ていた。
朱美和苍子以欣慰的气氛看着翠。
いま、一人のS女が目覚めた。
现在,一名S女觉醒了。
それが仲間として嬉しく、それを目覚めさせたのが自分達というのも嬉しかった。
身为同伴,她们很高兴,让翠觉醒的也是她们自己,所以很高兴。
「あはははっ!!!」
「啊哈哈哈!!!」
翠は他の三人を見様見真似で、しかし力は腕いっぱいに込めて鞭を振るい続けた。
翠模仿其他三人,但用尽全力挥舞鞭子。
翠はこの日、S女として目覚めた。
翠在这一天,觉醒为S女。
巣から出た雛鳥が初めて自由を知った様な気分であった。
就像离巢的雏鸟第一次知道自由的感觉。
鳥が自由を知るのは大空を飛んだときではない。
鸟儿并非在天空飞翔时知道自由。
初めて獲物を自力で口に運んだときだ。そこで親から真に自立したことを知り、本当の空の広さを知る。
而是在第一次靠自己把猎物送进嘴里时。这时它才知道自己真正从父母身边独立,知道天空真正的宽广。
翠は今日、この男を最初の餌食として噛み、舐め、味わい、真のサディストとして大空に飛び立ったのだ。
翠今天以这个男人为第一个猎物,咬他、舔他、品尝他,作为真正的虐待狂飞向天空。
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四人の鞭の乱舞。
四人的鞭子乱舞。
黄月が先ほど『四人鞭拷問』と呼んだこの行為は、男にとっては地獄であった。
黄月刚才称之为『四鞭拷问』的行为,对男人来说是地狱。
正面からの鞭に怯えて下がれば背中に打ち込まれ、右に逃げれば右から、左に逃げれば左から。
如果害怕正面的鞭子而往后退,鞭子就会打在背上;往右逃,鞭子就会从右边来;往左逃,鞭子就会从左边来。
どこにも逃げ場はない。体にも、心にも。
无论身体还是心灵,都无处可逃。
ただただ全身に鞭傷が増えていく。
全身的鞭伤不断增加。
翠には叩きつけられる様な打撲を。
翠的鞭子带来像是被砸到的挫伤。
黄月には皮膚を擦られる様な擦り傷を。
黄月的鞭子带来像是被摩擦的擦伤。
蒼子には肉を割られる様な裂傷を。
苍子的鞭子带来像是被切开的裂伤。
朱美には、刀で切られる様な切り傷を。
朱美的鞭子带来像是被刀砍的割伤。
ただただ違う種類の激痛をランダムに与えられていく。次に何色の鞭が来るか、どんな痛みを与えられるか、どんな傷を付けられるかわからない。
只是随机给予不同种类的剧痛。不知道接下来会是哪种颜色的鞭子,不知道会带来什么样的疼痛,不知道会留下什么样的伤痕。
ただ一つわかるのは、この痛みで終わりではなく、すぐに次が来るということだけ。
唯一知道的是,这种疼痛不会结束,下一波马上就会到来。
「ウ、ウギャアアアアアアアアアッ!!!!」
「呜、呜啊啊啊啊啊啊啊啊啊!!!!」
そして、恐ろしいのは痛みだけではない。
而且,可怕之处不只在于疼痛。
「ほらほら〜、私達に有益な情報を早く教えてよオッサン!」
「快点快点~快点告诉我们对我们有益的情报啊,大叔!」
「言わなくてもいいけど、言わないと終わらないよ?」
「不说也没关系,但不说就不会结束哦?」
「まあまあ、この方はきっと仲間思いなんですよ。だから私達がこうしてたっぷり、じっくりいじめてあげないと♡」
「好了好了,这个人一定很重视同伴,所以我们得像这样好好地、仔细地折磨他才行♡」
この女達は、この行為を心から楽しんで行なっている。そして間違いなく性的興奮も覚えている、筋金入りのサディスト達だ。
这些女人打从心底享受着这种行为,而且毫无疑问地从中获得了性方面的兴奋,是货真价实的虐待狂。
目的は「情報を聞くこと」なんかではない。「男をいたぶること」。それが男は恐ろしかった。
她们的目的不是「问出情报」,而是「折磨男人」。这让男人感到恐惧。
四人の鞭の乱舞は1時間以上続き、夜の8時を回るあたりで漸く嵐は止んだ。
四人的鞭子乱舞持续了一个小时以上,直到晚上八点左右,暴风雨才终于停歇。
「カ……ゲホッ……カハッ……」
「嘎……咳咳……嘎哈……」
激痛による気絶と激痛による覚醒を繰り返し、泣き叫び続けた男は見るも無惨、全身に真っ赤な傷と真っ青な打撲痕を刻まれ、喉も枯れて声も出せない状態であった。
男人反复因为剧痛而昏厥,又因为剧痛而苏醒,不断哭喊,模样惨不忍睹。他全身上下都是鲜红的伤痕和青紫色的瘀青,喉咙也因为喊叫过度而沙哑,发不出声音。
ガチャン、ベチャッ!
