fanbox 豆と虎小说集
ライバルだと思っていた女子にボロ負けする話
俺は三井雄一。プロのバトルファッカーだ。
次の対戦相手の発表を聞きに来たところ、新人時代からのライバルとの対戦が決まった。
前回の対戦は3年前になるが、その時は俺が勝っている。
塩見春香。最近好成績を収めている俺のライバルだ。
塩見が対戦が決まった俺の前に顔を出す。
「やっとあんたへのリベンジの機会が回って来たわ」
「また返り討ちにしてやるよ」
「以前のあたしと同じだと思っていたら痛い目見るわよ」
「それは負ける奴のセリフだぞ」
「うっさい!」
俺は油断しているわけではない。塩見の実力は認めているし、ライバルだと認めている。最近好成績を収めていることを鑑みても、実力は間違いなく飛躍しているはずだ。
だが、それは俺だって同じだ。新人の頃から着実に成績を伸ばしここまできた。そう簡単に負けるわけにはいかない。これはバトルファッカーとしてのプライドの問題だ。
「絶対に吠え面かかせてやるわ」
「こっちのセリフだ」
そうして塩見と分かれる。試合は週末。この1週間、ベストを尽くして準備をする。それがライバル塩見春香との試合へ臨むうえでの俺なりの誠意だ。
塩見との試合は3年ぶりだから、相手の癖とか弱点はあてにならないだろう。塩見の試合の映像を見て、研究するか。
バトルファック協会から塩見の試合の映像が入ったDVDを借りてきた。俺は自室にこもり、塩見の試合の映像を確認する。
最近の塩見の傾向は序盤はスピードを活かしたテクニックで責めてとどめは自慢の巨乳で挟んでさしている。やはりおっぱいでとどめを刺すのは変わっていないな。
昔、塩見に聞いたことがある。これは塩見のこだわりなのだそうだ。
「パイズリが女子選手のバトルファックの花形技で、お客さんも喜ぶでしょ。バトルファッカーはお客さんに見せられる試合をしないと」
そう言っていた。バトルファッカーとしての矜持を持っていた塩見のことを素直に尊敬している。パイズリは決めるのは難しい技だが、決まれば男子選手に勝ち目はない強力な技だ。その決めるのが難しい技を塩見はここ最近の5試合全てで決めている。それらすべての試合でKO勝ちを収めており、彼女の強さが顕著だ。
「そう簡単に勝てる相手ではないな」
厄介なのは塩見のスピードだ。普通巨乳選手は動きが重い選手が多いが、塩見は素早い。機敏な動きに小回りの利く体幹の持ち主で優位な体勢を作るのが得意だ。前回は俺のパワーでスピードを封じることができたが、今回は塩見も俺の対策をしているはずだ。
「やるだけやっておくか」
俺は日課の筋トレを中心に調整を行った。
週末がやってきた。リングに上がった俺と塩見は互いに握手する。
「それでは始め」
審判の合図を受け、試合が始まる。俺は塩見のスピードを警戒する。
だが、塩見はタックルを仕掛けてくる様子はない。それどころかゆっくりと俺に近付いてくるではないか。
何を企んでいるのか。
気付けば俺と塩見は抱き合っていた。タックルで相手を押し倒すのではなく、正面からの性技の比べ合い。それを塩見が望んだことが意外だった。彼女の強みであるはずのスピードを活かさず、純粋な性技の比べ合いを演じるとは思わなかった。
「んちゅる……ちゅれろ……」
キスを交わす。俺はキスをしながら塩見のおっぱいを揉む。塩見も空いた手で俺の乳首を弾いてくる。
「じゅちゅ……ちゅる……」
少しキスをしてわかる。塩見のやつ、相当キスが上手い。柔軟に動く舌が俺の舌を絡めとり、大量の唾液を流し込んでくる。
なるほど。キスが相当自信があるようだ。キスで俺を翻弄し、隙をつこうという作戦か。
だが、俺はパワー系。今この状態から塩見を振り払うことは簡単だ。だが、塩見の言葉が頭をよぎる。
「バトルファッカーはお客さんに見せられる試合をしないと」
それを言われると塩見の正面からの性技の比べ合いから逃げるのは客としてはがっかりではないか。少なくとも、こんな序盤で振り払うのはださい気がする。ならぎりぎりまでこの性技の比べ合いを受けるべきではないか。これで逃げて勝っても、勝負から逃げた俺は負けたような気がする。俺は塩見のキスと応戦することを決める。
「れろれろれろ……じゅちゅる……」
俺も舌を押し返し、反撃に転じる。だが、塩見の舌のように柔軟に動かない。塩見の舌は俺の舌の動きを読んでいるのか、俺の舌の動きに合わせて変幻自在に動いて見せる。
乳首を弾かれながらのキスは想像以上に気持ちいい。乳首から伝わる電気ショックのようなぴりぴりとした快感が身体を駆け抜け、脳に痺れをもたらしてくる。俺は完全に塩見のキスで溶かされていた。脳がぽわぽわとする。
「ちゅる……ちゅぱぁ……ふふ、目がとろんとしてる」
俺のちんぽは既にがちがちに勃起していた。キスと乳首責めだけで勃起してしまうなんて。俺は油断していないと頭では思いつつ、どこかで塩見を舐めていたのではないか。
塩見はさらにキスと乳首責めで俺をじっくりと責めてくる。俺も塩見のおっぱいを揉んだり乳首を責めたりしているが、塩見にはあまり効いていなさそうだった。
「ちゅぱぁ……まだまだここからよ」
塩見の目が妖しく光った。
正面からの性技の比べ合いで完全に後れを取った俺は、たまらず逃げようと体に力を入れる。
「あれ……?」
体に思うように力が入らない。キスと乳首責めで脳が溶かされてしまったのか、頭で考えた指示が上手く体に伝わらない。
逃げるタイミングを完全に逸してしまった俺は甘んじて塩見の責めを受けることになる。
「ちゅぱ……ふふ、ようやく気付いた。これがあんたのパワー封じよ」
しまった。俺は塩見の用意した対策にまんまとハマってしまったらしい。キスと乳首責めで体の力を抜く作戦。パワータイプの俺にとっては確かにスピードで翻弄するより俺の強みを封じることができてしまう。
「それじゃそろそろこっちも責めたげる」
塩見は太腿を上げると、俺のちんぽへの刺激を始めた。
「くっ……」
それまで一切ちんぽに触れられていなかったからか、快感が倍増して伝わってくる。
散々キスと乳首で焦らされた俺のちんぽは快感を求めるように従順に太腿の責めを受け入れた。
「ほら、あたしの太腿気持ちいいでしょ。乳首も責めたげるね」
フリーになっている手で両乳首を責められる。俺もこのままではいけないと塩見の秘部へと手を伸ばす。正面からの性技の比べ合いで劣勢になっているが、ここで先に塩見をイカせてしまえばいいのだ。俺は塩見のクリトリスを中心に乳首との二点責めを敢行する。
「今更遅いと思うよ。あんたの方が先にイクよ」
「こんな責めでイってたまるか」
「そう? あんたのおちんちん、もうとっくに泣いてるけど?」
塩見の言う通り、俺のちんぽはキスと乳首責めだけで我慢汁を漏らしていた。そこに太腿での責めを加えられている状況だ。じわじわとこみ上げてくる射精感がそれほど長持ちしないことを感じさせる。
「あんたに負けてからあんたにリベンジすることだけ考えてきたの。あたしの対策は完璧だよ」
自信満々にそう言う塩見に、俺は唇を噛む。俺は塩見に一度勝ってから今日の対戦が決まるまで、塩見の対策なんて考えもしなかった。塩見の成績はずっと気にはしていたが、対策なんて全くしてこなかった。たかが一週間の対策と三年間の対策では実力差が如実に出るのは無理もない。
「あたしの三年分の成果、見せてあげる」
太腿で蹴り上げられているちんぽへの刺激が増す。塩見が素股に切り替えたのだ。
「あたしに挿入してるところを妄想しながらイッちゃえ」
巧みな腰使いで素股で俺のちんぽを蹂躙してくる塩見。乳首を抓られ、二点責めで同時に快感を叩き込まれる。
俺のちんぽが限界だと訴え、睾丸がきゅっと持ち上がる。
「あっ、くそっ……♡ イクっ……♡」
どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ…………♡
塩見の太腿に精液が打ち付けられる。
たっぷりと焦らされた俺は、大量の濃い精液を吐き出した。
「やった。イカせた。楽勝~♪」
塩見が歓喜の声を上げる。
「射精確認。定位置に戻って」
審判の合図でようやく俺は塩見から解放され、定位置に戻る。俺がイカされたことで観客が盛り上がっている。
見事な素股だった。素股に移行するタイミングが完璧だったといっていい。太腿の責めでちんぽへ少し刺激を与えて感度を高めてから素股での強い刺激。全く我慢ができなった。
「始め!」
審判の合図で塩見がタックルを仕掛けてくる。速い。最初に正面からの性技の比べ合いをしたことで油断していた。塩見が得意とするのは本来こういったスピードを活かした技なのだ。キスと乳首責めで脳を溶かされた俺はろくに動くこともできず、塩見のタックルを受けた。足を払われ、後頭部からマットに沈む。
「しまった……」
頭を打って意識が朦朧とするなか、塩見はしっかりと俺の股を開き、その間に自分の体を滑り込ませていた。
自慢のおっぱいで俺のちんぽを挟み込み、勝利の確信を得た彼女は余裕の笑みで俺を見下していた。
「3年前、なんであんたに勝てなかったんだろ。今はこんなに弱いのに」
「くそっ……」
「ほら、あんたに脱出できる? あんたのパワーでこのパイズリ固めを外してみなよ」
おっぱいを揺さぶりながら塩見が嗤う。そんなこと無理なのはわかっている。ただでさえ、おっぱいにちんぽを包まれると脱力するのだ。それに加えて今の俺はキスと乳首責めで骨抜きにされてしまっている。脱出は不可能だ。それでも俺はバトルファッカーの意地で腹筋を使って腰を振る。だが、その動きもおっぱいの深い谷間に飲まれて封じられてしまう。
「あはははは、無理だよね。こうなっちゃったら男にもう勝ち目はないもんね」
パイズリを決めながら塩見が嗤う。
俺は必死で抵抗するが無意味だった。俺の必死の抵抗が封じられている様子が、観客の興奮を誘う。大歓声が湧く中、俺のちんぽはおっぱいに全方向から快感を叩き込まれる。俺の剛直があっさりとおっぱいに屈するのにそう時間はかからなかった。
「ほら、イケよ。ざーこ」
「くそっ……♡ くそぅ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅるるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ…………♡
一度目の射精よりも濃くて大量の精液がおっぱいに谷間に圧殺された。
どうしようもない大敗だった。何もさせてもらえなかった。俺は唇を嚙みながら脱力する。
「ざっこ。こんなやつに三年も執着してたのが馬鹿みたい」
ライバルだと思っていた女子にボロ負けした俺は彼女から見下されながら嘲笑われる。もう塩見は俺のことを意識してさえくれないだろう。こんなにも無様に負けたのだ。俺が塩見をライバルだと呼ぶのもおこがましい。
俺は悔し涙を流しながら、マットで大の字で沈んだ。
【完】
プロバトルファッカーのファン感謝祭
俺、田沼将司はプロのバトルファッカーだ。今日は素人ファンに向けてのファン感謝祭に駆り出されている。風俗嬢やバトルファッカーではない女子と俺たちプロのバトルファッカーが交流するイベントだ。
毎年のこととはいえ、素人の女と交流を持つのはいささか緊張する。
イベント内容は早抜きゲームだ。予め抽選で選ばれた女性ファンとの一騎打ち。女性ファンは一方的にプロのバトルファッカーを責める権利が与えられる。俺たちは女性ファンの責めに耐え抜くというゲームだ。万が一プロを射精させることに成功した場合、プロのポケットマネーから十万円プレゼントされるというイベントだ。
プロの俺たちからすれば、負ければ問答無用で十万円を持っていかれるゲームだ。ファン交流イベントとはいえ、死ぬ気で耐える。
コンセプトは本気で我慢するプロをあなたはイカせられるかというものだ。
本気で我慢するプロを素人がイカせられるわけはないのだが、参加希望者はとても多い。
運よく抽選で選ばれた女性ファンが俺の前に立つ。
「初めまして、エリカです。あたし田沼さんのファンなんです」
エリカは金髪のギャルっぽい女の子だった。まだ若い。
「よろしく、ルールはわかってるね。二十分以内に俺を射精させれば君の勝ち。俺が耐えきれば俺の勝ちだ」
「わかってます。あたし、自信あるんで!」
「はは、いい気合だね。それじゃさっそく始めよっか」
俺は自分のちんぽをエリカの前に差し出した。
「うわ、流石はプロ。その辺の男のものなんかと違っておっきいですね」
「これで飯を食ってるからね。そう簡単にイカされはしないよ」
「あたし、フェラが結構好評で。試してみてもいいですか」
「好きに責めるといいよ」
「それじゃ、いただきまあす。はぁむ……♡」
エリカが俺のちんぽを咥える。
フェラはプロの試合でもよく使われる基本技だ。素人のフェラで俺がイカされるはずもない。
「うん、上手いね。素人とは思えないぐらいだ」
「じゅちゅ……ふふ、そうですかー。嬉しいです。はぁむ……」
ちんぽを舐めるのに慣れているのか、ちんぽをしゃぶることに抵抗がない。実際、こんな風に美味そうにちんぽをしゃぶる姿は男側は興奮させられるのは事実だ。その基本をしっかりと抑えている点は評価できる。確かに素人男性だったらすぐに発射してしまうだろう。
「ちろ……ううでも田沼さんまだ余裕そう」
「はは、これでもプロだからな。耐えて見せるよ」
確かに素人にしては上手い。唾液量も多いし舌もざらざらとしていて気持ちいい。だが、舐めるポイントがずれている。時々偶然俺の弱い部分に舌が当たるが、それも長続きはしない。本当に偶然でしかないのだ。
「じゅちゅる……余裕そう。その顔焦らせてみたいな」
「頑張って」
「うう、その応援ムカつく。見てろよ、今にその顔を歪めてやるから」
エリカのざらざらの舌が、不意に俺の弱点を舐めた。だがこれも偶然だ。一瞬の快感であれば俺の顔も歪むことはない。俺はポーカーフェイスは得意なのだ。
だが、異変が起きた。エリカの舌が継続して俺の弱点部分を舐め始めたのだ。
「うっ……」
一瞬だが、声が吐息が漏れる。プロであればその一瞬の変化で弱点を見抜かれてしまうのだが、相手は素人。この程度で弱点がばれるはずは……
「れろれろれろ……」
「くっ……」
先ほどまでとは違い的確に弱点部分を舐めてくる。さっきまでいろんな箇所を舐めていたのに、今は狙いを定めた一点狙いといった感じで舐め上げてくる。
「んんー……じゅちゅるる……ふふ……あはははは」
急にエリカが嗤い出す。突然の出来事に俺が呆気に取られていると、エリカが得意げに語り出す。
「あたしのフェラ、下手だって思ったっしょ。残念、弱点探ってただけでした」
「手を抜いていたのか」
「まあね。プロにも面子があるっしょ。でももう弱点見つけちったから、今から本気出すわ」
「なんのことだ」
「ぷふっ、気付いてないとでも思った。ちんこのひくつきで分かるんだよ。弱い部分舐めた時、ちんこってすぐひくつくからさ」
先ほどまでの殊勝なエリカの姿はもうどこにもない。目の前にいるのは男を見下す本性を現したギャルの姿だ。
「じゅちゅる……れろれろれろ……ほら、ここだろ、弱いとこはよ……れろ……」
「うっ……あっ……」
とうとうポーカーフェイスを保っていられなくなる。
プロの男が素人の女に声を上げさせられた。それだけで観客はおおいに盛り上がる。
「観客も期待してるよ。あんたが素人のあたしに負けるとこ」
「プロを舐めるなよ」
「プロだって一緒だよ。男はちんこから精液を飛ばすようにできてんの。こうやって責められるのがいいんだろ……じゅちゅるる……」
「あぁぁぁぁっ……♡」
「じゅちゅ……最初はわざと泳がせてたんだよ。はあむ……じゅるるるる……♡」
「くそっ……やばい」
プロとはいえ、弱点部分を重点的に責められれば、追い詰められるのは自明の理。エリカは的確に俺の弱点を見抜いていた。
俺はプロの意地で必死に耐えるが、射精に向かって着実に転がされていた。
「じゅるるる……ほら、もうイクよ。ちんこひくついてるししょっぱいのいっぱい出てるし……もうイキそうなんだろ」
「そ、そんなことは」
「目が泳いでんだよばーか。ほら、これでトドメな。無様に敗北射精決めろ……はぁむ♡」
「うわあぁぁぁぁぁ……♡」
「じゅちゅるるるるる……れろれろれろ……んんっ……れろれろれろ……♡」
「くそっ、素人なんかにプロの俺が……あっ、イクぅ……♡」
どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ…………♡
「んぐっ……んぐっ……♡ じゅちゅる……はい、あたしのかーち♡」
エリカが口を開き、その中の白濁液を俺に見せつけてくる。
大量の白濁液をエリカは美味そうに飲み干した。
「十万円いただきー♡」
プロが素人女性ファンに負けたことで観客はおおいに盛り上がった。この会場には俺のスポンサーも来ている。俺はスポンサーの信頼を失ってしまったかもしれない。
俺は十万円をエリカに手渡しながら焦燥感を覚えた。
「リベンジならいつでも受けるよ? その代わりあんたが負けたらまた十万貰うけどね♡」
俺はリベンジを誓う。素人ファンに負けたままではプロとして終われない。
エリカは獲物を見つけたという具合に不敵に舌なめずりする。
俺のちんぽがびくっと反応するのだった。
【完】
幼馴染に初めての敗北①
「バトルファックで俺に勝つ?」
幼馴染の陽菜からそう宣言されたのはある放課後のことだった。
「うん、あたしが次の体育の授業で隆に勝つ」
高校に進学した俺たちは腐れ縁で、幼稚園の頃からずっと一緒だった。その度に陽菜は俺に張り合い、なにかしら勝負してきたのだが。まさかバトルファックでも張り合ってくるとは思わなかった。
なぜなら俺は中学の頃からバトルファック部に入っており、これでも三年の経験がある。まったくの素人の陽菜に負けるとはとてもじゃないが思えない。
「勝負するって言っても、次の授業はスパーリングで相互愛撫ってだけじゃないか」
「うん、だからその相互愛撫で先にイッた方が負けってルールでやろうよ」
「まあ陽菜がいいなら俺は何も言わないが。多分ていうか普通に俺が勝つと思うぞ」
「ふーん、すごい自信あるじゃない」
「当たり前だ。これでも経験者だからな」
「あたしだって競技はやったことないけど、授業で勉強はしっかりしてるもん」
「座学と実践は別物だろ」
「実習でもあたしって高得点もらってるんだからね」
実習といっても男のペニスを直接刺激して、イカせるまでを実践したに過ぎないだろう。互いにイカセ合うという実践は積んでいないはずだ。
「まあ、いいぜ。最近お前との勝負もご無沙汰していたしな。久しぶりにやってやろうじゃないか」
「お、その意気だよ隆。あたしのテクで骨抜きにしてあげるから覚悟してよね」
陽菜とはずっとなにかにつけて勝負してきた。勉強にスポーツ、ゲーム。どれをとっても俺が勝利を収めてきた。それぐらい陽菜は不器用だった。努力家であることは認めるが才能というものがこれっぽっちも無かったのだ。
そんな陽菜と競い合うのは、正直俺にとっては息抜きみたいなものだった。ずっと一緒にいる幼馴染との唯一の繋がりを持てる行為だった。
俺は陽菜に勝ち続けることで、自分という存在を維持しているといっていい。大袈裟かもしれないが。子どもの頃から陽菜にだけは負けたくない。そんな思いが俺の努力の原動力となっている。俺がバトルファック部に入ったのも、いずれ陽菜とそういう関係になった時に、えっちで後れをとりたくなかったからにほかならない。
「これを恋と呼ぶのかどうかは、正直まだわかってはいないが」
とにかく、陽菜といるのは居心地がいい。いつかこの想いが恋に変わるかどうかは、俺たちのこれからにかかっている。
体育の授業になった。まだ入学して間もない俺たちは体育の授業もそれほど数をこなしていない。バトルファックの授業も今日で4度目で、初めて異性とのスパーリングの授業となる。スパーリングだから勝敗は特に言われないが、俺と陽菜は個人的に勝負をすることになっているので、お互いのセルフジャッジに委ねることになった。
予めペアを組んでいた俺たちは、すぐに用意されたマットの上に移動した。
「じゃ、やろっか」
「ああ、すぐに気持ちよくしてやるからな」
「あたしが先にイカセてあげるから」
俺たちは互いに向かい合う。ルールは単純明快。お互いの性器を愛撫し合うこと。それ以外の部分の愛撫はルール違反となる。つまり、お互いの指先のテクニックを競い合うルールだ。手コキと手マンの勝負。ある意味、このルールならバトルファック部とも小細工なしに戦うことができる分、手コキに自信がある陽菜に少し有利かもしれない。だが、バトルファック部の看板を背負う身であるからには負けるわけにはいかない。というより、陽菜に負けるのはプライドが許さない。あのなんでも不器用な陽菜にテクで上回られるなんて想像するだに屈辱だ。
相対する陽菜の身体を改めて見る。
セミロングの茶髪におっとりした垂れ目。少し厚い唇は艶めいている。おっぱいも中学2年ぐらいから急成長し、今やEカップぐらいはありそうだ。決して太っているわけでもなく、やせ型でもなく理想的な曲線美を誇っている。
改めてみると、やっぱり陽菜は可愛い。近すぎてあまり意識はしないが、客観的にみると美少女といって差し支えない。
そんな美少女と互いに一糸まとわぬ姿で向かい合っている。俺のペニスは既に臨戦態勢で、陽菜の秘部も若干湿りを帯びている。
タイマーをセットし、俺たちは互いの性器に手を伸ばす。
「それじゃ、スタートだよ」
陽菜の合図で、俺たちは互いに指先を動かし始める。やはり陽菜は既に濡れていたようで、あっさりと俺の指をその中に咥えこんでいく。なかなかキツイ締まりを指で味わいながら、俺は指をまさぐる。
「ひゃん……」
可愛い小さな悲鳴とともに、陽菜が空いている方の手を口に咥える。指で触れられただけでこの感度。これはあっさりイカせられるかもしれない。陽菜はといえば、俺の玉袋を優しく揉み解しながら、ゆっくりと擦っている。現状そこまでの快感はないが、不思議な心地よさを感じる。
「んっ……んぁああああ」
陽菜は歯を食いしばっているが、それほど長く持ちそうにない。これほど敏感だとは思わなかった。これでよく俺に勝負を挑んできたものだ。この様子じゃ、俺をイカせるのも難しいだろう。時間は10分だがさっさとイカセてしまおう。
「おいおい、まだ始まったばかりだぞ。もうイキそうなのか?」
「いやぁ……だって、隆に触られてるんだって思ったら……ん、んぁああああ」
俺は少し大きく指を動かし、陽菜の中を掻きまわす。
「痛くないか」
「ひやぁ……んん……優しいね、隆は。気持ちいいよ」
「そうか。我慢せずにイっていいぞ」
「あぁぁぁっ! くっ、このままだと負けちゃうからそろそろ反撃する、ね?」
そう言うと、陽菜は俺の玉袋を指でなぞると、そのままペニスの根元から裏筋にかけてをつーっと指を走らせた。
「うぉ……」
「どう? これされるとみんなぞくってしちゃうみたいなんだけど」
「ど、どうってことないぜ」
強がってみたが、実際は違った。背筋にぞくっとした快感が奔り、思わず声を漏らしてしまったのだ。まさかこの俺が陽菜に感じさせられるとは。
「じゃあ、そろそろ握るね」
陽菜はそう宣言すると手で優しくペニスを包み込んだ。ひんやりとした快感がペニスに伝わり、俺はまたしても声を漏らす。
「あ、やっぱり気持ちいいんだ。ちょっと焦らした甲斐が、んぁ、あったみたい」
「ほざけ。お前に焦らしている余裕があるとはな。すぐにそんな余裕なくしてやるよ」
俺は休めず、手を動かす。バトルファック部でも用いているテクニックだ。そう簡単に耐えられるはずはない。
だが――
「ふーん、この程度かぁ」
やや強がってはいるものの陽菜は余裕を崩さず俺を見つめてきた。その大きな瞳に捕らえられた俺の瞳はその場で固定され、魅了されてしまう。
「ふふ、シコシコ。シコシコ。こうやったゆっくりされるのってどう? バトルファックってやっぱり激しくされるのって多いみたいだから」
確かに、バトルファックではこうした手コキも激しい動きのものが多い。手を早く激しく動かして、その動きで相手を翻弄して絶頂まで持っていくのが主流だ。だが、陽菜が見せているのはスロー手コキ。バトルファック部でも一部の選手しか見せないテクニックで、生憎と隆にはまだスロー手コキを操る選手との対戦経験がなかった。
「うぁ……」
「あん♪ 喘いだ。効いてるんだぁ……」
陽菜は楽しそうにゆっくりと俺のペニスを刺激する。そのゆっくりの手コキに俺はなぜか物凄い快感を味わっていた。そんな馬鹿な。こんなにゆっくりなのに。どうして激しくされるより気持ちいいんだ……
「あ、お汁出てきた。もうすぐイッちゃいそうなんだね、隆」
「誰が。まだまだ耐えられる」
「じゃあ、ちょっと動きを変えてみるね。これならどう?」
そう言って陽菜は手首に捻りを加えてきた。ペニスの扱きに回転が加えられ、俺は新たな快感にもんどりうった。
「あん……それは……」
「あれー隆、どうしたの? 効かないんじゃなかったの」
先走り汁をどばどばと溢れ出させている時点で効いているのは明白なのだが、陽菜はあえてそう煽ってくる。
それがまた気持ちよく、俺を絶頂の道へと転がしていく。
「くそっ、こうなったら先にイカセるしかない」
想像以上に追い詰められた俺は、慌てて陽菜をイカせにかかる。だが、ペニスから与えられる快感はそれ以上に大きく、まともに責めを展開することができなかった。なにより、焦る俺と、ゆっくり責めるという余裕を見せる陽菜とでは精神的にどちらが優位かは明白だった。
「あ♪ またトプって透明なのが出てきたよ。そろそろ仕上げかなぁ♪」
楽しそうに陽菜がペニスを扱く。こんなにもゆっくりなのにどうして俺はこんなにイキそうになっているんだ。
「あ……んあああ……」
「あれ、どうしたの隆。そんなせつなそうな顔して」
「ち、ちくしょーっ……」
俺は目を瞑る。瞑目した先に待っているのは、どうしようもない快感の波。頭が真っ白になり、とうとう限界を迎える。
「あれ。もしかしてイッちゃう? こんなにゆっくりなのに? イッちゃうの」
陽菜の煽りに屈する形で俺は大きく喘いだ。
「んぁああああ……イクっ……!」
どぴゅ……ぴゅるっ……ぴゅっ、ぴゅ、ぴゅ……
勢いよく飛び出た精液がマットを濡らす。
勝敗は明白だった。飛び出た精液は大量で、俺はペニスを陽菜に握られたまた、絶頂の余韻に震えた。
「はぁ……はぁ……はぁ……くそっ……」
俺の悔しそうな顔を覗き込みながら、陽菜がガッツポーズを作る。
「やった! あたしの勝ち!」
はちきれそうな笑顔で喜ぶ幼馴染に俺は酷い屈辱を味わっていた。陽菜に負けた。あの陽菜に。なにをやらしても不器用で才能のなかった陽菜に、競技経験が3年上回っている種目で負けた……
「初めて、隆に勝負で勝った」
陽菜にとってみれば今まで俺と数多く対戦してきて収めた始めての勝利だ。その嬉しさはひとしおだろう。
だが俺はどうだ。バトルファックだけでは負けたくなかった。正式な勝負とはいえないが、それでも負けは負けだ。受け入れがたい気持ちになった。
「ふふん、隆。リベンジならいつでも受けるよ」
陽菜は飛び散った精液を指で掬いながら、それを舐めて怪しく微笑んだ。
「……次は負けない」
人生初めての陽菜への敗北を味わった俺は、さらなる努力を誓った。
幼馴染に初めての敗北②
人生で初めて陽菜に負けた。それもよりにもよって1番負けたくなかったバトルファックで。
勝ち誇った陽菜の顔が頭に焼き付いて離れない。
俺はその日の放課後から部の先輩と激しいスパーリングを行った。まだ先輩には勝てないが、これでも競技歴は3年。試合にだって勝っている。素人の陽菜に後れをとったことが屈辱的だった。
陽菜の使ったテクニック、スロー手コキは確かにこれまで実戦で経験したことがないものだった。ゆっくりされるのがあんなに気持ちいいとは思わなかった。慣れない快感にあっさりと体は屈し、無様に射精してしまった。
俺は先輩にお願いし、スロー手コキに耐える訓練を行った。最初のうちは何度かあっさりイカされてしまったが、徐々に耐えることができるようになっていった。全ては、陽菜にリベンジする為に――
「待ってろ、陽菜。俺は必ずお前に勝つ!」
特訓の甲斐あって、スロー手コキは効かないと自信を持って言えるようになった。今度は陽菜と正式なバトルファックの試合をして、打ち倒す! 俺の闘志は燃えに燃えていた。
それからしばらくは体育の授業で陽菜とペアになることがなかった。リベンジの機会をうかがっていたが、スパーリングの相手はいつも別の女子。俺はその女子たちを常に優位な立場で責め続け、イカせることができている。この調子で陽菜に挑めばリベンジは果たせるだろう。
だが、陽菜とのペアが巡ってこないのは不運だった。いっそのことリベンジをしたいから陽菜に直接試合を申し込むか? いや、それだと負けたみたいでなんか悔しい……
そんなことを考えていた矢先、次回から試合形式で授業を行うという通達があった。
「次回の授業は実際にバトルファックの試合を行う。試合内容や勝敗は成績に直結するから、真剣に取り組むように。では、ペアを発表する。このペアは互いの力量を考慮して、拮抗するように選んでいる」
そうしてペアが発表されていく。
「武井隆と嘉村陽菜。以上だ」
ペアの発表が終わり、俺は心の中でガッツポーズした。陽菜と試合ができる。絶対にリベンジしてやる。
授業後、陽菜が俺のところへやってきた。
「明日の試合は隆とかー。初めての試合が隆ってのはやる気でるなー。いっぱいイカせてあげるね♪」
「言ってろ。試合は成績に直結するらしいからな。俺も手は抜かん」
「げ。隆ってば本気出す気だ。この前のスパは油断してくれてたから勝てたけど、今度は自信ないなー」
「これでもバトルファック部だからな。試合で素人に遅れをとるわけにはいかないさ」
「まあ、やれるだけやってみようかな。スパでは調子いいし、あたし」
「そういや先生が俺のペアに選んだってことは女子の1位はお前ってことか」
「そうなるのかな? スパでは一応全員イカせたけど……」
陽菜は上目遣いで俺を見る。くそ。わかってるよ。その全員の中には俺も含まれている。俺が唯一イカせられなかった女子が陽菜だ。つまり、スパの成績は俺より陽菜の方が上ってことになる。
絶対に試合は勝たなければ。陽菜への敗北の記憶を上書きするんだ。
「隆は今日も部活?」
「ああ。近々大会もあるしな」
「そっか。がんばってね」
「おー、サンキュな」
勝負事を除けば、基本的に俺と陽菜は仲がいい。お互い負けず嫌いなだけで、一緒に遊びにも行くし家にもよく来る。俺にとって陽菜は本当に居心地のいい存在なのだ。
だからこそ、負けたくない。男として、バトルファックだけは。
俺は闘志を燃やし、部活で最後の調整を行った。
翌日。体育の授業がやってきた。
俺からすれば待ちに待った日だ。今日で陽菜にリベンジし、敗北の記憶を上書きする。ただの勝利では駄目だ。圧倒的な勝利でなくてはならない。あの敗北の記憶を上書きするにはそれぐらいの勝利が必要だ。
スパーリングと違って試合は何を行ってもいい。当然暴力行為は禁止されているし、金的などの攻撃もNGだ。違反行為を行った場合はその時点で敗北となる。
基本ルールは先に3回イカせた方が勝ち。本来であれば制限時間は存在しないが、この試合は授業なので制限時間は約1時間。時間内に決着がつかなかった場合は、それまでに相手をイカせている数が多い方が勝者となる。同数の場合は引き分けだ。
「それでは、はじめ!」
審判役の生徒の合図を皮切りに俺たちはお互いに体を重ね合う。まずは小手調べ。バトルファックにおいて基本的なスキル、キスだ。俺は陽菜の唇にそっと口付けると、ゆっくりと舌を彼女の口内に差し込んでいく。
「んっ………」
陽菜は小さく喘ぐと、俺の舌に舌を絡ませてきた。どうやら陽菜はキスは得意ではないらしい。動きがぎこちなく、俺に快感を与えることはなかった。
俺は好機と見て一気に畳みかける。部活で磨いたキステクを存分に発揮し、陽菜を快感の沼へと引きずり込んでいく。
「んぁ……こえ、きもひぃよぉ……」
陽菜の目がとろんとしてきた。効いている。俺は確信を持って陽菜の下半身に指を這わせる。
「ひゃん……!?」
「もうびちゃびちゃだぞ? キスだけでこんなになっちまったのか?」
「うぅ……だって……キス、初めてなんだもん」
「…………」
一瞬、俺の思考がフリーズする。何も考えずにキスしてしまったが、陽菜にとってはこれがファーストキス。それは悪いことをしてしまったかもしれない。俺は部活で当たり前のようにキスをするから、深く考えずしてしまった。
「す、すまん……」
「い、いいよ。初めてが隆で良かったまであるし……」
陽菜は赤面し、目を逸らす。
すぐに俺は脳内をクリアにする。これは試合だ。俺はただバトルファックの技を使ったに過ぎない。陽菜が動揺している今がチャンスだ。
俺はすかさず陽菜の秘部を指でまさぐっていく。
「あぁ……んぁ! そ、それ、いい……!」
「安心しろ。もっと良くなる」
それから俺はそのまま責め続け、陽菜に何もさせることなくあっさりとイカせたのだった。
そこから先は一方的だった。
組み合って互いに責め合うが、俺は陽菜に後れをとることはなかった。陽菜はスパの時と同様にスロー手コキで俺を責め始めたが、俺を感じさせることができず、焦りを見せ始めた。途中からペニスへの刺激は諦めたのか、乳首に手をうつし、じっくりと乳首を責め始めた。
――まずは身体全体の感度を高めようって魂胆か。残念だったな。そんな時間は与えねえぜ。
俺は陽菜の責めを寄せ付けず、手マンでテクを存分に披露する。そして陽菜はあっさりと2度目の絶頂を迎えた。
「はあん……はぁ……隆、強すぎ。あたしのテクが全然通用しない」
2度イカされて肩で息をする陽菜が悔しそうな顔をして言う。
「言っただろ。手は抜かないって。あと1回イカせて楽にしてやるよ」
「うぅ……やばいなぁ。なんか1っ発逆転の手を考えないと」
「そんなものはねえよ。諦めろ」
俺はそう断じたが、実は内心少し焦っていた。強い言葉を使って陽菜の心を折ろうとしたのも、その焦りからくるものだった。
陽菜に責められていた乳首が――かなり敏感になっている。さっきもギリギリだった。なんとか陽菜を先にイカせたが、あのまま乳首責めを続けられていたら危なかった。喘ぎ声は漏らしてはいない。陽菜に勘づかせるわけにはいかない。
立ち上がった陽菜が俺と向かい合う。審判の「はじめ!」の合図を受け、俺は速攻で距離を詰める。もう陽菜には何もさせない。このまま完封してやる。
だが、陽菜はそれを予測していたのか上手く体をいなして俺のタックルを避けた。そして勢い余って前につんのめった俺の背後へ回り込み、ほくそ笑んだ。
「ふふん♪ 隆のことだからここは一気に決めに来るって思ったけど、大正解だったね。ちょっと焦ってるみたいだったから」
陽菜は俺の焦りを見抜いていたか。やはり幼馴染という性質上、考えていることが読まれやすい。俺としてはポーカーフェイスができていると思っていたが。
「はっ、一度タックルを躱しただけで調子に乗るなよ。すぐに脱出してやるよ」
「うん、それはさせないよ……ここ、でしょ? 隆が怖がってるのって」
そう言って陽菜は俺の乳首を指で弾いた。
「っ……!?」
「あ、今びくってなったぁ♪ やっぱり効いてたんだね」
不意打ちに思わず体が反応してしまった。どうやら乳首が効いているのは陽菜に勘づかれてしまっていたらしい。そうなるとこの態勢はまずい。早く脱出しなくては……!
「ほら、じっとして?」
再び陽菜の指が俺の乳首を弾く。先ほどまでは乳首の周囲を焦らすように指を這わせていた陽菜だったが、今は乳首にそっと触れてくる絶妙なタッチだった。そしてその乳首から受ける快感は想像以上に大きく、俺は一気に脱力してしまう。
「くっ……」
「あはは、効いてる効いてる。体に力が入ってないよー。ほら、もっといじめてあげるね♪」
カリ……カリ、カリ………カリカリカリ
「んぁ……ああっ!」
耐えきれず喘ぎ声が漏れる。こうなってしまっては陽菜を勢いづかせてしまう。早く脱出しなくては……!
だが体が言うことをきかない。どれだけ力を入れようとしても、陽菜の指が俺の乳首を弾く度に力が抜けていく。
「そろそろこっちもいじめてあげないとね~。めっちゃ期待してるみたいだし♪」
そう言って陽菜は片方の手で乳首を責め、もう片方の手で俺のペニスをなぞる。
その瞬間に体中に電流が奔ったかのような感覚に見舞われ、俺は体を後ろに逸らした。
「気持ちよさそう……見て、乳首しかいじめてなかったのにもうこんなにおつゆが溢れてきてるよ……」
「ああっ……それ、やばい……!」
「ふふ、すぐにピュッピュさせてあげるね♪」
陽菜はペニスをシゴキはじめる。最初はゆっくりと手を上下させ、徐々にスピードを上げていく。かと思ったらまたスピードを緩め、しばらくするとまた速める。その緩急ある責めに、俺の我慢の決壊はあっさりと崩壊する。その間にも俺の乳首は陽菜の指に可愛がられていた。完璧な2点責めに俺はただただ悶絶するしかない。
「あ……あああああっ!」
「さっさとイッちゃえ!」
「あ、くそっ! い、イク……っ!」
ドピューーーーーッ! ピュルッ、ピュルッ……ピュッ、ピュッ、ピュ…………
俺のペニスから勢いよく精液が飛び出す。かなりの飛距離だ。乳首責めで感度を高められていたうえに快感の蓄積による激しい射精。審判の「一本!」という声を聞き、俺は陽菜にイカされたことを自覚した。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
たった1回の射精で、俺はかなり疲弊していた。今の責めは本当に効いた。恐れていた展開だ。やはり陽菜は責めが巧い。キスなどの基本的スキルはまだまだだが、ペニスのシゴキかたは絶妙だ。乳首責めも凄く効果的に使っていた。
俺は立ち上がり、陽菜を睨む。俺をイカせたことで少し自信を取り戻したのか、得意気な笑みを浮かべている。
「始め!」
今度は陽菜が一気に距離を詰めてくる。俺のダメージは明らかで、陽菜はその隙をしっかりと突いてきた。俺はあっさりと陽菜のタックルをくらい、尻もちをつかされる。
陽菜は俺を押し倒すと再び乳首に指を這わせた。両乳首を陽菜の指に捉えらえた俺はまたしても脱力し、されるがままになってしまう。
「いだだきまーす♪」
「なっ、あっ……くぅっ……!」
陽菜が俺のペニスを頬張った。途端にペニスに温かな感触が絡みつく。陽菜のフェラテクがどれほどのものかはわからないが、このまま陽菜の好き放題に責めさせるのはまずい。どうにかして逃れないと……
頭ではそう考えるものの、乳首から与えられる快感は凄まじく、とても耐えられるレベルではなかった。
「んん……あぁむ……おいひ」
「ああっ……そこは……やばい」
「んふふ♪ んっ……んっ……」
陽菜のフェラはやばかった。俺の弱点を知っているかのように的確にポイントを押さえて責めてくる。とてもじゃないがこんなの耐えられない。陽菜の責めは完璧だった。乳首責めで俺を脱力させ、フェラで射精に導く。俺からすればこの状況は完全に詰んでいる。できることといえば、訪れる射精を先延ばしにすることぐらい……
だが、その抵抗も空しく、無情にも射精の波が押し寄せてくる。
「どぉう? これぇ、やばひぃ?」
「あぁ……や、やばい……あぁ、あああっ! い、イクっ……!」
ビュッ! ビュっ……ピュっ……ピュ…………
「一本!」
陽菜の口内にあっさりと射精を献上した俺はそのまま体を後ろに逸らしながら脱力した。正直、もう勝ち筋が見えない。スコアとしては2対2の同点だが状況は圧倒的に陽菜の方にある。
陽菜に負ける? バトルファック部の俺が? それだけは避けなくては。せめて引き分けに持ち込まなければ。タイマーを見る。残り10分。通常の試合では引き分けはあり得ないが、ここはなんとしても引き分けに持ち込まないと。
俺はギリギリまで時間を使って立ち上がる。既に足腰に力が入りづらくなっているが残り9分程。俺のプライドを胸に絶対に耐えてやる……!
そんな俺の覚悟を知ってか知らずか、陽菜は既に臨戦態勢だ。その表情は余裕綽綽といった感じで、早く始めていというのがひしひしと伝わってきた。
「始め!」
陽菜はまたしても素早くタックルを仕掛けてくる。俺は躱そうとするがバランスを保てず、躱しきれなかった。陽菜のタックルを受け俺は再び尻もちをつく。さあ、乳首責めでもフェラでも手コキでもなんでもきやがれ……絶対耐えてやる。
「最後はやっぱりこれ、だよね?」
そうして陽菜が強調したのはその自慢のおっぱいだ。
まさか……まさか……!
俺の最悪の予想は的中し、陽菜は俺の足を持つと自身の膝の上にペニスを誘導する。俺は必死でもがくが無意味な抵抗だった。なにせ力が入らない。あっさりと俺のペニスは陽菜の美巨乳の前へと差し出された。
「それじゃ、隆。覚悟はいい?」
「あぁ……あぁ……」
「はい♪ むにゅーっ!」
「ああああああああああああああああっ!」
ペニスをしっかりと包みこみ、柔らかさがペニスにダイレクトに伝わってくる。我慢とか、そんなの概念が存在しないかのように俺はただただ足をじたばたと動かすが、ペニスはしっかりと双乳に挟み込まれたまま抜け出せなかった。
「あっ! もうおつゆ出てきたよぉ~♪ ほらほら、早く諦めてぴゅっぴゅしちゃいな? 敗北汁いーっぱいびゅーびゅー飛ばしちゃえ!」
「こ、こんなの! ……耐えられるわけっ!」
俺の我慢汁で滑りを良くした陽菜の美巨乳は威力をだんだんと上昇させ、俺の顔を絶望と快感に歪めていく。
「ほら、情けなくイッちゃえ! バトルファック部のくせに素人の女の子に負けちゃえ♪ ほら、イケ!」
「ああああああああああああっ! くそっ! い、イクーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
ドピュルルルルルルルぅぅぅぅぅぅぅぅ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――っ!