喀锵,啪哒!
拘束が解かれた瞬間、男は床に潰れる様に倒れ込み、気絶した。
拘束被解开的瞬间,男人瘫软地倒在地上,昏了过去。
「あ……なんか、この人手に傷が……?」
「啊……这个人手上好像有伤……?」
翠はフウフウと肩で息をしながら興奮を少しずつ収め、男の手の傷に気がついた。
翠一边喘气,一边慢慢平复兴奋,注意到男人手上的伤。
男は鞭傷の他に、手のひらに激しい傷を負っていた。
除了鞭伤之外,男人的手掌上还有严重的伤痕。
「ああ、それは……私達の鞭にかかる男性はみんなそうなるんです。拘束を外そうとするのか、自分の手を爪で掻きむしっちゃうみたいです。無駄なんですけどね♡」
「啊啊,那是……被我们鞭打的男性都会变成那样。他们好像会试图挣脱拘束,用指甲抓自己的手。虽然没有用就是了♡」
朱美がニコニコと笑いながら翠に説明した。
朱美笑咪咪地向翠说明。
「そうなんですね……」
「这样啊……」
翠はそれを聞いて、また股が少しジュンと湿るのを感じた。
翠听到这句话,感觉自己的胯下又有点湿了。
こんなに手が血だらけになるほどに、私の鞭から逃れたかったのか。そんなに痛かったのか。そんなに怖かったのか。
他这么想逃离我的鞭子,甚至让手变得血肉模糊吗?有这么痛吗?有这么可怕吗?
想像するとゾクゾクと背中に快感が走った。
一想象起来,背脊就窜过一阵快感。
「ご飯にしよーよー!お腹すいた!」
「来吃饭吧~!我肚子饿了!」
黄月がそう言うと、三人は黄月に続いて部屋を出た。
黄月这么一说,其他三人便跟着黄月离开房间。
スタッフがボロボロになった男を担ぎ上げ、後ろを付いてきた。
工作人员扛起遍体鳞伤的男人,跟在后面。
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ラウンジにて、四人はフレンチのコースを食べていた。
四人在休息室享用法国料理的套餐。
翠はそんなものを食べるのが初めてなので手が震え、テリーヌをフォークで潰してしまった。
翠是第一次吃这种东西,手抖个不停,不小心用叉子把酱糜给压烂了。
他の三人は綺麗にそつなく食べており、特に朱美からのナイフ捌きからは高い教養と品性を感じられた。
其他三人吃得干净又俐落,尤其是朱美的刀法,让人感受到她高雅的教养和气质。
「明日からどう動く?」
「明天开始要怎么行动?」
蒼子が口を開いた。どうやら主に朱美に尋ねているようなので、翠は黙っていた。
苍子开口说道。她似乎主要是问朱美,所以翠保持沉默。
「……基本的には挟み撃ちと囲い込み。後でポイントを示したマップを配ります。さっきの拷問は良い『見せしめ』になったでしょうから、男性達は私達をさぞ怖がってくれて、ポイントまで追い込むのはやりやすいと思います」
「……基本上是夹击和包围。之后我会发地图标出重点区域。刚才的拷问应该会成为很好的『杀鸡儆猴』,男人们想必会很害怕我们,要将他们逼到重点区域应该很容易。」
「そうだよねー!初日からこんなの見せられたらめっちゃ怖いよね!ウケる〜」
「说得也是~!第一天就看到这种场面,一定很可怕吧!超好笑的~」
「……………えっ!?」
「………………咦!?」
三人の会話に、翠は思わず声をあげた。
三人的对话让翠不禁惊呼。
「あの、見せしめとか、見せられた、って何ですか!?」
「那个,杀鸡儆猴,还有被看到,是什么意思!?」
翠の疑問には、蒼子が答えた。
苍子回答了翠的疑问。