ビュルルルルルルルーーーーーーーーーーーーーっ!
ピュルッ! ……ピュルッ……ピュルッ…………ピュルッ…………ピュッ、ピュッ……ピュ……
体育館内に俺の絶叫が響き渡る。3度目の射精が一番激しく、陽菜の美巨乳の間から勢いよく敗北の白濁汁が飛び出してきた。その白濁汁は俺の顔に勢いよく飛んできて、顔中にぶっかかった。絶頂の際に絶叫していたこともあり、開いた口に自身の精液が飛び込んできた。初めて口にする精液の味はとても苦く、ぬめりとしたなんとも不快な感覚で、敗北の味だった。放心した俺は反射的にその精液を飲み込んでしまい、人生で最も屈辱的な敗北を味わった。
「一本! 勝者、嘉村陽菜!」
「やったぁ♪ あたしの勝ちだね、隆♪」
「……………」
負けた……
陽菜のおっぱいに挟まれてから3分ももたなかった……
「どーう? 自分の精液のお味は? 美味し?」
勝者の陽菜がニマニマしながら俺を煽ってくる。だが、俺にはそれに言い返す気力も言葉もなかった。
悔しい……俺は天井を見上げ、自分の精液でべたべたになった顔を拭い、その精液を舐めた。
これが屈辱的な敗北の味。俺はこの味を忘れてはならない。必ず陽菜に勝つ為に……
だが、この時はまだ気づいていなかった。
俺が女子に負ける快感に目覚め始めてしまっていたことに――
バトルファックのプロテストに落ちる話
俺の名前は須藤健一。中学からバトルファックを始め、現在大学でもバトルファックサークルに入っている。大会でもいい成績を残している為、プロのスカウトも俺の試合を見に来ている。
今年で大学も卒業だ。卒業後はバトルファックのプロとしてやっていくつもりだ。その為にはプロテストに合格する必要があるが、今の俺にとってみればそれほど苦戦はしないだろう。
プロテストは2日にかけて行われる。1日目は耐久試験。試験官の女性の責めに耐えるというものだ。試験は手コキとフェラの2回ある。これはチンポの耐久力を見るために行われるもので、早漏ではないかどうかをチェックするために行われるものだ。それぞれ10分間射精せずに我慢できれば合格となる。
2日目のテストはその1週間後に行われる。内容は実際のバトルファックの試合だ。無論、勝利することが条件だ。試験官はプロテストに3度以上落ちている人がなれる仕事で、要するにプロにはなれていない人が相手なわけだ。そんな相手のテクを我慢できなかったり、試合に勝てなかったりは到底プロでやっていくことはできないと判断される。
「とにかく、来週のプロテストに合格して、俺はプロになる」
そう強く決意し、俺は大学のサークル活動に勤しんだ。
1週間後。バトルファックのプロテスト当日。俺は最高のコンディションで会場に辿り着いた。受付を済ませ、すぐに試験部屋へと向かう。それから順番が呼ばれるまで控室にて待機している間、瞑想し集中を高めていた。
「エントリーナンバー11番、須藤健一さんお入りください」
名前を呼ばれたので俺は控室を出て試験部屋へと向かう。ドアをノックすると、「どうぞ」と返事があったので、俺はドアを開け中へと入った。
試験官の女性はショートカットの黒髪に眠そうな目をした若い女だった。俺よりも若く見える。胸は大きい。俺の見立てではHカップぐらいか? 身長は普通。腰も引き締まっており、くびれが目立つ。
「須藤さんの今年のプロテストを担当させていただく、黒井静香です。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします。驚きました。お若いんですね……」
「はい。まだ18です。私は15歳から3年プロテストを受けましたが、3回とも落ちていまして」
確かにプロテストは15歳から受けることが可能になっているが。ほとんどは高校を卒業するタイミングで受けるか、大学を卒業するタイミングで受けるかの2択だ。それ以降は26歳になると、プロテストの受験資格を失う。
それにしてもラッキーだ。18歳の小娘相手なら、たいしたことはない。
「それでは早速始めましょうか。服とパンツを脱いで、ベッドに横になってください」
黒井の指示に従い、俺は服とパンツを脱ぎ、ベッドに仰向けに寝転んだ。
「では、始める前にルールの確認を。10分間、私の責めに耐えられたら合格です。射精してしまったらその時点で不合格です。あくまでこのテストは不合格というだけで、プロになれるかどうかは全てのテストの結果で判断しますのでご了承ください。ローションは使用禁止。私が責めている間、逃げようとしたり妨害した場合は即不合格になります。ルール違反での不合格はこの時点で今年のプロテストを終了するので、絶対にルール違反はしないでくださいね。最初は手コキ、その後にフェラと続きます」
事務的に説明していく黒井。表情はまったく変わらず、感情が読めない。
「それでは始めます」
黒井がタイマーを押し、テストが始まった。どうするのかと見ていると、黒井は自らの股間に手を伸ばすと、一撫でした。そして、黒井の手がペニスに伸びてくる。根本をそっと包むと、優しく1度扱き上げた。黒井の手は愛液塗れでびちゃびちゃだった。
「なんでそんなにびちゃびちゃなんだよ……」
「ローションの代わりになるものを準備したまでです」
「くっ……」
いきなり滑りを良くされるとは思わなかった。予想外の責めに俺は少なからず動揺してしまう。
――大丈夫、10分だ。たかが10分我慢するだけでいいんだ。これぐらい……
そう頭で考えるが、こういうのは少しの動揺で大幅にダメージを負ってしまうもの。ゆっくり扱かれているだけなのに明らかに快感は蓄積していた。
「あっ……あぁぁ……」
特に言葉責めをすることなく、ただ淡々とペニスを扱き続けている黒井の様子が、逆に興奮を高めてしまう。こんなのでイってしまったらそれこそバトルファッカーとしては恥だ。
――絶対にイってはいけない。
そう頭で考えれば考えるほど、快感は増していく。人間は駄目だと言われたものほどやりたくなってしまうものなのだ。
「3分経過です。その調子です。頑張って耐えてくださいね」
事務的にそう告げる黒井の声。聞くところによるとこのプロテストでは言葉責めをする試験官がほとんどだそうだ。たった10分でプロ志望者をイカせなければならないうえにローションも使えない。言葉責めでプロ志望者を誘導するのは自然なことだ。
だが、黒井はいっさい言葉責めを使っていない。試験官は不合格にした人数の分、報酬がいいと聞く。それなのに黒井はまるで本気という感じがしない。
それとも、俺をイカせるのに言葉責めなんて必要ないということだろうか。舐めやがって!
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
部屋の中には俺のペニスを扱く音しか聞こえない。
「4分経過です。おや、我慢汁が出てきちゃいましたね。まだあと6分ありますよ。頑張ってください」
「あっ……くぅ……っ」
黒井は俺のペニスから漏れた我慢汁を亀頭に塗り広げると様々な扱き方で俺を責め始めた。カリ首を中心に刺激したり、手首に捻りを加えて雑に扱いたり、両手を使って丁寧に扱いたり……次々と変化する手コキに俺は防御をする余裕がなかった。ペニスのあらゆる場所から快感を流し込んでくる。
「ああっ……んっ……あん……あぁぁぁぁぁっ!」
俺の喘ぎ声はますます大きくなり、ピンチだということを黒井に知らせてしまう。
凄い手コキテクニックだ。ここまで洗練された手コキを味わったことがない。こいつ、本当にプロテスト不合格だったのか?
最早俺に快感の波を防ぎきる力は残されていなかった。
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ………シコシコシコシコ……
そしてついに限界が訪れた。
「あああああああっ!、くそっ……やばい! イクっ…………♡」
どぴゅるるるるるーーーーー! ぴゅっ……ぴゅっ……ぴゅー…………ぴゅ……………ドク、ドク…………
勢いよく飛び出た精液が、俺の胸板をべっとりと汚した。
黒井はそれを確認すると、タイマーを止めた。
「5分40秒……射精確認。このテストは不合格です」
「あぁ……くぅっ……」
射精の余韻でそれどころではなかった。
黒井はティッシュで精液を拭き取ると、俺に退室を促した。
俺は指示された通りに着替えると、試験部屋を後にする。
その時、背後から聞こえた黒井の言葉に、俺は戦慄した。
「本日の合格者0。全員早漏っと」
今日黒井が担当した男たちは、全員仲良く彼女にイカされたようだ。男としてとても悔しい気持ちになった。
だがまだ終わったわけではない。来週の試合形式のテストに合格すればまだ望みはある……!
テストの日がやってきた。
あれから俺はもう1度基礎練習を徹底した。時間としては1週間しかなかったが、やれることはやったと思う。
先週は相手が年下ということで油断したが、今回はしない。不意打ちで動揺してしまったのも反省点だ。もっとアドリブ力を鍛えないとプロではやっていけない。
試合形式ならこちらも反撃ができる。確かに彼女の手コキテクは凄まじかったが、試合ならば回避のしようはいくらでもある。
受付を済ませ、控室で待機する。
ほどなくして順番が呼ばれ、俺は試験会場へと足を運んだ。
先週と部屋は別室で、バトルファック用のリングが用意されていた。大きさはボクシングで使うリングと同じぐらいだ。
「須藤さん、お待ちしておりました。それでは服を脱いで準備してください」
黒井が淡々と事務的に告げる。
俺はテストを始める前に聞いておきたいことがあった。
「質問、いいか?」
「はい、なんでしょうか」
「今日の合格者は何人いたんだ?」
黒井は俺とテストするまでに4人の相手をしている。体力的に考えれば、俺は最も勝利しやすい位置にいるのだ。4人の男の相手をして疲れた黒井と試合するんだ。負けるわけにはいかない。
「4人全員不合格です。残念ながら私が担当した方は全員情けなくぴゅっぴゅしましたよ」
「なん、だと……?」
全員不合格……信じられない。高校生の小娘相手に全員敗北したというのか?
にわかには信じがたい。いや、受験者が全員弱かっただけとも考えられる。そうだ。そうに違いない。
「なら、俺が今年初めての合格者になってやるよ」
「期待しております」
全く表情を変えず、声のトーンも変えず、黒井はそう言った。
既に黒井が衣服を脱いでおり、その美しい肢体をまざまざと俺に見せつけてくる。
「それではルールを説明します。2ダウン制を採用。ギブアップ有り。暴力行為は禁止。制限時間は無制限。判定はセルフジャッジ。以上です」
2ダウン制。分かりやすく言えば先に2回イカせた方の勝利だ。オーソドックスなルールだな。
「それではリングに上がってください」
「おう!」
リングに上がり、黒井と向かい合う。
「それではテスト開始です」
黒井の掛け声と同時に俺はタックルを仕掛ける。先週は不意打ちでやられたから意趣返しの不意打ちだ。
だが、黒井はそれを読んでいたというように華麗に身を翻すと、俺の足の前に足を差し出した。
「うおっ……!」
俺は見事に彼女の足に引っかかり、前のめりに転んでしまう。すかさず黒井は俺の背後を取り、その豊満な胸を背中に押し付けた。
むにゅ。
「ふぉ……」
「失礼します」
見事な手際で有利なポジションを獲得した黒井は、背後からペニスに手を伸ばし、手コキを開始した。
「くっ……やるな」
「須藤さんはわかりやすい方ですね」
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
このままでは先週の二の舞だ。俺は腹筋に力を入れ、脱出を試みる。
背後に体重を掛け、逆に押し倒してやろうとしたのだが……びくともしない。
男に体重を掛けられて踏ん張ることができるなんて、いったいどんな体幹してやがるんだ。
だが、それならそれでやりようはある。俺はもう1度勢いよく後ろに体重を預ける振りをして、今度は勢いよく手足を伸ばした。リングの上にうつ伏せに寝転がる形になり、黒井の手は俺のペニスから離れた。だが、すぐに態勢を立て直さなければまた不利なポジション になってしまう。
俺は素早く体を起こそうとするが、黒井はそれより先に俺の両足を掴んだ。
「読んでいましたよ」
俺は体を返され、黒井のことを見上げる。黒井は俺の両足をしかりと掴んでおり、脱出は不可能だ。
体を捻ってみるが、上手く逃れられなかった。
「大人しくしてください。じゃないと、足元が狂うじゃないですか」
黒井は自らの足を俺のペニスの上に見せつけるように掲げると、そのまま勢いよく踏み下ろした。
「ああぁぁぁぁっ⁉」
ペニスに少しの痛みと快感。歯向かえばペニスを踏みつぶされる……そんな恐怖が俺の抵抗を削いでしまった。
黒井はそのままペニスをぐりぐりと踏み続け、俺に快感を与えていく。
「くっ……ああぁっ……それ、やばいぃ……」
「実は私、足コキが得意なんです。足の指が柔らかくて、自由自在に動かせるんですよ。ほら、こんな風に」
黒井はそう言うと、足の指を広げてペニスを挟み込んだ。そしてまるで手コキの要領でペニスを扱き始める。手コキよりも乱雑な扱き方だが、足でされているという屈辱が、俺の快感を高めていく。
「あっ……! それっ♡ やばいって♡」
今まで味わったことのない快感。こんなにも自由自在に足の指を操作できる人間がいるなんて! まるで生きているかのように変幻自在に動く足。
「今日この足が大人気なんですよ。他の受験者の方も気持ちよさそうにぴゅっぴゅいたしました。須藤さんは耐えられそうですか?」
言うまでもない。こんな未知の快感耐えられるはずがない。既に我慢汁が溢れ出し、黒井の足を強化していた。滑りやすくなり脱出もしやすくなったかと思われたが、黒井の足は捉えたペニスをいっさい逃すことなく、様々な快感を叩きつけていた。
「あっ♡ あっ♡ や、やばい♡ それやばいって♡ もう、ダメだって♡」
「出ちゃいますか? いいですよ、私の足で不合格のお汁をいっぱい出してください。そうすると凄く気持ちいいですよ?」
「あ、あ、あああああああああああああああああっ! イッちゃううううううううううーーーーーーーーーーーっ!」
どっぴゅーーーーーーーーーーーーーーーっ……どぴゅっ……どぴゅっ……どぴゅっ…………どぴゅるるるるーっ……!
俺は絶叫し、激しく射精した。
「射精確認……1回目のダウンですね。須藤さん、もう後がないですよ?」
「はぁ……はぁ……はぁ……ま、まだまだ……」
俺はすぐさま立ち上がろうとする。
しかし、黒井は俺のペニスの上に足を乗せたままだった。
「大人しくしていた方が身の為ですよ。大事なところ……潰されたくはないでしょ?」
「ひ、卑怯だぞそれは!」
「いいえルールの範囲内です。実際にやるかどうかは別として脅すのはありですから。それとも私の言葉を無視しますか?」
「くっ……」
はったりだ。はったりに決まってる。だが黒井の目がマジだ。もし本当だったら俺は一生バトルファックができないどころか、男として潰されちまう。そのポーカーフェイスからは何も読み取ることがかなわない。
恐怖が勝り、俺は動くことができなかった。
「賢い選択です」
黒井は俺の両足を持ったまま、その場に座り込んだ。そして、手際よく俺のペニスをおっぱいの前に捧げ出した。
「言うとおりにした須藤さんにご褒美を上げます」
「ご褒美だと……?」
「はい。正直須藤さんレベルにおっぱいは使うまでもないんですが……せっかくなんでサービスしてあげますよ」
「調子に乗るなよ! パイズリは確かに脅威だが、脱出するのも容易な技だ」
俺がそう言うと、黒井は初めて表情を崩した。
目が俺を軽蔑していた。見下していた。
「はぁ……調子に乗っているのはあなたの方です。本気で勝てると思ったんですか? 全国大会3連覇のこの私に?」
「な、なんだとっ⁉ 全国大会3連覇⁉」
「ええ。高1から3連覇です。正直、私パイズリの態勢に持ち込んでチンポ逃がしたことなんてありませんから。さっき足コキが得意って言いましたけど……パイズリはもっと得意です」
黒井はそう言うと、俺のペニスをその爆乳に挟みこんだ。
むにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!
圧倒的な存在感が俺のペニスを襲う。
まだ動かされていないのに早くも俺のペニスは脈打ち始めた。
馬鹿な。ちょっと挟まれただけで、こんな……
「そんな奴がなんで、プロテストに3度も落ちるんだ……っ!」
俺がそう言うと、黒井は初めて口の端を吊り上げた。
「ああ、それはわざとです」
「わざと、だと?」
「ええ。プロなんて興味ないんです、私。こうして試験官としてプロを夢見る男たちの夢を潰すほうが性に合っているというか。不合格にした数だけ報酬も跳ね上がりますしね。私が担当した受験者さん、これまで全員不合格になってるんですよ? 知りませんでした?」
「そ、そんなのって……」
「お喋りも飽きました。そろそろイキましょうか♡ 最後に、私の最も得意とする必殺技で不合格にしてあげます♡」
そう言うと、黒井はおっぱいから俺のペニスの先っちょを出すと、瞬く間に加えこんだ。
「さぁ……ひゃっふり、ひゃのしんれくらさいぇ……♪」
「ぐあぁぁ……き、気持ちいい……!」
「いひぃますよぉ~……んっ、んっ、んっ、んっ……」
パンパンパンパンっ……パンパンパンパンっ……パンパンパンパンっ……パンパンパンパンっ……
「ああああああああああああああああああああああっ……♡ それやばいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ♡ し、しぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡」
「ほぉあ、がまんしなくれ……んっ、んっ……いいれすよぉ……んんっ、んっ……むだれすからぁ……んっ、んっ、んっ……」
パンパンパンパンっ……パンパンパンパンっ……パンパンパンパンっ……パンパンパンパンっ……
「イクぅっ♡ イクぅっ♡ イッちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡ ああああああああああああああああああああああっ♡」
「イッちゃえ♡ ふろうかくになっちゃえ♪」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーっ♡」
ドピュルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥ―――――――――――――――――――っ♡
ビュルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥッ!
ドピュッ……ドピュッ……ぴゅっ……ぴゅ…………ぴゅ………ぴゅ……………ぅ………………
「んぐぅぅぅぅん♡ んっ……んっ……んっ……♡」
黒井は俺の激しい射精を一滴も溢すことなく口で受け止めてくれた。
それどころか射精が終わった後にペニスをフェラし、最後の一滴まで綺麗に搾り取ってくれた。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……」
俺が絶頂の余韻に浸っていると、黒井が身を乗り出してきた。そしてそのまま俺の口にキスをする。
「んっ……うっ……あぁ……」
なんと黒井は俺の口に精液を流し込んできた。俺の舌に刷り込むように精液を黒井の舌が転がしていく。
黒井は俺の口から顔を引き離すと、サディスティックな微笑みを浮かべた。
「ふふっ……それが不合格の味よ。しっかりと味わって、今日の敗北を受け止めて。そして来年またリベンジしにくるの。私がまたあなたの夢を潰してあげるから♡」
「ごくり……」
俺は精液を飲み干すと、瞑目した。
もう俺はプロになることはできないだろう。そう実感してしまった。この女に俺は一生勝てないだろうから。
それから嫌がらせかのように毎年黒井が俺の担当試験官になり、たっぷり搾られて不合格になったのは言うまでもない。
未だに黒井が担当した受験者からは、合格者が出ていないそうだ……
【完】
淫魔ハンター専門の早漏治療店
俺はアルス。淫魔ハンターをしている。これまで結構な数の淫魔を狩ってきてランクもAまで上がった。
今回の依頼は山奥の村に住み着いた淫魔の退治だ。
村に着いたが、どうやら既に男どもは搾り取られてしまったようで、村人は女しか見当たらなかった。
目撃証言のあった森の中へ行くと、淫魔はあっさりと姿を現した。
「あれぇ? まだ男がいたんだぁ。ボクってば見落としちゃったかなー」
きょとんとしている淫魔はおっぱいが異様に発達している種族だった。
「乳魔か」
「そだよー。もしかしてお兄さん、淫魔ハンター? ボクを狩りにきたのかなぁ?」
「ああ、そうだ。覚悟しろ、乳魔」
「うわぁ、やばいよぉ。どうしよぉ」
乳魔は焦った顔をして、後ずさる。
俺は前へ踏み出し、乳魔を追い詰めていく。
「うぅ……戦うしかないか」
「いくぞ、乳魔!」
俺は間合いを一気に詰めて、乳魔に襲い掛かる。そのはちきれんばかりの魔乳を揉みしだく。
「ひゃん♪ ちょっと、激しい♪」
「すぐにイカせて消してやる!」
「あぁん♪ それ、気持ちいい♪ ハンターさんの手気持ちいい♪」
乳魔のおっぱいはとんでもないボリュームだった。俺の握力を以てしても、掴み切ることはかなわない。俺の手からはみ出したおっぱいの弾力が手のひらから伝わってくる。
「くっ……こうなったら……!」
俺は埒が明かないと判断し、おっぱいの谷間に顔を埋めた。淫魔特有の甘い香りが鼻腔を擽り、脳内に痺れをもたらしていく。
俺はたっぷりと乳魔の香りを鼻いっぱいに吸い込み、おっぱいの弾力を顔いっぱいに味わった。
「あはっ♪ ハンターさん激しいー♪」
「むぐっ……ふがっ……」
「ねぇ、ハンターさん。1つ聞いていい? ハンターさんは私を倒しに来たんだよねぇ? なのにどうして私のおっぱいに顔を埋めているのかな?」
「…………へ?」
乳魔に指摘されて俺は初めて違和感に気付いた。どうして俺は自分から乳魔のおっぱいに突っ込んだ……? あれ……?
「教えてあげるねー。実はこの森一帯に強力な媚薬を霧状にして撒いてあるんだー♪ ハンターさんがこの森に足を踏み入れた瞬間から、媚薬をたーっぷり吸い込んじゃったってわけ♪」
「むぐっ……ふががっ……」
おっぱいに顔を埋めたまま、俺は夢見心地で乳魔の話を聞いていた。
「あえて自分からここにいるよーって情報を流して、ハンターさんみたいな餌が来るのを待ってたってわけ。賢いでしょ、ボク」
乳魔の声は最早俺には届いていなかった。そんなことより今はこの極上のおっぱいをたっぷり味わっていたかった。
「ふふ♪ 乳魔のおっぱいに捕まったらどうなるかなんて、ハンターさんならわかってるよねー♪ いーっぱいぱふぱふしてあげるね♪」
ぱふぱふ……ぱふぱふ……ぱふぱふ……ぱふぱふ……むにゅぅ……
「あぁぁぁぁぁ……」
「はい、これでトドメだよ♪ イッちゃえ♡」
ぱっふん……!
「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁ~♡」
びゅくびゅくびゅくびゅく……びゅる……びゅる……びゅぅ…………びゅぅ
俺は漏らすように射精した。あまりの心地よさに俺はおっぱいにさらに深く顔を押し付けた。
「どう? ルードインオーガズムは? 気持ちぃ?」
びゅくびゅくびゅくびゅく……びゅる……びゅる……びゅぅ…………びゅぅ
「あぁぁぁぁ♡ あん♡ あぁぁぁぁぁ♡」
びゅくびゅくびゅくびゅく……びゅる……びゅる……びゅぅ…………びゅぅ
き、気持ち良すぎる。激しい射精とは違い、心地よい快感が無限に襲ってくる。射精が止まらない……
びゅくびゅくびゅくびゅく……びゅる……びゅる……びゅぅ…………びゅぅ
「めっちゃ出てるよ? まだ出る?」
「まだ出るぅ♡」
「オッケー。好きなだけ出していいよ♪」
「ふあぁぁぁぁぁ……♡」
びゅくびゅくびゅくびゅく……びゅる……びゅる……びゅぅ…………びゅぅ
びゅくびゅくびゅくびゅく……びゅる……びゅる……びゅぅ…………びゅぅ
びゅくびゅくびゅくびゅく……びゅる……びゅる……びゅぅ…………びゅぅ
これが乳魔のおっぱいの恐ろしさだ。ひとたびそのおっぱいに捕まってしまえば、チンポに触れられることなく、男は射精してしまう。それだけではない。一緒に脳もイカされるので思考ができなくなってしまう。淫魔ハンターの間で乳魔のおっぱいに近づくなというのは常識だった。
「そろそろ打ち止めかな? それじゃあ、全部出し切ってもらおうかな♪」
「……ふぇ……?」
既に頭が馬鹿になっていた俺は乳魔に誘導されるままその場に仰向けに寝転がった。
「足を開いて♪」
「は、はひぃぃぃ♡」
既に魅了されてしまっていた俺は乳魔の言うとおり足を目いっぱい開く。その足を両腕で掴み乳魔は俺のペニスをおっぱいの前へと引き上げた。
「あ……あ♡……あぁっ♡」
「ふふ、期待しちゃって。これがトドメ。ボクの勝ちだよ!」
むっにゅううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーっ!
「あああああああああああああああああっ……♡ イクイクイクイクーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡」
どっぴゅるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ―――――――――――――――――――――――――――――――!
「はい、これで空っぽ♪ ご馳走様でした♡ ハンターさん、生かして返してあげるからまたおいで? またたっぷり搾り取ってあげるから♡」
俺はそのセリフを聞いたのを最後に意識を失った。
気が付くと俺は病室のベッドの上にいた。村の女性が数人がかりで運んでくれたらしい。
数日は安静にしていたが、一刻も早く立ち直らなければいけなかったので病室を後にした。
「やってしまった……」
淫魔に負けた。その事実が俺の頭をもたげてくる。淫魔に負ければ早漏になってしまうのだ。早漏になってしまえば、もう淫魔と戦うことはできない。そうなれば俺は職を失うことになる。一刻も早く治療しなくては。
幸いこの街には淫魔ハンター専門の早漏治療をしている店がある。そこで一刻も早く早漏を治すのだ。
「いらっしゃいませ。早漏治療ですか?」
「ああ。淫魔にやられてしまってな」
「それは大変でしたね。どうぞこちらへ」
そうして案内されたのはベッドが設えれた安っぽい部屋。
俺を案内した女性はベッドに腰掛けるように俺を促すと、自らも隣に腰を掛けた。
「それでは早漏治療についてご説明しますね。私、アルス様の治療を担当しますシェラと申します。以後お見知りおきを」
「よろしく頼む」
「淫魔に負けたハンター様は早漏になってしまいます。これは例外なく絶対になってしまいます。なので一刻も早く早漏を治療しなくてはなりません。そのお手伝いをするのが私たちです。早漏は心の病です。チンポの耐久力は関係ありません。淫魔に負けた時に、女性にイカされる圧倒的な気持ちよさを脳内に植え付けられたのです。いわばトラウマですね。このトラウマを克服しない限り、早漏は治りません。次に女性と戦った時にまたイカされたい……と、脳が判断を下してしまうからです」
俺は生唾を飲み込んだ。
正直、あの敗北は忘れられない。あんなに気持ちいい射精をしたのは初めてだった。あの快感の味を知ってしまった今、俺は元に戻れる自信がない。
「治療方法ですが、淫魔にイカされた手段と同じ攻撃でチンポを刺激します。私たちはチンポがイッてしまわないように最大限手加減をします。そしてその責めに1時間耐えてもらいます。無事に1時間イカずに我慢できれば、早漏治療は終了、職務に復帰していただいて大丈夫です」
1時間か。乳魔に負ける前は余裕で耐えられたが、果たして今はどうか。でも最大限手加減してくれるって言ってるし、大丈夫、だよな……?
「最後に治療を始めるうえでのお約束事がございます。この早漏治療ですが、どんなに手加減しても欲望に負けて情けなくびゅーびゅーお漏らしするハンターの方がおられます。正直に申し上げて真剣度が足りません。なので、お客様に本気で我慢してもらう為にイッたら10万コルスの罰金を頂戴しております」
10万コルス……大金だ。
「大金を賭ければ、お客様も真剣に取り組めるはずです。実際、この制度を採用してからお客様の早漏治療成功率がぐんと上がりました。効果は保証します。それでも情けなくびゅーびゅーお漏らししてしまう悪いチンポには罰として、早漏治療をクリアできるまで、毎日ここへ通ってもらいます。いいですか?」
「心得た」
真剣に取り組もう。
「では、契約書にサインを」
「ああ」
俺は魔法の契約書にサインした。この契約は破れば命を持っていかれる。なので絶対に守らなければならない。
「それでは始めていきましょうか……ちょっと失礼」
シェラは俺に断りをいれると、その場でおもむろに衣服を脱ぎ始めた。下着姿になったシェラは俺に肌を寄せ、耳元で囁いてくる。
「まずはヒアリングからです。……どんな風にイカされたんですか?」
「乳魔のおっぱいにぱふぱふされてイっちゃったんだ。それから最後はパイズリでトドメをさされた」
「なるほど……おおきいおっぱいに負けちゃったんですね。ならちょうどいいです。私もおっぱい、おおきいですから」
そういってシェラはおっぱいを腕に押し付けてくる。……でかい。乳魔と比べても遜色ない。
「じゃあ、おっぱいに勝たないといけませんね♪」
「ああ……」
俺はシェラのおっぱいを見て早くも勃起した。既に俺のペニスは脈打っている。おっぱいを見ただけで勃起するなんて……まるで童貞みたいじゃないか。
「では、ベッドに寝転がってください」
「ああ……」
指示通り、ベッドに寝転がる。シェラはおっぱいを見せつけるように持ち上げると、俺のペニスに落とした。
「では、チンポがイかないように最大限手加減するので、アルス様も本気で我慢してくださいね♪」
「あっ……あぁ、任せろ……あっ」
「ゆーっくり、動かしますね」
まだ挟まれただけなのに既に俺のペニスからは我慢汁が溢れていた。
乳魔にイカされた時の光景がフラッシュバックする。
むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……
ゆっくりとした責め。ゆっくりなのに、めちゃくちゃ気持ちいい……シェラが俺がイってしまわないように最大限手加減してくれていることがわかる。それなのに、脳は射精してしまいたい、負けたいという欲求を訴えかけてくる。
ゆっくりされていてこれなのだ。こんな爆乳で本気の激しいパイズリをされていたら瞬く間に俺は射精していたことだろう。
「我慢……我慢ですよ……イッちゃったら10万コルス取られちゃいますよ……」
「あぁ……んぁ……うぉ……あぁぁ……」
わかっている。イッたら大金を取られてしまうことぐらい。だが、ダメだと思えば思う程、イキたくなってしまうのだ。負けたくなってしまうのだ。これが早漏の恐ろしさか……
むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……
「あん♡ や、やば……♡ き、気持ちいい♡」
「駄目ですよ。駄目です。深呼吸してリラックスして……こんな責めでイッたら軽蔑しますよ。童貞だってこんな責めじゃいかないんですから」
「あはん♡ で、でもぉ♡ これ、や、やばひぃ♡」
「まだ5分しか経っていないじゃないですか。さすがに雑魚チンポすぎますよ。こんな責めでイッたら、淫魔どころかその辺の女の子にも負けちゃいますよ」
「うぅ……た、耐える……あはっ♡ あん♡ あぁぁぁぁ♡」
既に俺の心は負けたいという気持ちでいっぱいになっていた。ゆっくりとはいえ、こんなに圧倒的な存在感のおっぱいに挟まれているというだけで視覚から興奮を煽ってくる。それだけではない。シェラの応援というか励ましの言葉が、逆に俺の射精を煽っていた。興奮が抑えられない。
「雑魚チンポ! 情けないですよ。我慢です。こんなのでイッちゃったら男として終わりですよ?」
「あぁぁぁぁ♡ で、でもぉ♡ これ、気持ちいい……♡ あ、や、やばい♡ やばいやばい♡ イッちゃいそう♡」
「駄目です。我慢してください。お金取られちゃいますよ? 男としてのプライドはないんですか? おっぱいなんかに負けちゃダメです。ここでイッたら癖になりますよ? 負けるのが癖になってもっと早漏になっちゃいますよ? それでもいいんですか?」
「あぁぁぁぁ……ら、らめ♡ も、もう……♡ い、イク♡ おっぱいに負けちゃうぅぅぅぅぅぅ♡」
「駄目です! 我慢……!」
「もう駄目♡ 負ける♡ 負けちゃう♡ こんな手加減されたおっぱいに負けちゃう♡ イク♡ イクぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーー♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……
「嘘、本当にイッちゃってる……信じられない。こんな責めで? え? まだ6分ですよ? 有り得ないでしょ……心底軽蔑しますね」
シェラが軽蔑した視線を送ってくる。その視線がたまらなく気持ちいい……。もっと、もっと俺を見下してほしい……。
「では10万コルスは没収です。契約通り、これから毎日通ってもらいますからね。お金はきちんと用意しておくように」
賭け金で予め出しておいた10万コルスがシェラに奪われる。それを見て、俺はとても新鮮な快感を味わっていた。
――お金を取られるの、気もちぃぃ…………♡
たちまち俺のチンポは勃起した。
その日の晩、俺はシェラのおっぱいに負けるのを想像しながら5発も抜いてしまった。金玉から全て精液を搾り取ったと思う。精力が回復するポーションを爆買いし、俺は精力を回復した後、何度もオナニーに耽った。一晩中、俺はシェラのあの俺を軽蔑し、見下した目を思い出しながら、睡眠もとらず朝まで自分のチンポを扱き続けた。
これはシェラのおっぱいに勝つための特訓だ。そう自分に言い聞かせて。何度も何度も、俺は妄想の中のシェラと戦った。結果は全敗……1時間どころか5分程度で射精してしまっていた。イク度に、負けの快感が脳に刷り込まれていく。
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
「あぁぁぁぁぁ♡ イクっ♡」
びゅーーーーーーーーっ……びゅーーーっ……びゅっ、びゅっ、びゅっ、びゅ…………
また負けた。これで何度目だろう。精力回復ポーションを飲んで、もう1回だ。
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
「ああっ♡ くそっ……♡」
びゅーーーーーーーーっ……びゅーーーっ……びゅっ、びゅっ、びゅっ、びゅ…………
「はぁ……はぁ……もう1回……!」
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
「ちくしょーっ♡ また負ける♡ あぁぁぁぁぁっ♡ イックぅぅぅぅぅぅ♡」
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
結局……俺は一睡もできずに何度も何度もオナニーに明け暮れ……そして妄想のシェラに負け続けた。
早漏は明らかに悪化している。だんだん我慢の限界が短くなってきている。
そうして約束通り、俺はまた今日も早漏治療店に足を運んだ。
「では、始めますね。昨日は情けなく恥を晒しながらびゅーびゅー飛ばしまくってましたが、今日こそは我慢してくださいね?」
「望むところだ」
「それじゃあ行きますよ」
むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……
「はぁぁぁん♡ あぁぁぁぁぁ♡ き、気持ち良すぎるぅ……♡ おっぱい強いぃ♡ おっぱいに勝てない♡」
「はぁ? キモすぎる……」
シェラが本気でドン引きしていた。それがまた俺の興奮を高めてくる。
むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……むにゅ……
「だ、だめぇぇぇぇぇぇ♡ い、イクっ♡ イッちゃうーーーー♡」
「はぁ……今日も無理そうですね。もういいです……惨めったらしくぴゅっぴゅしなさい」
「はいぃぃぃぃ♡ イクぅぅぅぅぅぅぅぅっ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………
「タイムは……? 3分、ですか。昨日より早くなってますね。気持ち悪い。10万コルスは貰いますね」
また賭け金の10万コルスを奪われる。それがなんとも言えず快感だ。気持ち良すぎる……♡
そして宿に戻った俺はまた買い溜めしてあった精力回復ポーションを飲むと、オナニーに耽った。
俺は自ら早漏治療を行ったのだ……早漏を治す為でなく、早漏になる為の治療を……
またシェラにあの侮蔑のこもった目で蔑まれたい。その一心で。俺はチンポを弱体化させた。
3日目。
「もうあなたには期待していません。破産するまで私に10万コルスを毎日差し出せばそれでいいです。ほら、ペニスを出しなさい」
シェラの態度が露骨に変わっていた。完全に俺を見下した態度。気持ちい……♡ たまらないよぉ……♡
「挟みます。私も暇じゃないのでさっさとびゅーびゅー出しなさい」
「あぁぁぁぁぁ♡ イク……♡ イッちゃいますぅぅぅぅぅぅ♡」
「さっさと出せ! このキモ豚野郎!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………♡
「タイムは10秒。新記録だわ。早すぎでしょ。10万コルス貰うわね。楽な仕事」
気持ち良すぎる……負けるの気持ちいい……女性にイカされるの気持ちい……早漏だって馬鹿にされるの最高に気持ちいい……♡
こうして俺はそれからも毎日早漏治療店に通い続け、今まで稼いだ貯金全額注ぎ込み破産した。
路頭に迷った俺は、またあの森に向かい乳魔に搾り取られる精液を製造する家畜として彼女に飼育されることになった。
【完】
くの一の淫術
雄賀(ゆうが)と雌賀(しが)――2つの忍者の里があった。
互いに相手を見下し、自分たちの方が優れていると信じていたが、ついに雌雄を決する時がやってきた。
将軍に呼び出され、雄賀と雌賀はそれぞれ1人ずつ忍を派遣した。
「よくぞ参った。そちたちに来てもらったのはほかでもない。次の将軍を男にするか女にするか迷うておってな。そこでお主たちに忍法勝負をしてもらおうと思うてな。雄賀が勝った場合は男を、雌賀が勝った場合は女を次の将軍にしようと思う」
「承知いたしました。男の威信にかけて、この戦い勝利してみせまする」
「いいえ、女が勝つに決まっております」
「よし。ならばこの巻物にこれぞと思う精鋭10人の名を記せ。全滅するまでイカせ合い最後に勝ち残った者を勝者とし、将軍お抱えの忍として迎えよう」
「「ははーっ」」
2人はそれぞれ10人の忍者の名を記した。
雄賀
・千賀国光(せんがくにみつ)
・獅子吼(ししく)
・糸師(いとし)
・名無(ななし)
・九条(くじょう)
・王玉(おうぎょく)
・蜂矢六助(はちやろくすけ)
・指宿(いぶすき)
・玄武(げんぶ)
・蚊沼(かぬま)
雌賀
・お闇(おやみ)
・朱音(しゅのん)
・なごみ(なごみ)
・ジェシカ(じぇしか)
・お海(おうみ)
・夕霧(ゆうぎり)
・雨宮(あまみや)
・ゆかり(ゆかり)
・笹鳴(ささなき)
・お涼(おりょう)
「では早速だがこの巻物は1つしかない。今ここでお主らふたりがイカせ合い勝者にこの巻物を渡そう」
互いに睨み合う。今この場に参上しているのは雄賀方が王玉と呼ばれる男で筋骨隆々で男らしい見た目をしている。
一方、雌賀方は朱音と呼ばれるくの一で素晴らしいポロポーションを誇っている。
先に動いたのは王玉だった。素早い動きで朱音に突進していく。体格差を考えれば、直撃すれば無傷では済まないだろう。
「野蛮ね。もう少し雰囲気ってものを作ってもらえないかしら……淫術・淫煙の霧」
朱音はそう唱えると、辺り一面に霧が生まれた。霧は瞬く間に広がっていき、互いの姿を覆い隠す。
「ちっ、こしゃくな真似を! どこに隠れやがった! 出てこい!」
王玉はいら立ちをあらわにしながら叫ぶ。
「ふふ、すぐに気持ちよくなるよ♪」
霧の中から朱音の声が響く。
「気持ちよくなるだと? 体も交えずどうやって……ん?」
そこで王玉が違和感に気付いた。
体が異様にムラムラする。体が熱い……既に王玉のペニスはギンギンに勃起していた。
「な、なんだこれは……?」
「ふふ、効いてきたみたいだね。この霧はただの霧じゃない。私の愛液で出来た特別性の霧でね。体に浴びれば興奮が収まらなくなる媚薬作用があるのさ」
「び、媚薬だと……⁉」
王玉はもう立っているのがやっとであった。ペニスはギンギンに反り返り、下着にシミを作っている。この霧にあてられただけで我慢汁まで溢れてきてしまったようだ。
口で荒く呼吸を繰り返しながら、王玉は冷静に打開策を模索する。だが、煩悩に頭が支配され上手く考えがまとまらない。そうこうしているうちに王玉の背後から手が伸びてきた。
「捕まえたわ♪」
「くっ……!」
朱音のすべすべとした手が、王玉の下着の上からペニスをなぞる。
「見なさい。ほら。もうこーんなに糸引いてるわよ?」
「うぁぁぁぁ……」
下着を貫通してできたシミに朱音が人差し指をくっつけると、透明な糸がついてきた。朱音はそれを王玉に見せつけると、下着の上からペニスを扱き始めた。
「あんぁぁぁ……お、おぅ……くぅぅぅぅっ……!」
「あら、いい声で鳴くじゃない。あなたのよがり声をもっと聞かせて頂戴?」
「あぁぁぁぁっ……あんっ……くぁぁぁぁん……ああぁぁぁぁぁぁぁっ!」
王玉が一際大きく喘いだ。既に王玉の身体からは力が抜けきっており、目をとろんとさせながら朱音の責めを受けていた。
「ふふ、このまま下着の中でイカされちゃったら凄く恥ずかしいわね」
「んああああぁぁぁぁぁ……おうふぅ……あぁ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
「くっ……くそぉ……」
王玉は歯を食いしばりながら快感に耐えていた。衣服越しの手コキは想像以上に気持ちよく、だが射精するには快感が足りずもどかしい気持ちになっていた。それでもまだ雄賀の忍としての誇りを失っていなかった王玉は必死に快感に打ち勝ち、抵抗を見せる。
「おらっ! まだ終わったわけじゃないぞ!」
王玉は体を翻し、朱音と向き合うと、おっぱいに手を伸ばした。そして朱音のおっぱいを捉えると力強く揉みしだく。しかし――
「くっ……このおっぱい……弾力がすげぇ……俺の握力をもってしても、跳ね返されちまう……」
「褒めてくれてありがとう。私の自慢のおっぱいなの」
「うぅ……それにこのおっぱい……手から快感が……」
王玉が責めているはずなのに、ダメージを受けていたのは王玉の方だった。快感がどんどん蓄積し、とうとう王玉は限界を迎えた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!! イっちまう……! イッちまうぅぅぅぅぅぅ……!」
「はぁ? そう簡単にイケると思った?」
そう言うと朱音は手を緩める。
「うぉっ……あぁぁ……あぁ……はぁ……はぁ……」
突然射精の波が引いた王玉は困惑した表情で朱音を見る。
「イキたいなら、ちゃーんとお願いしなきゃダメじゃない♡ 女には勝てませんでした~。イカせてくださいって」
「ふ、ふざけるな! そんなことするわけがないだろ!」
「あら、そう。でも……」
そう言うと、朱音は下着の上から手コキを再開する。既に王玉の下着の中はびちゃびちゃだ。下着の上からでも、その手コキは脅威だった。
「うぁあぁっぁぁぁうっ……や、やべぇ……あぁぁぁっ、くそっ……♡」
「言わないのぉ? イカせてくださいって」
「だ、誰が……お前……などに……ぁあ……♡」
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
そこから先はまさに地獄だった。王玉がイキそうになると朱音は手を止め寸止める。射精を強制的に我慢させられた王玉はせつない表情で朱音を見ることしかできない。
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡ イクっ……♡」
「ダーメ♡」
「あぁっ……はぁっ……はぁっ……」
「そろそろ負けを認めたら? 気持ちよくなりたいでしょう?」
「だ、誰が……」
「言っとくけど、あたし、あんたがイカせてくださいって無様にお願いするまで寸止めするからね? それこそ何時間だろうが何日だろうが」
王玉の顔が絶望に歪む。それを見て朱音は満足そうに口の端を吊り上げる。
「何日寸止めされようが、俺の心は決してお前に屈しない……!」
「そうこなくっちゃ♪ こういう奴を屈服させるのが最高に快感なのよ♡」
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
イクっ!
……………………
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
イクっ!
……………………
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
イクっ!
……………………
いったいどれぐらい続けられたのだろうか。王玉の下着はまるでおしっこを漏らしたかのように水たまりを作っていた。
「はぁ……はぁ……はぁ……も、もう……♡」
「んー? どうしたの?」
「ま、負けました……♡ 女には勝てませんでした♡ イカせてください……♡」
とうとう王玉の心が折れた。射精をおねだりする姿はなんとも無様で、強い男の影は最早どこにもなかった。
「ごめーん嫌でーす♡ まだまだ寸止め続けちゃいまーす」
朱音の慈悲の無い言葉に、王玉の顔が再び絶望に歪む。
「そ、そんな♡ ああん♡」
「その顔最高w 無様だよ、雄賀のおにいさん♡ もっとその絶望に歪んだ顔をあたしに見せて♡」
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
イクっ!
……………………
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
イクっ!
……………………
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
イクっ!
……………………
「も、もうほんとに無理です……! なんでもしますからっ……! お願いします……っ! イカせてくださいぃぃぃぃぃぃっ!」
必死の形相で王玉が訴えかける。
朱音は満足そうに笑うと、大きく頷いた。
「しょうがないなー。言うこと聞いてあげるなんてあたしってばやっさしい! じゃあ条件。雄賀の忍者がどんな術を使うか、ぜーんぶ話しな? そうすればイカせてあげる♡」
「は、はひぃぃぃぃ……糸師は糸使いです…それから獅子吼は――」
王玉はあっさりと仲間の情報をぺらぺらと喋った。忍者の戦いにおいて情報は命よりも重い。情報を吐くぐらいなら死を選ぶ。それが忍者の掟。最早そこに雄賀の誇り高き忍の姿は無かった。
「あははははは……無様ねぇ! こんなにあっさり情報を吐いてくれるなんて。この戦い、もう貰ったでしょ」
「は、はやくイカせてくださいぃぃぃ……♡」
「わかったわかった。しかたないわねー。それじゃ、最後に女様には勝てませんでした。僕は惨めな豚です。どうかこの豚めをイカせてください! って絶叫しながら言ったらイカせてあげるよ」
「女様には勝てませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! 僕は惨めな豚ですぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!。どうかこの豚めをイカせてくださいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「あはははは、ほんとに言いやがったよ! 無様すぎるw」
朱音は腹を抱えて爆笑しながら、王玉の下着を脱がした。外に顔を出したペニスは涙でぐちょぐちょになっており、今も尚、涙を流し続けている。朱音はそのペニスを手で包み込むと、乱雑に扱き始めた。
「ほら、こうやって乱暴にされるのがいいんだろ♡ さっさと射精せ♡ マゾ豚♡」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡ き、気持ちいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ♡ あああああああぁぁっ♡ イクッ♡ イクイクイクーーーーーーーーー♡ イックぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーっ♡」
どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅるるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ……♡
…………………………………………
まるで噴水のように勢いよく発射された精液は3メートルは飛んだ。散々焦らされたのだ。こうなるのも必然といえよう。
「おー飛んだ飛んだぁ♡ すごい飛んだぁ♡」
「あ……あぁ……あがっ……」
「天国にイケて良かったな♡」
王玉は白目を向いてその場に倒れた。それからぴくりとも動かなくなった。
朱音が脈を図り、ほくそ笑んだ。
「幸せな最期だったな♡ 人生最後に最高の射精ができて本望だろ? こんな幸せな死に方はないよ?」
まさに圧倒的だった。まったく勝負にならなかった。朱音の淫術の前に、王玉はなす術なく敗れ去った。
「素晴らしい淫術じゃった。勝者のお主には、この巻物を授けよう」
「ありがとうございます♡ 将軍様♡」
巻物を受け取った朱音は、それを広げると指を嚙んで血を出した。そしてその血で王玉の名前を塗りつぶす。
「まずは1人♡」
こうして忍術勝負の戦いの火蓋は切って落とされた。果たして、最後に生き残るのは雄賀か雌賀か――
雄賀
・千賀国光(せんがくにみつ)
・獅子吼(ししく)
・糸師(いとし)
・名無(ななし)
・九条(くじょう)
・王玉(おうぎょく) ✕
・蜂矢六助(はちやろくすけ)
・指宿(いぶすき)
・玄武(げんぶ)
・蚊沼(かぬま)
雌賀
・お闇(おやみ)
・朱音(しゅのん)
・なごみ(なごみ)
・ジェシカ(じぇしか)
・お海(おうみ)
・夕霧(ゆうぎり)
・雨宮(あまみや)
・ゆかり(ゆかり)
・笹鳴(ささなき)
・お涼(おりょう)
ギャンブルバトルファック~宮本慶次vs雪村穂乃花
バトルファック――それは女と男が互いにプライドをかけてイカセ合う大人気のスポーツだ。
プロの試合は常に満席という白熱ぶりで、日本では野球やサッカーと並ぶ国民的に人気スポーツになった。
だが、近年はこのバトルファックをギャンブルに利用する連中が後を絶たない。中高生や成人までもが気楽にできるお小遣い稼ぎとしてこのバトルファックをするようになったのだ。
バトルファックは手軽で始めるのに一切金がかからないことから、競技人口は多い。無料で始められてプロになれば大金を得られる夢がある。プロになれなくてもギャンブルバトルファックで金を稼いでいくことができる。
日本ではギャンブルバトルファックは認められている数少ないギャンブルの1つだ。
警察にはバトルファック専門の部署があり、そこに努める警官たちは、みなバトルファックの猛者たちばかり。このバトルファック課はギャンブルバトルファックを行い、警察の為に資金を集めてくる組織だ。そこに今年から配属となった俺――宮本慶次は連夜、新しくギャンブルバトルファックへと駆り出されていた。
「あ、雪村さん。巡回お疲れ様です」
「ああ、宮本さん。お疲れ様です」
この人は交通安全課の雪村穂乃花さん。めちゃくちゃ美人で、警察の中で人気のあるアイドル的存在。そんな雪村さんと俺は年も近く仲が良く、話すことが多かった。
「あれ? 雪村さん怪我してませんか?」
「ああ、これはまた転んじゃいまして」
雪村さんはかなりのドジッ娘だ。何もないところで平気で転ぶし、机の角によく足をぶつけてもいる。
「またですか。気を付けてくださいよ?」
「はい。気を付けます♪」
それからしばらく雪村さんと雑談をした後、俺は夜の街へと繰り出していく。ギャンブルバトルファックには専用のマッチングアプリがある。マッチングした際に賭け金を設定し、会って戦うという流れだ。
今日も俺はマッチングしていた。賭け金は最低額の3万円。
俺は待ち合わせ場所のホテルへと向かい、先にチェックインした。
中で待っていると呼び鈴が鳴った。俺はドアを開け、今日の対戦相手を迎え入れる。
「今日はよろしくお願いします……って雪村さん⁉」
「えぇっ⁉ 嘘、宮本さんっ⁉」
目の前に立っていたのは交通安全課の雪村穂乃花だった。
「どうして雪村さんがこんなところに」
「あー、あははは……もちろん、ギャンブルバトルファックをしにですよ♪」
開き直ったのか雪村さんはあっさりと白状した。
「お金がいるんです。それでネットで副業を調べていたらギャンブルバトルファックのページに辿り着きまして。今日が初めてなんです!」
「なるほど……でも、勝たないとお金は貰えないですよ? それどころか負ければお金を取られます。やめた方がいいんじゃないですか?」
「いいえ、大丈夫です! こう見えて私高校の体育の授業ではバトルファックの成績めちゃくちゃ良かったんですよ?」
両手でガッツポーズを作る雪村さん。……可愛い。
しかしたかが高校の体育の授業での成績が良かったからといってこの世界で富を得るのは厳しいだろう。勝敗をアプリに入力しなくてはならない為、マッチングしてしまった手前、やらないわけにはいかないのだが。これでも俺は全国大会ベスト8の実力者。勝負にならないだろう。
しかたない。徹底的に負かせて、これは無理だと教えてあげよう。
「わかりました。それじゃやりますか」
「はい♪ よろしくお願いします。あ、先にシャワーどうぞ」
「ではお先に失礼します」
そう断って俺は先にシャワーを浴びる。雪村さんもシャワーを浴びて戦う準備が整う。
ベッドで向かい合った俺たちは互いに相手の身体を吟味するように舐めまわしていく。
「いい身体ですね」
「ありがとうございます♪ 宮本さんもたくましい体つきですね♪」
雪村さんは抜群のプロポーションを誇っていた。長い絹のような黒髪は思わず目を引く。締まるところはしっかりと締まり、出るところはしっかりと出ている。おっぱいはIカップぐらいだろうか。でかい。
俺はごくりと生唾を飲み込んだ。
ルールは単純。相手をイカセたうえでギブアップさせた方の勝ち。何度イってもかまわないが、イク度に賭け金を支払わなければならない。そしてどちらかがギブアップした時点で金は清算される。制限時間は無制限。負けた方がホテル代も支払う。
「それじゃ始めましょうか」
「ええ。よろしくお願いします♪」
そうして俺たちはベッドの上で抱き合った。胸板に押し付けられる圧倒的な2つの存在が、このおっぱいはやばいと俺に警鐘を鳴らした。
触れただけでわかるこのおっぱいの脅威。こんなのに挟まれたらひとたまりもないだろう。ならば挟ませなければいい。
俺はまず雪村さんの唇にそっとキスをした。
「ん……ちゅ……んぁ……ちゅぅ……」
まずはキスで実力の差をわからせてやるか。
俺は意気揚々と舌を雪村さんの口内に捻じ込んでいくが……
「……んっ……んちゅ……ぁあ……」
なんだこれ? このキスやばい……めちゃくちゃ気持ちいい……
俺は雪村さんを圧倒するどころか、逆に圧倒されてしまっていた。雪村さんは舌使いが絶妙に巧く、俺の感じる部分を探り当て、的確に責めを展開していた。
「ちゅ……んちゅ……ちゅぱ……ちゅ……んちゅぅ……♪」
楽しそうにリズミカルにキスをする雪村さんの技量に、俺は防戦一方だった。攻めに転じることはおろか、彼女の猛攻をしのぎ切るので精一杯だった。
「あは♪ 宮本さん、目がとろんとしちゃってますよぉ♪ 気持ちいいですかぁ、私のキス」
「いや……ま、まだまだ……」
「もっとしてあげますね♪ ……んちゅぅ……」
まだペニスには触れられていない。触れられていないのに……俺のペニスは不覚にも大量の涙を流していた。こんなの、俺知らない。こんなキス、味わったことがない…・…
「んちゅぅ……ちゅぱぁっ……んちゅっ……レロレロレぉ……ちゅぱぁ……」
どれぐらい続いただろうか。絶え間のないキスの雨に、俺はいつしか恍惚とした表情を浮かべていた。
「んんっ……ちゅぁ……んんっ……んんんんんんっ……♡」
びゅくびゅくびゅくびゅく……びゅる……びゅる……とろとろとろとろ……
「え……? あ、あれぇ……?」
気付いた頃には、俺は射精していた。射精感の一切こない、漏らすような射精。射精してしまうことを相手に感じさせない、凄テクだった。雪村さんは俺のペニスに一切触れていない。それなのに……
「んんっ……ぷはぁっ……あは♪ 出ちゃってます♪ お漏らし気持ちいいですかぁ♪」
「んぁ……あぁ……♡」
「すごぉーい♪ こんなに勢いのないお射精は初めて見ましたぁ♪ どうですか? ギブアップしますかぁ?」
そう言われて俺は我に返る。ギブアップだと? ふざけるな。まだ俺は何もしていないじゃないか。
「馬鹿を言わないでくださいよ。勝負はまだまだこれからですよ」
「そうこなっくちゃ♪」
俺のその言葉を聞いて、雪村さんは嬉しそうに微笑んだ。
その瞳に嗜虐的な色が浮かんだのを、俺は気付かなった。
俺は態勢を立て直すと、雪村さんに向かい合う。
正直、俺は雪村さんを舐めていた。たかが高校の授業でバトルファックの成績がいいくらいで天狗になっていると思っていた。だが、驕っていたのは俺の方ではなかったか。勝手に雪村さんを見下し、慢心を抱いたまま臨み、そしてイカされた。
もう1度初心に戻ろう。どんな相手でも全力を出して戦ったあの頃に。
「すまない。雪村さん。俺は正直、雪村さんを舐めていた。だが、ここからは本気で挑む。油断もしない。だから悪いな、この勝負、勝たせてもらうから」
「望むところです♪ いーぱいぴゅっぴゅさせてあげますね♪」
俺たちは絡み合う。俺は本気を出す。おっぱいに最大限の警戒を払いながら、俺は彼女の脇を擽った。
「ひゃっ……そこは駄目ですよぉ……」
「言ったろ、本気を出すって」
俺は反射的に脇を締めた雪村さんの力を利用して、そのままくるっと背後に回り込んだ。男にとってはこれ以上のない完璧な位置取り。このポジションならおっぱいを警戒する必要もなくなるし、なにより責めやすい。
俺は背後からおっぱいを揉みしだくと、もう片方の手を雪村さんの身体に這わせた。
「ひゃん……なんかぞくってきましたぁ……」
「女は全身が性感帯なんてよくあることさ。こうされるだけでも気持ちいいだろ?」
俺は体を指でなぞっただけ。だが――
「あぁん♡」
ぼたぼたぼた……!
雪村さんの股から愛液が垂れてきた。
「見て、雪村さん。もうここ、ぐっちょぐちょだ」
「いやぁ……言わないで……」
「この蜜壺をかき混ぜたら、きっと気持ちいいぞ?」
そう言って俺は雪村さんのクリトリスを指で弾いた。
「ひゃん……あぁん……♡」
気持ちよさそうによがりながら、雪村さんが喘ぐ。この調子で責めれば、あっという間にイカセられそうだ。
「も、もう……調子に乗らないでください!」
「んおっ⁉」
不意に雪村さんの反撃を受けた。お尻を勢いよく後ろへ突き出してきた。俺は避けきることができず、彼女のお尻の直撃を受けてしまう。俺のペニスはその豊満な桃尻の餌食となった。
「うおっ……⁉ あっ……くぅっ……」
「私のお尻、大きいでしょ? おっぱいみたいにはいかないですけど、このお尻だって、十分、武器に、なるん、ですよ?」
「うおっ……うぁん……あ、あ、あぁぁぁぁぁっ♡」
雪村さんはお尻を巧みに操りながら、俺のペニスを攻撃する。そのあまりの快感の強さに、俺の責めは完全に止まっていた。
スリスリスリスリ……スリスリスリスリ……スリスリスリスリ……スリスリスリスリ……スリスリスリスリ……
「うあああああっ……♡ そ、それぇっ♡ や、やばいぃぃぃ♡」
「そうですかやばいですか♪ だったらこのまま続けちゃいます♪」
スリスリスリスリ……スリスリスリスリ……スリスリスリスリ……スリスリスリスリ……スリスリスリスリ……
「ああぁん♡ だ、らめらって♡ このままじゃ、だめらぁ……♡」
「あは♪ お尻が湿ってきました♪ さては我慢汁だーらだら漏らしてますね? ありがとうございます♪ おかげで私のお尻、更にパワーアップです♪」
ズリュズリュズリュズリュ……ズリュズリュズリュズリュ……ズリュズリュズリュズリュ……ズリュズリュズリュズリュ……
「う、うぁぁぁぁぁぁ♡ く、くぅっ~♡ あぁ♡ こ、これぇ……♡ や、やばいぃぃ♡」
「ふふ、どうですかぁ♪ ここから逆転できそうですかぁ♪」
「ま、まだ……まだ……あん♡ お、俺は……んぁ♡ ま、負けないはひ♡」
「いいえ、宮本さんは負けちゃいます♪ 私に何度も何度もイカされて、精子びゅーびゅー飛ばしながら負けちゃうんです♪ ほら、そろそろ来ますよ♪ お射精の時間です♪」
「く、くそぉ……♡ ま、まだ耐えられ……あぁぁぁぁぁぁぁっ♡ 駄目だ……♡ も、もう……♡ い、イク……っ♡ あぁぁぁぁ♡」
「あは♪ イッちゃえ♪ ほら、イッちゃえ♪ イケイケイケイケ♪ イケイケイケイケ……♪」
「あああああああああああああああああああっ……♡」
どぴゅっ……どぴゅっ……びゅっ……びゅっ…………びゅぅ…………びゅぅ……………
「あ♡ 出てる出てる♡」
「あ、あぁぁぁぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
雪村さんは俺の射精を確認すると、最後に俺のペニスにお尻をこすりつけると、解放した。
「これで私の2連勝♪ 6万円ゲットです♪」
「はぁ……はぁ……くそ……」
本気を出した。一切油断もしなかったはずだ。位置取りも完璧だった。それなのに……イカされたのは俺の方だった。お尻の威力は凄まじかった。
「もちろん、まだやりますよねぇ♪ このままじゃ終われませんもんねぇ♪ バトルファック課の人が一般人に負けた、なんて♪」
彼女の言うとおりだ。バトルファック課の俺が一般人に負けたうえに金を搾り取られるなどあってはならない。今後の昇進にもおおいに関わる重要事項だ。苦しいが、勝つまでやるしかない。
「ああ、勿論だ。とことんやってやるさ」
「さすが宮本さん♪ かっこいいですね♪」
さっきの攻防で、雪村さんもそれなりにダメージを負っているはずだ。彼女のおまんこはぐちょぐちょだったし、ここは速攻で押し倒し、挿入戦に持ち込めば……
俺は方針を固め、彼女と向かい合う。
「さーて、次はどうやってぴゅっぴゅさせようかなぁ♪」
俺を2度もイカせたことで彼女は油断しきっている。今が好機!
彼女のガードが緩んだタイミングを見計らって、俺は勢いよく彼女を押し倒した。さすがにこの不意打ちは予測していなかったのか、あっさりと押し倒すことに成功した。
「こっからが本番だ」
「あぁん♪ 油断しちゃった♪」
あくまで彼女の余裕は崩れない。ならば、挿入してわからせてやる。俺の強さを。
俺は満を持して彼女の蜜壺に自らの武器を挿し込んでいく。
「あぁん♡ いや……あぁぁぁぁ……♡ んんっ……♪ これ、凄い……あん……♪」
「……………………」
「あん♪ あんあんあん♪ すっごいたくましいのが入ってきたぁ……♪ んんんっ……♪ イカされちゃうかも笑」
「……………………」
「あれ? どうしたの、宮本さん♪ 動かないんですかぁ笑」
「……………………くっ……!」
動かないのではない。動けないのだ。彼女の蜜壺に挿入した瞬間、俺はイキそうになっていた。ちょっとでも気を抜いたらイってしまう。そんなギリギリの瀬戸際に立たされていた。
このまんこはやばい……
ペニスのカリ首を抉るようにヒダが喰いこんでくる。おまけに中は愛液でぐしょぐしょ……締りもめちゃくちゃいい。とんでもない名器だ。一刻も早くここから逃げないと、俺はまたイってしまう……♡ ふざけるな。挿れただけでイくなんて、まるで童貞じゃないか!
だが抜くにしても慎重に引き抜かないと、その反動でイってしまうかもしれない。結果、俺は身動きが取れない状態に陥っていた。
「あれぇ♪ もしかして~、動けないんですかぁ♪ しかたないな~♪」
「……っ⁉」
「私が手伝ってあげますね♪」
彼女は両足を広げ、俺の腰を捉えた。これでこの蜜壺から抜くのは不可能になった。
「ああ、そうそう。私のおまんこってめちゃくちゃ気持ちいらしいんです♪ 高校の時の授業で、私の中に入れた男の子たちがこぞって挿れた瞬間にびゅーびゅー出しちゃって♪ 大変だったんですから♪ 宮本さんはどうかな~♪」
「おおっ……♡」
「えいえい♪ えいえい♪」
雪村さんの足に操られるかのように、俺の腰が前後運動を始める。
「あぁぁぁぁぁぁぁっ……♡ 無理無理無理ぃっ♡ イクイクイクぅ~~~~~~~~~~~っ♡」
びゅるるるるるー♡ びゅくっ……♡ びゅくっ……♡ びゅくっ……♡ びゅくっ……♡ どくどくどく…………♡
「あは♪ 出たぁ♡ 中にいっぱい出てますよ、宮本さん♪ 宮本さんもすーぐにイッちゃいましたねぇ♪」
俺はあまりの気持ち良さに、彼女を力いっぱい抱きしめていた。
長い射精が終わり、俺は彼女の蜜壺からペニスを引き抜くと、そのまま仰向けになって寝転がった。
「あれぇ? もうお仕舞ですかぁ? まだたったの3発ですよぉ♪ 9万円、取り返さなくていいんですかぁ♪」
勝てない。そう思わせられるには十分な蜜壺だった。俺がもっとも得意とする挿入戦で手も足も出ずにイカされた。こんなことは2度目だ。1度目は童貞を捨てた時……俺は挿れただけで射精してしまった。今回もまさに同じ現象。そんな相手に勝てるはずがない。
だが、バトルファッカーとしての俺のプライドが、まだ闘志を燃やしていた。ここで終わるわけにはいかない。俺は、まだ射精せる。まだ精力が尽きたわけじゃない。
「まだだ……まだ、やれる……!」
口ではそう言うが体はついてこない。くそっ! 動け、俺の体! 動いてくれっ……!
「さっすが宮本さんです♪ じゃあ私も遠慮なくいきますね♪」
「な、なにを……!」
「宮本さんがずーっと警戒していたこのおっぱいでぇ~、トドメ刺してあげますね♪」
「や、やめっ」
「いきますよぉ~♪ それ♪」
「うああああああああああああああああああああぁっ……♡」
今日1の絶叫が室内に響き渡った。
雪村さんが倒れて動けない俺に容赦なく、膝上パイズリを敢行した。俺は一切抵抗できずに、その攻撃を受けるしかなかった。いや、違う。俺は待ち望んでいたのだ。散々このおっぱいを警戒していながら、このおっぱいに挟まれてみたい、と……そんな欲望をずっと抱えながら戦っていたのだ。俺は彼女のおっぱいを見た時から負けていた。
「はーい、じゃあ覚悟してくださいね♪ このおっぱいで宮本さんをKOしちゃいます♡」
「や、やめぇっ♡ あぁぁぁぁぁぁぁぁ♡」
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン……
「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……♡ イクっ♡ 出ちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡」
「なんちゃって♪」
「あがっ……♡ ぐっ……♡ は、はへぇ……?」
「寸止めです♪ ここから寸止め地獄の始まりですよぉ♡ 良かったですね、宮本さん♪」
「そ、そんなぁ……」
「実は私、おっぱいの技には自信があるんです♪ 特にこのギャンブルバトルファックでかなり有効な技があるんで、宮本さんで試しちゃいますね♪」
そう言うと彼女はおっぱいをゆっくりと動かし始めた。
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ……
ああ、気持ちいい……♡ でも、気持ちいいのに……
イケない……
刺激が弱すぎてこれでは射精をすることがかなわない。
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ……
「あぁ、イク……♡」
「ダーメ♡」
「あっ……くぅ♡」
………………………
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ……
「あぁ、イク……♡ イクよ♡」
「ダメダーメ♡」
「あっ……くぅ♡」
………………………
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ……
「あぁ、今度こそイク……♡ イッちゃう……♡」
「はいストップ♡」
「あっ……がっ……くぅ♡」
………………………
そんなことがどれぐらい続いただろうか。体感では1時間ぐらい続けられたような気がする。
まさに地獄だった。頭がおかしくなりそうだった。既に俺の頭は飛んでいた。
雪村さんがここまでドSだったなんて……
「あぁぁぁ……♡ これやばいぃ♡ やばすぎるぅぅぅぅ♡」
「ほら、もっと頑張らないと♪ おっぱいに負けちゃいますよ♪」
「いい♡ おっぱいに負けていいからぁ♡ 早くイカセてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ♡」
心からの魂の叫びだった。最早俺にバトルファッカーとしてのプライドなんて微塵も残ってはいなかった。
早くこの寸止め地獄から解放されたい。その一心だった。心からおっぱいに負けたいと思っていた。俺は自ら刺激を求めておっぱいの中で腰を振っていた。
「あは♪ 必死で腰振っちゃって♪ 情けなーい♪ でも無駄。イカすも殺すも、私の胸の中だよ♪」
雪村さんのおっぱい使いは完璧だった。俺がいくら腰を振っても、射精にいたる快感はやってこなかった。そのうち俺の体力も尽き、腰を振ることもできなくなった。
「そろそろ仕上げようかな♪ すっごく楽しめたし♪」
「あが……あひっ……」
彼女の言葉にようやくこの地獄から解放されるのかと安堵する。だが、彼女の瞳は嗜虐真に満ちていた。
「じゃあ、そろそろ次の地獄に行ってみよう♪」
「…………っ⁉」
これよりまだ地獄があるのか。俺の顔は絶望に歪む。
「あはぁ♪ その顔♪ その顔だよ♪ その顔が見たかったんです♪ じゃあ始めましょっか♪ おちんぽとろとろ地獄を♡」
そう言うと彼女はおっぱいの締め具合を調節し、俺のペニスを刺激した。既に感度を100にまで上げられていた俺はその刺激だけで悶絶してしまう。
「がはっ……♡ あがっ……♡ あひぃ……♡」
びゅくびゅくびゅくびゅく……♡ とろとろとろとろ……♡
「はひぇ……?」
「待ちに待ったお射精ですよ♪ 気持ちいいですか♪」
なんだこれ。射精なのにあの脳が擦り切れるような快感は襲ってこない。絶頂という感じがしない。だが、脳を痺れさせる麻薬のような弱い快感が、継続的に襲ってくる。
「ふぇぇぇぇぇ……♡ あひぃ……♡ んぁ……♡」
「知ってます、宮本さん♪ これ、ルードインオーガズムって言うんですよ♪ これって短時間に何度もお射精できちゃう射精の仕方で、私これさせるの得意なんですよ♪」
「ふぁぁぁぁ♡ こ、これぇぇぇぇ♡ やばいぃぃぃぃ♡ し、しぬぅぅぅぅぅぅ♡」
「でしょぉ♪ これでちょっとおちんぽへの刺激を止めて……ほら、お射精止まりましたよ♪ これで4回目のお射精ですね♪ 12万円ゲットです♡ さぁ、どんどんいきますよぉ♡」
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ……♡
「あぁぁぁぁ♡ くる♡ きちゃうぅぅぅぅぅ♡」
びゅくびゅくびゅくびゅく……♡ とろとろとろとろ……♡
「はい、5回目♪」
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ……♡
「あぁぁぁぁ♡ またくる♡ きちゃうぅぅぅぅぅ♡」
びゅくびゅくびゅくびゅく……♡ とろとろとろとろ……♡
「6回目♪」
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ……♡
「あぁぁぁぁ♡ あぁぁぁぁ♡ 出るぅぅぅぅぅ♡ でちゃうぅぅぅぅぅ♡」
びゅくびゅくびゅくびゅく……♡ とろとろとろとろ……♡
「7回目♪」
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ……♡
びゅくびゅくびゅくびゅく……♡ とろとろとろとろ……♡
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ……♡
びゅくびゅくびゅくびゅく……♡ とろとろとろとろ……♡
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ……♡
びゅくびゅくびゅくびゅく……♡ とろとろとろとろ……♡
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ……♡
びゅくびゅくびゅくびゅく……♡ とろとろとろとろ……♡
……………………………。
それから何度イカされたのか、俺は最早覚えていない。
この地獄により、俺の脳の機能は機能しなくなってしまった。
「んー、流石に出が悪くなってきましたね……そろそろ終わらせようかな♪」
「あ、あ、あぁぁぁぁっぁああああ♡」
終わる。ようやく終わる。この地獄からようやく解放されるんだ……
「最後は本気パイズリ♪ たーっぷり味わってくださいね♡」
「あ……あが……♡ あはっ♡ あ、あぁぁぁぁ♡」
むにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン……♡
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーっ♡」
どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅるるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ……♡
「すっごい、まだこんな出るんだぁ♪」
「あが……♡ あひぃ……♡ ぁ……♡」
雪村さんの本気のパイズリを喰らった俺は、意識を失った。
「あは♪ 楽しかったなぁ♪ じゃあ賭け金の33万円はいただいていきますね♪ またやりましょうね、宮本さん♪」
その後、俺は警察を辞職に追い込まれた。職を失った俺はフリーターに転じ、稼いだ金を元手にギャンブルバトルファックに勤しんでいた。だが、そうして勝ち取った金も、雪村さんとの再戦ですべて吸い上げられてしまう。
いつしか俺は雪村さんに負ける為に、金を貢ぐ為に金を稼いでいた。それでも首が回らなくなった俺は借金し、その金も雪村さんに吸い上げられてしまうのだった。
「あぁぁぁぁぁっ♡ イクっ♡ イッチャうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……
「あは♪ また私の勝ちです♪ お金、貰いますね♪ またリベンジ待ってますよ♡」
俺の人生は彼女に負け続け搾取され続ける人生となった。
くの一の淫術②
「今日集まってもらったのはほかでもない。これより雌賀に奇襲を仕掛ける」
雄賀玉隠れの里にて、十人衆を集めた千賀国光はおもむろにそう告げた。
「どういうことですか?」
「将軍様より、次の将軍を決める為に我ら雄賀とそして雌賀とでイカセ合い勝負をすることになった。どちらかが全滅するまでイカせ合い、勝った方には将軍お抱えの忍として迎え入れられるそうじゃ」
「それは願ったり叶ったり。我らの力を雌賀の女どもに思い知らせてやりましょう!」
「無論、そのつもりだ。お主らに集まってもらったのは他でもない。これより雌賀へ奇襲を仕掛ける!」
雄賀の頭領である千賀国光は高らかに宣言した。
「きゃつらはまだ我ら雄賀がこの情報を得たことを知らぬ。仮に王玉が朱音に敗れたとて、朱音が雌賀に戻るまでまだ時間はあろう。その間に雌賀の十人衆を仕留め、のこのこと帰ってきた朱音を袋叩きにすればよい」
「さすがは国光様じゃ。その術、いつ見ても見事なものですなあ」
国光は仲間の目や耳を通してその目に映ったもの、聞いたものを見ることができる術がある。王玉の目と耳を通して、将軍より命じられた此度のイカセ合い勝負については既に把握済みだった。
雌賀十人衆についても、国光の手によって紙に記されている。国光はそれを全員に配ると、高らかに宣言した。
「雌賀に出陣じゃ!」
朱音はそのことを知らず、自分たちだけが情報を握ったと思っている。それどころか王玉と朱音の勝負が始まる前に、国光たち雄賀の十人衆は雌賀に向けて出発していた。
忍の戦いは情報を手に入れた方が勝つ。これは鉄則だ。情報をいち早く入手した雄賀方の奇襲を受ければ、雌賀はひとたまりもないであろう。
※※※
「雌賀漫湖谷の里……話には聞いていたが女の匂いがぷんぷんするの」
雄賀十人衆の1人、蚊沼は早くも十人衆の1人に目星をつけていた。蚊沼は自らの体を蚊のように小さくする術を使う隠密行動に特化した忍だ。蚊の姿で雌賀を飛び回り、情報を集めた。十人衆の人相書きを雄賀の仲間たちへ配り、自らもまた目星を付けた雌賀の十人衆のもとへと向かう。
「髪で片目を隠れた美女。そしてあの巨乳。十人衆の1人、夕霧か」
夕霧は家の中で1人。奇襲を仕掛けるにはもってこいの状況だ。
蚊沼は蚊の姿で夕霧の家へと侵入すると、その体に特殊な針を突き立てた。そして、彼女の血を吸った。そして、元のサイズへと変貌する。
「覚悟せよ、夕霧」
「っ……⁉」
蚊沼は夕霧の体をがっちりとホールドし、動きを封じる。服を破り捨て、裸体をあらわにさせた。女の最大の武器であるおっぱいを封じれば、恐れることはないと、蚊沼は責めを展開していく。
「あっ……ふぁ……」
蚊沼の指が夕霧の秘部をまさぐると、彼女の口からなんともいえない悩ましい声が漏れた。
くの一の嬌声には、男を魅了するフェロモンが混じっている。だが、蚊沼は最初に夕霧の血を吸った。それにより、魅了に対する耐性を得ていた。今の蚊沼は賢者モードと同じぐらいの冷静さを備えていた。
「い、いや……あぁぁ……んぁ……」
くの一は自分が責められている時でさえ、男に対する攻撃になる。少しでも魅了されれば男は隙が生まれてしまう。そこを突かれれば一気に形成が逆転しかねない。そこがくの一の得意とするところ。それは蚊沼もわかっている。
だが、逆に言えばその魅了さえ封じてしまえば恐れるものは何もないということだ。位置取りも完璧。ここから夕霧に逆転する術などあるはずがない。
「あっ……ぁぁぁぁぁん……や、やぁぁぁぁぁ……あぁぁぁ……そ、そこはぁ……ち、乳首もぉ……ピリピリ、して……ぁぁぁぁ……んんんぁ……」
「いい声で鳴くじゃないか。お前のおっぱいは驚異的だが、使わせなければどうってことはない」
「あぁぁぁぁ……ぁぁぁぁん……そ、そんなに……しないで……あぁぁぁぁ……おかしくなっちゃう……あぁぁぁぁん……」
やはり奇襲は強い。何の情報も持っていない雌賀方のくの一にとってみれば、なぜ自分たちが襲われているのかわからないはずだ。
情報を取得した方が圧倒的に有利。それが忍の戦いなのである。今回に限って言えば、雄賀方が圧倒的優位。この状況から雄賀方が敗れることは想像し難い。もしあるとするならば、月とすっぽん程の実力差がないと不可能だ。
「イキそうなのか? かなり汗をかいているぞ? ほれ、我慢することはない。さっさとイキ顔を見せてみろ」
「あぁぁぁぁぁっ! い、イクぅ……イッちゃう……」
「ほら、イケ!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!」
勝敗は決した――かのように思えた。
「な、なんだこれは……⁉」
なんと蚊沼は夕霧を取り逃がしてしまったのである。しっかりとホールドしていたはずなのに、なぜか逃がしてしまうという大失態。
「……ふふ……淫術・汗油滑身……」
「なんだと……」
どうやら蚊沼が夕霧を取り逃がしてしまったのは、彼女の淫術によるものだったようだ。
乱れた髪を整えながら、夕霧は表情ひとつ変えることなく蚊沼を見据えていた。
「なぜじゃ……俺はしっかりお前を捕まえていたはず……それが急に体が滑って……」
「際どかったな。あと少しでも術の発動が遅れていたら、私はイカされていたことだろう……だが、間に合った。つまりお前に最早勝ち目はない。諦めろ」
「けっ……たかが脱出したぐらいで何を粋がっておる。言っとくが俺に魅了は通用せんぞ? 貴様の血を吸わせてもらった。これで貴様の魅了は効かない耐性を手に入れたからな!」
「ほう……私の血を……だからどうした? お前が負ける未来は変わらない」
「ほざけ!」
蚊沼が地を蹴り体当たりを仕掛ける。男と女の体格差を考えれば、無事でいられるはずがない。
ところが夕霧は一切避けようとしない。それどころか、受けて立とうという姿勢だ。
「はっ! 飛んで火にいる夏の虫があぁぁぁっ!」
「…………」
蚊沼の体当たりが夕霧に炸裂した。夕霧を勢いよく押し倒し、またも蚊沼が主導権を握った……かに思えたが――
「ば、馬鹿な⁉」
「言ったはずだ。最早お前に勝ち目はないと」
またしても体が滑り、するりと蚊沼の拘束から逃れる夕霧。これでは蚊沼は責めを展開することができない。夕霧を捉えることができないのだから。
「私の汗は特別性でな。極上の潤滑油となって滑りをよくしてくれる。まぁ、汗を大量にかく必要があるので時間はかかるが……今の汗だくの状態であれば、お前に捕まることはない」
「ちっ……ふざけるな!」
蚊沼は再び夕霧に体当たりを仕掛ける。やはり今度も夕霧は逃げようとせず、蚊沼を受け止めた。
「馬鹿が」
「あっ……ぐっ……⁉」
夕霧の汗により、彼女を捉えることは叶わない。夕霧はするりと蚊沼の拘束からすり抜けると、背後を取った。
「はっ……滑るのはお前も同じことだろうが。こんな拘束すぐに逃れて……なっ⁉」
「はは……淫術・汗糊縛錠。私は術で汗の質を変えることができるのさ。どうだ? 私の体が密着して離れないだろう?」
「馬鹿な……」
夕霧の言うとおり、先ほどまで滑りすぎて捉えることが叶わなかったはずの夕霧の肌が、今は吸い付いてくるかのように蚊沼に密着して離れない。
「さて……」
夕霧が蚊沼のイチモツを外へ出し、手を添える。
「あぁぁっ……!」
「汗を操れるということは、男が気持ちいい熱量と滑り具合を調節することも容易いということだ。覚悟しろ、雄賀者」
「うあぁぁぁぁぁっ……こ、こんないきなり……んあぁぁぁぁぁぁぁっ♡」
じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……
「どうだ? 気持ちいいだろ? 唾液も我慢汁も使っていないのにこの滑り具合……たまらんだろ?」
「あぁぁぁぁぁっ♡ や、やべぇ♡ こいつは、やべぇ♡ はん♡」
「そうだろうそうだろう。雄賀者なんぞに耐えられるものではないぞ?」
じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……
「あぁぁぁぁぁん♡ き、気持ちいい……♡ こ、これ♡ す、すごい……♡ はぁぁぁぁん♡」
「ははは……このまま天国へ導いてやろう。雄賀の情けないイキ顔を私に見せてみろ」
じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……
「んあぁぁぁぁぁぁぁっ♡ き、気持ちいが……まだ、耐えられる……やはり、お前の血を吸って魅了に態勢をつけておいたのは、正解だったな……あん♡」
「ほう……やるな。まさかこの手淫に耐えられるやつがいるとは思わなかったぞ」
蚊沼はぎりぎりのところで耐えていた。確かにこの手淫は気持ち良すぎるが……里で2番目に遅漏の蚊沼は耐えることができていた。それでもぎりぎりの瀬戸際だが。これ以上の快感を叩き込まれれば流石に我慢することはできない。認めたくはないが、雌賀のくの一の術の練度の高さに蚊沼は舌を巻いた。里で2番目に遅漏の蚊沼でさえ、耐えるのがやっとな状態……完全な奇襲でこの劣勢。ここから逃げることは容易だが、あまりいい手とはいえない。確実にここで夕霧を仕留めておかなければ、雌賀は警戒を強めるだろう。
どうにかして脱出する手段を考えなければ。そう頭を捻る蚊沼だがいい策は思い浮かばない。
――相性が悪かったか
糸師あたりであれば、楽に勝てただろうに。蚊沼ができることといえば、体を小さくすることと、相手の血液を吸って魅了に対する耐性を付けること。それぐらいだ。
蚊沼はあくまで隠密に特化した忍だ。不意打ちが失敗した今、勝機はない。
それでも簡単に諦めることはできなかった。逃げるにしても、夕霧の弱点を握る必要がある。幸い、この手淫では蚊沼を絶頂に導くことはできないだろう。少しでも時間を稼ぎ、夕霧の弱点を探るのだ。
蚊沼がそう考えをまとめたところで、夕霧が手淫を止めた。
「忍同士の戦いがあまり長引くのは好ましくないわね。仕方ない……お前の我慢に敬意を表し、全力でイカせてやる」
「うおっ……⁉」
夕霧の肌が急に滑りやすくなった。床に零れた夕霧の汗が蚊沼のバランスを崩す。
「ぐはっ⁉」
床に勢いよく尻もちをついた蚊沼の両足を、夕霧が掴んだ。
そのまま自らの膝上に引き上げ、反り立ったイチモツが、夕霧の巨乳の前に晒される。
「覚悟せよ!」
むにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!
「ああああああああああああああああああああああああああああぁっ……♡」
とんでもない快感が蚊沼を襲う。まだ挟まれただけだというのに、手淫よりも遥かに強烈な快感……!
とてもじゃないが、こんなおっぱいに擦られたら蚊沼のイチモツはひとたまりもないであろう。
――こ、これは、無理だ。小さくなって逃げるしかない……っ!