「さっきの拷問、モール中に放送されてたのよ」
「刚才的拷问,有在购物中心里播放哦。」
「えっ!?」
「咦!?」
驚く翠に、黄月が続ける。
黄月对惊讶的翠继续说道:
「ほら、モニターいっぱいあったっしょ。みーちゃんがテレビって言ってたやつ。あれに映されてたんよ。残り99人の男達はモール内にいるから、みんなあのモニター見てガタガタ震えてたと思うよw」
「你看,不是有很多屏幕吗?小咪说的电视。刚才的画面就显示在上面。因为剩下的九十九个男人也在购物中心里,我想大家看到那个画面应该都吓得发抖了吧w」
「………!」
「………!」
翠は絶句した。何も刺さっていないフォークを口に運び、無意味にフォークをガリ、と噛んでしまった。
翠哑口无言。她将没有叉任何东西的叉子送进嘴里,无意义地咬了叉子一下。
「は、恥ずかしい……!」
「好、好丢脸……!」
あんなに興奮したのは人生で初めて。
她这辈子第一次那么兴奋。
それをそんな大勢の男性に放送されていたなんて。
而且那副模样还被那么多男性看到。
「ふふ、それなら翠さん。良い方法がありますよ」
「呵呵,既然如此,翠小姐,我有个好方法。」
朱美がニヤリと笑う。
朱美露出奸笑。
「全滅させましょう。今日の映像を見た男達を。全員捕まえて、世界中のS女達に売り飛ばしちゃえばさっきのあなたの姿を知る人はいなくなります」
「把他们全灭吧。把看到今天这段视频的男人全部抓起来,卖给全世界的S女,这样就不会有人知道你刚才的模样了。」
「ッ!」
「!」
翠の顔が一気に明るくなった。
翠的表情一下子开朗起来。
黄月と蒼子は、どうせ後日配信されるのだから関係ないとわかっていたが、あえて水を差すような事は言わなかった。
黄月和苍子知道反正之后视频就会被上传,所以觉得无所谓,但还是刻意不泼她冷水。
「わ、私、頑張ります!全員捕まえます!」
「我、我会努力!把他们全部抓起来!」
翠は鼻息を荒くしながら朱美に宣言し、朱美は優しく微笑みながら頷いた。
翠呼吸急促地对朱美宣言,朱美温柔地微笑点头。
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食事後、翠は酷く疲れていたので部屋に戻らせてもらった。三人も翠が初日である事は承知しているので、翠の少し早い就寝を笑顔で見送った。
用餐后,翠因为非常疲惫,所以先回房间了。三人也知道翠是第一天,所以笑着目送翠早早就寝。
個室に入り、緑色のボンデージを脱ぎ、シャワーを浴びて持ってきていたパジャマに着替えると、今日のことが嘘の様に思え、リラックスできた。
翠进入单人房,脱下绿色紧身衣,冲完澡换上带来的睡衣后,觉得今天发生的事就像假的一样,得以放松。
「………はっ!」
「………啊!」
翠はベッドの上でうたた寝してしまっていた。まだ歯も磨いていないし、化粧水も付けていない。
翠在床上打盹。她还没刷牙,也没擦化妆水。
──ほら、まだまだだよ!
——看吧,你还早得很呢!
──休む暇なんてありませんよ?
——可没时间让你休息哦?
(何か聞こえる……ラウンジの方?)
(好像听到什么……是交谊厅吗?)
翠は個室の扉を開きラウンジの方を見に行くと、深夜にも関わらずまだ三人はボンデージを着たまま活動していた。
翠打开单人房的门,往交谊厅的方向看去,发现尽管是深夜,三人依然穿着紧身衣在活动。
(え、なに?なにしてるの?)
(咦,什么?在做什么?)