蚊沼は弱点を調べるのを諦め、逃走を決意する。弱点を探ることは叶わなかったが、夕霧の術についてはわかった。糸師を向かわせれば、問題なく倒せるはずだ。
「ぁぁぁぁぁぁ♡ くぅっ♡ に、忍法・蚊身の術……!」
蚊沼は自らの体を小さくしようと試みる。
「今、何かしたか?」
「ああぁん♡ な、なぜじゃ……⁉ なぜ小さくなれぬ……⁉ はぁぁぁん♡」
蚊沼の術は発動しなかった。困惑する蚊沼を見て、夕霧は口の端を吊り上げる。
「術が発動しないか? そうであろう。お前はどうやら私の血を吸ったようだからなぁ」
「あぁぁ♡ ど、どういうこと、だ♡」
「私の血液には術を封じる効果がある。普段は血液で相手の体に呪印を描くことで発動するのだが……お前はその原液を自ら体内に取り込んでしまったのだ。お前の身体の中から私の血液が消えるまで、術は使えまいよ」
「そ、そんなぁぁぁ♡」
「だから言ったであろう? 最早お前に勝ち目はないと」
ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……
「あああああああああぁっ♡ 無理無理無理無理ぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ♡ こんなの無理ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ♡」
「ははははは、どうだ。滑る汗と粘度の高い汗を混ぜた乳技は! とても男なんぞに耐えられるものではあるまいが!」
ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……
パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……
「あああああああああああああああああああああっ……♡ イクっ……♡ 出るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………
「ふっ……他愛もない」
「あがっ……あぁぁぁ……♡」
おっぱいの中で激しく痙攣する蚊沼の姿が、乳技の威力を物語っていた。驚くことにあれだけの勢いで発射された精液は、1滴も夕霧のおっぱいから溢れることはなく、その巨乳の中で圧殺されていた。
「さて……この戦いは私が勝ったわけだが……敗者がどんな末路を辿るのか、わかっているな?」
「ひぃっ⁉」
「まだまだ擦ってやろうぞ。その玉で熟した精子、根こそぎ搾り取ってやろうぞ」
「や、やめ……」
「問答無用!」
ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……
パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……
ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……
パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……
ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……
パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……
「あああああああああああああああぁぁぁぁぁぁっ……♡ や、やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……♡ もう無理♡ 無理だからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡」
びゅるるるるるーっ! びゅるっ! びゅるっ! びゅっ……びゅっ……びゅっ…………ぴゅる…………
「まだまだ出るだろ?」
ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……
パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……
ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……
パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……
ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……
パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……
「あああああああああああああああぁぁぁぁぁぁっ……♡ が、がはっ……♡ あがっ……♡ うぅぅぅぅ♡」
びゅるるるるるーっ! びゅるっ! びゅるっ! びゅっ……びゅっ……びゅっ…………ぴゅる…………
敗者は勝者の決定に抗うことは許されない。それが地獄だろうと享受しなければならないのである。
「お、お願いしますぅ♡ も、もうやめて……♡ もう出ません……♡」
息も絶え絶えに蚊沼が訴える。既に体は激しく痙攣し、このまま続ければ命の危険があるのは明白であった。
「だらしがないのう。まあいい。なら、なぜ私を襲ったか、吐いてもらおう。吐かねばこのままあの世へ送ってやるぞ?」
「しゃ、喋りますぅ……喋りますから……もうやめてくださいぃ……」
「なら話せ」
「将軍様の命により、雄賀と雌賀のイカセ合い勝負をすることになったのです……」
「なんだと……いったいなぜ?」
「次の将軍を男か女にするかを決める為ですぅ……雄賀が勝てば男に、雌賀が勝てば女に次の将軍に任命するそうです……勝利した側は将軍お抱えの忍として迎え入れられるとか……」
「なるほど。では、その勝利条件とは?」
「雄賀と雌賀、それぞれが10人の忍を立て、全滅するまでイカセ合い、先に相手を全滅させた方が勝者です」
「よくわかった」
全てを吐いた蚊沼は、これでこの地獄から解放されると安堵した。だが、それも束の間、夕霧の瞳が嘲っているのが見えた。
「情けないの。それでも忍か。敵に情報を漏らすとは。忍ならば、忍らしく情報を持ったまま死ね」
「ぐっ……あぅ……」
夕霧の厳しい言葉に、蚊沼は反論する余地がなかった。忍として最も犯してはならない禁忌を蚊沼は犯してしまったのである。
「お前のもう用はない。この夕霧の乳の中で、その精を散らすがいい」
「えっ……⁉ ちょ、まっ……⁉」
むにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!
「はぁぁぁぁぁぁん♡ そ、そんなぁぁぁぁぁ♡」
ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……
パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……
ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……
パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……
ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……ずりゅずりゅずりゅずりゅ……
パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……
「ほら全て射精しきれ! 命の精も私の胸に散らせろ! ほら、射精せ!」
「あああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁっ……♡ イク……イクイクイクイクぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……♡!」
どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅるるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ
「がはっ……♡ ぐぁ……♡ あが……♡」
蚊沼は激しく痙攣し、夕霧を見る。
「もう出ぬなどと申して。最後のが1番大量だったぞ? ほれ、お前が出した精液じゃ。こんなに出たぞ?」
夕霧は胸を開くと、その中にはべっとりとおびただしい量の精液が貼りついていた。乳圧に圧殺された無残な精液は、それでも夕霧のおっぱいから1滴も溢れることはなかった。そして、蚊沼のイチモツは、見るも無残に萎れていた。
「……あぁぁ……っ……」
己の晒した醜態を目に焼き付けた蚊沼は、ぱたりと動かなくなった。
「雄賀玉隠れ十人衆・蚊沼、討ち取ったり」
夕霧は小さくそう呟いた。
完璧な奇襲を仕掛けたうえで、また1人雄賀の男が精を散らせた。
雄賀
・千賀国光(せんがくにみつ)
・獅子吼(ししく)
・糸師(いとし)
・名無(ななし)
・九条(くじょう)
・王玉(おうぎょく) ✕
・蜂矢六助(はちやろくすけ)
・指宿(いぶすき)
・玄武(げんぶ)
・蚊沼(かぬま) ✕
雌賀
・お闇(おやみ)
・朱音(しゅのん)
・なごみ(なごみ)
・ジェシカ(じぇしか)
・お海(おうみ)
・夕霧(ゆうぎり)
・雨宮(あまみや)
・ゆかり(ゆかり)
・笹鳴(ささなき)
・お涼(おりょう)
先生の特別授業
「ちょっと、やめてよ!」
「へっ! 調子に乗ってるんじゃねえよ! ここは俺たちが使うんだ。お前らは部屋の中でままごとでもしてろ!」
「公園はみんなのものでしょ! みんなで使えないならあんたらこそどっか行きなさいよ!」
生意気な奴がいる。ありさという女子だ。同じクラスの委員長なのだが、調子に乗っている。ここは学校じゃない。学校の外まで口やかましく言ってくるのは我慢ならない。
「うるせえ。文句があるなら力づくでどかせてみやがれ。無理だろうけどな」
「「あははははは!」」
周囲の男子たちが爆笑する。
「言ったわね……勇樹くん、あなた何様よ」
「俺様だ!」
「馬っ鹿じゃないの」
俺はそう言うとありさの腕を掴んだ。
「ほら、振りほどけるか? お前の力で振りほどけるか?」
「ちょっ……放しなさいよよ!」
「な? 無理だろ? お前には振り払えないだろうが!」
「うっ……うぅ……」
「ははは、泣き虫だなぁ……わかったら二度と俺たちに逆らうんじゃねえ!」
そう言ってありさを突き飛ばす。
「いたっ……!」
ありさは尻もちをついてその場で泣き出した。
「うるさいな、さっさと帰れよ」
「そうだそうだ!」
「かーえれ。かーえれ。かーえれ!」
男子たちによる「帰れ」の大合唱。ありさは、泣きながらその場を立ち去った。
翌日、俺は学校で職員室に呼び出された。
「なんで呼ばれたかわかっているかしら?」
俺を呼び出したのは担任の黒川先生だった。黒川先生は新人の先生で、年齢は20代前半ぐらいかな。
「さあ、心当たりがないけど」
「ありさちゃんを突き飛ばした件よ」
黒川先生は溜め息を吐きながら、そう言った。
「はぁ? あれはありさのやつが調子こいてたからだろ。俺は何も悪くないね」
「調子に乗っているのはあなたよ。自分が偉いって息巻いているそうね」
女に凄まれたところで何も怖くない。
「ほんとのことだろ?」
「いいえ、間違っているわ。はっきり教えてあげる。みんな変わらない同じ対等な人間よ」
「なんだと⁉」
「納得できない? それなら私が教えてあげてもいいわよ? 特別授業ってことで」
「望むところだ。大人だからって調子に乗るなよ。いくら先生でも俺に勝てるはずねえんだからな」
「さあ、行きましょうか。場所を変えるわ。体を動かすのに、こんなところじゃできないでしょ」
「へっ、どこへだって行ってやるぜ!」
「付いてきなさい」
そう言って黒川先生は職員室を出る。俺はその後に付いていく。
「どこ行くんだよ?」
「君たちがもうすぐ体育の授業で使う特別な部屋があるから、そこでやりましょう。君ももうすぐ授業で使うわ」
「そこで喧嘩か。ぼこぼこにしてやるぜ」
「喧嘩? 馬鹿なの君は」
「なんだと⁉」
「知らないのなら教えてあげるわ。暴力は犯罪なの。おまわりさんに捕まってしまうの」
「…………」
「犯罪をおかして力を誇示して調子に乗っているだけ。そんなことで君の方強いとか笑っちゃうわね」
「う、うるせえっ! だったらどうやって優劣をつけるんだよ!」
「とことん無知ね君は。この国には意見が食い違った時、どちらを優先するかを決めるためのスポーツがあるでしょ?」
「スポーツだあ?」
黒川先生は振り返ると、怪しく微笑んだ。
「バトルファックよ」
「バトルファック?」
「知らない? プロリーグも存在する人気のスポーツなのだけれど。この国では意見が割れた際にバトルファックの勝敗で決めるって法律で決まっているのよ」
「バトルファックってどんなスポーツなんだよ!」
「性技の比べ合いよ。イカセ合いともいうかしら」
「イカセ合い?」
「そ。えっちな技を使って先に相手を気持ちよくした方が勝ち。イカセた方の勝ちよ」
「イカせるってなんだよ?」
「イクっていうのはね、相手の技に気持ち良くされました、負けましたって認める合図よ。男の子の場合はイクと白いおしっこが出るの」
黒川先生の説明を俺は信じられない気持ちで聞いていた。白いおしっこだって? そんなもの出たことがないぞ?
「イクと男の子の場合は白いおしっこが漏れちゃうの」
「お、女がイッたらどうなるんだ?」
「そうね。お股からお潮を吹いたり体がびくびく痙攣したりするわね」
聞くとおもしろそうなスポーツだ。これに勝てばいいのか。
「だったらバトルファックでイカセてやるぜ!」
「ふふ、いい意気込みね」
俺は自信満々ににやりと笑った。
「さ、着いたわ。始めましょうか」
黒川先生はマットの上に俺を誘うと、互いに向かい合った。
「ルールを説明するわ。お互い服は脱ぐこと。パンツもよ。バトルファックは全裸で戦うの。先にイッた方の負けよ。勿論暴力は禁止。暴力を振るった時点で負け。いいわね」
「望むところだ!」
「それじゃ、始めましょうか」
互いに服を脱ぎ捨てる。生まれたままの格好になった俺たちは向かい合い、互いの体を吟味する。
黒川先生の体は女らしい肉付きだった。おっぱいは大きく、いつも見ているクラスの女子とは比べ物にならない。思わず、そのおっぱいに目が吸い寄せられてしまう。
「先生のおっぱい気になる?」
「そ、そんなものがでかいからってなんになる? 全然、どうってことねえぜ……!」
「ふふ、ほんとに無知なのね、君は」
俺は気付いていなかった。既に呼吸が乱れていることに。目は血走り、黒川先生のその豊満なおっぱいに目が釘付けになっていることを、意識できていなかった。当たり前のことだと思っていた。
「さあ、どっからでもかかってきなさい。まあ、もう君は先生のおっぱいの魅力に負けちゃってるけどね♪」
「ぐっ……な、なんだこれ……?」
俺は生唾を飲み込む。そこで異変に気付いた。俺のちんこがびくびくと脈打ちながら、硬くなり反り返ったのだ。
「な、なんで俺のちんこがこんなに硬く……それに大きくなって⁉」
「ふふ、教えてあげるわ。それはね……白いおしっこをお漏らしする為の準備よ♪ 君はね、先生のおっぱいを見ただけで、白いおしっこをお漏らししたいっておちんちんがそう思っちゃったの♪」
「そ、そんなわけねえだろ!」
「口では強がってもおちんちんは正直ね……さあ、どっからでもかかってきなさい。それとも、怯えて足が竦んだのかしら?」
「うるせえ! やってやる、やってやろうじゃねえか!」
「そうね、ハンデをあげるわ。今から10分間、私は一切何もしない。好きなだけ私を責めるといいわ」
「ふ、ふざけるな! ハンデなんていらねえ! 舐めるな!」
「安心しなさい。ハンデがあっても君は先生の相手にならないわ。先生がおちんちんを責めたら瞬殺よ。ハンデありでまず私を感じさせられない子に、負ける気はしないわね」
「そこまで言うならやってやるよ……イってから吠え面かくなよ!」
「弱い犬ほどよく吠えるの。雑魚だって自己紹介してるのね」
「黙れ!」
俺は自らを奮い立たせて黒川先生に飛び掛かる。
男の強さを証明する為の戦いの幕が上がった。
俺は黒川先生に飛び掛かりながら、こんな勝負余裕で勝てると思っていた。
だってそうだろ? おしっこを我慢するなんて容易じゃないか。どうやったらおしっこなんか漏らすっていうんだ。俺がイカなきゃこの勝負に負けることはない。楽勝だ。
俺は黒川先生のおっぱいを掴んだ。
「あん♪ 真っ先におっぱいに飛びつくなんてそんなに触りたかったの?」
「う、うるせえ! ここが弱点なんだろ? こんなでかい弱点をぶら下げてちゃ、先生に勝ち目はねえな」
口ではそう嘯いた俺だが、脳内はおっぱいの柔らかさでいっぱいだった。
――な、なんだこれ……⁉ や、やわらけえ……おっぱいを揉んでるだけなのに、き、気持ちいい……
「ふふ、好きなだけ攻撃するといいわ。そんな下手くそな責めじゃ全然気持ち良くないけど♪」
「へっ、すぐにイカセてやるぜ……」
俺は気付いていなかった。この時すでに俺の声には覇気が無くなっていたことに。
むにゅむにゅむにゅぅむにゅぅ……むにゅむにゅむにゅぅむにゅぅ……むにゅむにゅむにゅぅむにゅぅ……
「……お、うわぁ……あ……おぅ……」
「ふふ♪ 気持ちよさそうな声出ちゃってるわよ? 私を感じさせるんじゃなくて自分が感じちゃってるのね。ほんとに雑魚♪」
「はっ……こんなの全然気持ち良くねえよ……ぅ……」
「それは私のセリフ。君の責め全然気持ち良くないわよ? こんな実力じゃ先生じゃなくてもありささんにも勝てないでしょうね」
「………………」
馬鹿にされているというのに俺の口は反論を紡げなかった。それどころではなかった。両手でおっぱいを揉むたびに手から気持ちいいのが伝わってきてちんこが疼く。今まで味わったことのない未知の感覚に脳が思考を放棄していた。
「おっぱいばかり責めてるけど、他のところを責めてもいいのよ? おまんこ、責めないの?」
「……う、うるせぇ……おっぱい揉みまくって、イカセてやる……」
「ふふ♪ おっぱいに夢中なのね♪ 凄いでしょ? 女のおっぱいは。揉んでるだけで気持ちいいでしょ。そろそろ勝てないってわかり始めたんじゃないの?」
「………………」
図星だった。いや、勝てないとは思わない。俺がおしっこを我慢さえすれば負けることはないのだ。こんなハンデマッチで負けてたまるか! 俺は闘志を奮い立たせ、おっぱいを揉みしだく。それにしてもこのおっぱいはやばい。おっぱいから手が放れない。手を放そうとしても、手のひらに吸い付いてるみたいに俺の手が引っ張られる。おっぱいってこんなに凄いものだったのか……
「ねぇ? いいこと教えてあげよっか♪」
「……いいこと、だと……?」
「ええ♪ あなたのおちんちん、見てみなさい♪」
言われるままに俺は自分のちんこを見た。
「……っ⁉ な、なんだ、これ……⁉」
俺のちんこからは透明な液体がマットに向かって垂れていた。それどころかマットに小さな水たまりができている。
「それは先走り汁。白いおしっこをお漏らしする直前の合図よ♪ こうなっちゃったら男の子にもう勝ち目はないわ♪」
「……こ、こんなのすぐ止めて……」
俺は先走り汁を止めようとするが、意識したことが災いしたのか、先走り汁はさらに勢いを増して次から次へと溢れ出してくる。
「言ったでしょ? そうなっちゃったらもう男の子の負けなの。あとは白いおしっこびゅーびゅーお漏らしするだけよ♪」
「……くっ……」
ちんこの疼きが増す。その疼きがとても気持ちいい……。頭がぼーっとしてくる。何も考えられなくなっていく。
「さぁ、10分経ったわよ。ハンデマッチはここまで。ここから先生もおちんちん攻撃するから、我慢できるものなら頑張って我慢してみることね」
「……ちっ……!」
俺は黒川先生の責めを警戒して身構える。
「全力で我慢しなさい。でないと、この一撃で終わるわよ?」
「……言われるまでもねえぜ……」
俺は言われた通り意識を集中させる。この勝負、絶対に負けられないんだ。男の強さを証明する為にも……ここで負けたら男は女より弱いと証明することになっちまう。だから絶対に負けない!
「……瞬殺よ♪」
黒川先生は俺の頭を両手で掴むと、そのままおっぱいに抱き寄せた。
むにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっぅぅぅぅぅぅぅぅっぅぅぅうぅぅぅぅぅっ!
「うわあああああぁぁぁぁぁ♡ な、なにこれぇぇぇぇぇぇ♡ こ、こんなの知らない……なんか来る……♡ ちんこの根本から上ってくるぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」
「私の勝ちよ、勇樹くん♪」
「ああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……♡」
びゅるるるるー♡……びゅくびゅくびゅくびゅく……♡ びゅる、びゅる、びゅる……びゅる…………♡
「むぅぅぅぅぅ……♡ むぁ……♡ むぁぁぁぁぁん♡」
おっぱいの谷間に顔を埋めながら、俺は初めて経験する快感に体を震わせた。
我慢でなんてできるもんじゃなかった。射精そうって感覚が来た時にはもう遅かった。イクのを止める術なんてなかった。ちんこから何かがせりあがってきて、頭が真っ白になったかと思うと次の瞬間には黒川先生の言った通り白いおしっこをびゅーびゅー漏らしていた……。
「言ったでしょ。瞬殺よ、って」
黒川先生が俺を解放すると、俺は力なくその場にへたり込んだ。
「見なさい……君がお漏らしした白いおしっこよ♪」
「あぁぁ……♡ うぅぅ……♡」
「これでわかったかしら? 君じゃ私には勝てないって。もう女の子にいじわるしちゃだめよ」
黒川先生はそう言い残すと着替えを済ませて出ていった。俺はその場にへたり込んだまま、あまりの悔しさに涙した。負けたことも悔しかったが何より悔しかったのは、イカされたのがめちゃくちゃ気持ち良かったことだ。白いおしっこをびゅくびゅく漏らすのが、たまらなく気持ち良かった……負けて気持ち良くなってしまった自分に腹立たしい。
俺は家に帰り、バトルファックの研究をした。
翌日。
「黒川先生……もう1度俺と勝負してくれ」
「何度やっても同じよ。君じゃ私には勝てないわ」
「そんなことはない! 俺はバトルファックの勉強をした! 今日なら勝てる! 俺の方が強いって証明してみせる! お願いします!」
俺が真剣な表情で頭を下げると、黒川先生は呆れるように溜め息を吐くと、やれやれといった様子で言った。
「しようのない子ね、君は……はぁ、いいわ。ついてきなさい」
俺は勝負を受けてもらえたことで気合を入れなおす。
今日こそは……!
昨日と同じ体育で使う特別授業の部屋。互いに全裸になって準備を済ませた俺たちは、マットの上で向かい合う。
「面倒だからルールを変えましょう。チャンスをあげるわ」
「チャンス……?」
「君は3回イッたら負け。その間に私を1回でもイカせることができたら君の勝ちでいいわ」
「本当にそのルールでいいのか?」
「いいわ。その代わり今日負けたら、君の方が弱い認めなさい。負けて認めないのは男らしくないわよ?」
「お、おう……わかった。今日負けたら俺の方が弱いって認める」
「では始めましょう。かかってきなさい……」
俺は言われた通り黒川先生の秘部をまさぐる。女は感じるとここが濡れるらしい。黒川先生が感じているかどうか判断するためにも、ここを責めるのが有効なはずだ。
「へぇ……ほんとに勉強してきたんだ。じゃあ先生もおちんちん扱いちゃお♪」
そう言って黒川先生は俺のちんこを手で包み込んだ。
「ふあぁ♡」
たったそれだけのことで、俺は声を漏らしていた。き、気持ち良すぎる……手で握られただけなのに……♡
既に先走り汁が溢れ出てきていた。
「ほら、いくわよ♪ しこしこしこしこ……しこしこしこしこ……しこしこしこしこ……」
「あっ……♡ くぅっ……♡ あぁぁぁぁんっ……♡」
「先生のおててと勝負ね。君のおちんちんは先生のおててに勝てるかなぁ?」
「ああああぁぁぁぁぁっ……♡ ちょ、タンマ……♡」
「バトルファックにタンマはないわよ♡」
「あぁぁぁぁぁぁ……♡ だ、ダメだ……♡ い、イク……っ♡ ち、ちくしょおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ……♡」
びゅっ……♡ びゅっ……♡ びゅっ……♡ びゅっ……♡ びゅるるるるぅ……♡ びゅく、びゅく、びゅく……♡
「はい、先生のおてての勝ち。おちんぽ弱~い♪ 1回目♪ 早いわね♪ 君はかなりの早漏さんね♪」
「くっ、くっそう……」
また我慢できなかった。これが射精……くせになりそうだ……
「じゃあ続けていくわよ♪ 今度は先生のお口と勝負ね♪ あ~む♡」
「ふぁぁぁぁぁ♡ こ、これすごっ……♡ あ、あったかぃ……♡ き、気持ちいい♡」
ちんこを黒川先生の口が包み込んだ瞬間、俺の体はびくびくと痙攣した。
「ちゅぶぶぶぶぶ……じゅるるるるる……じゅ……ん……♡ ど~お? これぇ……すごいれしょぉ……♡」
「うおっ……♡ あぁぁぁぁん……♡ ぐっ……♡ や、やばい……♡ やばいやばいっ……♡」
「おいし……♡ じゅちゅ……♡ んじゅぶぶぶ……せんせぇのぉ~……おくちとぉ……きみのおちんちん……どっちがつよいかしらねぇ……じゅる……♡ じゅぶぶぶ……♡
「あああああああああああああああああぁっ……♡」
「これでトドメよ♡ じゅ……じゅちゅっじゅちゅっじゅちゅっじゅちゅっじゅちゅっ……――」
「で、出るぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……♡」
びゅるるるるるぅぅぅぅぅぅ……♡ びゅっ……♡ びゅっ……♡ びゅっ……♡ びゅっ……♡ どく、どく、どく……♡
「んぅ~……あむぅん……♡ じゅちゅっ……ん~~~んぐっ……♡ ほら、見なさい♡ これ、君が出した精子よ♡」
「うぁ……♡ あぁぁぁ……♡」
「んんっ……♡ れろれろれろ……♡ ほら、こんなにいっぱい……♡ 見てなさい……ごっくん……♡」
黒川先生は俺が口内に献上した精子を、舌で転がし弄んだ後、全て飲み干した。
「ふふ♪ 君の敗北ザーメン、ぜ~んぶ先生に食べられちゃったわね♪」
「くっ……!」
「どう? 無駄討ちお射精、気持ち良かったかしら?」
「まだ、まだ……!」
俺は体を奮い立たせ、黒川先生を押し倒す。そしてその豊満なおっぱいの谷間にちんこを挿入した。バトルファックの本に書いてあった。男は女のおっぱいに勝ったことがない、と。つまり俺の方が強いと証明するにはこのおっぱいにちんこで勝たなきゃいけないんだ!
「あら♪ 最後はおっぱいに負けたいの? いいわ、先生のおっぱいと君のおちんちん……どっちが強いか勝負よ♪」
「おら! おら! おら! おら! イケっ! イケっ! イケっ! イケっ!」
「先生もおっぱいでおちんちん攻撃するわね♪ はい、むにゅうぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」
「はああぁぁぁぁぁぁぁ……♡ や、柔らかい……♡ き、気持ち良すぎるよぉ……♡」
俺の腰は止まらない。おっぱいに勝つどころかこの底なし沼のようなおっぱい沼にずぶずぶと嵌まっていく。一度挿入したら、精液を吐き出すまで逃げられない。
「ふあぁぁぁぁぁぁん……♡ むりぃぃぃぃぃぃぃっ……♡ むりむりむりむりぃぃぃぃぃぃぃっ……♡ こんなのむりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ……♡」
「もう出ちゃうの? 早すぎるw いくらなんでも雑魚すぎるよ、君のちんぽ……いいわ。さっさと射精しなさい♡ おっぱいに負けちゃいなさい♡」
「ああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…………♡ イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…………♡ 負けちゃうぅぅぅぅぅぅ…・…♡ おっぱいに、女に負けちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…………♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーっ……♡ どぴゅるるるるる……♡ どぴゅっ……♡ どぴゅっ……♡ どぴゅっ……♡ どぴゅっ……♡ どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ…………♡
3回目の射精で敗北が確定する。タイマーを見ると、試合開始から5分も経っていなかった……
「君の負け♪ わかったら、これからは考えを改めなさい」
意識を失う前、黒川先生の言葉が脳に焼き付いた……――
【おまけ】
黒川先生に完全敗北してから、俺は考えを改めた。
いくらなんでも大人の女に勝てるはずがなかったのだ。同年代の女子になら勝てるんじゃないだろうか。
そう思い、俺は一生懸命バトルファックの勉強に励んだ。授業でもバトルファックが始まったので、俺は座学を真剣に取り組み、家に帰ってからはオナニーでちんこの耐久力を鍛える特訓をした。
これで同年代の女子にはバトルファックで負けないはずだ。
そして今日はいよいよ、初めて授業で試合形のでバトルファックを行う日だ。
「それでは本日よりバトルファックの試合の授業を行う。先にイッた方の負けだ。言っておくがこれは真剣勝負だ。スポーツマンシップにのっとり、正々堂々と戦い、負けたものは潔く負けを認めること。わかりましたか?」
「「「はい!」」」
黒川先生のルール説明に全員が元気よく頷く。
今日俺は同年代の女に勝って、いつか黒川先生にリベンジするんだ……! その後はプロになってチャンピオンになる……!
俺の相手はありさだった。
「よろしく、勇樹くん」
「ああ、よろしく」
互いに握手をして向かい合う。大丈夫だ。ありさの胸は小さい。女の最強の武器おっぱいはない。小さすぎて使い物にならない。おっぱいさえなければ女なんて……
「それでは、試合始め!」
各マットで一斉に男女がもつれ合う。
俺もありさと体を交える。
「勇樹くん、わたしね、すっごく勉強したの。勇樹くんに勝ちたくて。おかげで座学の成績1位だったよ」
「座学が1位でも実戦は別だぜ」
「それはどう、かな……!」
「なっ……⁉」
腕を掴まれていた俺は不意にありさに引き込まれ、バランスを崩した瞬間に足を払われた。
「ぐあっ……!」
盛大にこかされた俺は、慌てて態勢を立て直そうとするが、既にありさは俺の足を両手で掴んでいた。
「くっ……! くそっ……!」
俺はじたばたともがくが、ありさの手からは逃れられない。
「……はぁ……やっぱり、そうなんだ」
「なにがやっぱりなんだよ……!」
「勇樹くん、本気で逃げようとしてないでしょ? 男の子が本気で暴れたら、女の子の力で支えられるわけないもん」
「なに言って……そんなわけ……ない、だろ……」
俺は気付いた。気付いてしまった。ありさがまったく手に力を込めていないことに。それなのに俺は逃げられなかった。
「な、なんで……! なんで……⁉」
俺は必死で足をじたばたとさせる。だが、ありさの足からは逃げられない。
「ふざけんな……! なんでだよ……!」
ありさは俺を憐れむような目で見て、溜め息を吐く。
「教えてあげる。勇樹くん、ほんとは女の子に負けたいん、だよ? 女の子に負けたいって思ってるから、逃げられないの」
「そ、そんなわけないだろ! 俺はお前に勝って、黒川先生に勝って、プロの女に勝って、チャンピオンになるんだ!」
「勇樹くんじゃ無理、だよ? 黒川先生に負けた時、すっごく気持ちいお射精いっぱいしたんでしょ? 気持ち良かったんだよね? 負けるの気持ちいいって脳が覚えちゃったんだよね? わたし、座学すっごく頑張ったからわかっちゃうの。こういう症状の人をなんていうか……わたし、知ってるの。教えてあげるね。勇樹くんは、女の子に負けたがりのマゾ、なんだよ? わかった?」
「ふざけるな! お前なんかに負けるか……! 俺ははお前なんかより強いんだよ……!」
「ううん、弱いよ。勇樹くんは私より弱い……ほら、耳を澄ませてみて。聞こえるでしょ?」
「な、なにを……?」
「男の子たちが、負ける声」
『や、やばい……♡ な、なにこれっ……♡ あぁぁぁぁ……♡ なんか、出るっ……♡」
びゅっ……♡ びゅっ……♡ びゅっ……♡ びゅっ……♡
「勝者、五十嵐裕子!」
『き、気持ちいぃぃぃぃっ……♡ こ、こんなの、勝てるわけっ……♡」
どぴゅるるるる……♡
『勝者、木崎真弓!」
「お、女の子の手……気持ち良すぎるぅ♡ ああああぁぁぁぁ……っ♡」
ぴゅるるるる……♡ ぴゅっ……♡ ぴゅっ……♡ ぴゅっ……♡
「勝者、浅野杏子!」
「あぁぁぁぁぁぁ♡ イク♡」
びゅくびゅくびゅくびゅく……♡
「勝者、小山内真紀!」
…………………
次から次へと男のイキ声が聞こえてくる。まだ男の勝者の名前は聞こえてこない。それどころかあまりにも男が一斉に射精したものだから、特別授業の教室はイカ臭い臭いが充満していた。
「1組を残して女子の全勝か。あとは氷見ありさと高橋勇樹ペアだけだな」
「どう? 男の子みんな負けっちゃったけど。これでもまだ私に勝てるって言い張る?」
「ぐっ……」
「すっごくださいよ?」
「う、うるせえ」
「ほら、頑張りなよ。ここから逃れてみせなよ」
「や、やってやらぁ……!」
俺は再びもがく。全力で、必死でもがく。だが結局ありさの手から逃れることはできなかった。
ありさの言うとおり、俺は望んでいるのか……女子に負けることを……♡
「じゃあ、終わらせるね」
「くそっ……くそぉっ……♡」
「えいっ」
ありさはただ足で俺のちんこを踏んだだけだ。たったそれだけ。それだけの攻撃で、俺のちんこは――
「あぁぁぁぁぁぁああああんっ……♡ イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……♡
まるで噴水のように吹き上げた精液は、立っているありさの顔にまでかかった。
「そこまで! 勝者、氷見ありさ! 30対0で女子の勝ち!」
この瞬間、このクラスの男子の完全敗北が確定した。
「私の勝ちだね、勇樹くん。これからはもうクラスメイトにいじわるしちゃダメだよ? 弱いんだから。マゾはマゾらしくふさわしい態度を取ってね」
汗一つかかずに俺に勝利したありさは淡々とそう言った。
最後に俺のちんこを踏みにじると、足をどけた。
「あぁぁぁぁっ……♡」
びゅく♡
出し切れなかった精液が飛び出てきて、試合は終了した。
全試合が終了するまでに要した時間はわずか10分。いかにこのクラスの生徒に力の差があったかが証明された授業となった……
これ以降、俺は足で踏まれる快感に目覚めてしまい、ありさに土下座して毎日足でちんこを踏んでもらっている。その対価として、お小遣いをありさに貢ぐようになっていった。ありさの言うとおり、女に負ける気持ち良さに目覚めてしまった俺はありさのお貢ぎ奴隷として、学校生活を送ることになった……
「はい、まいど~。じゃあ踏んであげるね。えいっ、ぐりぐりぐりっ……」
「あ、ありがとうございますありさ様ぁぁぁぁぁぁっ……♡」
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……♡
男に生まれて心の底から良かったと思う。こうして気持ち良く負けさせてもらえるのだから……♡
プロバトルファッカーが風俗嬢の乳首責めでマゾ落ちする話
バトルファックのプロリーグにはエキシビションマッチというのが存在する。
高校生や大学生、風俗の人間などをゲストとして招いて、プロと試合をするというものだ。
そしてこのエキシビションマッチは若手の仕事だ。プロ入り2~3年目の若手がアマチュアとの試合に臨む。俺、日野圭一も今年が2年目のシーズンになる。プロ入り1年目のシーズンを終えて25勝47敗の22の負け越しだった。アマチュアでの成績は良かったので期待されてのプロ入りだったが、1年目はプロの壁にぶち当たった。俺はほとんど若手同士の対戦でしか勝ちを拾えなかった。中堅やベテラン勢のテクニックは凄まじく、なかなか結果を残せない悔しいシーズンだった。
1年目でプロのレベルの高さを痛感した俺は、オフシーズンに猛特訓した。おかげで自信は付いた。今シーズンは絶対に結果を残してやる。
このエキシビションマッチはシーズン開始1週間前に行われる。シーズンに入る前にプロからファンに向けたファンサービスの側面が強い。
応募できるのは競技経験が3年以上の者、もしくは風俗で2年以上勤務している女性が対象だ。その中から抽選で選ばれた人間とランダムに対戦が組まれる。
「俺の対戦相手は風俗嬢か。ある意味競技経験者より骨はありそうだな」
風俗嬢は責めのテクニックが優れている女が多い。シーズン前の肩慣らしにはちょうどいい相手だ。
待合室で待機していると、対戦相手の女性が入ってきた。
「は、はじめまして、私りさって言います。今日はお手柔らかにお願いします」
礼儀正しい女性だ。緊張しているのか少し体が硬い。
スレンダーな見た目をしている。ショートカットの茶髪、整った顔立ちで美人だ。胸はBカップぐらいだが、綺麗な人だった。耳にはピアスが光っている。
「よろしく。俺は日野圭一。プロ2年目の駆け出しだ。風俗嬢と聞いているが、バトルファックの経験はあるのか?」
「いいえ、ありません。私はM性感で働いていて、5年目になります」
「じゃあ年上だね。俺はまだ20歳だから。だったら敬語じゃなくてもいいよ。むしろ俺が敬語で話さなきゃいけないな」
「とんでもないです。圭一さんは敬語じゃなくていいですよ……私のこれは口癖みたいなもので、年下、年上関係なく誰にでも敬語になっちゃうんです」
「ああ、そういう人いるよね」
「はい。あ、私は25歳です。まだまだ若いと思ってますが、年上が相手でも平気ですか?」
「いや、俺年上好きだから笑 むしろ大歓迎」
「良かったです。あ、あの実は私ずっと圭一さんのファンだったんです!」
りさは意を決したかのように俺にそう告白した。
「え、俺まだプロ入って2年目だよ? ルーキーの年はほとんど活躍できなかったし……自分で言ってて落ち込むな」
「えっと、私はプロも大好きですが高校バトルファックのファンなんです。高校の全国大会の観戦に毎年行くんですけど、2年前の全国大会での圭一さんの奮戦を目の当たりにして……それからずっと密かに応援してたんです」
驚いた。高校の頃から俺のファンがいたなんて。素直に嬉しい。
「あー、確かにあの全国大会はプロを目指してたからがんばったんだよなぁ」
あの大会で俺は大会記録を打ち立てた。優勝するまで俺は1度もイカされなかった。そのちんぽの耐久力を評価され、プロ入りが叶ったのだ。我慢強さには自信がある。プロでもやっていけると思った。だが、プロはそんなに甘い場所ではなかった。プロのルールでは試合時間は2時間で、3回イッたらKO負け(男の場合は射精を伴う絶頂)。俺は公式戦で敗れた試合は制限時間ギリギリでの射精による敗北でKO負けは1度もない。敗れた全ての試合でスコアは1-0だ。だが、プロのテクニックは凄まじく、制限時間いっぱい射精を耐えきるのは至難の業だった。勝利するためには、責めの技術を磨かなければならない。それを痛感した1年だった。
「でも嬉しいよ。まさか高校の時から応援してくれていた人がいたなんて思わなかった。ありがとう、りささん」
「私もこうして圭一さんと直接お話できる日が来るなんて思わなかったですから、今とても幸せです」
りさは顔を赤らめて俯いた。こんな綺麗な女性が俺のファンだなんて嬉しい限りだ。彼女の応援に応える為にも、これからも精進していかなくてはならないな。
「今シーズンは頑張るから、応援よろしく」
「はい! あぁ……圭一さんとバトルファックの試合ができるなんて夢のようです……! ずっと夢見てたんです……圭一さんと試合してみたいなって……夢が叶いました。今日は私の全力で戦いますね」
「ああ、俺もりささんの期待に応えられるよう、全力で戦うよ。手は抜かない。それがあなたに対するリスペクトだ」
「嬉しいです! あ、りさでいいですよ♪y」
りさは顔を紅潮させて俺の手を取った。感じのいい女性だ。
試合は間もなく開始する。
いよいよ試合だ。このエキシビションマッチはバトルファックのプロリーグの長い歴史の中で、毎年行われてきた伝統行事だ。そして、プロが敗れた前例はない。
プロと試合が出来ることの喜びをファンに提供する。それがこのエキシビションマッチの目的だ。
だから俺のファンだと言ってくれるりさには、しっかりと俺のプロとしての力で応えるべきだ。
俺とりさが互いにリングに上がり、互いに試合前の握手を交わす。審判の女性が俺とりさの手を取って仕切りを始める。
「ルールは現行のプロのルールに則る。試合時間は120分。暴力は禁止。絶頂3回でKO負け。男の絶頂は射精を伴うもの。いいですか。互いにスポーツマンシップに則り、正々堂々と戦うように」
「ああ」
「はい、がんばります」
「それでは、始め!」
ゴングが鳴り、試合が始まった。
生まれたままの姿で向かい合った俺たちは、互いに相手の動きを観察する。
「どうした。かかってこないのか?」
「プロ相手にそんな無謀はしないですよ。圭一さんこそ来ないんですか? そんなに警戒する相手ですか、私は?」
りさが微笑みながら俺を挑発する。戦いはもう始まっている。舌戦はもう始まっているのだ。
「わかったよ。じゃあ遠慮なく行かせてもうらおう」
俺はそう言ってりさへと踏み出す。りさは逃げる様子はなく、俺が間合いになるのを許した。
りさの身体的特徴を鑑みれば、おっぱいに警戒する必要はない分、責めやすさはある。俺はりさに抱きつくと、本能のままにキスをした。
「んちゅ……ちゅぱ……ちゅぅ……レロ……ちゅぱっ……」
りさは俺のキスに応じながら、早速手を俺の体に這わせる。りさからすれば、俺のちんぽを責めるのは一刻も早い方がいいだろう。俺のファンだと言うりさのことだ。俺のちんぽの耐久力は承知のはずだ。俺をイカせようと思ったら、少しでも早く、長くちんぽを責めなければならないと考えるだろう。
「んちゅ……(あれ……?)」
俺の読みは外れた。りさは俺のちんぽには目もくれず、肩口から腹、下腹部に手が巡った後、乳首の周辺に手を這わせ始めた。
(乳首責めとはまた珍しいことを)
まだ乳首には触れていないが、この責め方は間違いなく乳首責め目的だろう。
(これは楽に責められるな)
俺はりさの責めに驚きつつも、たいした脅威ではないと判断した。
プロの試合では女が乳首責めをすることはほとんどない。愛撫として用いられることがほとんどだが、時間の定められた試合では乳首責めは効果が表れるまで時間がかかりすぎるのだ。女と違って男の乳首を開発するにはそれなりに時間を要する。
乳首責めを展開している間に自分が絶頂させられてしまっては話にならない。俺も試合で本気の乳首責めを経験したことはない。
俺はキスをしながらりさを押し倒した。右手でりさの秘部に触れると、既に濡れていた。
「んちゅ……あぁん……」
俺はりさが感じているのを確認した俺は指をゆっくりと秘部の穴へ挿入れていく。
「んぁぁあ……圭一さんの指が……入ってくるぅ……」
りさのヴァギナをかき混ぜるように責めていく。大量の愛液が指に絡みつき、淫らな音を立てる。
「んぁぁぁあっ……圭一さんの、指……き持ちいい……」
「オフシーズンにみっちり責めの特訓を重ねたからね」
りさは感じているが、乳首への責めは緩めていない。感じて体を震わせながらも、俺の乳首の周辺の愛撫は続いていた。
今のところたいした快感ではない。少しくすぐったいという程度だろうか。
俺はしばらくりさのヴァギナを責め続け、タイミングを見てクリトリスを摘み、そしてまた指を出し入れする。多種多様な責めにりさは体をよじりながら大きく感じた。ヴァギナの中の筋肉がぴくぴくと痙攣し始めている。絶頂は近い。
りさはそれでも俺の責めから逃れようとはせず、ただひたすら乳首の周辺、乳輪に円を描くように指を這わせている。
これだけ感じながら責めの方針を変えないうえに手を緩めないのはたいしたものだ。
だが、やがてりさのヴァギナが収縮する感覚が指に伝わった。
「んん……んぁっ……あん♪……ああああああああっ……! ああああああああんんっ……!」
りさが大きく喘ぎ、体を反った。次の瞬間、ヴァギナがきつく収縮し、りさの体ががくがくと痙攣した。
「一本!」
審判がりさの絶頂を認めた。絶頂の余波で痙攣が続くりさだが、その手はしっかりと俺の乳輪を捉えていた。
絶頂しても責め手をやめないその根性は素直に見習うべき部分だな。
俺はりさのヴァギナから指を引き抜いた。
じゅぼぼぼぼっ……!
まるで栓を抜いたかのように、大量の愛液が溢れ落ちた。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
ようやく痙攣が落ち着いたのか、りさは荒い呼吸を整えつつ俺の乳輪をなぞっている。
「まずは1本先取させてもらったよ」
「……はぁ……やっぱりプロは強いですね……とっても気持ち良くイカされちゃいました♪」
嬉しそうにりさが微笑む。その笑顔に思わずドキッとさせられるが、俺はすぐに頭を冷静に切り替える。
「さっきから乳輪ばかり責めてるみたいだけど、あまりいい手とは言えないな。男の乳首を感じさせようと思ったら、かなり時間がかかる。普段から乳首を開発しているならまだしも1試合で結果を出すのは至難の業だよ」
「確かにそうかもですね……でも、私にはこれしかありません。私にはプロのバトルファッカーみたいな大きなおっぱいもありませんし、名器を持っているわけでもありません。口技も苦手で……なので、私にはこの手しかありません。隠してもしょうがないので教えちゃいますが笑」
「なるほどね。だったらその手で俺のちんぽを責めればいいんじゃないのか? 手しかないというぐらいだ。5年も風俗に勤められているぐらいだし、相当のテクニックの持ち主と推察するが」
俺がそう言うと、りさはこれまでと違った怪しい笑みを浮かべた。その表情からは、自身の技術に自信を漲らせている表情だった。
「りさの仰る通りですよ。私は手のテクニックに関しては相当の自信があります。圭一さんが相手じゃなければそうしたかもしれません」
「それは俺の耐久力を知っているからか?」
「はい。誰よりも圭一さんを追いかけてきた……あなたの試合を全て見てきた私だからこそ、圭一さんのおちんちんの耐久力は誰よりもわかっているつもりです。私の手練手管をもってしても、射精に導くのは難しいのだと」
「ちゃんと俺に勝つために作戦を立ててきたわけだ」
「はい。圭一さんの試合を見るたびに、私ならこう責めるって頭の中でずっとシュミレーションしてきましたから。まさかほんとに試合することになるなんて思わなかったですけど」
りさが苦笑する。だがその表情は心底嬉しそうで、彼女とマッチアップしたことを本当に良かったと心から思えた。
「なら、俺が先にりさをイカせるか、それとも俺の乳首が先に悲鳴を上げるか……勝負だな」
「絶対に乳首感じさせてあげます♪」
「望むところだ」
俺たちはまぐわう。互いに相手に対する愛情があった。俺はいつしか彼女の真摯な想いに惹かれ始めていた。彼女もそうだろう。肌を重ねたことで、互いに想いを通わせた。
りさは相変わらず俺の乳輪を執拗に責めている。俺はりさの手は放置し、彼女を押し倒す。1度イってぐちょぐちょになった彼女のヴァギナだ。準備は十二分に整っている。俺は構わず自らのちんぽをヴァギナに突き立てた。
「んっ……んぁぁ……」
りさが小さく喘ぐ。挿入戦は俺の得意とするところ。元々俺は責め手が限られており指技は得意ではなかった。オフシーズンの特訓で習得したが、それまで女をイカせる時はいつも挿入戦だった。
「動くぞ」
「ん……あああああっ……あん……あん、あん、あん♪」
パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……パンパンパンパン……
「熱い……熱いのが……あぁぁぁぁ……激しいっ……!」
りさは唇を真一文字に引き結びながら必死で快感に抗っている。
「このままイカセてやる……!」
「いや……あぁぁぁぁ……圭一さんも、イケるように、してあげる……」
俺はピストンの速度を上げた。りさの奥深くを突くように、腰を巧みに使って彼女を責める。
……不意にりさの喘ぎ声が止まった。俺のピストンが止まったからだ。
「…………うっ……」
俺はかつてない快感に思わず腰の運動を止めてしまった。乳首から甘い痺れがもたらされたのだ。
りさが俺の乳首を指で弾いていた。
「はぁ……はぁ……どうやら、間に合ったようですね……♪」
りさはそう笑みを浮かべると、両手で俺の両乳首を弾き始める。今まで乳輪をなぞっていただけだったのに、振れるか触れないかぎりぎりのラインで乳首を弾く。その度に、体中に電流が奔ったかのような痺れが駆け巡る。
「くっ……ぅぁ……おう……」
「ふふ、どうしたんですか、圭一さん。動かないんですか?」
「いや……あっ……」
俺が何か言うより先に、りさの指が俺の乳首を弾く。その不規則なタイミングでの責めに、俺は身構えることができない。
――馬鹿な。乳首で感じているのか? 俺が?
「言い忘れてましたけど、私乳首の開発は得意なんです。乳首を開発されたいという初心者のお客様も、最初のプレイで感じさせてあげることができるんですよ?」
りさが微笑みながら乳首を責め始める。弱く、弱く……そして強く。生き物のように自在に動く指に、俺は快感を享受するほかなかった。
「あっ……あぁぁぁぁぁぁっ……!」
「乳首って気持ちいいでしょ? 一度感じちゃったらハマっちゃいますよ? もう逃がしませんからね♪」
「おぅ……あっ……あぅ……あん……くぅ……」
俺は味わったことのない快感にどう対処していいかわからなかった。りさが乳首を指で弾く度、脳がちかちかとする。
――なんだ、これ……?
「知ってますか、圭一さん。乳首だけで男の人をイカせることもできるんですよ?」
「乳首だけで……?」
「はい♪ そしてそれは私の1番の得意技です♡」
カリ……カリカリ!
「あぁぁぁぁぁっ……!」
「私、乳首責めが凄いって、お店で評判なんです。1番乳首責めが巧いって。プレイしたら必ず乳首でイカセてくれるってレビューもいくつももらってるんですよ♪」
カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……カリ……カリ……………カリ………………カリカリカリカリっ!
「うああぁぁぁぁっ……これ……ま、マジか……あぁぁぁぁっ……!」
「いーっぱい声出しましょうね♪ そうすればもっと気持ち良くなれますから♪」
「あん♡ あぁぁぁぁっ……♡ ちょっ……まっ……あぁぁぁぁぁ……♡」
びゅるびゅるびゅるびゅる……♡ びゅく……♡ びゅく……♡ どくどくどく……♡
「あっ♡ イッちゃいましたね、圭一さん♪ 中にいっぱい出てます♪」
「あぁぁ……♡ うお……」
せつなげな溜め息を漏らしながら、俺は絶頂した。りさはほとんど膣を動かしていなかった。つまり、俺は乳首の刺激だけで射精してしまったのだ。それだけではない。射精する直前、俺は脳が真っ白になる瞬間を確かに味わった。一瞬、意識が飛んでしまったのかと錯覚するような激しいフラッシュだ。ちかちかと脳が電流で麻痺するかのように思考が停止する。
「一本!」
審判が俺の射精を確認し、旗を揚げる。
「どうですか? 初めての乳首イキは? とーっても気持ちいいでしょう?」
「…………ぁぁ♡」
りさの可愛らしい声が耳の鼓膜を震わせる。それだけで気持ちいい。全身の感覚が鋭敏になったかのように研ぎ澄まされ、俺はりさに少し触れられただけでびくんと体を跳ねさせた。
「普通のお射精と違って、乳首イキは癖になりやすいんですよ♪ 脳が馬鹿になっちゃって何も考えられなくなるんです♪」
りさが何を言っているのかもわからない。俺はただただ快感に体を震わせることしかできなかった。
「おちんちん抜いちゃいますね……それ……うわぁ♪ すっごいいっぱい出てる♡」
りさの言うとおり、結合部から大量の白濁液が溢れ出てきた。
「さて、まだまだ終わらせませんよ♪ 覚悟してください、圭一さん♡」
そう悪戯っぽく言うと、りさは恍惚とした表情を浮かべている俺を押し倒す。あっさりと押し倒された俺は、りさの美しい肢体を見上げることしかできない。
「圭一さん、ご褒美です♪」
りさは俺の顔の上にまたがり、秘部を押し付けてきた。愛液でぐしょぐしょになったそこは、熱く滾っており、女の匂いを俺の鼻に充満させる。鼻からたっぷりその女のフェロモンを吸い込んだ俺は、ますます脳が馬鹿になっていく。
「この態勢で乳首をいじめてあげます♪ この技、お客さんに大人気なんですよ♡」
カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……きゅぅぅぅぅ……カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……
時々乳首を抓ったり新たな責めを加えながら、同時に秘部を俺の顔に押し付けてくる。俺は蕩けた脳みそでせめてもの反撃にとりさの秘部を舐めるが、次々と溢れ出てくる愛液に口の中が満たされていく。ついには気管に入ってむせる始末。愛液に溺れる経験など、初めてのことだった。
カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……きゅぅぅぅぅ……カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……
カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……きゅぅぅぅぅ……カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……
カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……きゅぅぅぅぅ……カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……
カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……きゅぅぅぅぅ……カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……
「ほら♪ もうすぐですよ……もうすぐ最高に気持ちいい絶頂の波が押し寄せてきます。おちんちんにいっさい触れないでお射精……♡ 最高に気持ちいいですよ♡」
りさはそう言うが、俺はとっくにイっていた。射精を伴う絶頂ではないだけで、既に4度は脳がイカされていた。今まで脅威に感じていなかった乳首責めがここまで恐ろしいものだったとは。俺は全く抵抗できない現状に、身を震わせることしかできなかった。
カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……きゅぅぅぅぅ……カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……
カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……きゅぅぅぅぅ……カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……
カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……きゅぅぅぅぅ……カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……
カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……きゅぅぅぅぅ……カリカリカリカリ……カリカリカリカリ……きゅっ……
「あっ……♪ おちんちんがびくびくって震えてる……もうそろそろですね。タマタマもきゅってせりあがってきましたし」
「んあっ……♡ あぁぁぁぁっ……♡ うおっ……♡ おうふ……んぐぅぅぅぅぅぅ……♡」
「私、男の人がお射精しちゃうタイミングがわかるんですよ。この様子だとあと10秒でイッちゃいますね♡」
「あぁぁぁっ……♡ くぅぅぅぅぅ……♡」
「カウントしてあげますね♪ 0になったらびゅーってお射精していいですからね♪ 10……9……8……7……6……5……4……」
「んぐっ……♡ あぁぁぁぁっ……♡ おうふっ……♡」
「3……おちんちんに触れられずにお射精したらマゾに落ちちゃいますね……♡ 2……ほら、落ちちゃいましょ……♡ 1……ほら、出ますよー。びゅーって……♡ 0……ほら、イケ……♡ マゾ♡」
「んぐぅぅぅぅぅぅぅぅっ……♡」
びゅるるるるるるるぅぅぅぅぅぅっぅぅぅぅぅぅーーーー♡ びゅく……♡ びゅく……♡ びゅく……♡ びゅく……♡ びゅるるるる…………♡
俺はりさの愛液に溺れながら絶頂した。脳が飛んだみたいに真っ白になり、次の瞬間にはちんぽから精液が噴き出していた。今までで一番気持ちい射精だった……♡
「1本!」
審判の声が響く。
俺は脳とちんぽのW絶頂の余韻で動けない。りさはそれがわかっているのか、片手で乳首を抓りながら、空いたもう片方の手で俺のちんぽを握った。
「夢だったんです。あの我慢強い圭一さんを、乳首でイカセまくるの♪ 夢、叶っちゃいました。圭一さん、私と試合してくれてありがとうございます♪ 楽しかったです」
「まだ、試合は終わってない……」
「いいえ、おしまいです♪ 乳首でイカされたおちんちんは耐久力がだいぶ下がってますから。今なら私の手コキでも十分ぴゅっぴゅさせることはできちゃいますよ♡」
そう言うと、りさは俺のちんぽを扱き始める。確かに言うだけのことはある。りさの手コキテクは凄まじい技量だった。緩急、握る強さ、扱く速度……全てが完璧で乳首でイカされて耐久力の下がった俺のちんぽはひとたまりもなかった。
「ああぁぁぁぁぁっ……♡ やば……♡ それ、やばい……♡ あぁあぁぁぁぁぁぁぁっ……♡ 駄目だ……出る……っ! ちっくしょぉ……♡ あぁぁ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅるるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ……♡
「一本! 勝者、りさ!」
試合が終わった。りさのKO勝利。審判が勝ち名乗りを上げた瞬間、会場中が大歓声を上げた。いろいろ物が飛び交い、史上初のアマチュアがプロを任せた事実を称えた。
「あ……♡ あ……♡ あぁ……♡」
「ごめんね、圭一さん……」
りさはとても悲しそうな目をしていた。
なぜ勝ったのにそんな顔をする?
試合後、俺は待合室でりさと対面した。お互いシャワーを浴びた後だったが、俺たちは着替えを済ませ、互いに健闘を称え合った。
「完敗だったよ、りさ……まさか乳首責めがあんなにおそろしいものだとは思わなかった……」
「ううん、最初から乳首責めを警戒されていたら、私に勝ち目なんかなかったですよ。油断してもらうのも作戦のうちでしたから」
「まんまとその罠にハマったわけだ、俺は」
「そうなりますね」
「勉強になったよ。これからはより精進して、プロで長く活躍できるように努力する」
「…………ごめんなさい!」
唐突に、りさが勢いよく頭を下げた。
「急にどうした……? 頭をあげろって」
「もう圭一さんはプロで活躍はできないと思います……」
沈痛な面持ちでりさが顔を上げた。
「何言ってるんだ? 俺はまだまだやれるぜ?」
「違うんです……乳首責めでお射精しちゃったら、マゾになっちゃうんです……それに1度乳首でイってしまったら、以降とても敏感になって……これから圭一さんは徹底して乳首を責められちゃいます」
「…………」
俺は何も言い返せなかった。確かに乳首は開発するものだ。その乳首で俺はイカされてしまった。ということは俺はりさに乳首を開発されてしまっている。こんな特大の弱点を2つもぶら下げたまま戦っていけるほど、プロは甘くない。
それに俺が本当にマゾ落ちしてしまっているのなら、最早プロで勝ち星をあげることは不可能だろう。
「ごめんなさい……! 私のせいで……でも、勝ちたかったんです……! 圭一さんにだけは、絶対に勝ちたかったから……」
りさが目に涙をためて訴えかける。その雫がつーっと頬を伝って流れていく。綺麗な涙だ。
「怒ってないよ……俺の実力が足りなかっただけだ」
俺はどこか吹っ切れていた。マゾに落ちてしまったことも、乳首を開発されてしまったことも、むしろ喜ばしいことなんじゃないかとさえ思えた。だって、あんなにも激しい快感は今まで味わったことがなかった。未知の領域だった。その素晴らしさを知ってしまった今、俺は元に戻りたいとは思わない。
「でも……でもっ……!」
「むしろ、乳首でイカされることの気持ち良さを教えてくれてありがとうって言いたいね」
「……やっぱり優しいですね、圭一さんは」
涙を拭いながら、ようやくりさが笑った。
「りさになら、もっとイジめてもらいたいと思う」
「はい♪ いじめてあげますよ♪」
「頼むわ」
互いに笑い合う。こんなにも清々しい敗戦があるだろうか。
りさはしばらく目を泳がせていたが、やがて意を決したかのように拳を握ると、俺の目をまっすぐに見つめた。
「実は今日、圭一さんにもし勝てたら、言おうと思っていたことがあって――」
「……ああ」
そこでまた沈黙が流れる。相当勇気を振り絞っているのだろう。りさは言葉を紡ごうとして、何度も飲み込んでいるようだった。それでも大きく深呼吸すると、ついに想いを言葉に紡ぐ。
「好き、です……圭一さん。私と、お付き合いしてくれませんか……」
語尾の方は蚊の鳴くような小さな声だったが、俺の耳にははっきりと届いた。りさの言葉を俺が聞き逃すはずがない。
「もちろんだ。こちらからお願いしたいぐらいだ。りさ、好きだ。俺をりさのペットにしてくれ」
「はい♪ 喜んで♪」
俺とりさは手を取り合い、唇を重ね合った――
【後日談】
りさとのエキシビションマッチから1年後――
俺はバトルファックのコーチとして、母校に雇われていた。
りさとの試合の後、奇跡が起こった。
「私のペットになるなら、他の人tにイカされるところなんてみたくないよ?」
りさが冗談めかして言った言葉が俺の心に火を着けた。俺はりさのペットだ。ご主人様の言いつけは絶対に守らなければならない。
その心構えでシーズンに臨んだ結果、なんと俺は72勝0敗というプロ新記録を打ち立てて優勝した。しかも絶頂した回数は0。史上初の記録で、一生遊んで暮らせるぐらいの多額の賞金をゲットした。
そして俺はその年をもってプロを引退した。惜しまれながらではあったが、俺はもうりさに負けてマゾに落とされた時点でバトルファッカーとしては死んでいた。
今はコーチ職だが、プロで培った技術や心構えなどを指導して、幸せな毎日を送っている。
一方のりさも転職を果たした。風俗嬢を引退し、プロのバトルファッカーとしてデビューしたのだ。
あの日、俺をKOしたことで、スカウトの目に留まり、熱心に勧誘を受けたのだ。俺はスカウトの間でもそこそこ評価されていたらしく、将来性を見込まれていたと後から聞いたが、その俺をKOしたもんだから是非プロにと引く手数多だった。
最初はりさも渋っていた。自分には手の技術しかないと。だが、俺が背中を押したことで、プロへ挑戦する決意をしたようだった。
今のところ、りさはデビューから負けなしの快進撃を続けている。やはり俺とスカウトの目に狂いはなかったようだ。俺は仕事の合間にりさのコーチングもしている。仕事でパートナーとなった俺たちは、更に結婚も果たし人生のパートナーにもなった。
今シーズンが終わるころには、俺たちは式を挙げる予定だ。
これからも俺はりさだけの真のマゾとして、彼女に尽くしていきたいと思う。
マゾになっても俺の人生は幸せに満ちている――
卒業試験~射精我慢検定試験~
高校の卒業試験の日がやってきた。
誕生日を迎え18歳になった者は、この卒業試験を受けなくてはならない。この試験に合格しないと、卒業することはできない。僕、田中優一も先日誕生日を迎え、無事18歳になった。
入試で1位を取った俺は、新入生代表としてこの高校に入学を果たした。それから1度も学年トップを譲ることなく、ここまでやってきた。あとはこの卒業試験さえパスしてしまえば、首席での卒業が約束されている。
試験内容は射精我慢検定試験。この射精我慢検定で最低3級を取得しなければ卒業は認められない。大人の仲間入りを果たすのに早漏では駄目だということだ。この射精我慢検定は女性と交際する際に提示しなければならないと法律で定められており、女性が男性と付き合う判断材料にされるぐらいだ。
「正直、やってみないとわからないなぁ。自分でオナニーする時とは違うだろうし」
自分でするときはそもそも我慢しようとしてないからなあ。女の子の手で扱かれたらどんな感じなんだろう。
僕は童貞だ。女子と付き合ったことはないし、普段女子と話すこともまあない。
でもたった1人だけ、僕に話し掛けてきたきた女子がいた。
「来たね」
試験を受ける部屋に入ると、今日僕の試験を担当するクラスメイトの女子、綾垣さんがベッドに腰掛けて待っていた。
綾垣凪咲さん。絹のような艶のある黒髪が腰のあたりまで伸びていて、凄く女の子らしい人だ。顔も可愛くて、クラスでも結構モテている。
「やあ。今日はよろしくね」
何を隠そうこの女子、綾垣さんが僕が唯一会話できる女子だ。
「うん、よろしくね。絶対にイカセちゃうんだから」
「そんなに気合入れないでよ。これ僕の卒業がかかってるんだから」
「だからでしょ? 私が首席で卒業しようと思ったら田中くんを卒業させないようにするしかないじゃない」
「……本気で言ってる?」
「本気も本気、大真面目よ」
「はぁ……」
僕は溜め息を吐く。まさか綾垣さんがそんなことを企んでいたなんて。この射精我慢検定試験は、試験を受ける相手を指名できる。当然指名された相手にも拒否権はあるのだが、綾垣さんは僕が頼むと快く引き受けてくれた、と思ってたんだけど……どうやら違ったみたい。
相手を指名するにも条件があるから、僕が頼める女子が綾垣さんしかいなかった。この射精我慢検定試験は同い年の女子しか指名できないのだ。
そして僕がなぜこの美少女とお近づきになれたのかというと、それは僕が学年トップだったからだ。
綾垣さんは入学してからずっと僕をライバル視してきたんだけど、僕は1度も負けたことがなかった。試験の度にテストの点数を比べ合い、負けたことを悔しがる綾垣さんは相当の負けず嫌いらしかった。
「私、この3年間首席を取るつもりで本気で頑張ったんだから。だから絶対に首席で卒業するわ」
「負けないように頑張らないと」
相当の気合の入りようだ。でも、なんとかなるだろう。綾垣さんには勝負事で負けたことはないし、なにより綾垣さんだって誰とも付き合ったことがない処女だそうだから、経験だってないだろう。そんな人の手コキぐらいだったら我慢できると思う。ネットで色々調べてみたけど、80%の男子はこの試験をパスできているみたいだし、それほど難易度の高い試験だとは思わない。同い年の女子っていうのが有利に働くみたいで、経験談を読んでみれば経験のない女子の手コキは気持ち良くないらしい。特になんのテクニックも持ってないから、10分程度なら誰でも我慢出来てしまうのだそうだ。
「じゃ、そろそろ時間だし、始めましょうか」
「うん。……ベッドに横になればいいんだよね?」
「そう。仰向けでね」
僕は服とパンツを脱ぎ捨てベッドに仰向けに寝転がった。
初めて異性に裸を見せたけど、これすっごく恥ずかしいな。
普段一緒に机を並べて勉強している女子に見られている……そう考えてしまっただけで、僕のちんぽはむくむくと起き上がった。
「へぇ……これが田中くんのおちんちんなのね……おっきくなったのに思ってたよりすっごく小さい」
「どうだろ……他の人のを見たことがないからなんとも……やっぱり小さいかな?」
「うん、かなり小さいと思う。私も他の男の子のを見たことはないけど、本にはもっと大きいって書いてあったから」
「そっか……」
うう……綾垣さんに小さいと評されてちょっとショックだ。
「ふふ、こんなちっちゃいおちんちんだったら、すぐにイカセられちゃいそう……」
「そ、そんなことはないよ」
「ええー、そうかなあ。だってまだ触ってもないのに勃起してびくびくしてるし……」
綾垣さんは俺に疑いのまなざしを向けてくる。確かに裸を見られただけで勃起してしまったのは童貞丸出しで恥ずかしい。綾垣さんは服を着たままなんだし。
「やる前からそんなに期待してるってことは、もしかしたら田中くんってM……マゾなんじゃないのかな」
「そ、それはないよ。マゾだなんて」
「そうかなー。マゾっぽい反応してると思うけど」
綾垣さんの視線が僕を舐め回すように上下する。その品定めをするかのような視線に耐えきれず、僕は綾垣さんに訴えた。
「そ、そんなことより早く始めようよ。ずっとこの裸でいるのは恥ずかしいし……」
「ごめんごめん、そうだね。さっさと始めよう」
綾垣さんが俺の体の横に座る。
「えっと、ルールだけどイッた時間で取得級が決まるのはわかってるよね?」
「わかってる。3分以内に射精したら5級。3~5分でイッたら4級。5~10分以内にイッたら3級。10~15分以内にイッたら2級。15~60分以内にイッたら1級だよね?」
「そうよ。1級に関しては60分以内にちゃんと射精しないと失格になっちゃうけどね。あくまでこの試験は射精の制御力を図るための物……出せないのはただの遅漏だからね。ちなみに5級が病的な早漏。4級が早漏、3級で普通、2級で我慢強い、1級で射精マスターって評価されてるから。卒業する為には3級は取得しないとダメよ」
「わかってる」
「ということは私が首席で卒業する為には10分以内に田中くんをイカせればいいのね」
「イカないけどそういうことだね」
「ああ、あと試験代を徴収するのを忘れてた」
「そうだったね」
僕は体を起こし、財布から千円札を10枚取り出す。この試験のシステム上、1万円札だとなにかと不便なのだ。
「試験結果が5級だった場合は1万円、4級だった場合は8000円、3級だった場合は5000円、2級だった場合は3000円、1級だった場合は試験代が免除になる。試験代はパートナーの女の子に支払うって決まりだもんね」
「そう。つまり田中くんは私に10分以内にイカされちゃうから8000円支払うことになるわね」
「いや、どんなに払っても5000円だよ」
「じゃあ、試験ではっきりさせましょうか」
「望むところだ」
僕は再びベッドに仰向けになると、試験開始を待つ。綾垣さんがタイマーをセットし準備が整った。
「じゃあ、始めるよ?」
「はい」
「スタート♪ まずはこの可愛いおちんちんを私のすべすべの手で包み込んでぇ……ゆーっくり扱いていくね」
「お、うわぁ……」
綾垣さんの手が僕のちんぽを包み込む。ひんやりとした感覚が予想以上に気持ちいい……僕の武骨な手とは大違いだ。
「はーい、しこしこしこしこ……しこしこしこしこ……気持ちいい?」
「あ……んぁ……♡ おぅ……♡ あぁぁぁぁ……♡」
「感じてる顔可愛い♪ すぐにぴゅっぴゅさせてあげるね♪」
綾垣さんが僕の耳に息を吹きかけてくる。それがなんともたまらなく、まるで電流を流されたかのように僕の体がびくびくっと震えた。
「あ♪ おつゆ出てきたぁ……♪ なんだ、早そうじゃない♪」
「あぁぁぁぁ……♡ えぇ……嘘っ⁉」
「嘘じゃないよ。ほら、見せてあげる……見て。糸引いてるでしょ?」
綾垣さんは僕の亀頭に人差し指で触れると、そのまま引き離して僕の顔の前に掲げる。
「うぁぁぁぁ……♡ えぇ……う、そ……♡」
もう射精する準備を始めてしまっている。ネットに書いてあったこととあまりの違いに僕は焦燥感を覚えた。
やばい。少し射精感が迫ってる……このままじゃ10分持たない……♡ なんとか意思を強く持って臨まなければ本当にイカされてしまう。僕は目をきゅっと強く閉じ、おじいちゃんの裸を思い浮かべた。なんとかえっちな気分を打ち消そうとした。
だが……
「私ね、実は高2ぐらいから田中くんには勉強で勝てないかもって思ってたんだ。だからこの卒業試験で田中くんを不合格にしちゃおうって計画を立てて、いろいろ頑張ったの」
「んあぁぁぁ……♡ え……?」
「田中くんに指名してもらえるように毎日話し掛けたし、手コキのテクニックも磨いた。風俗嬢のお姉ちゃんに聞いてどうやったら男の子を早くイカセられるか考えた。だからはっきりと言える。私、田中くんを不合格にする自信、あるよ!」
まさか綾垣さんのたくらみを聞いた僕は、ショックでおじいさんの妄想が吹き飛んでしまった。綾垣さんが高2の頃から計画していた? 僕から首席をかっさらう為に? この勝負、負けられない……負けてたまるか……! こんな、ことで……僕の3年間がふいになんてなっていいはずがない……!
「へえ……田中くんって普段オナニーする時こうやって扱いてるんだ」
「あぁぁぁぁ……♡ なんで……♡」
綾垣さんの扱き方は、まさに僕が普段オナニーしてる時の扱き方だった。
「これもお姉ちゃんに教えてもらったんだ♪ おちんちんに触れれば、普段どうやって扱いてるかがわかる……癖が出ちゃうんだよ?」
「そ、そんなぁぁぁぁ……♡ あぁぁぁぁ……♡」
亀頭ではなく、皮を使って竿を扱くオナニーのやり方。僕はこの扱き方が大好きだった。フィニッシュはいつもこの扱き方だった。
それを僕より気持ちいい手で扱かれている。一気に射精感がこみ上げてくる……!
「そろそろいいかな……スピードアップ♪」
しこしこしこしこしこしこしこしこ……
「あぁぁぁぁ……♡ た、たんまたんま……♡ だ、ダメだ……♡ ……イクっ♡」
「えっ? ちょっ、もう⁉」
どぴゅーーーーーーーーーーっ……♡ どぴゅっ……♡ どぴゅっ……♡ どぴゅっ……♡ びゅく、びゅ、びゅく、びゅく……♡
「あ、あぁぁぁぁぁ……」
「うっそ、もうイッちゃったの⁉ 信じられない。流石に早すぎでしょ! えっと、タイムは……うわぁ……」
綾垣さんがタイマーを僕に向けてくる。
2分30秒……僕の最速記録だった。は、早すぎる……
「2分30秒って……5級じゃん! 病的な早漏って……キモすぎる。いくらなんでも雑魚ちんぽすぎるでしょ!」
「うぅ……」
綾垣さんの罵倒に、僕はがっくりと項垂れる。
「ねえ知ってる? 早漏はまだ救いようがあるけど病的な早漏は一生治らないらしいよ? 田中くん、もう高校卒業できないんじゃない」
「えっと、またリベンジします……」
「こんなに早いんじゃ……何度やっても一緒だと思うけど」
綾垣さんがちんぽを追撃してくる。
「うっ……♡」
どぴゅっ……♡
それだけで俺はまたイってしまった……
「はい、じゃあ試験代の1万円ね」
綾垣さんはお札を僕に見せつけるようにひらひらとさせながら懐に仕舞った。
「次は必ず合格するから」
「無駄だと思うけど頑張って。でも、これで私の首席卒業が確定するね♪ 計画通り♪」
嬉しそうに綾垣さんは口の端を吊り上げた後、退室していった。
くそぉ……絶対に見返してやる……!
射精我慢検定試験は何度でもチャレンジできるし、いつ挑戦してもいい。
極端な話、毎日挑戦してもいいわけだ。
ただ、毎日挑戦するのは推奨されてはいない。なぜなら、毎日女の子に射精させられ続けてしまったら、早漏が悪化するからだ。脳が女ん子の手に扱かれたらイクことを覚えてしまい、扱かれたら射精するという指示を出してしまう。そうなったらもう早漏は治らないと思った方がいいだろう。なんなら女の子にイカされる気持ち良さにハマってマゾに落ちてしまう人も多いのだとか。
慎重にいくなら、特訓してから再チャレンジするのが望ましい。
だが、僕にはそんな余裕はなかった。
卒業まで日がないし、なにより綾垣さんから首席の座を取り戻さなければならない。
僕は毎日挑戦することを決意した。綾垣さんにそのことを話しに行くと、彼女はにまりと笑った。
「いいよ♪ 私としてその方が都合いいし。毎日イカセてあげれば、ますます早漏になって絶対に卒業試験パスできなくなるもんね」
「いいや、そんなことにはならないよ。今日で合格してみせる」
「無理無理。だって私、昨日は全然本気出してなかったもん。感度を高める為にあえて手を抜いて扱いてあげたのに情けなく出しちゃってさ……めちゃくちゃキモかった」
綾垣さんはこれまでと違い、完全に僕のことを見下していた。
クラス内でも、僕が2分30秒でイッてしまったことは広まっていた。周囲の女子から顔を合わせるたびくすくすと笑われる。この汚名を返上する為にも、一刻も早く3級を取得しなくてはならない。
パートナーの変更は認められていない。最初に指名した相手と合格まで頑張らなければならないため、綾垣さんの責めに打ち勝たないと、僕は永遠に高校を卒業できないことになる。それだけは避けなくては。
「じゃ、また放課後にね♪」
「わかった」
そして迎えた放課後。
射精我慢検定試験用の部屋に集合した僕たちは、手際よく準備を済ませる。
試験代の1万円を準備し、ベッドに仰向けに横たわる。
「それじゃ始めるわよ?」
「ああ、いつでもこい」
「ふふ、すぐに負けさせてあげる♪」
綾垣さんは俺のちんぽにむかって唾液を垂らす。それを亀頭から竿に塗り広げていく。
「うぁぁぁぁ……♡ うおぅ……♡ んぁぁぁぁ……♡」
「まだ触っただけだよ?」
「くっ……♡ ぬるぬるがやばい……♡」
「昨日はぬるぬるさせる前にイッちゃったもんねー」
「ず、ずるいって……♡ あぁ……♡」
「ずるくないよ。ちゃんとルールの範囲内」
ぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃ……
唾液で滑りが良くなった状態で、昨日と同じく僕が普段扱いている扱き方で責められる。
「うっ……♡ や、やばい……♡」
「やばいの? もう出ちゃう? こんなにゆっくりなのに?」
「あぁぁぁ……♡ ちょっ……♡ ま、マジでやばい……♡ ダメ、ダメダメダメダメ……♡」
「我慢しても無駄よ、早漏なんだから。イッちゃえ雑ー魚」
「うぁぁぁぁぁ……♡ ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……♡」
どぴゅるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅ……♡ ぴゅる♡ ぴゅる♡ ぴゅる♡ ぴゅる♡ ちろちろちろ……♡
「はい、早漏確定~♪ タイムは……お、すごい♪ 1分切ったよ! 52秒だって笑」
「うぁ……♡ くっ……♡」
「弱すぎ♪ こんなの毎日やってたらマゾになっちゃうね♪ あ、もうなってるか。明日もぴゅっぴゅさせてあげるね♪」
「うぅ……♡」
僕は試験代の1万円を綾垣さんに渡し、自らの目の上に腕を置いた。
「くっ……ちっくしょぉ……」
僕は悔しさのあまり涙が溢れ出た。
ちっとも我慢できない……綾垣さんにちょっと扱かれただけであえなく射精してしまう。
それだけではない。綾垣さんにイカされるのが凄く気持ちいい……病みつきになってしまいそうだ。
「本当に、僕は……」
マゾになってしまったのだろうか。認めたくないけど、綾垣さんにしてもらうのがやばい……
もう明日のことを考えている。いつの間にか僕の思考は射精我慢検定試験に合格することから、綾垣さんにしてもらうことに頭が切り替わっていた。
「みじめだね、田中くん♪」
綾垣さんに見下されているのも、なんだか心地よい。これはもう重症だ。
翌日も僕は綾垣さんに挑戦した。だが、勝てる見込みがあったわけではない。負ける前提でのダメ元の挑戦だ。
当然、そんな状態で試験に臨んでも、いい結果が得られるわけがなく……
ぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃ……
「あぁぁぁぁ……♡ で、出ちゃうぅぅぅぅぅ……♡」
「負けちゃえ♪」
「あ、あ、うぁ……♡」
ぴゅくぴゅくぴゅくぅぅぅぅぅぅ……♡ ぴゅる……♡ ぴゅる……♡ ぴゅる……♡ ぴゅる……♡
「はい田中くんの負け~♪ 今日のタイムは26秒。だんだん早くなってるね♪」
「おうふ……♡ く、悔しい……♡」
「悔しい? 負けて気持ちいいの間違いでしょ? 負けて嬉しいんだよね? 私に負かされるの気持ちいいんでしょ? 不合格射精気持ちいいんだよね♪」
「うぅ……♡」
僕は何も反論することができない。ただ僅かに残った男としてのプライドが、負けて気持ちいいと認めることだけは避けていた。
「クラスのみんなに教えてあげよーっと♪ 田中くんが凄いって。また記録更新したよって」
「そ、それは……」
「嫌だったらもっと我慢すればいいでしょ? 出しちゃうってことはみんなにバラされても平気って言ってるのと同じだよ?」
僕は何も言い返せず、ただ唇を嚙みしめることしかできなかった。
それからも毎日綾垣さんに挑み続けた僕だったが、3級を取得することはできず、毎日彼女の手に負け続けた。僕はクラスメイトから、三擦り半の田中という異名を付けられた。実際に三擦り半でイってしまったことから、残念ながら事実だ。最近は綾垣さんを見ただけで先走り汁が溢れてくる。
そしてとうとう、卒業の前日となってしまった。今日3級を取得できなければ、今年卒業することはできなくなる。僕は射精我慢検定試験を受験するのにお金が必要になった為、アルバイトを始めた。その結果、学業の成績が著しく落ちてしまい、仮に射精我慢検定試験の3級に合格したとしても、首席での卒業は叶わなくなってしまった。全ては綾垣さんの手のひらの上だったわけだ。
それでも、留年だけは嫌だった。なんとか10分我慢する。そう決意して、試験の部屋に向かった。
綾垣さんは面倒そうに僕を出迎えた。最初は楽し気に僕をいじめていた綾垣さんも、最近は僕があまりにも早いものだから、おもしろくないと半ば飽きられていた。
今日ここで卒業資格を得なければ、しばらく受験できなくなる。綾垣さんが卒業してしまうからだ。
これからは綾垣さんの時間が取れた時しか試験を受けれなくなる。そうなれば、僕はいつ卒業できるかわからない。絶対に今日合格するんだ。
「ねえ、留年しそうなのって田中くんだけらしいよ」
綾垣さんはスマホに視線を落としながら、淡々と言った。
この射精我慢検定試験において、3級を取得できていないのは学年で俺だけらしい。みじめだ。
「今日合格してみせるから」
「無理でしょ? 三擦り半でイッちゃうくせに」
「……そ、それは……」
そう。合格は絶望的だ。たった3回綾垣さんの手でこかれただけで、僕はびゅーびゅー精液を漏らしてしまう。勝ち目はない。
それでも、やるしかない。
「あのさ。もう正直私めんどくさいんだ。だからタイムはかるから自分で扱いて?」
「え、でもそれじゃ試験にならない……」
「うるさいなー。試験なんてやっても無駄でしょ? それだったら自分で調節しながら扱けるんだから流石に合格できるでしょ。もう田中くんが卒業しようがしまいがどうでもいいし。もう私の首席は確定してるわけだからね。だから自分でこきなよ。大丈夫。私が言わない限りバレないって」
これは綾垣さんの最後の慈悲だろう。ずるだが卒業できるのなら……やるしかない。
「わかった」
「ただ一応試験だから、私は言葉責めだけするね?」
「うん。じゃあ、始めるよ?」
僕は自分のちんぽを手で掴み、ゆっくりと上下し始めた。既にちんぽはがちがちに勃起している。綾垣さんの姿が目に入る真竹でこうなってしまう。クラスで顔を合わせる度に、僕のちんぽはびんびんで、先走りをだらだらと漏らしていた。
「ん……♡ んん……♡ んぁ……♡」
「情けないね。せっかく私の前でオナニーしてるのに、私はスマホゲームに夢中で見向きもされないって」
「うぅ……♡ あぁぁぁぁ……♡」
ぬちゃぬちゃぬちゃぬちゃ…………
自分で扱くスピードを調節できるはずなのに、僕の手はどんどんと加速していく。
綾垣さんに雑に扱われている感じが気持ちいい……
「ていうか、ぬちゃぬちゃ音してるけどもう先走り出てるの? 今始めたばっかりでしょ。まさかとは思うけど、ここに来た瞬間から漏らしてたの……?」
「いや……そ、それは……♡」
「ああ、いいよ。別に興味ないし。まあさすがにこれで10分も持たないってことはないだろうから――」
綾垣さんがそう言った瞬間、僕のちんぽが悲鳴を上げた。もっと、もっと……♡ と、先走り汁をだらだら垂らしながら、せつなげにおねだりしている。僕は先走り汁をちんぽ全体に塗り広げると、更に扱く速度を上げた。
「ちょっと待って。なんでそんなに激しく扱いているの? 我慢する気ある? ふざけてるの?」
僕の扱く速度に気付いた綾垣さんが怒気をはらんだ声で俺を責め立てる。
「あぁぁぁぁ……♡ だって綾垣さんが……♡ 10分持たないことはないとか言うから……♡」
そんなことを言われたら、逆に10分以内に射精したくなってしまう。それがマゾの性だ。
「いや、さすがに意味わからないんだけど……もう知らない。勝手にこいてろ」
綾垣さんは俺の醜態に呆れたのか、以降僕に見向きもしなくなった。
「あぁぁぁぁ……♡ そんな……♡ 綾垣さん、無視しないで……♡ 僕のオナニーを見てください……♡ お願いしますからぁ……♡」
必死で懇願するが、綾垣さんは無視を決め込んだ。その冷たい態度に僕はますます興奮し――
「あああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……♡ イっちゃう……♡ イクから、もう出るから! 綾垣さん見てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ……♡!」
僕の絶叫に近い懇願も無視され、僕は……
「ああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーー♡
「きゃっ……⁉ ちょっ、えっ……⁉ 嘘でしょっ……⁉」
どぴゅるるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ
「がはっ……♡ ぐぁ……♡ あが……♡」
3分持たなかった。
長く激しい射精を終えた僕は、ぐったりとその場にへたりこんだ。
綾垣さんはわなわなと肩を震わせていた。
「ふざけんじゃないわよ……ふざけんじゃないわよ!」
パンッ……!
どぴゅっ……♡
綾垣さんは僕を睨みつけると、思いっきりビンタした。そしてその刺激で、僕はまた射精した。
その時僕が考えていたのはビンタされるのが気持ちいいということだった。
「何考えてるの……あんたが飛ばした精液が、私のスマホの画面にかかったじゃない……私の顔にも……ありえないんだけど。まじきもイって」
綾垣さんの顔は僕が飛ばした精液で汚れていた。
「ご、ごめん弁償するよ……」
「当然でしょ! あとあんたのくっさい精子かけられて精神的苦痛を受けたから、慰謝料払いなさいよね」
「あ、はい今持ってる分払います」
僕は財布ごと綾垣さんに手渡した。
「もうあんたの相手なんてごめんだから。2度と顔見せないで。早漏に人権なんてないんだからね」
「うぅ……ごめん」
「マジキモイ……いやいやいやいや、キモすぎるって……」
悪態をつきながら綾垣さんは部屋を出ていった。
僕は1人取り残された部屋の中でもう1度ちんぽを扱き始めた。
綾垣さんの軽蔑した目が忘れられない……♡
「綾垣さん……ごめんなさい……あぁぁぁぁ……♡」
どぴゅっ……♡
僕はそれから綾垣さんのあの軽蔑した目を思い出してはオナニーに耽り、負け続けた。
結局僕は卒業試験に合格することはできず、退学することになった。学歴が高校中退になってしまった僕はまともな仕事に就くことができず、みじめな人生を歩んでいくのだった……
【完】
闇のゲーム~あなたの彼女寝取ります~
目を開けると、見覚えのない天井が見えた。
「どこだ、ここは?」
どうやら眠っていたらしい。俺は周囲を見回し、状況把握に努める。
隣に付き合っている彼女が眠っていることはすぐに気が付いた。だが、その体に鎖が繋がれているのを見て、俺はただごとではないと感じ取った。
よく見れば俺の手足にも枷が嵌められており、鎖が繋がれていた。一体どうしてこんなことになっているのか。
「由美……おい、起きろ由美」
俺は由美を起こす。枷を嵌められている為、彼女に触れることはかなわない。
俺の声を聞いた由美は瞼を開け、周囲を見回す。
「和馬……? って、なによこれ⁉ なんでこんなもの嵌められてるの?」
目を覚ました由美が取り乱す。俺も困惑している。どうして由美と一緒にこんなところに連れられて来ているのか全く分からない。それどころか、ここに来るまでの記憶が朧気だった。
「目を覚ましましたか?」
女の声がした。声のした方向を見ると、人影らしきものが見えた。なにせ、部屋の明かりがうっすらとしかついていないのでよく見えないのだ。
「誰だ⁉」
部屋が明るくなった。不意に明るくなったことで、眩しさに顔をしかめる。
「初めまして。私はアルファと申します。以後、お見知りおきを」
明るさに目が慣れ、声の主を見ると若い金髪の女だった。高身長にスタイル抜群のプロポーションで、出るところは出て締まるところは締まっている、女性からすればまさに理想の体型だろう。おまけに顔の整った美人ときた。芸能人かとも思ったが、俺の記憶にはこんな綺麗な人は知らない。
「アルファさんよ、俺たちはどうして拘束されているのか教えてもらってもいいかな」
アルファという名前、恐らくは偽名だろう。俺と由美はただの一般人だ。誰かに命を狙われるようなことはない。こんな状況になる心当たりは、全く身に覚えがないのだ。
アルファは俺の問いに微笑みで応えると、ゆっくりと俺たちの方へと歩いてくる。
「桐敷和馬さん、年齢は26歳。営業マン。高校までバトルファック部に所属。住所は――」
そうしてつらつらと俺の個人情報を読み上げていく。俺は寒気がした。ここまで詳細に俺の情報を知られているなんて。
「そして、彼女さんが相沢由美さん。25歳。事務職で働いている。高校までは吹奏楽部。住所は――」
これまた由美の個人情報も把握されている。こいつの目的はいったい何だ?