翠が気になって覗き込むと、そこには衝撃の光景があった。
翠好奇地偷看,发现令人震惊的景象。
「ほら、舌休めてんじゃねーよ!!」
「喂,舌头别休息啊!」
ビシイイイイイインッ!!
啪啪啪啪啪啪!!
「んぎいいいいっ!!!!」
「嗯咿咿咿咿咿!!!!」
股を広げてソファに座る蒼子。
苍子张开双腿坐在沙发上。
その股に顔を埋めている、翠が捕らえた男。
翠抓到的男人把脸埋在苍子的双腿之间。
その男の後ろに立ち、男の背中を鞭で打つ黄月。それを遠巻きに眺めて微笑む朱美。
黄月站在男人身后,用鞭子抽打男人的背。朱美则在远处微笑看着。
さらによく見ると、蒼子はボンデージの股のチャックを開いており、その隙間から露出している女性器を男に舐めさせていた。
再仔细一看,苍子的紧身衣胯下拉链是打开的,男人正在舔舐从缝隙中露出的女性器。
「あら翠さん。起こしちゃいました?」
「哎呀,翠小姐。吵醒你了吗?」
朱美が微笑みながら、ひらひらと翠に手を振った。
朱美微笑着对翠挥手。
「あ、あの、いったい何を……?」
「那、那个,你们到底在做什么……?」
「うーん、平たく言えば……性欲解消でしょうか?」
「嗯——简单来说……就是发泄性欲吧?」
朱美がそう言い終わったあたりで、蒼子の声が響き始めた。
朱美说完,苍子的声音响起。
「アッ、アッ、そこ、気持ちいっ!あっ♡いい、イクッ、いっ♡あっ、イグッ!!!!」
「啊、啊、那里,好舒服!啊♡好棒,要去了,咿♡啊、去了!!!!」
蒼子は大きく腰から跳ねる様に痙攣し、その後は快感で惚けた顔で少し固まっていた。
苍子的腰剧烈地痉挛,之后因快感而恍惚,僵硬了一会儿。
翠は蒼子が冷静な雰囲気の美女だと思っていたが、その印象は少し崩れた気がした。
翠原本以为苍子是冷静的美女,这个印象稍微崩坏了。
「ふふ…まあ絶頂するとどうしても緩みますからね。気持ちいいので♡」
「呵呵……高潮后总是会放松呢。因为很舒服♡」
朱美は「あ、ちなみに」と微笑みながら付け加えた。
朱美微笑着补充:「啊,顺带一提。」
「私は先ほど、最初に済まさせていただきました♡」
「我刚才已经先解决了♡」
「そ、そうなんですね……」
「这、这样啊……」
翠が苦笑いすると、黄月の声が響いた。
翠苦笑,黄月的声音响起。
「ほら、次は私!!早く、ほら、クンニ!私めっちゃ楽しみにしてたんだから!!」
「喂,下一个换我!!快点,来,舔我!我超期待的!!」
「アガッ、も、モウ、ユルシ、テ……体も痛いし……舐められない、デス……」
「啊嘎,饶、饶了我吧……身体好痛……没办法舔……」
「はぁ?」
「啊?」
黄月はその言葉に怒り、男の首輪から垂れている紐を引っ張った。
黄月听到这句话后勃然大怒,拉扯从男人项圈垂下的绳子。
バチバチバチバチ!!!
啪滋啪滋啪滋啪滋!!!
「あがあああああああああああああっっっ!!!」
「啊嘎啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊!!!」
男の体に、首輪から高圧電流が通電する。
项圈对男人的身体通了高压电。
「ほら、舐められるよね!?私のま・ん・こ!!」
「来,舔吧!?舔我的小・穴!!」
黄月はジィー…….という音を立てながらボンデージのチャックを開き、ソファにふんぞりかえり、男の髪を掴んで無理やり自分の股間に男の口を押し付けた。
黄月发出「滋……」的声音拉开紧身衣的拉链,仰躺在沙发上,抓着男人的头发硬是把他的嘴压在自己的胯下。
「あぐ、うぐううううう………」
「啊呜、呜呜呜呜呜……」
ピチャ、ピチャ、ピチャ……
噗滋、噗滋、噗滋……
男の舌が黄月の女性器を撫で始め、水音を立て始めた。
男人的舌头开始爱抚黄月的女性器,发出水声。
「んっ♡んぐっ……♡そうそう!最初からおとなしくピチャピチャ舐めとけばいーんだよ!奴隷なんだからさぁ!」
「嗯♡嗯咕……♡对对!一开始乖乖地噗滋噗滋舔就好了!因为你是奴隶啊!」
ビシィン!