「俺たちをいったいどうする気だ」
「あなたたちは闇のゲームに招待されました」
「闇のゲームだと?」
物騒な名前のゲームだ。聞くからにやばそうな匂いが漂っている。
「そんなゲームに参加する気はないんだが」
「そうよ! 早く帰しなさいよ」
俺と由美が揃って批難の声を上げる。
だが、アルファは表情ひとつ変えることなく、俺たち2人を見ている。
「あなたたちに選択の権利はありません。お家に帰りたければ、このゲームをクリアしなければいけません」
「ふざけるな! 今すぐ警察に通報して、こんなところからおさらばしてやる!」
「無駄です。警察も私たちの仲間ですから。それにあなた方には通報する手段がありません」
そう言ってアルファは懐から2台のスマホを取り出して見せた。
俺と由美のスマホだった。逆らえる状況ではないらしい。
「……わかった。やってやるよ。その闇のゲームとやらを。クリアすれば無事に俺たち2人を解放するんだな?」
「もちろんです。それはお約束いたします。それどころか、あなたがたがゲームをクリアした場合、1000万もの賞金が出ます」
「1000万⁉」
「はい。ただし、ゲームをクリアできなかった場合。その賞金は私の物になります」
「ということは俺たちのゲームの対戦相手は、あんたってことか?」
「ご名答です。話がはやくて助かりますね」
とんでもない大金だ。その資金源はいったいどこから来ているんだ?
警察も関与してるこの闇のゲーム。こいつの発言すべてを信用するなら、個人での犯行ではないだろう。バックにいったいどんなでかい組織がついていやがるんだ。
「それで、ゲームの内容は」
「ゲームは桐敷さんに挑戦していただきます。内容は私とのバトルファックです。桐敷さんが勝てばゲームクリア。負ければゲームオーバーです」
「バトルファックか。お前に勝てばいいんだな?」
「はい。クリア条件は私を1度絶頂に導けばクリアです。桐敷さんのライフポイントは3です。桐敷さんは3回イってしまったらゲームオーバーになります」
「随分なハンデじゃないか。俺がバトルファック経験者だって知ってるくせにこのハンデなのか?」
「いいえ。それがこのゲームのルールだからです。他の挑戦者の方と条件は同じに設定しないと、不公平でしょう?」
「そうよ、和馬。それにこれはクリアすれば賞金貰って帰れるんだから……むしろハンデがあるのは助かるじゃない」
確かに由美の言うとおりだ。万が一、アルファが相当の実力者で俺が負けてしまった場合、由美まで巻き込んでしまうことになるのだから。
「ああ、言い忘れていましたが負けた時は罰ゲームが待っています」
「罰ゲームだと?」
「当然です。このゲームは挑戦者の方にかなり有利にルール設定がなされています。ゲームオーバー時には罰ゲームを受けてもらいます」
「……わかった。それでいい。それで、罰ゲームってどんなだ?」
「罰ゲームはパートナー……由美さんには他の男とセックスしてもらいます」
「なっ……⁉」
由美の顔が真っ青になる。
「ふ、ふざけるな! そんなことが許されるわけ」
「許されるんですよ、桐敷さん。ここでは、ね」
背筋に緊張が奔る。こんな勝負、受けられるわけが……いや、ここで勝負を受けないとどんな目に遭わされるかわかったものじゃない。勝てばいいのだ。ハンデだってある。負けるわけが、ない。
「……わかった。それでいい」
「和馬⁉」
「安心しろ。俺は負けない。必ず勝って、お前を守ってみせる」
「和馬……わかった。信じてるね」
「ああ、任せろ」
俺はアルファに目線を向ける。
確かにアルファの肢体は素晴らしい。だが、肉体と技術は別物だ。どんな名刀も、持つ者が赤子ならただのなまくらにしかならない。
「では始めましょうか」
アルファが指を鳴らすと、俺の枷が外れた。
立ち上がってアルファと向かい合う。でかい……俺が男にしては小さめなのはあるが、俺の頭はアルファの胸ぐらいしかない。
互いに服を脱ぎすて、準備が整った。
「それではゲームスタートです」
「いくぜ」
俺はアルファに接近し、その肩に触れようと手を伸ばす。その瞬間――
「ふっ……!」
「えっ……?」
気が付くと、俺はアルファを見上げていた。今、何をされたんだ?
困惑する俺を余所に、アルファは俺の首に手を回すと体を返す。後頭部にアルファのおっぱいの柔らかな感触が伝わる。俺の背後に体を滑り込ませたアルファは、俺の首を締めあげるとその長い両足で俺の勃起したちんぽを挟んだ。
「ふぁ……」
足コキだ。バトルファックではなかなか見られない大技だ。女が男を拘束するのは難しく、足の扱いも難しい技なので使う選手はあまり見ない。だが、足コキの使い手は確かに存在し、男に喰らわせてはマゾに落としていると聞いたことがある。
俺は初めての経験だった。
「ぐっ……あ……あぁん……」
「とても硬く大きいですね。チビの割におちんちんは立派なものです」
アルファは足を巧みに使いながらちんぽを扱いていく。
「あぁぁぁ……♡ こ、これ……気持ちいい……♡ あぁぁぁん……♡」
「いいんですか? そんなに感じてしまって。この勝負には彼女さんの貞操がかかっているんですよ?」
「わかってる……わかってるけど……♡ 足が……♡」
「情けないですね……それでも元バトルファック部ですか? 私にあっさり投げられて、拘束を解くこともできないなんて。とんだ雑魚ですね」
「だったら、ここから逃れてみてください。ま、逃がす気はありませんが」
「うあぁぁぁぁ……♡ く、くそぉ……♡ こんな拘束すぐに解いて……あぁぁぁぁ……♡」
首が締まる。頭にアルファの柔らかい巨乳の感触が伝わり、力が抜けていく。
「ちょ、ちょっと……! なにやってるのよ和馬!」
見かねた由美が、焦った声を上げる。
その声が俺に冷静さを取り戻す。
「くっ……♡ まだ、まだぁ……!」
「無駄ですよ?」
「あっ……♡ くぅぅぅ……♡」
関節を決められ、俺に打つ手がなくなった。気合でどうにかできる状態じゃなかった。
「あなたは今から由美さんの前で精液をまき散らすところを見てもらうんです。私にイカされるところを見られるんです。想像しただけで気持ちいでしょう?」
由美にそんな情けない姿を見せるのか、俺は。ダメだろ。由美の彼氏として、そんな無様は晒せない。絶対に耐えてやる……! 耐えて耐えて、勝機を探るんだ。
シュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッ……
「もうこんなにカウパーが……我慢できそうですか? 由美さんの前で射精するの。ほら、由美さんが心配そうに見てますよ。彼氏だったら頑張らないと」
「く、くそが……♡ あぁぁぁ……♡ 耐えろ……耐えろ……耐え……あぁぁぁぁぁ……♡ ご、ごめん由美ぃぃぃぃぃぃぃぃ……!」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………
情けなく激しい射精が由美の前で行われる。
全く抵抗できずに、俺は大事なライフを1つ失う。
「最っっっっっっっっっっっ低!」
由美が軽蔑した目線を向けてきていた。当然だ。こんな無様にイカされてしまったのだ。弁明の余地はない。
「す、すまん……」
「負けたら絶対許さないから!」
「ああ、絶対勝つ……」
「あらあら、由美さん怒っちゃいましたね。でも、桐敷さんのおちんちんは勃起したまま……ひょっとして由美さんに見られながらイカされるの、興奮しちゃいました?」
「そ、そんなわけないだろ!」
「だったら私に勝って証明しないとですね。負けちゃったら彼女の前で他の女にイカされるのに興奮する変態、ってことになっちゃいますからね」
アルファの言うとおりだ。由美の貞操もかかってるんだ。しっかりしろ、俺。
俺は気合を入れなおし、アルファを睨みつける。
アルファは自慢の足を見せつけるように右足を一歩踏み出し、太ももが交差させている。1度目は足でイカされた俺はどうしてもその長く綺麗な足に目が引かれてしまう。
「さあ、2度目も気持ちよくイクところ、由美さんに見てもらいましょうね」
「俺はもうイかない。お前が先にイカセられるからな」
「ふふ、あなたには無理だと思いますが」
俺は重心を低くしてアルファにタックルを仕掛ける。アルファは全く避ける素振りを見せず、俺のタックルを正面から受け止めた。
勢いよく背中からマットに倒れたアルファだが、俺の頭に腕を回すとそのまま俺を引き込んだ。
むにゅぅぅぅぅぅ……!
一瞬にして脳が蕩けると錯覚するほどの甘い匂いと柔らかな感触が俺の顔全体を包み込んだ。
ぱふぱふか……!
気付いた時にはもう遅かった。俺はアルファのおっぱいの谷間に顔を埋め、身悶えることしかできない。
「んん……♪ おっぱいに熱い吐息が当たってますよ……興奮してるんですか?」
「んぐっ……むふぅぅぅぅ………」
「おちんちん、もう勃起してますよ? 私をイカセてくれるんじゃんかったんですか? これじゃ私を責めることもできませんよ」
アルファの言うとおり、この状態では彼女を責めることができない。早く脱出しなくては……
頭ではそう考えるが、心地よいおっぱいの感触から逃げ出そうとする男はいない。それがおっぱいの魔力なのだ。
「しかたないですね。じゃあここでおちんちん挟んであげます。勝手に腰を振っておイキなさい」
「んっ……⁉ ふんがぁぁぁぁ……♡」
アルファは俺のちんぽをそのむちむちの太ももで挟んだ。素股だ。ここまでのアルファの戦い方を見るに、彼女は足技の達人なのかもしれない。この拘束術に巧みな足捌き……プロ選手でもここまでの実力者はいないだろう。
そして、ぱふぱふの魔力に魅入られた男は、本能的に快感を求めてしまう。
俺は無意識に腰振りを開始した。
ヘコヘコヘコヘコ……ヘコヘコヘコヘコ……ヘコヘコヘコヘコ……ヘコヘコヘコヘコ……
「むぐぅ……むふぅ……んっ……んふぅ……」
「あらあら。情けない腰振りですね。そんなんじゃ仮に挿入されていたとしても、私がイクことはなかったですね」
おっぱい気持ちいい……太腿気持ちいい……
俺は快感に脳を支配されていた。快感を貪ることしか考えられない。
「ちょっと和馬! 何腰振ってるのよ! 自滅する気⁉」
由美の怒号が飛んでくる。
ごめん、由美。そんなつもりはない。ないんだけど……腰が勝手に……!
「由美さんの言うとおりですよ。勝手に腰を振って自滅するなんて、由美さんがどうなってもいいんですか?」
「んぐ……むふぅ……♡ んっ……♡ んんぅっ……♡」
俺はかまわず腰を振り続ける。既にアルファの太腿は俺の我慢汁でべちょべちょで、更に快感を増していた。とても自制できるようなものではなかった。
「ふ、ふざけないでよ! 和馬! あんた、私を裏切る気⁉ このまま射精したら軽蔑するから……」
「由美さんの言うとおりですよ。勝負して負けるならまだしもオナニーして自滅だなんて……あなたを信じている由美さんが可哀想でしかたがありません。もういいです。さっさと射精なさい」
女性2人から罵倒されるのも、俺の快感を増幅させていた。アルファはもしかしたらわかっていてやっているのかもしれない。とにかく、由美からのお叱りの声は俺を冷静にするどこか、むしろ快感のスパイスとなってどんどん俺を追い込んでいた。
「イクな! イッたら許さないから!」
「イっていいですよ桐敷さん♪ 我慢する必要はないです。思いっきりぴゅっぴゅして、気持ち良くなりましょ」
「イッちゃダメ! その女と彼女の言うこと、どっちを聞くべきかなんて猿でもわかるでしょ?」
「いいえ、桐敷さんは私のいうことを聞いちゃいます♪ だって気持ちいいですもんね。彼女に見られながらイカされるの♪ ほら、イケ♪ 射精せ、マゾ♪」
「ダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
由美の絶叫を聞きながら、俺は――
「んぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………♡
「嘘……イッてる……嘘、でしょ……? 和馬ぁ……」
由美の目にみるみる涙が溜まっていく。俺はなんてことをしてしまったんだ……
罪悪感に胸が支配される。だが、それに浸る時間はない。これで俺のライフは残り1追い詰められてしまった。
不意に部屋の扉が開いた。マスクを被った太った裸の男が入ってきた。
「あら。一応まだゲームは終わっていないのだけど」
アルファが男を見てそう言うが、男は鼻を鳴らすと由美のもとへと歩いていく。
「勝負はもう決まったようなもんだ。その男にお前を責める術はない。だからもう我慢できねえ。この女は犯すぞ」
「ちょっと、何よあんた……! あっち行きなさいよ!」
由美が怯えた声を出す。その体は震えている。
「おい、アルファ。これはどういうことだ! まだ勝負は終わっていないぞ! 話が違うじゃないか!」
「私に言われましても。まあどちらにせよ、桐敷さんは私に勝てませんし、いいじゃないですか」
「ふざけるな! すぐにお前をイカセて……!」
「うるさい人ですね」
アルファを掴もうとした俺の手は空を切った。素早く俺の背後に回り込んだアルファは俺の足を払い、俺の体のバランスを崩した。尻もちをついた俺は再びアルファの拘束の餌食となる。
「くっ……!」
「私の足からは逃げられませんよ」
アルファはそう言うと腕を俺の首へと回し、再び俺のちんぽをその長い両足で捉えた。後頭部に伝わるおっぱいの感触。再び俺は脱力し、大人しく足コキを享受する。
「いやっ……!」
「ひひっ、こいつは上玉だぜ。大人しくしてりゃ行為が終わったら家に帰してやるよ。手土産を持たせてな」
「ほ、本当ですか……?」
「ああ、こいつが手土産だ」
そう言うと男は札束を床に置いた。
「……わかりました。行為を受け入れます」
「素直な女は嫌いじゃない。じゃああっちも楽しんでるみたいだし、俺たちも楽しもうぜ」
「あんな男はもう知らないです」
由美が男に押し倒される。服を破られ、下着を引きちぎられ、由美の肢体が晒される。
「教えてあげますよ、桐敷さん」
「んぁ……♡」
足コキを続けながらアルファが言う。
「この闇のゲームは金持ちの遊びです。好みの女性とする為に、こんなゲームを催しているんです。賞金も彼らの出資です」
アルファの足コキの速度が増す。
「んぁぁぁぁぁぁ……♡」
「ほら、特等席で見ましょうか。彼女さんが別の男といたすところを。嫌だったらおちんちん萎えちゃうはずですけど、桐敷さんのおちんちんは元気なままですね」
ほどなくして、男がそのたくましいイチモツを由美に挿入した。
「あぁぁぁぁぁぁ……おっきぃ……和馬のと違っておっきい……もっと突いてぇ……♡」
由美が雌の顔をして男のモノを求めていた。もっと突いてと懇願していた。その光景を見て、俺は――
「あら? すっごくおちんちんがびくびくしてる……我慢汁もどばって溢れて……興奮しているのね、彼女が他の男に取られて」
アルファの言葉を否定できない。俺は確かに感じていた。由美が他の男とセックスしているところを見て、かつてない興奮を味わっていた。
「ダメ……それ……いい! あぁぁぁぁぁ……! 気持ちいい……! もっと、激しく、してぇ……♡ あぁぁぁぁ……♡」
「ほら、気持ちよさそうによがってますよ、由美さん。桐敷さんとする時より感じてるんじゃないですか?」
屈辱的な言葉をアルファに耳元で囁かれても、今の俺には興奮材料にしかならない。いつしか俺は食い入るように由美たちがいたすところを見つめていた。好きな女の子が出演しているAVを見つけた時のような、下卑た快感だ。
「そんな……なんかくるぅ……きちゃう……気持ちいいのがきちゃうのぉ……ああぁぁぁぁ……♡」
どれくらい時間が経っただろうか。由美が男を強く抱きしめながら、喘いでいる。絶頂間近といったところだ。
俺の方も、そろそろ限界を迎えそうだった。
「イ……イッちゃう……あぁぁぁぁ……! あぁぁぁぁん……! もう……あぁぁぁん……! ほんとにイッちゃう……もうダメぇ……! んんんんんっ……♡」
「ほら、桐敷さん、由美さんイキますよ……ちゃんと見届けてあげましょうね♪」
「あぁぁぁぁ……♡ 由美ぃぃぃぃぃぃぃぃ……♡ イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅるるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ……♡
俺は由美と同時に絶頂した。これで俺のライフは0。ゲームオーバーだ。
「ふふ、彼女が別の男としているのを見てイッちゃうなんて、とんだ変態さんですね♪ 気持ち良かったですか? って、この量と射精の勢いを見れば聞くまでもないですね♪」
「あぁぁ……あ、あぁ……♡」
男から解放された由美が歩いてくる。俺はたまらず目を逸らしてしまう。
パチンッ……!
「……死ね、変態!」
目にいっぱい涙を溜めた由美は俺を引っ張叩と、手土産の札束を持って部屋を出ていった。取り残された俺はがっくりと膝を付き、項垂れることしかできない。
その後、アルファたちから無事に家に帰してはもらえたが、由美と連絡が付くことはなかった。闇のゲームで、俺は大切だったはずの彼女を寝取られ、失ったのである。
【完】
バトルファック強豪校の部員が新設校の女子に敗北する話
高校に入学し、バトルファック部に入部した俺、田沼翔太は部内で成績を残し、新人戦に出場する権利を勝ち取った。
俺の通う竜胆学園はバトルファックの強豪で、そこの大会出場選手枠を勝ち取るのはなかなかに大変だった。新入部員の中に競技未経験者はおらず、みなそれなりに結果を残してきた猛者ばかり。
その中で結果を残し新人戦の選手として選ばれたことに俺は誇りを持っていた。
「大会の組み合わせだが、田沼の初戦の相手は貴桜(きざくら)高校だ」
「貴桜高校……聞いたことないですね」
「どうやら今年からバトルファック部ができたみたいだぞ」
「そうですか……」
俺は少々がっかりした。せっかくのデビュー戦なのに、相手がそんな弱小校とは燃えるものも燃えない。これならうちの同級生が相手の方がまだ燃えることができただろう。まあ、決まってしまったものは仕方がない。竜胆の選手として、圧倒することが求められるな。
試合当日。俺は会場に向かう道中で、複数の男が1人の女子生徒を囲んでいるのを見かけた。
「服を汚してしまったのは謝ります。クリーニング代もお支払いしますから」
女子は困った様子で男たちに訴えている。
「いやいや。俺たちだって女子高生から金を巻き上げるみたいなことしたくないわけよ」
「だからよー。お詫びに一緒に遊んでくれたらそれでいいって言ってるじゃん」
男たちはみるからにガラの悪そうな容姿をしていた。
「それはごめんなさい……私、これから大事な大会で」
「知らねーよ、そんなの。お前が俺の服を汚したから悪いんだろうが」
女子は必死で訴えかけているが、男たちは効く耳を持たない。
「まったく、しょうがねえな」
俺は溜め息を吐きながら男たちの間に割って入る。
「おい、そのあたりにしとけよ」
「なんだお前は」
「俺はこいつの友人だ。おめえらこそ見たところ成人してるな。大人が服汚されたぐらいで高校生脅してるんじゃねえよ」
「ああん? てめえ、何調子に乗ってやがる……」
「それぐらい許してやれって言ってるんだ。大の大人が小さすぎるだろ」
「てめえ!」
男の1人が拳を振り上げた。俺はその隙を逃さず、男にタックルを仕掛ける。俺のタックルで吹っ飛ばされた男は目を泳がせながら俺を見る。
「て、てめえ今何しやがった!」
「正当防衛だ。これ以上突っかかってくるなら警察呼ぶぞ」
俺はスマホを取り出して見せつける。
「ちっ、覚えてろよクソガキ」
男たちは捨て台詞を吐きながら散っていった。
バトルファック部員たるもの、体幹は鍛えているからな。チンピラの1人や2人、相手にならない。
「あ、あの……ありがとうございます」
「礼なんかいらねえよ。それより大丈夫だったか。急ごうぜ。あんたも出るんだろ? バトルファックの大会」
「あ、はい。 もしかしてあなたも?」
「ああ、俺も今日が高校のデビュー戦なんだ。あんたは?」
「わ、わたしもです!」
女子は人見知りなのかかなりおどおどした様子で目も泳いでいる。顔は真っ赤で俯いているし、もじもじと手指を絡ませている。
「あ、わ、わたし……雛森風花って言います。高校1年生で……お、お名前をうかがってもいいですか?」
「俺は田沼翔太。同じく1年。タメだな」
「そ、そうですね……!」
「これも何かの縁だ。会場まで一緒に行こうぜ」
「は、はい……!」
嬉しそうに顔を綻ばせながら雛森は頷いた。
他校のバトルファック部の女子と交流を持てたのは喜ばしいことだ。個人的な練習試合とか組めるかもしれない。部活の時間外はどうしても練習相手を見つけるのが難しいからな。
「雛森はいつからバトルファックやってるんだ?」
「えっと、私自身は高校からです。だから今日が初めての対外試合で……すっごく緊張してます」
「そうなんだな。確かに初めては緊張するよな。俺も初めての時は緊張しすぎて実力の半分も出せなかったよ」
「田沼くんはいつからやってるんですか?」
「俺はもうジュニアの頃からやってる。これでも竜胆で選手に選ばれたんだぜ」
力こぶを作って笑って見せる。俺としてはちょっとした場を和ませる為の発言だったのだが、なぜか雛森は固まった。
「竜胆……田沼くん、竜胆の選手なんですか⁉」
「ああ、そうだけど」
「めちゃくちゃ強いってことじゃないですか!」
「まあ確かに強豪校だけどな。俺はまだ入部したばっかだし」
「いやでも大会に出てるってことは部の中でも強いってことじゃないですか」
「ま、まあそれはそうだけど」
「びっくりです……まさか竜胆の選手とお知り合いになれるなんて……」
雛森は目をきらきらとさせながら俺を見つめてくる。そんなに見られるとなんか照れるな。
「でもそっか……竜胆か……もしかしら……いや、まさかね」
「どうかしたか?」
「いえ、なんでもないです。あ、それより田沼くん……連絡先の交換ってお願いできたりしないですか?」
「ああ、いいぞ」
むしろこちらから聞き出そうと思っていたぐらいだ。手間が省けたぜ。
俺は雛森と連絡先を交換した。
「それじゃ、わたしはここで。大会、お互いがんばりましょうね!」
「ああ。デビュー戦、勝てるといいな」
「はい……!」
雛森は笑顔で去っていった。
会場入りした俺はすぐさま調整に入った。入念な準備運動とルーティンの瞑想を行い集中力を高める。
ほどなくして俺の出番がやってくる。俺は気合を入れてマットに向かう。
そして、俺は対戦相手を見て目を丸くしていた。
「えっと、貴桜高校1年、雛森風花です。よろしくお願いします」
「あ、ああ。竜胆学園1年、田沼翔太だ。よろしくな」
互いに試合前の握手を交え、向かい合う。
まさか、初戦の相手が雛森だとは思わなかった。いや、確かにデビュー戦って言ってたけど。こんな偶然あるのか?
「やっぱり対戦相手って田沼くんだったんですね。竜胆って言ってたからもしかしたらと思ったんですが」
雛森が苦笑している。なんとなくやりにくそうに感じているのがわかった。それは俺も同種の感情を抱いていたからわかる。
「ま、まあ初戦で当たったからには全力で戦うよ。悪いけど、雛森の応援できなくなった」
「は、はい! 胸を借りるつもりで行かせてもらいます」
試合前の挨拶を終えた俺たちは、お互いに所定の位置について向かい合う。
雛森の体を見る。ここに来るまでまさか対戦相手になるなんて思っていなかったから、そこまでちゃんと見ていなかった。まず目に付くのはおっぱいだ。そのはちきれんばかりの果実は深い谷間を作り、男の情欲に訴えかけてくる。だが、それ以外は特に脅威になりそうな箇所はなかった。身長は女子にしては高い。男子の平均よりやや小さい俺と同じぐらいだ。おしりや太腿は比較的に小さい。新設校の選手だ。テクニックもそれほど持っているとは考えにくい。警戒すべきはおっぱいか……
俺は貴桜高校と対戦が決まった時点でがっかりした。もっと強い相手と戦いたかったからだ。だが、それはそれ。俺はどんな対戦相手にも手を抜かないというポリシーがあった。試合に入れば、俺は誰よりも対戦相手をリスペクトする。
「始め!」
審判の掛け声と同時に、俺は雛森にタックルを仕掛ける。だが、雛森はそれを予測していたのか、華麗に身を翻し、タックルを躱した。勢い余って場外に出てしまいそうになった俺だが、なんとか踏ん張り体を反転させる。
「えいっ……!」
「ちっ……!」
俺が振り返ると、目の前には既に雛森の体があった。逆に雛森がタックルを仕掛けてきていたのだ。だが、タックルにキレはない。こんなタックルでは俺がはじき飛ばされることはないだろう。
だが、躱す余裕はなかった。俺はやむを得ず雛森のタックルを受け止めた。
ふにょん。
「うおっ……⁉」
胸板に柔らかな感触が伝わり、俺は一瞬力が抜けた。想像以上にやばいおっぱいのようだ。雛森は俺の両手に手を絡ませておっぱいを胸板に押し付けてくる。そして自らの足、膝を俺の股間に押し付け刺激を与えてくる。マット際に追い詰められた俺はなんとか土俵際で踏ん張るが、雛森を押し返すことはできなかった。場外に押し出されてしまえば、ペナルティポイント1が雛森に入ってしまう。俺はなんとか土俵際で堪える。だが、両手を封じられ、胸板におっぱいによる攻撃……予想外に苦戦する出だしとなってしまった。
「えいっ……えいっ……!」
雛森は一生懸命に俺の股間を膝で刺激してくる。勃起した俺のペニスに雛森の膝小僧が当たっている。大した刺激ではないが、状況はあまり芳しくない。体幹には自信がある。場外に押し出されることはないだろうが、雛森を振り払うことができない。なにより、俺の両手は雛森の両手によって封じられており、反撃の糸口が掴めない。ご丁寧に指を絡ませての恋人繋ぎだ。力でどうにかできる状態じゃなかった。
「えいっ……えいっ……どうですか、田沼くん。気持ちいいですか……?」
自信なさげに雛森が問うてくる。正直そこまで気持ち良くはない。やはり雛森にテクニックはそれほどないようだ。
「この程度だったらいくらでも耐えられるぜ」
「うう……ですよね。わたしが田沼くんとちゃんとした試合になるようにするには、田沼くんの責め手を封じるしかないですから」
「俺の責めをかなり警戒してるみたいだな」
「あたりまえじゃないですか。竜胆の選手ですからね」
「光栄だ。それにしても俺のタックルよく躱せたな。割と不意を突いたつもりだったのに」
「えっと、助けてもらった時にあのタックルは見てましたから。すっごく警戒してたんです……」
「なるほどな」
予め手の内を見せてしまっていたのは計算外だったかもな。
だが、焦ることはない。1ラウンドは20分。20分経てばこの状態から解放される。俺は2ラウンド目から仕掛ければ何も問題はない。幸い、この程度の足責めでイクほど軟なチンポじゃないからな。上手く快感を逃がしながら残り17分、凌がせてもらおう。
そう思って俺はこのラウンドはひたすら防御に徹することにした。
だが、俺のそんな思惑とは裏腹に――
「うっ……」
不意に、快感が体中を駆け巡った。チンポではない。俺のチンポはまだ勃起はしているものの、涙を流すような失態は犯していなかった。
なら一体どこが……?
困惑する俺を余所に快感は次々と押し寄せてくる。
「……っ⁉ んぁ……」
一生懸命に俺のチンポを足で責めている雛森にはまだ気づかれていないようだ。それがせめてもの救いだが、俺は正体不明の快感の波に戸惑っていた。
「ぁ……ぅぅ……っ……」
なんとか声は耐えているが、吐息が漏れてしまっている。そして俺はどこからその快感がもたらされているのか気付いた。
「くっ……!」
俺は既に歯を食いしばって快感に耐えていた。雛森が俺のチンポを責めるのに夢中で俺の顔を見ていないのが救いだが、顔を見られたら効いているのは一目瞭然だった。
まさか、こんなところで感じてしまうなんて……
そう。俺は今までこの部分を責められたことがなかった。だがどうやら俺はかなり敏感だったようだ。今まで責められたことがなかったから気付かなかったが。
乳首だ。乳首が雛森のおっぱいの乳首と擦れて、俺に快感をもたらしていたのだ。
雛森は俺のちんぽを責めるのに夢中で気付いていないが、俺はちんぽよりも乳首で感じてしまっていた。恐らく、雛森は無意識だろう。だが、雛森が足を動かす際に、上半身のおっぱいも大きく揺れる。上下する雛森の乳首が、俺の乳首に丁度擦れてしまっているのだ。雛森は特に快感を感じている様子はないから、乳首が性感帯ではないのだろう。
「うぅ……ぁあ……」
徐々に吐息も大きくなっていく。これ以上快感が高まったら、さすがに雛森に気付かれるだろう。
乳首による乳首責め。雛森からすれば思わぬ副産物を得たことになる。
ま、まずい……乳首、気持ち良すぎる……
俺は焦っていた。本来だったらこのラウンドは20分間足責めに耐えるだけで良かった。だが、俺はかなり追い詰められていた。乳首の快感が絶え間なく押し寄せ、脳がチカチカしてくる。
業を煮やした俺は、堪えきれずに脱出を図る。しかし、この状況で動くのは握手だ。そんなことはわかっていたはずなのに。
「……っ⁉ えいっ!」
俺が動いたのを察知した雛森が俺に体当たりをかます。勢いをつけなくてもバランスを崩した俺を押し倒すのは容易だった。俺は場外に押し出され審判の笛の音が響く。
「場外! 田沼、ペナルティポイント1」
ペナルティポイントは3つで1本になる。つまり3回で1回射精してしまったのと同じ扱いだ。テクニックが未熟な雛森からすれば俺を場外に押し出す方がポイントを稼ぎやすい。
「やった……!」
まんまと雛森の術中にはまってしまった俺は、唇を噛む。
「両者、中央に戻って」
審判の指示に従い、俺たちはマットの中央に戻る。場外に出てしまった場合、中央に戻って直前の体勢からのリスタートになる、つまり俺はまた雛森に両手を塞がれ、おっぱいを押し付けられた状態からのスタートだ。
「始め!」
審判の声に合わせて、雛森がまた膝で俺のちんぽを刺激する。同時に揺れたおっぱいが、俺の乳首を刺激した。
「……っ……んぁ……」
乳首が効いているのを絶対に気取られてはならない。ここで雛森に気付かれてしまったら、ここで勝っても次の対戦相手に乳首を執拗に責められかねない。なんとか堪えるんだ。
「えいっ……えいっ……あっ、おつゆが出てきました♪」
雛森は嬉しそうに声を上げた。
ちっ、こんな足責めぐらいなら我慢汁なんて出さないのに……乳首が、乳首がやばいんだ。
「このまま責め続けちゃいますね。えいっ……えいっ」
「……うっ……あぁぁ……んっ……!」
そして俺はついに声を漏らした。唇を真一文字に引き結んで堪えたが、乳首からもたらされる快感がそれを上回った。
「あれ……田沼くんが声を漏らしてる。ひょっとしてめちゃくちゃ効いてる?」
雛森は頭に?マークを浮かべながら困惑しているようだった。自分の責めが竜胆の選手に通用していることが信じられない様子だ。
恐ろしいことに、雛森は無自覚で俺を追い詰めている。まさか雛森も乳首による乳首責めが行われているなど夢にも思わないだろう。
雛森は足責めを再開する。半信半疑といった様子だったが、雛森からすれば効いている様子の責めをやめる理由がない。
「……あぁぁぁ……あんっ……うぁぁぁ……♡」
「声がおおきくなってる……効いてるんだ。私の足」
いくら大した技術の無い足責めとはいえ、我慢汁を垂れ流している状態では話が別だ。我慢汁を垂れ流した男に勝機はないと言われるほど、バトルファックにおいて我慢汁は勝利への重要なファクターなのだ。
感度が高まったちんぽへの刺激はともかく、雛森のでかい乳首に擦られる俺の乳首は、限界を迎えていた。
「……うっ……♡ あっ♡ あぁぁぁぁ…………」
ぴゅるっ……♡ ぴゅるっ……♡ ぴゅるっ……♡ ぴゅる……♡ ぴゅるるるる……♡
「あ、あれ……? えっと、これは……? あれぇ……」
雛森が膝に違和感を覚えたのか、繋いでいた手を放し、ゆっくりと膝と俺の股間の隙間に手を挿し込む。
ねちょぉ……
「あっ……! これ、精液ですよね! 嘘っ⁉ わたし、竜胆の選手をイカセちゃった⁉」
信じられないといった様子で雛森が目を丸くしている。自分の手にべっとりと付着した精液をまじまじと見つめながら、感嘆の息を漏らしていた。
「1本!」
審判の旗が上がり、驚いた雛森はその場で直立する。
俺は立ち上がり、雛森に向き合う。
「やられたよ……今のはかなり効いた」
俺は素直に雛森にイカされたことを認める。確かに乳首による乳首責めは偶然の産物だったかもしれない。だが、ここで負けを認めないのはバトルファッカーとしてダサい。
「わたしも、まさか竜胆の選手をイカセられるなんて、思ってもみませんでした」
「謙遜することはない。自信にすればいいと思うぞ」
お世辞ではない。雛森はこれがデビュー戦なのだ。デビュー戦で対戦相手をイカセるのは難しい。俺でもできなかった。どんな展開であれ、まずは相手をイカセた。その事実は大きいのだ。
「はい……!」
雛森はガッツポーズを作って頷いた。
「だがまだ試合は終わってない。悪いが俺も竜胆の選手としてこのまま終わるわけにはいかないんでな」
「そうですよね! がんばります!」
1ラウンドはもうほとんど時間は残っていない。勝負は2ラウンド目からだ。
高校のバトルファックの試合は20分3ラウンド2本先取と決まっている。3ラウンドが終わって決着がつかなかった場合は判定に持ち込まれる。あと2ラウンドで2本取らなくてはならない。1本だとペナルティポイントの差で俺の負けが決まってしまう。
「それでは始め!」
2ラウンド目が始まる。今度は先ほどのような失態は犯さない。慎重に責める。まずはこのラウンドで1本を取る。
俺は少しずつ距離を詰めて間合いを計る。
ところが、雛森は俺からゆっくりと後ずさっていく。俺が一歩詰めれば一歩後退する。このまま後退し続ければいずれは場外に追いやることはできるが雛森はそれも覚悟の上のようだ。
「なるほどな」
俺は舌打ちする。どうやら雛森は本気で勝ちにきているようだ。俺をイカセたとはいえ、あれは俺の責めを完全に封じていたからこそ通用したことだ。俺に責めさせては勝ち目がないと判断したか。仮に場外に出されたとしても2回までは許容範囲だ。つまり、雛森の狙いはこのまま一本のリードを守って逃げ切ること。守りに入った相手を崩すのはなかなかに骨が折れる。
タックルを仕掛ければ躱される可能性が高い。もし躱された場合、勢い余って俺は場外に出てしまうだろう。ならここは慎重に距離を詰めて組み合うしかない。
手で間合いを計りながら距離を詰めていく。
「うぅ……いじわるです、田沼くん」
「悪いな。俺も負けるわけにはいかないんだ」
雛森の手を取る。俺は雛森を引き寄せた。
「ああっ、田沼くん力強い……!」
「当たり前だ」
雛森は俺の胸に飛び込んでくる。だが、俺は雛森のおっぱいを掴んだ。今度は乳首による乳首責めは防がなくてはならない。
「おおっ……」
俺は感嘆の声を上げた。なんという弾力。手のひら全体に広がるきめ細やかな肌質。確かな張りと大きさを兼ね備えた素晴らしいおっぱいだ。
……いかんいかん、感心している場合か。体勢を入れ替えて反撃を――
俺がおっぱいに思考を奪われていた時間は2、3秒のことだった。だが、そのわずかな隙を雛森は見逃さなかった。
「えいっ……!」
「うわっ……⁉」
不意に足を払われた俺は背中からマットに転がった。
油断していたわけではない。ただ、あまりの素晴らしいおっぱいの感触に思考が停止してしまった。れっきとした雛森の武器にやられたのだ。
「ぐっ……!」
俺は慌てて態勢を立て直そうとするが、そこで雛森がタックルを仕掛けてくる。おっぱいタックルだ。寝そべっている俺が起き上がるよりも早く、おっぱいタックルが俺のちんぽに炸裂した。
ふにゅうぅぅぅぅぅぅぅぅ……っ!
「うわああぁぁぁぁっ……!」
「や、やった……! このまま、早くとらえないと……!」
「ま、まずい……く、くそっ……!」
おっぱいタックルの威力は凄まじかった。手で揉んだだけで俺の思考を停止させたのだ。それを直にちんぽに受けたとあってはたまったものではない。快感の爆弾がちんぽで爆発したかのようだった。
「んしょっ……んしょ」
「さ、させるっかっ……! あっ……♡」
俺はなんとかおっぱいから逃れようとするが体を駆け巡る快感がそれを許してくれない。雛森は慎重にかつ迅速におっぱいの谷間へとちんぽを誘っていく。
「あと……ちょっとぉ……! あ、やった……!」
「うわあぁぁぁぁぁぁ……♡ くそっ……♡」
ついに雛森のおっぱいが俺のちんぽを捉えた。谷間深くに収まった俺のちんぽは逃げ場を失い、雛森のおっぱいの中でびくびくと震えることしかできない。
「入ってる……これ、完璧に決まってますよね、田沼くん!」
興奮気味に息を荒げながらおっぱいを弾ませる雛森。認めがたいことだが完璧に決まってしまっている。巨乳の女子選手必殺のおっぱい固めが。
「……まだ、まだ……!」
「えっと、こうやっておっぱいを両手で圧迫して、上下に揺らす!」
パンパンパンパンッ……!
「うあぁぁぁぁぁぁ……♡ す、凄い……これ、やばいぃ……♡」
雛森がおっぱいの扱いに不慣れであることを願ったが、そんな希望はあっさりと打ち砕かれた。完璧な乳使い。しっかりとペニスをホールドし、ズリ上げることができている。バトルファックにおいて、完璧なパイズリ固めは男に打つ手がない詰みの体位。こうなってしまったら最後、男は敗北の白濁液を巻き散らすしかできないのだ。
「ふふ、どうですか~、わたしのおっぱい♪ これだけはわたしの武器だから、ちゃんと練習してきたんですよ~♪ まさか竜胆の選手に決めれるなんて思わなかったですけど」
パンパンパンパンッ……!
しっかりとした弾力と重量感がチンポに打ち据えられ、どんどんと耐久力を削られていく。おっぱいの前ではちんぽの防御力など無いに等しい。無力だ……。
「あん♡ あぁぁぁぁ……♡ ぜん、ぜんっ、耐えられない……♡ あぁぁぁぁ……♡」
「あ、体から抵抗がなくなってきました……おちんちんもびくびくぅってわたしのおっぱいの中で震えてますよ? もう負けちゃいますか? おっぱいにKOされちゃいますか?」
「あぁぁぁぁ……♡ くそっ……♡ 負けたくない……♡ こんなところで……♡」
「いいえ、田沼くんの負けです♪ こうなっちゃったら男の人はもう勝てませんよね? それともありますか? ここからおっぱいに逆転勝利できる方法が。男の人にありますか?」
「な、ない……! けど、嫌だ……♡ 負けたくない……♡ 耐える……♡ 俺は耐えるぞ……! ラウンド終了まで……♡」
「無理ですよ♪ ほら♪」
そう言って雛森は谷間を開いた。そこには無様に大量の涙を流す俺の弱弱しい武器の姿があった。今にも敗北の液体を吹き上げてしまいそうなほど、見るに堪えない状態だった。びくびくと震え、次から次へと涙が溢れてくる。
「ね? もう無理そうでしょ?」
「あ……♡ あぁ……♡」
雛森はあえて俺のちんぽを見せたのだ。視覚的に俺を責めた。ちんぽの状態を俺に見せることで、我慢はできないのだと思い知らせる為に。思えば、やはりまだまだ乳使いは未熟だ。最初は完璧だと思ったが、完璧だったならこのおっぱいのパイズリで我慢できるはずがなかった。
「じゃあ、そろそろ負ける時間ですよ♪ 思いっきりびゅーびゅー飛ばしてくださいね♪」
おっぱいが閉じられる。ちんぽが消える。そして、容赦のないパイズリが俺を襲った。
「無理無理無理ぃぃぃぃぃぃぃ……♡ これ無理ぃぃぃぃぃぃぃ……♡ 嫌だぁぁぁぁぁぁぁ……♡ 負けたくないぃぃぃぃぃぃ……♡」
「田沼くんの負けです♪ イッちゃえ♡」
パンパンパンパンッ……!
歯を食いしばり、耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだ俺のちんぽがついに決壊する。プライドだけで持っていた。だが、最早それでも耐えることが叶わないほどの圧倒的暴力……俺は瞑目し、諦めの吐息を漏らした。
どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅるるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ……♡
「うわっ……⁉ や、やった……出た、イッてる……! すっごくいっぱい……濃ゆいの出てるぅ♡」
雛森が歓喜の声を上げる。雛森のおっぱいに打ち据えられた俺のちんぽは、射精を終えた後、びくびくと震えながら萎んだ。それほど今の射精で全ての精を吐き出したのだろう。
「一本! 勝負あり! 2-0。 勝者、貴桜高校、雛森風花!」
こうして、俺の新人戦は終わった。
【エピローグ】
雛森に敗れた後、俺は他の部員の試合を見守っていた。他のメンバーは順調に勝ち進み、初戦敗退という不名誉な戦績に終わったのは俺だけだった。
雛森の試合も観戦していたが、2回戦であっさりと負けてしまった。やはりまだまだ未熟な部分も多いのだろう。もう少し男を責めるテクニックを磨かなければ、これから先勝っていくのは難しいだろう。俺の乳首が敏感だったという偶然の産物が無ければ、現状はおっぱいぐらいしかまともに使える武器がない。
表彰式を見終えた後、俺はとぼとぼと会場を後にした。
「あ、田沼くん! 待ってください!」
俺を呼び止める声に振り替えると、雛森が息を切らせながら走ってきていた。
「なんだ、雛森か。どうだった初めての対外試合は?」
「すっごく緊張しましたが、楽しかったです! これも田沼くんが助けてくれたおかげです。本当にありがとうございました!」
そうか。俺が雛森を助けなければ、初戦で敗退することもなかったのか……いいや、よそう。それはださい。バトルファッカーとして、借りは試合で返さないとな。
「いや、やられたぜ。まさか負けるとは思わなかった。がっかりしたか? 竜胆ってこんなもんかって思っただろ」
「そんなことありません!」
俺の言葉を遮る勢いで雛森が反論してきた。その勢いに気圧された俺は思わず一歩後ずさった。
「お、おう。雛森ってそんな強い主張できたんだな」
「わたしも普段はこういうのは苦手なんですが……ただ、田沼くんいは勘違いしてほしくないですから」
「……同情ならいらないぞ?」
「同情じゃないです。今回わたしが田沼くんに勝てたのは半分はまぐれだって思ってます。たまたま田沼くんがわたしのことを助けてくれてその時にタックルを見ていたから警戒できたんです。あれを見てなかったら最初の一撃で押し倒されてイカされていたと思います。だからわたしに負けたことでそんなに落ち込まないでください! 次やったらわたしが絶対負けます。今は、ですが」
「……雛森はまだまだ技術が足りないよ。2回戦の相手だって見てたが俺より弱かったのにあっさり負けやがって」
「うう……確かにそうです」
「けど、お前のおっぱいは本物だったよ。強豪校のうちでもお前のおっぱいレベルはいねえよ。まさに神乳だ。だが、まだその神乳を扱う技量が足りてない。これから練習を積めば雛森はかなりのトップクラスの選手になれる素質を持ってるよ」
実際、それは俺が感じていた雛森への本心だった。対戦してみてわかった。こいつが技術を身に着けたら、俺じゃ勝てない領域までいくんじゃないかと。末恐ろしさを感じたのだ。
「……わかりました」
雛森は瞑目すると深く息を吸い込んだ。そして刮目すると、俺の目をまっすぐに見て宣言した。
「絶対に、田沼くんがわたしに負けたのは恥ずかしくないことなんだって思われる選手になります……!」
「……ああ、雛森ならなれるよ。頑張れ」
「だから、わたしとこれからも……」
雛森が言葉に詰まる。
俺は微笑むと、雛森の手を取った。
「せっかくできた縁だ。これからも仲良くしようぜ」
「……はい! よろしくお願います!」
こうして俺と雛森は友人関係になった。それ以上の関係になるかどうかはまだ先の話。初戦で敗れてしまったが俺は清々しい気持ちで帰路に就いた。俺を負かした未来のスターと並んで歩きながら。
バトルファック道場の師範は女子高生
「もうタマタマがきゅっと上がってきましたよ。もうダメですか?」
「うぅ……もうダメです……! あぁ……イクっ……♡」
どぴゅっ……♡ ぴゅっ……♡ ぴゅっ……♡ ぴゅ…………♡
「はぁ……はぁ……ありがとうございました」
「はい、ありがとうございました」
たった今私の手で果てた男性門下生は、悔しそうに頭を下げた。私のような年下の小娘にイカされたのが屈辱だったのだろう。だが、私だって舐められるわけにはいかない。若くしてバトルファックの道場の後を継いだ私、水本穂影は高校3年生の若輩者だ。先日、母が病気で急逝した。母は私を後継者に指名していた為、後を継ぐ形になったのだ。
稽古を終え手拭いで汗を拭っていると、門下生の広末さんが声を掛けてくれた。
「師範、お疲れ様です。随分、余裕が見られるようになってきましたなぁ」
広末さんは母が道場を開いた頃からの最も古い門下生だ。うちの道場の男性では最も実力があり、門下生たちから慕われている。母が亡くなった時も私を手助けしてくれ、今もこうして気にかけてくれている。
「いいえ、まだまだ若輩の身ですから。母のようにはいきません」
「謙遜することはないですよ。今やこの道場に師範に勝てる見込みのある者はおりますまい。この私を含めてな」
「まだまだです。やはりみなさんに付いてきてもらうには、相応の実力が必要ですから」
門下生の人たちはいい人ばかりだ。この人たちはバトルファック実力もそうだが、男女問わず相手をリスペクトする心をきちんと持っている。それは母の指導の賜物だろう。
「時に師範。最近、バトルファックの道場破りが多発しているようです。なんでも主犯は若い男で実力は高いのですが相手を見下す横柄な態度を取るようで。師範もお気をつけなされ」
「それは怖いですね。道場破りが来たら、道場側としては勝負から逃げることは許されませんからね」
「まあ、たとえ道場破りが現れたとしても、あなたに勝てるとは思いませんがな」
広末さんは微笑みながら壁に飾ってある私の母の写真を見る。
「師範の母君は本当に強かった。男の精を搾る為に生まれてきたようなお方じゃった。その娘であるあなたはその母君を超えるかもしれぬ」
「精進します」
私は舐められるわけにはいかない。もしも道場破りが現れたなら、全力を持って返り討ちにすることを私は誓った。
そして、その機会はすぐにやってきた。
「頼もう!」
いつものように稽古に励んでいた私たちだったが、突然道場の引き戸が開き若い男が入ってきたのだ。
男は道場内を見回すと、鼻を鳴らしながら声を上げた。
「俺は大貫直刃。バトルファックで最強を求めて、全国の道場を破って回っている。この道場の師範、水本千影に挑みにきた。俺と勝負しろ!」
見たところ男はまだ大学生ぐらいで、想像していたよりもだいぶ幼く映った。たくましい体つきが魅力的だが、果たしてちんぽの強さはどれほどだろうか。
私は溜め息を吐きながら前へ歩み出る。
「水本千影はこの世を去りました。今は私がこの道場の師範を務めております」
「なんだと? お前が? まだ小娘じゃねえか」
「安心してください。この道場で1番強いのは私です。私に勝てば、この道場の看板を差し上げましょう」
「言うじゃねえか。いいぜ、相手してやるよ」
大貫は自信に満ちた表情で舌なめずりをしている。これまで道場破りを成功させてきたのなら確かに実力はあるのだろう。だが、母の大切な道場を守る為にも、私は負けるわけにはいかない。
「こんな小娘に勝てないなんてよ、この道場の男どもは情けない連中ばっかのようだな」
「…………聞き捨てなりませんね」
「なんだと?」
「この道場の門下生たちとあなたのどちらが強いかはわかりかねますが、少なくとも心ではあなたに劣ることはないでしょう」
「なにが心だ。心でバトルファックに勝てるかよ」
「バトルファックとは性技を駆使して相手を絶頂に導く武術。心から相手を想わなければ、相手の心を満たすことはできません。今からあなたにそれを教えて差し上げましょう」
「ほざけ。お前は今から俺にイカされて、アヘ顔を晒す運命なんだよ!」
大貫と畳の上で向かい合う。審判は広末さんにお願いした。大貫は私の体を品定めでもするみたいに視線を送ってくる。
「確かにガキにしちゃいい身体してるじゃねえか。胴着越しでもわかる。おっぱいも大きいし、腰も引き締まってる。尻もでかい」
「褒めていただくのは嬉しいですね。ですが、私の本当の武器はこの身体ではなくテクニックです。たっぷり味合わせてあげますね」
「はん! ガキのテクニックでイカされるほど、俺は弱くねえんだよ! さっさと始めるぞ」
痺れを切らした大貫が、広末さんを睨みつけた。
「それではルールは一本勝負。暴力行為は即敗北。いいですね」
「ええ、かまいません」
「ああ」
広末さんが私と大貫を交互に見て頷いた。
「それでは、始め!」
広末さんが合図すると同時に、大貫は勢いよく私に迫ってくる。
体格差から考えてまともに組み合うのは分が悪い。だが、凄まじい勢いのタックルで避けるのは無理そうだ。
「っ……⁉」
私はひとまず大貫のタックルを体を逸らしながら受けた。勢いを全て逃がすことはできなかったが、直撃は免れた。それでも大貫の強引な責めに押し倒されてしまう。しっかりと受け身を取ったことで然程のダメージはないが、大貫にマウントポジションを取られた。
「すぐにイカセてやるぜ!」
大貫は私の道着を強引に脱がすと、晒されたおっぱいを鷲掴んだ。
私は大貫の道着の隙間から手を挿し込んで反撃する。狙うは乳首だ。最初に大貫の姿を見た時から、私は乳首に目をつけていた。道着越しにもわかる乳首の突起。男性にしてはサイズが大きく、彼の弱点だと判断したのだ。そして、その見立ては間違っていなかった。
「うっ……」
「ここ♪ つんっと勃ってますね♪」
「て、てめぇ……あぁっ……」
大貫の動きが止まった。私のおっぱいを掴む手に力がこもる。効いているのが丸わかりだ。私は両手で大貫の乳首を探り当て、弾いたり抓んだりを繰り返す。
「うあぁぁぁぁ……」
「乳首、弱いんですねぇ。ほら、こうされるのとか気持ちいいんじゃないですか」
カリカリカリ……
「あっ……♡ あぁぁぁ……♡」
「すごい……ピンって上を向いてます♪ いいですよ、もっと身を任せて気持ち良くなってください」
私は微笑み乳首弄りを続行する。四つん這いになっている大貫の膝が徐々に震え、熱い吐息が漏れ始める。
私は頃合いを見計らい、片方の手で道着の結び目を解いた。ずり落ちた道着の下から、反り返ったたくましいおちんちんが顔を出す。既に先走り汁でてかてかと光っており、大貫が窮地に立たされているのが伝わってくる。
私は足を大貫の腰に回すと、そのまま大貫の下から体を抜いた。私は足裁きには自信がある。これぞ母から教わった男のマウントポジションから逃れる技。大貫の背後に回り込んだ私は、彼の首に手を回し、締め上げる。大貫の体が反り返り、尻が畳に付いた。このポジションは私の得意とするポジションであり、私のテクニックが存分に発揮される位置取りでもある。
「こっちもすっごくおっきくなってますね。ほら、涙もこんなに流して……これは嬉し涙ですかね? ほら、大丈夫ですよー。すぐに気持ち良くなれますからねー。ほら、いい子いい子」
私は足の裏で大貫の亀頭を撫でてやる。もちろん、両手は大貫の両乳首の相手だ。
「んっ……あぁぁぁ……♡」
「せつなそうなお声……そうですよね。イキたいですよね? でもまだ我慢ですよ。こんな立派なおちんちんなんですもの。もっと我慢できますよね?」
「こ、このガキぃ……あっ♡」
「ほら頑張って♪ もっといい子いい子してあげますから。あなたのおちんちんはやればできる子です♪ こんなので負けちゃう軟なおちんちんじゃないですよね?」
「うあぁぁぁぁぁ……♡ くそっ……♡ くっ……♡ まだまだぁ……!」
必死で耐える大貫の顔が可愛らしい。だが私はわかっていた。大貫の抵抗が徐々に弱まっていることに。私が乳首を弾く度に、歓喜の涙をおちんちんから流していることに。その量と金玉の持ち上がり具合とおちんちんの震え方を見るに、彼が精を吐き出すのはもう間もなくのことだろうなと。
それでも私はできるだけおちんちんを応援する。少しでも長く我慢した方が、気持ちいい絶頂を迎えることができる。相手を気持ちよく負けさせてやる。それが私の道場の教え。母から学んだ心だ。
「まだ頑張れますよー。ほら♪ まだ試合は始まったばかりなんですから。こんなに早く負けちゃったら情けないですよー。早漏さんですよー」
「お、俺は……早漏なんかじゃ……ねえ!」
「なら頑張ってください♪ せめてあと10分は我慢してくださいね♪ ふーっ」
「ひゃん……♡ う、うぉ……♡ あぁぁぁ……♡」
耳に息を吹きかけてやると、大貫の体から力が抜けていく。次の瞬間、大貫のつま先がピンっと張った。
「ここまでですか……」
私は溜め息を吐いた。これでも一応かなり手加減してあげたのだが、どうやら大貫は限界を迎えてしまったようだ。つま先をピンっと張るのは男が射精を我慢する最後の抵抗だ。こうなってしまったら男はもう射精を堪えることができない。
「あ……♡ あぁ……♡」
「いいですよ♪ 思いっきりお射精してください♡」
私は乳首を高速で弾きながら両足で大貫のおちんちんを挟むと、トドメに扱き上げた。それだけで十分だった。
「こ、この俺が、こんなガキに……うあぁぁぁぁ♡ イクっ……♡」
大貫が瞑目した次の瞬間――
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………
勢いよく飛び出した精液が畳を汚していく……。
「一本、勝負あり。勝者、水本穂影!」
広末さんの勝ち名乗りを聞き、私は「ありがとうございました」と一礼し、一歩引いた。
大貫は信じられないといった表情で天井を見上げている。呆然と放心する大貫に、私は微笑みかける。
「どうでしたか、私のテクニックは。ご満足いただけましたか?」
「あ、いや、それは……」
大貫はばつが悪いと言った表情を浮かべ目を逸らした。
聞くまでもない。試合時間は5分ほど。たった5分であれほど大量の精液をぶちまけたのだ。相当気持ち良かったに違いない。
「ま、参った。お、俺はこれで……」
「待ってください。あなたが巻き散らした精液。きちんと掃除して帰ってくださいね?」
私は微笑みながら雑巾を大貫に手渡した。
大貫は気まずそうに雑巾を受け取りながら、自分が飛ばした精液を拭き取っていた。
大貫が去った後、私は広末さんに話し掛けられた。
「いやはや、お見事でしたな。まさにあっという間の早業。あの男も思い知ったことでしょう」
「いえ、まだまだです。彼はかなりの早漏でしたから。参考程度です」
「あなたにかかれば、全ての男が早漏になってしまうじゃろうて」
「大貫さんは早漏じゃないでしょ。私と試合しても10分は持つじゃないですか」
「ははは、たかが10分で胸は張れませんな」
実際、私が戦った男性の中で1番強いのは広末さんだった。広末さんは謙遜するが、母から譲り受けた私の本気の責めを受けて10分も耐えられるのは彼ぐらいなのだ。
「この道場を守れて良かった。師範、ありがとう」
広末さんが私の頭を撫でてくれる。私は広末さんの手が好きだった。彼に頭を撫でてもらいたくて、頑張っている。
「……それが私の役目ですから」
私がそう返すと、広末さんは優しく微笑む。
「あなたがいる限り、この道場は大丈夫でしょう」
母から譲り受けたこの道場。守れるのは私だけだ。この大好きな門下生たちを守る為にも、私は更なる精進を誓った。
バトルファック風俗に行ったら幼馴染が出てきた
俺、佐藤純一には女の幼馴染がいる。水野凛。身内贔屓ではなく美人で中学の頃からモテてモテだった。幼稚園児の頃からの付き合いで、仲はずっといい方だと思う。家は隣同士で家族同然の付き合いをしてきたのだが、不思議なことに恋愛関係になったことは一度もなかった。お互いに浮ついた話は全くなく、俺たちの間では恋愛の話はしないという暗黙の了解があった。
そんな俺と凛もこの春から大学生になり、それぞれ別の大学に進学した。大学を卒業すればお互い就職するだろうし、これまでのような関係を維持することはできないだろうなと思っていた。
「はぁ……あと4年か」
俺は溜め息を吐く。凛は大学に通う4年間は自宅から通うと言っていたが、卒業すれば1人暮らしを始めるそうだ。そもそも大学生の間に彼氏ができる可能性もあるし、悠長にはしていられない。
「さすがにヘタレすぎだよなぁ、俺……」
そう。俺は凛のことが好きだった。小学生の頃からの片思いだ。凛は小学生の頃から可愛かったし、成長するにつれどんどん美人になっていった。頭も良く成績は常に学年トップだった。そんな彼女と少しでも釣り合いが取れる男になろうと、俺はスポーツを頑張った。中学に入ってバトルファック部に入った俺は力を付け、地区大会の準優勝まで勝ち残ったことはある。
それでも凛と釣り合いが取れているとは思わなかった。凛は県内でも屈指の進学校に進んだし、俺もせめて全国大会に出場できるぐらいにならないとダメだと思った。
高校に進学してからも俺はバトルファックを頑張った。しかし、高校でも全国大会に行くことはできなかった。全国大会に行ったら告白しようと決めているのだが、なかなかうまくいかない。
この大学生活がラストチャンスになるだろう。俺の実力ではプロには行けないだろうし、凛だってそこまで待ってくれるはずがない。
だが、色々言い訳をしているが、結局のところ振られて関係が壊れてしまうのが怖いのだ。
「まあ、悩んでてもしゃーねえ。今できることをしねえとな」
俺は支度をして家を出る。
今日はバトルファック風俗というところに行く。その名の通り風俗嬢とバトルファックをして勝ったら料金が半額になるというシステムだ。電話で予約をしようとしたところ、新人の女の子しか空きがなかったのでしかたなくその子を指名した。一応俺としてはバトルファックの練習のつもりだった。レビューでは凄腕の風俗嬢が多数在籍しているとのことだったので、練習相手には申し分ないと思って電話したのだが、空いていないのでは仕方がない。
まあ、今日は体験みたいな感じでいいか。
俺はホテルに入ると、店に電話する。すぐに向かうとのことだったので、ベッドに座って待機する。しばらくすると呼び鈴が鳴ったので嬢を出迎える為にドアを開ける。
「こんばんは~、スズです、今日はよろしく――え?」
「…………」
俺たちは互いにその場で固まった。なんと現れた風俗嬢は幼馴染の凛だった。
「どどど、どうしたんですかー、お兄さん。そんな無言で私を見つめて」
「なにやってるんだ、凛?」
「……嫌だな、私はスズですよ、お兄さん」
「20年以上の付き合いの相手を見間違えるかよ」
目鼻立ちの整った顔。大きい目。出るところは出て引き締まるところは引き締まった身体。身長、化粧の仕方……どこからどう見ても凛だった。
「……やっぱり、無理かー」
「当たり前だろ」
「うう、予想外……」
苦笑した凛は部屋の中へと入ってくる。
「それじゃ、お代だけ先にもらうね」
「おい待て。なんでお前が風俗嬢なんてやってる? しかもバトルファックって」
「あー、聞いちゃう? やっぱり聞いちゃうか」
「そりゃ気になるだろ」
「んー、じゃあ私に勝ったら教えてあげるよ。今日はフェラコースだったっけ? バトルコース選ばなかったんだね」
「新人相手にバトルしてもしょうがないだろ」
「余裕だね。じゃあさっそく始めるねー」
そう言うと凛はベッドに横たわる俺の股の間に屈む。今回はフェラコース。風俗嬢が一方的に責めるだけのコース。時間は20分。イカなかったら客の勝ち。イってしまったら客の負けだ。
「じゃあいくよー。ちゅ♡」
まずは凛が亀頭にキスをする。それから舌先で裏筋をちろちろと舐め始めた。この勝負負けられねえ。バトルファックではいつも負けられないが今回は事情が違う。凛と肩を並べる為にバトルファックを始めた。凛にバトルファックで負けてしまったら俺のプライドはズタボロだ。
それにしても、凛のフェラは予想以上に様になっていた。俺の知る限りこいつは男経験なんてないはずなのに……
「お前、いつの間にフェラなんてできるようになったんだよ」
「じゅる……んー? そうだねぇ。純一がバトルファック頑張ってるのを見て、私も興味出ちゃって。密かに練習してたんだー。じゅる……」
「うっ……」
「んん……じゅる……れろ……あむ」
凛は俺のペニスを美味しそうに頬張ると、舌を巧みに使いながら裏筋から亀頭を舐め上げていく。更には唇でペニスを締め上げて吸い上げる。視線は上目遣いで俺の目を捉えて放さない。
「くっ……や、やるじゃねえか」
「ふふっ♪ じゅる……じゅる……じゅぽ」
「あっ……ふぅ……」
巧い。凛はかなりの技巧派だった。巧みな舌使いで俺の弱点を探っているのがわかる。俺も弱点を晒さないように意識を集中させているが、凛の口の中は想像以上に気持ち良かった。唾液が多いのだ。次から次へと分泌されてくる唾液が、俺のペニスに絡みつき、徐々に敏感にさせていく。それに加えて凛の巧みな舌使い。気付けば俺は腰に力を入れて耐えていた。
「んじゅぶ……じゅるる……じゅぽ、じゅぽ、じゅぽ……」
「うわああああ……」
「いいよ、じゅんいち……じゅるるる……私の口の中に出して……」
「だ、誰が……」
「らって、もうこんなにびくびくって震えてる……んちゅ……じゅるる……じゅっぽじゅっぽじゅっぽ……」
「あん……あぁぁぁぁ……」
戦いに終わりが近づいていることを俺は悟っていた。あまりにも気持ち良すぎる凛のフェラに、俺は太刀打ちできていない。腰を突き出したり引いたりして快感を逃がそうとするが、凛はそれすらもお見通しといった風に俺の腰の動きにタイミングを合わせてくる。快感を逃がしきることができず、俺はこみ上げてくる射精感に瞑目した。
「じゅぽ……じゅぽ……じゅぽ……じゅぽ……」
「ああっ……い、イクぅぅぅぅぅっ……♡」
びゅるるるるー♡……びゅくびゅくびゅくびゅく……♡ びゅる、びゅる、びゅる……びゅる…………♡
「ん……んんっ……んっ……んっ……」
「あ……あぁ……♡ く、くぅ……」
射精が終わり、凛が仕上げに俺のペニスを深く咥えこみ、尿道に残った精液を吸い上げていく。凛は満足そうに微笑むと、俺のペニスを解放した。
「んっ……ほら、見て純一。こんなに出てるよ、敗北の白濁液♪」
「く、くそ……」
「7分16秒か。めっちゃ早いじゃん♪」
凛が自らの手のひらに俺から搾り取った精液を吐き出した。そこにはたった今俺が吐き出した敗北汁が大量に出ていた。
「私の勝ちだね、純一」
「今回は負けを認める。だが、次はバトルコースで勝負だ。バトルなら絶対勝てる」
「それは楽しみだね。じゃあ次も私を指名してね」
俺は唇を嚙みながら、雪辱を誓うのだった。
凛に負けた後、俺は日を改め、再びバトルファック風俗に訪れていた。凛はまだ新人で予約が取りやすく、あっさりと指名できた。
今回は俺も責めることができるバトルコースだ。フェラコースでは不覚を取ったが、バトルコースならば負けることはないだろう。
「1週間も置かずに来てくれるなんて、よっぽど前回負けたのが悔しかったんだね」
凛がにまにまとした笑みを浮かべながら俺を煽ってくる。
「お前に勝ち逃げされるとかごめんだからな。今日はちゃんと俺の実力を見せてやるよ」
「じゃあ早速やろっか。バトルコースは先に2回イッた方が負けだから」
そう言うと凛と2人でベッドに向かい合う。バトルファック風俗ではリングは用意されていない。なので実際の試合とは多少ルールは異なるが、バトルファックの体験ができるということで結構人気らしい。実際の試合ではプロレスのようなリングのうえで戦うのでタックルや投げ技が有効だが、ここはベッドの上。タックルや投げ技は禁止だ。なので、ある意味実際のバトルファックの試合よりも純粋な性技の勝負になる。
「ちゅ」
「んん……」
俺と凛は目で通じ合った。まずは唇を重ね、キスの応酬で勝負は始まった。前回は凛の口技になす術もなくイカされた。あれ程巧みな舌使いを見せたのだ。恐らく、キステクも相当なものだろう。だが、俺だってキスには自信がある。試合では相手の女をキスだけで腰砕けにしたこともある。それぐらい自信を持っている性技だ。凛も俺のキスで腰砕けにして……
「んんっ……」
俺は脳に甘い痺れが広がっていくのを感じて思わず唇を引き離そうとした。しかし、それを見越していたのか凛は俺の頭にしっかりと手を回しており、逃げることは叶わなかった。
「ちゅ……ちゅぱ……んん……」
俺は逃げることを諦め、凛の舌に自らの舌を絡める。前回のフェラの時もそうだったが、凛は唾液の量が常人より遥かに多い。俺の口の中に凛の唾液が次々と流し込まれていく。いつしか俺はその凛の唾液を味わい、喉を鳴らすことしかできなくなっていた。凛に流し込まれる唾液への対処を強いられる影響で、まったく反撃できない状態に陥っていた。少しでも油断すれば、口から凛の唾液が漏れてしまいそうな程に、大量の唾液が俺の口内を襲っていた。
「じゅちゅ……んじゅちゅ……じゅじゅ……」
「んぐっ……ぷはっ……」
俺は酸素を求めて口を開くも、キスの雨に溺れてうまく呼吸ができない。呼吸が乱れて脳に酸素が行きわたらず、次第に俺の思考は鈍くなっていった。
「じゅるるるる……じゅちゅ……」
口内を好き放題に蹂躙される。凛の手が俺の玉袋を揉みこんだ。キスと同時に玉袋を揉みこまれ、俺はたまらず先走り汁を溢れさせる。
とろとろとろ……
早くも射精の準備を始めてしまったことに、俺は焦りを覚えていた。ペニスに一切触れられぬまま、先走りを漏らしてしまった。こんな状態でペニスを刺激されたら、あっという間に射精まで導かれてしまう。だが、頭は凛の手で固定されている為、キスから逃れることはできない。性器への責めは妨害してはいけないというのがバトルファックのルールだ。この状況で残された手は俺も反撃に転じるしかない。
俺は凛の股間に手を伸ばす。アワビに触れるが、僅かに湿っているものの、濡れているとは言い難い。キスの勝負では圧倒されている為、凛が感じていなくても不思議はないが。少しは興奮しているだろうという俺の希望は打ち砕かれ、俺はまんこへの責めを断念する。まずは凛の興奮を高めてからでないと、まんこを責めることはできない。キスで反撃が難しい今、他に責めることができる性感帯は……
「じゅちゅ……んんっ⁉」
凛が僅かに嬌声を漏らした。俺がおっぱいを掴み、片方の手で乳首を弾いたからだ。凛の乳首は美しい乳輪の中につんと上を向いていた。やはり乳首が弱いらしい。俺はおっぱいを揉みながら乳首への責めを開始する。
凛のキスが僅かに乱れ始める。乳首責めは有効のようだ。この様子なら乳首を責め続ければそのうち股を濡らすだろう。
だが、そんな俺の思惑とは裏腹に凛の手が俺のペニスをすーっと撫でた。
「あっ……」
今度は俺が喘ぐ番だった。乳首への責めが効いている所為か、凛は勝負を急いでいるように見えた。しかし、俺にとっては敏感になったペニスを指先で撫でられるだけで、大きな快感が襲ってくる。今の一撫でで瞬く間に先走り汁が迸る。凛はそれを亀頭と竿に塗り広げ、慣れた手つきでペニスを扱き始める。
「あっ……くぅ……」
たったそれだけの刺激で射精感がこみ上げてくる。キスと玉揉みで高められた感度が、一気に俺に襲い掛かってくる!
凛への乳首責めは効いているが、絶頂へ導くにはまだまだ時間がかかる。それまで俺のペニスを持たせるのは不可能だろう。俺は少しでも射精を先延ばしにする為に、瞑目し、老人の裸を妄想して興奮を抑えようとする。
「じゅちゅ……ちゅぱっ……もうぐちょぐちょだね、純一。そろそろイッちゃいそうなんじゃない?」
キスを中断した凛は余裕の笑みでマウントを取ってくる。俺の出した先走りの量と、ペニスの震え具合から俺の射精が近いことを察しているのだろう。
「うっ……ま、まだだ。まだ耐えらえる」
「知ってる? 男の子って絶対に射精を我慢できないスイッチがあるんだよ。必死で我慢してる男の子の射精スイッチを押してあげるだけで、簡単にぴゅっぴゅしちゃうんだ」
「……くぅ……あっ……♡」
「純一の射精スイッチを押す準備はもうできてるんだよ。あとは私がそのスイッチを押すだけで、純一はびゅーっておもいっきり射精しちゃうの」
「くっ……」
「押すね……はい、イッちゃえ♡」
「まだ……まだ……うっ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……
「はい、1回目♪」
「くっ、くっそぅ……」
飛び散った精液をティッシュで拭き取りながら、凛が勝ち誇った目で俺を見る。
「ほらね♪ 我慢できなかったでしょ♪」
「うるせえ。まだ1回イッただけだ。さっさと2回目始めるぞ」
「そんなにすぐ負けたいんだ♪ いいよ、気持ち良く負けさせてあげる」
「ほざけ!」
だが、予想以上に精液を吐き出してしまった俺は、思ったよりも体の疲労感が凄かった。いつものバトルファックの試合では射精するにしても精液の量を調整できていたのだが、今日は凛の巧みなテクニックで1度に大量の精を吐き出してしまった。凛の言うとおり、射精スイッチを押されてしまったような、とても我慢などできない快感の波が押し寄せたのだ。
「わかるよ。体の疲労感凄いんでしょ? 思いっきりびゅーびゅーしたもんね。お望み通り瞬殺してあげる」
「くっ、くそっ……」
肩を軽く押されただけであっさりと押し倒された俺は足を広げさせられ、凛の顔の前にペニスを差し出す格好となった。
「私、フェラが得意なんだよね。私が咥えてイカなかったお客さんはいないんだよ。またこのフェラでトドメ刺してあげるね♪ はむぅ……」
「うわっ……あぁぁ……」
瞬く間に俺のペニスは凛の温かい口内の中へと誘われた。
「じゅちゅ……じゅるる……じゅちゅ……じゅちゅ……ちゅぱ」
「うおっ……あぁっ……♡」
前回の対戦で俺の弱点を知り尽くしているのか、凛は迷いなく俺の敏感な部分を舌先で責め立てる。明らかに前回よりも快感が大きい。このままではまたあっさりイカされてしまう!
なんとか凛のフェラから逃れようと腰を動かして脱出を試みる。しかし、凛はフェラが得意というだけあって、ペニスを口から漏らすことなく、俺の腰の動きに合わせて快感を叩き込んでくる。
「じゅるるるる……じゅちゅる……じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ……」
「ああっ……! うっ……くぅ……あぁぁぁ……♡」
凛の手が俺の両手と繋がれ、指を絡めてくる。これで逃げることはできなくなった。凛は仕上げとばかりに口の圧を強めてバキュームを開始する。舌先は裏筋から亀頭をちろちろと責め上げ、一縷の希望もない完璧なフェラが俺のペニスに見舞われる。
「じゅぷっ……じゅぷっ……じゅぷっ……じゅぷっ……じゅぷっ……」
口の動きはゆっくりなのに、叩き込まれる快感の大きさは尋常ではなった。こ、こんなの我慢できるはずが……!
一方的に責められ、なす術もなく俺はついにその時を迎えた。
「あっ……♡ い、イクぅーーーっ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………
「んんっ……⁉ じゅちゅ……じゅるるるる……じゅるる……んっ……んっ……ごっくん」
凛は俺の尿道に残った精液を全て吸い上げると、喉を鳴らして満足気な表情を浮かべた。
「はい、終わり。私の勝ちだよ、純一♪ お望み通り瞬殺だったね♪」
「くっ……くぅぅ……」
凛の言うとおり咥えられてから絶頂まで僅か2分程だった。凛に勝つにはこのフェラを攻略しなければ今後も勝てないだろう。
結局俺はこの後、凛に何度も勝負を挑むが1度も勝つことはできなかった。凛のフェラに打ち勝つため、フェラコースで勝負を挑むものの、3分も持たせることができずに精液を吐き出し続け、俺のプライドはずたずたに引き裂かれた。
凛に告白することもできず、俺の初恋は無残な終わりを告げたのである。
【完】
女子部員の秘密-前編-
「なんですって?」
バトルファック部に所属する俺、高梨勇人に部長である結城真音が声を掛けてきたのは放課後のことだった。
「だから、勇人くん、女子への当たりをもう少し優しくしてくれないかしらって言ってるのよ」
「俺は別にそんなつもりはないですよ。ただ、うちの女子部員相手じゃ練習にならないですから」
「そんなこと言わないで。彼女たちも同じ部で頑張る仲間じゃない」
「頑張るだけじゃ全国には行けないっす。結局評価されるのは結果じゃないっすか」
俺には全国大会に行くという目標がある。こんなところで躓いている場合ではないのだ。
「もちろんわかるわよ。けれど最近男子部員たちが強いことをいいことに女子部員に横柄な態度を取っているって報告が多数入っているわ」
「弱い奴の言うことなんて聞く必要ないですね。部長だって俺ら男子部員より弱いんですから」
すげもなく断る俺に、部長は溜め息を吐いた。
「どうしても、態度を改めてくれる気はないのね?」
「ええ。俺たちに言うことを聞いてほしかったら、せめて1回でも俺たちに勝ってみてくださいよ。話はそれからです」
「…………」
「そもそも実力的に弱い女子がなんで部長に選ばれたんですか。そこからして俺らは不満なんですよ。弱い人が部長をすれば練習も手緩くなる。全国を目指してる俺たち男子部員にとっては不快でしかないんですよ」
「そこまで言われちゃ仕方ないわね。いいわ。なら男子部員と女子部員で勝負をしましょう。あなたたち男子が勝てば、私たちの言うことなんて聞かなくてもいいわ。全部男子の言いなりになる。ただし負けたら、今後一切女子に逆らうことを禁止します。それでどうかしら?」
突然の部長の提案に、俺は驚きを隠せなかった。男子部員と女子部員で勝負だと。普段の練習を見ていても相手になるはずがない。何を考えているんだ部長は。
「そんなの俺らにやるメリットないんですけど」
「あら。女子より強いって言いきったのに勝負から逃げるのね。それじゃ女子部員より強いって証明にはならないわよ?」
「……ちっ、わかりましたよ。やればいいんでしょ、やれば。ただし俺らが勝ったら2度と男子に逆らわないでくださいね」
「ええ、わかったわ」
こうしてバトルファック部の男子部員と女子部員との勝負が組まれることになった。
勝負当日。話し合いの結果団体戦で勝負をすることになった。5対5の団体戦でどちらかが全滅するまで戦う。俺が男子部員たちにこの話を持って行くと、男子部員たちは大笑いして息巻いていた。女子なんぞ恐れるに足らずと。
ルールは単純。絶頂した瞬間その場で敗北が確定。男の場合は射精を伴う絶頂が該当する。
審判は顧問の先生が務める。
「それじゃ先鋒戦、小田対中道。前へ」
男子からは小田が出る。素早い動きを得意としており、タックルが得意だ。女子部員は中道か。これといった特技のない女子で、体つきもとても男を惑わすものを持っているとは言い難い。どちらかというと貧相な体つきだ。先鋒はチームに勢いをもたらす必要があるポジション。とても中道に務まるポジションとは思えないが。
「それでは先鋒戦、始め!」
顧問の試合開始の合図とともに、小田がタックルを仕掛ける。得意の速攻で中道を押し倒し、一気に勝負を決める気だろう。小田の目論見通りタックルが炸裂し、中道はマットに勢いよく倒れこむ。
「男子に歯向かったこと後悔させてやるよ!」
小田は中道の秘部に手を伸ばし、得意の手マンで責め始める。
「あん……」
中道は身をよじって喘ぐが、表情にはまだ余裕があった。小田がマウントポジションでかなり有利な体勢だ。こうなってしまっては中道にできることはそう多くはない。小田の乳首を責めるか、手コキで責めるか。この2択だろう。そして中道はどうやら手コキを選択したらしい。小田の通常状態のちんぽを優しい手つきで撫でていく。
「おっ……」
「ふふ、小田くん、もう勃っちゃったよ? 撫でられるの気持ち良かった?」
「勃つぐらいするだろ。こんな手コキじゃイカねえよ」
「ふーん、じゃあ私の手コキと小田くんの手マン。どっちが早いのか勝負だね」
「相手にならねえよ」
手マンと手コキの勝負。先鋒戦は早くもそういう様相になった。小田は手マンを最も得意にしており、女をイカせる速度だけで見れば部内トップクラスだ。苦し紛れに繰り出した手コキごときに後れをとるとは思えない。
そう思っていたのだが……
「うっ……」
開始2分程で小田の表情が曇り始めた。
「ふーん、小田くんっていっつも自分で扱くときこうやって握ってるんだ~。どう? 自分の手より気持ちいいでしょ?」
「な、なんで……」
困惑する小田を余所に中道は涼しい顔で手を動かしていく。遠目から見てもわかる。小田既に先走り汁を漏らしていた。滑らかに動く中道の手コキに、なす術もなく蹂躙されている。
「ほら、聞こえる? 小田くんのおちんちんがじゅぽじゅぽ音を立ててるの。なんだか悲鳴を上げてるみたいだね。気持ちいいよ~って笑」
「あぁぁぁぁ……くそっ……なんでぇ……♡」
既に小田の得意の手マンは動きが止まっていた。傍から見ていてもわかる。あれは射精を堪えるのに全集中している顔だ。
「小田くん、ほら、がんばらないと。イッちゃうよ? もうおちんちんびくびくーって震えてて今にも発射しちゃいそうだよ?」
「う、うるせぇ♡ あぁぁぁ……♡ く、くそっ……♡」
「こんなすぐにイッちゃったら流石に恥ずかしいもんね。せめて10分は持たせないと。バトルファックしてる人が早漏だなんて目も当てられないもんね。だから頑張って。応援してるよ♡」
そう言いながら中道は手の動きを速くした。あれは男をイカせる為の手コキ。完全にトドメを刺しにきてる。
「あぁぁぁぁ……♡ そんなに速くしたらぁぁぁぁ……♡」
「ほらほら、頑張れ~笑 手コキなんかに負けるな~笑 負けたら早漏だぞ~笑 頑張れ頑張れ~笑」
「ああああああぁぁぁぁっ……♡ くそっ……♡ な、中道なんかにぃぃぃぃ……♡ い、イックぅぅぅぅぅぅぅぅ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅるるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
どぴゅるるるるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ♡
びゅるるるるぅーーーーーーーーーー♡
どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ どぴゅ♡ ぴゅるるるるぅ……♡
「あらら、もう出ちゃった笑」
「一本! そこまで。勝者、中道」
大量に飛び出た精液を掬いながら、中道は男子部員たちを見て笑った。
「3分か。さすがに早すぎじゃない笑 早すぎてびっくりしたんだけど笑」
「野郎……」
先鋒戦に敗れたことで男子たちの目に火が着いた。
しかし、俺たちはまだ知る由もなかった。女子部員たちが秘密を抱えていたことに。
「次鋒、前へ」
顧問の掛け声に合わせて男子サイドからは田中が、女子サイドからは春野が前へと歩み出る。
「田中対春野。始め!」
田中が得意とする責めはクンニだ。田中は人よりも舌が長く、加えて器用に動かせる為、キスやクンニなどの舌技を得意にしている。一方の春野はフェラが得意だったはずだ。となれば、2人がどんな勝負を繰り広げるかはおおよそ見当が付く。
「春野、お前フェラが得意なんだろ」
「田中はクンニが得意だったよね」
「なら、俺たちの勝負はあれしかないだろ?」
「わかってる。シックスナインで蹴りをつけよう」
双方狙う体位は同じだった為、組み合わず合意の上でシックスないんの体勢になる。しかし、普通のシックスないんの体勢ではなかった。通常、シックスナインはどちらかが上のポジション、下のポジションにわかれるのが主流だ。しかし、2人はともに横に寝転がりシックスナインを開始した。
「巧い方が上のポジションを取れる。わかりやすくていいよね」
「ああ、俺のクンニテクでひぃひぃ言わせてやるぜ」
田中のクンニと、春野のフェラが同時に開始される。
「んじゅちゅ……じゅる……じゅる……じゅる……じゅるるる……」
5分程、2人ともに責め合っていたが、事態が動き始める。
「んんっ……⁉」
最初に大きな声を漏らしたのは田中の方だった。体を大きく跳ねさせ、口の動きが一瞬止まった。一方の春野はというと、最初からずっと一定のリズムでフェラを継続している。そのリズムに乱れは全く生じておらず、田中のクンニがまったく効いていないのは明白だった。
「れろぉ……うっ……」
「じゅちゅ……じゅる……じゅる……じゅる……」
決して速くないフェラに、田中が呻く。次の瞬間、素早い動きで春野が上のポジションを取った。
それすなわち、春野の舌テクが上回っていることの証明だった。
「じゅぽっ……じゅぽっ……じゅぽっ……じゅぽっ……!」
「あぁぁぁっ……!」
上のポジションを取った途端に、春野のフェラの速度が上がった。激しさを増し、バキューム音が室内に響き渡った。
最早、勝負の行方は見えた。田中は既に春野への責めを展開することができていない。訪れる射精の感覚を先延ばしにしているだけに過ぎなかった。
「じゅぽっ……! じゅぽっ……! じゅぽっ……! じゅるるるるるっ……!」
「……っ! ……んーーーーっ……!」
びゅるるるるるーーーーー♡ どく、どく、どく、どく……♡
「んんっ……♡ んくっ……んっ……んっ……」
春野が勝ち誇った笑みを浮かべながら喉を鳴らす。その様子を見て、男子たちの顔が青ざめていく。
「ふーっ、ごちそうさま♡ 美味しかったよ」
「くっ、くっそー……」
悔しそうに顔を歪める田中はマットに拳を打ち付けた。
「勝負あり! 勝者、春野!」
これで男子は早くも2敗を喫した。練習では負けたことのなかった女子に2連敗を喫し、男子たちの間に動揺が生まれ始めた。
なにかがおかしい。女子たちの実力が普段と明らかに違う。
俺は春野とハイタッチを交わす部長を睨みつける。部長はそれに微笑みで返してくる。まだ2敗しただけだ。ここから十分に巻き返せる。俺は拳を握って、中堅戦に挑む大川の背中を叩いて気合を注入した。
女子部員の秘密-後編-
「中堅、前へ」
審判の合図で両陣営から中堅が歩み出る。
男子サイドからは小沼が出た。小沼は小柄な体格だが、それを活かしたスピードが持ち味だ。小柄な選手の理想を体現したかのような選手で、大会の個人戦でもベスト8に入るなど実力派折り紙付きだ。
「泉口か……」
小沼の顔が少し引きつった。女子サイドから出てきたのは泉口。女子部員の中で最も高身長で、当然小沼よりも身長が高い。小沼は小柄な体格を活かしたスピードが武器だが、それでもやはり大柄な体格の選手には苦戦する傾向にある。実際、小沼が大会で負けた女子も泉口に体格が近い相手だった。女子で体格に恵まれた選手というのはやはり希少なので、泉口が出てきたのは小沼にとっては不運としか言いようがない。
「あ、チビ先輩。よろしくっす」
「お前、舐めてるとただじゃおかねえぞ」
試合が始まる前からひょうひょうとした泉口に対し、小沼は半ばキレ気味に睨みつけた。
「中堅戦、小沼対泉口、始め!」
試合開始早々、小沼が仕掛ける。もとより、小沼は速攻が武器。相手に考える隙を与えず一気に優位なポジションへ持っていくのが小沼の戦術だ。
「っ……⁉」
「甘いっすよ、チビ先輩♪」
鋭いステップで泉口の背後に回り込み彼女の腹に手を回した小沼だが、泉口はびくともしない。
「あたし、体幹めっちゃ強いんで。チビ先輩みたいなチビに倒されるなんて有り得ないっすよ」
からからと笑いながら小沼を小馬鹿にする泉口。対して、小沼は煽られて頭にきているようだった。
「なら、こうしてやるよ!」
小沼は泉口の足を払った。しかし――
「なっ……⁉」
倒れていたのは小沼の方だった。
「言ったじゃないっすか。あたし体幹めっちゃ強いって。チビ先輩ごときの足払いで倒れるなんて有り得ないっす」
そう言うと泉口はくるりと身を反転させ、小沼の両足を掴んだ。
「な、何する気だ……?」
「小学生の時やりませんでした? 電気あんまっすよ♪」
「や、やめ」
「うりうりうりうり~♪」
「あぁぁぁぁ……!」
泉口の電気あんまが炸裂する。小沼は途端に悶絶し快感に顔を歪めていく。
「どうっすか~。ちんちんにされる電気あんまは? 気持ちいいっしょ」
「く、くそがぁぁぁぁ……! あぁぁぁぁ……!」
小沼はなんとか抵抗しようと必死に腹筋を使って上体を起こそうとしているが、急所を足で責められている為上手くいかない様子だった。必死で手を伸ばし、なんとか泉口の手を掴もうとしているが、こちらも泉口の長い足を思い知ることにしかなっていない。スピードが武器の小沼にとって、その戦術が破られたらあまりにも脆かった。
「あぁぁぁぁ……♡ や、やばいぃぃぃぃぃ……♡」
「うわぁ……もうイッちゃうんだ……チビ先輩、情けな~い♪」
泉口に嘲笑されているのに、それすらも快感のスパイスになってしまっているのか、小沼の体からどんどん抵抗が薄れていくのを感じる。
俺は瞑目し、小沼の敗北を悟った。
「ほらほら、脱出できる? チビ先輩にこの電気あんま固めを破れますか~」
「ち、ちくしょぉぉぉぉぉ……♡ あっ……も、もう……♡ うっ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………
「うわっ、出ちゃったよ……早ーい笑」
「あっ……うっ……うぅ……」
「それにしてもすごい飛んだなぁ。そんなに気持ち良かったの? あたしに足で踏まれるの?」
小沼の頭の上まで精液を吹き上げたのを見て、泉口が目を丸くしていた。
「勝負あり! 勝者、泉口!」
これで男子は3連敗。弱小だったはずの女子に3連敗を喫したことで、流石の男子たの顔には焦燥感が色濃く出ていた。
次の副将戦で勝てなければ、いよいよもって覚悟を決めなくてはならない。
俺は副将の佐々木に声を掛ける。
「お前なら大丈夫だ。頼んだぞ、親友」
「任せとけ。俺が全員イカせてきてやる」
頼もしい言葉とともに佐々木が前へ出る。
「副将、前へ」
この勝負、勝ち抜き戦にしておいて本当に良かった。5戦の勝ち星を競う戦いであったなら、既に男子の敗北は決定していたのだから。だが、佐々木なら。全ての能力が高いオールラウンダー。小沼のような苦手が存在せず、どんな相手にも対応可能。あいつならやってくれるはずだ。
俺はそう信じて試合を見守る。胸騒ぎを感じていたが、気付かない振りをした。
女子サイドからは意外なことに結城真音が出てきた。女子の部長なのに大将じゃないのか。
「お前が副将で出てくるとは思わなかったぞ」
「まあ、一応男子達に対する最大限の礼儀かなと思ってね」
「……どういう意味だ?」
「こっちの話よ。気にしないでいいわ」
「スパじゃお前、俺に勝ったことねえだろ。この試合やる意味あるか?」
「そうやって油断していると足元をすくわれるのよ」
「有り得ないな」
試合前からバチバチの二人。そうだ。結城は佐々木に勝ったことがない。いつも佐々木が挿入戦に持ち込み、結城はイカされている。
「副将戦、佐々木対結城、始め!」
試合が始まると同時にお互いが絡み合う。激しいキスの応酬で戦いの幕は開けたが、早くも趨勢決しようとしていた。
「んちゅ……んんっ……⁉」
結城の体が大きく跳ね、快感に身を捩る。その隙を逃さず、佐々木が結城を押し倒した。
秘部の濡れ具合を手で確かめた佐々木は、躊躇なく結城の中へとペニスを挿入していく。
「ほら、いつもみたいにすぐイカせてやるよ……」
「あぁ……♪ あんっ……♪ あぁぁぁぁぁ……♪」
慣れた腰使いで、結城をイカせにかかる佐々木。結城との挿入戦は何十回と行われてきた。その度に佐々木が勝利を収めてきた。今回もきっとそうだ。そうに違いない。俺はやまない胸騒ぎを無視して試合の行方を見守った。
「あ、あれっ……?」
不意に、佐々木の顔色が変わった。
「あん♪ あんあん♪ あぁぁぁん♪ ふふふ……♪」
「お、お前……!」
それまで喘いでいた結城がいつの間にか笑みを浮かべていた。誰がどう聞いても演技の喘ぎ、いや、演技すらしていない。
「なんで、今日はこんなに締まって……」
「そりゃ、いつも締めていなかったからに決まってるじゃない」
「な、なんだと……?」
「あなたたち男子をイカせないよう、手加減するのも大変だったんだから」
「て、手加減……?」
「そう。昔の話だけど女子部員が強すぎて男子部員が全員やめちゃいそうになって。それでこの部では女子は男子を立てるっていう伝統が生まれたの。それで男子部員たちも自信を取り戻して健全な部活動ができていたんだけど……さすがに最近の男子は調子に乗りすぎだからこらしめておかないとってね」
「く、くそっ……締まる……!」
「私、膣は自由自在に操れるから。佐々木くんにもう勝ち目はないわ。諦めて腰振ってさっさとイッちゃいなさい」
「だ、誰が……一旦抜いて仕切り直しだ」
「そんなことさせると思う?」
佐々木の一瞬の油断を突いて、結城が腹筋を使って上体を起こした。逆に佐々木が押し倒され、いわゆる騎乗位の体勢になった。
「これで逃げられないわね」
「く、くっそ……」
覚悟を決めたのか佐々木は下から結城を突き上げる。だが、騎乗位で男に勝ち目はない。ましてや膣圧を自由自在に操ることができるという結城に勝つことなんて……
ほどなくして、佐々木は限界を迎えた。
「あぁぁぁぁ……♡ くそっ……♡ くそっ……♡」
「私の勝ちよ、佐々木くん♡」
どぴゅるるるるるーーーーーーーーーーーーーーーー♡ どぴゅっ……♡ どぴゅ……♡ どぴゅ……♡ どぴゅ……♡
「佐々木……」
俺は絶望で目の前が真っ暗になった。
女子が手加減をしていた。弱いんじゃなくて俺たちを立てていただけだった?