啪!
黄月は鞭を器用に扱い、男の背中を鞭で叩いた。
黄月灵巧地挥舞鞭子,鞭打男人的背。
「んぐうっ!申し訳ございません、申し訳ございません……」
「嗯咕!非常抱歉、非常抱歉……」
「すごい……!」
「好厉害……!」
翠は体が熱くなるのを感じ、部屋に急いで戻った。
翠感觉身体发热,急忙回到房间。
そしてハンガーにかけてあった緑色のボンデージを再び着た。これを着ると新しい自分に変身した様な気分になれる。
然后再次穿上挂在衣架上的绿色紧身衣。穿上这个就会有种变身成新自己的感觉。
ラウンジに戻ると、黄月が絶頂を終えた後に「ほら、あとしまつな♡」と自分の太腿や女性器周辺に飛び散った膣液を舐め取らせていた。
回到交谊厅,黄月在高潮结束后说「来,善后♡」让男人舔掉溅在自己大腿和女性器周围的爱液。
「あ、あの!黄月さん!」
「那、那个!黄月小姐!」
「あ、みーちゃん……言ったじゃん。きーちゃんって呼んでよ」
「啊,小翠……我说过了吧。叫我小黄。」
「き、きーちゃんさん!」
「小、小黄小姐!」
「いや、アグネスチャンさんみたいに言うなし。それでなに?どしたん?」
「不对,别说得像阿格妮丝一样。所以有什么事?怎么了?」
黄月はへへ、と絶頂の快楽からだらしなく口を開けたまま笑っている。
黄月嘿嘿笑着,因为高潮的快感而张着嘴笑。
「わ、私もやりたいです!みんなと一緒に、強制クンニ!」
「我、我也想做!和大家一起强制口交!」
朱美と蒼子、そして黄月。三人が優しく微笑んだ。一人のS女の確かな目覚めと、仲間が増えたのを喜ぶように。
朱美、苍子和黄月三人温柔地微笑。仿佛在为一名S女的觉醒和同伴的增加感到高兴。
しかし男はこの世の終わりの様な顔をして、静かに涙を流していた。
然而男人却露出世界末日般的表情,静静地流泪。
「いいよ!いっちゃいな!ってか、みーちゃんが捕まえた奴隷だしね!」
「好啊!去吧!毕竟他是小翠抓到的奴隶嘛!」
「はい!」
「是!」
翠は黄月の座るソファの隣に座り、ボンデージのチャックを降ろした。
翠坐在黄月坐的沙发旁边,拉下紧身衣的拉链。
「な、舐めてください!い、いや、舐めなさい!!」
「请、请舔我!不、不对,给我舔!!」
男はしばらく絶望した顔で固まっていたが、観念したのか、鞭に怯えたのか、翠の股間に顔を埋めて舐め始めた。
男人露出绝望的表情僵住了一会儿,但不知是放弃挣扎还是害怕鞭子,他把脸埋在翠的胯下开始舔。
ぴちゃ……ぴちゃ……
噗滋……噗滋……
「ンッ♡」
「嗯♡」
翠はこれが初めてのクンニリングスだった。
这是翠第一次被口交。
というより、性行為経験がなかったため、これが初めての男性との経験であった。
应该说,因为没有性行为经验,这是她第一次和男性发生关系。
既に三人に舐め方やタイミングについて鞭でみっちりと『調教』された男のクンニリングスは、翠を天にも昇る心地にさせた。
男人的口交技巧已经被三个人用鞭子彻底『调教』过,让舔舐方式和时机都恰到好处,让翠感觉仿佛要升天了。
(なにこれ、気持ちいい!気持ちいいよぉ!)
(这是什么,好舒服!好舒服啊!)