そんなことがあるのか……
「うわ……すっごい出てるわね……♡」
ペニスを引き抜いた結城の膣口から、大量の白濁液が漏れてくる。
「勝者、結城!」
女子の4連勝。男子たちはすっかり意気消沈し、大将の俺もまた動揺で思考がぐちゃぐちゃだった。
「大賞、前へ」
俺は頭が真っ白だった。何も考えられない状態だった。
「大将、前へ」
「あ、はい」
審判に二度呼ばれて、俺はようやく前へ歩み出た。
女子サイドの大将は1年生だった。どこまでも舐められている。いや、それだけ実力差があるということなのか……?
俺は考えがまとまらないまま、試合が始まった。
「えいっ……!」
「あっ、しまっ――」
他のことに考えがとられていた俺はあっさりと1年生の女子のタックルを正面から受けてしまう。
あっさりと押し倒された俺は、体勢を立て直そうとするが、それより早く俺のペニスは1年生女子の巨乳の中にすっぽりと収まってしまった。
「くそっ……!」
「えへへ……先輩のおちんちん、捕まえちゃいました~♪」
「捕まえたぐらいで調子に乗るなよ」
「大丈夫です。すぐですから。おっぱいの中ってすっごく気持ちいいんですよ?」
むにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……!
「うおっ……」
「いきますよぉ~」
ぱんぱんぱんぱん、ぱんぱんぱんぱん、ぱんぱんぱんぱん、ぱんぱんぱんぱん……
「どうですか~? 男の人に我慢できますか~?」
「あ、無理……くっそ……こんなあっさり……あぁぁぁぁぁぁぁぁ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………
「あ♡ もう出ちゃいました♡ めちゃくちゃ早いですね、先輩♡ 先輩って早漏さんだったんですね♡」
「あっ……ちきしょぉ……」
俺は何も言い返せず項垂れた。実際、おっぱいに挟まれてから30秒も持たなかった。
「勝負あり! 勝者、穂村! 5-0で女子の勝ち!」
団体戦は女子の全勝で幕を閉じた。
それからというもの、男子部員は女子部員に絶対服従となり、不服を感じた男子部員が女子部員に挑むも返り討ちにされる光景が日常茶飯事となった……
失恋の味
「姫野選手、見事な勝利でしたね。そんなに強いと彼氏さんとか尻に敷いているんじゃないですか」
「彼氏なんていませんよ。それに私、自分よりバトルファックが弱い男の人とは付き合う気はありません」
「そんなこと言ったら姫野選手に勝てるのはそれこそプロの男性ぐらいしかいなくなっちゃいますよ」
「プロにも負けるつもりはありません」
テレビの向こうではきはきと答える女子は姫野愛華。つい先ほどバトルファックの全国大会で優勝を果たした。そして、今はその優勝者インタビューを受けている。
そして、俺はそんな姫野先輩に恋をしていた。
わかっている。姫野先輩が自分より弱い男と付き合わないと決めていることぐらい。昔、直接聞いたのだから。
俺は3年前、中学の全国大会で姫野先輩と対戦した。結果は惨敗。1度もイカせることができないまま、俺は射精を繰り返した。
彼女の強さに惚れた俺は、すぐに告白した。だが、返事はNO。
「ごめんね。私より弱い人と付き合う気はないの」
その言葉が俺に火を着けた。今まで才能でしかやってこなかったバトルファックを基礎から真剣に取り組んだ。姫野先輩を追いかけて、常栄高校を受験した。バトルファック部に入れば、姫野先輩と戦えると思った。
だが、姫野先輩は男子と練習せずに女子とばかり練習をするので、まったく対戦する機会がなかった。
それでも俺は諦めずにこの3年間みっちりトレーニングを積んできた。先輩に想いを伝えたいその一心で。姫野先輩よりも練習を積んできた自負がある。今なら姫野先輩にだって。
俺は少しでも姫野先輩に勝つ確率を上げるため、部では弱い振りを続けてきた。それで姫野先輩の油断を誘えるのなら、安いものだ。なので、俺は部での実績がまったくない。部内では弱い認定されているので、大会の登録メンバーからも漏れているのだ。
この大会が終わったら、姫野先輩は卒業してしまう。勝負を受けてくれるかはわからないが、俺は試合を申し込むつもりだ。
「姫野先輩、優勝しちゃったね~」
テレビを見る俺にそう話し掛けてくるのは同級生の雪村小織。この学校で唯一俺の実力を正確に把握している女子だ。
「ああ。やっぱりあの人はすげー強い」
「坂井からすればどこかで負けてくれた方が良かったんじゃない?」
「いや、優勝してくれて良かったよ。誰にも負けない姫野先輩に勝つことで、俺のことを認めてもらえるんだからな」
「男の子だね~。まあ、あたしも勝ってもらいたいかな。ずっと練習に付き合ってきたんだし」
「雪村には感謝してる」
雪村は俺と同じ中学の出身で、バトルファック部のNo.2だった。たまたま俺と同じ高校を受験して合格したので、練習相手を頼んでいたのだ。高校に入学してから部活外でこうしてマンツーマンで練習の相手を務めてくれている。
「言葉だけの礼なんていらないし」
「わかってる。姫野先輩との試合が終わったどんな結果になろうともらきちんと礼はする」
「言ったからね?」
俺の小指に小指を絡めて悪戯っぽく微笑む雪村。
こいつとは中学の頃から一番肌を重ねてきたからな。姫野先輩とはまた違った感情を持っている。たとえるなら家族に対して抱くような感情だ。
「じゃあ、明日姫野先輩に試合を申し込むよ」
「うん……頑張って!」
そう言って俺たちは解散する。部屋から出る際、「いよいよか……」と呟いた姫野の声は聞こえなかった。
姫野先輩が学校に帰ってきた後、俺は彼女を呼び出した。
「話って何かな?」
「……姫野先輩。全国大会優勝おめでとうございます」
「ありがとう」
「それで、姫野先輩が卒業する前に、俺と1度だけ試合をしてもらえませんか?」
「いいよ」
「無理なのはわかっています。ですが、どうしても姫野先輩に俺の強さを証明したくて……今、なんて言いましたか?」
「だから、いいよ」
姫野先輩は優し気に微笑み、俺を見ていた。
俺は面食らいながらも、日時の提案をする。
「ありがとうございます。で、では今週の土曜日に部室でどうですか?」
「土曜日だったらみんな練習お休みだもんね。部室も空いてるし。うん、いいよ」
「いいんですか。貴重なお休みを」
「君が提案したんでしょう? それに私、バトルファック好きだから」
「では、お願いします」
「うん。楽しみにしてるね」
予想外にあっさりオーケーを貰えて俺はなんだか拍子抜けだった。本当はもっと色々ごねる予定だったのだが。姫野先輩とこんなに試合が組めていいものなのか。姫野先輩がプライベートで男との試合を受けてくれたことなんてないと聞いていたが……
「とにかく、試合は組めたんだ。あとは悔いなく実力を出し切るだけだ」
俺は拳を握り、雪村に電話した。姫野先輩との試合が組めたことと、審判をお願いする為だ。
「そっか。……試合できるんだ。良かったね」
電話に出た雪村はどことなく元気がなさそうだった。
「どうした? 体調でも悪いのか?」
「え? ああ、ちょっと疲れが出てるだけかも。審判ね。任せといて。あんたの晴れ舞台目の前で見てあげる」
「ああ、頼んだ」
どことなく元気のない雪村の様子は気になったが、今は自分のことに集中すべきだと判断し、俺は電話を切った。
そして、試合当日になった。
俺は予定時間よりもかなり早く部室についた。武者震いというか遠足の前の子供というか。とにかく興奮してなかなか眠れなかった。
「やあ、早いね、坂井くん」
俺が部室に着いてほどなくして、姫野先輩がやってきた。
「姫野先輩、早くないですか?」
試合の時間までまだかなりある。こんなに早く姫野先輩が現れるとは思わなかった。
「ちょっと早く起きちゃってね」
「先輩もですか」
「ということは坂井くんも?」
「俺はなかなか寝付けなかっただけですけど」
「おやー? そんなんで私とベストな試合ができるのかな?」
「大丈夫です。今日が1番ベストコンディションです」
「それは楽しみだねー」
審判を務める雪村はまだ来ていない。俺たちが早く着きすぎたのだ。
俺は試合まで時間を持て余し、姫野先輩と雑談を続ける。
「今回は試合を受けてくださりありがとうございます。てっきり断られるかと思ってたんですけど」
「あはは、君からの誘いを断るわけないよ」
「……どうしてですか?」
俺はまさかという思いで問い返す。
「君が3年前に私に告白した男の子だから、かな」
「……っ⁉ ……覚えていたんですか?」
「さすがに告白してくれた子のこと忘れるわけないでしょ。私どんだけ薄情だと思われてるのって話だよ」
覚えていてくれた。俺のことを。嬉しい。姫野先輩を好きになって良かった。
姫野先輩は覚えていてくれた。その先輩が試合を受けてくれたということは――
「特訓、してきたんでしょ? 私を倒すために」
姫野先輩はにやりと笑い俺を見つめてきた。
「……俺は部で大会にも出たことないですよ?」
「んー、それはあれじゃない。私に油断させようと弱い振りしてただけじゃない? すべては今日の試合に勝つために」
全て見抜かれていた。これは観念するしかない。
「参りました。その通りです」
「名探偵姫野と呼びたまえ」
「姫野先輩には小手先の技は通用しないのはよくわかりました。今日は正々堂々勝負します」
「お、すごい自信だね」
「この日の為にやってきましたから」
「そっか、頑張ったんだね」
ほどなくして雪村が到着した。俺たちは着替えを済ませリングに上がる。
「両者、準備はいいですか?」
「ええ」
「ああ、いつでも大丈夫だ」
雪村も俺の特訓に付き合ってくれた。思うところがあるのか、感情を抑えているように見えた。意を決したのか、目を見開き手を振り上げる。
「始め!」
念願の試合の火蓋が切って落とされた。
まずはお互い睨み合う。
むやみやたらに攻め込むのは墓穴を掘りかねない。相手は全国NO01のバトルファッカーだ。
1つのミスで一気に決められる恐れもある。
「あれ? 来ないの?」
「先輩相手に踏み込むのは自殺行為ですよ」
「へえ、なんだ。ちょっとがっかり。君の積極性を見たかったんだけどな」
そう言うと、姫野先輩は一気に距離を詰めてきた。姫野先輩の魅惑の美巨乳が左右に揺れる。そのおっぱいに一瞬目を奪われたその隙に、俺は姫野先輩に間合いを詰められていた。
「くっ……」
「遅いよ」
咄嗟にバックステップを踏んで逃げようとするも、姫野先輩の体からは逃れられなかった。
「うわっ……」
体を押し付けてくる姫野先輩。俺はバランスを崩し、背中から転倒する。
俺は慌てて態勢を起こそうとするが、姫野先輩が逃がしてくれるはずもなかった。瞬く間に俺の股に体を滑り込ませ、数々のちんぽを屠ってきたその美巨乳で俺のちんぽを挟み込んだ。
むにゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……っ!
「うおっ……」
3年ぶりに味わう姫野先輩のおっぱいはとてつもない感触だった。
ちんぽが溶ける。そう錯覚するほどに快感の爆弾が落とされたような凄まじい威力だった。
「どうかな? これ、我慢できた人いないけど。君は我慢できる?」
「うっ、くそっ……♡」
「私に勝つために特訓してきたんだよね? だったらこの程度のおっぱい固め外さないとさ」
むにゅむにゅむにゅむにゅ……
おっぱい同志を擦り合わせながら、俺のちんぽに快感を与えていく。ハリ良し、弾力良し、大きさ形全てにおいてパーフェクトな神乳だ。姫野先輩の神乳に挟まれたちんぽは、1つの例外なく精を漏らしている。姫野先輩のおっぱい固めから逃れた男はただの1人もいないのだ。かなり絶望的な状況だが、奇跡を起こさなければ姫野先輩には勝てない!
俺は腰を使いながらなんとか姫野先輩のおっぱいからちんぽを脱出させようとする。姫野先輩のおっぱいに捕まることも想定済みだ。雪村のおっぱいで脱出の訓練は積んできた。姫野先輩のおっぱいの動きに合わせて腰を動かす。上手く外せれば体を捻って体勢を立て直す。
俺は姫野先輩のおっぱいの動きに合わせて腰を動かした。練習通りの成果が発揮できた。これは外せた。俺がそう確信したその時だった。
「おっと、逃がさないよ」
なんと姫野先輩は自らおっぱいを一瞬広げた。そして、俺の腰振りが空振りしたのを見るやいなや、またおっぱいを閉じてしまう。
「う、うおっ……♡」
「君がおっぱい固めの対策をしてくるのなんてお見通しだよ。このままイカセてあげる」
「ま、まだです!」
「無駄だって。その動きはもう見切った」
またしても俺の腰振りは空振りに終わり、再び神乳に挟まれた。そして姫野先輩はパイズリのリズムを変えてきた。これでは姫野先輩のおっぱいの動きに合わせることができない。
「あっ……♡ うぅ……♡」
「この動かし方だと君のパイズリ外しは通用しないよ。多少イカせるのに時間はかかるかもしれないけど、私としてはこの体位を続ける限りなんのダメージもないしね。続けてればいつか限界は必ず訪れるよ♡」
ぬちょ、ぬちょ、ぬちょ、ぬちょ……
「あぁぁぁ……♡」
「ほら、聞こえる? 君のちんぽが泣いてる音。すっごいたくさん涙を流してる。私のおっぱいに負けちゃうのもすぐそこだね」
「く、くっそ……♡ なんとか外さないと……うあぁぁぁぁ……♡」
「すごいすごい♡ まだ抵抗できるんだ。全国でもこうやって挟んであげたらみんな諦めてびゅーびゅー精液噴き上げてくれるんだけど」
「あっ……♡ お、おふぅ……♡」
「でも、脱出は無理そうだね? どう? まだ我慢できそう? 特訓してきたからまだ我慢できる? ん?」
姫野先輩に煽られている。わかっている。姫野先輩はあえて俺の屈辱感を煽っている。屈辱を感じながらイってしまえば、そこで敗北感を刻み込まれてしまうからだ。俺はこの人には勝てないんだと、戦う前から心が負けてしまう。屈辱を感じてはいけない。そう頭ではわかっているのに……!
く、悔しい……!
あれだけ必死に特訓してきたのに。パイズリ外しの手は封じられ、ちんぽもあっさり限界を迎えそうになっている。雪村のおっぱいであれだけ特訓したのに、姫野先輩のおっぱいの気持ち良さは尋常ではなかった。
「うっ……♡ あぁぁぁぁ……♡ 耐えろ……耐えろ……あぁぁ……♡」
「うん、おっぱいに伝わってくるよ。君のおちんちんがもう負けますーって震えてるの。もう負けちゃうよね? おっぱいに負けちゃうよね? いいの、負けて。君は勝つために今日ここに来たんじゃないの? こんなに簡単に負けちゃっていいの?」
イキたくない……! 俺は姫野先輩に勝って、想いを伝えるんだ……!
「耐えろ……耐え……あぁぁぁぁっ……♡ くそっ……♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………
大量の精が吹きあがった。姫野先輩はあえておっぱいを圧殺せずに吹き上がる精液を見守った。
「おー、すっごい飛んでるー。噴水みたい笑 君が必死で特訓してきたおちんちん、おっぱいにあっさり負けちゃったね♡ 気持ち良かった?」
「あ……あぁぁ……くそっ……」
大量の精液が姫野先輩とリングを汚した。これほどの大量射精させられてしまっては、体にダメージが残ってしまう。おっぱいに挟まれた時点で諦めてすぐに出しておくべきだったか……
戦略ミスを嘆いている時間はない。試合は2本先取。早く体勢を立て直さなければ。俺はなんとか体を起こそうと試みる。だが、体は重く思うように動いてくれない。
「ダメダメ。君はもう負けだから。敗者にふさわしいポーズを取らないとね」
そう言うと姫野先輩は俺の足を持ち上げた。体に力が入らない俺はあっさりとされるがままになってしまう。
俗にいうちんぐり返しの体勢にさせられ、俺は屈辱感を味わった。
「く、くそっ……!」
「ほーら、今からこのまま手コキでイカせてあげる。君の努力の結晶、私が手で打ち砕いてあげる」
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
ちんぐり返しの状態で手コキが始まった。
ま、まずい。姫野先輩は手コキのトップアーティストと呼ばれるぐらい手コキの達人だ。その手コキをこんな屈辱的な体勢で披露されたらたまったものではない。
俺は腹筋や背筋を使って脱出を試みるが、姫野先輩の体はびくともしなかった。ちんぐり返し。完璧に決まっていた。
シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……シコシコシコシコ……
「うっ……くそっ……♡」
にゅちゅ、にゅちゅ、にゅちゅ、にゅちゅ……
「たった今出したばっかりなのにもう先走り……これは正直期待外れだね」
姫野先輩の目に落胆の色が浮かんだ。
好きな人に落胆されたくない。俺はその一心でただただ耐えた。少しでも射精を先延ばしにしようと尻に力を入れ、必死で踏ん張った。
「もうこれ以上何もないようだし、終わらせるね。せっかくだから私の本気の手コキ味合わせてあげる」
「ちょ……♡ まっ……♡ あぁぁぁぁ……♡」
変幻自在の手コキが繰り出される。今までの手コキが様子見の手コキだったのだと一瞬で理解させられた。裏筋を人差し指の腹でなぞったり、竿を逆手で扱き上げたり、先走りを亀頭に塗り広げられたり……ありとあらゆる手コキが俺のちんぽを襲ってくる。
次々と違う快感が押し寄せる為、快感への備えが全くできない。俺の腰は快感による反射でビクビクと跳ね、いつの間にかお尻からも力が抜けていた。
扱くスピードは決して速くない。むしろこんなにゆっくりなのに……今まで味わったどんな手コキよりも気持ちいい……
このままイカされたら自分の精液が顔に降ってくる。そう頭ではわかっているがどうしようもなかった。
そして、その瞬間はすぐに訪れた
「あっ……い、イクぅぅぅぅーーーーーーーっ♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………
「うわっ……⁉」
噴き出した精液が俺の顔面に向かって降り注ぐ。俺は顔面にたっぷりの精液を浴びながら敗北を悟った。
「あーあ。出ちゃった。1分もたなかったんじゃない?」
「うぅ……」
「ほら、まだ出るでしょ? 出し切りなさい」
姫野先輩はそう言うと、精液を絞り出すようにちんぽを扱き始めた。先ほどまでと違い乱雑に速く扱く手コキ。俺は体を跳ねさせるが、しっかりと固定されていてびくともしない。数秒後――
「ああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……♡」
ぶしゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!
ぶしゃっ……! ぶしゃっ……! ぶしゃっ! ぶしゃっ!
しゅっ……! しゅっ……! しゅっ……しゅっ……しゅっ…………しゅっ…………しゅっ…………
大口を開けて叫ぶ俺の口の中に、次々と潮が降り注ぐ。潮を噴く前に射精した精液も口に入っていたので、精液と混ざり合い奇妙な味を味わった。俺は大量に自ら噴き上げた潮を飲まされ、KO負けを喫した……
これが、失恋の味……失恋の味は精液と潮の味だった……
試合が終わり、姫野先輩は特に何を言うでもなくあっさりと帰っていった。
自身の精液でべとべとになった身体をシャワーで流し、俺は壁に頭をうちつけた。
俺の3年間の努力はまったく通用しなかった。完膚なきまでにイカされた俺は悔し涙を流す。
「ちきしょぉ……」
もう少し何かできると思っていた。あわよくば姫野先輩が手加減してくれるんじゃないか。そんな淡い期待も心のどこかで抱いていた。結果は無残だった。
姫野先輩は落胆していた。俺のあまりの弱さにがっかりさせてしまった。それだけが悔いが残る。
「坂井……」
シャワー室から出ると、雪村が沈痛な面持ちで俺を出迎えた。
「……悪い、せっかく雪村に付き合ってもらったのに、結局俺、何もできなかったよ」
「……ううん、坂井は頑張った。坂井の努力はあたしが1番近くで見てたんだから」
「雪村……」
雪村が俺を抱き寄せた。雪村のおっぱいに顔を挟まれながら、俺は悔し涙を流した。
今だけは雪村のおっぱいが、姫野先輩のおっぱいよりも気持ちよく思えた。
「あっ……雪村、や、やばい」
「ん? どうしたの、坂井?」
「あぁぁぁぁぁ……」
びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………
「うわっ……⁉ えっ、坂井イッちゃったの?」
「す、すまん」
俺は雪村のおっぱいにぱふぱふされただけでイってしまった。姫野先輩に完膚なきまでに負かされた俺はどうやら相当な早漏になってしまったようだ。
「なら、また特訓しないとだね!」
雪村は笑っていた。俺の背中を擦りながら優しく励ましてくれる。
「いいのか?」
「ここまできたら最後まで面倒見ますって。あたしに任せて。絶対、坂井の早漏を治してあげるから!」
雪村は胸を張ってそう言い切った。
その表情は、どことなく嬉しそうだった。
「どう? 坂井。全力で戦ってみて。悔いはない?」
「ああ。悔いは残ったが、未練はもうない。俺は今日で姫野先輩を諦める」
「……そっか」
雪村が笑顔で頷き、俺の背中をバシッと叩いた。
俺の恋は、こうして終わりを迎えたのだった。
それからほどなくして、雪村の秘めた気持ちに俺が気付くのはまた別のお話。
調子に乗っている自信満々のプロの男をあっさりとイカセてみた
「あ、お客さん、もうやばそうですか? おちんちんがびくびくってせつなそうに震えてます……」
「あぁっ……♡ や、やばい……♡ あぁぁぁ……♡ ちくしょぉ……」
びゅるっ……♡ びゅるっ……♡ びゅるっ……♡ びゅっ……びゅっ……びゅっ……♡
私の手コキにあっさりと精を漏らした男性客は、悔しそうに唇を噛んでいる。
「あぁ……こんなにいっぱい……タイムは2分と10秒……私の勝ちです」
「くそぉ……うますぎるよ、奏さん」
「ありがとうございます。またチャレンジしてくださいね」
男性客が飛ばした精液をティッシュで拭き取り、最初に客から受け取っていたお金を満額いただいた。
シャワーで手を洗い、いそいそと帰り支度を始める。
「それじゃ、失礼します」
私はそそくさとホテルを後にした。
私の勤めている風俗はいわゆるバトルファック風俗というやつで、その中でも風俗嬢が一方的に責める射精我慢型の風俗だった。
その中でも私は勤続年数3年目を迎えるが、未だに負けなしという実績を誇っており、指名数もお店でダントツの人気NO.1嬢だった。
週休2日の8時間勤務のフルタイムでお店に常駐しているが、ひっきりなしに指名が入るのでお店からもできるだけ出勤してくれと頭を下げられている。
お店のルールだが、男性客はイってしまった時点でプレイは終了。嬢は帰ってきてもいい。つまり、嬢からすれば早くイカせればイカせるほど仕事が早く終わるということだ。またイッたタイムで料金が変わる変動制システムで、開始5分以内にイカセれば通常料金の2倍支払わなければならない。10分以内の射精なら通常料金。それ以降は半額になるというシステムだ。
つまり男性客からすれば10分以上我慢すれば安く遊べて勝利というわかりやすいシステム。なのでお店では10分我慢できれば男性客の勝利、我慢できなければ嬢の勝利といった具合にルールを定めている。ちなみに20分以上我慢したら無料になる。プレイは1射精は保証されているので、嬢は男性客を射精させるまでプレイは終わらない。
こういうお店のシステムだからか、我慢自慢の男性客に大人気で、毎日全国から多くの猛者が挑戦に訪れている。
私は結構人見知りするし、コミュ障なのでこういうお仕事は無理だと思っていたけど、このお店のシステムなら男性客とそれほどコミュニケーションを取る必要がなく、純粋にテクニックだけで勝負できるので私に合っている。もちろん、言葉責めなどは用いるがそれはプレイ中の演技なのでそれほど気にならない。
私が事務所に戻ると嬢が1人泣いているのを見かけた。傍には店長も付き添っている。何かあったのだろうか。
「どうしたんですか?」
「あ、奏ちゃん。おかえり。いや、ちょっと新人のこの子にはきついお客に当たっちゃってね」
苦笑する店長は泣いている新人の嬢の背中を優しく擦っている。
「どういったお客さんだったんですか?」
「あー、それがね。プロのバトルファッカーのアキラだったんだよ」
「プロ……アキラ」
名前は知っている。今売り出し中の若手バトルファッカーだ。今シーズンは新人ながら結構勝ったようで、新人王にも輝いている。
経歴は凄いが私は彼に対してあまりいい印象を抱いていなかった。私には兄が1人いるのだが、プロのバトルファッカーでアキラの普段の様子などを耳にしているからだ。
アキラはプロでも活躍しているが、人柄は最悪で日常生活でもその様子は顕著なのだとか。コンビニの店員さんへの当たりが強かったり、不必要に負けた女子選手を煽ったりやりたい放題なのだとか。どうやらこの新人の嬢もその被害に遭ったらしい。
「アキラを結局イカせられなくて散々罵倒されたらしいわ。プレイ後すぐに散々なレビューも書かれているし」
「このお店には凄い人がたくさんいるのに……私のせいで悪く書かれてしまって……すみません」
新人の嬢はお店に対する申し訳なさもあるようだ。確かに最初のお客がプロ相手だというのは難しいかもしれない。私の兄であればそんな態度は取らないだろうが、アキラと当たったのは不運としか言いようがない。
「それは災難だったね。でも新人の頃なんて誰でも失敗するわ。私だってそうだった。今度私が色々教えてあげるから、そんなに自分を責めちゃダメ、だよ」
「奏さん……」
新人の頃は失敗したら心が折れそうになる。入れ替わりの激しいこの業界で、長くこの仕事を続けるのは希少だ。私にできるのは、こうして励ましてあげることと、テクニックを伝授してあげることだけ。
私が新人の嬢を励ましていると、店長が申し訳なさそうな顔を私に向けてきた。
「それでね、アキラの要望なんだけど……この店で1番人気のやつとやらせろって」
「あー……」
正直、気は進まない。兄からアキラの悪い噂は聞き及んでいるし、できれば関わり合いになりたくないところだ。
「もちろん、奏ちゃんは人気嬢だから簡単に予約は取れないって言ったんだけどね。アキラをイカせられなかったのは事実だからこちらも強気に出れなくて。それで、悪いんだけど明後日の夜、ちょっと残業してくれないかな」
残業か。気乗りはしないけど、このままじゃ新人の嬢がますます気に病むだろうし、しかたないか。
「……わかりました。明後日の夜は空けておきます」
「助かるよ! その分、お給料は上乗せしとくからさ」
「すみません、奏さん。私のせいで……」
「いいよ。気にしないで。それより、次はちゃんとお客さんをイカせられるように、テクニックを磨いておくんだよ」
「はい……!」
こうして、明後日の夜にアキラとすることになった。
一応、兄に連絡しておこう。私も兄以外のプロとやるのは初めてだから、どこまで私のテクが通用するかもわからないし。
そうして私は仕事終わりに兄に電話をするのだった。
「おうどうしたー」
「えっと、なんかお店にプロのアキラが来ることになって。私が相手をすることになったんだけど、兄さんから見て私のテクニックは通用しそう?」
私が兄にそう聞くと、兄は笑い出した。
「そんなもん通用するどころかお前からしたらアキラなんてその辺の童貞と変わらねえよ」
「それは言い過ぎじゃない? アキラだって一応プロなんでしょ?」
「お前こそ自分を過小評価しすぎだ。この俺が10分持たせられないなんてお前ぐらいだぞ? お前が練習に付き合ってくれるおかげでプロで対戦する女のテクが俺に通用しねえんだからよ」
「それを聞いて安心したよ」
「用はそれだけか?」
「うん、ありがと」
そう言って私は電話を切った。
兄がそう言うのなら間違いない。私がアキラに後れを取ることはないだろう。
私はプロバトルファッカーの兄の練習相手を長年務めてきた。まだ兄がプロに入る前から私に責めさせ、射精我慢の訓練を積んできたのだ。最初のほうは私は男の人のおちんちんに触るのもおっかなびっくりだったけど、兄の厳しい指導の甲斐もあり、私は今こうしてお店で人気ナンバーワンの嬢になっている。
最近ではプロになった兄ですら私のテクに10分持たせるのがやっとのようだ。兄も私を褒めてくれる。
その兄のお墨付きをもらった私は、自信を持ってアキラを迎えることにした。
そして迎え2日後。アキラと会う時間になった私は事務所を出ようとしたところで店長に呼び止められた。
「今からアキラのところへ行くのかい?」
「そうです」
「あーこれは一応お願いなんだけど、アキラもプロだ。だから最低限プロの面子は保てる時間でイカせてあげてくれるかい」
「わかりました」
こう言われるのは予想していた。アキラはプロ。その辺の嬢との対戦で秒殺されるわけにはいかないのだ。
ホテルに着いた私はお店から伝えられていた部屋番号へと急ぐ。ドアをノックすると、すぐにドアが開いた。
「こんばんは。奏です。今日はよろしくお願いします」
「へえ、あんたが人気ナンバーワンなの。あんまり可愛くないな」
初めての挨拶でこれは感じが悪い。私は苦笑するしかない。もともと私はこういう対応が苦手なのだ。さっさと対戦して終わらせることにしよう。
「とりあえず入りますねー」
私はアキラに断ってホテルの中に入る。
バッグを置き、準備を始める。
既にシャワーを終えているのか、アキラは腰にタオルを巻いた状態で私を出迎える。
「噂になってたからさ、この店来てみたら全然たいしたことなくて拍子抜けだったわ」
「そうだったんですね。今日はアキラさんに勝てるように頑張りますね」
「無理無理。あんたが人気ナンバーワンらしいけど、とても凄テクの持ち主には見えねえし。俺が勝ったらここのレビューにたいしたことないって書いてやるよ」
私は正直頭にきていた。初対面にも関わらず無礼な態度の数々。それだけでも腹立たしいのだがこちらを見下した態度がひどい。
「プロになれなくてこんな仕事してるんだろ。プロとの違いを教えてやるよ」
「さすがはプロ。自信満々ですね」
「ちっ、愛想のない嬢だな。もういいわ。さっさとおっぱじめようぜ」
こんなのが新人王を取ったのは腹立たしい。いや、新人王を取ったからこそ調子に乗っているのかもしれない。
この人の鼻っぱしをへし折ってやりたいという気持ちで私はベッドに腰を据える。
店長からも釘を刺されているし、手加減しながら様子を見て――私がそうプランを練っていた時だった。
「まあこの間の嬢もへたくそだったから散々詰ってやったよ。もうやめたほうがいいってな」
「…………」
「あんなテクで男をイカせることができると思ってるのかね。あれじゃ童貞だってイカねえわ」
「…………」
「おい、聞いてるのか?」
「…………はい。それでは早速始めましょう。ルールはもう把握されてますね?」
「ああ、さっさと始めろ」
「では、失礼して」
私はストップウォッチを押すとアキラの猛々しいちんぽを擦った。
「手は冷たいな」
「冷え性なんですよね、私」
「ふん……」
「それにしても、やっぱりプロの人のおちんちんは凄いです。すっごくおっきぃ……」
私はゆっくりといたわるように撫でる。左手で玉袋を優しく揉み解しながら、おちんちんを擦っていく。
「たまたまもすっごくおっきぃです……ここに濃い精液がいっぱい詰まってるんですね……」
「そうだ。お前ごときに絞り出せるとは思えんがな」
「がんばりますね……あぁ、雄々しく反り返ってきました。たくましぃ」
「っ……勃たなきゃ始まらないからな」
「ふふ、興奮してくれたんですね……では、責めさせてもらいます」
私は竿の部分を優しく包み込むと、握り方を変えながらゆっくりと扱き始めた。
「あぁ、なるほどなるほど……アキラさんは普段こうやって扱かれているんですね」
「っ……⁉ なんでわかった」
「ふふ、このお仕事をしてると男の人が普段どうやって自分を慰めているかわかるようになるんです。アキラさんはこの竿の部分を扱いているみたいですね。それからここのカリ首のあたりをしっかり刺激してあげれば……あっ、ふふ♡」
「うあぁ……っ」
トプトプトプ……
「やっぱりプロの人でも普段の扱き方で扱かれたら先走り漏らしちゃうんですね♡」
私の手コキを受けてあっさりと先走り汁を漏らしたアキラは明らかに焦った様子だった。
「あ、いや……まだまだこれからさ」
「そうでしょうとも。プロの人がこんなに早くイッちゃうはずありませんもんね。私も本気で責めないと」
内心、アキラのちんぽはそんなに長く持たなさそうだと感じていたが、私はあえてそう言う。
左手で玉袋を揉みこみながら、ときたま上へ押し上げる。これは男の射精を促す効果が期待できる技で、実際に男性客の中にはこれであっさりびゅーびゅーと精を漏らす者も少なくない。
アキラの表情から余裕が消え失せ、目を半分閉じては口が半開きになっている。
「この先走り汁を亀頭に塗り広げて……すっごいです。えっちな音が響いてます」
じゅちゅ、じゅちゅ、じゅちゅ、じゅちゅ……
「うぁっ……♡ あぁぁぁ……♡ うおっ……♡」
「大丈夫ですかアキラさん? 顔が少し苦しそうですけど」
私はアキラを煽る。アキラの射精が近いことはわかっていた。あえて煽ってアキラの闘争心に火を着ける。本気で我慢しようとしてくれなければならない。私は本気のアキラを完膚なきまでにイカせて、勝利を掴み取る。それが、あの新人への手向けだ。仇を討つ。店長に忠告されたけど、後で謝ればどうになるだろう。
「い、いや……あっ……あひぃ……」
「アキラさん? 大丈夫ですよね? アキラさん? 私、このまま責め続けて大丈夫ですか?」
じゅちゅじゅちゅじゅちゅじゅちゅ……
「く、くそ……」
「こういうのはどうですか。逆手でおちんちんを持ってぇ……扱いたりぃ……指でわっかをつくってカリ首のところをこうやって刺激してあげると……」
「うあぁ……♡ あぁぁぁ……♡ おうぅ……♡」
「すっごく気持ちいいでしょ?」
私はあらゆる手コキを披露しながらアキラを追い詰めていく。左手で玉袋を揉みこみながら押し上げるのも忘れない。
「こういうのもぉ、気持ちいいはず……」
「うっ……♡ あはっ……♡」
アキラの爪先がピンっと伸びた。私はアキラが限界を迎えたのだと悟った。男が射精を我慢する最後の抵抗がこの爪先をピンっと伸ばす仕草なのだ。数多の男をイカせてきた私は、それがもう限界のサインであることをよく知っていた。
「ほら、アキラさん。プロの凄いところもっと見せてください♡ まだ全然大丈夫ですよね♡」
「こ、こんなプロでもない嬢なんかに……うぅっ、あぁ……くそっ……イクぅ……っ♡」
どぴゅるるるるるるるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♡
びゅっく……びゅく……びゅく……びゅー……びゅー……ぴゅる…………ぴゅるるるる……………
「えっ……⁉ あ、あれ……? あ、アキラさん? もうイッちゃったんですか?」
「うっ……ちきしょぉ……」
私は笑いを堪えながらアキラのちんぽに残った精液を絞り出す。大量の濃い白濁液が、私の手を汚した。
驚いた演技をしながらストップウォッチを止める。
「タイムは……3分です! 早いですよアキラさん! カップラーメンできる時間で終わっちゃいましたよ!」
「あぁ、いや、これは、その……」
「こんなに出して……プロもたいしたことないんですね♡」
「いや、今日は調子が悪くて……」
「そうだったんですね。なら仕方ないです。でも、私の勝ちは勝ちなのでブログにちゃんと書いておきますね。アキラさんに勝ちましたーって。私、勝負した人のタイムを毎回必ず載せてるので。アキラさんのも記録しときますね」
「いや、それはちょっと困る」
「アキラさんだけ例外なんてできないですよ。プロはプロらしく負けを認めてください」
「うっ……」
アキラは項垂れて私に通常料金の2倍を支払った。私の完全勝利だ。
私はそそくさと帰り支度を済ませると、部屋の出口へ急いだ。
「それじゃ、またの挑戦お待ちしております」
部屋を出る際のアキラの泣きそうな顔は、溜飲が下がる思いだった。
【完】