「ンッ♡ングッ!アッ♡アッ、アアアアアアッ!!!」
「嗯♡嗯咕!啊♡啊、啊啊啊啊啊啊!!!」
翠はすぐに昇天し、初体験を終えた。
翠很快就升天,结束了初体验。
翠の初絶頂から数分後、「そろそろお開きにしましょうか」という朱美の言葉によりこの会は解散となった。
翠的第一次高潮结束后几分钟,朱美说「差不多该解散了吧」,于是这个聚会就解散了。
黄月も翠も満足と言った表情で返事をし、明日の朝は7時ごろに朝食とだけ四人で約束し、解散となった。
黄月和翠都带着满足的表情回答,四个人约好明天早上7点吃早餐后就解散了。
男はようやくこの狂ったS女達の宴から解放される、と心から安心し切った顔で項垂れていた。
男人终于从这个疯狂的S女们的宴会上解放,他带着打从心底安心的表情垂下头。
「あ、私まだ物足りなくて。今からプレイルーム行きたい」
「啊,我还没满足。现在想去娱乐室。」
そう言ったのは蒼子。
苍子这么说。
蒼子は他の三人よりも性欲と体力が強く、まだまだ眠る気は無かった。
苍子的性欲和体力比其他三人强,还没有睡觉的打算。
「「えっ!?」」
「「咦!?」」
翠と男は蒼子の言葉に驚いていたが、朱美と黄月は分かっていたかの様に、「おやすみ」と蒼子に告げて部屋に戻って行った。
翠和男人对苍子的话感到惊讶,但朱美和黄月似乎早就知道,对苍子说了声「晚安」就回房间了。
「ふふ。ここからは私の時間よ。まだまだ鞭でたっぷり痛い思いもさせてあげるし……」
「呵呵。接下来是我的时间。我会用鞭子让你尝到更多痛苦……」
蒼子はおもむろにしゃがんで、床に這いつくばっていた男の頭を掴み、男の鼻を唇で咥え、しゃぶり始めた。
苍子慢慢蹲下,抓住趴在地上的男人的头,用嘴唇含住男人的鼻子,开始吸吮。
チュパ……チュプッ!ジュブジュブ……
啾啪……啾噗!啾噗啾噗……
「ンブッ!ウグッ!オウエッ!!」
「嗯噗!呜咕!哦呜欸!!」
男は鼻の穴から蒼子に唾液を流し込まれ、その気色悪さと臭いに苦しみ、もがいた。
苍子的唾液从鼻孔流进男人的鼻子,那恶心的感觉和气味让男人痛苦地挣扎。
だが散々痛めつけられた体には、反抗する体力は残っていなかった。
但是被狠狠折磨过的身体已经没有反抗的体力了。
「んばっ……えへへ♡こんな風に、私の唾液……体中に塗り込んであげる♡」
「嗯噗……诶嘿嘿♡就像这样,把我的唾液……涂满你全身♡」
蒼子はそう言うと男の背中に乗り、一際酷い鞭傷に舌を這わせ始めた。男は「ぎゃあああ」と傷に蒼子の唾液が沁みる痛みに叫んだが、蒼子は気にする様子もなく続けた。
苍子说完后骑在男人背上,用舌头舔舐他身上最严重的鞭伤。苍子的唾液渗进伤口,让男人痛苦地大叫,但苍子毫不在意地继续舔舐。
「ん、血の味も美味しい!じゃあプレイルーム行こ!」
「嗯,血的味道也好美味!那我们去娱乐室吧!」
「あ、いや、嫌だああああああああああああ!!」
「啊,不要,不要啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊啊!!」
呆然としている翠を置いて、蒼子は男を引きずって行ってしまった。
苍子丢下呆住的翠,拖着男人离开了。
「ま、蒼ちゃん先輩が一番ねちっこいというか、責めがエグいというか……ご愁傷サマって感じ!」
「唉,小苍学姐是最缠人的,或者该说是最狠的……只能说节哀顺变!」
黄月はそう言って笑い、翠の手を引いて個室の方に歩き始めた。
黄月笑着说完,牵起翠的手走向单间。
「…………」
「…………」
色んなS女がいる。自分はどんなS女なのか。何が好きで、どんなエネルギーがあるこか。
S女有各种各样的类型。自己是哪种S女呢?喜欢什么,拥有什么样的能量呢?
この一週間で見つけたい。
希望能在这一周内找到答案。
翠はそう胸に刻みながら眠りについた。
翠将这个想法铭记在心,然后睡着了。